令和2年度第2回鳥取県教育審議会生涯学習分科会兼鳥取県社会教育委員会議の概要

1 日時

令和3年1月27日(水)午前10時から午後3時まで

2 場所

(午前)鳥取市立湖南学園 こなんホール

(午後)鳥取県教育センター 2階 大会議室

3 出席者

委員14名(5名欠席)、事務局

4 会議の概要

視察 鳥取市立湖南学園学園運営協議会視察

鳥取県内すべての公立学校へのコミュニティ・スクール導入と併せてコミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進にあたり、生涯学習分科会委員の皆様に県内の先進的好事例を御覧いただくため鳥取市立湖南学園の学園運営協議会を視察した。また、学園運営協議会終了後、生涯学習分科会委員と学園運営協議会委員との質疑応答を行った。

主な内容

(砂流委員)

子どもたちが地域の行事、活動に積極的に参加している仕掛けを教えていただきたい。

(湖南:山田推進員)

地域の祭りなどに手伝い隊として、準備からプラスアルファで何かの取り組みを入れながら関わっていた。今年はコロナでそれができなかったということで、それにかわる地域学習として、どういうことができるかというところで、地域の方を招いて学習をした。それ以外にも、学年単位またはブロック単位で地域に出かけて、何か役に立つことをしようということで取り組んでいる。

学校から、子どもたちの発案についてコーディネーターに相談があり、話し合いを進めながら提案している。

(矢田委員)

今年度から「拓」という教科が始まったということだが、昨年度以前から、たくさんの地域の方が学校の交流学習に関わってこられたと思うが、「拓」が始まって新たに始められた学習はあるのか。そのことに委員さんは、どのぐらい話し合い等、意見を言われるような機会があったのか教えていただきたい。

(河上校長)

「拓」の学習だが、今まではコミュニケーション科だった。英語、外国語活動、コミュニケーションスキルの学習をやってきた。10年終わって新しい教育課程を目指して変えていこうということで、最初にあったのは、いろいろなものが系統立ててなされていないということがあり、県の示している「ふるさとキャリア教育」の軸を持って、ここに全部集約したような一つの教科を作っていこうと考え、ねらいとして、本校の子どもたちに欠けている三つの力を養っていこうというのがそもそものスタートであり、学校行事などいろいろなことを整理、統合し、スッキリとさせたいというところが一つあった。今までの9年生は地域に提案して終わっていたが、新たに「拓」によって、実践をしようということで、前年考えたことを実際に協働してやるというところを新しく加えた。その中で地域の方々には、協働学習者として関りを持っていただいている。

(大堀委員)

このコロナ禍で、子どもたち、家庭が困っていること、例えば、家庭でできること、地域でできること、学校でできること、社会教育の場としてできること、いろいろな立場の方からこんなことが困ってるのだということが聞かせていただきたい。

(湖南:田中委員)

5年生の親であるが、遊べる場所とか人とか、気軽に行ける子どもの居場所があればと思う。

(湖南:三谷委員)

子どもの環境として、大人と触れ合う機会が少ない。子どもの学習の場、成長の場を考えた時にどうあるべきなのか。競り合いはないし、お互いを励ますこともない。

(河上校長)

学校として、いろいろな行事、日々の学級生活、いろいろな校外生活、コロナ対策、心を砕いたなと思う。鳥取市教育委員会の対応方針は大枠であり、学校によって児童・生徒数、地域性が違うため、結局は校長が判断することになる。保護者や関係者の皆さんと相談しながら方針を決めてやっていくしかないが、学園運営協議会を通して情報が共有されていることから、地域の方々が学校の方針を受け入れてくれる。

(大堀委員)
本当に大人が一生懸命考えているということを子どもたちに聞かせたい。子どもたちに納得感があると伝わると思うので、皆さんの熱い思いを子どもたちにわかるように伝え、大人の皆さんが楽しく日々を過ごしていただけたらと思う。

意見交換 コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的な推進について

コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進にあたり、鳥取市立湖南学園の学園運営協議会の視察を参考に、今後の進め方や改善を要する点及び効果的推進方策等について、生涯学習分科会委員の皆様で意見交換を行った。

