令和元年度地域づくり(振興)県土警察常任委員会議事録

令和元年8月20日会議録(確定版)

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
中島 規夫
山口 雅志
斉木 正一
銀杏 泰利
興治 英夫
森  雅幹
松田  正
藤井 一博
欠席者
(なし)


 説明のため出席した者
津田警察本部長、西尾危機管理局長、草野県土整備部長、細羽交流人口拡大本部長、
広瀬地域づくり推進部長外

 職務のため出席した事務局職員
   尾﨑課長補佐  田中係長  澤田係長


 1 開  会   午前10時00分

 2 休  憩   午前11時14分  /  午後0時5分

 3 再  開   午前11時21分  /  午後1時00分

 4  閉  会      午後1時42分

 5 司  会   中島委員長

 6 会議録署名委員  斉木委員  銀杏委員

 7 付議案件及びその結果
    別紙日程及び下記会議概要のとおり

会議の概要

午前10時00分 開会

◎中島委員長
 ただいまから地域づくり県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 なお、今回の常任委員会では、執行部の入れかえを行うこととし、最初に、警察本部、危機管理局及び県土整備部、次に、交流人口拡大本部及び地域づくり推進部の順に行います。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。本日の会議録署名委員は、斉木委員と銀杏委員にお願いします。
 それでは、報告事項に移ります。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
 なお、質疑等については、説明終了後一括して行うことといたします。
 最初に、警察本部から、報告1、令和元年上半期における交通事故発生状況について、本庄課長の説明を求めます。

●本庄交通部総括参事官交通企画課長事務取扱
 令和元年上半期における交通事故発生状況について御報告させていただきます。
 警察資料の1ページをごらんください。1が交通事故発生状況です。過去10年の上半期の交通事故発生状況をグラフと表で示しておりますが、人身事故発生件数は年々減少しており、ことし上半期の人身事故件数は371件、平成22年の同期と比べるとマイナス505件、減少率57.6%と大幅に減少しております。一方、高齢者の第一当事者の割合は年々増加傾向にあり、ことし上半期は28%と、過去10年で最高、平成22年から10ポイント増加しております。
 続いて、2が交通死亡事故の発生状況であります。6月末現在、13件。13人の方が亡くなっておられます。交通死亡事故を分析しますと、月別では3月と6月にそれぞれ4人亡くなり、交通死亡事故多発警報が発令されました。年齢別では、高齢者が7人54%、50歳代が6人46%、全ての方が50歳以上です。事故類型別では、車両単独が多く、7件54%を占めるという特徴がございます。
 3が下半期に向けた交通事故抑止対策です。上半期の交通事故の特徴等を踏まえまして、下半期につきましては、夏期特有及び年末に向けた交通事故抑止対策の推進、未就学児等が日常的に集団で移動する経路における交通安全緊急対策等を関係機関、団体との連携を一層強化の上、推進し、交通事故を抑止してまいりたいと考えております。

◎中島委員長
 次に、危機管理局から、報告2、令和元年度「鳥取県防災力強化推進期間」に実施する行事等について、國米副局長、お願いします。

●國米危機管理局副局長兼危機管理政策課長
 危機管理局資料1ページをお願いいたします。令和元年度「鳥取県防災力強化推進期間」に実施する行事について御説明させていただきます。ちょっと数が多いので、主要なものだけ説明させていただきます。
 まず、1ページ目、上から5個目なのですが、令和元年度鳥取県国民保護実動訓練、これにつきましては、6ページで詳しく説明しますので、飛ばします。
 2ページの下から3つ目、10月9日に鳥取県日野郡連携会議主催によります災害時の給食相互支援に係る実食訓練を開催いたします。平成29年12月に日野郡3町で災害時も含めた連携協定を結んでおります。その中で、災害時の給食支援についても定めておりますので、その実食訓練を行うものでございます。
 4ページをお願いいたします。下から5つ目。中部地震3年目が10月21日でございます。今まで1年目、2年目、復興を切り口にそれぞれ復興機運を盛り上げ、行事をやってきたところでございますが、3回目につきましては、きずなづくりやまちのにぎわいづくり、それから、住みやすいまちづくりという、復興だけではなくて、まちづくりの視点も入れたイベントとして実施することにしております。10月19日土曜日、主催が倉吉銀座商店街振興組合でございます。
 その2つ下でございます。日本災害復興学会の鳥取大会が鳥取大学工学部で開催されます。開催日は11月6日ではなく11月10日日曜日です。主催の日本災害復興学会は2007年にできた新しい学会でございますが、鳥取県も何年か前からこの学会に参加して、協力してきております。その御縁がありまして、鳥取で開催をということになりましたので、県も一緒に盛り上げていきたいと思っております。

◎中島委員長
 続いて、報告3、令和元年度鳥取県国民保護実動訓練の実施について、和田課長、お願いします。

●和田危機対策・情報課長
 資料の6ページ、7ページをお開きください。令和元年度鳥取県国民保護実動訓練の実施について御説明いたします。
 いわゆる国民保護法に基づきまして、関係機関相互の連携強化等を図ることを目的に、今回下記のとおり国民保護実動訓練を実施いたします。
 1の目的でございますが、来年、本県も東京オリンピック・パラリンピックのキャンプ予定地になっておりますけれども、テロ等の緊急対処事態等、万が一の発生に備えまして、県及び関係機関が一体となりまして、共同の実動訓練を実施することによりまして、関係機関の機能確認、相互の連携強化、そして、事態への対処能力向上を図ることを目的としております。
 2の実施日時でございますが、来月、9月4日水曜日、午後1時から3時半までを予定しております。場所につきましては、布勢にありますコカ・コーラボトラーズジャパンスポーツパークでございます。
 訓練の参加機関でございますが、陸上自衛隊第8普通科連隊、鳥取県警察本部、鳥取県東部広域行政管理組合消防局、日赤県支部、そして、県危機管理局でございます。訓練の参加人数としましてはおよそ100名程度と考えております。
 訓練の想定及び訓練項目でございますけれども、7ページに会場の見取り図を添付しておりますので、あわせて御確認いただければと思います。まず、第1事案といたしまして、化学剤の散布事案を行います。訓練想定としましては、陸上競技場のメーンスタンド中段付近に置かれた紙袋から化学剤、サリンが噴出し、観客数名の方が負傷する事案が発生するというものでございます。訓練項目といたしましては、まず、被災者の避難誘導、救助訓練でございまして、警察、消防で行っていただきます。また、この避難誘導につきましては、陸上競技場のスタッフにも参加いただき、館内放送でありますとか、誘導にも当たっていただくように言っております。その後、被災者、あるいは被災現場の除染訓練、これは消防、自衛隊で行います。そして、被災者の応急救護、救急車と消防防災ヘリによります搬送訓練を行おうとしております。
 2の第2事案でございますけれども、これは爆発物の発見事案でございます。訓練想定としましては、第1事案と同じく、同一のテログループが同公園内で爆発物を設置した旨、インターネット上での犯行声明が出され、同公園内で不審物を発見するものでございます。訓練項目といたしましては、まずは、処理に要する警戒範囲の設定、これは警察、自衛隊で行います。そして、不審物、爆発物に対する避難、爆発物処理訓練を警察で行います。そして、現地調整所を設けますので、警察、自衛隊による運用訓練を行おうとするものでございます。
 7ページで、この訓練実施に向けた協議の実施状況でございます。名簿をつけてございますけれども、これまで防災関係機関情報交換会の実務者レベルによる協議を行ってまいりました。来週8月30日金曜日、この防災関係機関情報交換会の代表者の会を行いまして、この訓練内容等の最終確認を行おうとしております。

◎中島委員長
 続いて、報告4、島根原子力発電所2号機の新規制基準適合性審査の状況等について、報告5、鳥取県原子力防災訓練に係る船舶を活用した住民避難訓練等の実施結果について、及び報告6、人形峠環境技術センターの廃止措置計画認可申請の一部補正について、木本課長、お願いします。

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長
 危機管理局資料8ページでございます。2号機の審査状況について御報告いたします。
 前回から新たに3回の審査会合が行われております。7月9日には、中国電力は、運転中の原子炉で、電源がなくなったことを原因とする炉心損傷防止対策の有効性評価について説明しております。規制委員会からは、原子炉に注水する水源が地震など何らかの原因で使えなくなったときに、自動で水源を切りかえるインターロック機器が確実に動くことなどを説明するようコメントを受けております。
7月25日には、炉の熱を逃がす海水の取水機能ですとか、炉を停止する制御棒の挿入の機能、それができなかった場合の炉心損傷防止対策の有効性ですとか、内部溢水の影響評価の見直しなどを説明しております。規制委員会のコメントですけれども、有効性評価を行う代表事象の選定が妥当であるということ、また、内部溢水では地震によって燃料プールからあふれる水の量を定量的に評価するよう求めております。
最後、8月1日ですけれども、地震による建物への影響を調べるために、建物と岩盤の付着力について、試験結果をもとに設定したことを説明しております。規制委員会からは、試験結果のばらつき等を踏まえて、付着力の設定値が妥当であるということを説明するよう求めております。以上、3回の審査会合で議論された議題については、いずれも指摘事項がありまして、審査継続となっております。
 3のその他ですけれども、7月12日に2号機の4回分の審査会合に関する中国電力による説明会が開催されまして、本県からも出席しまして、審査会合での疑問点などを確認しております。
 続きまして、10ページになります。船舶による避難訓練の実施結果についてです。
 ことし秋に実施する原子力防災訓練の一部として、この防災訓練に先立って、海上自衛隊の協力を得まして、7月31日に船舶を活用した住民避難訓練を実施しております。船舶による避難は気象の影響を受けやすいため、補完的手段と位置づけておりまして、今回の訓練で得られた教訓を踏まえて、広域住民避難計画の深化につなげていきたいと考えております。
 目的ですけれども、鳥取県地域防災計画等では、バス、乗用車による避難が中心となっておりますけれども、弓ヶ浜半島という地理的特性から船舶による避難を補完的手段として位置づけております。そこで、船舶による避難手順と、放射性物質の付着を確認する避難退域時検査手順を検証することを目的としております。
 訓練の流れですけれども、原発事故により住民への避難指示が発令されて、住民が境港から鳥取港まで避難するというシナリオを想定しております。実際は境港近郊を航行しておりまして、境港に再度着岸して、そこで避難退域時検査を行うということを行っております。
 成果ですけれども、この訓練を通じて乗船とか降船の手順ですとか、住民誘導、実動機関との連携を確認したりですとか、実動組織と連携して気象や海象の情報に基づいた高度で専門的な判断が必要であるということを確認しております。
 続きまして、11ページ、人形峠環境技術センターの廃止措置計画認可申請の一部補正についてでございます。
 人形峠センターのウラン濃縮原型プラントが当初の役割であるウラン濃縮技術の開発を終えまして、昨年9月28日に認可申請を行っております。その後、審査会合でのコメントを反映しまして、先日、8月9日に補正申請を行ったというものでございます。
 主な補正内容ですけれども、現在、人形峠環境技術センターではウラン濃縮後の副産物として生成される劣化ウランが保管されておりまして、この核燃料物質の譲り渡し時期について、廃止措置の終了、2040年度までに譲り渡すとしていたものを2028年度末までに譲り渡し先を決定すると。その後、譲り渡すとしております。廃止措置の工程については、開始時期と終了時期しか書いていなかったのですけれども、2040年度までの年度ごとに区切った工程に変更しております。
 申請書の概要ですけれども、廃止措置対象施設は、ウラン濃縮原型プラント、廃棄物貯蔵庫、非常用発電機等の3施設でございます。解体撤去は2段階で実施して、約20年間かけて廃止措置を完了させる予定としております。下の表に申請書の概要が記載されておりますが、先ほど説明しました補正内容程度でございまして、特に大きな変更はなく、記載の充実化を図っているところでございます。
 今後の対応についてですけれども、これまで2回の審査と1回の現地調査が行われております。今後、廃止措置計画の審査が終了すれば、人形峠環境技術センターから説明を聞きまして、三朝町と協議し、県議会とも相談させていただいて、最終判断を行いまして、環境保全協定に基づきまして、意見を提出することと考えております。

