メンテナンスのため、9月28日(火)及び29日(水)午前1時以降、一時的に閲覧できない状態が発生します。詳細は、お知らせをご覧ください。

展示・イベント等

企画展「いにしえの器Part 2」

 令和3年7月16日(金)から当センター展示室で、漆器(しっき)をテーマにした企画展「いにしえの器Part 2」を開催しています。
 英語でjapanとも呼ばれる漆器は、まさに日本を代表する伝統工芸品です。その歴史は古く、今から約1万2000年前の縄文時代草創期までさかのぼるともいわれています。
 漆器が出土することはまれですが、鳥取市気高町所在の下坂本清合(しもさかもとせいごう)遺跡など、まとまった量の漆器が発掘調査で出土した遺跡もみられます。
 この企画展では当センターが収蔵する弥生時代前期から江戸時代までの50点以上の漆器を集めました。複数の遺跡から出土した異なる時代の漆器を一度にご覧いただける、またとない機会ですのでお見逃しなく!会期は令和3年8月27日(金)までです。

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企画展全景

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江戸時代の漆器


「とっとり考古学フォーラム2021 古代の女性史」を開催しました

 令和3年7月10日(土)に「とっとり考古学フォーラム2021 古代の女性史」を開催しました。新型コロナウイルスと大雨のダブルパンチで、一時は開催が危ぶまれましたが、何とか無事に開催することができました。申し込み予約は、開催の20日前には既に定員に達し、多くのキャンセル待ちの方がいらっしゃったほどですが、当日も大雨の影響が残り、参加者は85名でした。
 実際の講演では、一部リモートによる音声の不具合もありましたが、各講師の方々の、分かりやすく丁寧な解説のおかげで、参加者の方々からは、「非常におもしろかった」「これまでの古代官僚のイメージが180度変わった」「現代との関わりで考えていきたい」など大好評の声をいただきました。
 男女のあり方は常に歴史の中で変化していること、またそうした事を語ることができる素晴らしい資料が鳥取県にはあることを、参加者の皆様に知ってもらえれば、フォーラムの目的を達成することができたと思います。
 今後、記録としてフォーラムの内容をまとめることを検討していきます。その際には当センターHPなどでお知らせしますので、お楽しみに!

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講演の様子

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討議の様子

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遺物・パネル展示の様子


企画展「いにしえの器 Part1」の展示品の紹介(その2)

 令和3年6月4日から当センターで開催している企画展「いにしえの器 Part1」で展示している遺物を紹介します。
 今回紹介する展示品は、脚付盤(きゃくつきばん)です。楕円形の器に4本の脚があるものです。鳥取市鹿野町の乙亥正屋敷廻(おつがせやしきまわり)遺跡で出土したものです。今回の企画展では、器の裏側を見ていただくために、裏返して展示しています。良くご覧いただくと2か所に円形の非常に短い脚があります。工具を使って根本付近で分割されたためにこのような長さになったものと考えられます。また、底の中央部分には直径数ミリメートルの孔も開けられていて、本来の器の姿や機能が失われていることがわかります。貴重な品を廃棄する際の作法があったのかもしれません。

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(表側)

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(裏側)


狗尸那城跡現地ウォーク

 4月、開催を中止した狗尸那城跡クリーンウォークに替えて、狗尸那城跡現地ウォークを令和3年6月26日に開催しました。
 当日はクリーンウォークにお申込みいただいていた13名の方を、麓の小鷲河地区公民館から狗尸那城へとご案内しました。道中は休憩とりながら、ゆっくりと歩いて登ったのですが、思いのほか傾斜のきつい道が続いたので、参加者の方は大変お疲れの様子でした。
 しかし、城跡に着き、敵の侵入を阻む急な切岸、立派な横堀や竪堀をはじめ、狗尸那城の構造からみえる防御の工夫などをご案内するうち、参加されたみなさんが生き生きと達成感のある表情になり、見ごたえのある城跡にそれぞれ思いをはせていらっしゃるようでした。
 曇天の中、途中小雨に降られることもありましたが、午後4時半過ぎには、みなさんが小鷲河地区公民館に到着し、無事、現地ウォークを終えることができました。
 今回のようなウォークや見学を行う中で、大切な文化遺産、狗尸那城の価値や魅力をお伝えするとともに、遺跡を保護する意識を高めていきたいと考えています。

