令和元年度総務教育常任委員会議事録

令和2年3月5日会議録(確定版)

開催概要、資料はこちらです
出席者
(9名)
委員長
副委員長
委員
浜田 一哉
尾崎  薫
福浜 隆宏
語堂 正範
伊藤  保
内田 博長
浜崎 晋一
福田 俊史
澤  紀男
欠席者
(なし)


 説明のため出席した者
井上総務部長、山本教育長ほか局長、次長、課長

 職務のため出席した事務局職員
   松本課長補佐、小川課長補佐、小泉係長

 1 開  会   午前10時53分

 2  閉  会          午前11時36分

 3 司  会   浜田一哉委員長

 4 会議録署名委員  浜崎委員  澤委員

 5 付議案件及びその結果
    別紙日程及び下記会議概要のとおり

会議の概要

午前10時53分 開会

◎浜田(一)委員長
 ただいまから総務教育常任委員会を開会いたします。
 本日の日程はお手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。会議録署名委員は、浜崎委員と澤委員にお願いいたします。
 それでは、本委員会に付託されました議案について審査を行います。
 付託議案は、日程に記載の6議案であります。
 これから付託議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問とマイクのスイッチの切りかえをお願いいたします。
よろしいですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。
 討論はございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 討論はないようでございますので、これより採決に入ります。
 採決につきましては、一括して採決するのがよろしいか、お諮りいたします。(「一括」と呼ぶ者あり)
一括ということですが、よろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 それでは、付託議案を一括して採決いたします。
 原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました6議案につきましては、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 なお、委員長報告の作成、内容につきましては委員長に一任していただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのようにさせていただきます。
 次に、報告事項に移ります。
 執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いいたします。
 なお、質疑につきましては、説明終了後に一括して行っていただきます。
 初めに、総務部から行います。
 報告1、第1回米子児童相談所施設内虐待事案に係る検証チーム会議について、山本行政監察・法人指導課長の説明を求めます。

●山本行政監察・法人指導課長
 総務部資料1ページをお願いいたします。
 米子児童相談所で発生いたしました非常勤の夜間指導員による施設内虐待を受けて、検証チームを設置し2月26日に第1回会議を開催しましたので、その結果を御報告します。
 当日は、会議に先立って米子児童相談所の現地視察を行い、虐待事案の概要説明と意見交換を行いました。
 主な意見につきましては、(4)に記載しております。現在の一時保護所の宿直につきましては、非常勤の夜間指導員が行っておりますけれども、12~13年くらい前まで正職員が対応しておりましたので、その体制に戻すという選択肢はないのかといった御意見でございますとか、正職員が宿直を担当することなどによる負担増が懸念されますので、体制を十分に検討すべきといった御意見、また、再発防止には、県側の制度運用だけではなくて子どもの権利擁護の視点も必要で、職員には言えない子どももいるので、中立、独立した相談先が必要ではないか。前回の委員会で尾崎委員からも御意見をいただいておりますけれども、子どもの権利を代弁するアドボカシーの制度が必要ではないかなどの御意見をいただいております。
 (5)に詳細調査が必要とされた事項を記載しております。他府県の一時保護所の体制と比較して本県の体制がどうなのか、また、県が夜間指導員に求める業務や資質はどういったもので、その職責にふさわしい人材を募集、選考できるシステムになっているのか、あるいは、正職員の負担増という観点から、勤務実態や時間外が現状どうなっているのかを調査する必要があるといった御意見をいただいており、次回、3月19日に予定しております第2回会議で調査検討し、再発防止策の検証を行うこととしております。

