1 日本最大級の海岸砂丘「鳥取砂丘」を活用した観光地・鳥取の発信
「鳥取砂丘」は、日本最大級の海岸砂丘で、本県を代表する一大観光地です。
平成 25 年に、本県が行った鳥取県に対するイメージ調査において、鳥取県と聞いて連想するものは前回調査
に引き続き、「鳥取砂丘」が圧倒的に多く、実に7割を超えます。
こうした、「鳥取砂丘」と鳥取のイメージの密接な結びつきを活かして、機会を捉えて重点的かつ継続的に
「鳥取砂丘」を発信することで、「鳥取砂丘といえば鳥取県」「鳥取県といえば鳥取砂丘」という明確なイメー
ジを形成し、鳥取県の認知度を高めていきます。
また、平成 24 年4月に鳥取砂丘の一角にオープンした砂の美術館は、鳥取砂丘観光の魅力と集客力を高め
ていますが、引き続き、「鳥取砂丘」を観光拠点として強化し、観光付加価値を高めていきます。
そのうえで、「鳥取砂丘」を牽引役として県内各地へ観光客を誘い、県全体の観光振興につなげていきます。
1 鳥取砂丘を中心とした情報発信の強化
「鳥取砂丘」と鳥取県のイメージの密接な結びつきを活かして、朝夕では違う表情を見せる雄大な鳥取
砂丘の景観、鳥取砂丘で楽しめるアクティビティ、鳥取砂丘の一角に建つ世界初の全天候型砂像展示施設
「砂の美術館」など鳥取砂丘の多彩な魅力を、機会を捉えて重点的かつ継続的に情報発信することで、鳥
取県の認知度を高めていきます。
2 山陰海岸ジオパークの活用と認知度向上の取組
「鳥取砂丘」は、鳥取県、兵庫県、京都府の3府県にまたがる広大な山陰海岸ジオパーク※ を構成する、
代表的なジオサイトの一つです。平成 26 年9月に、世界ジオパークとして再認定された山陰海岸ジオパー
クは、日本列島がアジア大陸の一部であった頃から現在までの、多様な地形や地質が存在しており、多彩
な自然を背景にした人々の文化や歴史があります。
こうした山陰海岸ジオパークの認知度向上と活用の取組を継続して実施していきます。
※ジオパークは、特別に貴重な地形地質遺産で自然公園のひとつ。山陰海岸ジオパークは、ユネスコが支援す
る世界ジオパークネットワーク(GPN)に加盟する世界ジオパークに認定されています。
3 鳥取砂丘の観光拠点化の取組
ターミナル施設から本県を代表する一大観光地「鳥取砂丘」へのアクセス整備や、「鳥取砂丘」を一拠点
として県内各地の観光地に観光客を誘うツアーバスの整備のほか、「鳥取砂丘」での滞在時間延長につなが
る新たな体験メニューの造成などにより、鳥取砂丘を観光拠点として強化し、付加価値を高める取り組み
を支援します。
2 歴史が息づく霊峰、スポーツリゾート大山のブランドイメージ形成
面積では日本で5番目に大きい汽水湖「中海」を共有する鳥取県西部と島根県東部とは、古くから地理的・歴史的に深いつながりがあり、豊かな自然と歴史・文化を背景に山陰の中核的な都市圏、広域観光圏として発展してきました。平成 24 年には、かつての中海市長会を中海・宍道湖・大山圏域市長会※として発展的に改組し、「中海・宍道湖・大山圏域振興ビジョン」を策定のうえ、観光振興を柱のひとつに据え、圏域の総合的・一
体的な発展の推進を図っています。こうした、県境を越えた強い連携と広域観光の実績を背景に、国際空港である米子鬼太郎空港とクルーズ客船も数多く寄港する境港を擁するゲートウェイ(玄関口)としてもポテンシャルの高いエリアの力を一層強化
し、秀峰「大山(だいせん)」、雄大な「日本海」をはじめとする自然景観が広がり、マリンスポーツやサイク
リング、トレッキング、トライアスロンなどのスポーツツーリズムも盛んなこのエリアの一層のブランドイメージを形成し、県境にとらわれない広域観光の推進を図ります。
※米子市、境港市、松江市、出雲市、安来市の5市で構成し、オブザーバーとして、大山圏域7町村(南部町・伯耆
