令和元年度地域づくり(振興)県土警察常任委員会議事録

令和元年9月13日会議録(確定版)

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
中島 規夫
山口 雅志
斉木 正一
銀杏 泰利
興治 英夫
松田  正
藤井 一博
欠席者
(1名)

森  雅幹

 説明のため出席した者
津田警察本部長、西尾危機管理局長、草野県土整備部長、
細羽交流人口拡大本部長、広瀬地域づくり推進部長外

 職務のため出席した事務局職員
   尾﨑課長補佐  田中係長  澤田係長


 1 開  会   午前10時01分

 2 休  憩   午後0時14分

 3 再  開   午後1時00分

 4  閉  会      午後2時37分

 5 司  会   中島委員長

 6 会議録署名委員  藤井委員  興治委員

 7 付議案件及びその結果
    別紙日程及び下記会議概要のとおり


会議の概要

午前10時01分 開会

◎中島委員長
 ただいまから地域づくり県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 なお、今回の常任委員会は、執行部の入れかえを行うこととし、先に県警本部、交流人口拡大本部及び地域づくり推進部、次に入れかえをして、危機管理局及び県土整備部の順で行います。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、藤井委員と興治委員にお願いします。
 それでは、まず、このたびの人事異動に伴い、執行部の新任職員紹介をお願いします。

●津田警察本部長
 8月20日付で鳥取県警察本部長を拝命いたしました津田でございます。
 県民の皆様の期待と信頼に応えるため、一人一人の皆様が我々に何を求めているか、その声に耳を傾けつつ、一人一人を大切にする鳥取県警察を目指して頑張っていきたいと思っております。日本一安全・安心な鳥取県を築くため、一生懸命頑張りますので、どうかよろしくお願いいたします。

●広瀬地域づくり推進部長
 地域づくり推進部の新任幹部について紹介申し上げます。
 9月1日付でスポーツ振興監に就任いたしました小西慎太郎でございます。

●小西スポーツ振興監
 小西でございます。引き続きこの常任委員会でお世話になります。よろしくお願いします。

◎中島委員長
 それでは、警察本部、交流人口拡大本部及び地域づくり推進部に係る付議案の予備調査を行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
 質疑は、それぞれの部署の説明終了後に行っていただきます。
 まず、警察本部からの説明を求めます。
 初めに、津田本部長に総括説明を求めます。

●津田警察本部長
 警察本部が本議会に御審議をお願いしておりますのは、予算関係の議案1件と、予算関係以外の議案1件及び報告1件についてであります。
 各件につきましては、令和元年9月定例会議案説明資料目次をごらんください。予算関係として、議案第1号、令和元年度鳥取県一般会計補正予算(第2号)、予算関係以外として、議案第15号、鳥取県警察手数料条例の一部を改正する条例、報告第3号、議案の委任による専決処分の報告についての計3件でございます。
 詳細につきましては関係課長に説明させますので、よろしくお願い申し上げます。

◎中島委員長
 続いて、関係課長から順次説明を求めます。

●加藤警務部参事監会計課長事務取扱
 議案第1号、令和元年度鳥取県一般会計補正予算(第2号)について御説明いたします。
 お手元の資料の1ページ、議案説明資料総括表をごらんください。通信指令・総合指揮システム運営費として、債務負担行為額7億3,878万円をお願いしております。
 次に、資料の2ページをごらんください。現行の通信指令・総合指揮システムが令和3年2月末で7年契約のリース期間満了になることに伴う更新に当たり、令和元年度中に契約を締結する必要があることから、債務負担行為を設定するものです。本年度の補正額はゼロで、その上に括弧書きで債務負担をお願いしております。通信指令・総合指揮システムは、県民からの110番通報に対して迅速、的確な対応を行うことを目的とし、事件、事故による被害拡大の防止や、犯人の逮捕等のため、またその発生直後における初動警察活動のために必要なシステムであります。また、近年の社会情勢、情報技術の高度化、複雑化に鑑み、県民の安全・安心のために情報セキュリティー対策の強化、それからスマートフォン型のデータ通信機器でありますP3.、ポリス・トリプルアイと言っておりますシステム及び車載通信系の無線システムであるIPRシステムとの連携、パトカーへ全方位カメラの導入の機能改善、機能強化を踏まえた更新整備を行うものであります。
 続きまして、資料の3ページをごらんください。債務負担行為で翌年度以降にわたるものについての前年度末までの支出額、または支出額の見込み及び当該年度以降の支出予定額等に関する調書であります。ただいま御説明いたしました通信指令・総合指揮システム賃借料として、令和2年度から令和9年度までの間で7億3,878万円の債務負担行為を設定するものであります。
 以上、よろしくお願いいたします。

●岩城交通部参事官運転免許課長事務取扱聴聞担当管理官事務取扱
 議案第15号、鳥取県警察手数料条例の一部を改正する条例について御説明いたします。
 4ページをごらんください。道路交通法施行令の一部改正に伴い、運転免許に関する事務に係る手数料の額を改めるなどの所要の改正を行うものです。
 このたびの改正で、運転免許試験の実施及び運転免許証の交付に係る手数料について、公安委員会がやむを得ないと認める事情により、運転免許証の更新を受けることができなかった者に対するものの区分を新たに設け、手数料の額を定めるものです。運転免許試験の実施に係る手数料につきましては、大型・中型または準中型自動車免許に係る試験、1件につき800円、普通自動車免許に係る試験、1件につき800円、特定第1種免許または大型特殊自動車第2種免許、もしくは牽引第2種免許に係る試験、1件につき800円、小型特殊自動車免許、または原動機付自転車免許に係る試験、1件につき800円、大型・中型自動車第2種免許または普通自動車第2種免許に係る試験、1件につき800円、第1種、第2種運転免許に係る免許証の交付、1件につき1,700円に定めることとしております。
 次に、第1種、第2種運転免許に係る免許証の再交付に係る手数料の額を1件につき現行3,500円のところを2,250円に引き下げることとしております。そのほか、所要の規定の整備を行っております。具体的な条例改正案につきましては、資料5ページから8ページの新旧対照表のとおりでございます。施行期日は令和元年12月1日としております。
 以上、よろしくお願いいたします。

●土井田警務部監察課長
 9ページをお願いいたします。報告第3号は、議会の委任による専決処分の報告についてであります。職員の公務運転中の交通事故による損害賠償に係る和解及び損害賠償額の決定について、令和元年8月16日に専決処分がなされた3件について御報告いたします。
 和解の相手方は岡山県真庭市内の法人で、和解の要旨は、県側の過失割合を2割とし、県は相手方に物的損害賠償金8万7,305円を支払うというものであります。
 事故の概要は、昨年8月21日午後2時30分ごろ、鳥取市幸町地内において鳥取警察署所属の職員が地域用務のため小型特殊自動車を緊急自動車として運転中、交差点に進入した際、左方道路から進行してきた和解の相手方使用の小型乗用自動車と衝突し、双方の車両が破損したものであります。
 続きまして、10ページをお願いいたします。和解の相手方は岡山県勝田郡内の個人及び八頭郡内の個人で、和解の要旨は、県側の過失割合を10割とし、県は岡山県勝田郡内の個人に物的損害賠償金28万2,960円及び人的損害賠償金2万7,885円を支払い、さらに八頭郡内の個人に物的損害賠償金95万5,800円を支払うというものであります。
 事故の概要は、昨年11月9日午後3時43分ごろ、鳥取市用瀬町川中地内において智頭警察署所属の職員が地域用務のため軽特殊自動車を運転中、前方の注意を怠ったため、片側交互通行用信号機が赤信号のため停止中であった和解の相手方の岡山県勝田郡内の個人所有の小型乗用自動車に衝突し、双方の車両が破損するとともに、和解の相手方が負傷したものであります。さらに追突した弾みで、和解の相手方の車両が前方において停止中の和解の相手方の八頭郡内の個人所有の普通特殊自動車、キャンピングトレーラーでありますが、これに追突し、双方の車両が破損したものであります。
 続きまして、11ページをお願いいたします。和解の相手方は八頭郡内の個人で、和解の要旨は、県側の過失割合を3割とし、県は相手方に物的損害賠償金3万8,728円を支払うというものであります。
 事故の概要は、本年5月25日午前9時15分ごろ、倉吉市山根地内において倉吉警察署所属の職員が捜査用務のため小型乗用自動車を運転中、駐車場内を走行していたところ、駐車枠から発進してきた和解の相手方所有の軽乗用自動車と衝突し、双方の車両が破損したものであります。
 以上、3件の専決処分について御報告させていただきました。相手方に多大な迷惑をおかけし、また県有車両に損害を与えましたことを深くおわび申し上げます。大変申しわけございませんでした。

◎中島委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はございませんか。

○銀杏委員
 警察手数料条例の一部改正なのですが、新旧の対照表を見ると、いずれも減額といいますか、料金が安くなっているようですけれども、この理由はどういうことなのでしょうか。

●岩城交通部参事官運転免許課長事務取扱聴聞担当管理官事務取扱
 手数料条例の算出方法がございまして、これは道路交通法施行令43条にのっとりまして物件費、施設費及び人件費に対する額を算出したということで、手数料標準額が、安くなっているものでございます。

○銀杏委員
 その算定の基準があるわけですが、何が要因なのですかね。もしわかったら。

●岩城交通部参事官運転免許課長事務取扱聴聞担当管理官事務取扱
 政令のもとを見ますと、かかった時間が短縮されたということで安くなっているように見ております。

◎中島委員長
 よろしいですか。そのほか。

○興治委員
 事故の専決処分について、今回3件の事故が専決処分されたということなのですけれども、特に10ページの県側の過失割合が10割ということで、これはさっきの説明を聞きますと、赤信号で停止をしていた車に追突をして、さらにその車が前の車に追突したということで、相当スピードも出ていたのかなと思うのですけれども、この事故が起こった経過とか、その原因について、もう少し説明をお願いしたいと思うのですけれども。

●土井田警務部監察課長
 この事故現場につきましては、職員が警察署に行く際にはよく通る道でございます。そうした関係で、なれや緊張感の欠如があったと思われますし、当時、考え事をしていたということで、前方不注意になって、とまっている車両に気がついたときには遅く、追突してしまったという状況でございます。

○興治委員
 事故ですので、その事情を考慮しないといけないということはあると思うのですけれども、特にパトカーで、交通ルールをしっかりと守り、かつ緊張感を持って判断をする、ドライバーの役目というものがあると思うのですけれども。パトカーというのは模範を示さないといけない立場にあると思うのですけれども、そもそも1人で乗車していたものなのでしょうか。それとも同乗者がいたのでしょうか。そのあたりはどうなのでしょうか。

●土井田警務部監察課長
 今回の場合は、1人でございます。

○興治委員
 なるほど。さっき申し上げたように、パトカーを運転する警察官の方の責務というものがあると思います。この事故は大きな経過をたどった事故ではないと思うのです。よくこの委員会でも議論になりますけれども、警察車両の事故というのが鳥取県は非常に多いわけです。何回もこの場で議論されながら、やはりどうしても起こるということで、もう少し抜本的な対策を講じる必要があるのではないかなと思うのですけれども、いかがでしょうか。

●土井田警務部監察課長
 委員御指摘のとおり、本来、交通事故を抑止する立場にある警察官が事故を起こすということは、あってはならないことだと思いますし、県民の方々には申しわけないと思っております。
 こういった中で、県警といたしましては、事故を分析した結果、若手警察職員による事故が多いということで、今年度からパトカー、公用車を運転する検定の見直しを行いまして、厳しくしております。運転技術をついていかせるということ、それから公務上事故防止指針というものを策定いたしまして、全職員に徹底して安全運転に対する認識を高めながら事故防止に取り組んでおります。

◎中島委員長
 よろしいですか。

○興治委員
 本部長、新たに赴任してきていただいておりまして、そういった状況の改善について、ぜひ指揮をとっていただきますようにお願いしたいと思います。

●津田警察本部長
 今後とるべき県警の対応というのは、先ほど監察課長が申したとおりでございますけれども、私も着任したばかりとはいえ、このように事故が多い状況を、県民の皆様に対する信頼を著しく損なう行為ということで、残念に思っているところでございます。今後、事故の状況等いろいろ検討した上で、とるべき対策をきちっととっていきたい。そして、再発防止を徹底していきたいと考えております。

◎中島委員長
 よろしいですね。そのほかございますか。
 次に、交流人口拡大本部からの説明を求めます。
 細羽本部長、説明をお願いします。

●細羽交流人口拡大本部長
 交流人口拡大本部関係の議案につきまして、概要を御説明申し上げます。
 目次に記載のとおり、今回は予算関係としまして、議案第1号、一般会計補正予算(第2号)、予算関係以外としまして、報告第10号、長期継続契約の締結状況を提出させていただいております。
 まず、議案第1号の補正予算でございますが、1ページ総括表に記載のとおり、今回はふるさと人口政策課、観光戦略課及び国際観光誘客課の3課に係ります予算につきまして、合計3,100万円余の増額をお願いするものでございます。
 主な事業としましては、旅を楽しみながら職場以外で働くワーケーションを、本県内で普及させていくためのとっとりワーケーションスタートアップ事業、観光二次交通として好評を得ております、外国人旅行者向けの周遊タクシー等の運行や、広報などについて支援を行います観光周遊促進支援事業、さらに本県のインバウンド誘客をより安定的、継続的に、持続的に進めていくために、幅広い地域からの誘客対策を強化、拡充しますインバウンド誘客多角化事業などでございます。
 詳細につきましては、各課長から説明を申し上げます。御審議のほどよろしくお願いいたします。

◎中島委員長
 続いて、各関係課長からの説明を順次求めます。

●岡本ふるさと人口政策課関係人口推進室長
 議案第1号、令和元年度鳥取県一般会計補正予算(第2号)について御説明申し上げます。
 2ページをごらんください。とっとりワーケーションスタートアップ事業として130万4,000円をお願いするものです。ワーケーションにつきましては、ワークとバケーションを組み合わせた造語でございまして、鳥取県のような自然豊かな場所でテレワークを活用いたしまして、仕事と観光の新しいあり方をつくっていくものでございます。企業におきましては、有給休暇の取得増や生産性の向上ということで、関心が高まりつつございますし、地方にとりましては都市部の人との交流及び将来的にはサテライトオフィス等の設置等が期待できるとしまして、年内には41の自治体の賛同を得てワーケーション自治体協議会が設立される予定となっております。
 本事業につきましては、当県の豊かな自然を生かしまして、ワーケーションの行き先として本県を選んでいただくこと、またそのことで将来的には中長期的なワーケーションの滞在拠点化につなげようとするものでございます。
 事業内容でございますが、まず、モニター事業といたしまして、既にこういったワーケーションの制度を導入しております企業の方々などを対象といたしまして、実際に本県で3泊4日以上のワーケーションを行っていただき、その体験レポートを提出していただいて、それをウエブ等で発信いたしまして、鳥取県がワーケーションの適地であるということを多くの方々に知っていただくという事業を考えております。
 続きまして、県外企業向けの視察ツアーでございます。こちらは現在、ワーケーションの導入等を検討しておられる県外の企業の人事担当者等を対象といたしまして、鳥取県内のワーケーション環境を実際に視察いただき、また関係者等との意見交換を行っていただき、ワーケーション環境の周知及び本県のワーケーションのブラッシュアップを図っていくものでございます。
 3点目、セミナー・意見交換会の開催でございます。こちらは県内側の受け入れ体制の整備を主眼としておりまして、県内の関係者を対象といたしまして、ワーケーションや受け入れ体制の取り組みにつきまして、普及啓発や意見交換を行うものでございます。
 よろしくお願いいたします。

●齋尾ふるさと人口政策課長
 3ページをお願いいたします。移住定住受入体制整備事業でございます。この事業は、市町村が実施します移住定住にかかわる事業を支援するものでございまして、特にこのうち鳥取県移住定住推進交付金、現計予算5,000万円に対しまして、現在実績見込み額が5,730万円ということで、不足します730万円について増額補正をお願いするものでございます。記載の9つのメニューの中で、それぞれ市町村が負担される額の2分の1を支援する制度でございまして、特に3つ目のお試し住宅の整備と、4つ目の住宅支援の追加要望等によるものでございます。

●岩下観光交流局副局長兼観光戦略課長
 4ページをごらんください。観光周遊促進支援事業でございます。こちらは個人旅行者の利便性向上のため、二次交通などを整備するものでございます。外国人旅行者向けに周遊するタクシー、バス等の運行支援を行う内容の事業でございまして、このうち鳥取県タクシーハイヤー協同組合が3時間乗り放題の観光周遊タクシーを提供しております事業の、ことし前半の利用実績が前年比80%増と、多くの利用をいただいている関係で、事業費が残り少なくなっており、242万5,000円の補正をお願いするものであります。鳥取市におきましても同額を補正要求しているものでございます。

●鈴木観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
 5ページをごらんいただけますでしょうか。インバウンド誘客多角化事業、2,000万円をお願いするものでございます。日韓関係の緊張が進んでおりまして、後ほどまた詳しく御報告いたしますが、米子-ソウル便が非運航となったり、香港のデモの長期化といったことで、県内観光産業にも影響が生じております。こういった状況を鑑みまして、台湾、中国、東アジアなど幅広い地域からの誘客対策を強化することで、外国人観光客対策の多角化を進めたいと考えております。
 主な事業といたしましては、1番、台湾、中国、マカオ、深セン、広州、東南アジアといった幅広い市場からの誘客を目指そうという対策でございます。(2)番、外国人観光客数の増加に伴いまして、受け入れ体制のニーズも高まっており、不足する額を要求するものでございます。(3)番につきましては、特に欧米の方を中心として、首都圏在住の欧米メディアの方を招待いたしまして、鳥取県の情報発信を強化したいと考えております。
 これまでの取り組み状況、改善点を3番に書いてございますけれども、これまで米子-ソウル便、香港便などで過去最多の外国人延べ宿泊数を記録しておりましたが、今後、観光施策等は災害、疫病などのさまざまな問題ですとか、これらに加えてインバウンドは国家間の関係といったものの影響を非常に大きく受けます。誘客の対象市場を広げたり、ターゲットを多様化したり、インバウンドの多角化を加速してまいりたいと考えております。