主な内容

(田中委員)

読み聞かせ、あいさつ運動、家庭科支援等、いくつかのボランティアに関わらせていただいている。子どもたちの感想を先生が冊子にして配ってくれて、こちらの方が励みになったりする。コミュニティ・スクールに関わらせていただいていることをとても嬉しく思うし、自分の勉強にもなる。

(福田委員)

いろんな方が関わって体験の場が提供されている。子どもを受ける側の方も励みになるのではないかと感じた。

1年経ったら何かの成果が出るというものではないし、すぐに成果を求めてもいけないし、子どもの教育はこういうことを通じていろんなことがそれぞれの子どもたちの中で芽吹いていく糧にもなると思う。私どもボーイスカウトが学校に関わる機会はあまりないが、何か関わらせていただける機会があればお手伝いできればと思う。

(山根委員)

コーディネーター役の人がいることで、地域と学校が一体的に活動できるのではないかと思った。これからコミュニティ・スクールと地域学校協働活動が県下で一体となって活動推進していく上で、全地域にこういった推進員が配置できればと感じた。そのコーディネーター役を公民館が担っていかなければいけないのではないかなというふうに感じた。 学校の統廃合が進んでいけば、二、三地域が一つの学校という地域も出てくるため、将来的に難しい側面が出てくるかなというふうに感じた。

(川口会長)

湖南もコーディネーターの存在が大変大きいが、あのような方がどの学校にもいるかと言ったらそうでもない。そういう推進員の育成を考えなければならない。湖南も今の推進員がずっといるわけでもないし、コーディネーターを補佐するような形で2人体制的なイメージで、推進員のやっていることを見て、学んで、いつでも引き継げるというような体制を取られてもいいのかなと思う。また、10年、20年先を考えた時にどこかで引き継ぐことを意識しながらより多くの人を巻き込んでいくということも同時にしていかないと難しいのでないかなという印象を持っている。

(清水委員)

自分の良い点とか夢は、自分を客観的に見る視点というのを獲得していかないと難しく、すぐに「拓」で獲得する指標としてあるかというと非常に疑問なところではあるが、自分を理解する力をどういう形で考えていくかというところは、これから考えていくところだと思うし、特にいずれ子どもたちが外に出た後に、初めて、あの時に授業とかでやったものが自分の自己肯定感を支える基盤になったのだというふうに気づくものなので、長い目で見た方がよいのではないかなと思った。

自己肯定感を得られようとするならば、外の繋がりを多く持っていかないと難しいと思う。

(小椋委員)

地域に信頼されてないと学校は成り立たない時代になっているということを強く思っている。だから学校側から地域に関わっていくことで地域に応援をしてもらって、地域貢献をしながら信頼関係を作っていくことが大事だと思っている。コミュニティ・スクールも突き詰めて言うと、子どもたちにどんな力をつけるかというところに行き着かないといけないと思っている。

倉吉市は最初の頃は、国の学校運営協議会とは違う形でスタートし、学校を応援してもらうばかりだった。子どもたちも地域に何か恩返しができることができないかというようなことを何年か前から思っており、地域の人が年間計画を立てて行っている行事に子どもたちも参加して、そういった活動を通す中で、子どもたちに力をつけるということに繋がっていかないといけないのではないかと思っている。

国が言っている学校運営協議会と地域学校協働本部の関係のことで、倉吉の場合には、この地域学校協働本部というようなものは作っていない。地域学校委員会というものが協働本部の役も兼ねている。学校運営協議会と、地域学校協働本部が別の組織でないといけないのかということを聞きたい。 倉吉市でも、地区公民館がその学校との関係というものを自主的に動いており、地区公民館を中心とした地域と学校とがどう繋がるかということがすごく大事だと思っている。

(檜垣補佐)