◎浜田(一)委員長
 続きまして、教育委員会に移ります。
 報告2、新型コロナウイルス感染症に係る対応について、片山教育総務課長の説明を求めます。

●片山教育総務課長
 教育委員会資料をお願いいたします。
 1ページをごらんください。新型コロナウイルス感染症に係る対応について御報告いたします。
 2月27日の政府の新型コロナウイルス感染対策本部において、3月2日から春休みに入るまでの間、小中学校、高校、特別支援学校において、全国一斉の臨時休業を要請すると総理が表明されました。これを受けまして、文部科学省から一斉臨時休業の要請があり、県教委としても児童生徒への指導、あるいは居場所の確保などの準備期間を考慮した上で臨時休業を行うということで、各県立学校、市町村教育委員会に要請したところでございます。その後本日に至るまでの対応について、記載のとおり報告するものであります。
 まず1番ですが、2ページに写しをつけております感染予防等のための啓発チラシの作成・配布。日常の感染予防策でありますとか、家庭での健康観察などを呼びかけるもので、ホームページにも掲載しているところであります。
 2番目につきまして、臨時休業の状況でございます。3月2日からは小学校で13市町村、中学校で11市町が休業に入っているということでありまして、3日からのところ、5日からのところ、9日からのところという格好で休業に入られるということでございます。
県立学校でありますが、準備期間で3日間設けまして、一斉休業につきましては3月5日からとしております。2日から4日の間、県立高校の多くは卒業式もありましたので、適宜出校日を設定して対応しておりますし、特別支援学校については、どうしてもケアの必要なお子さんもおられますので、3月5日以降についても柔軟に対応するということで行っております。市町村や県立学校の状況につきまして、毎日情報を伺いまして、課題等の把握に努めているところでございます。
 3番、卒業式等の対応でございます。卒業式につきましては、内容の簡素化、マスクの着用や消毒液の設置などの衛生措置を講じた上で実施するという方針で、県立高校につきましては3月2日までに実施済みでございます。特別支援学校については、昨日、琴の浦高等特別支援学校が行いまして、その後13日までに実施予定でございます。市町村立中学校は来週10日あるいは12日、小学校については再来週、17日から19日の間に行われる予定が多いということになっております。
 (2)の高校入試であります。本日から一般試験を行っており、予定どおりスタートしたところでございます。なお、コロナウイルスで、本日、明日の試験、それから来週設定しております追試験、いずれも受験できなかった生徒につきましては、欠員が生じた学校で再募集の試験を行う3月25日に、欠員の有無にかかわらず志望校の受験機会を設定するということで準備しております。
 4番、主な課題等でございます。まず、(1)の、共働きあるいはひとり親で子どもの居場所の確保が難しい方への対応ということで、既存の放課後児童クラブ等で受け入れできない場合、あるいはこのたびの措置に伴って、人数がふえてスペースが不足する場合は、学校の教員が支援員としてかかわる、あるいは学校の施設、教室等を使って臨時の児童クラブを学校で開設すること。それから、特別支援学級に通級する児童さんなど、個別の事情に対応する必要がある場合には、学校施設内での一時預かりといった対応を柔軟に行うよう、市町村教育委員会と担当部局が連携して、子どもの居場所確保に万全を期すよう連絡しているところでございます。学校で預かる場合の衛生面にも留意するよう呼びかけております。
 (2)番目に、子どもたちの健康観察・学習支援等で、まだ県内で発生していない前提ではありますが、密集して一斉に全校で集まることがないように、例えば学年別でありますとか、人数が多い学年であれば学級別でありますとかで登校日を設けたり、家庭訪問するなどして、児童生徒の健康観察あるいは学習状況の把握に努めること。それから、体制が整っているところにつきましては、ICT教材の活用なども検討しているところでございます。
 3日たったところでありますが、これから外遊び等ができないことで、今後子どもたちのストレスへの対応にも留意が必要で対策を考えているところでございます。それから、高校生とかがメーンだとは思いますが、ライブハウスといった人が密集する場所の出入りは行わないよう生徒指導を徹底することにしております。

◎浜田(一)委員長
 これまでの説明につきまして、何か質疑等はございませんか。

○伊藤委員
 児童虐待の案件。検証チームは何を検証するのだ。意味が見えない。これは事案が発生した原因が全く書いていない。きょう受けた報告では、この検証はあり方についての検討会だと思うのだ。それについての見解をお聞きしたい。
 ウイルス感染した場合の子どもたちも入試ができそうなのでほっとしております。けれども、在校生の単位についてはどう扱うのか。3学期が全休みたいになると、2年生から3年生への進級は極めて難しくなると思うのだけれども、それについてどうするのか見解をお伺いします。

