令和元年度地域づくり(振興)県土警察常任委員会議事録

令和元年10月7日会議録(確定版)

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
中島 規夫
山口 雅志
斉木 正一
銀杏 泰利
興治 英夫
森  雅幹
松田  正
藤井 一博
欠席者
(なし)


 説明のため出席した者
津田警察本部長、西尾危機管理局長、草野県土整備部長、細羽交流人口拡大本部長、
広瀬地域づくり推進部長外

 職務のため出席した事務局職員
   尾﨑課長補佐  田中係長  澤田係長


 1 開  会   午前10時00分

 2 休  憩   午前10時15分  /  午前10時52分

 3 再  開   午前10時16分  /  午前11時00分

 4  閉  会      午前11時53分

 5 司  会   中島委員長

 6 会議録署名委員  斉木委員  銀杏委員

 7 付議案件及びその結果
    別紙日程及び下記会議概要のとおり

会議の概要

午前10時00分 開会

◎中島委員長
 ただいまから地域づくり県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 なお、今回の常任委員会は、執行部の入れかえを行うこととし、最初に、付託議案及び請願・陳情の審査を行った後、報告事項について、先に警察本部、危機管理局及び県土整備部、次に、交流人口拡大本部及び地域づくり推進部の順に行います。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。本日の会議録署名委員は、斉木委員と銀杏委員にお願いいたします。
 それでは、本委員会に付託されました議案について審査を行います。付託議案は、日程に記載の4議案であります。
 これから付託議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問とマイクのスイッチの切りかえをお願いします。
 それでは、質疑のある方は挙手をお願いします。(「なし」と呼ぶ者あり)
 質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。(「なし」と呼ぶ者あり)
 討論がないようですので、これより採決に入ります。
 採決については、一括して採決するのがよろしいか、お諮りいたします。よろしいですか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、付託議案を一括して採決いたします。
 原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 挙手全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました全ての議案については、原案のとおり可決すべきものと決定いたします。
 続いて、請願・陳情の審査を行います。
 今回は、新規分の陳情2件の審査を行います。
 まず、陳情元年県土整備第14号、鳥取県境港の整備促進について、審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○山口委員
 本件につきましては、不採択がよろしいかと思います。
 理由については、現在、境港管理組合が中心となって、境港の20年、30年後の将来像を取りまとめる長期構想を策定中でございます。この中で、物流であるとか観光、環境などの視点から、境港が今後担うべき役割等について幅広く検討しております。また、この議論の中で、コンテナを含めた物流の目指すべき方向についても議論を行っておりまして、その結果を踏まえて今後改定される予定の港湾計画について反映されるべきだと考えます。よって、以上の理由から不採択が妥当と考えます。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○銀杏委員
 趣旨採択を主張します。
 理由は、その陳情の趣旨は大変よく理解できます。しかしながら、より長期的な部分での議論、今後まとめられるこの長期構想の中で議論していくのが妥当であろうと思われることから、趣旨採択を主張します。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○興治委員
 同じく趣旨採択を主張いたします。
 近年、境港に寄港するコンテナ船は大型化しているという執行部からの報告もございました。また、太平洋側での大規模災害の対応として、物流機能のリダンダンシーを日本海側に確保するという意味からも境港の整備は必要であろうと思います。この陳情者は陳情の理由の中で、水深20メートル程度の港湾をということがありますけれども、現状を見る限り、これだけの大きなコンテナ船の寄港は見込めないという状況ではありますけれども、先ほど来出ておりますように、今後20年から30年後の将来像を取りまとめる長期構想が今、策定されておりますし、その港湾計画の中に今後の方向について反映させるということがありますので、その作業を後押しする意味からも、この陳情者の意を酌んで趣旨採択が妥当だと思います。

◎中島委員長
 そのほかございますか。
 意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
 確認いたします。御意見は、趣旨採択と不採択です。
 初めに、趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。したがいまして、陳情元年県土整備第14号については、不採択と決定いたしました。
 次に、陳情元年地域づくり第18号、出前説明会をもっと使いやすくすることについて、審査いたします。
 御意見を伺います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○山口委員
 本件についても不採択がよろしいかと考えます。
 理由につきましては、出前説明会については、県民からの依頼に基づき、窓口担当課である県民参画協働課から依頼内容と制度の趣旨を担当課に伝えているところでございます。その上で、依頼内容を所管する担当課と依頼者との間で具体的な開催時期や説明内容等、個別の事情を勘案し、双方で調整しながら実施に至るものであり、制度の窓口担当課を初め、所管外の部署による仲裁になじまないと考えます。
 また、申込者など、県民からの苦情については、窓口担当課でも受け付けておりますとともに「県民の声」制度でも受け付けているところでございます。さらに申し上げますと、過去5年間の実施状況を見ますと、年平均で324回、累計で3万人の県民の声に対して出前説明会を開催しており、県民からの依頼に対して開催に至らなかった点のみをもって県当局が真摯に対応していなかったとは言えないということでございます。以上をもちまして、不採択が妥当と考えます。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○銀杏委員
 採択を主張いたします。
 県行政全般に対する苦情、意見、提言、要望などを受け付け、担当課につなげる業務を県民参画協働課で行っていますが、陳情者が求める、解決のために調整を図るようなシステムまでにはなっておりません。第三者的に解決のため調整を図るシステムを構築することが、より県民サービス向上に資することから、採択を主張いたします。

◎中島委員長
 そのほか。

○興治委員
 同じく採択を主張します。
 陳情者は、この出前説明会について担当課の決定に不満がある場合、その苦情を受け付けて解決する、解決のために努力をするシステムが必要である、ということでございます。県民参画協働課に確認したところ、苦情のメールが来ていたが、引き継ぎ等の間のことであり、メールを確認できていなかったということでございました。
 仕組みとしては、こういう苦情が来た場合に担当課に事実確認して、開催について再検討を要請していたであろうということでありましたけれども、事情があるとはいえ、明確に機能し切れていなかったという問題もあり、しっかり機能させるという努力は必要だという意味で、採択するということ。それと今回の件は、陳情者が6年前に説明を受けていたこと、あるいはそのときと今回で出前説明会を受ける側のメンバーがかわっているということで、そこに配慮すべき事情があったかもしれません。そういう際に、この申込者と担当課のどちらの言っていることに理があるのか、そういった判断をして解決する仕組みも必要ではないか。そのことを執行部で検討いただくことも求めながら、採択を主張します。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○山口委員
 本件につきましては、2点ありまして、まずは真摯であったかどうか。これは了解されていると思います。あと、仕組み、システムがあったかどうか。システムについては先ほども申し上げましたように今回もそうなのだと思うのですけれども、担当課の決定に不満がある場合の、苦情を受け付けることの仕組みと、担当課でない部署が仲裁するなど、解決のために努力するシステムがございまして、その点からもちましても、不採択がよろしいかと改めて申し上げます。

◎中島委員長
 そのほかございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
 確認いたします。御意見は、不採択、採択の2通りであります。
 まず初めに、採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。したがいまして、陳情元年地域づくり第18号については、不採択と決定いたしました。
 それでは、執行部の入れかえを行いますので、暫時休憩いたします。

午前10時15分 休憩
午前10時16分 再開

◎中島委員長
 再開いたします。
 それでは、報告事項に入ります。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
 なお、質疑等については、説明終了後、一括して行うことといたします。
 最初に、警察本部から、報告(1)「鳥取県被害者支援フォーラム」の開催について、大塚課長、お願いします。

●大塚警務部参事官広報県民課長事務取扱被害者支援室長事務取扱
 警察本部資料の1ページ目をごらんください。鳥取県被害者支援フォーラムの開催について御報告いたします。この被害者支援フォーラムは、平成20年から毎年1回開催しており、ことしで12回目となります。公益社団法人とっとり被害者支援センターが主催し、鳥取県と鳥取県警察が共催しております。開催の目的は、犯罪被害者等が再び平穏な生活を営むことができるよう、社会全体で支援し、安全で安心して暮らせる社会の実現を目指すため、犯罪被害者御遺族の講演等を通じて、社会全体による被害者支援の必要性について、県民の理解を深めるものでございます。
 11月26日火曜日、午後1時30分から米子市福祉保健総合センターふれあいの里において開催することとしており、主な内容といたしましては、長年にわたり被害者支援活動に携わられた支援活動員等の方々に対する表彰、基調講演、警察音楽隊の演奏を予定しています。基調講演につきましては、犯罪被害者の会「つなぐ会」の会員で、御息女を犯罪被害により亡くされた被害者御遺族でもあります加藤裕司氏に、「明日を生きる」と題して講演を行っていただきます。広く県民の皆様に参加を呼びかけてまいります。

