平成30年度「とっとり電子メディアとの付き合い方コンクール」を実施しました

 インターネット環境の急速な発達により、スマートフォン等電子メディア機器が子どもたちの生活の中に浸透し、友人関係のトラブルや生活習慣の乱れが深刻化してきています。

 また、児童・生徒の交流はコミュニケーションアプリなどの浸透により、学校の枠を超え、24時間繋がることも可能になるなど、各家庭の取組だけでは十分な対応が難しい状況も生じています。

 このような状況の中で、県内でも学校単位・中学校区単位などで、児童・生徒主体、あるいは保護者も一緒になって、電子メディア機器とのより良い付き合い方について考え、取り組まれている学校・地域もあることから、これらの先進的な取組が県内で広がり、子どもたちによる電子メディア機器の適正利用が普及することを目指し、標記コンクールを実施しました。

 なお、平成30年12月1日(土)に開催する「とっとり電子メディアとの付き合い方フォーラム」で表彰式を行い、実践内容について発表していただく予定です。

主催

鳥取県子どものインターネット利用教育啓発推進協議会、鳥取県教育委員会

共催

鳥取県PTA協議会、鳥取県高等学校PTA連合会、鳥取県私立中学高等学校PTA連合会、鳥取県特別支援学校PTA連合会
  

応募概要

実施要項(PDFファイル193KB)

(1)応募締切り

平成30年8月31日

(2)応募総数

団体の部:4件
家庭の部:5件

選考結果

団体の部

鳥取県子どものインターネット利用教育啓発推進協議会賞

【南部町立南部中学校】自らメディアコントロールができる生徒の育成をめざして~中学生から地域へ発信!「夜9時からは夢貯金」生徒保体委員会の活動を通して~」

 生徒が自己管理能力を身につけるため、生徒保体委員会の活動として、生徒が自ら考え、以下の取組を実施している。

  • 月2回、生徒保体委員会が各クラスでメディアが及ぼす健康への影響等についてミニ保健指導を実施。また、生徒自らが作成した保健だよりを発行。
  • 「メディアコントロールプロジェクト」としてメディアに関する実態把握アンケートを実施し、集計して保健だよりに掲載・学校保健委員会で発表(H30は小学校と連携したアンケートを実施し、中学校区の学校保健委員会で発表予定)。
  • 保育園向けにオリジナル紙芝居を作成し啓発。小学校では「夜9時からは夢貯金」キャンペーンとしてコミュニティスクールと連携して啓発ティッシュの配布等を実施。

矢印自らメディアコントロールができる生徒の育成をめざして~中学生から地域へ発信!「夜9時からは夢貯金」生徒保体委員会の活動を通して~」実践事例はこちら(PDFファイル986KB)

鳥取県教育委員会教育長賞

【南部町高校生サークルWith you 翼】先輩から後輩へPart2~連携と継続~

 昨年度は高校生が考えたアドバイスをまとめたチラシの作成等、中学生に向けた啓発を行ったが、今年度は連携と継続をテーマに、南部町全町民を対象とした啓発に視点をおき、以下の活動を実施(及び予定)している。

  • 町内の地域振興協議会に対し昨年度作成した啓発チラシを更新したものを配布し、大人に対する啓発を実施。
  • 小学生が遊びをとおして、携帯・スマホとの正しい付き合い方を知ることのできる「すごろく」作成(予定)。
  • 町内2中学校における保健だよりに高校生からの電子メディアとのつきあい方に関するメッセージを掲載。

矢印先輩から後輩へPart2~連携と継続~実践事例はこちら(PDFファイル576KB)

優良賞

【鳥取県立琴の浦高等特別支援学校】「勤勉!?な先輩から後輩へ 正しく使って!!ケイタイ・スマホ」

 3年生が次年度の新入生に対して自らの体験を踏まえた情報モラルの学習教材を作成し、授業を行った。

  • 3年生全員で新入生へ向けて、情報モラル教材を作成した(週1回の「情報」の授業を活用して実施。)
  • 自分のスマートフォンの使い方を振り返り、よいエピソードと悪いエピソードに分け、教材に反映。
  • 自分の体験をもとにメッセージを書き、それを持って写真撮影をし、新入生への授業時に教室の後ろに全員分の写真を掲示。
  • 授業を行う予定の2月の新入生登校日は大雪で中止となったが、生徒の熱意により3月の卒業式後に実際の授業を実施。
  • 授業作成時に生徒から出たエピソードをPTAへの研修に活用するとともに、メッセージは学校の授業教材として活用し、廊下に週替わりで掲示している。

矢印「勤勉!?な先輩から後輩へ 正しく使って!!ケイタイ・スマホ」実践事例はこちら(PDFファイル2,072KB)