◎中島委員長
 ただいまの説明について、質疑等はございませんか。

○山口委員
 2ページ、3ページ、あわせて関連なのですけれども、ワーケーションにしても、移住定住にしても、やはり具体的にどういうターゲットの企業に対して、将来的なビジョンを含めて誘導していくかということが大事だと思いますし、その企業に対する支援も含めたところで、商工部門との連携を密にするということが大事だと考えます。その段において、まずはワーケーションにおいてどういう企業連携としての動きをしておられるのか。あわせて、定住に対してどういう動きをされているのか。各部門の方にお話を聞けたらいいと思うのですが。

●岡本ふるさと人口政策課関係人口推進室長
 ワーケーションについてですけれども、現在、ワーケーションは主にはIT関係の企業等において先行的に行われているところでございます。また、当然今後、東京オリンピックとか関西での大規模なイベントに伴いまして、多くの企業に関心が深まっていくものと思いますので、企業誘客等につきましては商工部局と連携を深めまして、拡大を図っていきたいと思っております。

●齋尾ふるさと人口政策課長
 移住定住につきましての商工との関連でございますが、当然、移住定住の場合、住まいとあわせて仕事がセットになってきます。この関係で、ふるさと鳥取県定住機構に委託に出しながら、住まいと仕事をセットで相談対応できるような形になっております。また、インターンシップだとか、未来人材育成基金というものを商工と連携しながら進めているところでございます。

○山口委員
 続けてその連携の仕方なのですけれども、ただ単に情報が流通しているという話なのか。例えばワーケーションにおいて、企業部門と生活支援部門、両サイドの支援を相互に連携しながらやって初めて一体的に鳥取で働くよさというのがわかると思うのです。定住についても一緒なのですけれども、具体的な支援活動において、どの程度の役割を双方が果たしておられるのか、両部門にお聞きしたいです。

◎中島委員長
 岡本室長、現在の状況は。

●岡本ふるさと人口政策課関係人口推進室長
 現在につきましては、これからでございますので、今の御意見をいただきまして、しっかりと連携を図っていきたいと思います。

●齋尾ふるさと人口政策課長
 移住定住につきまして、住まいの関係は従来からふるさと定住機構に委託、商工部門は基金造成を取り崩しながら、同じ部署で住まいと就職をセットに、同じデータベースを用いながら連携をとって対応しているところでございます。

○山口委員
 最後に、私が言いたかったのは、これからICT企業を中心に企業誘致なども対応していくものと思われます。その中で、企業へのアプローチ、個人の仕事へのアプローチをするにしても、仕事のアプローチも大事ですけれども、ここに住んでみてというサポート面がいかに充実しているかをセットでアピールすることによって、実際に住むというモチベーションが湧いてくる。行ってみたいなというのが出てくると思います。ぜひとも関係を密にして、今後、連携して対応をお願いしたいと思います。

◎中島委員長
 部長、よろしくお願いしますね。要望です。

●細羽交流人口拡大本部長
 はい、しっかり連携いたします。

○山口委員
 よろしくお願いいたします。

◎中島委員長
 そのほかありますか。

○松田委員
 5ページ、新規のインバウンド誘客多角化事業でございますが、後で説明もあるみたいですからそちらで言えばいいか、こちらでいいのか、まず聞いてみたいのが、この事業、特にこの1,400万円のほうは米子空港に特化したものなのかお聞かせください。

●鈴木観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
 1,400万円の事業につきましては、米子空港に特化したものではございません。近隣空港、関西空港ですとか、そういったところからおいでいただくもの、また鳥取空港のチャーター便関連、米子空港も含めた近隣空港からの誘客も対象としております。

○松田委員
 読んだらそうだなと思ったのですよ。ただ、この後報告があると思いますが、現下の状況においてソウル便もしばらく来ないでしょうね。中国・上海が決まったということもありますが、香港も状況がわからない中で、そういったぼやっとした対応ではなくて決め打ちで行ったほうがいいのではないかと僕は思うのですよね。当然、台湾のチャーター便も大事だと思いますが、その辺いかがでしょうか。

●鈴木観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
 ある程度、決め打ちでやっていったらいいではないかというお話をいただきました。今考えておりますのは、例えばメディア招聘で、将来的な上海-米子路線を見据えた現地の情報発信や、台湾での情報発信を行う。また、旅行会社の県内視察につきましても、米子-上海便を見据えたツアー等の経費も含まれております。ツアー造成に向けた現地でのPRにつきましては、タイから大型のインバウンドツアーが予定されておりますので、販売促進、強化、PRするため、タイでの鳥取の知名度を上げるために、お願いするものでございます。

◎中島委員長
 よろしいですか。そのほか。

○銀杏委員
 先ほどの3ページの移住定住、これは市町村が実施する移住定住に係る事業を支援するということなのですが、県内19市町村あるわけですけれども、全部やっておられるのでしょうか。

●齋尾ふるさと人口政策課長
 3市町が使っておられません。16市町は使っておられます。

○銀杏委員
 倉吉市は使っておられますかね。

●齋尾ふるさと人口政策課長
 はい、使っておられます。

○銀杏委員
 移住定住について、知事があちこちで、空き家改修費の支援とかお試し住宅整備などということでPRされていて、それを聞かれた県外の方が、住んでいない実家が倉吉にあって、ぜひお試し住宅用に改修したいけれども、支援が受けられるかということで倉吉市役所に問い合わせしたら、うちはやっていませんと言われたそうなのですよ。今月ぐらいの話なのですけれども。

●齋尾ふるさと人口政策課長
 中部総合に確認していますが、うちが聞いていますところは、今回倉吉市さんも移住定住への住宅支援ということで予算が上がっておりますので、全くないはずはありません。制度的にはお持ちですし、実際ことしも執行見込みとして金額が上がっております。ただ、倉吉市側の予算枠の関係か、何かあるかもしれません。

◎中島委員長
 では、課長、個別の問題だから、ここではここまでにして、フォローしてあげて。よろしいですか。

○銀杏委員
 結構です。

◎中島委員長
 そのほか。

○山口委員
 松田委員の関連で、韓国や香港のインバウンド誘客なのですけれども、先ほど説明がありましたように、リカバーするのに相当な時間がかかると思います。新たな増客にもかなり時間がかかりますが、今しっかり動くときですので、じっくりやってほしいのですけれども、最終的にどの程度の目標値を想定しながらやっておられるか。ここが結構重要だと思うので。具体的に品をかえながらそこに向けてアプローチをやっていかれるのだと思うのですけれども、どの程度の目標を掲げてアプローチされていくのですか。そこをお聞きしたいです。

●鈴木観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
 インバウンドの目標につきましては、4年後には25万人の外国人の宿泊客の方にお泊まりいただくことを目標にしております。昨年が19万人泊を超えた状況でございまして、さらに5万人泊を上積みしていきたいと考えております。このためには既存の米子-ソウル便、香港便。例えば上海ですとか、台湾ですとか、そういったところとの、チャーター便も含めた空路の充実が重要でございますし、東南アジア地域や欧米からの誘客も広げていかないといけないと考えておりまして、その取り組みを今後、進めてまいりたいと考えております。

○山口委員
 かなり厳しい数字だと思いますが、今まで以上の対応が要ると思います。今まで路線に乗って韓国がふえ、中国、香港もふえ、それが一旦途絶えた後、新しいターゲットに向かって、新しい体制でやられるということが、4年、5年の中で、その6万人をカバーして。基本になる数字が減り込むわけですから、しっかりと鳥取県のために頑張っていただきたいと思います。意見です。

◎中島委員長
 そのほかございますか。
 では、次に、地域づくり推進部からの説明を求めます。
 広瀬部長、総括説明をどうぞ。

●広瀬地域づくり推進部長
 地域づくり推進部の議案説明資料をごらんいただければと思います。
 地域づくり推進部からは、一般会計補正予算と条例の一部改正について、2件提案させていただいているところでございます。
 1ページをごらんください。予算に関しては、地域交通政策課から新規事業といたしまして、中山間地域の公共交通等の維持といった観点から、大山町をモデル地区といたしました貨客混載であったり、共助運送の実証実験を行う事業に900万円余を提案させていただいているところでございます。条例につきましては、成年被後見人等に係ります法改正がなされたことに伴います条例の改正でございます。
 詳細につきましては、担当課長から説明を申し上げます。御審議のほどよろしくお願いいたします。

◎中島委員長
 続いて、関係課長から順次説明を求めます。

●矢吹地域交通政策課長
 資料2ページをお開きください。
 事業名は、地域自治組織等と連携した貨客混載の仕組みづくり事業ということでございまして、国庫からも2分の1補助を頂戴しながら、900万円余の増額補正をお願いするものでございます。
 事業の目的につきましては、特に中山間地域で、交通事業者、貨物事業者、いずれも今、ドライバー不足という問題が抱えてございまして、サービスを維持するのが困難と伺っております。そうした中で、公共交通の維持、存続を図っていくために、交通事業者においても貨客混載といった新しいビジネスモデルをつくって、特に今回は大山町をモデルに地域自治組織と連携しまして仕組みをつくろうというものでございます。
 主な事業内容は、下の図をごらんいただきたいと思いますが、図の中の左上に(1)とございますように、まずは実験用にバン型のリースの車両を3台ほど補助させていただきまして、今、3つの地区と御相談を申し上げておりますが、地区ごとにまず荷物を載せます。途中、(2)で例えば集落からBさんという方にお乗りいただく。その次に、3にありますように、自治組織の公民館で荷物をおろして、そこから集落の世話人の方に、荷物を個人宅まで運んでいただくよう御協力いただく。逆に、今度は集荷もお手伝いをしていただく。そして、また荷物を積んで、今度は集落Bからお乗りいただいたBさんを例えばまちの中心部までお運びして、最終的に荷物を拠点まで持って帰ると。こういった貨客混載の事業に取り組むものでございます。
 今後は2の(1)、アにございますように、改めてニーズ調査ですとか、荷物の量の調査から始めまして、地区住民への説明会をしっかりして、年内12月、1月ごろに実証実験を行いたいと思います。その結果を整理、分析して、取りまとめを年度いっぱいかけてやりたいと思っております。地元大山町はもとより、事業者、地域の方も非常に、方向性は皆一致してございますので、何とぞよろしくお願いしたいと思います。

●西尾県民参画協働課長
 続いて、6ページをお開きください。議案第5号、鳥取県個人情報保護条例及び鳥取県心身障害者扶養共済制度に関する条例の一部を改正する条例について御説明申し上げます。
 提案理由といたしましては、国のほうで成年後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律が公布されまして、成年被後見人等であることを理由に不当に差別されないよう、欠格条項その他の権利の制限に係る措置の見直しが行われることになり、それに鑑み、所要の改正を行うものです。
 概要といたしましては、鳥取県個人情報保護条例について、県が保有しております、いわゆるビッグデータの活用について御提案をいただく場合、現在、欠格条項として成年被後見人または保佐人に該当する方が掲げられておりますが、これを削除し、新たに心身の故障により当該提案に係る実施機関としてその用が適正に行うことができない者として規則で定めるものとする、という条項を加える改正を行います。詳細の改正内容は7ページに記載のとおりです。施行期日は、国の法律で、条例の改正を伴うものが12月14日となっておりまして、それに合わせております。

◎中島委員長
 ただいまの説明について、質疑等はございますか。

○山口委員
 貨客混載事業についてですけれども、すごくいい取り組みだと、応援したいと思います。
 成否を最終的に決めるのは出口戦略なのですね。こういった発案はいろんなところで起こるのですけれども、最終的に需要と結びつけて、その需要の拡大によって、仕組みが補完されて、どんどん広がっていくというのが成否を決める部分なのですけれども、ここにおいても、やはり商工部門、または民間との連携。どうやってその需要を拡大して消費者ニーズを喚起するか、連結させるかというのが必要になってきますが、この観点について、どういうお考えなのかということ。実際のところ、将来的にも、そういった流通戦略について、商工労働部門との連携も含めて、どうやっておられるのかお聞きしたいです。

●矢吹地域交通政策課長
 これから実証実験をするところでございますので、具体的な出口というものは、今のところはまだ持ち合わせてございません。ただ、もちろん貨物事業者が、今、非常に苦労されているというところもあります。こちらはもちろん商工労働部のほうのことでございますし、それから交通事業者のほうは地域交通、足を守るという観点でございます。それに加えて、地域の方と一緒になるということで、その3者がウイン・ウインになるような出口というか、方向性を必ず持っていきたいと思っておりますし、そうであるには、やはり収益を出さないと続いていかないと思っています。ですから、その辺はこれからニーズや物流の調査をして、具体的に、1個当たり幾ら、それが地元に行くのかどうかとか、そのあたりもこれから実験をしていきたいと思います。

○山口委員
 この大山町を選ばれたのは、すごいラッキーだと申し上げたい。というのが、道の駅の事業において、集客しながら米子市内の3スーパーに展開されて、売り上げが今1億円以上あると。大山町自体が成功体験を持っておられて、地域において、さっき言われた交通の関係、商業の関係をどうスーパーバイズするかというノウハウをしっかり持っておられるので、交通部門だけに特化せずに、ぜひとも部門連携をしながら、どうやってこのサステナビリティを将来にわたって確保していくかという観点でお考えいただければと思います。

◎中島委員長
 課長、努力して。わかった。

●矢吹地域交通政策課長
 はい、承知しました。

◎中島委員長
 ほかは、よろしいですね。
 では、次に、請願・陳情の予備調査に移ります。
 今回の予備調査は、新規分の陳情1件についてであります。
 現状と県の取り組み状況は、お手元に配付しております請願・陳情参考資料のとおりであります。
 初めに、執行部から現状と取り組みについて聞き取りを行った上で、陳情者の願意の聞き取りや現地調査を行うかどうか検討したいと思いますが、いかがでしょうか。よろしいですか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、陳情元年地域づくり第18号、出前説明会をもっと使いやすくすることについて、担当課長から説明を求めます。

●西尾県民参画協働課長
 出前説明会の現状、取り組み状況について御説明申し上げます。出前説明会は、県民参画の手法として実施しておりまして、毎年県政の主要テーマなどを取りまとめまして、県民の皆様に新聞広告、県政だよりなどで利用を呼びかけております。
 県民の皆様が出前説明会の実施を希望される場合には、私ども県民参画協働課、または説明テーマを担当しております課に直接希望する旨を申し込んでいただき、実施の決定や方法、日程調整をテーマ担当課と協議して行っていくとなっております。
 なお、出前説明会に関するもろもろの問い合わせ全般につきましては、県民参画協働課でお受けしております。取り組み状況といたしましては、出前説明会を平成18年2月に策定いたしました要領に従って行っております。31年度は266のテーマを実施予定として掲げております。対象としております集会等は、参加人数がおおむね20名以上で、地域の住民、民間団体、企業などが開催する集会に出向くということにしております。実施に当たりまして、毎年2月ごろに県庁の各所属に翌年度のテーマを紹介するとともに、出前説明会の実施要領を配布し、制度を周知し、実施の協力をお願いしているところです。
 開催状況といたしまして、3のところに掲げております表のとおり、毎年6,000名程度の県民の皆様に、説明会に御参加いただいている状況でございます。

◎中島委員長
 ただいまの説明について、質疑等はございますか。

○銀杏委員
 テーマの選定なのですけれども、今の説明ですと、住民の皆さんからの希望に沿ってというのではなくて、鳥取県の行政、課のほうでこういうテーマについて県民の皆さんに説明したいという、そちら側の希望に沿ったテーマを選定するということでよろしいのですかね。

●西尾県民参画協働課長
 チラシなどで、ただ出前説明会しますと御案内しても戸惑われることもあるかと思いますので、こういった分野のこういった内容について、出前説明会をさせていただきますと御案内しております。また、掲げていないものにつきましても、県の施策、制度に関することについて、個別に御希望がある場合は相談に応じているところでございます。

○銀杏委員
 この請願・陳情一覧に原文が載っているのですが、米子市の陳情者は、出前説明会の申し入れをしたけれども、断られたということです。真摯に対応してほしいという陳情のようなのですけれども、なぜ断られたかというのは具体的にわかりますか。

●西尾県民参画協働課長
 具体的には、担当課でお断りされた分で、全て網羅的に把握できているということがないので、私どもで承知できていないところもあるのですけれども、過去、繰り返し同じようなテーマでお申し込みいただいて、今回も同じようなテーマだったので、ということだけはお聞きしているところなのですけれども、詳細については。

○銀杏委員
 過去に同じテーマで説明したというのは、その会場、その地域でということなのですかね。それともそこではまだやっていないのだけれども、ほかの地域でやったということですかね。

●西尾県民参画協働課長
 同じ団体様からの申し込みだったと聞いております。

○興治委員
 この陳情の陳情事項というのは、担当課の決定に対して要望した側が不満、不服がある場合について、それに対応する仕組みをつくってほしいということなのですけれども、現時点ではそういう仕組みはないという理解でいいですかね。

●西尾県民参画協働課長
 原則お受けしておりますし、余りお断りする例もないと聞いているのですけれども、苦情に特化して仕組みをつくっているわけではございませんけれども、苦情を含めまして、お問い合わせ、お申し込みについては、私どもの課でお受けすることはできる体制にはなっております。

○興治委員
 今回はそういう苦情というか、開催してほしいということについて、課長のところで聞かれて、何らかの対応はされたのですか。

●西尾県民参画協働課長
 今回の件については、私どものほうで、苦情等については伺っておりませんでした。

◎中島委員長
 その質問の前に、付録の追加説明を配ってあるのですけれども、それはお読みいただいていますかね。(発言する者あり)
 私が言うのもなんですけれども、抽象的な議論ではなくて、これを出された方は、ある具体案件を何回か出されて、担当課が今回は不適当と決めた事情が、それを読んでいただければわかるようになっております。皆さん、その資料を読んで、なお課長に説明を求めたいのであれば、質疑は受けます。
 興治委員、よろしいですかね。

