当院の臨床工学室は平成14年に設立し、高度医療を支える重要な役割を担っています。
また、鳥取県東中部で唯一の心臓大血管手術のできる施設であり、臨床工学技士への期待が高いのが特徴です。
近年の高度医療における臨床工学技士の役割は重要性を増しており、臨床工学室では高度で良質な医療を提供するため以下の4部門の設立を目指しています。
- 手術室部門
- 集中治療・血液浄化部門
- 循環器部門
- 患者支援・機器管理部門
13名の臨床工学技士と1名の医療助手で業務に当たっています。
スタッフ
臨床工学室長:那須 博司(心臓内科部長兼医療機器安全管理者)
職員名 |
所属学会 |
取得資格 |
出身校 |
髙野 岳 |
日本臨床工学技士会
鳥取県臨床工学技士会
日本体外循環技術医学会
日本人工臓器学会
日本臨床高気圧酸素・潜水医学会 |
体外循環技術認定士
呼吸療法認定士
臨床高気圧酸素治療装置操作技師
日本DMAT隊員 |
東亜大学 |
小谷 友喜 |
日本臨床工学技士会
鳥取県臨床工学技士会
日本体外循環技術医学会
日本人工臓器学会
日本心血管インターベンション治療学会
日本不整脈心電学会 |
体外循環技術認定士
呼吸療法認定士
心血管インターベンション技師
鳥取DMAT隊員
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東京電子専門学校 |
中村 憲明 |
日本臨床工学技士会
鳥取県臨床工学技士会
日本体外循環技術医学会
日本人工臓器学会 |
体外循環技術認定士
呼吸療法認定士 |
京都保健衛生専門学校 |
瀧田 渚 |
日本臨床工学技士会
鳥取県臨床工学技士会 |
透析技術認定士
日本DMAT隊員 |
神戸総合医療専門学校 |
井川 敬太 |
鳥取県臨床工学技士会
日本体外循環技術医学会 |
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東海医療科学専門学校 |
太田 裕 |
鳥取県臨床工学技士会 |
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神戸総合医療専門学校 |
安部 貴大 |
鳥取県臨床工学技士会 |
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川崎医療福祉大学 |
福光 達也 |
鳥取県臨床工学技士会 |
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川崎医療福祉大学 |
山本 和毅 |
鳥取県臨床工学技士会 |
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大阪ハイテクノロジー専門学校 |
藤原 一樹 |
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出雲医療看護専門学校 |
吉田 あけみ
(医療助手) |
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業務内容
1)手術室部門
心臓手術に使用する人工心肺装置や、補助循環装置(PCPS・IABP)の操作・管理をしています。将来的には内視鏡手術やロボット手術の介助も行う予定です。
【 実績 】
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2013
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2014
|
人工心肺 |
70例 |
72例 |
PCPS |
12例 |
17例 |
RFA |
9例 |
4例 |
デバイス患者手術立会い |
24例 |
19例 |
2)集中治療・血液浄化部門
救命救急センター・ハイケアセンターでの急性期の患者さんに対し、補助循環(PCPS・IABP)や血液浄化(CRRT)、高圧酸素療法や人工呼吸器の導入・管理をしています。
NICU(新生児集中治療室)でのNO吸入療法、血液浄化室での特殊血液浄化も行っています。
【 実績 】
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2013
|
2014
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PCPS |
1例 |
12例 |
持続的腎代替療法(CRRT) |
32例 |
39例 |
エンドトキシン吸着療法 |
1例 |
13例 |
高圧酸素療法 |
2例 |
5例 |
NO吸入療法 |
4例 |
2例 |
単純血漿交換 |
25例 |
12例 |
末梢血幹細胞採取 |
4例 |
7例 |
白血球除去療法 |
5例 |
25例 |
3)循環器部門
カテーテルアブレーション時のアブレーター操作と人工呼吸管理、ペースメーカなどのデバイス植込み手術の立会いをしています。将来的には3Dマッピング装置の操作や、冠血管治療・心臓カテーテル検査の介助も行う予定です。
【 実績 】
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2013
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2014
|
カテーテルアブレーション |
84例 |
105例 |
ペースメーカ植込み |
79例 |
74例 |
ICD・CRT-D植込み |
9例 |
9例 |
デバイス患者CT撮影立会い |
9例 |
3例 |
4)患者支援・機器管理部門
在宅で人工呼吸器や栄養ポンプなどの機器が必要な患者さんへ対し、説明や導入を看護スタッフや地域連携センターと協力して行っています。また、病棟で使用する各種機器の点検整備も行っています。
【 実績 】
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2013
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2014
|
中心静脈栄養ポンプ導入 |
7例 |
4例 |
経管栄養ポンプ導入 |
5例 |
3例 |
在宅用人工呼吸器導入 |
23例 |
13例 |
見学・実習の受け入れ
見学・実習は随時受け付けています。希望の方は下記へご連絡ください。
連絡先
鳥取県立中央病院
臨床工学室主任 髙野 岳
電話:0857-26-2271