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食の豆知識~まぐろの話~

クロマグロの生態(エサと産卵)

以前日本海で漁獲されるクロマグロは太平洋系群クロマグロだと説明しました。
日本海に回遊してくるクロマグロは、餌を食べるために回遊してくる群と、
産卵するために回遊してくる群があります。
日本海では6月から8月にかけて漁獲されていますが、前半の6月は
エサを食べるために回遊しており、スルメイカやイワシ類を食べています。この時期はまだ水温もそれほど高くなく、身に脂ものっておいしいクロマグロです。

       (エサとなるスルメイカ)
7月に入ると産卵する群が日本海に回遊してきます。成熟したマグロなので、
50kg以上の大きなマグロが漁獲の主体になります。ただ、産卵を控えている
ため、栄養分が産卵に向けられるため、脂ののりも多少落ちてきます。

  (脂ののりはお腹でわかります)
8月に入り、クロマグロの漁獲もそろそろ終わり。

クロマグロを漁獲している方法は?

境漁港に水揚げされるクロマグロは、大中型まき網と呼ばれる漁法で漁獲されています。

大中型まき網は、船団を組んで操業しています。
船団は、魚群を探す探索船、魚群を光で集める灯船(ひぶね)、網で漁獲する
網船(あみぶね)、漁獲した魚を漁港まで運搬する運搬船(上の写真)で構成
されています。基本的に探索船、灯船、網船は洋上で操業し続け、運搬船だけ
が漁港に漁獲物を運搬します。

(水産試験場HPより)

探索船等でマグロを探し、魚群を見つけたら魚群が速度を落とすまでついて
行きます。そして、マグロが休んだところを網船でまきとります。
漁獲したマグロは運搬船で漁港まで運ばれ、「第2回」のようにして水揚げ
されています。

マグロは網にまかれると、必死で逃げようと暴れて、そのとき自らが発生する
熱で実が焼けてしまうことがあります。
そのため、漁業者の皆さんは素早く漁獲することを心がけています。

まき網漁業の詳細は鳥取県水産試験場のHPでご覧ください。
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=119886

クロマグロはどこで漁獲されているのか?

鳥取県の境漁港では年により異なりますが、5月下旬から6月上旬にクロマグロが水揚げが始まります。


関西のデパ地下等でもチラホラ境港産クロマグロを見かけます。



さて、境港に水揚げされるクロマグロは山陰沖で漁獲されているものばかりで
はありません。
南は山口県沖から北は秋田県沖まで日本海各地で漁獲されています。
日本海で漁獲されるクロマグロは、「太平洋系群クロマグロ」と呼ばれ、
日本海だけでなく、太平洋も回遊しています。
アメリカで放流されたクロマグロが日本で漁獲されることも珍しくありません。
次回は、そのクロマグロがなぜ境漁港に多く水揚げされるのか、その理由を
お話しします。

日本海のクロマグロが境漁港に集まるワケは?

なぜ日本海のクロマグロが境漁港に多く水揚げされるのか?
それは、クロマグロの市場での水揚げ方法に秘密があります。
鮮度を保つため、水揚げ時に1尾ずつエラ、内蔵を取り出し、そこに氷を詰め込みます。

この作業が必要であるため、日本海でクロマグロを大量に水揚げできる漁港は、境漁港しかありません。
これらの作業を行う人たちを割裁人(かっさいにん)といい、水揚げがある日は迅速に集合します

ちなみに境漁港では漁港見学も行っていますので、参加すればマグロの水揚げが見られるかも。
市場見学についてはこちらをご覧ください。