○興治委員
 うん、そうですね。では、もう一つだけ。
 今、大体、担当課で受けているということだったのですけれども、その担当課のほうでお断りをした事例が何件あるのかという数字は把握しておられるのですか。

●西尾県民参画協働課長
 お断りした場合ですとか、担当課で直接受けて、不調だった場合などについては、こちらで網羅的に把握できていないというのが現状でございます。

○興治委員
 それはやはり把握しておいたほうがいいのではないですか。そう思われませんか。

●西尾県民参画協働課長
 今後、運用について、検討してみたいと思います。

◎中島委員長
 そのほかございますか。
 それでは、委員のほうで陳情者からの願意の聞き取り、あるいは現地調査の必要性について御意見を伺いたいと思います。
 御意見のある方は挙手をお願いします。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、今回につきましては、聞き取り及び現地調査は行わないことといたします。よろしいですね。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 次に、報告事項に移ります。
 なお、質疑等については、説明終了後、一括して行うことといたします。
 まず、警察本部から、報告1、令和元年秋の全国交通安全運動の実施について、本庄課長の説明を求めます。

●本庄交通部総括参事官交通企画課長事務取扱
 令和元年秋の全国交通安全運動の実施について御報告します。
 警察本部資料の1ページをごらんください。秋の全国交通安全運動は、秋口、日没時間の早まりとともに、夕暮れや夜間において交通事故が多発する傾向にあり、また高齢者による事故や、子どもや高齢者が被害に遭う交通事故が発生していることから、広く県民に交通ルールの遵守とマナーの実践を習慣づけることにより、交通事故防止の徹底を図ることを目的として実施するものです。実施期間は9月21日土曜から9月30日月曜までの10日間です。
 運動の重点は、子供と高齢者の安全な通行の確保、高齢運転者の交通事故防止、夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止、全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底、飲酒運転の根絶の5点です。日を定めて活動を強化する日といたしまして、9月25日を交通マナーアップ強化日及び思いやり運転推進日、9月30日を交通事故ゼロを目指す日と指定しております。
 期間中の主な行事は4の一覧表に記載しております。各警察署において交通安全パレードや交通安全広報等の行事を予定しております。また、関係機関とともに高齢者宅を訪問しての反射材用品の着用や交通事故防止を呼びかけたり、飲酒運転根絶広報、街頭広報検問等を実施することとしております。これらの取り組みにより、交通安全意識の高揚、交通事故抑止が図れるよう取り組んでまいりたいと考えております。

◎中島委員長
 次に、交流人口拡大本部から、報告2、移住定住の促進及び関係人口の拡大に向けた取組状況について、齋尾課長の説明を求めます。

●齋尾ふるさと人口政策課長
 交流人口拡大本部の1ページをお願いいたします。移住定住の促進及び関係人口の拡大に向けた取組状況について報告いたします。
 まず、移住定住についてでございます。1番、全国約300自治体が参加します国内最大級の移住マッチングイベント、第15回ふるさと回帰フェア2019が、9月7日、東京交通会館で開催されました。本県からはふるさと鳥取県定住機構と麒麟のまちによる相談ブース出展を行っており、25組31人が来場されております。初めて鳥取を知った40代の女性だとか、妻が鳥取出身の50代男性など、移住への思いを受けて移住相談の対応を行っているところでございます。今後の主な都市圏での移住相談促進イベントは記載のとおりでございます。
 続きまして、2番でございます。関係人口につきましては、地域課題解決人材(プロボノ)受け入れプログラムということで、プロボノといいますのは、下の米マークに書いてございますが、社会的・公共的な目的のために仕事等で培った経験やスキルを生かしたボランティア活動のことで、今回のプログラムにつきましては、首都圏と県内で働くメンバーがチームを構成しまして、知識やスキルを生かして県内の地域団体の課題解決を支援する取り組みでございます。
 今年度はその下の(1)に書いております南部町のNPO法人なんぶ里山デザイン機構の空き家オーナーに向けた貸し主募集パンフレットの作成、それから(2)といたしまして、八頭町の
SENROさんの八頭若桜谷の関係人口増加につながるマーケティング基礎調査を活動テーマに、8月24日に東京・鳥取・米子の3会場をつなげまして、テレビ会議でキックオフの事前ミーティングを実施しております。今後、12月中旬ごろまでの4カ月間、首都圏の5~6人と県内の3人でチームを構成して、フィールドワーク、ヒアリング合宿のため2回程度、現地訪問して、12月中旬には解決案を提案いただく予定となっております。
 また、東京大学のフィールドスタディ型政策協働プログラムにつきましては、ことしで3年目となります。今年度は東京大学の学生4名が2週間、生涯活躍のまちづくりへの提案を課題に、湯梨浜町等で現地調査等を実施しております。活動テーマにつきましては、下の4つのぽつでございますが、今後、現地で得ました課題を学内調査や追加現地調査によりまして検討して、年末に現地の湯梨浜町及び学内で報告会を開催する予定でございます。

◎中島委員長
 続いて、報告3、星取県「#ラッキースター」キャンペーンの実施結果について、岩下課長の説明を求めます。

●岩下観光交流局副局長兼観光戦略課長
 同資料2ページをごらんください。現在、星取県、蟹取県、また鳥取西道路の周遊宿泊キャンペーン、またアフター山陰デスティネーションキャンペーンなどを行って、全力で誘客に努めておりますけれども、そのうち8月31日まで行いました星取県「#ラッキースター」キャンペーンの実施結果を報告させていただきます。
 キャンペーンの内容は、こちらに投稿の例がありますけれども、身近にあるすてきな星を投稿していただいて、鳥取県への旅行を想起していただくというものでございます。件数につきましては、昨年のキャンペーンよりかなり増加いたしまして、インスタグラム、ツイッターから2,172件応募をいただいております。
 4番に、応募をきっかけに、星取県での観光を考えていただいた方々からのコメントを載せております。県内企業の皆様にも、コラボ商品をたくさんつくっていただいております。もなかや煎餅、ココアやキャラメルなど、鳥取県のピュアできれいな自然を思い起こさせるイメージで協力いただいております。これからも官民連携で行いたいと思います。またこれから航空利用の商品造成キャンペーンなども行う予定でございますので、頑張って誘客していきます。

◎中島委員長
 続いて、報告4、米子ソウル・米子香港国際定期便、環日本海定期貨客船の運航状況について、報告5、台湾から鳥取砂丘コナン空港への連続チャーター便の運航状況について、及び報告6、米子上海国際定期便就航に向けた取組について、鈴木課長の説明を求めます。

●鈴木観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
 資料の3ページをごらんいただけますでしょうか。米子ソウル、米子香港国際定期便、環日本海定期貨客船でございますけれども、日韓関係の影響により、お客様が非常に多く減っております。香港便につきましても、デモ等の不安定な情勢で日本人のお客様も減ってきている状況でございます。
 利用実績を1番に。(1)米子-ソウル便でございますが、8月は搭乗率55.5%と、昨年より低くなっております。(2)番、環日本海貨客船、6月は1便当たり270名、300名近い方が乗っていただいておりましたが、8月は90名と、こちらも落ち込んできております。(3)番、米子香港便でございますけれども、こちらも前年、大体この6、7、8月、8割前後で推移しておりましたが、7月、8月につきましては65%程度ということで、昨年よりも減ってきているという現状でございます。
 ここで、米子-ソウル便の欠航及び非運航について御報告したいと思います。別葉で1枚、エアソウル米子ソウル国際定期便の欠航及び非運航についてという資料をお配りしております。
 昨日午後でございましたが、エアソウル米子支店長が急遽、知事に報告に参りました。エアソウルが運航する米子-ソウル国際定期便について、10月以降の運航を欠航及び非運航とするという驚きの報告をいただいたところでございます。詳しくは1番、既に夏季運航スケジュールで9月16日から週3往復運航を予定されておりました。10月1日から26日までは全て欠航の扱いになります。
 また、2番、10月27日以降の冬季運航スケジュールは全て非運航ということでございます。いつまでかは未定ということでございます。いずれも日韓関係の緊張に伴いまして、エアソウル社の収益が悪化したことによって、地方路線を中心に当面の対応として決定されたものでございます。昨日のエアソウルからの話でいきますと、日韓関係が戻れば、すぐにでも運航再開するようなことで体制は整えていきたいというお話もいただいておりますが、本県としては非常に大きな痛手という印象でございます。
 最初の3ページの資料に戻っていただけますでしょうか。4番の今後の利用対策でございますけれども、こういったことを鑑みまして、記載内容が若干、最新情報とは古くなってしまいましたが、韓国のインバウンドにつきましては、DBSクルーズフェリーをより活用するということに加えまして、関西空港や岡山等からの観光客、特に個人客の誘致をしっかりと進めていくとともに、エアソウル社、あと韓国の旅行社との太いパイプがございますので、そういったものをさらに太くしていくような取り組みを進めてまいりたいと。そして、需要回復した後には多くの方においでいただけるような体制の準備をしっかりと進めてまいりたいと考えております。
 また、香港便につきましても、香港だけでなく、香港の後背地にございます深センですとか広州といったところへのPR活動を今後も取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
 続きまして、4ページでございます。台湾からの連続チャーター便、こちらは鳥取砂丘コナン空港でございますが、この状況について御説明いたします。
 9月4日に台中からの連続インバウンドチャーター便が初就航いたしました。初便の搭乗客数92名ということで、搭乗率9割超えのお客様にお越しいただきました。1番に初便での歓迎対応等を書いてございますけれども、中華航空の台中支店長が来県されて、式典参加、知事表敬、また県内の観光素材等についても御視察いただいたところでございます。
 (2)番、歓迎対応でございますが、鳥取空港の利用促進懇話会の皆様、空の駅女子会の皆様、空港ビル、商工会議所の皆様、大勢参加いただきました。また、県議会議員の皆様におかれましても当日多数駆けつけていただきました。この場をおかりしまして、お礼申し上げます。
 今後の予約状況でございます。2番に記載させていただいておりますけれども、9月は今のところ8割程度の搭乗率で推移しておりますが、初便が92名で、2便目、3便目も90人超えということで、この率はまだ伸びるのではないかと考えております。10月が今のところ5割という状況でございます。
 3番に今後の予定を書いております。今回の台中チャーターに加えまして、(2)番、チャイナエアラインのインバウンドチャーターが11月から12月、(3)番、台北エバー航空によるプログラムチャーターが10月から11月、それぞれ予定されているところでございます。
 5ページをごらんいただけますでしょうか。米子上海国際定期便就航に向けた取り組みについて御説明いたします。上海浦東空港から米子鬼太郎空港への路線について、調整を行っております。2番、運航会社は上海吉祥航空、上海市に本社がございます。3番、運航概要でございますが、便数、曜日、時間帯等については、現在、航空会社、空港関係機関との間で調整中でございます。
 この吉祥航空の概要を5番に記載させていただいておりますが、2005年に設立されました民間の航空会社でございまして、鳥取県には2012年と16年、連続チャーター便を就航していただいております。実はこの会社、日本への就航、チャーター便、定期便、含めまして初の就航が米子空港ということでございまして、非常に鳥取県に思い入れを強くしておられるということで、今回こういった調整に進んでいるところでございます。
 今後の対策を6番に書かせていただいておりますが、早速、9月中には上海の旅行会社向けの説明会を開催したり、視察ツアーを実施したり、市民向けにもSNS等、ウィーチャット、ウェイボーを活用してPR等を行っていきたいと思っておりますし、県内向けにも旅行会社、県民の皆様に対しても情報発信していただいて、就航の暁には御活用いただけるような路線に育ててまいりたいと考えておるところでございます。

◎中島委員長
 続いて、報告7、江原道友好交流25周年記念事業(韓国江原道)への鳥取県知事の参加結果について、遠藤課長の説明を求めます。

●遠藤交流推進課長
 資料6ページをお願いいたします。江原道との友好交流25周年記念行事への鳥取県知事の参加結果についてでございます。今月3日、江原道で開催されました友好交流の25周年記念事業に平井知事、また県内で江原道を中心に韓国と交流を進めていただいている関係団体、市町村の皆様と一緒に参加いたしました。
 記念事業の概要ですけれども、1に書いてございますけれども、両地域の知事会談を行い、両知事の間で、両地域の地域間の交流が重要であるということを再確認いたしまして、本県と江原道との友好交流関係を、今後も維持、発展させていこうということで、合意したところでございます。
 また、9月3日夕刻には、駐大韓民国日本国特命全権大使、長嶺大使とも知事が会談いたしまして、長嶺大使からも、ぜひ江原道との地域間交流を進めてくれという応援の言葉をいただいたところでございます。今後も、日韓関係が悪い状況ではあるのですけれども、こういった江原道との地域間交流を続けて、維持、発展させていきたいと考えております。

◎中島委員長
 続いて、報告8、首都圏における情報発信等について、谷長東京本部長の説明を求めます。

●谷長東京本部長
 資料の7ページをお願いいたします。首都圏における情報発信等について、最近の取り組みを報告させていただきます。まず、1の交流人口拡大、移住定住促進に向けた取り組みでございますが、大手転職サイトが主催する地域の魅力発見フェアin東京、それから、マイナビ転職EXPO東京に出展しております。それぞれ50名、73名の方と面談の機会を得ております。引き続き面談者のフォローアップをしていきたいと考えております。
 次に、(2)の東京海上日動火災保険での情報発信と特産品販売です。同社と本県の包括連携協定に基づくものとして、今回で4回目となる取り組みでございます。ちょうど梨の出荷時期の後でございまして、二十世紀梨、新甘泉、鹿肉スモーク、地酒などの販売をさせていただきました。当日は社員の方、約500名ほど御来場いただきました。今後とも本県のPRの場として大切にしていきたいと考えております。
 (3)でございますが、鳥取県ゆかりメディアの集いを今週月曜日に開催いたしました。鳥取県出身、鳥取県での勤務歴、取材経験がある首都圏在住のメディアの方々をお招きいたしまして、本県の観光物産に関する取り組みのPRを行い、県産食材を味わっていただきました。知事を初め、県幹部が何名か出席いたしました。今回で4回目の開催でございますが、過去最高、約80名もの皆さんに集まってもらいました。これによりまして、人的ネットワークを強化することができたものと考えております。
 8ページをお願いいたします。(4)関係団体との情報交換でございます。鳥取県の元駐在員の皆さんの集まりである鳥取21世紀の会、それから旧岩美郡の出身者の集まりでございます東因会、こういった本県にゆかりのある皆様との交流に努めております。
 続きまして、2の観光誘客に係る情報発信でございます。(1)「お台場海水浴
ODAIBA PLAGE」へ鳥取県、北栄町が合同でブースを出展いたしました。東京オリパラでトライアスロンの会場となりますお台場海浜公園におきまして、北栄町がお台場つながりということで、平成29年度から合同で出展しております。主に観光PRを行ってまいりました。
 (2)でございます。八芳園での「MATSURI JAPAN2019」での郷土芸能の披露につきましては、本県出身者が創設された八芳園さんにおきまして、毎年夏祭りイベントを開催しておられます。ことしも因幡の傘踊りチームが出演しまして、勇壮な踊りを披露していただきました。2日間で約600名の方が訪れ、本県産の青梨・なつひめも味わっていただくことができました。
 9ページをお願いいたします。3の県産品の販路拡大に係る情報発信でございます。(1)二十世紀梨セレモニーを、8月30日に大田市場で、JA全農とっとりさんと行ってまいりました。本県選出の国会議員の皆様も来賓としておいでいただき、市場関係者に対しまして、一緒に二十世紀梨のPRを行っております。
 (2)二十世紀梨、新甘泉のPRキャラバンを9月3日に実施しております。首都圏のメディア5社を訪問しまして、情報発信を行い記事を掲載していただきました。
 (3)は、百貨店、スーパーマーケットでの県産品PRでございます。それぞれ1週間程度、鳥取フェアをやっていただきまして、県産品のPRを行っております。
 10ページ、11ページは今後の予定を記載しております。
 この中で1点、特に御紹介させていただきたいのは、11ページの一番上でございますが、中国料理南国酒家「おいしいもの鳥取」フェアということでして、本日チラシを配付させていただいております。9月18日から11月12日までの約2カ月間にわたりまして、明治神宮前の南国酒家原宿本店におきまして、鳥取フェアを開催していただくことになりました。今回、2カ月もの長期間やっていただくのですが、このような取り組みは本県においては初めてでございます。委員の皆様も上京の機会がございましたら、足をお運びいただければありがたいと思っております。

◎中島委員長
 続いて、報告9、関西圏における情報発信等について及び報告10、関西学院大学との就職支援に関する連携協定の締結について、中原関西本部長の説明を求めます。

