6月7日、日野町文化センターで、初めてとなる「わすれんぼカフェ」が開かれました。
このカフェは、国が進める認知症高齢者等にやさしい地域づくりに係る総合戦略(所謂新オレンジプラン)に沿ったもので、日野町の住民で組織した「わすれんぼくらぶ」が主催しています。
高齢者の4人に1人が認知症又はその予備軍であり、高齢化の進展に伴いその率は上昇し、85歳以上で3人に1人、90歳以上では半数が該当するといわれています。
日野町は今年1月に高齢化率が50%を超え、認知症の住民の方の意思が尊重され、住み慣れた地域のよい環境でその人らしく暮らし続けることができる地域となるようにするにはどうすればよいか、住民の方や行政の意識が高まってきています。
「わすれんぼカフェ」は子供から大人まで誰でも気軽に参加でき、お茶やお菓子を楽しみながらいろいろな方と交流できる場でもあります。

明るい雰囲気の「わすれんぼカフェ」。
住民の方手作りの苔玉なども販売されています。

「わすれんぼくらぶ」の皆さんが飲み物やスナックなどを持ち寄り、カフェに来た方は100円を支払ってそれをいただきながらカフェで過ごすシステムです。

高齢者やそのその家族に限らず、どなたでも立ち寄っておしゃべりできます。

カフェには、日野町の地域包括支援センターの所長や認知症支援推進員、日野病院の看護局長など、認知症の相談に対応できるプロファッショナルの皆さんも参加されています。

この日初めて会った方とも気軽におしゃべり。
将来の安心に繋がります。

「わすれんぼくらぶ」代表の松田さん(向かって右)。
「これまでボランティアで、誕生日に手作りのプレゼントを渡す活動を行ってきましたが、地域の課題として、一日中誰ともしゃべらない人が増えていると感じています。
自分たちが動けるうちに早く、関心がある人が繋がって何か新しい行動を起こさないと、と思い、「わすれんぼくらぶ」を立ち上げました。
「わすれんぼになっても大丈夫、みんなわすれんぼだから」という気持ちで、無理なく楽しく活動していきたいと考えています。」
日野振興局 2019/06/17