江戸時代後期に鳥取藩池田家の姫君の婚礼に際して、調度品としてあつらえられた婚礼道具6点を初公開します。
大名家の婚礼は、家と家とが緊密に結びつく重要な行事で、権威や家格を示すために、膨大な数の豪華な調度品や衣装が製作されました。今回初公開する6点の婚礼道具はその一部と考えられ、金蒔絵で華麗に加飾された女乗物(おんなのりもの)や、婚礼行列の先頭を華やかに飾った挟箱(はさみばこ)など、鳥取藩32万石の格式を示す道具類には目を見張るものがあります。本展は、豪華な婚礼道具の展示を通して、大名家の文化や伝統、さらには鳥取池田家の歴史について理解を深めいただくことを目的としています。
画像:梅唐草蝶文蒔絵女乗物(鳥取県立博物館蔵)