●中原関西本部長
 資料の12ページをお願いいたします。関西における情報発信等について、最近の取り組みを御紹介、御報告させていただきます。まず、1番、本県のPRイベントの開催・出展状況でございます。1番は、大阪府立弥生文化博物館におきまして開催されました「夏休みフェスタ×とっとり弥生の王国」に出展いたしました。この夏季特別展「白兎のクニへ-発掘された因幡のあけぼの-」という展示会がございまして、これに関連して開催されたイベントでございます。鳥取県の物産販売、観光PR等を行いました。
 2番、きてみんさい!!鳥取利き酒電車の開催ですが、大阪を走ります路面電車、阪堺電車と連携いたしまして、鳥取のきき酒列車でのPRを行いました。参加者は30名程度と少ないのですが、地元でこのきき酒列車の実施について報道されまして、大きくPR効果があったものと考えております。
 3番、中四国9県観光物産展の開催でございます。千里中央駅前におきまして、大阪に事務所を持つ中四国9県が連携いたしまして、特産品の販売、観光PR等を行いました。本県では主に梨の販売を中心に行いました。
 13ページをごらんください。4番、JR高槻駅での鳥取県観光物産展の開催でございます。JR高槻駅コンコース内におきまして、鳥取県の観光PR、二十世紀梨を初めとした特産品の販売を行いました。大変人通りの多い駅でございまして、購買意欲も高く、効果的なPRが行えたと思っております。また、後ほど御紹介しますが、近隣の松坂屋高槻店では同時期「食のみやこ鳥取県」鳥取フェアを開催しておりまして、連携したPRを行っておりました。
 5番、6番は、今後の予定でございます。通天閣「ビリケンさん」に星空舞を奉納!イベントの開催でございます。この秋から関西におきまして、鳥取県のブランド米、星空舞が本格的に販売を開始されます。それに伴いまして、通天閣にあります話題性の高いビリケンさんに星空舞を奉納して、多くの報道をお願いして、PRを行いたいと考えております。
 6番、大阪駅での観光PRですが、9月27日からフラワーアートミュージアム2019が大阪ステーションシティ時空の広場で開催されます。本県ではとっとり花回廊PRのために、花壇を展示しております。その時期に合わせまして、駅構内での観光PRを行います。
 2番は、媒体を活用した情報発信の状況、主なものを記載しておりますので、後ほど御確認をお願いいたします。
 14ページをごらんください。県産品の主なPRの状況についてです。1番、あべのハルカス近鉄本店におきまして、鳥取物産コーナーのPRイベントを開催いたしました。特産品の試食、試飲販売等を行っております。
 2番、3番は、先ほど少し触れましたが、松坂屋高槻店でのフェアでございます。毎月開催しております鳥取マルシェ、最近では8月24日、25日、9月7日、8日に開催いたしました。また、9月28日、29日にも、梨の時期でございますので、集中的に開催する予定としております。それから、食のみやこ鳥取県鳥取フェアは8月28日から9月8日までの間、開催いたしました。梨、ねばりっこなどの青果物の販売のほか、さまざまな鳥取食材を活用した総菜の販売など、食品販売コーナーと一体となった鳥取フェアを実施いたしました。
 以下、4、5、6は鳥取県との包括連携協定に基づく取り組みでございます。4番、箕面郵便局で鳥取県観光物産展を開催、5番の第一生命での観光物産展の開催、同じく6番は日本生命本店での開催となっております。いずれも連携先に御協力いただきまして、大変なにぎわいの中、開催させていただくことができました。引き続き取り組みを進めてまいりたいと思います。
 さらに15ページをごらんください。ピーコックストア千里中央店には鳥取県の特産品の常設コーナーがございますが、そちらでも8月30日から9月1日にかけて鳥取フェアを開催いたしました。
また、4番ですが、IJUターン就職に向けた取り組みとしまして、とっとり
WorkWork(ワクワク)バスツアーを実施いたしました。8月7日、8日に関西圏の学生さんをバスで鳥取県内に御案内しまして、県内企業の視察、県内状況の理解を深めていただくという取り組みをいたしました。これによりまして、参加学生の声として主なものを書いておりますが、地方への就職について漠然としたイメージしかなかったけれども、具体的なイメージを持てるようになったとか、鳥取のよさを改めて知ることができたという声が聞かれました。
 関連いたしまして、16ページをごらんください。関西学院大学との就職支援協定の締結についてでございます。県出身学生のUターン就職などを主な目的としまして、8月13日に関西学院大学と鳥取県とで就職支援協定を締結いたしました。今後の取り組みとしまして、学生さんに対する県内の企業情報、県内就職イベント等の周知ですとか、学内での就職相談会、企業説明会の開催等に積極的に取り組んでまいります。
 ページの下のほうに参考1で、現在の大学との連携協定の状況、参考2に関西圏の大学進学者のUターン就職率の推移を書いております。参考1をごらんいただきますと、非常に多くの大学との連携協定が進みました。進学者の多い大学はほぼ網羅できた状態となっておりますので、今後は中身の充実について力を入れていきたいと思っております。
 参考2をごらんいただきますと、さまざまな関係者の御協力にもよりまして、平成29年度まではUターン就職率が徐々にふえたところでございますが、平成30年度から数ポイント減少に転じております。しばらく厳しい状況が続いておりますので、希望する学生さんに鳥取に帰ってきていただき、希望する就職ができるようにということで、積極的に取り組みを進めてまいりたいと思います。

◎中島委員長
 続いて、報告11、名古屋における情報発信等について、吹野名古屋代表部長の説明を求めます。

●吹野名古屋代表部長
 資料17ページをお願いいたします。最初に、1番の交流人口拡大に向けた取り組みといたしまして、(1)7月25日に鳥取県ゆかりの方々と情報交換会を行いました。出席いただいた方は、鳥取県の東海県人会長でございますとか、元県政顧問、誘致企業の関係者の方々でございます。引き続きの開催の要望ですとか、県産品の販路拡大、県のゆかりのお店などについて御意見をいただいたところでございます。
 (2)ふるさと全国県人会まつり2019への参加でございます。9月7日、8日、土日でございますが、県人会と一緒になりまして、鳥取県ブースの出展、鳥取のPR、二十世紀梨などの特産品の販売を行いました。
 2番目、観光情報の発信でございます。(1)東山スカイタワーでの観光PRでございます。これは鳥取、富山、石川の3県合同によりまして、今回初めて東山動植物園で行われておりますナイトズーで3日間、観光PRを行ったところでございます。
 18ページをお願いいたします。(2)番でございます。これは今後、実施予定でございますけれども、10月19日、ナゴヤドームで行われます6時間リレーマラソン2019に名古屋代表部と鳥取県観光連盟で観光PRを行う予定にしてございます。
 3番、県産品の販路の拡大でございます。8月下旬から9月上旬、ちょうど二十世紀梨の時期でございます。JR名古屋高島屋、スーパーヤマナカのフランテで、二十世紀梨、新甘泉の試食宣伝販売を行ったところでございます。

◎中島委員長
 次に、地域づくり推進部から、報告12、「とっとり県民の日(9月12日)」に係る各種取組の実施について、及び報告13、令和新時代創造県民運動の推進について、西尾課長の説明を求めます。

●西尾県民参画協働課長
 1ページをごらんください。9月12日はとっとり県民の日として定められておりまして、県民が鳥取県について学び、ふるさとに愛着と誇りを持っていただく日として、民間事業者、教育委員会、市町村の御協力を得てさまざまな取り組みを実施いたしましたので、その概要を報告いたします。
 まず1番目に、包括連携協定を締結しておりますイオン様の御協力により、イオン鳥取北店と日吉津店におきまして9月7日から12日までPRイベントを実施いたしました。イオンモール鳥取北では、食のみやこ鳥取県特産品コンクール受賞作品の販売会を行いましたり、地域を盛り上げる活動をしておられますだらずプロレスさんですとか、因幡の麒麟獅子舞の披露、とりアートによるゴスペルやウクレレの演奏を行いました。また、イオンモール日吉津では、琴の浦特別支援学校の新鮮な野菜の販売ですとか、20周年を迎えたとっとり花回廊による寄せ植えのワークショップなどを行いました。いずれの会場におきましても、鳥取県の魅力を
PRするパネル展示ですとか、とっとり県民の日をお知らせするパネル展示を行ったほか、鳥取県民の日の啓発チラシと梨をセットで、知事にも来場いただきまして、県民の皆様にお配りしたりしたところでございます。
 特に鳥取北店で行いました食のみやこコンクールの受賞作品の販売は今回初めて行ったのですが、来場者の方に、おいしいものがたくさんあることがわかったというお声もいただきまして、会場で味わったり、見たり、体験したりして、鳥取県に思いをいたしていただけたものと思います。
 2番をごらんください。こちらも県内のスーパーマーケットにお願いいたしまして、とっとり県民の日に合わせまして、県産品のフェアなどを行っていただいたり、県民の日に係りますのぼりの掲出を行っていただくなど、県民の日のPRに努めたところでございます。
 続いて、3番ですが、公文書館でとっとり県民の日の特別企画展を開催しております。これは島根県から再置後初めての県令山田信道氏の大礼服などを展示しておりまして、日本海新聞などでも大きく取り上げられたところでございます。
 2ページをごらんください。学校、市町村図書館などでとっとり県民の日パネル展示を行いました。鳥取県から貸し出しまして、8館に展示していただいているところです。
 続いて5番、ふるさととっとり講師の派遣というのは、年間を通じて鳥取県のことを学んでいただけるよう、学校ですとか公民館で講師をしていただいているところなのですけれども、9月12日の県民の日に合わせまして、宮ノ下小学校で講師の方が鳥取県のすぐれものと歴史についてレクチャーされています。
 6番、学校でのとっとり県民の日一斉取り組みの実施でございます。これは県内の全ての学校にふるさと鳥取県を知ってもらえるように、県民の日のパンフレットですとか、簡単な教材になるようなものをお配りし、さまざまな方法で、県民の日のこと、鳥取県のことを知っていただく取り組みをしていただくようお願いしているものです。
 7番の学校給食でのとっとり県民の日統一メニューの提供でございますが、給食が出ている多くの学校で、鳥取県にゆかりのあるメニューを出していただいております。
 8番の県政広報媒体での広報展開ですが、テレビスポットですとか、漫画活用の広告などを行っております。
 最後、9番でございます。県内施設の無料開放・料金割引を行いました。これは県民の日の条例によって定められた県立施設は無料開放を行っておりますし、趣旨に賛同してくださった市町村立の施設も、青山剛昌ふるさと館などが割引等を行ってくださいました。とっとり県民の日のさまざまな催しで、県民の方に県のことをより知っていただく機会が得られたものと思っております。
 続いて、3ページをごらんください。令和新時代創造県民運動の推進状況について御報告いたします。6月補正予算で新たな補助制度をお認めいただきまして、7月から令和新時代創造県民運動と銘打ちまして、地域をよくするさまざまな活動を行っておられる団体さんの支援、情報発信に努めております。これまではトットリズム県民運動と称して行っていたところなのですけれども、令和新時代創造県民運動では、さらに若い人にたくさん参加していただくということですとか、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングを財源とする補助などを新たに設けまして、より多くの方の共感を得て活動を行っていただけるよう運動を進めていくこととしております。
 まず、1番をごらんください。現在、県民運動を周知するためにロゴマークとキャッチフレーズの募集を行っております。親しみある運動にしていくために、シンボルとなるロゴマークとキャッチフレーズを募集中です。9月30日まで募集しております。
 続いて、イです。お手元にチラシをお配りしておりますが、9月、10月はいろいろ地域活動の一番盛んな時期でして、このようなチラシを日本海新聞に折り込みまして、県内で行われているさまざまな活動を、中面になりますが、48件ほど御紹介いたしております。これによりまして、活動を紹介するとともに、多くの県民の皆様に参加していただけるように呼びかけるものでございます。また、表面には、特に若い方、高校生さん、大学生さんの活動を中心に紹介しておりまして、そういった方の活動への関心を高めるように考えております。そのほかにも新聞広告ですとかタイアップ記事などを掲載することにより、情報発信を行っております。
 (2)地域づくり活動団体の交流会の開催でございます。8月27日に多世代でつくる持続可能な地域づくりをテーマに、南部町の交流拠点施設、てま里の視察や事例紹介、団体同士の意見交換などを催しました。38名の方に参加していただき、大変熱心に意見を交換していただきました。ほかの団体の人たちの経験から、教えてもらったことはすぐにでも生かしたいという声が聞かれたところでございます。
 4ページをごらんください。先ほど申し上げましたように、新たに若者の地域づくり活動へもっと参加していただくようにという取り組みでございます。その若者の活動を支援するために新たに設けました補助金の区分、若者支援型の事業を募集いたしましたところ、8月30日までの募集期間の間に5団体から申請を受けております。9月27日に審査会を開催し、採択する団体を決定することになります。採択された団体については、私どもですとか、県民活動活性化センターの伴走支援で成功体験を積み重ねていただけるよう行っていきたいと思っております。
 3番、みんなで地域づくり活動の輪を広げる取り組みでございます。(1)のチャレンジ型という補助金につきましても、6月補正予算でお認めいただいたもので、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングを財源としております。クラウドファンディングを行いますときに、多くの方にインターネットを通じて活動を知っていただく機会ができますし、賛同してくださった方からの支援もたくさん受けることがございますので、活用を進めたいと思っております。現在のところ、2団体から申請を受け付けており、クラウドファンディングの手続を進めているところでございます。
 そのほか企業による社会貢献活動の推進といたしまして、県民活動活性化センターに委託し、CSRマッチングセミナーを開催いたしました。CSRマッチングセミナーでは、
SDGsをテーマに開催しておりまして、8月7日、8日に延べ160名の方に参加していただきました。参加者の方からは、現在、実施していることをSDGsの視点で見直して取り組みを整理していきたい、具体的なやり方が見えてきた、というお声をいただいております。
 最後に、従来から行っておりました活動団体の支援補助金も2次募集まで終了しておりまして、表に掲げておりますように、多くの団体様に使っていただいているところでございます。

◎中島委員長
 続いて、報告14、飛込競技・三上紗也可選手の東京五輪内定について、報告15、東京2020オリンピック聖火ランナーの応募結果について及び報告16、JFA第14回全国ビーチサッカー大会の結果について、明場スポーツ課長の説明を求めます。

●明場スポーツ課長
 資料の5ページをごらんください。飛込競技・三上紗也可選手の東京五輪内定について御報告させていただきます。本県の三上紗也可選手につきましては、7月に行われました第18回世界水泳選手権、12人中5位ということで、オリンピックの内定を決められたところでございます。女子の3メートル飛び板飛び込みでは、日本勢としては24年ぶりの出場となりますし、鳥取県からは、大坪敏郎さん以来50年以上ぶりということになります。
 三上選手につきましては、東京オリパラターゲット競技事業という中で、遠征費等の支援を行ってきたところ、結果に結びついたというところでございます。本番の東京オリンピックは、来年2020年7月31日に予選が行われ、8月2日に決勝が行われるということでございまして、三上選手の活躍を期待したいと思っております。
 6ページでございます。東京2020オリンピック聖火ランナーの応募結果についてでございます。聖火ランナーの募集につきましては、下に表をつけておりますけれども、市町村公募ランナーということで、7月1日から8月31日まで23名の募集をかけたところでございますが、応募総数が1,036人ということでございます。当初はなかなか出足が鈍かったことで、不安なところもあったのですけれども、最終的には多くの方に応募いただいたということでございます。今後、各市町村で候補者を1次選考していただきまして、その後、県の実行委員会で最終調整を経て、組織委員会に推薦するという運びとなっております。最終的には12月ごろにランナーが決定するということでございます。今後、事務をたんたんと進めていきたいと考えております。
 続きまして、資料の7ページをごらんください。JFA第14回全日本ビーチサッカー大会の結果について御報告させていただきます。9月6日から8日までの3日間、鳥取市の賀露みなと海水浴場においてJFA第14回全日本ビーチサッカー大会が鳥取県で初めて開催されました。大会期間中には、1,200人という多くの方に観戦いただいたということでございます。本県から代表チームとして出ましたSC鳥取ビーチサッカーは、決勝ラウンド進出はならなかったのですけれども、グループリーグ3位の成績をおさめたというところでございます。
 鳥取大会を開催しまして、その特徴といたしまして、大会だけではなくて、ビーチサッカーの地域巡回クリニックという形で、ビーチサッカー教室、小学生、中学生を対象としたサッカー教室を決勝戦の前と表彰式の後に2度開催して、約100人の生徒に参加いただいたところでございます。そのほか飲料販売、観光ブース等を設けまして、わったいな等の近隣施設への誘導を行うなど、観光の面でもかかわったというところでございます。本県のかかわりとしましては、鳥取県と鳥取市で150万円の支援ということで、特に盛り上げの部分で取り組んだところでございます。
 関係者の声といたしまして、選手からしてみると、鳥取会場の砂は想像以上にやわらかかったということもあるようですけれども、大会関係者に言わせると、想像以上に周知ができていて、非常に多くの方に来ていただけてうれしかったという声をいただいておりますし、観客の方も、本場の本物のプレーを間近で見られてすごいと思ったということで、これも結構喜んでいただけたのかなと思っております。

◎中島委員長
 続いて、報告17、中国5県地域おこし協力隊合同研修会の開催結果について、齋藤中山間地域政策課長の説明を求めます。

●齋藤中山間地域政策課長
 中国5県知事会中山間地域振興部会の共同事業といたしまして、中国5県地域おこし協力隊合同研修会を、8月30日、米子コンベンションセンターで開催いたしましたので、その結果について御報告申し上げます。
 この合同研修会は、各県における地域おこし協力隊の活動事例を共有いたしまして、県境を越えた多様な人材のネットワークを醸成するということと、協力隊の活動の円滑化、高度化、それから地域への定着につなげることを目的としたものでございます。
 2番、参加者でございますけれども、中国5県の協力隊員、協力隊に係る県及び市町村担当者、合わせまして102名参加いただきました。うち協力隊は49名でございました。
 内容でございますけれども、全体研修、これは野口拓郎さんということで、三次市で地域おこし協力隊を経験されたOBの方の基調講演がありまして、その後、パネルディスカッション、ワークショップと進めました。
 4番のところ、参加者の感想でございますけれども、協力隊OBの経験談、成功もあり、失敗もありですけれども、それが聞けて、自身の現状を再認識するよい機会になったという声ですとか、分科会、ワークショップのことで、他地域の協力隊員と交流できて、共有の時間が多くとれ、つながりができたということなど、大変好評を得たところでございます。

◎中島委員長
 続いて、報告18、公共交通利用促進キャンペーンの実施について、矢吹地域交通政策課長の説明を求めます。

●矢吹地域交通政策課長
 9ページをごらんください。公共交通利用促進キャンペーンの実施について御報告いたします。これは昨年6月に利用促進協議会を設置いたしまして、昨年と同じようにことしも9月に強化月間と定めまして、関係者でキャンペーンを展開するものでございます。主な取り組みは、主要駅ですとか、バスターミナルといったところでPRする。それ以外、イオンモールさんだとか、パープルタウンさんといった商業施設も御協力いただいてPRいたします。
 あと、(4)にございますが、UDタクシーですとかバスを、こういったイベント会場に直接持ち込んで、体験乗車していただくといったこともやって、機運醸成を図ってまいりたいと思います。

