自然保護監視員日記


 中部担当の自然保護監視員が、日々のパトロールの中で発見したこと、感じたこと等を綴りながら、中部地区の魅力的な自然の数々をご紹介します。
 

2008年11月7日

野生の梨とりんご

 倉吉市の未来中心の正面入口左側、鳥取ニ十世紀梨記念館前に野生の梨、「ヤマナシ」の大木が植えられているのをご存知でしょうか。

見上げるような大木に沢山の実。

日南町から移植されたと説明板にあり、野生種にしては意外に大きな実です。

種子を採り蒔きすれば、簡単に苗ができるそうです。
梨記念館の建設時に移植されたのでしょうが、大木がよく根付いたものと感心しました。



通路にゴロゴロ落ちていた実は芳香を放っており、少し頂いて事務所に持ち帰り早速かじってみました。 が、味は、??? でした。

見かけは小さな長十郎や新興といった感じです。




  日本の梨はヤマナシを改良して作られたとされており、今のような美味しい立派な梨ができるまでには先人の大変な努力があったものと、その苦労が偲ばれます。

 ところで三朝町の今泉神社にはりんごの仲間、「オオウラジロノキ」の大木があります。
 先日立ち寄り、落ちた実を拾ってきました。
神社本殿の奥にそびえ立つオオウラジロノキの大木。

山にはそう沢山ある木ではないので珍しく思いました。

この神社はシイの巨木や稀少植物の生育地でもあり、社叢全体が三朝町の天然記念物に指定されています。
この実は非常に硬く、とても口にできるような代物ではありませんでしたが、形は小さなりんごそのものでした。

 秋が過ぎると、多くの樹木が葉や実を落として来春に備えます。
 
 オオウラジロノキやヤマナシの花の咲く頃に、また訪れたいと思います。

 記念館にはまだ他の野生種や園芸種、未来中心の周りには梨の並木もあります。
 
 これらの花の咲く春が今から楽しみですが、梨のことなら何でも分かる二十世紀梨記念館に、ぜひ足を運んでいただきたいと思います。(自然保護監視員 浜辺正篤)

中部総合事務所環境建築局 2008/11/07 in 県立自然公園,国立公園,植物,中国自然歩道,野鳥



問合せ先

中部総合事務所 環境建築局 環境・循環推進課

(自然公園担当)
電話:0858-23-3276  Fax:0858-23-3266

(野生鳥獣・狩猟免許担当)

電話:0858-23-3153  Fax:0858-23-3266

  
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