特殊詐欺の被害状況

特殊詐欺の被害状況

【令和6年2月認知分】

1 融資保証金詐欺
・被害者 30代、男性
・被害額 約34万円
・登場する犯人:融資会社の社員
・被害内容
 被害者が、融資を受けようと、インターネット検索すると、融資会社をあっせんするという甲社のサイトを見つけたことから、サイト上に表示されていた入力フォームに氏名等を入力し、融資希望の申込みをした。
 甲社から「乙社が融資可能で、特別金利である。」とのメールが届き、乙社から融資を受けたいことを伝えたところ、乙社から契約書がメールで届いたことから、印刷して書き込み、写真撮影して返信すると、乙社の社員を名乗る男から電話があり、連帯保証人の有無を確認された。
 被害者が、「連帯保証人はいない」と伝えると、「保証会社に保証料を支払う必要がある。保証料を払えば即日融資できる。」と言われ、乙社から保証料の振込先が記載された請求書がメールで届いたことから、金融機関のATMで約34万円を振込送金したもの。

2 架空料金請求詐欺
・被害者 70代、男性
・被害額 30万円分の電子マネー
・登場する犯人 NTTファイナンスの職員
・被害内容
 被害者の携帯電話機にNTTファイナンス職員を名乗る甲男から電話があり「未払いの料金が30万円ある。今日中に支払わないと、裁判をすることになる。裁判になると300万円くらいかかる。コンビニに行って電子マネー30万円分を購入して、カードの裏に書いてある番号を教えてください。」などと言われたことから、甲男との電話をつないだまま米子市内のコンビニエンスストアに行き、30万円分の電子マネーを購入し、同店の駐車場において、電子マネーの番号を電話で伝え、30万円分の電子マネー利用権を詐取されたもの。

3 還付金詐欺
・被害者 60代、男性
・被害額 約100万円
・登場する犯人 日本年金機構の職員、金融機関のお客様サービスセンター職
・被害内容
 被害者方の固定電話に日本年金機構職員を名乗る甲男から「還付するお金があります。手続をすれば、お金を受け取れますが、どこの金融機関でしますか。」等と電話があったことから、被害者名義の口座がある金融機関名を甲男に伝えると、電話番号を聞かれ、近くの金融機関に行くよう言われた。 
 被害者が、最寄りの金融機関に到着すると、甲男から伝えられていた『050』から始まる番号から被害者の携帯電話に着信があり、電話に出ると、Aさんが口座を教えた金融機関のお客様サービスセンター職員を名乗る乙男であり、乙男と通話しながら指示に従って、自分名義のキャッシュカードをATMに挿入し、ATM画面を操作したところ、他人名義の口座に約100万円を振り込んでいたもの。

4 架空料金請求詐欺
・被害者 50代、女性
・被害額 6万円分の電子マネー
・登場する犯人 懸賞公式サポート、振込担当
・被害内容
 被害者のスマートフォンにユーザー名「公式LINE懸賞」から「振込が開始している」旨のメッセージが届いた。
 被害者は、以前購入した宝くじが当選したと思い、同メッセージに添付されていたURLをタップしたところ、LINEに移行し、「公式サポート」のアカウントが表示され、友達追加した。
 同アカウントからは「宝くじ4,800万円が当選したが、振込には手続が必要。電子マネーを購入して番号を教えて欲しい。」というメッセージが届いたことから、コンビニエンスストアで1万円分の電子マネーを購入し、LINEで番号を伝えた。
 その後も同様に、手続名目で電子マネーの購入を要求され、都度、電子マネーを購入し、振込担当に暗証番号を伝え、合計6万円分の電子マネー利用権を詐取されたもの。

5 還付金詐欺
・被害者 60代、男性
・被害額 約148万円
・登場する犯人 市役所年金課の職員
・被害内容
 被害者方の固定電話に市役所年金課職員を名乗る甲男から「年金の還付があります。どこの銀行口座を持っていますか。」等と電話があり、被害者名義の口座がある金融機関名を甲男に伝えて電話を終えた。
 その後、同課職員を名乗る乙男から電話があり、還付金の受取手続のためATMに行くように言われたことから、被害者は、自宅にいた甥のAさんに頼んで、ATMに連れて行ってもらった。
 ATMに到着した被害者が、乙男から伝えられていた『050』から始まる番号に携帯電話から電話をかけると、電話に出た丙男からATMを操作するように言われたが、ATMの操作が煩わしかったため、詳しい事情は説明せず、AさんにATMの操作を依頼した。
 Aさんは、携帯電話で丙男と通話しながら丙男からの指示に従って、被害者名義のキャッシュカードをATMに挿入し、ATM画面を操作したが、丙男から、被害者のカードでは取引ができなかったと言われ、Aさん名義のキャッシュカードで同様にATMの操作をし、合計約148万円を他人名義の口座に振り込んだもの。

6 架空料金請求詐欺
・被害者 40代、女性
・被害額 約232万円
・登場する犯人 NTTファイナンスの職員、日本個人データ保護協会の職員、日本ネットワークセキュリティ協会の職員                  
・被害内容
 被害者のスマートフォンに「利用料金に関するお知らせ」とのショートメールが届き、被害者が、本文にあった『050』から始まる番号に電話をかけると、電話に出たNTTファイナンス職員を名乗る甲男から、担当者から連絡すると言われ電話を終えた。
 しばらくすると、被害者のスマートフォンに担当者を名乗る乙男から電話があり「サイトの未納料金があり、支払わなければ民事裁判になる。救済制度を使えば、支払い額分返還される。」などと説明され、鳥取市内にある金融機関のATMで、指定された口座に約45万円を振り込んだ。
 その後も、日本個人データ保護協会、日本ネットワークセキュリティ協会を名乗る男らから電話があり、「他にも未納料金がある」「スマートフォンがウィルスに感染していて被害が出ている。サイバー保険に入れば被害額を補償できる。」などと言われ、同じATMで、2回にわたり約186万円を指定された口座に振り込んだもの。

7 還付金詐欺
・被害者 60代、女性
・被害額 約99万円
・登場する犯人 年金機構の職員、金融機関のお客様サポートセンター職員
・被害内容
 被害者方の固定電話に年金機構職員を名乗る甲男から「年金の払戻しがある。」などと電話があり、被害者名義の口座を伝え、電話を終えた。
 しばらくすると、被害者方の固定電話に被害者が口座を伝えた金融機関のお客様サポートセンター職員を名乗る乙男から電話があり、「近くの金融機関のATMで払戻しの手続ができる。通帳とキャッシュカードを持って行き、ATMに着いたら電話をして欲しい。」などと言われ、『050』から始まる電話番号を教えられたことから、被害者は、最寄りの金融機関に行き、乙男から教えられた番号に携帯電話から電話をかけ、電話に出た乙男と通話しながら、乙男の指示に従い、被害者名義のキャッシュカードをATMに挿入し、画面を操作したところ、約99万円を他人名義の口座に振り込んでいたことが分かったもの。

  

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