町・日吉津村・大山町・日南町・日野町・江府町)が参加する。平成7年2月に発足した「中海圏域4市連絡協議会」が年をおって改組した組織で、圏域の総合的・一体的発展を推進している。
2 大山を拠点としたスポーツツーリズムの推進
広大なブナ林を背景に、野鳥や草花の群落など、手つかずの自然が残る大山は、登山はもちろん、森林
浴や自然観察スポットとしても人気が高く、四季を通じて、トレッキング、スキー、サイクリング、ダウ
ンヒルなどを楽しむスポーツリゾートの拠点でもあります。
2020 年オリンピック・パラリンピック東京大会の開催を控え、スポーツを楽しむ機運が高まる中、引き続き、この地で地域が育んできた特色あるスポーツ大会などの開催支援を通じ、「スポーツリゾート大山」
を発信していきます。
スポーツ愛好者はもちろん、子どもと一緒に楽しむ「スポーツやアウトドア活動」を旅行の楽しみの一
つにしているファミリー層にチャレンジいただける新たな体験メニューの開発に努めるほか、かつて憧れ
の山として大山登山等を経験したシニア層にも、安心安全にスポーツツーリズムを楽しんでいただける環
境づくりに努めます。
なかでも、新たな旅のスタイル「ジャパンエコトラック ※」の取組として、本県ルート(境港~皆生~
大山)が全国第1号認定を受けたことから、国内外からの誘客並びに観光客の安心・快適な走行環境の確
保を図るための環境づくりを進めます。
※ジャパンエコトラック
ジャパンエコトラック推進協議会が認定を行うルートを指し、自転車・トレッキング・カヌーといったアウトド
アスポーツを活かした自然を満喫する新しい旅のスタイルを創出し、日本各地のルート(トラック)の情報や周辺地域
の魅力を“統一された見やすい形”(ガイドブック、案内標示等)で発信し、国内外からの多くの観光客の来訪を促す。
3 「かに水揚げ量日本一」などを活用した豊かな食にあふれた観光地・鳥取の発信
ほとんどの旅行形態において、地元ならではの「おいしいものを食べること」は旅行の楽しみの上位に位置し、旅の満足度を高める大きな要素です。当地ならではの食材を当地でしか口にできない調理法で召し上がっていただくことは、旅先の選定において大きな魅力となります。海・山・里の豊かな自然に育まれた滋味あふれる食材は本県の観光資源のひとつですが、その認知度は決して高くありません。日本海に面した鳥取県は、豊かな漁場に恵まれ、ほぼ年間を通じてかにの水揚げがある「かにの水揚量日本一」の県ですが、県民一人当たりのかにの消費量も日本一である実態と合わせ考えると、私たち県民も、誇るべき豊かな食材を、いわば日常にあふれているものとして捉えていた可能性が否めません。わが鳥取県が誇るべき滋味あふれる食の魅力を再発見した上で、こうした日本一ブランドを最大限に生かして、重点的かつ継続的なPRを行うほか、美味しい食材を、食材を育んだ当地で召し上がっていただき、さらには、当地の観光魅力も体感いただけるよう、食を入り口とした観光魅力づくりとその情報発信を進めます。
1 「かに水揚量日本一」の継続的な発信と認知度向上の取組推進
あまり知られていないものの、「かに水揚量日本一」といった当地の食にまつわるトピックスを誇りを持って継続的に発信することで、根気よく浸透を図っていくとともに、当地の食の特色のポイントを押さえた打ち出しと合わせて行う、訴求力の高いキャンペーンの展開により、当地と当地の誇る食をわかりやすく伝え、鳥取県の認知度向上を進めます。
2 食を入り口とした観光魅力づくり