◎中島委員長
 続いて、報告2、鳥取県地域安全フォーラム2019の開催について、保田課長、お願いします。

●保田生活安全部総括参事官生活安全企画課長事務取扱
 鳥取県地域安全フォーラム2019の開催について御報告させていただきます。
 警察本部資料2ページをお願いいたします。フォーラムにつきましては、公益社団法人鳥取県防犯連合会が主催し、県警察と鳥取県が共催で10月16日水曜日、午後1時から東伯郡湯梨浜町地内のハワイアロハホールで開催いたします。これは10月11日から20日までの10日間に実施されます令和元年全国地域安全運動の一環としまして、県民の自主防犯意識の高揚と、安全・安心なまちづくりを目的として開催するものであります。
 フォーラムの内容につきましては、最初に県警音楽隊の演奏をお聞きいただいた後、防犯ボランティア団体の代表者によりまして、犯罪のないまちづくり宣言を行っていただきます。主催者等の挨拶の後に、地域安全活動に御尽力いただきました功労者の方々と功労団体への表彰が行われ、その後、湯梨浜町立ながせこども園の園児によります防犯ダンスの披露と、参加者に向けての防犯メッセージを発表していただきます。最後に、お笑い芸人コンビ、世界事情と、お笑い芸人、箸休めサトシさんに防犯をテーマにした漫才、コントを披露していただきます。フォーラムには防犯ボランティアの方々を初め、多くの方に来場していただき、防犯ボランティア活動の活性化や県民の自主防犯意識の向上を図り、安全・安心なまちづくりを推進していきたいと考えております。

◎中島委員長
 続いて、報告3、「第28回暴力追放鳥取県民大会」の開催について、笠田課長、お願いします。

●笠田刑事部参事官組織犯罪対策課長事務取扱
 警察本部資料の3ページをごらんください。第28回暴力追放鳥取県民大会の開催について御報告いたします。
 暴力団のない安全で住みよい鳥取県を実現するため、県民一人一人による暴力団排除意識の高揚を図ることを目的として、11月12日火曜日、午後1時30分から約2時間、とりぎん文化会館小ホールにおきまして、第28回暴力追放鳥取県民大会を開催する予定としております。本大会は、平成4年3月、いわゆる暴力団対策法が施行されて以降、暴力団員が行う不当な行為を防止する広報啓発活動の一環として全国的に行っているもので、鳥取県の場合、公益財団法人鳥取県暴力追放センターと県警察による主催で、年1回、鳥取、倉吉、米子、3市の持ち回りで開催しております。
 大会次第につきましては、2部構成としており、第1部では、長年にわたり暴力団排除活動に功労のあった団体及び個人に対する表彰や、県民代表者による大会宣言などを行います。第2部では、鳥取県弁護士会民事介入暴力対策委員の大田原弁護士による反社会的勢力等による不当要求行為の対応策等に関する講演や、県民一体となった暴力追放促進イベントとして、公立鳥取環境大学学生による書道パフォーマンス、和太鼓の演奏を披露していただくこととしております。

◎中島委員長
 次に、危機管理局から、報告4、島根原子力発電所2号機の新規制基準適合審査の状況等について(第56報)、及び報告5、令和元年度原子力防災訓練について、木本課長、お願いします。

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長
 危機管理局資料1ページをお願いします。2号機の審査状況について御報告いたします。
 前回の御報告から新たに3回の審査会合と、原子力規制委員会による現地調査が行われております。9月5日の審査会合では、耐震設計につきまして、建物、設備に係る地震力を、従来、水平方向については1方向としていたのですけれども、水平方向2方向と、鉛直方向を適切に組み合わせて耐震設計を行うようにという新規制基準の要求に従いまして、説明しております。規制委員会からは、水平2方向と鉛直方向を組み合わせる対象設備の選定方法など、ほかの原発と少し評価方法が異なる点があることから、中電はその理由を示すように、コメントを受けております。
 続いて、9月12日の審査会合ですけれども、竜巻を含む外部事象の審査が行われております。竜巻については、設計に用いる風速の設定を申請時の69メートルセクから将来の気候変動を考慮しまして、92メートルセクに変更したことを説明しております。航空機落下については、航空機の離着頻度ですとか、航路、施設の面積などから施設に落下する確率が極めて小さいことを説明しております。なお、テロ等の意図的な航空機落下への対策については別途審査が行われている状況でございます。今回の審査でもって地すべり以外の外部事象については審査終了となっております。
 あと、9月13日の基準津波につきましても、評価地点を加えた検討結果を説明しまして、こちらも審査終了となっております。
 最後、9月20日の現地調査ですけれども、原子力規制委員会の石渡委員が島根原発を訪問しまして、防波壁の東西の両端に接続している地山の安定性について確認しております。石渡委員からは、地山の地すべりに関して納得できないところがあるということで、審査会合の中でこの点について追及していくというコメントがありました。また、調査後の取材の中で石渡委員からは、大山の噴火による火山灰の影響を関西電力の3原発、大飯、高浜、美浜原発のバックフィットとともに、島根原発においても審査を見直すということについて、今回初めて公開の場で言及しております。
 最後、3のその他ですけれども、9月27日、新規制基準の適合性審査に関する中国電力の自治体向けの説明会が開催されまして、本県からも出席して内容を確認しております。
 続きまして、3ページ。今年度の原子力防災訓練についてです。本年度の鳥取県原子力防災訓練は、国が行う原子力総合防災訓練と合同で行います。この訓練ですけれども、原子力災害対策特別措置法に基づきまして、国が訓練計画を作成しまして、原子力規制委員会の意見を聞くことになっております。そして、9月18日、この訓練計画については了承されております。
 本県では初めて国との合同訓練ということで、11月上旬に実施する予定としております。下へ行きまして、主な訓練項目としましては、自然災害と原子力災害の複合災害を想定しまして、県庁ですとか西部総合事務所の災害対策本部等におきまして防災体制の確認ですとか、意思決定などの運営訓練を行います。あと、サイトセンターでの訓練ですとか、住民避難訓練、また避難退域時検査会場設置訓練では、名和と中山の農業者トレーニングセンターにおきまして検査資機材の設置ですとか、車両汚染の検査手順の確認などを行います。
 その他、原子力災害医療訓練ということで、DMAT、災害医療派遣チームと自衛隊が連携しまして、米子市の消防学校におきまして臨時医療施設の設置・運営訓練を行うこととしております。
 下の参考ということで、国の原子力総合防災訓練計画の概要を載せております。想定事象ですけれども、島根2号機での地震による冷却機能喪失を想定しまして、下の訓練の内容ですけれども、原子力災害対策本部及び現地の災害対策本部を設置しまして、中央と現地の防災体制確認ですとか、総理大臣による原子力緊急事態宣言の発出、原子力災害対策本部会議の開催等としてマニュアル手順を確認したりしております。
 また、人形峠環境技術センターでの事故を想定しまして、岡山と連携した原子力防災訓練を10月16日に行う予定としております。