◎中島委員長
 ただいまの説明について、質疑等はございますか。

○銀杏委員
 交流人口拡大本部の6ページ、江原道との交流25周年記念行事の報告があったのですが、議会のほうは一応、無期延期ということになったのですね。執行部側、知事側といたしまして、今後について、予定はどうなっているのか報告をお願いします。

●遠藤交流推進課長
 江原道との交流事業の今後の予定ですけれども、江原道でのGTIの商談、商品展示会といったものとかあるのですけれども、そういったものは今のところ予定どおり行われて、こちらからも参加する方向で準備を進めているところでございます。また、11月に25周年、鳥取側でもやろうということで、今、計画しておりまして、江原道側とも調整を進めているという状況でございます。

○銀杏委員
 そうした場合に、移動手段はどういうことを考えておられるのですか。

●遠藤観光交流局交流推進課長
 米子-ソウル便がこういう状況でございますので、行ける方法でと思っております。

◎中島委員長
 課長、行ける方法でって、具体例を教えてください。

●遠藤交流推進課長
 済みません、DBSとかも含めて、日程を見ながら、関空を使ったりですとか、またもしくは羽田ということになるかもしれませんけれども、そのようなことを含めて考えていこうと思っております。

○銀杏委員
 規模がわからないのですが、チャーターとか、飛ばすようなことは考えられませんか。

●遠藤交流推進課長
 その程度の規模になるものは今のところないのかなと思っております。

○銀杏委員
 わかりました。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○斉木委員
 今の関連で、米子-ソウル便等の関係ですけれども、とまるのはどうしようもない。ただ、西部の、東部もそうかもしれませんけれども、米子の旅館街、旅館関係、皆生温泉とか、そういう温泉街は、韓国の方が来て大変潤っていたわけなのですけれども、これがなくなるということは非常に大打撃でして。そうすると、毎日動いているものですから、仕方がないわと待っているわけにはならないので、ぜひ関西方面、あるいは国内から、いかにお客を来させるかというやり方を今以上に取り組んでもらいたい。当分の間は空を当てにしていてもいけませんので、それにかわるものをぜひ考えていただきたいということです。
 それと、7ページの移住、転職フェアへの出展で、来られた方がたくさんおられるのですけれども、これは本県と全く関係ない人が来られるわけですか。親戚があるとか、一遍生活していたからとか、多少、何か関係がある人か。全くない人がこれだけ関心を持って来られるのかということを教えてください。
 それと今、全国的にバスの停車場で事故があるということで非常に問題になっておりまして、停車場の移設とかやっているのですけれども、もちろん停車場の移設もいいのですけれども、バス自体の前と後ろに注意を促すようなスピーカーがつかないかと。例えば乗客がおりて動くときに、後ろと前から、反対車線から車が来るから用心して渡れとか、用心して渡るなとか。バスの後ろに行くと確かによくわからないので、何か自動的に反応して、前後に注意を促すような、声が出てびっくりさせるという、要するに飛び出すなということで。そういう夢を見たので、こういうのがいいのではないかなと思うのですけれども、どこに提案したらいいか課はわかりませんけれども、ぜひ参考にしてもらいたいと思っております。バスが危ないという声を出してくれるということですね。ぜひお願いしたいと思います。

●鈴木観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
 今回の米子-ソウル便の非運航の以前から、7月、8月と旅館等でキャンセルが発生しているということは、私どもも把握しておりまして、今回の非運航、運航されなくなりますと、それがさらに拡大するということで、非常に心配しております。
 団体ツアー等についてはもう予約はほとんど入らない状況ではありますけれども、委員おっしゃったように、お客様のニーズはございまして、個人客は動いております。実はこの
米子-ソウル便も、きのうから韓国の旧盆に入っておりまして、本日の搭乗客は満席に近い状況ということもございました。ただ、その後が続いていないということもございます。個人客のニーズはまだございますので、そういった方、DBSクルーズフェリーもですが、大阪、関西空港ですとか岡山、他県にいらっしゃっている方々、そういったところも含めてしっかりと幅広に誘客を図っていきたいと。そのためには航空会社はもちろんですけれども、韓国の旅行会社と太いパイプを持っておりますので、それらの会社としっかりと話をしながら誘客を図っていくように考えております。

◎中島委員長
 課長、委員は、韓国からの客が減るかもしれないから、国内の、関西の客とかに力を入れるのはどうですかという意図で。

●岩下観光交流局副局長兼観光戦略課長
 従来から県内の旅館、ホテルの皆様からお話を伺いますと、インバウンドのお客さんは平日でありますとか、国内のお客さんの閑散期ですね、今も韓国の連休の話がありましたけれども、国内のお客さんが少ない時期にお客さんをいただいているということで、感謝しているという意見がございました。この非運航の影響について、旅館、ホテルの方によく伺いながら、今、鳥取西道路を使って来られて、県内に宿泊された方にはガソリン券をプレゼントするようなキャンペーンもやっておりますけれども、いろいろな策が考えられますので、宿泊施設の方々等とお話をしながら、観光連盟とも話をして対策を考えていきたいと思います。

●谷長東京本部長
 移住、転職フェアへのお尋ねでございました。数字の内訳は今持っておりませんが、御本人が出身者の場合もありますし、配偶者が出身者であるとか親戚が鳥取にある、あるいは当然全くゆかりのない方もございまして、会場へはいろいろな方が来られます。いろいろな自治体がそういうところに出展するわけでございますけれども、目当てのある方もいらっしゃいますし、目当てはないけれども、話を聞いてみようという方もいらっしゃいます。鳥取県は特に呼び込みをいたしまして、なるべくブースに座っていただくということをして、こういう機会に接点を持ちたいということで努めております。

◎中島委員長
 3点目、バス車両については、どこが答えますか。

●柳清交通部長
 バス停の関係につきましては国交省等です。県警としても安全対策がありますので、バス協会とか運輸支局さんとかお話をして。将来のある子どものためですから、大事なことだと思っています。斉木委員が御指摘のとおり、直前直後、非常に危険だと思いますので、音声が出るとか、目に見えて視点でわかるというようなものを含めてお伝えして、検討していきたいと思います。ありがとうございます。

◎中島委員長
 よろしいですか。

○斉木委員
 移住交流、交流人口拡大、今は信州・長野とかが非常に今、多いと聞いております。イメージ的に我々が見てもそうだろうし、関東から見れば近いということもあるでしょうけれども、鳥取県のよさを、せっかく来られた関係のない人に、特に丁寧に魅力を話していただくということが必要だろうと思いますので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
 それと、ソウル便、空が全て飛ばなければ、ほかから誘客すると。確かに旅館はそれに見合った改造をしたりなどして、資本もかなり投下していますので、ぼんと人が少なくなると非常に影響があるということですので、きょう知事が行って何か話すようですけれども、ぜひそのあたりをしっかりと、向こうの意見を聞いて対応していただくようにお願いいたします。

◎中島委員長
 よく聞いて、2点、努力をお願いいたします。
 そのほかございますか。

○松田委員
 関連で、もう1回ソウル便関係ですけれども、交流人口拡大本部の3、4、5ページ、航空機あるいは船舶の関係なのですけれども、資料提供をお願いしたいのが、米子-ソウル便、
DBSクルーズ、香港便と台湾のチャーター、今度の上海便ですね。これまでの運航補助の金額を教えてください、それと、こういった欠航になった場合はどういう扱いになるのか、今、答弁いただければと思います。金額は資料提供でお願いしたいと思います。

●鈴木観光交流局副局長兼国際観光誘客室長
 補助制度については、また御説明したいと思います。
 欠航になった場合については、これは実績に基づいて御支援をしておりますので、運航がなされない場合は支援を行いません。

◎中島委員長
 では、求められた資料は、全員に配付して。

○松田委員
 先ほど斉木委員からもありましたけれども、特に皆生温泉ですね、非常に困っておられるところでございます。知事が会いに行ったというのは旅館の業者のことですか。(「も含めて」と呼ぶ者あり)なので、いろいろな現場の話を聞いていただいて、多分、制度融資とかといったところも緊急避難的に要るのではないかという気もするので、御検討いただければと思います。これは要望です。
 あと、地域づくり推進部のチラシの令和新時代創造県民運動推進、3ページですね。いいことだと思います。どんどんやってほしいのですけれども、今チラシを見たのですけれども、この裏の色分けはどういう意味があるのですか。

●西尾県民参画協働課長
 色分けはデザイン上の都合でありまして、特に意図はございません。

○松田委員
 細かいことなのですけれども、見ていてわけがわならなくて、最初は地域ごとかなと思ったらそうでもないし、イベントごと、文化系と何とか系かなと思ったのだが、そうでもない感じもあって、非常にわかりにくいところがありますので、今度つくられるときはまとめられたらいいのではないかと思いました。

◎中島委員長
 課長、よく聞いて、次のときには頑張って。
 そのほか。

○山口委員
 交流人口拡大本部ですけれども、僕は前職のときに、関西方面に行って企業支援だとか誘致活動の協力を一緒にやってきたので、そういった企業活動に関するアプローチについても統括されていると考えていいでしょうか。

◎中島委員長
 担当は誰。(「関西」と呼ぶ者あり)
 企業団体についてのアプローチもそこがやっているのですかという質問です。

○山口委員
 関西本部がやっているのですけれども、例えば間接的に商工労働部が機能的に支援しているのか。交流人口拡大本部さんとして、一つの流れとして統括されているのかで質問の仕方が変わってきますので、まず前段でそこをお聞きしたい。

●中原関西本部長
 関西における、関西の企業さんに対する支援ということでよろしいですか。(山口委員「はい、現地活動を含めて」と呼ぶ)現地活動を含めて。

◎中島委員長
 まとまっていなかったら、細羽本部長。

●細羽交流人口拡大本部長
 では、私からお答えします。
 まだこの本部ができて間もなくて、完全に全体の動きがうまく連動するような形にはなっていないと思います。少なくとも県外本部につきましては、今まで総務部の所管で、観光の仕事とか商工の関係の仕事とか、いろいろな仕事を各本部でやっております。そういう流れの中では商工的なところのアシスト、企業とのつながりもあると思いますし、きょう御紹介しましたいろいろなイベントとか催しの中には、企業さんにも絡んでいただいて、協力いただいているものもあります。それは独自にそれぞれの本部で今まで積み上げてきた関係の中で、その延長線上の中でやっていると思います。今後につきましては、やはりその辺を少しきっちり戦略的に整理して、特に交流人口、関係人口づくりというところで今後どういうおつき合いをしていくかを我々の本部で、商工ともまた整理しないといけないと思いますが、その辺をきっちり整理して戦略を立てて、その中で県外本部の役割とか我々の役割というのを明確にしていきたいなと思っております。

○山口委員
 ありがとうございます。前段でもお話ししたように、やはり人口拡大については、個人的なアプローチもそうなのですけれども、企業と連携して拡大するというのがまず一つの大きな道筋だと思うのですが、今回については整理されていないということもあったのでしょうけれども、東京本部さん、関西本部さん、名古屋の方面等も含めて、企業活動、特にそういった誘致活動、企業支援に関する情報が全くございませんでしたので、そこが気になったところでございます。
 それと関連して、1ページについても、そういった大きな枠組みで企業と連携しながら支援していくというのも一つの方策だと思うのですが、ここも整理の上で今後お答えをいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

◎中島委員長
 本部長、企業、団体にもアプローチしてと。よろしく。

○山口委員
 実態的にはしておられるのですけれども、何か全く。

◎中島委員長
 より努力してと。

○山口委員
 3つ目。地域づくり推進部の9ページで、交通キャンペーンなのですけれども、企業に対する推進だとかアプローチだとか、実際従業員は企業で働いているわけで、大きなところから働きかけをしていただくのがアナウンスメントの浸透もかなり大きいと思うのですけれども、広範に幅広くアナウンスすると、なかなか目につかなかったという。企業だと、入り口でポスターを張ったり。僕が松江にいたときは企業への働きかけがあって、この日はなるべくマイカーを使わずにバスを利用してみたいなのが、ちゃんと企業として指示されていたというのがあります。そういったアプローチについてはどうお考えでしょうか。

●矢吹地域交通政策課長
 このキャンペーンは、商議所さんといったところとも一緒になってやっていますが、今おっしゃったように、例えば直接企業さんを御紹介いただいて働きかけをするようなことを考えてみたいと思います。

○山口委員
 よろしくお願いします。

◎中島委員長
 そのほかございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他ですけれども、県警本部、交流人口拡大本部及び地域づくり推進部に関して、執行部、委員から何かございますか。

●中原文化財局長兼文化財課長
 資料の一番後ろに青いチラシが1枚入っていると思いますが、ごらんいただければと思います。鳥取市国府町にあります史跡鳥取藩主池田家墓所、200基以上あります灯籠に火を入れて、夜を楽しむイベントを9月28日に開催いたします。議会中ではございますが、もしよろしければおいでいただければと思います。

◎中島委員長
 そのほかございますか。
 では、意見が尽きたようですので、警察本部、交流人口拡大本部及び地域づくり推進部につきましては、以上で終わります。
 執行部の入れかえを行いますので、暫時休憩いたします。再開は13時ちょうどといたします。御苦労さまでした。

午後0時14分 休憩
午後1時00分 再開

◎中島委員長
 それでは、危機管理局及び県土整備部に係る付議案の予備調査を行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔にマイクを使ってお願いします。
 質疑は、それぞれの部局の説明終了後に行っていただきます。
 まず、危機管理局からの説明を求めます。
 初めに、西尾局長に総括説明を求めます。

●西尾危機管理局長
 危機管理局の議案説明資料をお開きいただきたいと思います。予算関係でございますが、危機管理政策課、原子力安全対策課から合わせて3事業、3,497万5,000円をお願いしております。予算関係以外では、工事請負契約の締結についてが1件、報告事項ですが、長期継続契約の締結状況についてが1件ございます。
 詳細につきましては、担当課長が御説明いたしますので、よろしくお願いいたします。

◎中島委員長
 では、関係課長から順次説明を求めます。

●國米危機管理局副局長兼危機管理政策課長
 2ページをお願いいたします。住民避難体制整備総合事業で、お願いしている額が97万5,000円でございます。この事業は支え愛マップづくりへの支援に要する予算でございます。平成29年度、福祉から危機管理局に所管がえになって、要請があれば必ず地区に出向くとか、住民や社協向けの少人数説明会などを行ってきた結果、当初予算よりも希望する地区がふえたものでございます。
 主な事業内容ですが、真ん中の四角の枠の表の上側でございます。災害時要支援者対策促進事業、これはマップづくりそのものに対する補助でございます。当初の60地区から1地区ふえて61地区。それから、その下のイ、災害時要支援者対策ステップアップ事業は既にマップをつくった地区が、次のステップとして、避難訓練ですとか避難訓練のときにわかった必要な物品を整備することに対する補助でございます。これが19地区ふえてございます。合わせて20地区分の予算をお願いするものでございます。
 続きまして、3ページでございます。避難所環境整備事業は、本県が備蓄資材として導入する外部給電器の備蓄に要する経費でございますが、これに対してクリーンエネルギー自動車導入事業費補助金が当たることになったため、財源の補正をお願いするものでございます。

●和田危機対策・情報課長
 資料の9ページをお開きください。工事請負契約の締結についてでございます。
 概要でございますが、工事名は鳥取県防災行政無線一斉指令システム等更新工事でございます。防災行政無線は、災害時等におきまして気象情報や地震、津波情報、こういった情報を県と市町村、消防局等に情報伝達、周知を行うための通信手段として整備しているものでございます。現在のシステムにつきましては、平成17年から18年に運用を開始しておりまして、耐用年数が経過したために、今回、更新整備を行うものでございます。
 入札を行いまして、落札者が決定いたしました。契約の相手方としましては、中ほどにありますパナソニックシステムソリューションズジャパン株式会社中国支社でございます。契約金額につきましては7億906万円でございます。工事につきましては、今年度と来年度の2カ年の継続事業で実施いたします。本契約に当たりまして、議会の議決をお願いするものでございます。よろしくお願いいたします。

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長
 4ページをお願いします。原子力防災対策事業ということで、6月補正で了承いただきました原子力災害時避難円滑化モデル実証事業ですけれども、さらに3,400万円の補正をお願いするものでございます。
 事業の内容ですけれども、原子力災害時、避難経路が限られている弓ケ浜半島では、大渋滞になるおそれがあります。そこで、電光式道路情報板を設置することで避難住民への情報提供、手段の充実を図るというものでございます。この円滑化モデル実証事業ですけれども、令和元年度から3年度までの3年間での実施を予定していまして、今年度、国の認証増をされたということで、令和2年度に予定しておりました電光式道路情報板の設置を前倒しで行いまして、今年度に3,400万円の事業費をシフトしたというものでございます。

◎中島委員長
 ただいまでの説明で質疑等はございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、県土整備部からの説明を求めます。
 草野部長に総括説明を求めます。

●草野県土整備部長
 県土整備部の議案説明資料、予算に関する説明書をごらんください。表紙裏に目次がございますが、今回、定例会で審議をお願いしている事項は予算関係、一般会計で議案第1号、令和元年度鳥取県一般会計補正予算(第2号)です。予算関係以外で報告第3号、議会の委任による専決処分の報告について、報告第7号、鳥取県営鳥取空港運営権者の経営状況について、報告10号、長期継続契約の締結状況について、それと公共事業実施地区で1件でございます。
 1ページの補正予算の総括表をごらんください。上に課別で書いておりますが、左から3列目の補正の合計で7億5,400万円余。下の説明とありますが、こちらで一般事業と公共事業と分かれておりまして、一般事業の予算が1,100万円余。こちらのICTというのは昨年実施した三次元測量の効果検証であります。あと空港管理費というのが鳥取空港周辺の騒音調査でございます。下の公共事業も一般公共と単県公共と分かれておりますが、一般公共の一番金額が多い6億6,200万円は道路橋りょう費。県が行う除雪、また、県から市町村に委託する除雪費が6億6,000万円です。それと河川事業は、国の認証増で東郷湖の護岸工事が200万円ほど含まれております。公共事業の下側の単県公共、8,000万円余ですが、こちらは道路事業の中に交差点の安全対策のガードパイプ設置6,800万円余が含まれております。治山事業は智頭町大呂地区の地すべり対策費でございます。合計で7億5,400万円余となっております。
 詳細については、担当課より説明させていただきます。