加工技術や保冷技術等の発達により、当地が誇る食材を全国どこででも召し上がっていただける場面が増えていることは、実に喜ばしいことです。一方で、当地が誇る食材を、食材を育んだ当地で召し上がっていただく機会を増やすことは、真の旨さを体感いただき、鳥取ならではの観光誘客を進めるうえで、大きな課題と言えます。例えば、かにの漁期と重なる時期が長く、隠れた存在になっている「もさえび(クロザコエビ)」は、弾力のある食感や旨味が強く、甘味は甘エビ以上ですが、鮮度劣化が早いため遠隔地への出荷は難しく地元でしか味わえない幻のエビと言われます。また、鳥取が誇る秋の味覚「二十世紀梨」を、みずみずしさそのままに果樹園で収穫体験をしていただきながら召し上がっていただくことで、レジャーとしての楽しみもあわせて堪能いただくことができます。かにの水揚量日本一の当地で「活がに」の新鮮な刺身を提供するといったツーリズムのスタイルが定着するよう、当地の食し方で召し上がっていただく鳥取ならではの食の旅行商品への取込みを進めます。
4 「鳥取ならでは」の素材を生かした観光資源の磨き上げと特色あるツーリズムの展開
高速交通網の整備進展による国内交流が進み、観光客の周遊範囲が拡大するなか、当県を訪れるお客様の旅行形態の概ね8割が日帰り観光となっています。滞在時間を延ばし、日帰り旅行から宿泊旅行への転換や宿泊日数の延伸を図るには、魅力ある観光素材の磨き上げによる他者との差別化と、新たな体験型メニュー造成等による特色あるツーリズムの展開が課題です。
鳥取県には、豊富な観光資源がありますが、それが他の地域のものより個性的で魅力的であれば、「選ばれる観光地」となります。このため、旅行の楽しみの上位として人気の高い「自然景観」、「温泉」、「食」の磨き上げと、ファミリー層にも人気の高い「スポーツやアウトドア活動」といった新たな体験メニューの開発に努めるほか、本県ならではの「まんがコンテンツ」など、豊富な鳥取県の「よいもの」を再認識し、愛着と誇りをもって地域の魅力を高めようとする主体的な取組を尊重しながら、テーマ性のある観光メニューを展開していくことが必要です。
1 鳥取ならではの観光資源の磨き上げと体験型メニュー造成
旅行の楽しみの上位としてどの層でも人気の高い「自然景観」をお楽しみいただくとともに、新たにファミリー層のチャレンジが期待できる「スポーツやアウトドア活動」といった新たな体験メニューを提供するため、緑豊かな森や美しい海、川を舞台とした森林セラピーやツリーイング、シーカヤック、ラフティング、土地の恵みを生かしたものづくり等、四季折々に楽しめる鳥取ならではの観光メニュー造成と受入態勢整備を推進します。
また、湯どころ鳥取県は、海に湧く湯、川に湧く湯、湖畔に湧く湯・・・と、豊かな自然を満喫しながら食と湯治をたのしむ温泉地に恵まれています。癒しの温泉地滞在を一層豊かで魅力的なものとし、旅行の楽しみの上位として人気の高い「温泉」、「食」でも当地を選択いただけるよう、コンテンツを磨くとともに、街歩きを愉しむ空間づくりなどを進めていきます。県庁所在地の鳥取市に湧く温泉などは、ビジネス目的で鳥取県を来訪するお客様に、気軽に湯に浸かっていただくチャンスでもあります。次回以降の観光旅行の目的地として当地を選択いただけるよう、限られた時間でも印象に残るおもてなしの充実が必要となります。
2 まんがを生かした観光誘客の推進
多くの著名なまんが家を輩出してきた鳥取県には、水木しげる氏の作品「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する150体以上の妖怪ブロンズ像がひしめく水木しげるロードや水木しげる記念館、世界に名高い「名探偵コナン」の作者青山剛昌氏の貴重な作品を所蔵した青山剛昌ふるさと館など、世代を問わず楽しめるまんがを生かした観光スポットが存在します。また、まんがゆかりの舞台を辿る聖地巡礼といわれるツーリズムや、コスプレを存分に楽しんでいただけるよう、「まんが王国とっとり」ならではの旅行商品造成、観
光誘客を推進します。
あわせて、クールジャパンといわれ、海外への訴求力の高いまんがを最大限に生かした海外プロモーシ