◎中島委員長
 続いて、報告6、「消防防災ヘリコプターの運航に関する基準」と本県の対応について、谷本課長、お願いします。

●谷本消防防災課長
 資料4ページをお願いいたします。消防防災ヘリコプターの運航に関する基準と本県の対応について、御報告させていただきます。
 消防防災ヘリコプターにつきましては、資料の下に参考ということでお示ししておりますけれども、近年、他県におきまして、平成29年、平成30年に防災ヘリの墜落ということで、乗務員等が亡くなるという事故が起きております。この事故を受けまして、消防のヘリの安全な運航をするための基準を消防庁が9月24日に告示されました。この告示につきましては、各都道府県、消防防災ヘリを運航している団体において、遵守する義務があるということでございます。
 この内容でございますが、大きなものとしまして、1のところに運航基準の柱ということでお示ししております。パイロットを2人の操縦士体制とすること。イで、運航責任者と運航安全管理者を配置すること。ウで運航の安全に資するフライトレコーダーなどの一定の装備を備えることとされております。この基準のうち、本県の消防防災ヘリコプター、平成10年に導入いたしましてから、現在2基目でございますけれども、現在は1人の操縦士で操縦しておりますが、この基準の施行が令和4年4月で、一部、令和7年4月まで経過措置がありまして、それまでに2人操縦士体制とする必要があります。また、イの運航安全管理者を配置することというのがありまして、この施行は令和3年4月なのですけれども、現在運航安全管理者という職を鳥取県は配置しておりませんので、この基準が施行されるまでに配置するようにしていきたいと思います。
 具体的に申し上げますと、表の真ん中あたりに2人操縦士体制とございます。ヘリの場合、ヘリ一般の免許と、機種ごとに免許を取らなきゃいけないという仕組みになっております。車でいうと、車の免許を持って、プリウスですとか、クラウンですとか、機種ごとにまた免許が必要ということ。令和4年4月からは2人操縦体制にするのですけれども、令和7年3月末までは副操縦士席に搭乗する操縦士は、当該ヘリの操縦資格を持っていない者でも可とするというただし書きがございまして、ヘリの免許は持っているのだけれども、この機種のヘリの免許は持っていないという方でも、令和7年3月までは大丈夫という仕組みになっております。
 右側の本県の対応でございますけれども、現在は1人操縦士体制でございますが、令和4年4月からは副操縦士に当該ヘリの資格はないのだけれども、ヘリの資格は持っている方に乗っていただくと。令和6年4月からは当該ヘリの資格を持った操縦士の2人体制にしていくという形で、今回この基準に対応するよう鳥取県の防災ヘリの安全運航を図るよう準備しているところでございます。
 また、現在、本県のヘリは運航委託しております。この運航委託の期間が今年度末まで5年間でございまして、来年度に向けて次期運航委託契約を締結する必要がございまして、11月補正予算にて、その予算の審議をお願いする予定としておりますので、その際はよろしくお願いいたします。

◎中島委員長
 次に、県土整備部から報告7、令和元年鳥取県地価調査の結果及び地価動向について、前田課長、お願いします。

●前田技術企画課長兼都市計画室長
 県土整備部資料1ページをお願いいたします。既に報道されておりますが、令和元年の鳥取県地価調査の結果及び地価動向について報告いたします。
 地価調査は、都道府県が年に1回、7月1日時点の地価を調査して公表するものでございます。県内の調査結果ですが、全用途で引き続き下落傾向ですけれども、下落幅は縮小傾向にございます。特に工業地では2年連続して上昇しておりまして、地区別でも米子市と日吉津村が全用途で上昇しているところでございます。
 また、価格が上昇した地点は昨年より9地点ふえまして、24地点となっております。今後も引き続き県内の地価の動向に注視してまいりたいと考えております。

◎中島委員長
 続いて、報告8、一般国道482号「舂米バイパス」の供用開始について、米谷課長、お願いします。

●米谷道路建設課長
 資料の2ページをお願いします。一般国道482号、つく米バイパスの供用開始について報告いたします。国道482号は、国道29号から若桜の氷太くんやスキー場を結び、兵庫県へとつながる道路です。現道は幅員が狭く、急勾配、急カーブが続く交通の難所でございます。今回、つく米バイパスが開通することにより、平成24年に開通した茗荷谷-渕見バイパスと一体となって交通の隘路が解消され、特に冬季の安全確保と観光振興に寄与すること、及び春に開通した県境部を通じて地域間交流の促進が図られることが期待されています。
 今回、つく米から茗荷谷間の1,350メートルにつきまして、11月24日日曜日、午後1時に供用開始する運びとなりました。供用に先立ち、同日午前10時より若桜町立若桜学園で開通式をとり行い、開通式終了後、祝賀行事並びに開通イベントを現地で行う予定としております。
 委員の皆様には、改めて開通式等の御案内をさせていただきますので、御出席のほどよろしくお願いいたします。

◎中島委員長
 なお、報告9、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、県土整備部資料3ページ以降のとおりでありますので、説明は省略します。
 ただいまの説明で、質疑等はございますか。

○森委員
 危機管理の3ページ、防災訓練なのですけれども、初めて国と合同でやるということなのですけれども、もう今は10月の中旬になろうとしているのですけれども、11月上旬でまだ日程がはっきりしないというのは、どういうことなのですか。

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長
 先日、国が訓練計画を作成しまして、原子力規制委員会に意見を聞く機会がありまして、そのときにそこまでは明確になってはいない、11月上旬という話になっております。

●水中原子力安全対策監兼副局長
 11月上旬ということにつきましては、この間の原子力規制委員会で了承をもらっているのですが、具体的な準備日時は我々も国と調整しながら持っているのですけれども、国の調整がまだ進んでいないので公表できないという、相手先さんの関係で調整できないということですので、御理解いただきたいと思います。
 なお、訓練の開催が決まりましたら、委員の方々にも案内状を差し上げますので、御参加、御視察をお願いしたいと考えております。よろしくお願いいたします。

○森委員
 住民の避難訓練とかも入っているのに、まだ決まっていないというので、できるのですか。

●水中原子力安全対策監兼副局長
 住民の方には、米子市と境港市から、その日付については実施予定日ということで調整させていただいておりまして、住民の方にも御理解いただいております。日程が国の関係でまだ調整中で、まだ正式に公表できないということでございます。

○森委員
 ちょっとよくわかりませんけれども、住民参加での避難訓練ができるということですね。

●水中原子力安全対策監兼副局長
 本年度につきましても米子、境港の住民の方に参加いただいて、避難訓練をしっかりやりたいと考えております。

○森委員
 参加の規模はどれぐらいですか。

●水中原子力安全対策監兼副局長
 参加の規模は例年規模ですけれども、米子、境港市でまだ数を確定しているところでございます。例年規模で考えております。

○森委員
 1ページに戻ります。2号機の適合審査の関係ですけれども、ここで初めて出てきたのが、外部事象のうち地すべり以外は審査終了、それから津波についても審査終了ということになっているのですけれども、今、あと審査が残っている項目は、どういったものが残っていて、どういう予定が考えられるか、教えてください。

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長
 今後の審査についてなのですけれども、資料の2ページ、別紙1を見ていただくと、進捗状況を書いておりまして、ゴシック、太文字になっているところが審査済みとなっております。地震、津波関係についてはおおむね終わっているところが多いのですけれども、重大事故対策ですとか、設計基準事故対策、こちらのプラント側の審査になるのですけれども、設計のほう余り進んでいない状況で、これから審議していくところになると思います。

○森委員
 了解です、はい。

◎中島委員長
 よろしいですか。そのほかございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 なしということで、次に移ります。次に、その他ですけれども、執行部、委員の方で何かございませんか。

●米谷道路建設課長
 県土整備部配付の資料をお願いします。米子駅南北自由通路のデザインについて、最近の状況を説明するよう要請を受けましたので、今回説明させていただくものでございます。
 南北自由通路のデザインにつきましては、米子市が8月にパブリックコメントを実施されまして、先日、9月26日に米子市議会の都市経済委員会に市の方針が示されました。その内容は、商都をイメージしたものと、自然をイメージしたものの2案のうち、商都をイメージした案で、今後デザインの深度化を図るというものでございます。
 理由といたしましては、資料の中ほど、市の方針にありますとおり、米子駅が、来訪者が最初に目にされる場所であり、地域の方にも、米子駅といえばこのデザイン、と思っていただけるランドマークとしての役割を持つデザインということで、斬新でインパクトのあるデザインである商都を選定されました。今後この案をベースに詳細設計が進められていくこととなります。

◎中島委員長
 そのほかございますか。
 田村課長。

●田村河川課長
 同じく県土の資料でございますけれども、チラシをごらんください。菅沢ダム完成50年記念式でございます。菅沢ダムは、昭和43年5月に竣工してから昨年で50年を迎えた多目的ダムでございます。昨年50周年記念式を予定しておりましたけれども、前日南町長さんの御逝去で急遽中止したところでございます。再度このたび、今年度になりまして50年記念式を開催するということで、国、県、地元の日野町、日南町及び関係企業で構成される実行委員会で進められてきたところでございます。
 日時は11月10日日曜日、午前10時から、場所は日南町総合文化センターで開催されます。内容としましては、地元中学生のダムに寄せるビデオレター、日南神楽の舞などを御披露いただきます。既に本常任委員会の委員の方々にも案内状等をお届けさせていただいており、御参加のほどよろしくお願いいたします。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