◎中島委員長
 続いて、関係課長から順次説明を求めます。
 なお、令和元年度公共事業実施地区の概要については、議案説明資料26ページのとおりであり、説明は省略いたします。

●谷県土整備部次長兼県土総務課長
 8ページをお願いいたします。公共事業補正予算総括表でございます。公共事業の補正額総計でございますけれども、7億4,200万円余。右のほうに行きますが、補正後の事業費524億9,100万円余となります。
 9ページからは、先ほど部長から説明がありましたそれぞれの区分によって整理したものでございます。
 18ページから繰越明許費でございます。18、19と来まして、20ページが総括表となっております。中ほどの一番下でございますけれども、今年度繰り越し要求額の県土整備部計41億3,100万円余でございます。
 21、22とそれぞれの繰り越しの理由を掲げております。資材不足であったり、関係者との調整等に日数を要したものでございます。
 25ページ、報告でございますが、八頭県土整備局でプロジェクターのリース契約を行いました。令和元年8月1日から5年間でございます。22万6,800円の契約額でございました。

●前田技術企画課長兼都市計画室長
 資料の2ページをお願いいたします。ICT・産官学民連携建設生産性向上事業について570万円の補正をお願いするものでございます。
 全国的に建設産業労働者の高齢化が進んでおります。鳥取県は、特にこの労働者の高齢化と減少が著しくございまして、担い手の確保、育成と、生産性の向上が大きな課題となっております。この状況を踏まえまして、県では平成29年度からICT活用による建設生産性の向上、維持管理の効率化、担い手の確保、育成の3本柱を立てて事業に取り組んでいるところでございます。本事業は、このうちのICT活用による建設生産性の向上の一環として、ICTを活用した測量設計業務、具体的には三次元測量でありますとかICT工事用の三次元設計データの作成あるいは地元説明用の三次元のモデル作成等について行ったものについて、その効果や課題を分析、検証するものでございます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。

●小田原道路企画課長
 3ページをお願いします。道路橋りょう維持費において園外活動ルートの安全対策事業について6,200万円余の増額をお願いするものであります。
 5月に大津市で発生しました園児の死亡事故を契機として、本県では、関係機関と連携し、園外活動ルートの点検を進めております。交差点部では、園児等が滞留して重大事故につながる可能性があることから、点検で寄せられた危険箇所の中から緊急性が高いと考えられる交差点部において、防護柵を設置しようとするものであります。
 続きまして、4ページをお願いします。道路橋りょう費の道路橋りょう維持費の一般公共につきまして6億6,000万円の増額をお願いするものであります。これは、冬季の道路除雪に要する経費であり、また、市町村と除雪の共同処理を行うためのものを合わせまして6億6,000万円でございます。
 次に、単県公共につきまして580万円余の増額をお願いするものであります。これは、鳥取市道の代行事業の廃止に伴い、負担するもので、埋蔵文化財調査が本調査を要するということになりまして、経費が増となったものであります。
 以上、道路企画課合計といたしまして7億2,800万円余の増額をお願いするものであります。合計161億1,000万円余とするものでございます。御審議のほど、よろしくお願いします。
 引き続きまして、資料の23ページをお願いします。損害賠償に係る和解及び損害賠償額の確定について知事の専決処分を行いましたので、御報告いたします。
 平成31年3月10日午後6時ごろ、鳥取市湖山町地内の県道鳥取空港布勢線において、和解の相手方が普通乗用車にて沿道の商業施設の駐車場に進入しようとしたところ、歩道のインターロッキングブロックが浮き上がっており、当該車両が損傷したものであります。これにつきまして県の過失割合を7割として、和解の相手方に2万7,351円を支払うものであります。
 日ごろから道路パトロールや施設点検等を実施している中で、このような事案が発生したものであります。より一層パトロール等に留意し、このような事案ができるだけ発生しないよう、努めてまいりたいと思います。大変申しわけございませんでした。

●田村河川課長
 資料の5ページをお願いいたします。河川海岸費、河川改良費の一般公共事業の補正をお願いするものでございます。防災・安全交付金の河川改修事業におきまして、国認証増を伴う補正で200万円の増額をお願いするものです。増額箇所として、具体的には現在東郷池の護岸堤整備を行っていますけれども、その工事費に充当するものでございます。200万円の補正をいただきまして、合計83億6,700万円余の総額になります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。

●山根治山砂防課長
 資料の6ページをお願いいたします。治山費における智頭町大呂地すべり対策検討事業でございます。経費といたしまして1,200万円余をお願いするものでございます。
 既に御承知と思いますが、昨年12月までに一定の対策を完了した智頭町大呂地内の地すべり区域ですが、本年2月ごろから再活動の兆候が見られ、県としましては伸縮計や監視カメラ等で観測を続けております。この地すべり活動の全体像を把握し、専門家、地元代表者等に参加いただき、仮称ではありますが、大呂地すべり検討会を設けて、今後の対応策等を検討するものでございます。
 主な内容としましては、検討会の運営経費、2番目としまして、土砂移動シミュレーションにより崩落土砂が河川や県道へ与える影響等を想定するという内容でございまして、この想定をもとに今後の対策を検討することとしております。

●小西空港港湾課長
 資料の7ページをごらんください。空港費の空港管理費で、補正予算600万円余をお願いするものです。
 事業内容としましては、鳥取砂丘コナン空港における航空機騒音調査を実施するものです。御承知のように、鳥取砂丘コナン空港につきましては、管理運営は昨年7月からコンセッションによる民間委託を開始しております。ただし、地元自治体との協定等に関する事項については、県が対応することとなっておりまして、このたび騒音調査をするものです。鳥取砂丘コナン空港につきましては、昭和59年に県、市、地元自治会で航空機騒音や滑走路の離着陸方向の割合について協定を締結しております。協定締結後35年が経過しまして、飛行機の機種の変更や、実際の飛行ルートがパイロットの判断によって安全な進入方向を選択して離着陸するということで、若干東側のルートの飛行回数がふえております。そのため、現在の騒音だとか、離着陸の状況を調査しまして、地元自治会と改めて協議を行いたいということで、このたび騒音調査を行うものです。御審議、よろしくお願いします。

◎中島委員長
 ただいままでの説明について質疑等はございますか。

○興治委員
 3ページです。園外活動ルートの安全対策ということで、緊急性があるということで、今回、補正で39カ所上げるということで非常に喜ばしいなと思います。それで、財源内訳なのですけれども、起債が5,900万円で、上段の括弧書きのところは交付税措置額を除いた額ということで同額になっているので、交付税措置のない起債だということなのですけれども、何という起債なのでしょうか。

●谷県土整備部次長兼県土総務課長
 2つ充てていまして、一般事業債、これは75%充てられまして交付税はなし、4,400万円。残りを行政改革推進費100パーとなります。これも交付税措置はありません。1,500万円と。合わせて5,900万円、起債を充てております。

○興治委員
 交付税措置のある起債が使えなかったということになるのかなと思うのですけれども、何でかというのはわかりますか。補正だからどうとか金額だとか。財政課ではないとわからない。

●谷県土整備部次長兼県土総務課長
 そうですね、起債は財政課と相談しながらやっていますので、この起債を充てましょうということで充てています。

○興治委員
 緊急性が高いということでもちろん理解はするのですけれども、今後、残りの点検の結果で、残りの事業があるではないですか。そういうものは、やはり交付税措置のある起債を使うとか、あるいは国の交付金を使うということになるのでしょうか。今回、特別みたいなことなのでしょうか。

●谷県土整備部次長兼県土総務課長
 これにつきましては、国に対しても財源の措置等々を要望しておりますので、国の様子も見ながら来年度以降の整備は財源を考えていきたいと思っています。

○興治委員
 わかりました。そうすると、下から3行目あたりから、国から点検するように通知が発出されたということがあるので、これに基づいて国のほうで何らかの支援策を講じる、何らかの事業を使えるようにするということになれば、この財源更正も考え得るということですか。

●小田原道路企画課長
 今おっしゃったように、9月中に合同点検を行って、10月中に対策案を報告するというスケジュールになっております。この取りまとめ結果をもって国のほうで補助なり補正なりお考えになるのかもしれませんけれども、もしそれに間に合うようであれば、そういう形にしたいと思います。ただ、私どもも緊急性があるので、今年度内に対応しようと考えておりますので、全部発注してしまった場合には、多分それに乗りおくれるのかなと考えていますので、できるだけ今おっしゃいましたように有利な財源の事業について対応していきたいと考えています。

○興治委員
 有利な財源を使えという意味で言っているわけではないです。どういう事情だったのかというのを聞いているだけで、そこは緊急性などを考慮して、適時適切なやり方でやっていただいたらいいと思います。

◎中島委員長
 答弁は求めませんね。(興治委員「もういいです」と呼ぶ)
小西課長、24ページ、空港の経営状況の報告が漏れているね。

●小西空港港湾課長
 先ほど報告第7号の説明が漏れておりました。24ページをごらんください。鳥取県営鳥取空港の運営権者の経営状況について、鳥取県営鳥取空港の設置及び管理に関する条例の規定に基づいて、御報告させていただきます。
 概要につきましては、運営権者としまして鳥取空港ビル株式会社、報告内容につきましては平成30年度決算に関する書類及び令和元年度の事業計画ということで、鳥取空港ビル株式会社経営状況報告書という別冊をお手元に配付してあると思います。
 3ページをごらんください。30年度の事業実施状況ということで説明をさせていただきます。
 1つ目としまして、鳥取空港の利用状況についてでございます。鳥取空港の利用状況につきましては、搭乗者が40万8,000人余ということで、東京便の開設以来、初めて40万人を超えたということでございます。現在5便の就航をしておりますが、うち1便は羽田発着枠の政策コンテスト枠で令和2年3月25日までとなっております。さらに国際チャーター便につきましては、韓国、台湾といった方面にも就航しまして、2,900人の利用者がありました。さらに搭乗者以外に空港の一般来場者ということで、平成30年度につきましては37万9,000人と対前年度8倍増のお客さんに来ていただきました。
 事業概況としましては、鳥取県が実施したターミナル一体工事に伴いまして、国内ターミナルビルにつきましても大規模なリニューアル工事を実施しております。平成30年4月20日にコンセッション契約を結びまして、7月1日より空港運営会社に移行しているところです。それから従来の国内線ターミナルビルの運営に加えまして、空港基本施設ということで、滑走路、駐機場、灯火設備、駐車場といったものをあわせて管理運営していただいております。さらに増築されたターミナルビルに新たに4店舗のテナントを構えまして、合計7店舗の一般飲食テナントを誘致して営業を開始しております。運営に当たっては、さらに空港管理部を設立しまして、社員も8名から28名に増員、増強しております。
 昨年度の状況としまして、増設したテナント全体の売り上げは7店舗で3億200万円余アップということで、来場者がかなりふえました関係で好調に推移しております。さらに、さまざまなイベントを企画、実行して、空港周辺のにぎわいの創出にも努めていただいております。
 資料の6ページ目の損益計算書をごらんいただきながら営業収入としては5億8,200万円余ということで、これは国内線のターミナルビルに加えて、新たにコンセッション部分である空港管理部門の営業収入が入りまして、対前年度としては284%となっております。空港管理部門の収入としましては、主に空港基本施設を管理するための運営交付金の収入、着陸料、テナント等の土地建物貸し付け収入といったものがあります。やはり来場者が好調に推移したということで、賃料の収入が大幅増加になっております。トータルとしまして、当期の純利益としましては600万円余という収益を上げております。
 今後の対処すべき課題としましては、空港の利用者、来場者、ともに順調に推移しておりますが、この好調を継続するために、民営化によって発生した収益をさらに空港のにぎわいづくりに活用して、さらなる空港の魅力を高めるということ。それから利用者のニーズを的確に捉えた新たな動きにつなげていくと。さらに安全・安心といった本来の空港の管理を維持させながら利用者のサービスを向上して、さらなるにぎわいの拠点をつくっていきたいと考えております。
 5ページ目ですが、こちらについてはコンセッション部分の収支となります。収入、支出の差し引きとして一番下に記載してありますが、消費税込みでプラス1,947万4,000円余。消費税抜きでいきますと1,200万円余のプラスの収支が出ているということでございます。
 さらに11ページ以降になりますが、令和元年度の事業計画ということで本年度取り組むべき事業について記載しておりますので、御確認ください。

◎中島委員長
 そのほか質疑はございますか。
 では、次に、請願・陳情の予備調査に移ります。
 今回の予備調査は、新規分の陳情1件についてであります。
 現状と県の取り組み状況は、お手元に配付しております請願・陳情参考資料のとおりであります。
 初めに、執行部から現状と取り組みについて聞き取りを行った上で、陳情者の願意の聞き取りや現地調査を行うかどうか、検討したいと思いますが、いいがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、陳情元年県土整備第14号、鳥取県境港の整備促進について、担当課長からの説明を求めます。

●小西空港港湾課長
 陳情内容としましては、鳥取県の境港については、日本海側に面した数少ない良港であるということで、境港に巨大なコンテナ船が発着できるような水深20メートル程度の岸壁を整備し、それによって、ほかのインフラも整備されると大きな促進要素になるということです。さらに南海トラフ大震災とか津波といったものが生じた場合でも、日本海側に太平洋側の機能を代替するようなことができまして、日本を滅亡的な危機から守ることができる。そのためにも境港の整備が必要だということをいただいております。
 それに対しまして、現状と県の取り組み状況ということで御説明をさせていただきます。
 境港につきましては、島根半島の南側に位置しまして、日本海側には珍しく冬季風浪といったものに対して守られておりますので、一年を通して天然な良港であると。さらに北東アジア諸国と地理が近いということで、北東アジアのゲートウェイとして今まで整備し発展してきております。しかし近年、世界的な取り扱い貨物の増大で、貨物船の大型化が進んでおります。コンテナ貨物につきましても、大型のコンテナ貨物が就航しておりまして、そのためには水深が16メーター以上の大水深の岸壁が求められてきております。ただし、日本においては予算が限られた中で大水深の岸壁というのがなかなか整備できていなくて、おくれてきているということがございます。そうした中で国は阪神港や京浜港といった港を国際コンテナ戦略港湾と位置づけて、水深16メーターの大水深の岸壁を整備するよう、今、機能強化を図ってきているところです。その結果、現在、大水深のコンテナ岸壁を有する釜山や青島、阪神、京浜港、こういったものが大水深の岸壁を持っておりますが、日本海側のコンテナ岸壁につきましては、例えば博多が15メーター、境港、新潟が14メーターという状態になっております。
 現在の境港のコンテナの取り扱いは4万1,000TEU。このTEUというのは2ページ目に記載してありますけれども、20フィートのコンテナを1TEUとしてカウントしておりますので、長いコンテナであれば2TEUという単位になります。年間4万1,000TEUを取り扱っておりまして、年々漸増しているところでございます。さらにコンテナ船につきましては、この4月から週7便化されておりますとともに、コンテナ自体も大型化しております。現在、それに対応した港湾施設の機能強化が必要であるという認識のもと、港湾計画の改定を目指しているところでございます。ただ、陳情にあります大水深を必要とする大型コンテナ船というのは、現在の時点では見込めない状況であるかなと考えております。リダンダンシーの面からも日本海側に位置する港湾の地理的な優位性を生かして、境港の整備は必要だということで今後、さらに整備していきたいと考えております。
 全国的な状況としましては、コンテナ岸壁の最大水深は、横浜港で18メーター、取り扱いコンテナとしましては300万TEUという状況でございます。その下には主な日本海側の港にありますコンテナ岸壁の水深及び取扱量ということで記載しております。やはり青島、上海、釜山というところになりますと、大水深の18メーター以上の水深の岸壁を構えておりまして、コンテナの取扱量も桁違いになっております。
それに対しまして、県の取り組みとしましては、現在、境港管理組合が中心になって境港の20年から30年の将来像を、取りまとめた長期構想を策定中でございます。その中で物流、観光、環境などの観点から、境港が今後担うべき役割について、検討を行っておりまして、コンテナを含めた物流の目指すべき方向性について議論しております。今後そういったものを盛り込んで、港湾計画の改定に反映させていく予定になっております。

◎中島委員長
 ただいまの説明で質疑等はございますか。

○銀杏委員
 今の境港の14メーターの水深で受け入れているのが1万2,014トンということなのですけれども、もっと大きなものまで可能だと思うのですが、大体どの程度まで可能なのですかね。

●小西空港港湾課長
 現在、水深が14メーターあります。約12万トンぐらいの船の大きさですね、コンテナでいいますと4,000TEUぐらいの船が入るのに可能な岸壁でございます。

◎中島委員長
 よろしいですか。

○銀杏委員
 ちなみに横浜港とか、どの程度の大きさのものを受け入れていますか。

●小西空港港湾課長
 横浜港ですと、水深18メーターですので、2万TEUですね。境港が4,000に対しまして横浜であれば2万TEU。

○銀杏委員
 わかりました。今、20~30年後の将来像を取りまとめる長期構想策定中ということで、多分、道路等の物流も勘案してということなのでしょうかね。

●小西空港港湾課長
 当然、港だけではなくて、港のアクセスといったものも含めて長期構想の中に考え方を取り入れております。

○銀杏委員
 はい、わかりました。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○興治委員
 陳情は、水深20メートル程度とされているのですけれども、今言われた見直し中の港湾計画の中で、この水深14メートルをさらに深くしようということも検討されるのでしょうか。それとももう14メートルのままで、それ以外の部分を整備しようという方向になっていくのでしょうか。それと、この港湾計画はいつごろ策定される予定なのでしょうか。