●井上総務部長
 まず、児童虐待の検証チームについての御質問がございました。
 検証チームの会議自体は公開で行っておりまして、被害児童の方のプライバシーにも配慮しております関係で、やや体制面の話が中心になっている感はありますけれども、そもそも検証チームでございますので、今回の件がなぜ起きたのか、再発防止として、今後どういうことをする必要があるかという観点で行っております。委員の皆様方には、今回の加害者の聞き取り等も含めまして事案の詳細について御説明させていただいておりますが、被害児童のこともありますので、事前の説明という形をとらせていただいております。
 そういった中で、委員の皆様から議論がありましたけれども、夜間指導員の体制、運用も含めて十分ではなかったのではないか、正規の職員だけでやるかどうかは別にして、やはり正規の職員がきちんと責任を持つ体制にするべきではないか。あるいは夜間指導員の採用に当たっても、誰でもいいというものでもないですので、採用のプロセスがしっかりしていたのかといった問題意識。あるいは、先ほど担当課長から申し上げましたけれども、子どもの権利擁護の観点。実は現状でも、一時保護、あるいは児童養護施設に入る児童に対して権利ノートという形で、こういうことができますよという第三者の窓口を社協につくっており、制度としては整っていますけれども、実態として児童に対してきちんと説明を行って、児童が理解する形になっていたかどうか、みたいな話は当然あろうかと思います。
 前回が第1回目でございましたので、こういった現状を御説明した上で、委員の皆様から幾つか深掘りしていかなくてはいけないという御指摘をいただいておりますので、そういった点を踏まえて次回以降の会議に向かってまいりたいと考えております。

●足羽教育次長
 お尋ねになりました子どもたちの進級等にかかわることについてお答えいたします。
 まず、小学校、中学校の生徒につきましては、単位という認定ではございませんので、これまでの学習状況の確認の上で、既に終わっている部分と終わっていない部分、この休業の間の部分をどうするか、年度を改めてからしっかりし直す、あるいは臨時登校日を設けて学年別にやったりということを検討している町もあると聞いておりますので、できる限りしっかり学習の手当てをして、子どもたちの進級を進めてまいりたいと思っております。
 高校は単位がございますが、必ずしも試験をしなければならないというものではございません。1年間の学習の活動の状況であったり、これまでの学習の成果等を総合的に勘案して単位認定を行うこととしております。いきなり臨時休業に入ったわけですけれども、このことをもって単位認定ができない、しないということがないように、これまでの学習状況を十分に踏まえた上で判定するように進めてまいりたいと思っております。

○伊藤委員
 児童相談所にかかわる職員、非常勤を含めて、プライバシーの問題とか子どもたちの権利の問題、児童相談所とは何だということをしっかりと認識できていなかったというのが私は一番大きな原因だと思うのです。やはりそのことをみんなで共有することがまず第一だと思う。これを見ていると、児童相談所のあり方の検討委員会のような感じに見えるのだ。本当の検証と少し離れてしまっているかなと思う。やはりそこをしっかりと認識を共有してほしいなということです。
 義務教育はいいのだけれども、高校の単位の問題。通常の場合、2年生になると春休み期間に、例えば成績とか単位が足らない生徒は登校させて、いろんな中身の補習をさせたり、これまでそういう対応をしながら来ていた。これが今年度の場合、全部前提が崩れるわけだ。中にはそのことを不安に思っている生徒もあるかもしれない。例えば、2学期の途中、ちょっと病気で1週間ほど休んだのだけれどもどうなのだろうとか。そういうこともしっかりとフォローアップする体制をつくってほしいし、急に休みになったものだから、保護者にも全く説明されていないし、理解されていない部分があると思う。しっかりとアナウンスしながらコミュニケーションをとるとか、やはりそういうところに力を入れてほしいなと。
 4月、新年度になったらみんなが一緒に頑張ろうよと、新しい年度だよというぐあいに向けるようにしてほしいなということをお願いしたいけれども、コメントがあればお伺いしたいと思います。