◎中島委員長
 続いて、報告7、船舶による輸送等災害応急対策に関する鳥取県水難救済会との協定の締結について、谷本課長、お願いします。

●谷本消防防災課長
 資料の12ページをお願いいたします。鳥取県と鳥取県水難救済会との間で、船舶による輸送等災害応急対策に関する協定を締結いたしましたので、報告させていただきます。
 まず、鳥取県水難救済会という団体でございます。2のところに書いてございますけれども、水難事故発生時の救助活動ですとか、水難救助訓練をしていただいております民間のボランティア団体でございまして、県内に8カ所の救難所がございます。岩美町から県漁協境港支所まで示しておりますけれども、海岸線をずっとカバーする形で設けております。所員としましては、主に船を持っていらっしゃる、漁業をしていらっしゃる方ですとか、プレジャーボートを持っていらっしゃる方、いろいろいらっしゃいますが、約1,000名近くの方が鳥取県水難救済会で海での災害なりを救助活動していただいている団体でございます。
 3番目のところでございますが、7月29日にこの団体と、船舶による輸送等災害応急対策に関する協定を締結いたしました。1の(2)、目的でございますけれども、大規模地震等が発生して、陸路での輸送、交通手段が絶たれた場合に、海から物を運ぶということが有効な場合がございます。ヘリで運ぶというのもございますけれども、おりる場所がない場合がございまして、海から運ぶ必要がある場合がございます。通常ですと、海上保安庁の大きな船、また、巡視艇というちょっと小さな船を活用いたしまして輸送していただく。13ページに県内の港の一覧を載せておりますけれども、県内28ある港のうち、8カ所の港にしか海保の船は着岸できないというところでございまして、近場の港に荷物を運ぶには、水難救済会が持っているさらに小型の船に積みかえるため、このたびこの協定を締結させていただいたものでございます。ちなみに、水難救済会は全国で40カ所ございますけれども、このたび全国で15番目に県と協定を締結したということでございまして、今後とも何かありましたら海保だけでなく、この水難救済会の協力も仰いで物資輸送なり、必要な応急対策ができるような形で運用していきたいと思います。

◎中島委員長
 次に、県土整備部から、報告8、令和元年度「土木ツアー」及び「どぼくカフェ」の開催結果について及び報告9、平成30年度県土整備部優良業務表彰等について、米田室長、お願いします。

●米田県土総務課建設業・入札制度室長
 県土整備部資料の1ページをお願いいたします。今年度の土木ツアーとどぼくカフェの開催結果について報告させていただきます。
 建設産業では、高齢化の進展と若手入職者の減少から、今後の担い手不足が懸念されているところですが、建設産業の魅力を発信する取り組みの一環として、土木ツアーとどぼくカフェを開催しました。この取り組みは、平成26年度から毎年、夏休みに小中学生などを対象に実施しており、ことしで6回目となります。
 初めに、1番の土木ツアーです。7月27日の午前中、境港外港竹内南地区貨客船ターミナルの工事現場を見学し、境港管理組合や国交省の協力のもと、ターミナル整備工事や地盤改良、護岸改良工事などの様子を小学生や保護者の皆さんに間近で体感していただきました。参加した子どもたちからは、土木の意味を知らなくて、何となく悪いイメージだったが、自然にも自分にも優しい方法で便利にしていることがわかったとか、土木のことが詳しく学べてよかったなど、声が寄せられたところであり、実際に現場で土木工事などを体感していただくことで、余り知られていなかった土木の魅力が伝わったのではないかと考えております。
 次に、2番のどぼくカフェです。土木ツアーと同じ日の午後、7月27日の午後2時からイオンモール日吉津で開催いたしました。当日は、土木ツアーから引き続き参加した小中学生や買い物中のお客様など、100名余りの皆様に参加していただきました。講師として、京都大学の高橋教授をお迎えし、「ただいま工事中」と題して、身の回りでよく見かける工事現場の内側を紹介しました。高橋教授の専門は耐震工学ということですが、個人的には全国の国道めぐりや道路標識、工事現場の写真などを収集されることを趣味とされていることから、高橋教授の軽妙で親しみやすいお話に楽しそうに聞き入る参加者の姿が印象的でした。
 また、質問コーナーでは、積極的に質問する子どもの姿もありました。なお、当日は、会場に実際の道路標識を展示したり、中国地方の土木遺産を紹介するコーナー、身近な土木を描いた図画コンクールなどの展示も行って、土木に親しんでいただける趣向を凝らすとともに、とっとり建設☆女星ネットワークによる建設絵本の読み聞かせなども行ったところです。参加者からは、土木を知らなかったが、とても興味を持ったとか、土木に対する敷居が低くなったなどの好意的な声が寄せられているところです。こちらも、土木ツアーと同様に、これまで土木の魅力を知らなかった子どもや大人の皆さんにも魅力を伝えることができたのではないかと考えています。
 参考までに、3番に、過去の開催状況を記載しております。今後も将来の建設産業の担い手となる小中学生であるとか、また、その保護者の皆様に対して建設産業の魅力やすばらしさを知っていただくよう、より魅力のある現場やテーマによる取り組みを継続していきたいと考えております。
 次に、3ページをお願いいたします。平成30年度の県土整備部優良業務表彰等について報告します。
 県土整備部では、平成26年度から測量等業務の成果品のより一層の品質向上と技術者のモチベーションアップを図るため、成果品の品質が特にすぐれ、他の模範となる優良業務の表彰を実施しています。このたび、昨年度行った優良業務と若手優良技術者を決定しましたので、報告いたします。
 初めに、1番の優良業務です。対象となるのは、1年間に完了した500万円以上の業務、約300件のうち、表に記載されている土木関係コンサルタント部門9件、測量・地質・補償関係コンサルタント部門4件、県外コンサルタント部門1件を表彰いたします。これらの業務は、難易度が高いものや設計条件が困難なもの、新技術、新工法、独自提案などを積極的に行ったもの、または、地元住民との調整や事業進捗に貢献したもの、あるいは、他の模範となるすぐれた取り組みを行ったなどの基準に照らし合わせて、各発注機関からの推薦をもとに表彰を行うものです。
 次に、2番の若手優良技術者です。今年度からの新たな取り組みとして、優良業務として表彰される業務に準じた成績をおさめた業務のうち、40歳未満の若手技術者が従事した業務を表彰するものです。表に記載のとおり、3件の業務を表彰するもので、これらはいずれも20代から30代の若い技術者が担当した優秀な業務でございます。
 3番に、表彰式の日程を記載してございます。9月3日に県庁で県土整備部長から表彰状をお渡しする予定であり、これらのすぐれた業務の概要については、今後ホームページなどで紹介するとともに、鳥取県測量設計業協会が主催する発表会などにおいてもPRされると聞いております。

◎中島委員長
 続いて、報告10、平成30年発生災害に係る災害復旧工事の進捗状況について、前田課長、お願いします。

●前田技術企画課長兼都市計画室長
 資料の4ページをお願いいたします。平成30年発生災害、これは主に7月豪雨と台風24号でございますけれども、これに係る災害復旧工事の進捗状況について説明いたします。
 まず1番、平成30年災害の被災状況ですが、平成30年災害による被害額は、県と市町村合わせまして127億円となりまして、平成以降では最大、記録の残っている中でも過去2番目となっております。ちなみに過去最大は、この表の一番上の昭和62年の台風19号災害で、県中部を中心に248億円の被害がございました。
 2番ですけれども、災害復旧工事の進捗状況、7月末時点の進捗状況ですが、この表にございますとおり、全体箇所490カ所のうち、完了が231カ所、工事中が154カ所、未契約が105カ所、全体の21%が未契約となっております。未契約の主な理由といたしましては、下に書いてありますとおり、資材、特に河川護岸用のブロックの不足と、技術者の不足によります入札不調。要は応札がないという状況でございます。参考までに平成29年災、昨年の場合を記載していますけれども、未契約の率といたしまして、大体5%ぐらいなものなのですが、今年度は21%ということで、少し多目となっております。なお、未契約は21%あるのですけれども、主要な道路でありますとか、民家や農地に近い箇所など、生活に影響のあるような箇所につきましては、優先的に工事着手しておりまして、ほとんどの箇所で完了、もしくは工事中となっております。
 今後の予定ですが、未契約箇所につきまして早期発注に努め、来年の出水期、6月10日から10月20日までに全ての箇所の完成を目指すこととしております。

◎中島委員長
 続いて、報告11、高速道路に係る整備促進・4車線化の要望について、米増室長、お願いします。

●米増道路企画課高速道路推進室長
 県土整備部資料5ページをお願いいたします。県では、国土交通省等に高速道路の整備促進について要望を行っておりますが、このたび、高速道路に係る整備促進、4車線化について要望活動を行いましたので、報告いたします。
 まず、米子自動車道の4車線化でございます。7月22日、平井知事から西日本高速道路の酒井社長、村尾取締役に対して、蒜山インターから米子インター間の残る3区間が国土交通省において策定が予定されております高速道路における安全・安心計画において、優先整備区間に選定されるよう要望するとともに、現在施工中の付加車線事業の早期供用を要望いたしました。これに対しまして、酒井社長からは、高速道路の機能や管理する側からも4車線化が必要であると認識しており、国にも意見をしていると。県からも国への働きかけを要請されました。今後も県、地元自治体で組織します期成会等などにより国に訴えていく予定にしております。
 次に、米子-境港間の高規格道路についてでございます。8月7日、国土交通省、阿達大臣政務官及び池田道路局長に対しまして、平井知事、伊木米子市長及び中村境港市長から事業凍結されている米子インターから米子北インター間の凍結解除及び米子から境港市間について早期事業化を図るための手続に着手することを要望いたしました。阿達政務官からは、地元の声をまとめ、検討会で方向性を出すこと、また、池田道路局長からは、凍結当時の平成18年から状況が変化しており、前に進められるよう動いてみたいと前向きな発言をいただいております。今後とも県及び地元が一体となりまして、事業化を国に要望していきたいと考えております。
 最後に、高速道路のミッシングリンクを解消し日本の再生を実現する10県知事会議の実施についてでございます。同じく8月7日に、阿達大臣政務官及び財務省の太田主計局長に対しまして、高速道路の未整備区間、欠落区間を有する10県の知事及び副知事等により大規模災害に備え国土強靱化を進めるためや、地域経済の再生を実現するために早期の事業化を図ること及び道路整備の予算の確保、防災、減災対策や老朽化対策を含めた安定的に道路整備、管理が行えるよう、新たな財源を創設すること、加えて、4車線化の優先整備箇所の選定について、各県から現状に基づき要望いたしました。それに対しまして、阿達政務官からは、限られた財源の中でミッシングリンクの早期の解消に取り組むと、また、太田主計局長からは、3カ年の臨時特別措置として7兆円確保していると。それ以降については、財政事情を考えると重点をどこに置くのかが重要であるとの発言がありました。今後とも各県と連携して、ミッシングリンクの解消、財源確保を国に要望していくこととしております。

◎中島委員長
 なお、報告12、とっとり横断サイクリングルート(仮称)の全線ルート決定についてでありますが、この後、交流人口拡大本部から説明がありますので、省略いたします。
 それでは、報告13、米子駅南北自由通路等整備事業の概要について、米谷課長、お願いします。

●米谷道路建設課長
 県土整備部別冊資料1ページをお願いします。米子駅南北自由通路等整備事業について、委員長から概要を説明するよう要請を受けましたので、今回説明させていただくものでございます。
 南北自由通路等整備事業でございますが、事業主体は米子市でございます。南北自由通路と駅南広場を整備するもので、自由通路が延長133メートル、駅南広場が約5,500平方メートルで、概算事業費が約60億円でございます。駅北広場の再整備につきましては、現在米子市で整備構想を検討されているところでございます。
 資料の2ページをお願いします。上に現在の米子駅を正面から見た写真がございます。この写真の右上に電波塔のようなものがございますけれども、この部分から左側の全体の3分の2を撤去して、2階建ての新駅ビルができることとなります。南北自由通路につきましては、ここに米ッ子合掌像がございますけれども、その後ろあたりにできることになります。
 次に、スケジュールでございます。3ページをごらんください。資料が3月の資料のものですので、令和となっていませんけれども、御容赦ください。まず、一番上の駅南広場整備でございますけれども、これにつきましては既に詳細設計が完了しておりまして、令和3年度に着手、令和4年度に完了という予定でございます。自由通路につきましては現在詳細設計中でございまして、来年度、令和2年度に工事着手して令和4年度に完成予定でございます。既存ビルの西側にできる支社ビルにつきましては、先ごろ、8月5日に安全祈願祭が行われまして、来年度完成予定でございます。また、残存ビルの耐震補強は既に完了しております。自由通路の横にできる新駅ビルにつきましては、スケジュール表では令和5年度までになっておりますけれども、今JRのほうで令和4年度の完成となるように検討を進められているところでございます。また、関連工事の高速バスの追い越しレーンと地下駐車場の平面化と書いてありますけれども、機械撤去につきましては、既に完了しております。
 1ページに戻ってください。県の財政支援についてでございます。基本的な考え方といたしましては、米子市の実質負担の2分の1を支援することとしております。実質負担というのは、この事業が国の防災安全交付金事業を使っておりますので、国費と起債部分の後年度交付税措置の部分を除いた額が米子市の実質負担となりますので、その2分の1を支援するものでございます。ただし、鳥取駅と倉吉駅と同様に、駅南広場は対象外でございますし、米子市の財産となる用地費についても対象外というルールはございます。この支援は平成30年度から始めまして、起債の償還年度翌年までの約26年間を予定しております。
 次に、駅のデザインについてでございます。デザインにつきましては、現在米子市のほうで商都をイメージした案と自然をイメージした案の2案について、パブリックコメントを実施しているところでございます。意見の募集期間は8月10日から9月9日までです。
 資料の4ページをお願いします。左上が商都をイメージしたもの、右下が自然をイメージしたものでございます。米子市民の皆様や駅の利用者の方からいただいた意見を参考に、今年度中にデザイン案を決定される予定と伺っております。
 資料5ページがデザインのコンセプト、6ページに駅南側のイメージ図をつけておりますので、後でごらんになってください。