●小西空港港湾課長
 現在、コンテナ岸壁の新たな増深、深くするということは、港湾計画の改定の作業が、20~30年先の将来像をどうするのかということを詰めているところでして、まだはっきりとは入れていないところです。現在、長期構想については、昨年度から着手しておりまして、港湾計画としましては来年度に改定したいと考えているところです。

○興治委員
 はっきりしていないですね。

◎中島委員長
 14メートルははてな。令和2年には計画ができると。ですね、課長。

●小西空港港湾課長
 はい。

◎中島委員長
 そのほかございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、委員のほうで陳情者からの願意の聞き取り、あるいは現地調査の必要性について御意見を伺いたいと思います。
 御意見のある方は挙手をお願いします。

○松田委員
 必要ないと思います。

◎中島委員長
 そのほかございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)

◎中島委員長
 それでは、今回につきましては、聞き取り及び現地調査は行わないことにいたします。
 次に、報告事項に移ります。
 なお、質疑等については、説明終了後一括して行うことといたします。
 まず、危機管理局から、報告19、液体ミルクの連携備蓄への導入について、及び報告20、津波災害警戒区域(イエローゾーン)の指定について、國米危機管理局副局長の説明を求めます。

●國米危機管理局副局長兼危機管理政策課長
 危機管理局資料の1ページをお開きください。液体ミルクの連携備蓄の導入について御説明いたします。
 液体ミルクにつきましては、4にございますが、昨年8月に国内での製造販売が解禁になりまして、ことし1月末に明治と江崎グリコから製品が発売されております。市町村と相談いたしまして、液体ミルクと使い捨て哺乳瓶について、粉ミルクの一部と振りかえる形で導入しようということで合意に至りました。振りかえは、粉ミルクの2割分を液体ミルクにしようということでございます。液体ミルクとあわせて使い捨て哺乳瓶も導入することにしております。
 連携備蓄というのは、県と市町村で備蓄の役割分担をしておりまして、県は発電機などの大物、市町村は食料などの生活関連物資を、人口割などで備蓄をお願いするということで、今まできておりました。
 液体ミルク、使い捨て哺乳瓶を導入する効果でございますが、従来、粉ミルクを用いようと思いますと、きれいな水と、粉ミルクを溶かす水をお湯にするための火が要ります。それから哺乳瓶も使い捨てでないので、毎回、消毒が必要になります。これが液体ミルクになりますと、常温で保存、常温で飲ませる。使い捨ての哺乳瓶を使えば、洗浄しなくて使えるということでございます。導入数量ですが、3に書いてございますが、県全体で700缶ぐらいを導入することとしております。他県の状況ですが、8月上旬に三重県が導入されておりまして、県レベルでは本県が2番目でございます。
 続きまして、2ページをお願いいたします。津波災害警戒区域(イエローゾーン)の指定について御報告いたします。
 7月19日の常任委員会でイエローゾーンの案について事前公表を行いますと御報告させていただきました。事前公表は8月末に終わりましたが、特段の意見はございませんでしたので、導入に賛同いただいております7市町村について、このたび津波災害警戒区域の指定を行うものでございます。ちなみに津波の浸水が想定されているのは9市町村でございます。
 まず、指定を行うのは、鳥取市、岩美町、湯梨浜町、琴浦町、北栄町、日吉津村、大山町について指定を行います。指定日は9月17日。
 指定の効果、目的でございますが、上半分の四角の枠の中に書いてございますが、目的は津波から逃げる体制の整備、それから指定することによって要配慮者利用施設、病院とか福祉施設の避難確保計画の作成とか、避難訓練の実施が義務化されます。それから不動産取引において、ここはイエローゾーンですよということを説明しないといけない重要事項に位置づけられることになります。これにつきましては、宅建協会さんなどと協議して、業者さんへの周知を図ることにしております。それから従来から取り組んでおりますが、ハザードマップの配布なども行っているところですが、浸水の高さだけではなくて、大きな建物に当たって波がせり上がっていくような、せり上がりも含めた安全な高さを示す基準水位というものも、新たにハザードマップに書き加えることにしております。
 米子と境港の状況でございますが、境港につきましては、導入は必要なことだと御理解いただいておりますが、9月市議会への説明とか住民説明を経て、それから指定に向かってほしいという御要望を受けております。米子につきましても、指定については必要だという認識をいただいておりますが、やはり住民説明などを経て指定に向かってほしいということですので、両市とよく相談をしながら、米子と境港については指定に向かって進めていきたいと考えております。
 3ページは基準水位の説明ですとか法律の説明ですので、割愛させていただきます。

◎中島委員長
 次に、報告21、令和元年度鳥取県国民保護実動訓練の実施結果について、及び報告22、岡山県新見市の豪雨災害に対する鳥取県職員災害応援隊の派遣について、和田危機対策・情報課長の説明を求めます。

●和田危機対策・情報課長
 4ページでございます。国民保護実動訓練の実施結果について御報告させていただきます。
 9月4日午後、布勢にありますコカ・コーラボトラーズジャパンスポーツパークの陸上競技場、またその周辺で訓練を実施いたしました。
 参加機関としましては、2番に書いてございます陸上自衛隊第8普通科連隊、県警本部、東部消防局、日赤県支部、施設の管理主体であります体育協会さん、そして県でございまして、総勢6機関109名の参加でございました。
 事案としましては、第1事案、化学剤散布事案と第2事案、爆発物発見事案ということで、訓練を行いました。第1事案につきましては、陸上競技場のメーンスタンド中段付近で化学剤、サリンが噴出したということで避難、救助、そして除染等の訓練を行いました。第2事案につきましては、同公園内で爆発物を設置したという犯行声明を受けて、警察の爆発物処理隊で自衛隊と連携しながら処理訓練を実施したというものでございます。実施したときの写真を添付しております。この日はかなり暑かったわけですけれども、重装備の防護服等を着用いたしまして、実動部隊としての警察、消防、自衛隊で訓練を行っていただいたものでございます。また、医療活動につきましても、日赤県支部さんで行っていただいております。
 下に訓練成果ということで書かせてもらっていますけれども、来年度の東京オリンピック・パラリンピックのキャンプ予定地でもございます、このスポーツパークを会場としたテロの事案を想定した訓練で、初動対応の要領を確認することができたと考えてございますし、各関係機関の装備であったり、活動内容の連携、そして対処能力の向上を図ることができたものと考えてございます。
 当初、搬送につきましては、県消防防災ヘリによる公園内への離着陸と搬送訓練を行う予定にしておりましたけれども、機体のふぐあいがございまして、ヘリによる搬送は中止いたしましたけれども、事前の協議、調整等の中で、離着陸の地点であったり、搬送体制について、関係者で共有することができたものでございます。
 現在、訓練に参加いただきました実動機関に事後アンケートを実施しております。アンケート結果等も共有しながら、関係機関相互の連携を密にして、今後とも実践的な訓練を計画的に実施してまいりたいと考えてございます。
 5ページをお願いいたします。岡山県新見市の豪雨災害に対する鳥取県職員災害応援隊の派遣について御報告いたします。
 去る9月3日に岡山県北部で発生した短時間での大雨、集中豪雨によりまして、被災されました岡山県新見市に鳥取県職員災害応援隊を派遣いたしました。
 派遣の概要でございますけれども、派遣日程及び人数につきましては、上の表に書いてございます。今週月、火、水と1陣、2陣、3陣ということで総勢22名。この22名の中には第1陣に鳥取県社会福祉協議会の職員の方も3名同行して活動していただきました。
 派遣先につきましては、新見市の災害ボランティアセンターに行っております。そこで実際に活動のニーズ、要望があった現場に出向いて、流入した土石、土砂あるいは家財の運び出しとか片づけ、屋内での清掃活動、こういったことについて従事したものでございます。活動内容について幾つか写真を添付させていただきました。第1陣の出発に合わせまして9月5日月曜日8時から出発式を行ってございます。
 参考として、下に書いてございますけれども、新見市に非常に猛烈な大雨が短時間で降ったということでございまして、短時間大雨情報が発令され、また、観測以来最高の雨を観測したという状況でございます。被害につきましても、9月9日現在の数字を載せていますけれども、今、若干ふえている状況もあるようでございます。
 なお、昨日、県社協を通じまして、新見市の社協から連絡がございまして、当初、9月20日までこのボランティアセンターが設置されると聞いておりましたけれども、復旧活動の結果、ニーズがかなり減ってきているということがございまして、この週末3連休の中日15日で、県外からのボランティアの受け入れは終了、残ったニーズについては県内ボランティアで対応するといった状況になっていると聞いております。

◎中島委員長
 次に、報告23、島根原子力発電所2号機の新規制基準適合性審査の状況等について、報告24、島根原子力発電所の保安規定違反(記録誤廃棄)について、及び報告25、島根原子力発電所2号機の新規制基準適合性審査の解析における入力値の誤りについて、木本原子力安全対策課長の説明を求めます。

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長
 危機管理局資料6ページでございます。2号機の審査情報について御報告いたします。
 前回の御報告から新たに3回の審査会合が行われております。8月22日、火災について議論が行われまして、前回の審査会合で原子力規制委員会から要求のあった固定式消火設備を設置することを説明しております。規制委員会からのコメントとしましては、固定式消火設備に対して中央制御室からの手動操作による消火ではなくて、少しでも早くということで自動起動による消火を検討するよう求められております。
 続いて、8月27日、耐震設計について議論しております。重大事故が発生しますと、原子炉圧力容器ですとか格納容器内圧力が増大しまして、また、温度上昇によって設備が熱膨張するといったことで、施設に大きな荷重がかかります。この施設にかかる荷重と地震による荷重を組み合わせた耐震評価を行うことを説明しております。そのほか、地震時における閉じ込め機能の維持についても説明しております。規制委員会からのコメントですけれども、フィルタベント実施前が格納容器内の圧力が最も大きく、このときが大きな荷重がかかる状態となります。このときの荷重と地震による荷重を組み合わせたときの耐震評価の結果を示すようにというコメントをいただいております。
 最後、8月30日、周辺斜面の安定性評価ということで防波壁の両端に接続する地山の地震に対する安定性について説明しております。規制委員会は、地山の安定性を確認するために、東日本大震災ですとか中越沖地震などといった過去に発生した地震や津波による地山の崩壊、地すべりなどを事例に出して説明するよう求めております。この地山については、現地調査を行うこととなっております。以上、いずれの項目におきましても審査継続となっております。
 続きまして、8ページ、島根原発の記録の廃棄に関する報告です。
 8月21日の原子力規制委員会におきまして、今年度第1・四半期の保安検査の実施状況が報告されました。島根原発において保存期間10年の線量当量率測定記録等なのですけれども、例えばサーベイメーターという携帯用の装置で測定した放射線量の記録ですとか、室内の床ですとか機器、物品などの表面をスミアろ紙で拭き取って、そのろ紙についた放射線物質の量を測定した記録、そういったものが誤廃棄されたという報告がありました。中国電力は今回の記録を廃棄した処置として、もとデータ等を用いて代替記録の作成、簿冊の復元を行っており、島根の原子力規制事務所に説明を行っております。
 事案の経緯ですけれども、5月16日に本事案が発覚しまして、7月19日、中国電力が代替記録を作成しまして、8月21日に原子力規制庁から規制委員会に報告しております。そして8月23日には、県は中国電力に対して口頭で注意をしております。
 3番目の原因分析と再発防止対策ですけれども、現時点では中国電力が文書登録する際の確認プロセスが十分ではなかったと原因分析しておりまして、担当者一人で判断して業務プロセスが進むことがないように、手順書の見直しも含めて業務プロセスの見直し、充実を図っていくとしております。
 規制委員会の対応ですけれども、8月21に報告を受けましたが、現在、島根の原子力規制事務所のほうで代替記録を確認しております。そういうこともありまして、保安規定の違反区分の認定についてもまだ行われておりません。原子力規制委員会としてどのような対応をとるのかまだ決まっていない状況です。
 最後、鳥取県の対応ですけれども、事案の発覚した5月16日に中国電力から説明を受けた際に遺憾の意を表明しまして、今後は原子力規制事務所の指導、指示に従って対応するよう伝えております。また、中国電力には危機管理局長から今後、適切に対応するよう、口頭で注意しております。今後につきましては、中国電力の処置改善状況を確認するとともに、規制委員会の対応についてもしっかり注視していきたいと考えております。
 続きまして、9ページ、こちらも2号機の新規制基準適合性審査の解析における入力値の誤りについてです。
 8月27日に、中国電力から2号機の適合性審査の解析において誤った数値を入力して計算していたこと、また、既許可の解析においても同様な誤りがあったという報告がありました。中国電力が正しい入力値で再評価を行い、原子炉の圧力、水位が従来の値と変わらないなど、安全性への影響がないことを確認しております。今後、原子力規制庁の指導を受けながら詳細な確認を行い、再発防止対策等を検討するとしております。
 事故の経緯ですけれども、今回の入力のミスの前に新規制基準の審査の中で解析条件の設定ミスがわかりまして、8月7日、規制庁に報告しました。規制庁からほかの解析にも同様な事案がないかちゃんと確認してくださいという指示がありました。そこで水平展開したところ、ほかの有効性評価においても入力値に誤りがあったということが判明したというところです。翌日、8月27日に中国電力は規制庁と鳥取県に報告しまして、8月30日には県の原子力安全顧問にこの事案について聞き取りをしてもらっております。
 2番のところですけれども、2号機においてウラン燃料、MOX燃料に係る既許可においても同様の入力値の誤りがありました。それと1号機についても同様の入力値の誤りがあったということが確認されております。MOX燃料とはウランとプルトニウムが混在した燃料です。使用済み燃料を再処理して取り出しプルトニウムを利用するということになります。
 最後、鳥取県の対応ですけれども、8月28日に中国電力に対して口頭で注意し、原因究明、再発防止対策、緊張感を持った審査への対応を求めております。また、8月30日は顧問にも状況を確認していただきまして、御指摘いただいているところでございます。これからも中国電力に対しては引き続き原因究明、再発防止対策を求めていきたいと考えております。

◎中島委員長
 次に、報告26、令和元年度鳥取県地域防災推進大会の開催について、及び報告27、鳥取県西部地震から19年フォーラムの開催について、谷本消防防災課長の説明を求めます。

●谷本消防防災課長
 資料11ページをお願いいたします。令和元年度鳥取県地域防災推進大会の開催について御報告させていただきます。
 毎年、防災活動で特に功績、功労のあった団体を知事表彰するとともに、地域の防災活動をさらに高めていくための講演会ですとか事例発表を行う、地域防災推進大会を行っておりまして、今年度はあさって15日日曜日に鳥取駅南のさざんか会館で開催させていただくこととしております。
 内容としましては、5番に書いてございますけれども、まず自主防災組織等の知事表彰ということで、功績表彰で日本郵便株式会社因幡地区連絡会、功労表彰ということで鳥取市酒津地区自主防災会連絡協議会、米子市和田1区防災会、また、個人で前田雅之様を表彰する予定としております。有識者の講演ということで名古屋大学減災連携研究センターの福和センター長に「必ずくる震災にどう備え乗り越えるか」ということをテーマに講演いただきます。また、表彰させていただきました団体からの事例発表も行うということで、参加される皆さんの地域防災力の向上をさらに図っていきたいと思います。現在、約100名ぐらいの参加予定でございます。委員の皆様も、もし御都合がつけば参加いただければと思います。
 続きまして、12ページでございます。鳥取県西部地震から19年フォーラムの開催ということで、鳥取県西部地震が平成12年10月6日に発生いたしまして、それから19年たちます。毎年、日野で西部地震の教訓を生かして、さらに防災対策を進めるということでフォーラムを行っております。本年度は10月6日が日曜日になりますので、まさに発生した日、19年目に行うようにしております。6番に書いておりますが、今回は日野町の山村開発センターで、パネルディスカッションということで参加者の皆様に避難なり災害対応を勉強していただくことにしております。昨年、西日本豪雨で大きな被害のありました倉敷市で活動された方等に参加いただきまして、パネルディスカッションをするようにしておりますので、こちらももし日程が合いましたら、顔を見せてやっていただければ幸いでございます。

◎中島委員長
 次に、県土整備部から、報告28、第2回鳥取県近未来技術地域実装協議会の開催について、及び報告29、インフラ維持管理への先端技術の実装に向けた土木学会への参画について、藤井参事、説明を求めます。

●藤井技術企画課参事(企画・県土強靱化担当)
 県土整備部の資料の1ページをお願いいたします。第2回鳥取県近未来技術地域実装協議会の開催について報告いたします。
 本年6月に、地方創生に関する基本方針としまして、AIやIoTを活用することについて、その方向が示されたところでございます。本県におきましても、土木インフラの維持管理の効率化や公共交通サービスの向上を図る仕組みづくりを行う提案が、近未来技術等社会実装事業として選定されまして、このたび、これを実施するための交付金の内示がありました。これを受け、国の関係機関や鳥取大学、関係部局などで構成する第2回目の地域実装協議会を開催いたしました。近未来技術等社会実装事業は、下にあります参考のとおりでございますが、本県につきましては、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム、SIPを使って開発しました土木インフラの維持管理技術を活用する提案として選定されたものでございます。事業の選定によって交付金や補助金の支援に加えまして、地域実装協議会が設置され、技術の実装に向けた支援を受けることになっております。このたびの協議会では、それぞれのテーマについて国からの支援を受けながら、関係部局と鳥取大学で連携して進めていくことを確認いたしました。
 続きまして、4ページをお願いいたします。インフラ維持管理への先端技術の実装に向けた土木学会への参画について報告いたします。
 先ほどの報告でも触れましたが、昨年、平成30年度を最終年度といたしまして、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラムにおいて、インフラの維持管理を行う技術として、ロボットを初め、多数の先端技術が開発されてきたところでございます。本県におきましても、SIPを使いまして、その取り組みの一つとして、江島大橋においてロボットを活用した橋梁点検の実証実験を行いまして、全国に先駆けてロボットを活用した橋梁点検の指針、仕様書などを策定させていただいたところでございます。このたび、このSIPで開発しました技術を、さらに活用を進めていくために、土木学会に委員会が設置されることになりまして、地方自治体から唯一、本県が委員として参画することになりました。今後、本県が実施します近未来技術等社会実装事業において、本委員会の支援を受けて技術の活用を進めていくとともに、その成果について情報発信していく予定にしております。委員会の構成、検討事項につきましては、資料のとおりでございます。