●足羽教育次長
 おっしゃるとおり、中にはそういう不安を抱えながら、このいきなりの休業に入った生徒たちもいると伺っております。一律に連絡するわけにはいきませんけれども、必要に応じた個別の面談、あるいは学年別の登校日等は、もちろん持っていいことにしていますので、そういう機会を通じながら、今、御指摘いただいたフォローアップ体制を、各学校ごとにしっかりとれるようにつくってまいりたいと思います。ありがとうございます。

●井上総務部長
 御指摘いただいたような、児童相談所にかかわる職員としての問題ということは、もちろん検証チームの中での先生方からの指摘にもございますし、運用の部分を反省してきちんと対応しなければならないということはもちろんであります。
 あわせて、委員がおっしゃったように、ややあり方の話にかかわっているという部分は、今回、こういった結果として対策を考えるに当たって、米子児童相談所だけではなくて、県内には中央、それから倉吉にも児童相談所がありますので、当然その一時保護の状況とか、夜間指導員の指導体制を検討しているわけです。今その途上ではありますけれども、結果的に申し上げると、例えば夜間指導員の研修とか正職員との間のミーティングは、中央あるいは倉吉の児童相談所に比べて、率直に言って米子児童相談所ができていなかったというのはございます。
 単なる運用の問題なのか、あるいは体制にかかわる何らかの問題に起因してそういう運用にならざるを得なかったのかというところが、今後の再発防止を考えるときに肝になるのかなと思っております。そういった意味で、委員がおっしゃった運用面のところをまずしっかりやるのは当然のことでありますけれども、その運用を可能にするような体制もあわせて検討しないといけない。例えば、こういった事件が起きましたので、この直後はみんなきちんとやるのですけれども、その後なかなか現場が厳しいというような状況が続いて、いつの間にかうやむやになってしまうということになってしまうと、また同じようなこと、あるいは違った形で何らかの問題が生じる可能性もあります。そういった意味で運用面と体制面は一体で考えなきゃいけないと我々も思っていますし、委員の皆様にもいろいろと御意見をいただいていると承知しております。

◎浜田(一)委員長
 こういった児童相談所とか福祉施設とか、全国的にもこういう事案が結構あって、今、体制とか、伊藤委員が言われたことと同じようなことを感じて、正規とか非常勤とかということではなくて、かかわっている人たち一人一人が、いかに子どもたちの目線に下がってきて、いかに子どもたちに寄り添って指導したりとかということが、基本的なことだと思うのですよね。なので、やはり基本的なことがなおざりにされている結果ではないかなという印象を持つのですね。そういった体制とかチェックとかももちろん大切なのでしょうけれども、基本的にやはりどういう役割を持って、どういうふうに子どもたちとかかわっていくのかということをいま一度考えていただいて、体制をつくってほしいなと思います。よろしくお願いします。