◎中島委員長
 報告14、第10回中海会議の開催結果について、田村課長、お願いします。

●田村河川課長
 県土整備部資料の7ページをお願いいたします。8月6日に松江市で開催されました第10回中海会議の概要を御報告いたします。
 最初に、中海会議について、四角囲いの中に説明書きをしておりますが、平成21年度に締結されました鳥取、島根両県知事の協定書を踏まえまして、中海沿岸の住民の生命と財産を守り、美しい中海の自然環境を次代に引き継ぐために、新たに中海の水に関する諸問題を協議、検討するため、平成22年度に設置した会議でございます。4つの部会がございます。
 続きまして、会議の概要について、4から説明させていただきます。
 1番目ですけれども、初めに、中海、境水道の堤防、護岸等の整備について湖岸堤部会での報告がございました。鳥取県側の中海湖岸堤の短期整備箇所の進捗について、全6カ所ございますが、既に5カ所は完了しておりまして、残る1カ所、境港市西工業団地の箇所でございますが今年度で完成するという報告がございました。あわせて、島根県側も同様に短期箇所は今年度で全て完了する予定であることが報告されました。引き続き、短中期整備箇所、鳥取県側の5カ所ございますけれども、その整備の促進を図っていくことがあわせて報告されました。この会議での主な意見につきましては、大橋川の河川改修事業によります大橋川の流量が増加する可能性が生じる前に、中海湖岸堤の短期整備箇所や短中期整備箇所、中期整備箇所の完成を図ること、それから、米子市のかわまちづくり計画等との連携を鳥取県知事からお願いをされました。また、境港市からは、境水道沿いの外江地区の護岸につきまして、堤内地が低く、堤防が脆弱で浸水を危惧する声がありまして、境港市が内水対策を下水事業で進める中で、国土交通省に堤防整備のお願いをされました。これを受けまして、出雲河川事務所からは、下水道の計画を確認しながら調整を進めていきたいとの回答がございました。
 続きまして、2番の中海の水質及び流動、覆砂検討について、部会から報告がございました。水質は、長期的に見て改善傾向でありまして、平成30年度の中海の水質は、CODにつきましては第6期の水質保全計画の目標値を達成しましたが、全窒素、全リンは未達成であったことや、8ページ、くぼ地の埋め戻しや覆砂による水質改善シミュレーションを検討されましたけれども、いずれも水質改善の効果は小さかったことなどが報告されました。主な意見として、米子市長から、中海の浄化が進まないのは海流の問題があると考えており、モニタリングを継続しながら有効な対策を検討すべきであることや、浅場造成、覆砂事業についても継続して効果を調べながら今後の対策を検討すべきである等の意見がございました。
 続きまして、3番目でございます。中海沿岸農地の排水不良について、部会からの報告がございました。崎津のモデル圃場のかさ上げについてですが、昨年度は0.09ヘクタールの客土を実施されまして、全体で4割程度の進捗が進んでいることと、畑地のかさ上げについて、必要な客土として、各関係機関へ公共残土の提供の協力要請がございました。
 最後、4番目でございます。中海の利活用につきましては、ワーキンググループから中海及びその周辺の利活用の状況について報告されるとともに、今後、国交省との連携により利活用促進に向けた環境整備を強化していくことについて確認がなされました。主な意見は、サイクリングやクルージングなどの促進に向けた中海利活用検討会、仮称ですけれども、これを設置して、各種機能の整備などに一緒に取り組みたいとの国土交通省出雲河川事務所からの御意見がございました。

◎中島委員長
 続いて、報告15、土砂災害危険度情報の高解像度化について、山根課長、お願いします。

●山根治山砂防課長
 県土整備部資料の9ページをお願いいたします。土砂災害危険度情報の高解像度化について御報告いたします。
 県と気象台は、大雨による土砂災害発生の危険度の高まりを示す指標といたしまして、土砂災害危険度情報を発表しております。これは、住民避難に役立つ情報として発表しており、インターネット等で公開しているものですが、インターネットの利用が苦手な方、高齢者等の方々でも容易に情報を得ていただく方法といたしまして、独自にNHKの協力をいただき、NHKテレビのデータ放送でも閲覧できるようにしております。この情報は、3番、土砂災害危険度情報に記載のとおり、注意の黄色から、極めて危険の濃い紫色という4段階の色分けによって危険度を表示しております。
 このたびの高解像度化は、1番、高解像度化の概要のところに模式図をつけてございます。土砂災害の危険度を今まで縦5キロ、横5キロの25平方キロメートルの区域を一つの情報単位として色づけしておりました。これをこのたび、縦1キロ、横1キロの1平方キロと、従来の25倍の詳細な情報として表示することにいたしました。これにより、住民の避難の判断等を行う際、一層に役立つものと期待しているところです。気象庁及び県のホームページにおきましては、本年6月下旬に既に高解像度を実施済みでございまして、このたびのNHKの情報を改修した結果、一連の改修作業は全て終了となりました。
 なお、実際の情報の取得方法等につきましては、下段の参考及び10ページ、こちらに取得方法を示しておりますので、御確認いただければと思います。ぜひ御活用いただきますようよろしくお願いいたします。

◎中島委員長
 なお、報告16、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、県土整備部資料11ページ以降のとおりでありますので、説明は省略いたします。
 ただいままでの説明について、質疑等はございますか。

○銀杏委員
 県土整備の4ページの4車線化の要望で、米子-境港間のこの高規格道路についてというところで、境港、米子両市長とともに行かれたということですけれども、政務官のほうからは、ルートを含め地元の声を早くまとめてもらい云々とあるわけですけれども、ルートの決定のための今の検討状況はどうなっているのか、わかりますでしょうか。

●米増道路企画課高速道路推進室長
 現在の検討状況ですけれども、国、県、関係市町村が組織しますあり方検討会というのを動かしておりますけれども、その中で、高規格道路の必要性等について検討しているところです。必要性等を検討する中で、この政務官の言われた、具体的なルートではなくて、半島の中と外と内といった格好で、概略を見ながら地元の声をまとめてほしいということを言われているところでございます。

○銀杏委員
 ルートは、国が決めるのではなくて、地元が決めていくものだとこれまでもずっと説明を受けてきておりまして、地元でルートが決まらないと国は動き始めないというのがこれまでの説明だったのですけれども、今のこの説明のあった動きというのは、一応ルートを決めていくならば、必ず国は動いてくれるということを担保するための要望活動なのですか。

●米増道路企画課高速道路推進室長
 県側としては、具体的なルートを示すということはやらなくて、それはあくまでも国のほうでやるのですけれども、必要性とか、そういう議論をする中で、ある程度の太いルート帯も含めて、国に提示しながら協議をしてほしいという格好ですけれども。

●草野県土整備部長
 ルートの話は、鳥取市の南北道路と呼んでいるのが今ちょうど計画段階評価ということで、3つほどルートを示されて、地元の意見を聞かれています。あんな感じで、最終的にはやはり国が計画段階評価という手続に入って、幾つかの多分ルート帯というか、もうちょっと細かいルートが示されて、検討していくことになると思うのですけれども、ここで政務官がおっしゃっているのは、前から弓浜半島は海沿いとか、真ん中辺とか、中海側とか、例えば本当に日吉津村の真ん中を通るのかとか、なるべく住宅街は少ないほうがいいとか、そのぐらいのところについては、ある程度地元で声というか、さっきのあり方検討会でまとめて。ただ、最後、本当のルートはどこを通るかというのは、こちらの南北道路みたいに、幾つかかなり細かい国の案が出てきて、それをパブリックコメントにかけるとか、そんな形で決まっていくのではないかなと思っております。

○銀杏委員
 伊木市長の前の市長さんのときには、両市の間で大まかなルートに相違があって、なかなか決まらなかったと。そんな議論だったと思うのですけれども、今のお話を聞くと、国のほうで調整しながら進めていけば、県も含めて、両市ともに、提示されたルートで合意ができるということなのですか。

●草野県土整備部長
 公表ですか、合意というか。

○銀杏委員
 合意。あらかじめ3者、それから地元住民等の声を聞いて、国のほうでこれでいきましょうということになれば、それで納得していくという方向性で決まっているということですか。

●草野県土整備部長
 南北道路もそうですけれども、当然最終的には国が決めるにしても、ところどころで県なり、地元市町村なり、もちろんパブリックコメント等で地元の方の意見も聞くタイミングがありますので、それを酌み取った上で、最後の本当のルートというのは決まっていくことになると思いますし、今の両市長さんは、どこのルートかという細かいルートの検討はこれからだけれども、とにかく将来の地域にとって道路の必要性は両者認められて、今回も国に要望に行っていただいたということで、前に進んでいけるのではないかなと期待しているところです。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○斉木委員
 今動き出したのだけれども、結局いつごろを目標にやるということは。話し合いをする上で自然に決まってくるということでなく、何年ぐらいをめどにきっちり話し合いをしていこうということなのか。やはり目標を決めておかなければ、次に進むステップもできないわけでして、どのあたりなのですかね。

●草野県土整備部長
 可能であれば、この時期に完成してほしいから逆算的にこの時期までにはこういう手続、というのが理想だと思うのです。この凍結解除とか、ちょうど今南北道路でやっている計画段階評価という手続は、国の側が始めましょうと決めてスタートするので、とにかく一刻でも早く着手してほしいと。米子インターから米子北インターは一応当時決まっていた計画があったので凍結解除と呼んでいまして、米子北インターから境のほうはまだ何もないので、ここは計画段階評価という手続です。着手してくれたら、今の南北道路とか、北条道路の経験からして、大体このぐらいにできるのではないかとか、もちろん予算のつきぐあいとかで変わると思いますけれども、何となく予想がつくのです。けれども凍結解除なり計画段階評価をいつ着手してくれるかというのは、それこそこの政務官の話で、地域の声をまとめて、全国いろいろほかのライバルがいますので、ぜひともこれは必要なのだという熱意というか盛り上がりがあれば、着手は早まると思いますし、それに向けて頑張らなければいけないと思っているところです。

○斉木委員
 結局国のほうも地元の盛り上がりの度合いを見て進めていくという感じですか。国のほうから、言わないよということ、あくまでも地元の。進め方というのは大体普通がそういうやり方なのですか。

●草野県土整備部長
 道路に限らないですけれども、やはりBバイCとか、そもそも本当にこの道路なりをつくったときの投資に見合うリターンがきちんとあるか、そのチェックは要ると思うのですけれども、では、全国でそれを見たら、それぞれみんなそれなりに投資の有効性はあるだろうと。では、その中で、どこからいくかとなると、やはり地元の熱意があるということは、裏を返せば事業着手した後も多分スムーズに地元対応とか、用地買収とか。そういうこともあるので、やはり着手した以上は、国としては早く工事ができて効果が早く上がるところを選びたいと思いますので。全国の例ですけれども、私も過去に、苦節20年とか、そういう例があったのも聞いていますので、やはり盛り上がりというのは大事ではないかと思います。

◎中島委員長
 よろしいですか。
 そのほか。

○森委員
 警察の死亡事故の発生状況なのですけれども、件数が減ってきて本当にすばらしい。県警本部の努力の結果、また、安全運転をしている運転者の方の努力だと思うのですけれども、ここで、高齢者が第1当事者となる交通事故の割合が年々増加して、10ポイント増加したと書いてあるのですけれども、これは統計というか、数字のマジックになるのだと思うのですよね。平成22年と令和元年では、高齢者の運転者がどんどんふえているのだと思うのですよ。これは高齢者の運転者数、免許保有者数の事故件数の割合にしていくと、違う数字になってくるのだと思うのですよ。こういうことをずっとやっていると、数字を見てどうだという判断ができないのではないかと思うのですよね。ちなみに、例えば平成22年の876件に対しての高齢当事者の事故の割合18%なので、これを件数にすると157件。それから、令和元年の371件のうちの28%は103件なのですよ。50件減っているのですね。逆に高齢者の運転者数はふえているのですよ。だから、統計のとり方、数字のとり方を、高齢者の運転者数によってそれを見ていかないと間違えることになるのだと思うのですよ。確かにこれまでずっとこういう分け方だったからということはあるかもしれないけれども、やはり高齢者の運転者数によって事故がどう変化しているのかというのを見てもらって、それによって対策を考えてもらう必要があるのではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。