●山根治山砂防課長
 同じく配付資料の中に、土砂災害・水害に関するシンポジウムを説明させていただきます。
 副題としまして、「~災害から「命を守る」ための行動を学ぶ~」としております。近年、土砂災害で多くの命が奪われるという事例がございますので、逃げおくれをなくす、または率先して逃げるという気持ちを持っていただくために、このようなシンポジウムを開催いたします。日時は今週の土曜日、12日、午後1時半から、場所は湯梨浜町のハワイアロハホールで開催いたします。このチラシのとおり、基調講演を気象予報士、防災士の平井さん等にやっていただくとともに、パネルディスカッションでは鳥大名誉教授の藤村先生をコーディネーターに、地元の方々、県土整備部長も参加します。
 台風19号が近づいておりまして、場合によっては中止になる可能性もございますが、現時点では開催する予定にしておりますので、多くの皆様に御参加をお願いしたいと思います。

◎中島委員長
 そのほか報告事項はございますか。
 では、ただいまの3件、報告事項がありましたけれども、これについて何かございますか。

○山口委員
 米子駅のデザインについてですが、今後このデザインを深めていくということで、これがどんどんイメージになるのですよね。そこで、これが何を意味しているのか、ちょっとよくわからなくて、商都の北側の図を見たら、四角の中の左のほうに何か白い。まず四角が何なのか。それと中の左のほうに筒みたいな何かがありますが、簡単でいいので、これが何を意味して、それが商都をどうイメージするのか、教えてください。

●米谷道路建設課長
 商都の四角、長大フレームで駅のボリューム感を表現しているデザインです。中は全面ガラス張りで、解放感があるようにガラス張りにされているということでございます。中の白いのは壁です。

○山口委員
 では、また詳細が決まりましたら教えてください。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○斉木委員
 実はこれは見てもう知っているのですけれども、駅に関しては、これ以外はいけないのですか。聞きたかったのは、上から見た鳥瞰図で、北側の駅前の、あれは合掌の像の近辺、合掌の像自体の位置は動いていないと思う。その前の図面で、鳥瞰図で見ると今一番困っているのは駐車場が物すごく削られると。さらに車を待つところがなくなるというイメージになるものだから、そのことが聞きたかった。あのまま走ってしまうと大変なことになると素人ながらに思っているのです。この駅はこれで皆さんがいいということですので、いいです。
 あそこはエスカレーターもないし、上がるのはありますけれども、羽田空港みたいに横移動でエスカレーターがついているわけではないし、高齢化社会になってきて、年配の方も南口から北口に渡る方は100メートルも歩かないといけないと。歩いて改札口まで行かなければいけないと。それで、改札口はどちらかというと南口にまとめてつくってあるわね。自由通路から来て、ホームにおりるところには、この自由通路はつながらないわけだから。その横を通るわけだから。

◎中島委員長
 課長、その資料を持ち合わせているの。北口の車どめの辺のことが1点、それから今は100メートル通路で結ばれるけれども、改札口が南側だから、そういう細かなこと、その資料はあるの。

●米谷道路建設課長
 まず最初に、先日お示しした鳥瞰図ですね、あれはあくまでも今回の駅の絵柄がわかるようにつくられた鳥瞰図でございます。あのときにも書いてあったのですけれども、駅北の整備の、あくまでもイメージ図で、あれで決まったものではございません。今後検討されていくものでございます。そのとき屋根の話もあったのですけれども、そのことについても米子市にはお伝えしまして、当然、考えていくけれども、まずは米子駅の整備が終わってから、ちゃんと固めていくということでございました。改札口の件でございますけれども、改札口は北口寄りにできるはずです。

○斉木委員
 北口にもできる。

●米谷道路建設課長
 はい。

○斉木委員
 いや、改札して、歩いて、ホームにおりるのは今実際に使っている橋梁、通路かな。上を通って、5番ホームとか4番ホームにおりるのは奥まで歩かないといけないわけだ。それで、おりる通路は壊さずにそのまま使うのだけれども、それに自由通路から行く道が通って、5番とか4番ホームに行けないでしょう。

●米谷道路建設課長
 そうですね。

○斉木委員
 効率のことばかりを考えた設計というのはこれからの社会、高齢化社会には合わないと、私自身は物すごく不満を持っているのです。お金のことやいろんなことがあることはわかっていますけれども、車からおりた人はエスカレーターを上がって、100メートル歩かないといけない。歩いてさらに近くまで来て、ホームにおりるのももう一つ通路を通っておりると。余りお金をかけない、現実に合わないようなイメージを私は持っているのですけれども、そのあたりをちょっと一度、後で来ていただいて、ここを議論しないといけないわ。
 南口はできたからいいでしょうではない。逆に南口をおりた人は、年寄りは物すごく歩かないといけないということなのです。今、北口でおりると、すぐにさっと行けるけれども、今は特にすっと行かれるけれども、あの鳥瞰図を見ると、北口も車が非常にとめにくくなった。これは何を考えているのかと思っておりますので、ぜひもうちょっと議論しましょう。

◎中島委員長
 課長、今の要望は、地元の人が特に思うことみたいだから、個別に聞いて、それを米子市に伝える、こういうことでよろしいですか。

●米谷道路建設課長
 はい。

◎中島委員長
 そのほかございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が尽きたようですので、以上で終わります。
 それでは、執行部の入れかえを行いますので、暫時休憩いたします。再開は11時といたします。御苦労さまです。

午前10時52分 休憩
午前11時00分 再開

◎中島委員長
 再開いたします。
 それでは、報告事項に入ります。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
 なお、質疑等については、説明終了後、一括して行うことといたします。
 最初に、交流人口拡大本部から、報告10、「鳥鐵ノススメ写真展」・「鬼太郎列車」特別展示の実施結果について、岩下課長、お願いします。

●岩下観光交流局副局長兼観光戦略課長
 交流人口拡大本部の報告資料1ページをごらんください。「鳥鐵ノススメ写真展」・「鬼太郎列車」特別展示実施結果について報告いたします。
 9月7日から9日間、京都鉄道博物館において、こちらのイベントを開催いたしました。県内の風景、写真パネルの展示、それからこの期間のうち5日間ですけれども、米子から京都まで鬼太郎列車を運びまして、実際の車両を展示しております。あわせて、鬼太郎、ねこ娘との記念撮影、観光PRなどを行っております。有料入館者のうち、多くの方がこの鬼太郎列車を見学されて、アンケートもいただきました。約94%の方が鳥取県へ旅行したいと回答いただいております。
 今後の取り組みなのですけれども、人気を博した鬼太郎列車など趣のある鉄道をめぐる旅ならではの楽しみ方の提案、PRを行うとともに、駅弁の開発、沿線車窓の景観整備など、地元への支援も行って、鳥鉄の旅の魅力向上を進めてまいる予定にしております。

◎中島委員長
 続いて、報告11、米子上海国際定期便就航に向けた取組について、鈴木課長、お願いします。

●鈴木観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
 2ページをごらんください。上海浦東空港から米子鬼太郎空港への国際定期便の就航に向けた取り組みについて報告いたします。
 9月13日の常任委員会で、この定期便就航に向けて調整中だとお話しさせていただきましたが、その翌週、9月18日に上海吉祥航空日本支店長が知事を表敬訪問いたしまして、来年1月に就航する方向で調整していると。まずは週2便で運航したいと報告されました。
 これを受けまして、私どもは早速、2番でございますが、20日に県庁内ワーキングを発足して、さまざまな取り組みを進めていく体制を整えたところでございます。
 また、3番でございますけれども、9月20日、21日の両日、上海の旅行会社に対する情報説明ですとか、早速この定期便のPRに取りかからせていただいたところでございます。
 4番、今後の主な予定でございますけれども、就航に向けた調整の支援を行うとともに、鳥取県の知名度向上及び経済活動等によるアウトバウンド需要の創出といった取り組みを進めてまいりまして、上海便の就航に向けた準備をしっかりと行ってまいりたいと考えているところでございます。