国が示している資料では、一体的推進ということで、別々にコミュニティ・スクールと地域学校協働本部があって、コミュニティ・スクールは企画とかプランニングをする場、地域学校協働本部は実際にこれを共有しながら実働するという位置付けで描かれている。今後、いろいろ事例を見たり、いろんな方の御意見を伺ったりしながら、委員の皆様方と意見を交換させていただいたり議論させていただけたら理解が深まるのではないかと思う。

(島田課長)

地域学校協働本部は組織である必要はなく、コーディネート機能を持って、地域と多様な活動を行っておられれば本部があるものとされており、倉吉市さんの状況については、コミュニティ・スクールと地域学校協働本部については、両方とも導入済みということで整理をされている。

(砂流委員)

提案の年度までにコミュニティ・スクールと地域学校協働本部を導入することを目標とするということで、日野町も導入はしているが、形骸化してしまうことを危惧している。今日のように学校運営協議会の場面を見て、運営の仕方を認識できるということが非常にありがたい。実際にどのように協議、熟議がなされているのかということが、これから入れられようとしているところも含めて広める機会がないと導入が目的になってしまう。地域学校協働本部だが、日野町は本部で運営委員会というものを組織しており、地域の方で運営しているが、これについても、どんなものだろうということをはっきり示さないとわかってもらえない。

(山根委員)

鳥取市の場合は、まちづくり協議会という組織で地域活動をしようというところがあり、地域によって力関係が異なり、一体的な取り組みが難しいところがある。 私の地域は、自治会を中心としてまちづくりを行っている地域で、公民館を通じて、各校との協力関係を密にし行動ができるところがあるが、地域によっては、非常に難しいところが多いのではないかと思う。それぞれの地域で自治活動をどの団体が担っているかというところで、やり方も変わってくると思う。

(小椋委員)

地域学校委員会を動かし始めて10年ぐらいになるが、いつ学校に行っても地域の方がしょっちゅう出入りしておられるという状況にようやくなってきた。 それぞれの学校や地域にどうやってスモールステップを踏んでいくのかということを何らかの形でできるといいなと思う。今、県内にある小学校や中学校が地域と繋がっていないなんてことはありえないので、学校が行っている地域と関わるものを全部拾い上げ、集った学校運営協議会委員に学校の自己評価とともに意見をもらうとか、活動を通して、子どもたちにはこういった力が付いてきているとか説明する機会を作れればと思う。

(大堀委員)

こういった取り組みを進めていこうというふうに考えたり、地域、子どもたちをよりよくというふうに考えていこうとしたりするとどうしてもオーバーワークになりやすい。一番見落としやすいのは、やらないことを決めるとか、手放すこと決める、それをよりよく進めるために今まで背負ってきていたものを手放すということもすごく必要だと思う。

(川口会長)

今日10時からだったが、どこの学校も10時からやっているわけではない。鳥取市内で別の学校運営協議会の委員をさせてもらっているが、夜6時半からやっている。大人の方がこのような活動に関わって、自分がどう思われ、成長したとか変化したとか自分の生活がこんなふうにより良くなったとか、生涯学習的な視点から見た時に、協議会の方々がどんなふうな気づきがあったり、発見があったりしたのかというのも、声が拾えると大堀委員が提唱くださったように、来年度末に私たちが成果をまとめる時に、子どものため、学校のため、加えて大人もいわゆる喜びを感じられるわけだが、喜びの中身って何だろう、自分の人生にとってその学校と関わったことでどんな変化だったり成長だったり、気づきがあったのかっていう視点を持ちながら、そういう視点がないと、私が先ほど申し上げた世代交代する時に、人を呼び込めない、呼び込む口説き文句が出てこないので、そういう視点は大堀委員の話を聞きながら、この生涯学習分科会で大人の側の目線というのを忘れてはいけないというふうに感じた。

(福田委員)

例えば青年団体の方が入られたりすると視点が変わったプログラムが提供できたりすると思うし、いろんな方が関わるといろんな視点も出てきて、子どもへのいろんなプログラムの提供にもなるのかなと思い、同じ人がいつまでも続けることができるわけではないので、次の世代に一緒に活動できて、スライドしていくような組織になったらいいのかなと感じた。