●本庄交通部総括参事官交通企画課長事務取扱
 委員おっしゃるとおり、確かに高齢者運転者の数は、平成22年に比べると30年度のほうが若干ふえておりますけれども、そのふえ方よりも、第1当事者の高齢者の事故の割合は上がっているというのを、今現在、私どもは認識しております。

○森委員
 委員長、後で皆さんに、高齢者の運転者数による割合として、どんな数字が動いているのか、資料請求をお願いしたいのですけれども。

●本庄交通部総括参事官交通企画課長事務取扱
 わかりました。後ほど資料をお渡しします。

◎中島委員長
 今、森委員が言ったような根拠で計算した資料を、後で我々委員に下さい。いいですね。

●本庄交通部総括参事官交通企画課長事務取扱
 はい。

○森委員
 危機管理局の6ページの国民保護実動訓練なのですけれども、東部でやられるということで、参加機関が東部広域消防局ということなのですけれども、訓練の実施に向けた協議の中では、それぞれ3広域消防が入って、準備の段階ではいろいろ話しているのですけれども、実際には鳥取でやるからということで東部消防局が参加するということなのですけれども、これをやると、基本的に消防局が訓練に参加するのは3年に1回みたいなことになるのですね。多分、東部、中部、西部で順番にやっていくことになっていくのではないかと思うのですけれども。やはり消防局はそれぞれ分かれているので、一緒に訓練ができるようなことはしなければいけないのではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。

●和田危機対策・情報課長
 今回は会場が東部、キャンプ地予定地ということで、東部消防局の参加ということで、実務者会議では、先ほど委員がおっしゃいましたように、当然中部、西部も参加した中で協議を進めております。そういった中で、今回の訓練の参加機関ということで、消防の場合、東部さんということで話を進めてまいりました。今後訓練実施に当たって、関係機関の意見を聞きながら、委員がおっしゃったような、別に地域を特定せず参加が可能であれば協力をお願いしていきたいと思っております。今回については、この構成でやらせていただきたいなと思っております。

◎中島委員長
 よろしいですか。

○森委員
 はい。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○山口委員
 県土整備部の9ページの解像度の関係ですが、7月に鹿児島で大水があって、この5段階表示にどれだけの効果があるのかみんなが期待して見ていたのですけれども、避難指示4とか5にもかかわらず、例えば鹿児島市の住民の避難レベルは結局10%以下だったと。その背景として、解像度がこうやってミニマイズされているのですけれども、避難指示のレベルは鹿児島の南部とか北部とかをミニマイズできずに、住民の判断が鈍ったというのがあったり、エリアでは避難指示が出ているけれどもうちは大丈夫だと間違った判断をしたり。何が言いたいかといいますと、この解像度は、自己責任を前提とする対応はできたかもしれないのですけれども、地域を絞った具体的な避難指示が連動していないと住民の具体的な行動につながらない。この間の鹿児島が一つの材料になったと思うのですけれども、その辺の連携というのは具体的にこれからどう展開されるのでしょうか。

●山根治山砂防課長
 避難指示等につきましては市町村の役割ですので、私から具体的な話はできないのですけれども、この高解像度化等に伴うことにつきましては、とにかくこれを有効活用してくださいという話を全市町村にさせていただいています。そういう意味で、実は避難指示等の出し方も旧小学校単位ぐらいでどういう状況になるかというのも、システムの中でわかるようにしておりますので、そういう単位ごとで指示等を出せるような情報は提供しております。あとはそれを市町村がうまく活用していただくということだと思っております。

○山口委員
 どこか忘れましたけれども、他県の市部だと思いますけれども、何丁目単位で指示がされているところもあると聞きますし、そういうところの避難率はかなり高かったという話も聞いております。できるだけ行動につながるような具体的な対応を今後もお願いできたらなと思います。要望です。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○森委員
 米子駅の南北自由通路、県土整備部資料の別冊の4ページ。駅北広場再整備を検討中で、この広場はどういう設計になるのか、今後の話だと思うのですけれども、この案1でも案2でも、小さく薄く見えている地下通路がありますよね。地下通路入り口、バスの停留所のところ、そこには駅舎から出てきて屋根が続いている必要があると思うのですけれども。要するにどう歩いていくのかというサインというか、どういう流れをつくるのかというところで、屋根をつける必要があると思うのですけれども、そういうのは全部この駅北広場の再整備の中でやるという話なのですかね。そんな話というのはもうないのですかね、どうなっているのですか。

●米谷道路建設課長
 まず、4ページの図面なのですけれども、これは、多分デザインが見やすいように極力施設を省略して描いてあるというところがございますので、実際、一切屋根をつくらないということではなく、米子市も駅南にしろ、駅北にしろ、ある程度屋根をつくるという計画は持っておられます。ただ、予算のことがありますので、どこまでするかということまでまだ決まっていないと伺っております。ですので、どの事業でやるかまだ決まっていないと思いますけれども、動線を考えた屋根の設置について、米子市にそういう意見があったとお伝えしていきたいと思います。

○森委員
 せっかくつくった、人が全然使わない地下通路になっていて非常に残念なので、やはり動線をつくって、人が動くような形にして、使えるようにしてもらえるのがいいなと思っているのです。もうこれは本当にふたをしてもいいぐらいのことだと思うので。だから、ぜひ屋根のことで、人の動線がどう動いていくのかというのをぜひつくっていただきたいと要望しておきます。

◎中島委員長
 要望ですからね。
 そのほか。

○斉木委員
 今の森委員と一緒で、今ホームページでこの図面でパブコメを出しているのですか。何を考えている。御案内のとおり、鳥取では若桜街道も屋根があって、動くのに非常にいいわけで。冬のことを考えると、雪が降る、雨も多い。このタクシー乗り場のこの合掌の像のところに、これは本当は合掌の像ではないのだけれども、タクシーに乗るのにみんな雨風にぬれながら待っていると。いつもタクシーが迎えに来るわけではないので、タクシーがいない場合は、ここに立って待っていないといけないわけです。だから、本当にこんなものでパブコメをつくっているということは、利用者のことを一つも考えていないと思うけれども、どうですか。

●米谷道路建設課長
 先ほど言ったことと同じになりますけれども、あくまでもこの絵は、駅の正面のイメージを見てもらうための図面ですので、多分屋根とか通路がないというのは、省いて描いてあると思います。米子市は、通路の屋根のようなものも考えられていますけれども、実際どこまでするかというのはまだ決まっていない状況です。

○斉木委員
 イメージでしょう。屋根をつくっておいて、イメージを持たせるのが本当だろうと思うけれども、やはり何か我々と考えが違うのかね。

●米谷道路建設課長
 実際の絵を描いてくるとかなりごちゃごちゃしたことになるので、今、図面の全体を見ますと、駅の正面のところ以外はモノクロの色で塗ってあります。ですから、あくまでもこの正面、駅を強調するためのパースだと思われます。

○斉木委員
 結局、これを見ると多分、駅のイメージを見るということが中心になっているのでしょうね。だけれども、利用する者は駅の格好などはどうでもいいわけだ。実際車をおりて汽車に乗るのにどういうぐあいに動くかとか、点、点と横断歩道があるけれども、これが本当に左右に簡単に移動ができるのか。今はもう行けないわけですので。これはそのあたりのことも本当に利用者のためを思ったイメージではないと思うけれども、ちょっと不親切ではないの。

◎中島委員長
 課長、尽きないから、こういう意見があったということを県、市で話し合うときに伝えて。

●米谷道路建設課長
 わかりました。

◎中島委員長
 斉木委員、よろしいでしょうか。
 そのほかございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 では、次に、その他の件ですが、執行部、委員の方で何かございませんか。

●田村河川課長
 1枚物、チラシを添付しております。千代川フェスティバルの開催についてでございます。
 8月24日、千代川の日を記念しまして、千代川流域の人々が連携して交流を深め、豊かなふるさとを実感していただくことを目的といたしまして、今週末の8月24日土曜日、午前10時半から鳥取市河原町の出合橋付近、千代川河川敷特設会場で千代川フェスティバル2019が開催されます。小学生など、夏休み最後の週末となりますけれども、水生生物の観察を行うカッパの学校やラフトボートの体験、また、魚のつかみ取り等、多くの川のイベントが予定されていますので、沿川の多くの方の御参加をよろしくお願いします。なお、降雨がある場合につきましては、中止するイベントもございますので、申し添えておきます。

◎中島委員長
 そのほかございますか。
 意見が尽きたようなので、以上で終わります。
 執行部の入れかえを行います。御苦労さまでした。
 再開は11時20分とします。
(執行部入れかわり)

午前11時14分 休憩
午前11時21分 再開

◎中島委員長
 では、再開いたします。
 報告事項に入ります。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
 なお、質疑等については、説明終了後一括して行うことといたします。
 最初に、交流人口拡大本部から、報告17、ふるさと人口対策チーム会議の開催結果について、報告18、「来んさいな 住んでみないや とっとり」県民会議の開催結果について及び報告19、移住定住の促進に向けた取組状況について、齋尾課長、お願いします。

●齋尾ふるさと人口政策課長
 交流人口拡大本部の1ページをお願いいたします。まず、ふるさと人口対策チーム会議の開催結果について報告いたします。
 中段に記載しております、ふるさと人口対策チーム会議の概要でございます。本県における人口減対策の戦略立案を行って、県全体での取り組み体制強化を目的とします庁内会議でございます。下部組織といたしまして、IJUターンの促進、関係人口の拡大、若者の県内就職の促進の3つのグループを設置するとともに、学生等県内就職強化本部会議の関係や、「来んさいな 住んでみないや とっとり」県民会議等の関係組織とも連携し、移住定住を推進する会議でございます。7月26日に第1回のチーム会議を開催したところでございます。
 4番、開催結果ですが、主な意見といたしまして、IJU関係、それから関係人口、若者県内就職、その他全般について、それぞれ記載のような意見が出されておりまして、今後統轄監を筆頭といたしまして、部局横断で取り組むこととしております。若い人の視点に立って、いかに鳥取県の魅力を伝えていくか今までにない展開で今後取り組んでいくことが確認されました。
 続きまして、2ページをお願いいたします。「来んさいな 住んでみないや とっとり」県民会議の開催結果について報告いたします。
 この会議は、平成27年8月に立ち上げた県民会議でございまして、今年度は、中段の会議概要のとおり、7月30日に、産学官金労言の代表者に御参加いただきまして、若者の県内定着や関係人口の拡大について意見交換しまして、人口減対策及び移住定住促進に向けたさまざまな取り組みに県民一体となって取り組んでいくことが決定されました。特に県民会議として、昨年度に引き続き、若手ワーキンググループを設置しました。具体の取り組み例として記載しておりますが、若者定着促進といたしまして、8月、12月の移住定住促進強化月間の継続実施、鳥取ふるさとアプリの登録の働きかけ。関係人口の拡大といたしまして、東京、大阪におけます若者交流会の開催、県内外の学生等と県内社会人との交流に取り組んでいくこととなっております。意見交換での主な意見は4に記載のとおりで、いただいた御意見に対しまして、先ほどの庁内チーム会議でしっかりと検討していきたいと考えております。
 3ページをお願いいたします。移住定住の促進に向けた取組状況について報告いたします。
 まず、1番でございます。「大人も子どもも ももてなしツアー」と銘打ちまして、鳥取県、岡山県の連携移住体験ツアーを8月3日、4日に実施しております。平成27年度から起点、終点を交互に交代しながら、岡山と鳥取で実施しているところでございまして、今年度は鳥取から入って岡山に抜けるルートでございます。1日目に倉吉市で、先輩移住者が運営しますレストランで昼食、市職員による移住施策の説明、赤瓦・白壁土蔵群の散策、その後、三朝町で、先輩移住者との交流、意見交換、三徳山、三朝温泉街の散策の後に、三朝温泉に宿泊していただきました。2日目は岡山県の鏡野町での体験でございました。参加者は10組24名で、参加者の声といたしましては、特に3つ目のぽつでございますが、当初は鏡野町を見てみたくてこのツアーに参加しましたが、自然豊かな鳥取県での子育てにも興味を持ったと。両地域の魅力を一度に知ることができ、大変参考になったという声をいただいております。
 2番でございます。帰省シーズンにおけるIJUターンの取り組みについてでございます。1番目といたしまして、夏の成人式でのPRでございます。ことしは日南町が台風10号の影響で1月に延期ということで、伯耆町と日野町の成人式に出席した新成人110名に対しまして、移住、就職関係のチラシを配布しまして、将来のUターンや地元定住を意識することを図りました。2番目といたしまして、IJUターンを促すCM動画の放送でございます。お盆を含みます9日間で、昨年度制作しました県内で働きたい人向け、保護者向けの2種類のCM動画を民放3局で合計30本放送し、帰省客等への情報発信を実施いたしました。また、帰省客、観光客等へのPRといたしましては、8月10日に鳥取駅及び高速バスターミナルにおきまして、鳥取市と連携してPR活動を実施しております。また、中部総合の事業でございますが、倉吉駅ではデジタルサイネージに移住サイトへのQRコードを掲示しましたり、加えて、鳥取砂丘コナン空港、米子鬼太郎空港にチラシを配布しまして、本県移住の意識向上に努めました。帰省客ではなかったのですが、来県者の声といたしまして、移住検討者のうれしい声も記載させていただいているとおりでございます。
 3番といたしまして、今後の主な都市圏での移住促進イベントは記載のとおりでございます。引き続き移住定住の促進に向けてしっかりと取り組んでまいります。

