先日の日野ごよみ(6月11日掲載 ヤマタノオロチ、陶器になって大襲来!~日南町多里のおろち窯~)でお知らせしたように、日南町おろち窯の山田司郎さんが製作された陶製のヤマタノオロチ像が、6月18日、日野高校の伝統芸能部に寄贈されました。
これが、その作品です。これまでのオロチ像より少し大型です。
粘土をこねる段階から、「お前は日野高校に行くんだぞ。しっかり頼むぞ」と言い聞かせながら、作られたそうです。
一方の日野高校・伝統芸能部。
去年は8人だった部員が今年は一気に13人に増え、ヤマタノオロチも7頭が同時に舞うことができるようになりました。圧巻です。
さて、放課後の稽古前の時間を割いて、伝統芸能部の代表3人が校長室に集まりました。
贈る側は、作者の山田さんと、おろち窯同好会会長の板持悦子さんです。
校長の田淵直記先生は日南町の生まれで、石見西小学校4年生の時の担任教師が山田さんだったそうです。
これも縁ですね。
伝統芸能部の部長は3年生の山口駿さん(左)で、スサノオノミコトを演じています。
2年生の小谷詩織さん(中央)は大太鼓の担当です。
同じく2年生の権代絵里香さん(右)はクシナダヒメとオロチの一人二役に扮しています。
練習や公演についての話題が飛び交いました。
陶器作りの楽しさや難しさについても話が弾みました。
日野高校・伝統芸能部のシンボルとしてこれから永く保存されるヤマタノオロチ像、どこに飾られるのでしょうか。
校長室? それとも稽古場?
「皆さんとじっくり相談して、近いうちにお知らせします」と校長先生。
「あまり大事にしすぎないでください。自由に触ってもらって結構です。ヒゲの1本や2本、折れたって大丈夫。また、修理しに来ますよ」と山田さん。
そして、最後に記念写真を撮りました。
日野高校・伝統芸能部の6月から7月の主な公演スケジュールを紹介しておきます。
〇6月30日(日) 道後山すずらん温泉
〇7月6日(土) 米子市ホープタウン
〇7月7日(日) 新庄村社会福祉センター
〇7月27日(土) 神楽甲子園(会場:広島県安芸高田市門前当時村神楽殿)
〇7月28日(日) 宣揚祭(日南町の船通山頂上)
引っ張りだこですね。
日野ごよみからのお薦めは、船通山頂上の宣揚祭です。
日野高校・伝統芸能部としては8年ぶりの宣揚祭登場となります。
はるか眼下の日本海と青い大空を背景に展開するスサノオとオロチの戦いは、神聖にして勇壮、かつ大迫力です。
登山を兼ねて、どうぞおいで下さい。
日野振興局 2013/06/27