(島田課長)

いろんな示唆に富んだ御意見をいただいた。 特に一番最初のコーディネーターの人材育成の関係では、世代交代を見越してどう育てていくのかという視点を一ついただいたというふうに思う。事務局としても、今やっているコーディネーター養成講座等もあるが、そういうところとつなげて何か考えられないのかなということを示唆いただいた。

公民館の関わりというお話をいただき、すべての地域が公民館が中心になっていくということではないと思うが、社会教育の世界において、やはり地域学校協働活動を考えるときには公民館が関わっていく形を考えていくことが必要だと思った。この会の目的でもあったわけだが、様々な実例を見た上で発信していくことが必要だという御意見をいただいた。 来年度以降の予定として、中部や西部においても学校を視察し、そこを見ることで違う形が見えてくるものと思う。見ていただいて発信をしていく、地域学校協働活動の姿を発信していくようなことができたらと思う。

スモールステップを踏んでいく中で、地域と今関わっている取組をきちんと整理をして、それを地域の人に見ていただいてということについては、これはまさにこれからコミュニティ・スクールを入れて、地域学校協働活動との一体的推進を進めていく中で熟議という形でやってほしい、やらなければいけないことなのだろうと思う。

オーバーワークの話というのは、多分、本当は熟議をきちんとやっていけば本来は解決に向かうのだと思う。今学校が、これだけこういうことをやっていて、地域はこんなことをやっていて、その全体像を見たときに、あれをやりたいこれをやりたいではできないというところが一方にあって、本当に目指すところが共有できていれば本当に必要なのはこれとこれで、使える資源というのは学校がこうで、地域がこうで、それが合わさったところでこういう活動につなげるというところをきちんと出す会にしていくということが究極の目的だと思う。もちろん、誰かがオーバーワークになったりとか、学校側だけが大変だったり、地域側だけが負担感があって継続できないような形ではなくなるようなところを、どう目指していけるのだろうと、難しいがそういうところを目指していける地域学校協働活動になるというところに、やり方として、みんながやっていることをちゃんと出してみて話し合うというスモールステップの第一歩がそれなのだということは示していけたら思う。

最後に、委員が言われた関わった側が励みになるのだというところが、生涯学習の視点だと思う。

議事 令和3年度地域ぐるみで「体験の風をおこそう」運動推進事業計画案について

独立行政法人国立青少年教育振興機構からの受託事業である「地域ぐるみで体験の風をおこそう」運動推進事業の令和2年度事業について、令和2年11月17日に開催した第1回会議における委員からの意見等を踏まえ作成した事業計画案及び企画提案書案について説明し、了承を得た。

主な内容

(岡本係長)

低年齢の体験活動の実施について、第1回目の実行委員会の時に、船上山でのちっちゃい探検隊が大変好評で募集人数よりもかなり多くの申し込みがあり断ざるを得なかったといった説明の中で、可能であれば実施回数を増やしていくとか、なるべく多くの方が体験活動に参加できるようにしていただけたらという御意見をいただいた。そのことについて船上山の方では実行委員会の事業のほかにも主催事業として様々な事業を行っており、回数をふやすことが日程的にも難しいということがあった。そこで、このたび実行委員メンバーの大堀委員さんのハーモニィカレッジにお願いし、1年生から3年生向けの事業を新たに実施していただくこととなった。

ちびっこカウボーイという本当にすてきなネーミングであり、1泊2日で下学年の子どもたちを集めてポニーの乗馬体験や、エサづくりなどのお世話を通して体験活動をするという事業になっており、この事業に係る経費として新たに76万8千円を計上した。 事業内容で変えているところはこの1点で、他には変えていないが、ちびっこカウボーイの事業を増やしたことで全体の予算額が申請の目安である400万円を大きく上回った。 そこで、400万円に近づけるために、その他の事業の事業内容や回数は変更せず経費の方を精査した。具体的には、児童養護施設等の自然体験の場の提供というところを19万5千円減額して104万円で計上しており、1グループにかかる単価の見直しをした。