◎中島委員長
 なお、報告20、空き家利活用等に関するワンストップ相談窓口の開設についてでありますが、この後、地域づくり推進部から説明がありますので、省略いたします。
 それでは、報告21、平成30年観光客入込動態調査結果を受けた観光誘客等について、報告22、「蟹取県ウェルカニキャンペーン」の開始について、及び報告23、とっとり横断サイクリングルート(仮称)の全線ルートの決定について、岩下副局長、お願いします。

●岩下観光交流局副局長兼観光戦略課長
 資料5ページをごらんください。平成30年観光客入込動態調査結果を受けた観光誘客等について報告をいたします。
 まず、けい線に囲んでおります部分をごらんください。平成30年の年間の観光入り込み客数2,083万7,000人となっております。これは県内の観光地点、約220カ所の観光地点で年間の入り込み数を計測して、その足し上げの数値となっております。前年と比べて、
プラス6.5%となっております。この数値を各観光地で何カ所周遊しますかという
アンケートの結果に基づいて、それを割って、県内を観光で周遊した方の数の推計がこの実人数964万6,000人、前年比1.1%増となっております。ここからは、下の傾向とあわせて見ていただきたいのですけれども、この入り込みに比べて、宿泊客が大きく伸びておりまして、前年比19.4%増となっております。特徴といたしましては、駅前のシティーホテルやビジネスホテルの実績が伸びた反面、温泉地の入湯客数が前年比0.6%の減となっております。外国人はプラス38.6%の大幅増となっております。入り込みを踏まえて力を入れていく誘客事業として、環境が保全されて、空気や水がきれいな星取県のブランドイメージの向上を図る。ウェルカニキャンペーンで閑散期対策を行っていく。インバウンドの誘客事業の強化、また、旅行会社や航空会社と連携して、国内航空便の利用拡大を行っていくという内容をしております。
 同ページの下のほう、地域別の観光客数を書いておりますけれども、特色的なこととして、昨年、境港の水木しげるロードがリニューアルしたことで15%増と一番大きくなっております。それから、7ページには、発地別、交通機関別、月別の詳細を示しております。8ページには、温泉地の入湯客数別、それから外国人の宿泊者数を上位20カ国、前年との比較ができるようになっておりますので、ごらんいただければと思います。
 9ページをごらんください。「蟹取県ウェルカニキャンペーン」の開始について報告をいたします。
 9月1日から来年2月29日までウェルカニキャンペーンを開催いたします。主力の内容としまして、県内宿泊施設に宿泊された方を対象に、毎月100名に鳥取のカニをプレゼントするという内容をメーンにしてまいります。それから、プラス周遊促進策として、観光地をめぐって思い出写真をSNSに投稿していただいた方の中から抽せんでプレゼント、おもしろ動画をウエブ特設サイトやSNSで配信して、蟹取県に関するクイズを毎月出題し、プレゼント企画を行うということを、主に冬季の閑散期対策として行ってまいります。
 とっとり横断サイクリングルートの全線ルート決定について報告をいたします。
 通行量が減少いたしました国道9号線沿線の地域活性化、また、サイクルツーリズムの全県的な盛り上がりを目指しまして、全線のルートを決定いたしました。この検討会自体は7月26日に行いましたけれども、その前に、県サイクリング協会やサイクルツーリズムの愛好団体などに試走会をしていただきまして、道路管理者等にも現地のチェックをしていただいた上で、サイクリング協会、経済同友会、商工会議所、観光局、国土交通省、警察など、関係の団体が集まって、このルートを決定いたしましたところでございます。コンセプトとしては、土地カンのない県外、海外のサイクリストでも東西方向に迷わず移動できるメーンルートということで設定いたしました。これによりまして、今年度内にコース案内路面標示、サイクリスト用道路標識、サイクルポートなどを整備してまいる所存でございます。

◎中島委員長
 続いて、報告24、シンガポール及びベトナムでの知事トップセールス概要について、及び報告25、米子ソウル便及び環日本海定期貨客船の運航状況と今後の利用促進について、鈴木副局長、お願いします。

●鈴木観光交流局副局長兼国際観光誘客室長
 11ページをごらんください。シンガポール、ベトナムでの知事トップセールス概要について御報告いたします。
 シンガポール、ベトナム、訪日客が非常に伸びておりまして、これら東南アジアの市場からの誘客をさらに進めようということで、知事に現地に出向いてもらいまして、トップセールスを行ったものでございます。シンガポールでは、旅行博ですとか、現地メディアへの出演、現地メディアとの交流会などでPRを行ってまいりました。
 2番のベトナムにつきましては、日本文化体験イベント「Feel Japan」という、3万8,000人ぐらい入るイベントに参加したり、現地メディアの取材等を行ってまいりました。また、シンガポール、ベトナムともに食のPRもしっかりやってまいりまして、シンガポールでは日本料理店で県産品を使ったフェアを今後も展開していきたいというお話やベトナムでは高島屋で梨の取り扱いや旅行商品の販売といったこともお話をいただいてきたところでございます。今後とも両地域を含めたASEAN地域からも誘客を図りまして、誘客の多角化を図ってまいりたいと考えております。
 12ページをごらんください。米子ソウル便及び環日本海定期貨客船の状況について御報告いたします。
 いずれのインフラも、円高ウォン安に加えまして、日韓関係の影響が響いてきておりまして、韓国人の観光客が減ってきております。1番にソウル便の利用実績を載せております。7月の韓国人搭乗者数をごらんいただきたいと思いますが、6月に比べて半減してきております。2番の環日本海貨客船、大体1往復当たり200人台後半の方が乗っていただいていたのですけれども、7月については100人を割るような状況になってきております。3番の運航予定でございます。今3便運航しているのですが、8月22日から週6便運航に戻るのですけれども、9月は機材整備に伴う機材繰りのために10日間程度非運航になります。また、10月1日から26日は、日韓関係の影響もあって、週3往復になるということが運航会社から来ております。こういった中ではございますけれども、インバウンドについてもしっかり旅行会社と連携しながら、地道な誘客活動に取り組んだり、アウトバウンドも地元旅行会社等と連携しながら取り組んでまいりたいと思います。また、韓国以外の第三国からの誘客、第三国へのツアー商品といったこともあわせていきまして、この路線、航路がしっかりと維持発展していくよう頑張ってまいりたいと考えております。

◎中島委員長
 続いて、報告26、南加鳥取クラブ創立110周年記念祝賀会への参加等について、報告27、第24回北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミットの参加結果について、及び報告28、韓国との交流事業の状況について、遠藤課長、お願いします。

●遠藤観光交流局交流推進課長
 13ページをお願いいたします。南加鳥取クラブ創立110周年記念祝賀会への参加等についてでございます。
 7月21日に行われました南加鳥取クラブ創立110周年記念祝賀会に副知事が参加いたしました。副知事から2名の方に功労者表彰を贈ったほか、参加の方々と傘踊りを踊るなど、110周年をお祝いしたところでございます。南カリフォルニア、ロサンゼルスを中心とした地域なのですけれども、1909年に弓ヶ浜を中心に移住された方が相互扶助のためにつくられた会で、まだ鳥取県への思いが非常に強いものがございます。こういった方々との交流を今後も応援して推進していきたいと思っております。
 あわせて、14ページをお願いいたします。鳥取県教育委員会がスタンフォード大学と連携して高校生向けにやっております遠隔授業のプログラムがあるのですけれども、やっていただいている関係者の方に副知事とお会いしていただいたところです。この遠隔講座は英語による授業で、地域課題なども含めて、アメリカとの共通点を探りながら課題を勉強していくというものなのですけれども、副知事からは、そういう課題の中で、県出身の宇沢先生ですとか、日系移民の生活を描いた県出身のヘンリー木山義喬さんといった、アメリカとゆかりのある漫画家のことなども取り上げてほしいということをお願いしたところです。スタンフォード大学もぜひ取り上げてみたいという回答をいただいたところでございます。3のところですけれども、サンフランシスコにあります県人会とも面談をいたしました。また、あさひ学園サンゲーブル校という日系の方々が通われる学校にも伺って視察させていただいたところでございます。
 続きまして、15ページをお願いいたします。第24回北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミットの参加結果についてということでございます。
 7月29日にモンゴルウランバートルでサミットが行われて、友好交流地域である5地域が集まりまして、テーマであります北東アジア地域間経済交流を新段階へということで、サミットが行われたところでございます。副知事からは、本県で開催されますイベントの参加協力ですとか、DBSの利用協力などを提案したところでございます。こういったことを受けまして、今後も経済、環境、文化など、さまざまな分野で連携を進めていこうということで合意したところでございます。
 あわせて、参加の各地域と副知事が会談したところでございます。ロシアの沿海地方とはDBSの利用促進でございますとか、インフラ整備について。また、韓国江原道とは、今回予定しております25周年事業を予定どおりやっていこうとか、今後の交流事業について話をしたところでございます。また、中央県や吉林省とも今後の交流についてしっかりしていこうと話をしたところでございます。
 あわせて行われました北東アジア美術作品展示会の開幕式に副知事も参加して、テープカットを行ったところでございます。
 続きまして、17ページをお願いいたします。韓国との交流事業の状況についてでございます。
 7月1日に日本政府が韓国向け輸出管理を強化するということで発表されて以降、全国的にいろいろな影響が出ているところですけれども、県内でも韓国との交流事業に影響が出ているところでございます。
 1のところには、これまで実施した事業、また、実施予定の事業を掲げております。また、2のところで、中止または延期になった事業ということで、県議会の交流の話も含め、載せているところでございます。ただ、実施した事業の中では、例えば1の(1)の実施済みの、第18回江陵国際青少年芸術祝典への芸能団派遣というものもあったのですけれども、非常に友好的な雰囲気の中で行われたものもあると実感しておりまして、報道であるような批判ばかりではないということで思っております。今後も地域間交流、民間交流がしっかり進むように取り組んでまいりたいと思います。

◎中島委員長
 続いて、報告29、香港ブックフェア2019への出展結果について、及び報告30、台湾台中市とのまんがを活用した連携事業実施結果について、森田官房長の説明を求めます。

●森田まんが王国官房長
 19ページをごらんください。香港ブックフェア2019への出展結果について報告いたします。
 香港ブックフェアは、香港貿易発展局が主催する香港最大規模の展示会で、7月17日から23日までの7日間、来場者は98万人でした。会期中に大規模なデモがありましたが、ジャパンパビリオンは例年同様多くの来場者でにぎわっておりました。鳥取県のステージでは鬼太郎やコナンが出演しまして、観覧席は満席で立ち見客もございました。
 続きまして、20ページ、台中でのPRについて続いて報告いたします。
 8月10日、台中市東部の谷関温泉で開催された温泉祭りで、翌11日、台中駅の近くで開催された台中国際動漫博覧会に出展いたしました。この博覧会は、例年2万人を超える来場者でにぎわっております。会場内にまんが王国とっとりのブースを設置しまして、漫画キャラクターを活用したパンフレット、台中のチャーター便をPRするチラシを配布しまして、鳥取県のPRを行いました。台風接近直後の悪天候の後だったのですけれども、ステージイベントは観覧席の定員を超える人たちに御観覧くださいました。

◎中島委員長
 続いて、報告31、フラダンス日本大会in鳥取2019の開催について、森山中部振興局副局長の説明を求めます。

●森山中部総合事務所地域振興局副局長兼中部振興課長
 21ページをお願いします。フラダンス日本大会in鳥取2019の開催についてであります。
 鳥取での開催がことしで2回目となります。ことしも倉吉未来中心を中心に、8月30日金曜日から9月1日日曜日の3日間の予定で開催することにしております。世界大会への予選大会ですので、競技になりますコンペディション、また、日ごろの練習の成果を披露いただくエキシビションを中心に、多くの団体に参加いただくことになっております。主会場以外では、琴浦町で琴の浦高等特別支援学校での交流フラ、また、北栄町でフラ講座、湯梨浜町で前夜祭、また、三朝町で三徳山への奉納フラを予定しております。主会場におきましては、地元の食やお土産を楽しんでいただくB級グルメフェスタを開催することにしておりますので、多くの皆さんに会場に来ていただきたいと思います。よろしくお願いします。