◎中島委員長
 続いて、報告12、台湾からの自転車イベントへの参加について、遠藤課長、お願いします。

●遠藤観光交流局交流推進課長
 3ページをお願いいたします。台湾からの自転車イベントへの参加についてでございます。台湾につきましては、昨年11月に台中市と友好交流協定を締結いたしまして、今、いろんな分野で交流活動を進めているところですけれども、このたび台中市を中心に、台湾から、10月19日、20日に鳥取市で開催されます自転車のイベント、すごいライド!に190名程度参加いただくことになりました。これについて、台中からはチャーターを利用されるとともに、高雄や桃園のほうからもおいでいただくことになっております。県内のさまざまな自転車イベントへの参加のほか、県内の視察等もしていただくことになっております。これを機会に自転車交流等をしっかり今後につなげるような取り組みにしていきたいと思っております。
 委員の皆様におかれましても、10月20日の夕食会に御案内を差し上げておりますので、ぜひ御参加いただければと思います。

◎中島委員長
 続いて、報告13、2.5次元舞台「四十七大戦」及び関連した取組について、及び報告14、原画展「谷口ジローの世界1~狩撫麻礼との80年代~」の開催について、森田官房長、お願いします。

●森田まんが王国官房長
 4ページをごらんください。「四十七大戦」の舞台について報告させていただきます。
 漫画「四十七大戦」は、鳥取県など47都道府県が次の日本の首都を決める決闘、首都争奪戦を繰り広げる漫画でして、「鳥取さん」が主人公です。ウエブ漫画総選挙で2018年に1位を獲得した漫画です。この漫画を原作にいたしまして、10月24日から27日、東京新宿で。11月1日、2日には鳥取で舞台公演があります。主人公は、境港市出身の俳優、永瀬匡さんです。この公演に合わせまして、鳥取県では四十七大戦の聖地巡礼マップを作成いたしました。東京都内のイベントなどで配布しております。また、東京公演来場者を対象に、松葉ガニや鳥取の旅行券などが当たるキャンペーンを開催し、鳥取県への来県や周遊を促します。
 続きまして、5ページ、原画展、谷口ジローの世界をごらんください。谷口ジローさんですが、作品はアジア、ヨーロッパ、アメリカなどで広く翻訳され、高い評価を受けております。こちらの原画展をただいま鳥取市内のギャラリー鳥たちのいえで開催しております。鳥取県内では、1990年代の「父の暦」や「遥かな町へ」が有名なのですけれども、今回はボクシングやハードボイルドなど、1980年代の作品にスポットを当てております。10月12日には谷口ジロー作品に詳しい研究員の方をお招きしまして、ギャラリートークを開催する予定にしております。

◎中島委員長
 続いて、報告15、伯耆国「大山開山1300年祭」結願の年の取組状況について、田中参事、説明をお願いします。

●田中西部総合事務所地域振興局西部観光商工課参事(大山振興担当)
 1300年祭は、平成29年度から取り組んで、ことしで3年目を迎えますが、このたび一連の行事の結びを意味する結願式典・法要が開催されますので、報告させていただきますとともに、今年度も市町村や関係団体と連携して事業の自立化などを図りながら、さまざまなイベントを実施しておりますので、その取り組み状況と、今後の予定について御報告させていただきます。
 まず、結願式典・法要でございます。10月24日、大山寺において行われます。参加者でございますけれども、1300年祭でお世話になりました方々に広く御案内させていただいております。委員の皆様方にも御案内させていただいておりますので、御臨席賜ればと思いますので、よろしくお願いいたします。
 概要でございますけれども、来賓挨拶による式典、大山寺の住職による法要でございます。同日開催イベントは、記載のとおりでございます。
 次に、6月中旬以降の主なイベントでございますけれども、まず、福万来のホタル乃国でございます。日南町福万来地区で蛍の保護の協力金500円をいただき、環境への負荷軽減を行いながら、鑑賞会を行いました。来場者は約4,500人ということで、昨年度の倍の人数が来場していただいております。
 続きまして、大山山麓謎解き宝探しでございます。これは大山周辺の観光地等を宝探しエリアとして、参加者に謎解きと宝探しを楽しんでもらうイベントでございます。各エリアのクリア数ということで、途中段階の数字を書いておりますけれども、今年度最終は6,179人ということで、昨年度の5,808人を上回る数字でございました。
 続きまして、お盆の大献灯でございます。例年行っておりますけれども、ことし初めて和傘を立体的に見せる、和傘の回廊などの演出も行いましたところ、来場者4,200人ということで、来場者は昨年よりも少なくなりましたけれども、入場料を300円から1,000円に見直して、事業の自立化を図りつつ、このうち400円分を参道で使えるチケットとしまして、地域消費を促しました。
 続きまして、大山講座でございます。8月から10月にかけまして、主に地元の方を中心に、大山のあらゆる魅力を体験していただく講座を開催いたしました。8月3日には親子で阿弥陀川の渓流上りに挑戦する講座などを開いております。
 5番目に、ホーリートレイル、大山古道ウオークでございます。大山古道の坊領道をウオーキングしながら歴史・文化・自然・食を同時に味わっていただくイベントを開催いたしました。台風にもかかわらず、参加者が約80名ということで、そのうち4分の1が県外、四国や山陽方面から来ていただきました。
 6番目に、秋のたいまつ行列、9月28日に開催いたしました。これも夏山開きのときには恒例として開催しているのですけれども、1300年祭を記念しまして秋にも実施いたしました。ゴール地点の博労座の特設ステージには、火神岳の大山にちなみ、火やたたら、刀剣にまつわる伝統芸能なども実施いたしましたところ、400名の参加がございました。アンケートの回答を見てみますと、約半分近くが県外の方でございました。関西、山陽方面を中心に、富山、東京、佐賀、福岡という遠方からも御来場いただいておりました。それから、20を超える都道府県で報道していただくなど、全国にも発信することができました。
 3番目に、今後予定されている主なイベントでございます。米子城ライトアップとか、奥日野たたら2WEEK、大山大献灯も10月に開催いたします。それから、一番最後に書いてあります1300年祭を御縁に、奈良県の春日大社で「最古の日本刀の世界 安綱・古伯耆展」、これは後ほど御説明させていただきますけれども、これも開催させていただくことになっております。

◎中島委員長
 続いて、報告16、首都圏アンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」開設5周年記念イベント等の実施について、谷長本部長、お願いします。

●谷長東京本部長
 資料8ページをお願いいたします。平成26年9月に首都圏アンテナショップ、とっとり・おかやま新橋館がオープンしておりますが、このたび5周年を迎えることとなりましたので、その記念のイベントを行います。それから、今週中に延べ来館者数が250万人を突破する見込みになりましたので、突破セレモニーをやることとしておりますので、報告させていただきます。
 まず、開設5周年記念イベントでございますが、10月29日、とっとり・おかやま新橋館の2階、催事スペースにおきまして行います。両県知事、ゲストとしましてココリコ遠藤章造さん、ブルゾンちえみさんをお招きして行う予定です。遠藤さんは4年前にとっとりふるさと大使、ブルゾンちえみさんは昨年、おかやま晴れの国大使を務めておられます。内容としましては、両県の観光地、特産品等を首都圏のメディアに向けてPRしていきたいと考えております。本県は特に星空舞をPRしたいと考えております。
 その他としまして、現在、1階物販店舗、2階レストランにおきまして、さまざまな取り組みをやっております。チラシを配付しておりますので、後でごらんいただきたいと思います。
 次に、来館者250万人突破記念セレモニーでございますが、見込みとしましては10日木曜日あたりになるのかなと考えております。当日は運営事業者の代表者、両県の東京本部長と事務所長が出席いたしまして、くす玉割り、250万人目のお客様に対しましては両県の特産品の詰め合わせ、アンテナショップの利用券を贈呈しようと考えております。