○福浜委員
 まず、児相です。アドボカシーという言葉が出てきたので、今後これも検討していかれるのかもしれませんが、もし着手されるのであれば、児相に限らずもう少し広い意味でのアドボカシーで鳥取県版をつくっていただきたいなと。やはり子どもをいかに権利の主体として見るかというところ。どうしても日本は保護の対象ばかりというイメージでありますけれども、子どもも権利の主体と考えた場合のアドボカシーだと思うのですね。本当に自分の言いたいことが言える中立的な機関の必要性という原点に立ち返って、その中の一つとして児相のあり方を考えていただく意味でのアドボカシー制度を、鳥取県版として御検討いただきたいのが1点目。
 それが結局、いじめとか虐待とか、あってはならないのですけれども例えば先生は熱心に指導しているのだけれども、子どもにとってはパワハラに受け取ってしまっている事案なども救うことにもなるかもしれないし、あるいは子どもなりの、大人にはわからないような子どもの目線の、行政に対する要望とか注文を受け取るような受け皿になっていただけるとうれしいなと思ったので、ちょっと御意見を聞かせてください。
 新型コロナウイルス関連ですが、子どもが家で安心、安全に不安なく過ごすための一番大事なところは御両親なり保護者だと思うのですけれども、一方で、今、経済活動が非常に停滞しています。有給制度を活用して休みがとれるような正規の方は非常にいいと思うのですけれども、中にはパートであるとか非正規の方とか、経済的に窮することにもなりかねない今の状況では、子どもにもそういう不安感というのは伝わっていくと思うのですね。
 きょうは総務部長もいらっしゃるので、教育長と両方にお聞きしたいのですが、なかなか先生も多忙な中、家庭訪問をされるのですけれども、ぜひ、子どもの様子だけではなくて、親御さんの今の状況についても少し意識を持っていただくと、実は泣き寝入りをされている方がいるのだ、なかなか訴えるところがない方ももしかしたらいらっしゃるかもしれない、というところの拾い上げにもつながっていくのではないかなと。そういうのをトータルに考えて、県としてどうしていくのだというところにもつながっていくと思うので、その窓口として、その声を拾う役目という部分で御家庭全体を見ていただけることをお願いできたらと思うのですが、以上2点、お願いします。

●井上総務部長
 まず、1点目のアドボカシーの関係でございますけれども、今回の検証チームの中では、児童相談所、一時保護所内における施設内虐待が起因しておりますので、まずはその枠組みの中でということになろうかと思います。ただ、アドボカシー自体は、委員おっしゃったように非常に幅広い概念でありますし、当然、一時養護だけではなくて、考えなければいけない局面というのは多々あるわけでございます。
 今、県内でも養護施設の関係者の方を含めまして、こういった子どものアドボカシーについて、鳥取で何らかの仕組みができないかということをいろいろ御検討されていると承知しており、今回の検証チームの中にもこういった活動にかかわる方もおられますので、そういった観点の中で、まず第一弾で今回の検証チームの中で整理できた上で、それがもとになっていろいろと発展していければいいのかなと思っております。
 2点目につきまして、私の立場から申し上げますと、今、県では、例えば事業者の方の相談窓口でありますとか、さまざまな労働相談の形で、今回の件につきましてもいろんな御相談があるという体制をとってございます。
 ただ、そうは言いましても、やはりこういった正規の相談窓口に相談するのは気が引ける、勇気が要るという方々も当然いらっしゃるだろうと思います。そういった意味で、委員御指摘の、学校の先生方が保護者の方と話される中での情報というのも一つのルートかと思いますので、教育委員会からお伺いするなりして、県の対策に生かしていければと思っております。

●山本教育長
 福浜委員からコロナに対する対応につきまして、特に親御さんの状況の把握につきましてお尋ねがございました。おっしゃるとおりだと思います。
 今週2日からの休校には、とりあえず休みをとろうと対応しておられる方もあると思いますが、長期にわたって休みがとり続けられるかどうかとなると、個別の事情もあるのかなと思います。せっかく家庭訪問という手段で子どもさん方の状況を把握する機会がありますので、そうした機会を捉えて、親御さんの状況なども丁寧に聞き取るようなことについても、これから市町村にも要請して、また県のほうでも要望等を吸い上げて、適切な対応等を検討してまいりたいと思っております。

◎浜田(一)委員長
 そのほかございませんか。

○語堂委員
新型コロナウイルス。町の対応について、チラシの2ページで、感染症予防対策の4段目。人混みや繁華街への外出はできるだけ控えると書かれていて、一般の方も大分控えておられて、町並みに人は少なくなっているのですけれども、実際、子どもたちが出ていないのかどうか、巡回等はしておられるのでしょうか。

●足羽教育次長
 必ず自宅でじっとしていなさいというわけにもいきませんので、家の近くでの適当な運動等、ストレス発散になるようなことはもちろん、必要なものは認めておりますが、こういう状況で学校が休みになった理由は、密集地であって、自由な時間を確保するというものではありませんので、子どもたちにはそういう注意喚起をしております。中には出てしまっているという様子もあるようでして、高校などではそういうところを見回ったりとか、警察のサポーターの方の協力を得たりしながら情報を集めたりして、さらに注意喚起していきたいと思っているところでございます。どうもじっとしているわけではないようですので、何のための休業かの趣旨が損なわれないように、周知を徹底してまいりたいと思います。

