当館にはどのような美術作家の作品が収集されているか、ご存知でしょうか。「美術家大辞典」は、美術部門のコレクションに含まれる作品の作者を、辞典の形式に倣った五十音順にて、すべてご紹介しようという新しい試みです。各作家の活動時期によって近世以前と近現代とに区分し、昨年度より「あ行」の名前を持つ美術作家から順に二部屋にて展開しており、二年目を迎える今年度で完結する予定です。〈近現代編〉の本会場では、「な行・は行」の美術家のうち、主として明治期以降に作品を制作してきた作家から、私達と同時代を共有しているアーティストまでを対象として、当館の収蔵作品をご覧いただきます。
本展では会場に並ぶ作品の作者は五十音順―つまり無作為に選ばれています。それゆえ、通常の展覧会で意図されているところのテーマ性は見当たらず、一見すると散漫な印象を抱くかもしれません。しかし実際には、隣り合う作品の作者が、あるいは目の前の作品と先に見た作品とが、それぞれ何らかの繋がりを持っていることに気づくことでしょう。とりわけ本会場では、「砂丘社」や「麓人会」といった鳥取県内で展開した芸術文化活動をはじめ、美術家たちによる活動の連関を見いだすことができます。それは、郷土にゆかりのある作家や作品、またそれらに関連する美術を柱として、当館が継続的に収集してきた経緯を如実に反映するものです。
偶然めくった辞典の一ページに思いがけない発見があるように、本会場でも美術家の偶然の邂逅を通じて見えてくるであろう「鳥取の美術史」の一端をぜひ探してみてください。
会期・開館時間
【会期】2020年4月18日(土)~6月7日(日)※開幕は下記のとおり変更となりました
変更後 2020年5月9日(土)~6月28日(日)
【休館日】5月11日(月)・25日(月)・26日(火)、6月1日(月)
【開館時間】午前9時~午後5時
会場
鳥取県立博物館 2階 第3特別展示室
観覧料
一般180円 (20名様以上の団体150円)
※次の方々は無料です。
◎大学生以下 ◎学校教育活動での引率者
◎70歳以上
◎障がいのある方、難病患者の方、要介護者等およびその介護者
出品リスト
※上記のリストはクリックするとPDF画像(301KB)で拡大表示します。
【English】ENCYCLOPEDIA OF ARTISTS pdf(388KB)
コレクション展 展示内容・会期
(1)近世以前編【会場:美術常設展示室】
【終了】「あ行の美術家(上巻)」 2019年4月17日(水)~6月2日(日)
【終了】「あ行の美術家(下巻)+刀工編」2019年 6月5日(水)~7月21日(日)
【終了】「か行の美術家(上巻)」 2019年7月24日(水)~9月8日(日)
【終了】「か行の美術家(下巻)」2019年 9月11日(水)~10月27日(日)
【終了】「さ行の美術家(上巻)」 2019年10月30日(水)~12月8日(日)
【終了】「さ行の美術家(下巻)」 2019年12月11日(水)~2020年1月26日(日)
【終了】「た行の美術家」2020年 1月29日(水)~3月15日(日)
【終了】「な行の美術家」2020年 3月18日(水)~5月10日(日)
【終了】「は行の美術家(上巻)」 2020年5月13日(水)~6月21日(日)
【終了】「は行の美術家(下巻)」 2020年6月24日(水)~8月23日(日)
「ま行以降の美術家」 2020年8月26日(水)~10月11日(日)
(2)近現代編 【会場:第3特別展示室】
【終了】「あ行・か行の美術家」2019年4月27日(土)~6月16日(日)
【終了】「さ行・た行の美術家」2019年10月5日(土)~12月8日(日)
【終了】「な行・は行の美術家」2020年5月9日(土)~6月28日(日)
<次回>「ま行以降の美術家」2021年2月20日(土)~3月28日(日)
お問い合わせ
鳥取県立博物館 美術振興課
〒680-0011 鳥取市東町二丁目124
TEL 0857-26-80450857-26-8045 FAX 0857-26-8041
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