◎中島委員長
 次に、地域づくり推進部から、報告17、鳥取県の政策に関する県民意識調査の結果について、西尾課長、お願いします。

●西尾県民参画協働課長
 1ページをごらんください。鳥取県の県政に関する県民意識調査の結果を取りまとめましたので、御報告いたします。
 これは元気づくり総合戦略に掲げる政策を初め、県政全般について県民にアンケートし、県政の基礎資料として活用するために行っているもので、今回で第4回となります。対象は県内在住の18歳以上の方3,000名で、住民基本台帳に基づく無作為抽出で行っております。調査票は郵送し、6月26日から7月31日までを調査期間としております。回答数は1,500名で、回答率はちょうど50%となります。
 詳細は添付しております報告書をごらんいただきたいと思いますが、主な結果を御紹介いたします。結果概要1.、鳥取県の住みやすさでございます。鳥取県に対して愛着や誇りを持っている方は71%余りになっており、住みよさについても61.3%の人が住みやすいと回答しておられます。また、暮らしに関しては、豊かな自然に恵まれている、治安がよいといったところに高い評価を得ております。一方、公共交通機関が整っていると思わない人が少しふえている状況でございます。
 2.の施策の満足度と今後の優先度ですが、豊かな自然の中で伸び伸び鳥取らしく生きる、の満足度は、自然を保存し、活用する取り組み、観光資源を活用した観光誘客の取り組みの満足度が高く、政策の優先度としては農林水産業の担い手育成への取り組みが高いようです。
 次に、人々のきずなが結ばれた鳥取のまちに住むという項目では、子育てができる環境づくり、人材育成についての評価が、満足度が高かったようです。政策の優先度としては子育てができる環境づくり、高齢者、障がい者が輝ける地域づくりの優先度が高いという回答でした。
 幸せを感じながら鳥取の時を楽しむという項目では、移住、住み続けたい、鳥取に帰りたいというような取り組みに関する満足度が高く、優先度については、働く場の確保、暮らしやすく、まちを元気にしていく取り組みについて、優先度が高くなっております。それ以外のさまざまな取り組みにつきましては、医療体制を強化する取り組みについての満足度が最も高く、災害、防災意識に係る取り組み、県内交通の高速化の取り組みについて満足度が増加しております。優先度といたしましては、防災意識、災害に強いまちづくり、防災意識に係る取り組みが最も高く、次いで健康、医療体制、県内交通高速化の順で優先度が高いという結果になっております。
 重点施策への関心・認識についてですが、女性活躍の推進については、ごらんのとおり、ワーク・ライフ・バランスなどについての認知度が少しずつ上がっている状況です。
 少し下になりますが、鳥取県の現状と目指す姿について尋ねたところ、幸福度についてどの段階にあるかというお尋ねをしたところ、普通からとても幸せまでに属する方が84.5%となり、8割以上の方が幸せである、普通以上であるとお答えいただいております。他県に比べた鳥取県の強みについて尋ねたところ、自然環境に恵まれているが圧倒的に多かったのに対し、他県に比べて鳥取県の強みやよさがあるとは感じないという方も10%ございました。
 3ページでございます。鳥取県がこの10年間に取り組んできた施策の柱への評価についてですが、これは食のみやこ鳥取の推進、農業の展開についてが最も高く、次いで、大交流時代、安心医療体制、健康文化づくりの順で評価が高かったということになりました。一方、中山間の住民の生活の安全・安心を確保した持続可能な地域づくりが最も低い評価でございました。
 また、今後2030年ごろまでの鳥取県の将来は、現在と比べて明るいかどうかということを尋ねたところ、わからないが最も高く、45.3%でございました。次いで、どちらかといえば暗いが23.6%でした。この調査はクロス集計もしておりまして、20代ではほかの年代と異なりまして、どちらかといえば明るいという回答が、暗いを上回っている状況でございました。
 10年後を見据え、どのような姿を目指していくことが望ましいかという問いにつきましては、希望する働き方や子育て、健康や生きがいなど、県民の生活の質の向上が最も高く、次いで豊かな自然についてが21.5%で続いておりました。最も重要な人口減少に係る施策として、社会減対策、続いて、自然減対策という順でございました。
 今後、この調査については庁内で共有いたしまして、令和2年度に向けた予算要求等で活用していただく予定でございます。

◎中島委員長
 続いて、報告18、日本財団の支援による空き家を活用した交流・滞在拠点の整備について、澤米室長、お願いします。

●澤米県民参画協働課共生社会プロジェクト推進室長
 4ページ目をごらんください。日本財団との協働プロジェクトの一環で整備を進めておりました鳥取市鹿野町での大学生やアーティストの長期滞在拠点の整備が終わりましたので、その概況を報告させていただきます。
 今回の事業計画では、最近鹿野町におきまして、町内の空き家を改修して青山学院大学の分室として利用する取り組みや、大阪国際大学のゼミ生による観光フィールド調査、あるいは鳥取大学との交流など、県内や他県の大学との交流が拡大、あるいは進化しつつある状況を捉えまして、長期滞在して地域住民との交流を深め、実現可能な地域づくりのアイデアをいただいたり、あるいはそれをきっかけとして鹿野に移住していただいて、地域づくりにかかわっていただくといったきっかけとなりますよう、空き家を改修して長期滞在可能とするとともに、地域住民との交流ができますように、住民自身が日ごろサロンとして集える場としても整備しまして、交流を通じた地域づくりの拠点となる取り組みを、日本財団とともに支援したものでございます。施設の詳細は以下のとおりとなってございます。
 今後でございますけれども、鳥取市におきましても総務省の関係人口創出拡大事業、モデル事業の採択を受けておりまして、鹿野とつながるプロジェクトと題されて、県外での鹿野を知るトークイベントや、おいしいものを集めた鹿野マルシェの取り組みを進めていらっしゃいまして、このような取り組みとも連携しまして、今後も県外から人を呼び込み、地域住民との協働によるまちづくりが発展していくよう、好循環を起こす取り組みを続けてまいります。

◎中島委員長
 続いて、報告19、第53回全国ろうあ者体育大会in鳥取・島根の開催について、井上参事、お願いします。

●井上地域づくり推進部スポーツ課参事(スポーツ振興・競技力向上担当)
 資料5ページをお願いいたします。鳥取県と島根県で開催されました第53回全国ろうあ者体育大会の開催結果について報告させていただきます。
 9月19日から22日までの間、競技の日程については21日、22日の2日間でございましたが、山陰地方では初めてとなります第53回全国ろうあ者体育大会が開催されました。鳥取県内では5競技を予定しておりましたが、台風による降雨の影響がございまして、倉吉市と北栄町で予定されておりましたソフトボールが中止になりました。鳥取県の選手では、男子バレーボール10名を含めた20名が参加される中で、やり投げで1位、ほかの陸上、バドミントン等でも入賞というような活躍があり、多くの方の参加により、熱戦が繰り広げられました。
 この大会の特徴としましては、開会式が20日に米子で開かれたのですけれども、高校生の手話によるオープニング挨拶ですとか、アトラクションで鳥取城北高校の応援チア部の手話を交えた応援エールもございました。それから、競技会場でも高校生の手話によるボランティアということで、35名にも上る方々に御協力いただいたところでございます。
 各市町の協力の部分になりますけれども、地元の方々による梨の振る舞いもしていただきまして、試合後の選手の方、観覧者の方々にも喜んでいただいたところでございます。あと、開催に向けた周知、PRということで、県では事前PRイベントの開催、新聞広告等もさせていただいておりますし、各市町でも広報紙等でのPR、ケーブルテレビでの情報提供というところで御協力をいただいております。
 あと、関係者、選手の声でございますが、歓迎されている感じを受けたと。鳥取県は全国で初めて手話言語条例を制定した県でもあり、手話ボランティアも充実していたし、聾唖者に対する理解も進んでいるという声をお伺いしております。主催者であります全日本ろうあ連盟等から、今までにないほど官民が一緒になってつくり上げたよい大会だという言葉を聞いておりますので、大会としては成功裏に終わったものと考えております。

◎中島委員長
 続いて、報告20、空き家利活用シンポジウム(米子市)の開催について、齋藤課長、お願いします。

●齋藤中山間・地域交通局中山間地域政策課長
 空き家利活用シンポジウムを開催しますので、先立ちまして御報告申し上げます。
 空き家の利活用を推進するために、今年度は2回目になりますけれども、県の委託事業として、米子市において空き家利活用シンポジウムを開催いたします。10月25日金曜日、午後3時から2時間ほど、えるもーる一番街にあります野村證券米子支店の4階大ホールを使わせてもらいまして、建築士会ですとか、司法書士会、土地家屋調査士会など不動産の専門団体により構成されているとっとり空き家利活用推進協議会が、米子市と共催で鳥取県が後援を与えて実施するというものでございます。
 内容でございますけれども、基調講演としまして、空き店舗・未利用空間を活用した地域づくりとしまして、塩田大成氏の講演をいただく予定にしておりまして、パネルディスカッションということで、ごらんの方々に御参加いただいた「現在進行形!空き店舗を活かした地域再生」ということで展開していきたいと考えているところでございます。
 空き家利活用につきましては、空き家の増加が課題になっておりますので、こういったことを通じまして、空き家利活用の理解促進ですとか不安解消を図りながら進めてまいりたいと思っているところでございます。