○語堂委員
 認識しておられるのはよかった。私もファーストフード店で何名かが集まっているところを見たことがあったので、ちょっと危ないなと思って。特に子どもたち自身がマスクを持っていないこともあると思うので、やはりできるだけ広がらないようにする対策は絶対必要。あとは推進のほうをよろしくお願いします。

◎浜田(一)委員長
 そのほかございませんか。

○伊藤委員
 このコロナウイルスによって、保護者が子どもたちのお守りで仕事を休むということなのだけれども、そのことによってやはり避けなければならないのは、職を失う、これだけは避けないといけない大きな問題だと思うので、実態もしっかりと把握していただきたいし、本当に事業者の皆さんも大変だと思うのだけれども、県内の事業者に対して相互理解を得られるような、県としての対応も一つ検討していただくことを、総務部長がおられますのでお願いしておきたいと思います。

●井上総務部長
 雇用の関係、実は我々としても非常に心配しているところでもあります。今回、国のほうで雇用調整助成金の話が出てきております。ただ、雇用調整助成金は雇用保険の世界でありますから、対象から外れる方も出てくるということもございます。
 昨日、県でも対策本部会議を行う中で、国の仕組みでは必ずしも救済されないような方々にもやはり何か手当てを考えないといけないのではないかということで、今、担当部局で検討を始めているところでございます。事業者に対する支援、直接影響をこうむる方への支援、それぞれやり方がありますし、どういう形で組むか、国の制度から外れる部分でありますので、いろいろと考えなければいけない部分があろうかと思います。いずれにしても、ある種、災害といいますか、労働者の方にしてみれば、本人の責に帰すべき事由がない形での失職、離職等が生じるということは決していいことではありませんので、我々としてもしっかりできることを考えていきたいと思っております。

○尾崎委員
 本当に毎日毎日コロナ対策で大変だと思います。お疲れさまです。
 まず児相と、それからコロナの点で、2~3聞きたいと思います。
 児相ですけれども、これは検討委員会を立ち上げられてということで、私、本当に伊藤委員がおっしゃったのと共通した思いを持っています。まず第一に大切なのは、被害者が今どうなっているのか。ちゃんと回復傾向にいっているのか、その手だてをしたのか、そこが一番大事だと私は思います。その後で、再発しないようにするということが大事だと思います。伊藤委員がおっしゃったように、マニュアルをたくさんつくって、このときはこうすればいい、このときはこうしてはいけない、だけわかっていてもだめなのです。やはり基本的に何であるかということ、そこにきちっとくさびが打ち込まれていないと、幾らマニュアルをつくっても、ちょっとずれたらもうわからないということになるのだと思います。
 被害者がどうなっているのか、ちょっとお聞きしたいなと。どんな手当てをされたのかということです。そして、その観点でいけば、正職員さんにということも非常に負担増になるということでよし悪し。雇われた非正規の方の質をどう確保するかということが非常に大切なのだなと思います。
 学生さんも使われていたということを聞きましたが、医学部生さんだったらと思われたのかもしれませんが、それでもなおかつ、経験は少ない、年齢も近いわけです。そういったときにきちっとした対応ができるのかということ。今後の検討課題だろうかなと思っています。この2点です。
 続けて。コロナは本当に皆さん大変だと思います。
 学校の現場に聞いてみますと、やはり保護者の皆さんは、本音を言えば春休みの前倒しをしてほしかったという方が多いですね。それなら納得できて、あと学習もしてもらえるし、学校にも行くという声が保護者さんから何人かありました。これは今後の経過ですけれども、やはり子どもが家にいるということ自体で本当にひっくり返ったような騒ぎです。あるシングルマザーの方は、途中抜け出して家に帰るとかシフトを夜にしてもらったと。夜働いて、朝方になって子どもを見に帰って、御飯をつくってまた出ていくと。そんな工夫をされている方もあるのですね。だからいろんなお母さん、お父さんの体系がありますので、本当にきちっとした子どもたちの居場所がつくれているかどうか、考えていただきたいと思いますし、もう1点、休業補償の面でいえば、学生さんなどはバイトで学費を稼いでいるという方もあるわけですね。そうすると飲食店で働いていたとか、いろんなことが削られていってバイトで稼げないと。そんな例もあるのだということも認識しつつ、経済的な補償をどうなさるのか、その点もお聞きしたいと思います。

