自然保護監視員日記


 中部担当の自然保護監視員が、日々のパトロールの中で発見したこと、感じたこと等を綴りながら、中部地区の魅力的な自然の数々をご紹介します。
 

2008年12月24日

冬枯れの木の実

 鳥取短期大学近くの大平山は市民が散策する憩いの場で、銃猟が禁止されています。先日パトロールしていると、ヒヨドリの鋭い鳴き声に混じって盛んに鳴き交わすメジロの声が聞こえてきました。

 近づくとアッという間に飛び去っていきましたが、茂みには赤い実がたわわに実っていました。この時期は木々が葉を落とし、様々な実が目立つようになります。

ゴンズイ(権萃)  
 名前の由来はよく分かりません。植物の名前を漢字で書くと、そのものの性質を現していることが多いのですが。
キカラスウリ(黄烏瓜)   
 カラスウリは赤くなりますが、本種は黄色。根塊は天花
粉に。


ビナンカズラ(美男葛) 茎の成分が整髪料になって、色男に。


カマツカ(鎌柄)?
 同定の自信がありません。落葉樹です。



ムラサキシキブ(紫式部)
 清楚な色に、源氏物語の作者を連想したのでしょうか。
サルトリイバラ(猿捕茨) この時期、クリスマスのリースとして見かけることも。

アオツズラフジ(青葛藤) 白い粉をふいた様子はヤマブドウそっくり。でも有毒?

フユイチゴ(冬苺) 
 やや日陰に多く、時にはジャムにするほどの場所が。


  この中には人が食べても美味しいものと、まずいどころか毒になるものもありますが、鳥や獣にとっては冬の貴重な食料となっています。

 本格的な冬の到来で、里山にも雪が降り積もるようになるとこれらの実も食べられて、だんだんと少なくなっていくことでしょう。(自然保護監視員 浜辺正篤)

中部総合事務所環境建築局 2008/12/24 in 県立自然公園,国立公園,植物,中国自然歩道,野鳥



問合せ先

中部総合事務所 環境建築局 環境・循環推進課

(自然公園担当)
電話:0858-23-3276  Fax:0858-23-3266

(野生鳥獣・狩猟免許担当)

電話:0858-23-3153  Fax:0858-23-3266

  
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