◎中島委員長
 次に、地域づくり推進部から、報告32、令和元年度普通交付税(市町村分)の交付額について、森田課長、お願いします。

●森田市町村課長
 地域づくり推進部の資料1ページ、7月23日に令和元年度普通交付税(市町村分)の交付額が決定されましたので、その概要についてお知らせいたします。
 資料の1、令和元年度普通交付税の交付額の概要の欄ですが、下に表がございます。太枠で囲っているところが市町村分となりますが、一番右側が今年度、前年度比較との増減額になっております。普通交付税と臨時財政対策債を合体しました実質的な普通交付税といたしましては、今年度約873億円、前年度と比べて約9億円の減、率にして0.1%の減ということとなっております。
 2に主な増減理由を書かせていただいております。基準財政需要額と基準財政収入額の差が普通交付税として交付されることとなりますけれども、基準財政需要額が約9億円減となっております。内訳でございますが、増加の要因としましては、児童虐待防止に係る職員ですとか、保育士の処遇改善に係るものといった社会福祉関係の経費が増額となっております。一方で、減額の大きなものとしまして、合併算定がえの縮減の拡大によるものが約11億円の減となっております。これにつきましては、平成の合併を行った際に、合併団体を優遇するという目的で、本来スケールメリットが働く部分について、そこを優遇措置という形で行われてきたところがございますが、その経費が縮減されているということに伴いまして大きな減となっているところでございます。
 (2)に増減率の大きな団体ということで、4つ掲げております。江府町につきましては、県の農道が町道に移管されたことに伴います経費の増、あるいは、サントリー等、大きな設備投資があったということで、企業立地促進法等に基づきまして固定資産税が減額されているといったことが大きく影響しているところでございます。また、八頭町ですとか、湯梨浜町で、包括算定経費の減というものが大きくなっております。これにつきましては、人口ですとか、町の面積ですとか、そういう一般化されたもので簡便に交付税をはじくという算定方式がありますが、その全体の減額によるものが大きく影響しているというところでございます。
 参考までに、2ページに県分の数字を載せております。あわせまして、3ページには市町村別の数字を載せておりますので、後ほど御確認いただければと思います。

◎中島委員長
 続いて、報告33、2019レーザー級世界選手権大会開催結果について、小西参事監、お願いします。

●小西地域づくり推進部参事監(セーリング・レーザー級世界選手権大会担当)
 4ページをお願いします。2019レーザー級世界選手権大会開催結果です。
 レーザー級というのは1人乗りのヨットのことでして、この世界一を決める大会でございます。6月下旬から約1カ月間、境港で開催されました。この大会は東京オリンピックへの出場もかかっている大会でありまして、会期の前半ではスタンダードという種別で男子の大会。後半はラジアルの大会、これは主に女子です。63カ国から約300人の選手が出場しました。総評としては、県のセーリング連盟を中心に、競技運営をしっかりやっていただきました。また、ボランティアも多数参加されました。そして、地元の団体とか、自治会の協力によりまして、郷土芸能ですとか、料理のおもてなしも大変喜ばれまして、国際レーザークラス協会の副会長、あるいは日本セーリング連盟の会長からも非常に高い評価をいただいたところであります。
 また、レースを生で見てもらうために、観覧艇を出しまして、レースのあった12日間で約1,200人の方にその船に乗っていただきました。そして、選手や関係者が会場周辺、あるいは泊まっているホテル周辺のスーパーとか飲食店をよく利用したということで、境港は大会期間中かなりにぎわったということであります。
 なお、本県から出場しました瀬川和正選手ですけれども、このたびの大会では少し成績は振るわなかったということであります。オリンピックを目指しておりまして、来年の2月に最終選考レースがございますので、巻き返しを図っていただきたいと思います。
 県議会の皆さんを初めまして、多くの地元の皆様の御協力によりまして、大会は成功裏に終わりました。まことにありがとうございました。

◎中島委員長
 続いて、報告34、スポーツクライミング日本代表チームの合宿実施について、及び報告35、スポーツクライミングフランス代表チームの合宿実施について、明場課長、お願いします。

●明場スポーツ課長
 資料の5ページをお願いいたします。スポーツクライミング日本代表チームの合宿実施について報告させていただきます。
 東京オリンピック出場枠のかかるスポーツクライミングの国際大会がこの8月、東京都八王子市で開かれたのですけれども、それに向けたスポーツクライミング日本代表チームの強化合宿が倉吉市で行われたということでございます。倉吉市での合宿は昨年に続いて2回目ということでございます。具体的には、7月27日から30日までの4日間、倉吉市にあります倉吉体育文化会館、倉吉市スポーツクライミングセンターで実施されました。日本代表選手9名が来て、練習されたということでございます。7月28日には知事の激励訪問ということで、平井知事、倉吉市の石田市長等を初め、みんなで激励したところでございます。総括としましては、そもそも都会と違って静かな環境で練習したいという思いもおありだったようですし、大会と同じような環境、施設面での、特に3種の壁ということで、全国的にも珍しい環境の中で本格的な本番さながらの練習ができたと高評価を受けたところでございます。一般の方に見ていただく機会もございましたので、そういう意味でもよかったのではないかと考えております。
 続きまして、資料の6ページをごらんください。スポーツクライミングフランス代表チームの合宿についてでございます。
 これにつきましても、同じく八王子で開かれます世界選手権に向けた事前合宿ということで、フランスのチームが倉吉市で合宿を実施したということでございます。国内、世界でも珍しい3種のクライミング壁が1カ所にそろうということでございますし、クライミングの聖地を目指して取り組んでいるということもございまして、ヨーロッパ強豪の一つであるフランスチームを誘致してきたという結果が実現したということでございます。合宿につきましては、選手8名、コーチ3名、全体では12名ということで、8月5日から12日にかけて練習を行われました。交流行事としましては、歓迎セレモニー、知事激励訪問、壮行会等を行って歓迎をしたところでございます。
 結果については、コーチ、あるいは代表チームのメンバーから、非常に温かいもてなしを受けたということ、特に現場での支援がすばらしかったということで、来年の東京オリンピック事前合宿も倉吉が最有力候補であるという非常に高い評価をいただいたところでございます。歓迎セレモニーでは地元の中学校から千羽鶴だとか、小学校から激励メッセージボードを贈られて、交流を深めたところでございます。フランスチームについては引き続き東京五輪に向けて働きかけを行っていただくことを考えております。

◎中島委員長
 続いて、報告36、空き家利活用等に関するワンストップ相談窓口の開設について、齋藤課長、お願いします。

●齋藤中山間地域政策課長
 空き家利活用等に関するワンストップ相談窓口を開設いたしましたので、その報告を申し上げます。
 不動産に関する専門家団体で組織しますとっとり空き家利活用推進協議会というものがございまして、県の補助金、空き家利活用団体支援事業に基づきまして、空き家利活用等に関する相談、問い合わせを総合的に受け付けますワンストップ相談窓口を東、中、西、それぞれに1カ所ずつ開設いたしました。
 1番のところ、ワンストップ相談体制のイメージですけれども、もともと移住希望者向けに住宅相談対応を行っておりますとっとり暮らし住宅相談員というものが東・中・西の宅地建物取引協会の支部に置かれているもので、それにくっつける形でワンストップ窓口として対応していただこうというものでございます。
 2番目ですけれども、ワンストップ相談窓口の狙いですけれども、移住希望者に限らず、相談先をわかりやすくすることで、空き家相談を誘引し、利活用可能な空き家物件の掘り起こしを促進するということでございます。また、その空き家の持ち主の不安の解消を図るということも考えているところでございます。空き家利活用については、そのままにしていくと、そのまま地域の負債にもなっていきますので、これをどんどん促進していきたいと考えておりまして、まだ利用度は低い状況にとどまっておりますので、こういうワンストップ相談窓口がありますよということをPRいたしまして、空き家利活用の促進につなげていきたいと考えているところでございます。

◎中島委員長
 続いて、報告37、第1回新たな地域交通体系構築のための研究会の開催結果について、矢吹課長、お願いします。

●矢吹地域交通政策課長
 資料の8ページをごらんください。第1回目の新たな地域交通体系構築のための研究会を開催いたしましたので、御報告いたします。
 これは、今までバス中心でございました地域交通の県の支援制度につきまして、今後タクシーの助成ですとか、住民主体の共助交通といったものを組み合わせた制度への改善に向けまして、鳥取大学の谷本先生を座長にお願いして、国交省、市町村、交通事業者といった方々で構成する研究会を8月1日に開催したものでございます。
 会議の概要につきましては、4のところにございますが、この設置目的の共有ですとか、今後の進め方、県内の交通の問題点をあらかじめ各市町村から伺ったところ、ドライバーの確保が必要であるとか、バスの乗車率が低いですとか、共助交通をいかに継続させるかといった課題を上げていただいたところでございます。国交省さんからは、6月にも方向性が閣議決定されたところでございますが、タクシー事業の制度改正に向けた動き、例えば定額のタクシー制度、それから、相乗りのタクシー制度といった検討状況が報告されたところでございます。それから、研究会の検討の方向性の整理ということで、(4)の丸の1つ目でございます。タクシーはドア・ツー・ドアでございますので、そういった交通体系を構築する場合につきましては、市町村が実施しているタクシー助成への補助制度を新しく創設すること、そして、タクシー会社の多角経営化への支援を検討すること。それから、自家用有償運送を中心とする交通体系を構築する場合は、NPO法人ですとか、地域の方にやっていただくような共助交通ですとか、市町村有償運送、町営バスですね。そういったことへの支援の拡充を検討しようという方向性がこの研究会で確認されたところでございます。
 主な意見は、以下のとおりでございますが、ハイヤータクシー協会さんからは、非常にありがたく、一緒に考えてまいりたいという御提案をいただきましたし、琴浦町や智頭町さんからは、今のそれぞれの市町村での交通体系の見直しの検討状況の報告があったところでございます。
 5のところでございますが、今後、研究会としては、第2回目を、この8月、9月で先進事例調査を行いながら、全市町村とも改めて意見交換しながら、来年度の当初予算編成に向けて検討を進めていきたいと思っております。

◎中島委員長
 続いて、報告38、文化財の県指定について、及び報告39、県内文化財の新規国登録について、中原局長、お願いします。

●中原文化財局長兼文化財課長
 9ページ以下、ごらんいただきたいと思います。まず、文化財の県指定についてでございますけれども、今月、8月16日に鳥取県文化財保護審議会が開催されまして、以下の3件の文化財を鳥取県の保護文化財及び鳥取県史跡に指定するよう答申がありましたので、概要を報告させていただきます。
 まず、1件目、浅津文書でございます。鳥取市に3点ございますこの浅津文書というのは、県の中部、東伯耆地域を支配領域としておりました南条元続という大名から浅津源三左衛門尉に宛てられました、感状と言われる軍功などの忠節を褒賞した文書でございます。浅津という名前がありますように、東郷池の西側に上浅津、下浅津という集落がありますけれども、あのあたりが恐らく支配領域であった領主であろうと思います。16世紀、鳥取県の地域は、毛利、尼子、織田等が行き来いたしまして、非常に戦乱状態であったわけですが、そういう地域での在地領主の動きを示す文書として貴重であると考えるということでございました。
 続きまして、2件目が庄司家住宅でございます。11ページに写真等も載っておりますので、ごらんいただきたいと思いますが、境港市渡町にあります庄司家は、近世、江戸時代におきましては、弓浜半島の木綿とか、奥日野の鉄であるとかを取引いたしまして、明治以降は蚕、繭の取引を行うなど、県西部地域の主要産物を取り扱う、商家として栄えた家でございます。この庄司家住宅8棟は、江戸時代後期におけます大商家の住宅形式を知る上で貴重な存在でございますし、幕末期には藩主が浜の目巡視とかを行ったときの接待をするための茶座敷とかを建築されまして、そういったものが非常によく残っているということでの今回の評価となりました。
 3番目に、都合山たたら跡でございます。これも12ページに資料をつけておりますが、日野町中菅にありますたたら跡でございます。都合山たたらは、江戸時代ではございませんで、明治中期の製鉄遺跡になりますけれども、写真にあります高殿跡であるとか、建物そのものはもう既に残っていないですけれども、遺跡として、大鍛冶場などのたたら山内の様子が非常によく残っているということと、ここで重要なのは、明治時代に一流の冶金学者でありました俵國一という、島根県の浜田出身の東京帝国大学教授が当時調査をいたしまして、詳細な記録を残していると。それと全く合致するのだけれども、都合山たたらそのものは江戸時代のたたらの製鉄の様式、つくり方を残しているということで、全国的にも非常に貴重な資料ではないかと思います。あわせて、近藤家文書とかの比較もできる資料ということで、重要という判断になりました。
 続きまして、14ページをごらんいただきたいと思います。県内文化財の新規国登録について御報告いたします。
 7月19日に国の文化審議会で、県内の下記の建造物2件を国登録有形文化財として登録するよう文部科学大臣に答申がございました。
 1件目が倉吉市葵町の賀茂神社の本殿でございます。賀茂神社は市内にありまして、葵町など近隣の22町の信仰が厚い社でございますが、その御本殿は江戸時代末期の建築でございまして、写真をちょっと見ていただいてもわかりますように、正面とかに非常に精緻で華麗な装飾、彫刻を飾っております優美な社殿でございます。
 続きまして、2件目が旧富士市橋家住宅主屋でございます。これは湯梨浜町小鹿谷にございますけれども、大正10年の時代の建築となります。旧富士市橋家というのは、有力な家であります市橋家の分家でございまして、富士屋と称したということでございます。主屋は、土間とかがすごく狭くなりまして、農作業中心ではない生活様式の変化を読み取ることができる、農家住宅の近代的な発展過程を示すということで評価されたものでございます。

