いまや日野郡を象徴する地域資源となった「たたら製鉄」。
この遺構に関する地道な調査を続けている「伯耆国たたら顕彰会」が県庁を訪れ、調査の概要と現地調査の状況について知事に報告されました。
現地の模様をレポートします。
・日時 平成26年4月16日(水) 午後3時35分~50分
・場所 鳥取県庁第2応接室(本庁舎3階)
・訪問者
<伯耆国たたら顕彰会>
佐々木 幸人(ささき ゆきと)氏
藤原 洋一(ふじはら よういち)氏
勝瀬 節雄(かつせ せつお)氏

応接室で知事を待つ面々。
机の上には報告書やパンフレット、調査の様子を伝えようと持参した「七つ道具」がずらり。
中央には、昨年の「ミニたたら」の成果である「 鉧(けら)」が持ち込まれています。
取材陣も多数。

知事が着席。
面談の冒頭には、起立して歓迎の気持ちと訪問のお礼を伝えられます。

熱弁する佐々木会長。
ご本人は謙遜されますが、たたらに関する知識は質、量ともに相当なもの。

調査の模様を伝える現地調査担当の藤原さん。
藤原さんは、今回の調査を通じて“奥日野のインディ・ジョーンズ”として各所で紹介される機会が増えました。

身を乗り出して説明に聞き入る平井知事。
実際に「 鉧(けら)」を手にとって、その重みを実感しておられました。

終始和やかな雰囲気で、予定時間の20分はあっという間に終了。
知事からも数多くの質問が投げかけられるなど、たいへん意義深い時間となったようです。
今回の調査報告書では、日野郡日南町及び日野町のたたら製鉄遺跡について、新たに発見した96箇所を加えた236箇所が紹介されています。
平成26年度は江府町や伯耆町等にも調査範囲を拡大する計画で、たたら遺跡の見つけ方や調査技術等に関する講習会の開催も検討中とのこと。
「伯耆国たたら顕彰会」、今後の活動にも注目していきましょう。
日野振興局 2014/04/22