ョンにより、インバウンドの促進を図ります。
3 田舎暮らし体験など特色あるツーリズムの推進
観光ニーズが成熟化し、その土地ならではの魅力が望まれる中、鳥取県ならではの「暮らし」「歴史」「文化」などにじっくり触れる特色あるツーリズムが求められます。
四季折々の農山漁村の暮らし、その中で継承された食文化や、その土地の人々との交流は、都市部では味わうことのできない貴重な体験といえます。
子どもから大人まで感動をもって暮らしに触れる農家等民泊を通じ、田植え、収穫、家畜の世話などの農業体験、漬物などの保存食づくり、囲炉裏端での語らい、厳しい冬の除雪作業といった田舎暮らしに触れるなど特色あるツーリズムを推進します。
そして、農山漁村の魅力を多くのお客様に味わっていただくため、その魅力の発信に努めるとともに、古民家・町屋の再生、農林漁業体験民宿や農家等民泊といった滞在施設・宿泊施設等の拡大に向け、安心・快適にお客様をお迎えできるよう、必要な施設・設備等の整備支援に取り組みます。
5 周遊性を高める仕組みづくりと情報・アクセスの整備充実
当地に来訪くださったお客様に県内を広くゆっくりと周遊いただき滞在時間を延ばすとともに、観光交流や
それを通じた経済効果を県内全域へ拡げていくため、地域間連携により各地の観光スポット・体験メニューを
つなぎ、テーマや旅行形態に沿った周遊コースを構築していくほか、携帯端末等による交通情報、その他観光
情報の充実と観光案内板等の整備を進めていきます。
また、列車、飛行機、船舶などを利用して空港、駅、港などのターミナル施設に降り立つお客様をストレス
なく観光地に誘うアクセスの確保充実は、本県の大きな課題ですが、交通事業者や観光事業者と連携して充実
に努めます。
1 周遊力を高める仕組みづくり
お客様の発地が遠方であるほど、周遊するルートは広くなり、宿泊日数は増加する傾向にあります。ひ
とつの旅でいくつもの楽しみを体感する魅力的な広域観光の提案が望まれます。
お客様の当地来訪の機会を捉え、主要観光地以外にもいたるところにある県内各地の魅力をお客様に伝
え、観光交流を全域に広げていくために、立寄先から次の立寄先の情報を得られる好循環をつくり出す必
要があります。このため、近隣で楽しめる「自然体験」、「ものづくり体験」、「温泉」、「食」などのテーマ
ごとに、改めて広域エリア内の観光素材の点検、集約・再整理を進めるとともに、旅行形態・余暇時間に
合わせたお勧め観光コースを複数設定し、ターミナル施設や宿泊施設、観光案内所等でお客様に具体的に
周遊をお勧めできるしくみづくりに努めます。
2 情報提供の充実と、周遊をサポートする観光案内板等の整備
観光情報の発信に際し、総合的な観光情報発信のほか、「自然体験」、「ものづくり体験」、「温泉」、食な
どのテーマごとに集約して伝える工夫を行い、外国人観光客、シニア、女性、家族旅行、グループ旅行な
ど、ターゲットを意識した情報発信に努めるとともに、パンフレットなどの紙媒体の配布、インターネッ
トの充実、SNSによる機動的な発信、マスコミや旅行エージェントに対するプロモーションなど、機会
を捉えた効果的な手法を選択し、鳥取の観光魅力を発信します。
また、当地を来訪なさるお客様の約7割を占める自家用車によるご移動において、安全・快適なドライ
ブのための休憩所、情報収集基地となる「道の駅」での十分な情報発信と、周遊をサポートするご案内が
できるよう、ご案内機能の充実に努めます。
また、外国人観光客がスムーズな情報収集により安心して旅を楽しんでいただけるよう、観光案内板の
多言語化、無料公衆無線LAN環境の整備などを進めます。
3 二次交通の確保と定期観光バス商品の充実
空港、駅、港などに降り立ったお客様の利便性向上のため、レンタカーやタクシークーポン付旅行商品
