もうすぐ桃の節句ですね。
お雛様の歴史は古く、奈良時代には3月の巳の日に人形に穢れを託し海や川に流す行事が貴族の間で行われており、徐々に公家や武家の間で立派な人形を家で飾るようになったのが起源と言われています。
この桃の節句、日野郡では3月3日より少し遅い旧暦(今年は4月7日に当たります。)で祝うのが伝統ですが、日野町では例年より一足早くお雛様がまちのあちこちに飾られています。
これは「福よせ雛」というプロジェクトの一環で、役割を終えたお雛様をもう一度役立てようと名古屋市のボランティア団体が始めたものです。日野町の商工会などの民間団体と町などが『伯耆の国・出雲街道根雨宿「福よせ雛」実行委員会』を立ち上げ、雛による関係人口の増加を目指しています。
根雨のまち中を歩けば、老舗店舗や金融機関にたくさんのお雛様が飾られ、賑やかな雰囲気です。

出雲街道沿いの老舗「おがた茶店」では、お雛様のお茶会。

お隣のおもちゃ屋さんのショーケースには、お雛様が人気アニメのマスコットと一緒に展示。

JA鳥取西部日野支所には牛飼い雛やお客様にお茶を運ぶ雛。
また、「金持テラスひの」では、4月7日までの期間限定で約1,500体のお雛様が展示されています。

「金持テラスひの」で”転入手続き”を行うお雛様。

日野町出身の姉妹。 日野町特産の生しいたけを収穫し七輪で焼くお雛様。
横浜市から帰省中の妹さんの希望で、お雛様を見る
ために訪れたそうです。
「お雛様をたくさん見ることができて嬉しいです。」
日野町役場にもお雛様が飾られています。

入口カウンターで来訪者を出迎えるお雛様。

決裁を行う町長雛と列を作る職員雛。 働く職員雛。
お雛様の横で職員の起案に目を通す﨏田町長。
「日野町人口倍増プランか。なかなかよいアイデアだね。」
現在日野町の人口は約3,100人ですが、転入してきた「福よせ雛」の”人口”は約3,200体。
「福よせ雛」を贈ってくださった方には、「日野町ふるさと住民票」が発行され、定期的に町報など情報が郵送されます。
日野町で新たな役割を与えられた雛に会いに訪れる方が増え、町を気に入っていただいた方が定住してくださることを期待します!