2013年2月4日
日野高校に音楽専門課程「音楽系列」があります。これは、日野高校の前身である根雨高校から受け継いだカリキュラムです。 授業は、楽器や声楽の個人レッスンをはじめ、大学教授などの専門家を招いての特別講義など、ユニークなプログラムで編成されています。 これまで、音楽系列からは、演奏家や音楽指導者として国内外で活躍する人、音楽の技量を活かして保育の仕事に携わる人など、多くの有能な卒業生が輩出されています。 さて、その音楽系列の生徒たちが、平成25年1月25日(金)に学習活動発表会を兼ねた定期演奏会を日野郡日野町文化センター大ホール森の音楽隊で開きました。 地域の方たちを招いての演奏会は今年で11回目です。 ピアノの独奏からサクソフォンの独奏、チェロの独奏と続き、 そして、3年生の田中千恵美さんのソプラノ独唱です。 曲はスカルラッティ作曲の「恋する蝶のように」。 プログラムには「初めて挑戦する高音…広い心で聴いてやって下さい」という千恵美さんの言葉が載っていました。 お腹に両手をあてて懸命に、そして見事に歌い上げました。 先生方のピアノデュオや独唱もありました。 写真は狩野麻美先生の独唱(伴奏は井上絵里先生)です。 モーツァルト作曲歌劇「魔笛」から「復讐の心は地獄のようにわが胸に燃え」を熱唱されました。 曲名は知らなくても、超高音が連続する歌声に、ああ、これがあの有名なオペラだったのかと気づかされました。やはりプロ! 大きな拍手が沸き起こりました。 第2部は弦楽合奏部によるバイオリンの合奏や音楽系列生徒全員による合唱です。 合唱では東日本大震災で被災された皆さんへ贈る「歌おうNIPPONプロジェクト」の2曲、そしてクライマックスのエンディング曲は「島人ぬ宝」を熱唱。 安田裕子先生の飛び跳ねるような指揮に鼓舞され、舞台も客席も揺れ動き盛り上がりました。 拍手の後で、またもう一度大きな拍手が起こったのは、この日、バイオリン合奏、合唱、指揮とフル回転の活躍だった石黒信行先生へ、生徒から花束が渡された時でした。 生徒たちが秘かに準備したサプライズだったようで、先生の驚きの様子も微笑ましく、客席をなごませました。
このほかにも、日野高校の音楽系列ではファーストコンサートや公開実技試験を日野町文化ホールで行うなど、地域の皆さんに元気と温もりを届けてくれています。 (by 県民局 地域づくりサポーター 梅林)
日野振興局 2013/02/04
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