●井上総務部長
 米子児相の関係で2点お尋ねがありました。
 まず、1点目の被害児童に対するケアにつきまして、我々としては、一時保護という形でお預かりしているお子さんでありますので、責任を持って対応するというのは当たり前のことであります。詳細については担当部局の話になりますけれども、我々のほうでも確認しておきたいと思います。
 2点目につきましては、マニュアルをつくったら終わりというものではないということは、おっしゃるとおりであります。先ほど申し上げましたように、各児相の取り組みの状況を確認いたしました。当然、今回の米子児童相談所でも、日々の業務に関して夜間指導員の方がちゃんと子どもの様子とかを翌日に正規の職員に引き継ぐというような報告は行っているわけでありますけれども、県内のほかの児童相談所によっては、そういったものに加えまして定期的に夜間指導員も含めて集まってミーティングを行う中で、お預かりするいろんなお子さんに対する接し方、あるいはその処遇も含めて、職員同士で議論を行ったりとか、研修のような形をとったりといった取り組みをしているところもございます。
 そういった意味では、正直、今回事案が生じた米子児童相談所では十分でなかったということでありますので、先ほどの繰り返しになりますけれども、まず最低限の話として、ほかの相談所と同じようにちゃんとやりましょう。あとはそれが組織の文化としてきちんと根づくために何が必要かという点で、やはり職員の負担の関係もありますので、きちんとその体制をとらないと、組織文化、あるいは運用といったところが、せっかくいいことをやると決めたものが長続きしなくなってはいけない。そういった面で、今、尾崎委員なり、先ほどの伊藤委員なりの御指摘の点を、まずきちんとするということと、それを可能にする体制、その両点をしっかりこの検証チームの中で考えていきたいと考えております。

●足羽教育次長
 子どもたちの居場所のことにつきましてお答え申し上げます。
 県でも毎日、市町村教育委員会と連絡をとり、前日の様子を確認しながら、そこで出た困りごとに対応できるように協議を進めているところでございます。もちろん家庭を原則としていますが、委員さん御指摘のように、働く状況はさまざまございますので、放課後児童クラブでの対応はもとより、学校、教員のかかわりをより積極的に行うということで、昨日、市町村教育委員会も含め、通知を出したところでございます。いろんな形で子どもたちの居場所が必ずあること、その確保には今後も最大限努めてまいりたいと思いますし、その上で、日々どんどん変わっていきますので、最新の状況把握に努めてまいりたいと思います。

◎浜田(一)委員長
 よろしいですか。

○尾崎委員
 大変だと思いますけれども、いろんな状況がありますので、お願いします。
 ちょっと一つだけ情報提供ですけれども、ある幼稚園で先生たちが園児たちに手洗いの方法を徹底したのだそうです。こうやってこするのですよ、家でもそうしなさい。そうすると家でも、お母さんそれはだめとか、お父さんだめとか言って、しっかりやるのだそうです。そうしましたら、例年インフルエンザがある程度たくさん出るのですけれども、ことしは激減したそうなのですね。これを言うと皆さん本当に納得されるのですね。ですので、やはり手洗いがいかに大事かということをきちっと皆さんに広めていただけたらいいな。確かに今もそうなのですけれども、気をつけていただきたいと思います。

◎浜田(一)委員長
 そのほかございませんか。よろしいですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他ですが、執行部、委員の方で何かございませんか。よろしいですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 以上をもちまして総務教育常任委員会を終了いたします。

午前11時36分 閉会

 



 

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