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速報展示「古代の女性史」について

 令和3年7月10日(土)に、とりぎん文化会館で開催した考古学フォーラム「古代の女性史」に関連する展示を当センターで行っています。男女の姿を表した人形(ひとがた)は、平安時代の地方における祓(はらえ)儀式の場に男性官人だけでなく、女性官人もいた可能性を示しています。また、「刀自女」(とじめ)という女性有力者の尊称が書かれた木簡(もっかん)や、発起人の1人として女性の名前が書かれている、経典を書写して繁栄を祈った事を記録した勧請板(かんじょういた)は、9世紀~10世紀頃の鳥取に、独立した女性の有力者が存在したことを示してします。当センターにお立ち寄りの際は是非ご覧下さい。

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展示状況1

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展示状況2


狗尸那(くしな)城跡の発掘調査を始めました。

 昨年度、発掘調査によって主郭に大型の礎石建物跡がみつかった狗尸那城跡。6月14日から補足のトレンチ(試掘溝)調査を始めました。
 山頂の城本体では、切岸の状況や、主郭部にある土塁に区画された窪んだ地形の様子を探っています。また、狗尸那城に関連する可能性がある山麓の平坦面にもトレンチを掘って、建物跡などがあるかどうかを確認する予定です。
調査は6月末までを予定しており、調査後には現地説明会を行い、調査成果を皆さんにお伝えしたいと思います。

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写真1 窪んだ地形を調査中

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写真2 切岸を調査中


企画展「いにしえの器 Part1」の展示品の紹介(その1)

 令和3年6月4日から当センターで開催している企画展「いにしえの器 Part1」で展示している遺物を紹介します。
 今回は、鳥取県東部に分布が集中する器の花弁高杯(かべんたかつき)を取り上げます。鳥取市青谷町にある青谷上寺地(あおやかみじち)遺跡が発祥の地と考えられている器で、外面に花びらのような文様が施されており、弥生時代後期(2世紀)に石川県から福岡県にかけての日本海沿岸地域に広く分布することが知られています。今回は、令和2年度に保存処理が終了した松原田中(まつばらたなか)遺跡(鳥取市)出土の花弁高杯を展示しています。これまで、水漬けで保存しており、展示・公開することが難しかった資料でしたが、保存処理を行い、2つに割れていた資料も接合し、展示しています。保存処理後初めての公開ですので、ぜひご覧ください。
 また、乙亥正屋敷廻(おつがせやしきまわり)遺跡(鳥取市)出土の花弁高杯も併せて展示しています。花弁高杯は、ほとんどの遺跡で1点ずつしか出土しないことが知られていましたが、乙亥正屋敷廻遺跡からは、6点の花弁高杯が出土しており、青谷上寺地遺跡に次ぐ多さです。同じように見える花弁高杯ですが、乙亥正屋敷廻遺跡出土の花弁高杯はどれもやや小さいことが特徴です。一緒に展示している松原田中遺跡のものや、ロビーに展示している青谷上寺地遺跡出土品の復元品とも見比べていただければと思います。

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松原田中遺跡出土花弁高杯(底面)

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乙亥正屋敷廻遺跡出土花弁高杯(底面)

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花弁高杯の出土状況(乙亥正屋敷廻遺跡)


企画展「いにしえの器 Part1」開催します

 令和3年6月4日から7月9日まで、当センターで企画展「いにしえの器 Part1」を開催します。弥生時代から古墳時代に使われた器の中で、特に「まつり」をテーマにして、当センター所蔵の資料を紹介します。昨年度、保存処理が終了して初めて展示する木製容器もありますのでぜひご観覧ください。
 また、令和3年6月19日(土)午後1時30分から、当センターにて、この企画展にちなんだ「鳥取まいぶん講座」を開催します。この講座で、企画展で取り上げた資料について説明しますので、ぜひお申込み下さい。