◎中島委員長
 続いて、報告21、「鳥取県文化財保存活用大綱」策定に係る取組について、及び報告22、春日大社における「最古の日本刀の世界 安綱・古伯耆展」の開催について、中原課長、お願いします。

●中原地域づくり推進部文化財局長兼文化財課長
 「鳥取県文化財保存活用大綱」の策定に係る取組の中間報告をさせていただきたいと思います。昨年6月の文化財保護法の改正を受けましての取り組みとなりますが、まず1番に、大綱策定の目的でございます。鳥取県内には国、県及び市町村指定の文化財、あるいは登録文化財、また未指定の多数の文化財が所在するところでございます。これらの保存活用を推進するために必要な、基本的な考え方等の指針を示すこととしております。さらに今回の保護法改正では、県内市町村によります文化財保存活用地域計画、以下、地域計画と申しますが、この策定推進が文化財の保存活用に非常に有効と位置づけられております。
 この改正法では、県の大綱を、この地域計画を策定する場合に勘案することが求められておりますので、速やかに大綱の策定に進みたいと考えました。昨年のうちから準備を進めておりまして、その中で文化財保護審議会の意見を伺うことが必要であろうと考えまして、審議会の中に、右の真ん中の四角く囲んでおりますけれども、文化財保存活用大綱特別部会を設置いたしまして、そちらで検討を進めていただいているところでございます。
 左のスケジュールで進めておりまして、年度内に完成したいと考えております。来年度以降、市町村で地域計画の策定事業を開始いただきまして、そちらを支援していきながら、国に申請して認定するということになっておりますので、文化庁の認定を得られれば、左側にあります地域計画認定のメリット等が得られて、文化財の保存活用を進める、と考えております。
 8ページをごらんください。3番に大綱の構成案、これは目次案でございますけれども、ここに掲げているような目次を考えております。
 4番に大綱案の概要でございますけれども、文化財保護行政の現状の把握、鳥取県ならではの特性、個性に基づきまして、例えば分野であるとか地域、時代など、どこに課題があるのかということを、まずつかまえたいと思っております。例えば8月20日の常任委員会に御報告させていただきました、たたらの指定、これは鳥取県の中西部におきまして、たたらにおけます鉄の文化というのは非常に重要なのですけれども、実はたたらというのは初めての指定だったということがありまして、こうしたポイントを押さえた具体的な施策につなげていきたいと考えております。
 また、先ほどの市町村が地域計画に取り組むといっても、いきなりなかなか。地域枠のほうはアクションプランになり、具体性を持たせなければいけませんので、関連文化財群という、県の立場で県全体を俯瞰した項目を10項目程度抽出して、そこから得られるストーリーを別冊のような形で提示して、地域計画策定の助けにしていただきたいと思います。
 続きまして、9ページをごらんください。春日大社における「最古の日本刀の世界 安綱・古伯耆展」の開催について御報告いたします。
 先ほど交流人口拡大本部の西部総合事務所地域振興局からもお話がありましたが、両者で連携して取り組んでいるものでございます。本県と春日大社におきましては、春日大社が所蔵します太刀が、古伯耆物の名品であるということが判明したことの御縁をきっかけに、名刀「古伯耆物」日本刀顕彰連合を、西部、中部の市町村も一緒になって取り組んで、古伯耆物の太刀の検証、PR等を連携しているところでございます。それを受けまして、春日大社におきまして、今年度12月28日から年が明けて3月1日まで、同展を開催されることになりました。場所は春日大社の国宝殿でございまして、主催者に、春日大社、読売新聞社が連携して取り組むということでございまして、本県といたしましては、やはり古伯耆物のふるさと、安綱のふるさとということで、特別協力ということで取り組みたいと考えております。
 6番目の展示内容をごらんいただきますと、今回、大きな目玉といたしまして、(1)古伯耆物の米印のところで、古伯耆物といえばという国宝の童子切安綱が、東京国立博物館の所蔵になっておりますけれども、同博物館以外の展覧会に出品されることはほぼ皆無であった門外不出のものが、今回の展覧会に登場する、これが一つのポイントかと思います。
 鳥取県のかかわりについては、現在まだ春日大社さんと調整しているところではございますが、やることが決まっておりますのは、展示会場、国宝殿におきまして1300年祭の記念刀の展示であるとか、安綱関連のパネルの展示、伝承地の紹介など展示を行うこと、またイベントといたしまして、近くにある施設で、たたらと安綱のふるさと鳥取県デーと仮称としておりますけれども、郷土芸能の披露であるとか、講演会、パネルディスカッションなどを行いたいと思っております。また、作成される図録には知事及び専門職員の寄稿等を行いたいと思います。

◎中島委員長
 続いて、報告23、重要文化財指定記念講演及び日本遺産認定記念シンポジウムの開催について、山枡課長、お願いします。

●山枡文化財局とっとり弥生の王国推進課長
 青谷上寺地遺跡の出土品が7月に重要文化財指定を受けたということ、5月に、日本海の風が生んだ絶景と因幡・但馬の麒麟獅子舞のストーリーが日本遺産に認定されたということで、講演会及びシンポジウムを開催しております。青谷上寺地遺跡の出土品重要文化財指定記念講演会につきましては、9月14日に行いまして、130名の方に来ていただいております。内容は、ずっと調査に携わっていただきました文化庁の調査官の方の講演、それから「弥生のブランド~青谷上寺地遺跡出土品~」ということで対談をしております。
 参加者の意見としては、青谷上寺地遺跡の出土品の貴重さでありますとか、青谷上寺地遺跡が教科書に載っていた弥生のイメージとは全く異なることがわかり、興味深い席だったという御感想をいただいております。
9月に東京で麒麟のまち圏域日本遺産認定記念シンポジウムを実施しております。オープニングアクトで、因幡麒麟獅子舞の会さんの御協力をいただきまして、因幡の麒麟獅子舞を舞っていただきまして、その後、関連する内容につきまして、講演をいただいております。パネルディスカッションを経まして、モニターツアーというのも企画しており、1組2名の方が抽せんされたということでございます。日本遺産「麒麟のまち」推進協議会の大変な御協力をいただいて、展示などもしております。
 参加者の御意見としましては、関東の方ですから、初めて見たという方が結構、多うございましたが、何てすばらしいのだと。東京弁ではそう言われませんけれども、すばらしい舞ですね、行ってみたいですねという御意見をいただいております。

◎中島委員長
 ただいままでの説明で、何か質疑等はございますか。

○銀杏委員
 交流人口の4ページ、まんが王国の「四十七大戦」ですけれども、何回か最近、出るのですけれども、2.5次元というのはどういうものですか。

●森田まんが王国官房長
 漫画やアニメが紙の二次元で、それになるべく忠実な形でリアルに演じるというものです。普通のは三次元なのですけれども、三次元と二次元の間をとって2.5次元というのが、この漫画とかオタクといった人々の間で、そういった言葉がはやっておりまして、漫画を原作として全く別の世界観でやるのではなくて、漫画をなるべくリアルに三次元の人間が演じるというものになります。

◎中島委員長
 よろしいですか。

○銀杏委員
 もう一つ。この漫画はもう完結しているのですか。

●森田まんが王国官房長
 まだやっております。

○銀杏委員
 どのくらいまで来ているの。

●森田まんが王国官房長
 今、6巻、7巻ぐらいですね。

◎中島委員長
 よろしいですか。そのほかございますか。

○山口委員
 交流人口拡大本部の2ページの上海便についてですけれども。人数的にどれぐらいのインパクトが実質的にあるのか。見込みでいいので。韓国の人数が何割減ったという場合は、前年から何千人減ったとか、人数が出ますよね。もっと言うと、その観光地だとかはどれぐらいの人数が来るか、数字的な裏づけというか、見込みを持っておられましたら教えてください。