次に、園バス等のない届け出保育施設の自然体験活動の実施を4万円減額し56万円にした。それから、自然体験指導者等の育成を二つ合わせて14万6千円減額し、それぞれセミナーに4万円、それから公民館等への派遣に10万円という形で経理を見直した。

全体予算額としては408万5千円で計上しており、この金額で承認されれば機構に申請することとなるが、申請した金額よりも減額されて採択となった場合の対応は、どれか一つの事業をやめるということではなく、全体的に実施回数、団体数、広報経費などを精査、調整し、すべての事業を実施したいと考えている。

提案書の内容は今説明した事業案と同じものになることから説明は省略するが、例年だと1月下旬に機構から次年度事業の公募要領や企画提案書の様式が示され、その様式に沿って企画提案書を作成し、この会議に諮っているが、今年度は遅れているとのことで手元に届いていない。次年度要領が示されるのが2月になると聞いており、今日は今年度の様式で作成している。実際に次年度の様式が示されたら、その様式に合わせて申請するので了解いただきたい。

(川口会長)

ただいまの事務局からの説明の中に、前回との大きな変更点として、ちびっこカウボーイという体験活動を企画したということで、それに関わられる大堀委員から補足説明をいただければと思う。

(大堀委員)

このちびっこカウボーイを計画させていただいたハーモニィカレッジですけども、教育委員会からお話をいただき、本当に自分たちにそうやって声をかけていただけたことを心から感謝している。

この企画をどうすればコロナ禍で、子どもたちのために自分たちができることはどんなことだろうということを一生懸命考えた結果、このちびっこカウボーイ1泊2日をとおして、ポニーと深く関わるということを考えさせていただいた。

そのことによって、他の事業が減額になったり、人数が少し縛られたりということをこの場で初めて知り心苦しい思いはしたが、この審議で承認いただければ、さらに中身を質の深いものにしていきたいなというふうに思っている。

乗馬体験やエサやり体験というのは、コミュニケーション力を子どもたちにつけたり、備えたりしてほしいような力をポニーを通してやってきているが、思い通りにならない相手とどうコミュニケーションをとるか。これは人間関係も同じだと思うし、我が子でも、当然思い通りにならない場面はいっぱいあると思うが、ポニーもそうで、自分よりも何倍も大きな相手、言葉が通じない相手に自分の思いを伝えて乗馬をするという体験なのだが、その時に、相手に変化を求めても乗馬はうまく成り立たず、相手のことを知った上で自分のアプローチとか、言葉かけとか、表現が変わってくると受け入れてくれるという体験を子どもたちはするが、そうした時にワーッ嬉しいということと、自分が変化したこと、柔軟になれたこと、あとは自分の思いが通ったときに相手に感謝とか、そういったことが体験を通して言葉の説明なしに子どもたちの中にぐっと落ちていくところが魅力だと思ってやっている。ポニーの世話や掃除は、本当に馬のためにという思いでやっている子どもたちの取り組み方が違うということが、いつも終わった後の子どもたちの表情とか、うまくいかなかった経験をした子どもたちの対話とか、地域とか知らない友達とも仲良くなれるというようなこともあって、1人でできないことを仲間とやるというようなことを、この1泊2日に詰め込んで、これから先、思い通りにならないようなこともあっても、この体験を元に自分のできることとか、相手にどうやったら伝わるかみたいなことを体験をとおして学んでもらえたらなと思って提案させていただいた。

ここに来ていただくことをイメージして作ったのは、こういった機会があるから来れる、今まで牧場に来たことがあるとか馬に乗ったことがある子たちではなくて、行ったこともないし、そんな自分も行けるのみたいな子たちが、これをきっかけに、そういった体験ができて地域を越えた仲間ができたらいいなと願っているので、これが実施できることになったら、皆さんも1年生から3年生でポニー体験をしてもらいたい子どもたちに情報発信のお手伝いしていただければと思う。

(川口会長)

