2013年10月10日
昭和20年代に大ヒットし、長く歌い続けられた歌に『りんごの唄』というのがあります。 今、この歌をうたえる人って、60歳以上でしょうか? それはともかく、青空にリンゴの赤が生えるここは日南町阿毘縁(あびれ)のリンゴ園。 見上げれば、枝も折れんばかりの鈴なり。今年も大豊作です。 やがて、森のように鬱蒼としたリンゴ園の奥から、籠いっぱいのリンゴを積んで現れたのは法橋(ほっきょう)サカエさん。 30年前から夫婦2人で育ててきた法橋リンゴ園です。 取材したのは9月半ば過ぎ。シーズン真っ先に色づく品種、津軽の収穫に追われておられる時期でした。 ご覧ください。生唾ごくりっ…ですね。 津軽は保存の利きにくい品種なので、その日に店頭に並んだものを購入するのが消費者のコツなのだそうです。 ということは…そうです、採りたてがいちばん美味しいわけでして…いや、決してそれを期待して取材に出かけたのではありませんが、ハイ、いただいた採りたてにかぶりつきました。 甘すぎず、まろやかで優しく、まさに感動的な旨さでありました。 津軽の収穫が終われば、次はジョナゴールド、王林、ふじ、というふうに12月初旬まで忙しさが続きます。 写真は色づけば黄色、今はまだ青い王林です。 「今日はコナシ(稲の脱穀)をしてからリンゴ採り。田んぼの仕事とリンゴの仕事が重なるもんだけぇ、まあ、忙しゅうて。いや、そりゃあ、リンゴより田んぼの方がはるかに楽だ」 と、ご主人の法橋勲さんは笑います。 リンゴ可愛いや…の境地でしょうか。 さて、法橋リンゴ園の隣りに位置するのが林リンゴ園。阿毘縁にあるリンゴ園はこの2つだけです。 管理しているのは林冨実代さん。「女手一つで育ててきたのよ」とこちらも笑います。 剪定も防除も収穫も、この30年間、見よう見まねで続けてきたと言います。 「主人は私に田んぼの仕事を手伝わせるくせに、リンゴの仕事はちっとも手伝ってくれません」とまた笑う。 リンゴの木のてっぺんで秋風に翻っているのは、孫のおもちゃのビニール製の虎。 熟れたリンゴを狙って飛来するカラスやツグミへの脅しなのだそうです。 リンゴを抱いて遠くを見つめる林さん(←写真は演出です)の心境も、リンゴの気持ちはよくわかる…なのかもしれません。 阿毘縁で育つとても美味しいリンゴは、地元の「ゆきんこ村・四季彩」で販売されています。 また、今年から生産を始めたリンゴジャムも好評で、これも「ゆきんこ村」で購入できるそうです。
by地域づくりサポーター 梅林
リンゴの取り扱い場所(事前にお電話でお問い合わせください)
■ゆきんこ村 四季彩 0859-87-0431
■道の駅にちなん日野川の郷 0859-82-1707
日野振興局 2013/10/10
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