江戸時代に建てられ、築200年近いと思われる土蔵が日野町上菅に遺っています。当時の村庄屋・小谷家がコメを貯蔵するために建てたものです。
今は使われなくなったこの土蔵を美術館として再生させたのは、日野町で長年地域づくり活動を続けている里山元気塾の塾長・小谷博徳さん。小谷家の現当主です。
この美術館、名づけて「日本一小さな蔵美術館」。
山ふところの集落に立つ土蔵に、静かに秋が訪れています。
土蔵の周囲には、小谷さんが惜しまず世話されているさまざまな山野草や樹木が・・・
葉の裏が白く花咲いたように見える木天蓼(またたび)。小さな実がなっており、晩秋になれば摘み採って食べることができます。
風に揺れる薄むらさきの花は撫子(なでしこ)です。
さて、これが入口。土製の防火扉も重々しく、入館者は自分で板戸を引いて入ります。
すると・・・四方の壁いっぱいにパッチワークの大作が。
現在、8月31日までの予定で公開されているのは『女2人パッチワークの世界』展。地元の日野町に暮らす森下美名子さんと瀬田由紀子さんの作品展です。
こんな小作もあります。
可愛いですね。ノスタルジーをかきたてられます
町外からも、たくさんの方が鑑賞に来られています。
さて、9月1日から30日には米子市のアマチュア画家・故稲沢冨士雄さんの遺作展として油絵による裸婦像の展示が企画されており、
続く10月1日から31日には、日野町在住の杉原幹雄さんによる日本画展が行われます。
このように蔵美術館では、冬期を除き月替わりで展示を行っているのですが、その展示作品を常時募集しています。プロ、アマチュアを問いません。自分の美術作品を多くの人に鑑賞してもらいたいという希望をお持ちの方は、遠慮なく、蔵美術館にお問い合わせください。
展示料は無料です。もちろん、入場料も。
蔵美術館の問合せ先:電話090-5697-1335(小谷博徳館長)
By 地域づくりサポーター 梅林敏彦
日野振興局 2014/08/25