◎中島委員長
 続いて、報告30、米子自動車道の4車線化優先整備区間の選定について、米増室長お願いします。

●米増道路企画課高速道路推進室長
 資料7ページをお願いいたします。米子自動車道の4車線化優先整備区間への選定について御報告いたします。
 9月4日に開催されました社会資本整備審議会、国土幹線道路部会において、高速道路における安全・安心基本計画が審議され、米子自動車道の暫定2車線区間の全区間が優先整備区間に選定されました。この基本計画は、平成12年に取りまとめた高速道路の安全性、信頼性や使いやすさを向上する取り組み基本指針を踏まえ、その中で具体施策についての中期的な整備方針等を示し、計画的、着実な推進を図ることを目的に策定されるものです。今回の計画の審議において、有料の暫定優先区間で整備されております全国約1,600キロのうち880キロが優先整備区間に選定され、米子自動車道では蒜山インターチェンジから米子インターチェンジ間が選定され、8ページに示しておりますとおり、現在施工中の2カ所を含めて、全線4車線化が大きく進んだことになります。
 選定に当たりましては、7ページの表に示しておりますように評価項目に基づいておりまして、米子自動車道では渋滞発生などに伴う時間信頼性の確保、また、積雪地や急勾配区間及び並行する国道等に課題を有するという、ネットワークの代替性確保の観点に該当するということで、選定されたものでございます。国は、選定した区間について財源確保の状況を踏まえて、今後、第三者委員会で審議して事業化して、おおむね10年から15年で完成を目指すとしております。今後とも、現在事業中の江府インター付近や溝口インター付近の付加車線事業の早期完成とともに、全線の早期4車線化に向けて、今回選定された区間の早期事業化を要請するため、期成同盟会や関係自治体と連携し、国やNEXCO西日本に強く働きかけていくとともに、事業の円滑な実施に向け、協力していくこととしております。

◎中島委員長
 次に、報告31、一級河川「旧加茂川」の名称変更に係るパブリックコメントの実施結果について、田村河川課長の説明を求めます。なお、報告32の津波災害警戒区域(イエローゾーン)の指定につきましては、先ほど危機管理局から説明がありましたので、省略します。

●田村河川課長
 資料の9ページをお願いいたします。7月のこの常任委員会で一級河川「旧加茂川」の名称変更に係るパブリックコメントの実施について御報告申し上げまして、8月16日までの一月間行いました。その結果がまとまりましたので、御報告いたします。
 2番目に、該当者数として96名のパブリックコメントがございました。総数96名中95%が賛成の回答でございました。
 3に、主な意見ということで書いておりますけれども、賛成の主な意見としては、昔から加茂川と呼んでいる、もとに戻してほしい。米子市の中心を流れる川の名前は加茂川がふさわしい、誇りに感じている、という意見がございました。反対の御意見といたしましては、50年もの歴史を尊重して、安易に変更する必要はないのではないかという御意見を頂戴いたしました。
 4番目としまして、今後の予定につきましては、パブリックコメントの結果につきましては今月下旬にホームページに公開いたします。一級河川の名称変更につきましては、国の所管事務でございまして、最終的には年1回開催される社会資本整備審議会に諮問しまして、その答申を受けて官報告示されて名称が決定されるということの流れになります。例年、審議会は6月にございますので、それまでの間、国の審査等が引き続きありまして、最終的には2月に来ます国からの意見照会を受けまして、事務方としてはパブリックコメントの結果を踏まえまして、改名の方向で県議会の議決を経まして、国に回答する予定としております。

◎中島委員長
 次に、報告33、第2回よなごベイウォーターフロント検討会の開催について、小西課長の説明を求めます。なお、報告34、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、県土整備部資料12ページ以降のとおりでありますので、説明は省略します。

●小西空港港湾課長
 県土整備部資料の別冊をごらんください。1ページ目。昨日、第2回よなごベイウォーターフロント検討会を開催しましたので、その概要を報告させていただきます。
 今回の検討会につきましては、第1回の検討会、その後に民間企業へのヒアリング、それから先進地への視察といったものを踏まえして、基本コンセプトの素案をつくりまして、それについて委員さんに意見交換、議論していただきました。民間ヒアリングにつきましては、3者から提案がありました。例えば海・空・道の駅、ホテル、サテライトオフィス、
ONOMICHI U2のような複合施設、コワーキングオフィス、新鮮食材のマーケットとレストラン、こういった提案をいただきました。
 先進地視察につきましては、国等の機関から、民間活用事例ということで2カ所紹介していただきまして、尾道糸崎港のONOMICHI U2、広島港の宇品デポルトピアを視察しております。どちらにつきましても、周辺地域と調和したストーリー性を持っているということが重要だというアドバイスをいただいております。
 まず、ONOMICHI U2につきましては、古くからある上屋をリノベーションして、サイクリングが盛んなしまなみ海道に近いということをキーワードに、例えば自転車ショップのGIANTさんが進出したり、サイクルシップ、サイクルバス、レンタサイクルといったものを活用しながら、活性化しているという事案でした。
 広島港の宇品デポルトピアにつきましては、やはり荷さばき所とか古くなった上屋、こういったものを企業がリノベーションしまして、現在ブライダルカフェとかライブハウスといったものを運営していまして、やはりこちらにつきましてもテーマとしては海に親しむだとか、ここにしかない感動を経験するというようなテーマにして活動されているようです。
 第1回の検討会の意見としてありましたのは、地元企業が投資できるようなテーマが必要だとか、地元の方が集う地縁型、それから観光型、こういったものを重層的に組み合わせるほうがいいよと。それから地元の商品を提供できる物産施設が欲しいということがありまして、そのあたりを踏まえまして、米子港周辺の地域資源を生かし、地域の活性化に寄与する拠点だとか、観光客や地元住民を対象とした飲食、物販を初めとするにぎわいを創出するような施設、ということを基本コンセプトの素案として議論させていただきました。
 主な意見としましては、やはり民間投資をする上でにぎわいづくりにつながるテーマというのが重要だと。地元の小さな企業も参加できることが大切だと。それから宿泊施設も物販につながるので、有効ではないかという御意見をいただきました。今後、今回の意見を踏まえまして、次回、基本コンセプトについて再度意見交換を行って、米子港周辺の活性化策を取りまとめていきたいと思っております。

◎中島委員長
 ただいままでの説明について質疑はございますか。

○興治委員
 危機管理局の8ページ、9ページ、10ページのところです。2号機の新規制基準の適合性審査において入力した数値が間違っていましたということで、中国電力としては安全性に影響がないことを確認したということなのですけれども、実際、安全性に影響がないかどうかというのは今後原子力規制委員会で検証されるということでいいのでしょうか。

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長
 そうです。今回、入力値に誤りがあった、その解析のほかにも同じように、評価も何個かありますので、その評価も見て、同じような誤りがないかを規制委員会のほうで確認されると思います。

○興治委員
 誤りがあったかどうかという確認だけではなくて、中国電力が言っている、再解析を行った結果、安全性への影響がないことは、規制委員会が確認するのですか。

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長
 そのとおりでございます。

○興治委員
 それはまだこれからということですよね。
 それと、また8月30日に県の原子力安全顧問による聞き取りが行われているのですけれども、安全顧問から、是正意見というか改善意見というか、何か注目すべき意見というのはないのでしょうか。それに基づいて県が何らかのアプローチをするということはないのでしょうか。

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長
 顧問から、技術的なところについてはそんなに意見はなかったのですけれども、ここにも書いていますけれども、やはり原因究明と再発防止対策というのは、ちゃんと中国電力で考えてくださいというコメントはありました。

○興治委員
 そこまでだな。

◎中島委員長
 よろしいですね。
 そのほかございますか。

○山口委員
 イエローゾーンを設定したときに、住民に対しての基本的な周知はできるのですけれども、例えばたまたまそこに来られた人といいますか、定住されない人に対するアラーミングであるとか通知の方法はどうなのかというところが一つ。今後オレンジゾーンの設定も考えておられるのですけれども、建築物についての規制がかなりあると思うのですけれども、その辺を含めて今後どういう対応をされるのか、この2点についてお伺いします。

●國米危機管理局副局長兼危機管理政策課長
 たまたま来られた方とか観光客さんなどには、今でも表示があるのですけれども、海抜表示とか、ここまで津波が来ますみたいな表示も市町村で考えていただければと思いまして、それについては必要な経費を一部補助しますという補助制度を今年度6月補正でお認めいただいております。そういったものを活用してオープンな場所で見てわかるような表示なども検討いただくことになると思います。
 オレンジ色のゾーンですけれども、ここは津波が到達するまでに、例えば要配慮者施設などで逃げようと思っても間に合わないとか、もしそういった施設があるのであれば、今度、改築するときには津波が来ない3階に暮らしてくださいねといった規制がかかるので、そもそもそういう施設があるのか、日本全国を見ても静岡県伊豆市しか指定しておりませんので、一体どういう基準で指定するのかというのはかなり慎重な検討が必要だと思いますので、まずはイエローゾーンを指定して、その周知を図っていくことから取り組んでいきたいと思っています。

○山口委員
 ありがとうございます。

◎中島委員長
 そのほかございますか。
 次に、その他ですが、危機管理局及び県土整備部に関して、執行部、委員から何かございますか。

○銀杏委員
 所管が当てはまるかどうかわからないのですが、消防署は消防防災課所管になるのですかね。消防署から消防車、救急車等々が発進、発車するときに、サイレン等を鳴らしてけたたましく出ていくわけです。特に消防署近辺というのは昼夜を分かたず出ていくわけですね。列車の信号機などは最初ちょっと鳴って、おりてから後は鳴らないというか、余り聞こえないようになるのですが、車が通っていないようなときでも結構出て、しばらくずっと鳴らしていかれるということで、実はノイローゼの方がいらっしゃったりして相談も受けたことがあるのですけれども、そういう配慮みたいなのは何かできるのですかね。

●谷本消防防災課長
 ちょっと相談してみないと、今は何とも申し上げる知識がありません。消防局と相談してみたいと思います。

○銀杏委員
 わかりました。では、また具体的に。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○山口委員
 危機管理局についてですけれども、例えば北朝鮮のミサイルが飛んできたときの警報については所管でいいのですか。おととい、青翔開智の横井校長さんから依頼を受けたのですけれども、2年前でしたっけ、北朝鮮のロケットが上空を通ったことがございました。青翔開智は、高等部と中等部に分かれていて、高等部は県全体で校長会というのに入っていて、高校に対してはミサイルが飛んできたという通知があったそうですけれども、中等部については、市が所管になっていて、私学は校長会には入れてもらえていないということがあって、そのロケット発射後に、何時間かしてわかったということでございました。これは、そのロケットの発射だけではなくて、例えば今、津波の発生云々がありましたし、いろいろな気象条件の通知等があると思うのですけれども、私学、公共の単なるテリトリーの所管分けによって通知が行われずに、学生の命が危険にさらされるということがあってはいけないと思うのです。これは教育委員会レベルの話ではないと思いますので、そこを何とか改善いただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。

◎中島委員長
 課長、私学中等部への連絡ね。

●和田危機対策・情報課長
 当課のJ-ALERTの設置箇所の問題かと思います。今こうだとお答えできないので、帰りましてどういう経過があったのかを含めて検討して、またお答えさせていただければと思います。

○山口委員
それは多分象徴的におっしゃったと思っていますので、私が申し上げたのは
J-ALERTだけではなくて、例えばその他災害にかかわる通知が行かないような要件があるのかどうかも含めて、対象範囲はある意味広範になるかもしれませんけれども、確認いただけたらと思います。
 2番目、これも危機管理局ですけれども、住民の生命を守るためリスクを排除するという存在価値があると思っているのですけれども、例えば今、佐治の奥で熊が出てきているのですけれども、これは鳥獣対策だとか農家の問題だとか、そういう問題ではなくて、本当に近接する住宅の、例えば200メートル圏内に毎日、頻繁に熊が発生して、住民を脅かしているということが現実に起こっているのですけれども、これについては所管ですか、所管ではないですか。それも含めて。

●國米危機管理局副局長兼危機管理政策課長
 私はたまたま私学の課長もやっておりましたので、まず私学のことを。通知は基本的に、私学についても、教育委員会が義務教に発出するもの、文科省などから来る通知については全て同じものが来ます。基本的に必要な情報は全部伝わっているはずでございますので、そのLアラートの調査などと含めてまず確認してもらいたいと……。

○山口委員
 そうですね、実際来ていないという話でしたので、確認をお願いいたします。

●國米危機管理局副局長兼危機管理政策課長
 今熊の話を聞きましたが、危機管理局は、基本的にどこにも属さない危険な事態みたいなのは、どこも調整するところがないので、いろいろな会議をしたり、危機管理事案として対応するのですけれども、鳥獣対策とか所管が明解なものについては、それぞれの部局にお願いするという整理でいかないと、危機管理局がどこまでも膨張して巨大な組織になってしまいますので、そういう役割分担ということで御理解いただければと思います。

○山口委員
 今回については、鳥獣対策ということですね。

●國米危機管理局副局長兼危機管理政策課長
 はい、ですね。

◎中島委員長
 よろしいですね。
 そのほかございますか。

○松田委員
 先ほど入れかえ前からソウル便の話であったのですけれども、空港港湾課がいらっしゃいますので聞いてみますけれども、米子空港ビルの国際ターミナルの工事は全部終わりましたか。

●小西空港港湾課長
 正確には覚えていないのですけれども、たしか10月ぐらいに終わると聞いております。

○松田委員
 わかりました。予定を見ていたら7月と書いてあったので、またそうなのかなと思って聞いてみたのですけれども。ということは、たちまちほぼ使わない状況になるということでいいのでしょうかね。

◎中島委員長
 利用は課長が答える問題かな。いや、わからないけれども。わかる範囲で。

●小西空港港湾課長
 チャーター便のぐあいにもよるかと思うのですけれども、今々、国際線もそうなるのかなと。

○松田委員
 では後でお願いします。

◎中島委員長
 そのほかございますか。
 意見がないようですので、危機管理局及び県土整備部につきましては、以上で終わります。御苦労さまでした。
 委員はお残りください。
 では、今後の委員会関係の行事について、事務局から説明します。よろしくお願いします。

●尾﨑調査課課長補佐
 前回の常任委員会の際に、今後、委員会関係の行事ということで、鳥取、岡山との土木関係合同会議、出前県議会、県内調査、この3つの日程調整をさせていただきました。委員の皆さんからいろいろと御配慮いただきまして、その結果をもとに正副委員長と相談させていただきました。既にファクスですとか控室の机上配付でもお知らせしましたが、11月19日から20日にかけてこの3つを実施させていただきたいと思います。具体的には岡山県との合同会議が19日、出前県議会を20日、その両日の時間のあきぐあいを見ながら、県内調査を入れるという形にさせていただきたいと思います。
 出前県議会、県内調査のテーマなのですが、きょうは机の上に多くの資料をお配りしていてわかりづらいかもしれませんが、A4、1枚物を2種類お配りしております。タイトルが「出前県議会」及び「県内調査」実施テーマ(案)、それから県内調査の調査状況、この2種類でございます。まず、実施テーマ案につきまして、委員長と事務局とで御相談させていただいた、あくまで候補、案を10ほど並べております。こういったものではどうでしょうかという皆様への委員長からの御提案でございます。御意見を頂戴できればと思います。
 もう1枚、県内調査の調査状況です。これは平成23年度以降、7~8年間にわたって、当常任委員会で行った県内調査の事案でございます。こういったものを御考慮いただきながら、出前県議会と県内調査のテーマについて、本日、御意見を頂戴したいと思います。よろしくお願いします。

◎中島委員長
 今、事務局から説明がございました。
 岡山と鳥取の土木関係の委員会は前日で、その後半が視察及び出前県議会とか、こういう日程になるかなとは思います。幾つか上げてみました。これ以外にぜひとも考えてほしいという意見がございましたら、事務局に言っていただければ、考慮に入れさせていただきますけれども、何かございますか。

●尾﨑調査課課長補佐
 ちょっと補足させてください。ファクシミリですとか机上配付では、岡山県との合同会議を米子で予定しておりますので、県西部という前提でお話をしていたのですが、実はこの11月定例会の議会運営委員会、まだ日程が決まっていないのですが、11月20日に入るかもしれないという動きもありまして、そうなった場合には、20日の出前県議会は東部でやらせてもらったほうが。出られる方もいらっしゃいますので、行って帰ってまた行くというよりも、東部でやったほうがいいのかなというところであります。それか、もう潔く諦める。出前県議会はもう年明けにするということも考えられますが、それはまだ決まっていない段階なので、ひとまず19日、20日というところで話を進めさせていただきたいと思っております。

○松田委員
 議運は何時からですか。

●尾﨑調査課課長補佐
 議運は10時からです。10時半ごろまでやります。(松田委員「誰が出るの」と呼ぶ)議運は中島委員長、藤井委員、興治委員。(発言する者あり)

◎中島委員長
 ですから、事務局と相談しながら議運の日程等も考慮しますけれども、19、20日はあけておいてくださいと。内容につきましては、幾つか上げましたけれども、これも事務局と委員長に一任いただけますかということでございます。よろしゅうございますか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 では、以上をもちまして地域づくり県土警察委員会を閉会します。

午後2時37分 閉会

 



 

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000