◎中島委員長
 課長、人数。

●鈴木観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
 この上海吉祥航空が就航する飛行機でございますけれども、今想定されておりますのがエアバス320、A320でございまして、ビジネス席を擁しております158席の機材ではなかろうかと推定しております。
 この中で、目標搭乗率というのを吉祥航空さんは7割と掲げておられますが、我々としてはもっと多くの方に来ていただきたいということもあります。また、日本人利用等もありますので、大体1往復当たり90名ぐらいの上海のお客様がおいでいただければと思っております。その1便当たり90名の方々が、大体バスにすると3台ぐらいになろうかと思いますけれども、そういった方々が、県内に多く、1泊だけではなくて2泊と、していただくようになれば、それだけの宿泊数がふえるということが推定されます。

○山口委員
 月どれぐらいになるのですか。

●鈴木観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
 仮に90人泊として、週2往復でございますので、1週間に180。これが月で4週ですので、1泊の場合700人泊程度。それぐらいのインパクトはあるのかなと考えております。

◎中島委員長
 よろしいですか。そのほかございますか。

○松田委員
 同じく上海便ですけれども、しっかり頑張っていただきたいのと、本会議でも言いましたが、今こっちが困っているのはわかっていますので、足元を見られないようにしてください。これは要望です。
 それと、素朴な疑問ですが、ワーキングチームの(4)の真ん中辺、インスタ映えする場所等を云々とありますけれども、中国はインスタグラムは使えるの。

●鈴木観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
 中国はインスタは使えませんので、ウェイボー、ウィーチャット、そういうSNSを活用したということで。インスタ映えという言葉については、一般的な、いわゆる「映える」観光地、「映える」写真という意味で使わせていただきました。

○松田委員
 わかりました。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○山口委員
 今度は地域づくり推進部の意識調査についてです。意識調査はこれでいいのですけれども、この対象者が県内在住の3,000人ということですが、今やっている交流人口のことを考えると、例えば県内にいる県外者、住民票がない人であるとか、県外出身者、県外にいる県外出身者の声も、交流人口の考え方からすると、意見としては物すごくインパクトがあると思いまして、その辺の意見は今後というか、今なのかどういう形で取り込んでいかれようとしているのか教えてください。持っていなかったら持っていないでいいのですけれども。

●西尾県民参画協働課長
 県民意識調査といたしましては調査の継続性というのがございますので、県内の、同じような規模で同じように住民基本台帳に載っている方を抽出して、経年変化を見ていくということが大事になってこようかと思うのですけれども、おっしゃるような、県内にいる、住民票等がない県外の方ですとか、県外にいる県内の出身者の方の御意向、御意見というのも大切なことだと思いますので、関係課と相談してみたいと思います。

◎中島委員長
 よろしいですね。そのほかございますか。
 意見が尽きたようですので、次に移ります。
次に、閉会中の調査事項についてお諮りいたします。
 本委員会所管に係る交流人口の拡大、観光振興、中山間地域を初めとする地域振興、道路網、河川等の整備、交通安全、防災並びにその他の主要事項等について、閉会中もこれを継続調査することとし、その旨、議長に申し出ることに御異議ございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、その旨、議長に申し出ておきます。
 なお、委員長報告の作成及び内容については、委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 次に、その他の件ですけれども、執行部、委員の方で何かございませんか。

●池上地域づくり推進部文化振興監兼文化政策課長
 本日、とっとり民工芸in文化財展というチラシをお手元にお配りしております。6月補正でお認めいただきました案件でございますけれども、11月1日からそれぞれ、倉吉につきましては11月21日から、県内3地区で、県内の民工芸の展示を行います。また、裏面には週末に行いますワークショップも御案内しておりますので、ぜひごらんいただければと思います。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○山口委員
 前回、交流人口拡大本部長にお尋ねして、きょう東京本部長も来ておられますけれども、法人へのアプローチ、これはどういう流れに。もし経過があれば。

●細羽交流人口拡大本部長
 山口委員から、前回の常任委員会、また今回の一般質問でも関連した御提案がありました。早速ちょっと今、商工と具体的に話をしておりまして、例えば従来、企業誘致においては、移住・定住の観点でのアプローチとかサポートというのは、余りやっていなかったのですけれども、それを企業誘致の中でも、我々としても積極的にかかわっていく。我々はこれからワーケーションとか、これも企業にかかわるところでありまして、そういった部分に、逆に商工にもサポートしていただく。またはその中で県外本部のかかわりも出てまいりますので、これから具体的な案件について、お互いに協力してやるということまで申し合わせておりまして、今後どういう形でいい方向に行くかということを我々としても見きわめて、連携のあり方は考えていきたいと思っております。

◎中島委員長
 よろしいですか。そのほかございますか。
 意見が尽きたようですので、以上で終わります。
 この後、委員の皆様には御相談がありますので、この場にお残りください。
 執行部の皆さん、御苦労さまです。
(執行部退席)
 残っていただいた皆様には、出前県議会、県内調査などの今後の予定についてお話があります。事務局から説明いたします。

●尾﨑議会事務局調査課課長補佐
 お手元に2種類のA4の紙をお配りしております。タイトルは、出前県議会・県内調査・岡山鳥取合同会議(日程案)と書いてあるA4横のものと、出前県議会実施要項、A4縦でございます。
 まず、A4横をごらんいただきたいと思います。来月ということで、前回、前々回の常任委員会で御説明させていただきました。出前県議会、県内調査、それから岡山県との合同会議なのですが、当初は19日、20日とお伝えしていたのですが、懸念がありました。20日はやはり議会運営委員会が入りそうだということでございまして、事前に御説明させてもらいましたが、18日、19日の1泊2日で開催させていただきたいと思います。18日はお昼少し前に米子駅、またはホテルに御集合いただきまして、昼からこういった流れでさせていただきたいと思っております。19日は、夕方から夜にかけまして、岡山県との合同会議、意見交換会という流れでさせていただきたいと思います。
 このA4横の表で、県内調査または出前県議会。県内調査の部分は、実はまだ先方と正式なアポどりの調整をしておりません。きょう、合意をいただきましたら、先方と詳細な調整に入りたいと思っております。この点はお含みいただきたいと思います。前回の常任委員会で皆様から詳細につきましては委員長と事務局で決めるようにという御指示を受けまして、それをもとに作成させてもらったものでございます。
 県内調査は境港のクルーズ船の誘致状況ですとか、港湾の整備状況、あるいは新しくできました琴浦大山警察署といったところを見に行きましたり、地域交通関係、出前県議会としては、執行部のほうではインバウンドの多角化という部分の取り組みが幾つかありましたけれども、こういったテーマでやってはどうかという案でございます。
 それらを言葉で書きましたのが、A4縦の実施要項でございます。まだまだ内容的には熟度を上げていく必要があると思いますが、御一読いただければと思います。

◎中島委員長
 今、事務局から説明ございました。何かございますか。

○松田委員
 琴浦大山警察署というのは行ったことがありましたか。

●尾﨑議会事務局調査課課長補佐
 西部の議員には、完成したときに内覧会の御案内を差し上げていたかもしれません。それで、行かれた方もおられるかと思いますし、行かれていない方もおられると。もしも、もう行ったのでもういいよ、ということであれば、外してもいいかなと。その辺は皆さん御協議いただいて。

◎中島委員長
 ちょっと皆さんにお聞きしますけれども、その琴浦大山警察署に行かれたことがない人。
3人おるし、行こうか。もし、万が一西部に何かあったときには、あそこに本部を移して、指示するというような説明だった。行こう。

○森委員
 質問。この縦のやつで、日時で「または19日」という。この横のやつでいくと18日、19日は確定みたいな感じですけれども、この「または」というのは。

●尾﨑議会事務局調査課課長補佐
 この「または」ですね、出前県議会として実施するのが18日の午後3時か、19日の午前10時ということで、この表のこことここが入れかわる可能性もありますということです。

◎中島委員長
 よろしいですか。そのほかございますか。

○興治委員
 19日の午後から、これはバス路線の再編計画かと思うのですけれども、調査先は米子市とバス業者だけですか。

●尾﨑議会事務局調査課課長補佐
 事務局としては、米子市、それから実際にバスを運行している事業者さん、それからできれば県の担当課などを含めるというイメージをしております。

○興治委員
 はい、わかりました。

◎中島委員長
 よろしいですか。そのほかございますか。
 では、これでよろしゅうございますね。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 以上をもちまして地域づくり県土警察常任委員会を閉会いたします。御苦労さまでした。

午前11時53分 閉会

 


 



 

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