事業計画案および企画提案書について、質問等ありますでしょうか。よろしいでしょうか。

では事務局から示されました案で御了承いただいたということにさせていただきたいと思います。ではこの後、事務局で話を進めていただければと思います。

議事については本日1件なので、以上になります。

その他

令和2年11月17日に開催した第1回会議において委員から意見のあった件について事務局から回答した。

(松浦係長)

前回11月の会で社会教育関係団体の補助金に関する御審議をお願いし、その時にお話があった各団体がどのような活動をされているのかという御質問についてお答えさせていただきたい。

社会教育関係団体の概要として、鳥取県PTA協議会、鳥取県高等学校PTA連合会は、それぞれ学校のPTA活動を通した児童・生徒に寄与する取組、次に日本ボーイスカウト鳥取連盟は野外活動を通した青少年人材育成活動、ガールスカウト鳥取県連盟は少女と若い女性のための社会教育活動、子ども会育成連絡協議会は子供会活動による少年の健全育成、連合青年団は青年の生活を高め豊かな社会を築く取り組み、連合婦人会は女性の地位向上と男女共同参画への取り組みということになる。

補助金の対象となるのは、人材育成事業、指導者養成、調査研究事業になり、各団体で補助 額を対象に沿って、全国大会への派遣や団体内で研修を実施している。今年度はコロナウイルスの関係で多くの団体でオンライン方式への変更や大会の中止など変更があったと聞いている。  

(檜垣補佐)

コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進に係る研修について、これから管理職となる人に働きかけをしていく必要があるのではという意見をいただいた。その後、教育センターと協議し、管理職名簿登載すぐの方を対象とした悉皆研修である「学校リーダー研修」という研修の中で令和3年度は学校・家庭・地域が協働による地域とともにある研修を実施していただけるとのことであった。また、学校と地域をつなぐようなコーディネーターを養成する地域コーディネーター養成講座については、令和3年度は学校からオンライン聴講を可能とする方向で今調整しており、一体的推進について、その方面で活躍されている県内外の実践者の話を聞く機会を地域学校連携担当教職員、その他広く教職員に聞いていただく調整をしているところである。あわせて、導入、実施の各段階に市町村が実施する研修会に対して、御依頼等がございましたら県職員等を講師として派遣したり、国のCSマイスターを紹介したりして、研修の機会を確保しようと考えている。  

(檜垣補佐)

コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進に係るモデル校についてということで御意見いただいた。研究指定校のような取り組みをすれば学校教育側も一体的な推進に意識が向くのではないかという御意見をいただいたと思うが、先ほど私が説明したが、モデル校的にいくつか中部や西部の学校を実際にみんなで視察させていただき、その結果について御意見いただきながら一体的推進をしていくための参考になる資料を作成していくことで、一体的推進に意識が向けるような働きかけをしたいと考えているところであり、委員の皆様にも今後も引き続き御協力をお願いできればと考えているところである。

(川口会長)

ありがとうございました。この件につきまして何か御質問等はありますでしょうか。質問等がないようなので、私の進行はここまでとさせていただきます。事務局の方へお返しいたします。

(島田課長)

本日は午前中の視察から長時間にわたりまして、本当にありがとうございました。今後、また来年度に向けまして皆様の御協力を得ながら、ぜひこの地域学校協働活動とコミュニティ・スクールの一体的推進を進めていけるような形を一つ示せるような、何かを皆さんから御意見を伺っていければと思っているところであり、御協力のほどよろしくお願いいたしたいと思う。

それから、先ほど御了承いただいた体験の風をおこそうについては、大堀委員の御協力も得ながら新しい事業ができました。ありがとうございます。来年度申請に向け事務局の方で作業をしてまいります。

そして2月17日に全体会の方でお声を掛けさせていただいているのではないかと思う。本当に何度も何度も県の委員会御協力いただきありがとうございます。

引き続き、よろしくお願いいたしまして本日は以上といたしたいと思います。

ここ数年間事務局として生涯学習分科会は2回程度ということでやってきたが、こういった視察と意見交換ということも考え、来年度3回程度開催できたらと思っている。

一層皆様に御負担をおかけすることとなるが、よろしくお願いしたい。

  

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