造成支援などを行い、周遊観光の促進を図ります。
また、空港・駅と観光地をつなぎ、当地の新鮮な海鮮料理やご当地グルメ、体験メニューをセットした
ツアーバス商品は、二次交通の弱い当地において、必要性の高い周遊観光ツールと言え、ビジネス目的の
お客様や、公共交通機関利用により時間の限られるお客様にも、鳥取の凝縮した「良いもの」に触れてい
ただくチャンスとなります。こうしたツアーバスの商品化と情報発信、旅行会社や交通事業者と連携した
二次アクセスの向上に努めます。
6 お客様の心に響くおもてなしの向上
新たな観光立国推進基本計画(平成 24 年3月閣議決定)に基づく基本的目標では、国内観光の拡大・充実
のため、旅行者満足度「大変満足」、「必ず再訪したい」の割合を平成 28 年までに 25%程度に高めていくこと
を掲げています。当県もこうした目標に留意した取組が必要ですが、最新の調査では、当県来訪者の満足度に
ついては「大変満足」21.2%、「必ず再訪したい」11.3%(第一章 図表 20)となっており、高い数値とはい
えません。
また、高速交通網の整備に伴う国内交流の進展により、県内観光客が県外へ流出し、県内の魅力ある観光資
源を知る機会が減少していることも心配されます。
旅の満足度を考えるとき、旅先での気持ちの良いおもてなしは重要なポイントとなります。
本県に来訪いただいたお客様が鳥取のファンとして、何度も本県を来訪先に選んでいただけるよう、観光事業
者だけでなく、県民一人ひとりの主体的な「おもてなし」が求められます。このため、県民一人ひとりが当地
の魅力を知り、誇りをもってお客様をお迎えする主体的な取組を尊重しながら、地域をあげたおもてなし向上
の取組を推進していきます。
1 県民一人ひとりによる「おもてなし」促進
旅先での気持ちの良いおもてなしは旅の満足度を高める重要なポイントであり、その観光地の印象にも
重なります。良いものにあふれる当地の「私がお勧めする良いもの」を誇りをもって紹介できるよう、観
光事業者はもちろん、地域、県民一人ひとりの主体的な「おもてなしの心」の醸成を図ります。
2 観光ガイドの充実
本県に来訪くださったお客様と直接接し、観光地の魅力を発信する観光ガイドは、旅の印象決定に大き
く関わります。観光地を深く理解し、その歴史、文化、魅力を直接伝える役割を担うガイドの主体的な取
組を尊重しながら、ガイド人数の充実、ガイド技術の向上支援や、情報交換等を目的としたガイドの相互
交流の機会提供などを進めます。
3 誰もが安心して楽しめる観光地づくり
外国人、小さな子ども連れの家族や、シニア、障がいのある人など、誰もが安心して快適な観光を楽し
めるよう、多様な観光客の視点に立った受入態勢整備を推進していきます。
7 鳥取観光を担う人材育成と基盤づくり
観光地域づくりを持続的に進めるためには、安定的な基盤の維持と地域観光をけん引する人材の育成が不可欠です。
地域の魅力をよく知る自治体や観光協会などの関係者が相互に連携・協力しながら鳥取県経済再生成長戦略において戦略的成長分野に位置づけられている観光産業の育成強化を図るため、大学や研究機関等と連携し、マーケティング、経営、観光魅力づくりに関する知識や技術を専門的に学ぶ場を提供するほか、「おもてなし経営」の実現を目指したセミナーなどを継続的に実施します。
あわせて、鳥取観光を小さな県だからこそできる県民運動として推進していくため、県民一人ひとりによる
「おもてなし」の促進や、地域の「暮らし」を体験メニューとして提供することなどを通じ、県民一人ひとり
が観光の担い手として活躍していくことを推進していきます。
また、旅館・ホテル等、観光の基盤となる事業者のサービスが安定的に提供されるよう、経営支援のため
の融資メニューの確保や創業支援などを進めていきます。