優良賞

【鳥取市立福部未来学園】学園みんなで取り組もう 福部未来学園メディア21

 平成29年度から幼小中共通ルールで「福部未来学園メディア21」に取り組んでいる。

  • 学校保健安全委員会で家庭と学校がともに考えて共通ルールを設定(「寝る1時間前メディアOFF」等)。
  • 生活振り返り週間や夏休みに設定したルールを守れているかカードに記入してチェックする取組を実施。
  • 保護者対象のアンケートを実施するとともに、学期末に保健だよりを全家庭に配布し、学園保健安全委員会で話し合った内容を周知。
  • テスト期間に合わせて、生徒保健委員会による校内啓発活動を実施。

矢印学園みんなで取り組もう 福部未来学園メディア21実践事例はこちら(PDFファイル472KB)

家庭の部

鳥取県子どものインターネット利用教育啓発推進協議会賞

〈中学校3年生Aさんのご家庭〉
【取組内容】
  1. 自分で一つだけメディアを使用するときに守りたいルールを考える。 →自分で考えることでやる気が出る。一つにすることで守りたいと思いやすい。
  2. 考えたルールを家族に確認してもらい、アドバイスをもらう。
  3. 習慣づいて守れるようになったら、家族に次の課題を聞く。
  4. それをもとに、また自分でルールを考える。(あまりルールをつくりすぎない)
【成果と課題、感想等】
  • 家族で話す時間が増えた。
  • ルールがあることで、やるべきことに集中して取り組めるため、習い事、勉強など、やるべきことが楽しくなった。
  • 自分でルールを考えることで、無理をしない程度で楽しく守れるようになった。
  • 高校進学に向けて、スマートフォンの使い方を話し合いたい。

鳥取県教育委員会教育長賞

小学校4年生Bさんのご家庭
【取組内容】
  • 親子で良い点、悪い点について話し合った。
  • 夏休みの自由研究として、とっとり子どもサミットを取り上げ、メディアとの付き合い方について、メリット・デメリットをまとめて発表した。
【成果と課題、感想等】
  • ノーテレビデーを合わせて行ったので、本を読んだり色を塗ったりする時間が増えた。
  • ゲームをする時間はだいぶ減った。
  • 祖父母は好きな時間にテレビを見る為、中々、きっちりとはできない。
  • 親だけ、子どもだけでなく親子が対象の研修会をもっと学校で行う。
  • 最近ユーチューブを見る時間が増えてきたので影響を及ぼさないか心配。

優良賞

中学校3年生Cさんのご家庭
【取組内容】

 インターネットとうまく付き合うという観点では、日常生活の中で、「これってどういうこと?」と思い浮かんだ言葉やニュースに対する疑問を、家族それぞれがインターネットを使って調べる。そこではすぐに何らかの回答が見つかる。そしてそこに書かれていた内容を話し、家族で「それってこういうことかなー」と話し合う。調べてなんとなく知って満足ではなく、そこに書かれていることが適切なのか、もっとちがう解釈はないのか、知った内容に対して自分はどう考えるか、クリティカルシンキング(※)することで、自分なりに咀嚼そしゃくし、身につけていく。

※クリティカルシンキング…批判的思考

【成果と課題、感想等】

 世の中にあるたくさんの出来事に思いを寄せる機会となり、目の前の、自分にかかわりのあることだけでなく、多くのことに興味関心がもてるようになったことは意義深い。ただ、検索をすることですぐになんらかの答えを得られてしまうので、試行錯誤して「わかった!!」という感動は少ない。しかし、せっかく過去のさまざまな人が提供してくれた答えをすぐ知ることができるという恩恵はあるので、次の「知ったことを、どう活かすか」というステップに子どもたち自身が進むことができるよう、さまざまなヒントを与えたい。検索上位に挙がってくる偏った意見にのみ頼らず、そこに、いろいろな意見があることも学んでほしい。

優良賞

小学校4年生Dさんのご家庭
【取組内容】
  • 4年ほど前に3DSを購入した際、我が家のルールとして、 (1)ゲームは1日1時間まで (2)週に1度はゲームをしない日を作る (3)外へ出かけるときは、ゲームをもっていかない としていた。
  • 最近行った視力検査で、視力が少し下がったため、家族で話し合いを行い、(1)ゲームは1日30分まで (2)(3)は同じ (4)目を休めるため、15分したら10分休憩する (5)小さな画面ではなく、なるべく大きな画面(テレビに接続)にしてゲームをする、を追加した。
【成果と課題、感想等】
  • ゲームの時間が30分となり不満はあったようだが、目を休めるために休憩をきちんととり、ルールを守っている。
  • ゲームの時間が少なくなったことで、外遊びの時間が増えた。
  • 学年が上がり、夕方の学校の活動や習い事の時間が増えてきた。宿題を丁寧にして規則正しい生活を送るためにはゲームの時間は30分程度が妥当だと思う。

優良賞

小学校2年生Eさんのご家庭
【取組内容】
  • 土日の午前中はゲームをしない。
  • ゲームをする時間は1時間(休みの日は2時間)。だらだらとしないように親子で話しあって決めた。
【成果と課題、感想等】
  • 決めたことなかなか守れなくて叱るまでやめられないことが多かったが、少しずつ自分から時計を見て、「もうやめよ。」「ゲームばっかりはいけんけ、やめる」など言うようになった。