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「とっとり考古学フォーラム2021 古代の女性史」開催のお知らせ(受付終了しました)

 昨年新聞やSNSで話題となった国立歴史民俗博物館が開催した企画展「性差の日本史」には、鳥取県から数多くの資料が展示され、鳥取県は古代の女性の活躍を今に伝えるものが数多く存在する地域であることが分かりました。

 令和3年7月10日(土)にとりぎん文化会館で開催する考古学フォーラムでは、古代の女性史をテーマとし、当県出土資料を中心に、弥生時代の女王卑弥呼(ひみこ)から、飛鳥時代における因幡出身のキャリアウーマン伊福吉部徳足比売臣(いおきべとこたりひめ)まで、古代女性史の最新の研究成果をご紹介しますので、是非ご参加ください。
 詳細はチラシをご参照ください→(pdf:2535KB)

日時:令和3年7月10日(土)午後1時20分から午後5時まで
場所:とりぎん文化会館第1会議室
要申し込み(定員100名)。参加無料。
※各講師とはリモートでつないで、スクリーンに映し出します。
お申し込みは、当センターまでメールまたはFAXでお申込み下さい。

  「イベント・講座申し込みフォーム」はここをクリックしてください。

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企画展「いにしえの田園風景(春)」の展示品の紹介(その3)

 4月9日から当センターで開催している企画展「いにしえの田園風景(春)」は、いよいよ5月28日が最終日となりますが、その見どころを詳しく説明します。
 第3回目は、田下駄(たげた)です。水田に入る際に沈まないように足につけるもので、弥生時代では板の表面に穴、または側面に抉り(えぐり)を入れ、縄を使って足と結び付ける単純なものです(写真・図)。鳥取県東部では、当初は両方使われていましたが、弥生時代後期(約1900年前)になると、穴をあける労力が大変だったのか、側面に抉りをいれるものが大半を占めます。また、古墳時代になると、部材を組み合わせてつくる高足(たかあし)型と呼ばれる田下駄も登場します(写真・図)。この高足型田下駄が、組み合った状態で出土することは稀で、部品がバラバラの状態で出土することがほとんどです。私も10数年前、本高弓ノ木(もとたかゆみのき)遺跡(鳥取市)を調査した時、この高足型田下駄の部材(写真)を見つけましたが、それが田下駄の部品とは気付かず、不明木製品としていました。それから5年後の青谷横木(あおやよこぎ)遺跡(鳥取市)の調査で、一気に謎が解けた事を思い出します。
 部材を組み合わせた構造の田下駄は、実は戦前まで使われたもので、民俗資料として残っているものもあります。基本的な形が1000年以上変わっていないことを考えると、この70年ほどが、いかに急速に機械化していった時代であるかわかります。

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桂見遺跡出土田下駄

田下駄のはき方については、こちらをクリックして下さい→(pdf:2380KB)

 

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高足型田下駄(青谷横木遺跡)

高足型田下駄イラストについては、こちらをクリックして下さい→(pdf:2333KB)

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高足型田下駄の一部(本高弓ノ木遺跡)

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センター紹介

県の中心部は、室町時代の後期には湖山池ほとりの天神山に守護所が移り、江戸時代の前からは久松山(麓)に城が置かれるようになり、明治時代から現在まで県庁が置かれています。県庁から4キロほど離れた国府町に奈良時代の国史跡となっている因幡国庁や因幡守護所がありました。今ではひっそりとした田園地帯ですが、因幡三山(甑山(こしきやま)、今木山(いまきやま)、面影山(おもかげやま))に囲まれ、万葉の歴史と古代の出土品にあふれた万葉の里に埋蔵文化財センターはあります。


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