◎中島委員長
 午前中はこれで切りまして、午後は13時から再開いたします。よろしくお願いします。御苦労さまです。

午後0時05分 休憩
午後1時00分 再開

◎中島委員長
 それでは、再開いたします。
 今までの説明で質疑等はございますか。

○山口委員
 交流人口拡大本部の資料の2ページで、この本論には直接関係ないのですけれども、おととい西高の同窓会があって、そのときに自動車学校の某I理事長さんがいらっしゃいまして、自動車学校の生徒は県外から来ているので、これが実は物すごく外貨を落とすのだという話をしておられて、どれぐらいですかという話をしたら、多い人は30万円ぐらい落とすらしいです。原価が2割だとして、1人が20万円ぐらい、2週間かかって落とされる。聞き覚えだと、年間5,000人か6,000人いらっしゃるという話なのです。8割ぐらい県外に出て就学していますよね。大体帰ってこずに、県外の自動車学校で免許を取る。こういう人も結構いらっしゃる。その人方がこちらに友達を連れてくるのに、例えば何らかのインセンティブ、補助みたいなものがあれば、そもそもつながりがあるわけで、自動車学校の生徒として物すごく交流人口もふやせるのにみたいな話が出て。自動車学校の生徒というのは県外から来ますので、6,000人で20万円だとすると、外貨だけで1億2,000万円ぐらい実収入が県に落ちるわけで、これは結構大きいし、つながりもできるかなと。前回、前々回、話を聞く中で、ターゲットになっていなかったので、そういう発想もおもしろいかなと思って聞いていました。提言です。

◎中島委員長
 今のは提言ですから、こういう意見もあって、取り入れられたら取り入れて、だめならしようがない。

○山口委員
 だめならしようがない。2点目。インバウンドの関係で、鈴木課長の話で、7月に海外の旅行会社か何か、鳥取県が、外国人が訪問したい日本一になりましたよね。僕はその情報は「週刊ダイヤモンド」から読んだのですけれども、「週刊ダイヤモンド」のコメントが、最も国内の観光客に人気のない鳥取県がなぜインバウンドに人気があるのだろうか。そういう尋ね方をしていました。逆に、そうでありながら、外国人からすごい人気があると。そのコメントの中で、さっき鈴木さんが言われたように、韓国以外にどれだけパイをふやしていくかということと、継続的にリピーターをふやすかが、鳥取県の今後の観光の将来を握るだろうというありがたいコメントをいただいていました。そういった面で、どう評価されて、政策的にどう展開されるのかというところを、もし持っておられましたら。

●鈴木観光交流局副局長兼国際観光誘客室長
 昨年秋に発表されました、2019年に外国人が最も訪れるべき観光地第1位が鳥取県ということで選ばれました。これは、東京で外国人向けの情報発信サイトを運営しておられるガイジンポットというサイトがございまして、こちらのライターさんが選ばれて1位になったということでございました。我々としても非常に驚いたと同時に、うれしく思い、これをネタに今も海外向けに、1位になりましたということを看板にPRしているところでございます。韓国、香港、直行便があるところは、鳥取県にお越しいただいている第1位、第2位ということで、柱になっておるところではございますけれども、今回のような日韓関係ですとか、香港で起こったようなデモ、そういったことが出てくると来客数にも影響すると。そういった観光業界の影響を最小限にとどめるためには、さまざまな市場からおいでいただくことが必要だということで、三、四年前からASEAN地域にも手を広げてアピールしているところでございます。交流人口拡大本部の資料の8ページのところで、昨年度の外国人の来客数が出ておりますけれども、ASEAN地域は、非常に伸びが高いということが言えます。シンガポールは倍増以上になっておりますし、マレーシアですとか、タイといったところも1.5倍とふえてきている状況でございます。韓国、香港を中心としながらも、中国、台湾といったところにもウイングを広げつつ、加えて、ASEAN地域にも広げてきた結果、徐々にではありますが、人数がふえてきているということでございまして、こういったインバウンドのマーケットの多角化ということをキーワードに今後進めていきたいと考えております。

○山口委員
 その「ダイヤモンド」の中に、アジア地域もそうなのですけれども、数は少ないけれども、欧米、特にヨーロッパ、北アメリカの観光客に物すごい人気があるという、ありがたいコメントがありまして、アジア地域もそうなのですけれども、これから欧米に向かってどれだけ観光客をふやしていくかというのも、鳥取県にとって物すごく財産になるというコメントもありました。そこについて、戦略的なものがありましたら。

●鈴木観光交流局副局長兼国際観光誘客室長
 欧米豪、ロシアも含めてでございますけれども、実は鳥取県においでいただいている観光客の中で、第5位がアメリカのお客様、そこから下がタイ、シンガポール、フランスと続いていくのですけれども、欧米の方もたくさんおいでいただいております。香港、韓国と違って、現地に出向いて直接アピールということはなかなか難しいので、ここはSNSをフル活用してPRしております。英語版のフェイスブックですとか、インスタグラムといったチャネルを使って、最低でも週1、週2、週3ぐらいのペースで記事を投稿しておりまして、かつ、それに対するコメントに対してきめ細かく対応することで、ある程度信頼の置けるサイト運営ということをアピールしております。そういったこともあってふえてきているのかなということもあります。情報を届けなければ、来ていただこうにも来ていただけませんので、情報を届けておいでいただくということ、今はそこに力を入れて行っております。

○山口委員
 了解しました。ありがとうございます。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○興治委員
 地域づくり推進部の8ページの地域交通体系の構築の研究会のところです。私は、去年、各市町村がやっている、免許証の自主返納者などを対象にした、1年間限定で、かつ一律の金額になるようなタクシー助成について、免許証の自主返納者が非常にふえている状況を鑑みて、制度自体を持続可能にするために県で支援したらどうだろうかということを言った。それと、一律助成になっているので、住んでいる地域によってタクシー利用の距離などが違ってくることも考慮に入れた支援制度を考えたらどうだろうかと、知事要望等で提案をしたのですね。私の考えとしては、バス交通という地域公共交通の主になる、幹になる交通があって、それを補完するような意味で提案したのですけれども、知事の答弁は、今までバス中心で支援してきたけれども、タクシー助成だとか、ここにも書いてあるように、共助交通を組み合わせたものを考えていくということだったですよね。そこからこういう研究会の設立、運営ということになってきていると思うのですけれども、ちょっと気になるのは、ここに書かれている文章などを読んでみると、例えば4の(4)の検討の方向性の整理として、タクシー会社を中心とする交通体系を構築、あるいは、丸の2つ目に自家用有償運送を中心とする交通体系を構築となっていまして、僕の感覚としては、さっきも言ったけれども、バス交通という基幹的なものがあって、それを補完するような意味で考えていたのですけれども、例えばバス交通をタクシーに置きかえていくとか、有償交通に置きかえていくとかにするのか、あるいは、あくまでも補完的なものとして考えていくのか。この研究を通してどちらになっていくか、どちらに収れんさせていくか、今の時点では、方向性としては明確にしていないということなのか。そのあたりはどうなのでしょうか。バス交通を置きかえていくということもあり得るとは思うのだけれども、余りそこを強調し過ぎると、今までバスの運行維持にいろいろ努力をしてきたことが果たしてどうなるかなということもちょっと気になるものですから。そのあたりはどうでしょうかね。

●矢吹地域交通政策課長
 今、興治委員がおっしゃったとおりでございまして、今までの県の支援制度がバス中心であったということだけでして、基本的には、バス路線も維持していきたいと考えております。そうしたときに、市町村によっては地形ですとか、地縁関係とか、ドライバーの問題とかがあるでしょうから、例えば支線の一部をタクシーに切りかえたほうが使い勝手がいいとか、地域にお元気な方がいらっしゃれば共助交通に切りかえたほうがいいですとか。ただ、バスというのも非常にメリットが多うございます。大量に運べたりだとか、定時、時間が決まっているとか、そういうことがありますから、例えば通学路線はやはりバスにとか。そこはバスをなくすということではなくて、きちっと役割分担をしながらつくっていきたいという考えでございます。

○興治委員
 どちらかというと、バス中心、基幹で、それを補っていくようなものを考えるというスタイルということですね。

●矢吹地域交通政策課長
 そうですね。

○興治委員
 わかりました。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○森委員
 地域づくり推進部の1ページ、交付税の関係で質問をします。
 3ページの市町村ごとの数字を見たのですけれども、その中で、これまで交付税をふやして、臨時財政対策債を減らしてほしいということを国にはずっと要望してきたのだけれども、実際にそういう方向になっていると理解していいのですかね。全体的には、生の交付税がふえて、臨時財政対策債が減って、全体としては若干減っている、そんな理解でいいですか。

●森田市町村課長
 交付税は、臨時財政対策債も含めて、全体の額の決定につきまして、国で地方財政計画をつくって、その中で議論されているところでございます。マクロの話になりますが、令和元年度の地方財政計画では、地方税が国全体レベルで伸びております。地方税が伸びることによって、普通交付税と臨時財政対策債合わせたところは縮小傾向にあるという形になっております。臨時財政対策債につきましては、元利償還分として発行されておりますけれども、いわゆる折半財源、交付税の足りないところを国と地方で折半して補うというものについては、今年度なくなっているというのが現状でございます。

○森委員
 一般財源が乏しい、いわゆる貧乏県については、臨時財政対策債を減らして、生の分をふやしてくれみたいなことを言ってきたと思うのだけれども。県に来ている115億8,200万円ほどの臨時財政対策債は全部償還分ということ。

●森田市町村課長
 今年度地方財政計画上は臨時財政対策債は償還分しか計上されていない。

○森委員
 そういうことか。了解、わかりました。

◎中島委員長
 よろしいですか。

○森委員
 あと1点お願いします。交流人口拡大本部のふるさと人口対策チーム会議の話なのですが、若者県内就職というところで、キャリア教育で中学生が地域の人と話をする機会を設けたらという意見があって、そこで初めて地域にどんな仕事があるのかということにも気がついたと。それからもう1個、次の2ページに、「来んさいな 住んでみないや とっとり」県民会議で、県外に出てもふるさとへ思いを持ってもらうためにキャリア教育との連携が必要だみたいな意見があって、私はこれだと思っていて、ずっとキャリア教育、キャリア教育と言ってきたのだけれども。ここでは中学生の話が出ているけれども、やはり小学生のときから地域に目を向けて、地域にどんな人がいて、どんな仕事があって、どこで住んで、自分はどんな大人になっていくのだ、みたいなことがないと、ただ単に年齢になったから小学校に行って、年齢になったから中学校に行って、年齢になったから高校に行って、大学受験だから出ていくと。地域に全然目を向けたことがない。周りのおじさんは何をしているか知らないみたいなことでは、少しでも給料がいいところで何かいいことがあるかもしれないということで、こちらには戻ってこないし、全然目が向かないみたいなことだと思うのだけれども。そういうところが、文科省もキャリア教育をやれということで、小学生からやることになっているのだけれども、教育委員会はなかなか本腰を入れてやっていないのだ。それで、こういう機会に、一応教育委員会も参加しているのだけれども、教育委員会にもっと本腰を入れさせるために、やはり知事部局の側からがんがん働きかけをしていって。とにかく興味を持たせることと、こんな仕事をしている人がいるのだ、だけではなくて、この地域の課題は何があって、この課題をこう解決したらいいのだみたいなことを考えさせるような授業であったり、教育委員会も参加する、知事部局がやるイベントであったり。子どもたちのときにそういう、この地域をどうしたらよくなるのかという、考えるイベント的なことを1回でも2回でもやることによって、地域に目を向ける。そういうことが、ある年齢になったときに外に出るかもしれないけれども、また戻ってくるみたいな、よそに比べてもこの地域はよかったなという思いをつくっていくことになるのではないかなと思うのですよね。その意味でも、この2つの会議の話からも、そういうイベントを企画してやっていくということが必要ではないかなと思うのですけれども、どうでしょうか。

