江府町立江府小学校PTA

≪特色あるPTA活動事例≫

 「児童の健全育成への取り組み」
  ~親子人権ワークショップ(合唱)、親子読書活動とあいさつ運動を通して~

江府町立江府小学校PTA 

  

1 はじめに

 本校は、町内4校(俣野、明倫、米沢、江尾)が統合して本年度で3年目を迎える、スタートしたばかりの小学校です。現在、全校児童136人・家庭数92という小規模でアットホームな雰囲気の学校ですが、統合当初は、学習環境の変化や新しい友達関係、慣れない長距離のバス通学など、児童や保護者にとっては、期待と不安の入り混じった出発でした。
 統合初年度から一生懸命に取り組んできた2年間を土台として、3年目の本年度はさらにステップアップしようと、PTAでは児童の健全育成を柱に活動をしています。特に10月の人権・同和教育参観日での「親子人権ワークショップ」、10月からスタートした「親子読書活動」と「あいさつ運動」の取り組みを紹介してみたいと思います。

2 親子人権ワークショップ(合唱)の取り組み

親子人権ワークショップ(合唱) 10月16日(日)に人権・同和教育参観日があり、公開学習と親子人権ワークショップ(合唱)を行いました。親子で一緒に一つの合唱を作り上げることで、周りの人との一体感やつながることの楽しさ、人を大切にする気持ちを感じてほしいという、PTA人権教育推進部のメンバーの願いから保護者・教員が一緒に取り組みました。
 ワークショップでは親子・教員総勢約250人で『窓の外には』の合唱を作り上げました。指導は県立米子養護学校の永井弓子先生です。永井先生は、現在音楽のエキスパート教員で、しかも江府町出身。人権教育推進部のメンバーには同級生もあり、永井先生の気さくで親しみやすいお人柄で、皆が心を開いて和気あいあい楽しく、心ひとつにして歌うことができました。最後のまとめの合唱では、いじめがもとで亡くなった小森香澄さんの“優しい気持ちが一番大切だよ”というメッセージを受け止めながら、みんなで歌いあげることができ、一緒に作ることの大切さや素晴らしさを親子で感じたあっという間の1時間でした。
 「合唱」というツールを通して、親と子、会場250人の心と心が通じ合う場を持つことができた新しい取り組みは、江府小PTA活動にとって大きなステップとなりました。

【親子人権ワークショップの感想】

  •  「窓の外には」の詩を作ったのが3年生の女の子で、すごいなあと思いました。でも、その女の子がいじめで死んでしまったなんて、知りませんでした。「いじめなんかもうしない」と心に言い聞かせました。                                (3年 女子)
  • CDをもらい、何度も歌の練習をしてのぞみました。詩を書いた女の子の話を聞いて、その歌を歌っていると胸がジーンとあつくなりました。つらいことも乗り越える勇気をもらえる曲、温かい曲、それを親子、皆で一緒に歌ってとてもよかったです。とても楽しいひと時でした。    (保護者)

3 「親子読書活動」を通して

 毎月第2・第4土曜日を「親子読書の日」として、10月から親子で読書をしています。まずは、親が子へ15分~30分を目安に読み聞かせをすることからスタートしました。親子読書の後、一人ひとりが持っている「親子読書カード」に簡単な感想を記録し、毎月2回の読書が終わったらカードを担任に提出することにしています。
読書イラスト 親子読書のよさは、何といっても“親子のふれあい”と“本の楽しさの共有”です。毎日テレビを1、2時間見ることはあっても、親子で本を15分読むことは、簡単そうでなかなかできません。この取り組みを通して、親子の会話が増えたり子どもの成長を確認できたりと、成果は各家庭様々ですが、児童にとっては親の存在が身近に感じられる、大切な時間であることは間違いありません。「子どもと一緒に本を読む機会をもらって楽しかった」との保護者の感想も見られ、今後も継続していけたらと思います。

【親子読書カードより】

 ●本の名前「タンタンのずぼん」
  • タンタンのずぼんは、電車ごっこができるんだったら、ほんもののタンタンのずぼんを見てみたいです。おせんたくがおわったらきれるけど、ぬれててもへいきだからすごかった。 (1年 女子)
  • ちょっと大きめのサスペンダー付きのズボンが電車になったりハンモックになったり…。絵本だったので分かりやすくおもしろい本でした。                   (お母さん)

4 「あいさつ運動」の推進

あいさつ標語、イラスト優秀作品の表彰 児童の健全育成のもう一つの活動として、あいさつ運動を行うことになり、まず児童にあいさつ標語やイラストを募集して「あいさつ運動のポスター」を作成しました。あいさつ標語やイラストの優秀作品の表彰を行いました。(右写真)
 出来上がったポスターは、各家庭や役場などの公共施設にも掲示し、町民の皆さんにも活動を広げて一緒に取り組もうとしています。「自分から 先に声かけ 笑顔の輪」(最優秀賞作品)の標語の通り、自分から意識してあいさつをすることを心がけ、親子で成長していくことを目指しています。

5 おわりに

あいさつ運動 まだスタートしたばかりの手探りの活動ですが、子どもたちの成長にとって何が必要かをPTAで話し合い、親と教員、さらに地域が一体となって子どもたちのために頑張っていきたいです。
 PTA活動は、何か行事をする中で一緒にアイディアを考えたり、何かを作り上げたりする過程で得るものが大きいと思います。それが子どもたちの心に、思い出や生きる力となって残れば、一番うれしいことです。