●齋尾ふるさと人口政策課長
 まさに委員がおっしゃるとおりでございます。若者がUターンするに当たって、やはり郷土愛がきちっとある子どもが帰ってくると思います。チーム会議の中で、先ほどの若者県内就職のところ、地域のことを知らなかったとか、いろいろ書いてあります。これは実は教育委員会が、小中学校課だったと思いますけれども、6月補正でモデル的にそういう取り組みをやろうと。小中学生だけでは、大人といきなりできないから、大学生を間に入れて3者で話をしようというのをまず1発目としまして、モデル的に岸本中学校でやっています。この取り組みは、CHA3事業、CHA3プログラムといって、チャンスとチェンジとチャレンジ、出会う機会と自分を変える機会と挑戦する、この3つをかけ合わせてCHA3プログラムということで、モデル的にまず西部が岸本町。今後、ほかでも行われると聞いております。
 鳥取県は初めてこういう取り組みをしたと聞いていますが、モデルになっているのは岡山の事業、それ以外にも島根にも同じような、NPO法人が東京から教育委員会に人を派遣して、カタリバという事業をやっています。例えば島根の事例でいきますと、まず大学生とか、大人と、子どもが話をするのですけれども、その子どもたちが今度は高校生になって卒業するときに、小学生に、自分はこういうふうに郷土でいろんなことを学んだ、いい大人もいっぱいいるよというのを話すのですね。これはすごいなと僕も思って。教育委員会が進めている事業ではあるのですけれども、多分人生観は教育委員会サイドでもできると思うのですけれども、地域の課題とか、そういうところはやはり知事部局と連携しながら、地元で語り合っていくということが大事だと思うので、そういう取り組みをぜひ教育委員会ともグループ会議の中でも話をしながら進めていきたいなと思っております。ありがとうございます。

◎中島委員長
 よろしいですか。

○森委員
 わかりました。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○興治委員
 今の関連なのですけれども、建設関係の方から、高校段階でいろいろ企業紹介だとかをするのだけれども、それだともう遅いと。やはり中学段階から県内企業について触れ合ったりとか、職場体験をしたり、知ったりをして、こんな特徴があるのだとか、その産業に対する親しみを持ってもらうというような体験をしないと遅いという話なのですよ。中学で高校進路選択するときのためにも、必要な知識として県内企業の具体的な姿というものを伝えていく必要があるのではないかという話だったのですね。建設産業なので、午前中、県土整備部から小中学生対象に、小学生、中学生、その保護者が来て、土木ツアーであるとか、どぼくカフェというのをやって建設産業に対する理解をしてもらっていますよと説明があったのですけれども、やはり県内の建設業者がどんなことをやって、どんな魅力があるのかということをより具体的に伝えていく必要があるのではないかなと思ったのですね。
 中学段階で職場体験などをやっていると思うのですけれども、少人数のグループで、恐らく学校の先生が開拓してきた事業所に生徒が行って体験するということになっているのではないかなと思うのですけれども。僕の認識違いだったらまた指摘してもらったらいいと思うのですけれども、学校の先生だけで職場体験を開拓するというのはなかなか難しいのではないかなと思うのですよね。やはり地域の人手不足であるとか、そういった産業の課題について知っている知事部局で職場体験先を探し出してきて。将来の人員確保につながるので、ちゃんとした受け入れをしたいというところを中心にして、職場体験をしていくということができればいいなと思うのですよね。現状としては、そういうところもあるのだと思うのですけれども、職場体験を頼まれたから受けたけれども、中学生がやってきて、その対応に手をとられてしまって、余り受け入れたくないなというところもあるような話も聞くものですから、そういうところに行ってもなかなか効果が見込めないのではないかなと思うのですよ。だから、より事業所、産業の現状とか課題について把握している知事部局でそういったところを探してきて、中学段階で、職場体験だけではなくて、より県内企業と中学生が出会える場を工夫してつくっていくということが必要なのかなと思ったのですけれども、そのあたりについてはどうでしょうか。

●齋尾ふるさと人口政策課長
 まさにおっしゃるとおりだと思います。先ほど言いました教育委員会の事業もそうなのですけれども、この6月補正のときに、やはり子どもさんだけではなくて、親の意識を変えるというのが非常に大事かなと。職場体験を、小学生が固まって先生と行くだけではなくて、やはり親御さんもそういう意識になっていただきたいというのがあって、実際、6月補正では、親子でお仕事体験ツアーというのを小中学校課が組んでおられます。東・中・西で各15組ぐらいをやっていこうということで、まだ実績を聞いていませんが、そういう取り組みも小中学校課、教育委員会が始められたという情報は持っております。ただ、おっしゃるように、どうせ体験していただくのなら、やはりいいところで体験していただくということも大事ですので、知事部局、商工労働部とも話をしながら、きっちり連携をとっていきたいなと思います。ありがとうございます。

◎中島委員長
 そのほかございますか。
 では、これで質疑を終わります。次に、その他ですが、執行部、委員の方で何かございますか。

○銀杏委員
 9月6日からビーチサッカーがあるのですけれども、その主催というか、イベントを実施するのは、鳥取県サッカー協会の下部組織だと思うのですけれども、サッカー協会はスポーツ課の所管ですかね、ちょっとお聞きしたいのですけれども。

●明場スポーツ課長
 所管というか、かかわりは持っています。ビーチサッカーにつきましては、主催はサッカー協会で、大会運営については協会がやるのですけれども、県としてのかかわりとしましては盛り上げの部分で、鳥取県と鳥取市で折半して取り組んでいこうということでございます。

○銀杏委員
 最初にビーチサッカーの話があったのが去年の今ごろだったのですけれども、知事が言われておりますツインポート化の中で、この地域で集客のあるものもやったらいいというアイデアが出まして、関係者が関係団体に働きかけて、うまいぐあいに実現したのですけれども、ツインポートということもあって、空の駅の関係者の方でぜひ盛り上げたい、お手伝いしたいということで、チラシを配布したり飲み物を用意して参加者等にお配りするようなことをぜひさせていただきたいとサッカー協会に申し入れされたらしいのですが、サッカー協会は、担当課にお話ししたら、そんな必要はない、断ったほうがいいよと聞かれたようで、必要ありませんから結構ですと。せっかく応援したいという団体の思いが、つれない返事でなくなってしまっておられるのですね。そういうお話は聞かれたことはないですか。

●明場スポーツ課長
 直接的に聞いたことはないのですが、基本的に地元の鳥取市がメーンとなって進めていく中で、鳥取県としてお手伝いするという形でございますので、ひょっとしたら鳥取市のほうでそういった話があったのかもしれませんので、その辺は確認してみたいと思いますが、少なくともこちらでは聞いておりません。

○銀杏委員
 そうですか、わかりました。そのほかございますか。

●池上文化振興監兼文化政策課長
 令和によみがえる万葉フォーラムinとっとりという、オレンジ系のチラシをお配りしております。10月12日、令和の出典となりました万葉集ゆかりの、鳥取県に国司として赴任していた山上憶良、大伴家持の2人の歌人を顕彰するとともに、万葉ゆかりの地であることを発信していきたいということでフォーラムを予定しております。講師には、令和を考案されたという中西進先生、座談会としては、中西先生や、宮中歌会始の選者でもあり、鳥取県内の山上憶良の短歌大賞の選者でもある永田和宏様などにお越しいただくようにしております。また、先月お配りしました高校生短歌大会も、この中で準決勝、決勝としていきたいと考えております。夕方からは国府町で伎楽、雅楽の公演も予定しておりますので、御参加いただけたらと思います。御案内させていただきます。

◎中島委員長
 ほかに。

●中原文化財局長兼文化財課長
 続きまして、緑色の感じのチラシでございますけれども、午前中、今年度の文化財の指定のことを御報告いたしましたけれども、昨年度指定した文献につきましての「とっとりのお宝おひろめ」ということで、新指定の文化財の展覧会を、8月31日から鳥取市の歴史博物館で開催するようにしております。機会がございましたら足を運んでいただければと思います。順番的には、この後続けて10月5日から倉吉で同じような展覧会をやる予定にしております。
 もう1枚、ブルーのチラシでございますけれども、こちらは、大阪の和泉市の大阪府立弥生文化博物館という施設がございまして、前々から交流しておりました。このたび、向こうの企画展として「白兎のクニへ」ということで、因幡の国の考古学のいろんな情報を紹介する企画展を現在やっていただいております。10月6日まででございます。県外での情報発信ということで御紹介させていただきました。

◎中島委員長
 そのほかございますか。
 意見が尽きたようなので、以上で終わります。どうも御苦労さまでした。
 委員の方はそのまま残ってください。
(執行部退席)
 では、今後の常任委員会関係の予定について、事務局から説明があります。よろしくお願いします。

●尾﨑議会事務局調査課課長補佐
 先日の東北地方での県外調査、大変お疲れさまでございました。お世話になりました。引き続きよろしくお願いいたします。
 今後の常任委員会の予定のうち、出前県議会、県内調査、それからうちの委員会個別で、ほかの委員会にはないものとしまして、岡山県議会との土木関係常任委員会合同会議というのがあります。事務方としては、9月定例会閉会後から11月定例会開会前までの忙しい時期なのですが、もし可能であれば、このあたりで入れたいと思っております。つきましては、机上にA4縦1枚物、日程等調整表を置かさせていただきました。あいている日が非常に少なく、台湾ですとか、中国ロシア、いろいろ入っております。きょう委員長の御指示でスケジュール表を持ってきていただいております。現時点であいている日、あいていない日というのを、マル・バツだけでも御記入いただけますと、非常に助かります。特に岡山県議会との合同会議につきましては、ことしは鳥取県議会が当番県で、例年ですと米子市で開催させていただくことになろうかと思います。これはうちだけの日程ではなくて、岡山県議会の日程も絡んできますので、なるべく早目に調整に入りたいと思っております。御協力方よろしくお願いいたします。
 あわせて、この表の下、出前県議会とあわせて県内調査を行う場合のテーマ、あるいは調査希望先についてもアンケートをとらせていただきたいと思います。お心当たりがございましたら御記入いただきまして、事務局まで御提出をお願いしたいと思います。

◎中島委員長
 補佐、これはめいめいがここは大丈夫という印をつけて。

●尾﨑議会事務局調査課課長補佐
 できれば、この日は絶対いけないというところにバツを入れていただければ。もう既に候補日自体が少ないもので。最悪、出前県議会は年度内にやればいいなというところもあるのですが、岡山県との合同会議が終わった後、例年、国に要望活動に行っておりますので、それを考えるとどうしてもこの9月定例会後でしないと、なかなかスケジュール的にも合わないというところがありますので、よろしくお願いいたします。

◎中島委員長
 では、皆さん、手帳を開いていただきまして、ここの配ってあるあいているところから、絶対行けない日を言っていただきます。よろしいですか。15日が絶対だめな方。15日はオーケー。18日が絶対だめな方。
 では、正副委員長に一任いただけますね。(「はい」と呼ぶ者あり)

●尾﨑議会事務局調査課課長補佐
 それでは、皆様、あいているものとして、日程を調整させていただきます。ありがとうございます。

◎中島委員長
 それともう一つ。調査項目で、これはというものがある方は、めいめいが書いて事務局に渡してください。それを選ぶのも正副委員長に一任でよろしゅうございますか。(「はい」と呼ぶ者あり)

●尾﨑議会事務局調査課課長補佐
 ちなみに、岡山県との合同会議は、ことしは米子ですので、日帰りです。泊まりはありません。出前県議会の場合は、もしその前後に県内調査を幾らか入れるということであれば、1泊2日で行くこともあるかもしれません。それは皆様からの御要望次第というところになります。

○興治委員
 岡山県議会の意見交換というのは、どういったテーマでやるのですか。

●尾﨑議会事務局調査課課長補佐
 両県にまたがる道路整備、高速道路もそうですし、国道を含めて。大体この両県の合同会議で共同での国への要望書を取りまとめまして、両県の正副委員長なりで国交省なり中国地整に要望活動に行っていただくというような流れでございます。

○興治委員
 道路整備に限定ですか。

●尾﨑議会事務局調査課課長補佐
 道路整備にほぼ限定します。

◎中島委員長
 いろいろ予定があるでしょうけれども、案を出しますので、皆さん御参加ください。よろしいですね。(「はい」と呼ぶ者あり)
 以上をもちまして、地域づくり県土警察常任委員会を閉会します。

午後1時42分 閉会

 


 


 

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