令和元年度農林水産商工常任委員会議事録

令和元年7月19日会議録(確定版)

開催概要、資料はこちらです

出席者
(9名)

委員長
副委員長
委員

島谷 龍司
鹿島  功
西村 弥子
山川 智帆
安田 由毅
濵辺 義孝
福間 裕隆
内田 隆嗣
西川 憲雄

欠席者
(なし)


傍聴議員(なし)

説明のため出席した者
  吉村商工労働部長、西尾農林水産部長、松岡企業局長、森本労働委員会事務局長
ほか各局次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
  鳥飼課長補佐  堀場課長補佐  有間係長

1 開  会   午前10時00分

2  休  憩   午前11時40分

3 再  開    午前11時45分

4  閉  会   午前11時47分

5 司  会    島谷委員長

6 会議録署名委員     安田委員  福間委員

7 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり


 

会議の概要

午前10時00分 開会

◎島谷委員長
 ただいまから農林水産商工常任委員会を開会します。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりですので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 まず初めに、会議録署名委員を指名します。
 本日の会議録署名委員は、安田委員と福間委員にお願いします。
 7月5日付で組織改正と職員の異動がありましたので、執行部の新任職員の紹介をお願いします。

●吉村商工労働部長
 おはようございます。7月5日付で、商工労働部の一部組織改正と職員の異動がありましたので、職員を御紹介します。
 まず、倉吉市にあります県立倉吉ハローワークの所長が交代しました。小林です。

●小林商工労働部参事監兼鳥取県立倉吉ハローワーク所長
 小林です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

●吉村商工労働部長
 雇用人材局の雇用政策課長、北村です。

●北村雇用政策課長
 北村です。よろしくお願いします。

●吉村商工労働部長
 あと2名は、組織改正に伴い職名が変わっていますが、雇用人材局雇用政策課の障がい者・外国就労支援室長、以前は参事でしたが、室長になりました、宮田です。

●宮田雇用政策課障がい者・外国人就労支援室長
 宮田です。どうぞよろしくお願いします。

●吉村商工労働部長
 あと、以前は商工労働部の中の室長でしたけれども、職名が参事に変わりました、福田です。

●福田商工労働部参事(高度訓練開発担当)
 福田です。よろしくお願いします。

●吉村商工労働部長
 以上、よろしくお願いします。

◎島谷委員長
 それでは、報告事項に移ります。
 執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔に、そして、マイクに向かってお願いします。
 なお、質疑については、説明終了後に一括して行っていただきます。
 まず初めに、商工労働部から行いますが、報告1、日野川工業用水(石州府)の供給停止については、後ほど企業局から説明いただきます。
 それでは、報告2、倉吉「打吹回廊(うつぶきかいろう)」のオープンについて、宮永企業支援課長の説明を求めます。

●宮永企業支援課長
 資料の2ページをお願いします。私からは、倉吉打吹回廊のオープンについて御報告します。
 これまでも新聞報道されていますので、皆様御存じかと思いますが、倉吉において、実施主体、株式会社チュウブさん、それから、倉吉銀座商店街振興組合さんの事業である、複合施設の打吹回廊が、あした7月20日にオープンします。
 この事業は、中部地震復興の総仕上げとなる象徴的な事業と思っており、今回の整備で白壁土蔵群エリア、あるいは銀座商店街通りの回遊を生み出す新たなにぎわい創出が期待されるところです。
 1番の事業概要を簡単に御説明しますが、先ほども申しましたように、実施主体は2社、連合です。目的については、皆様御案内のとおりで、割愛しますが、今後の各中部の施設間の周遊が非常に期待されるところです。工期については、先般、6月補正予算の説明のときに一部御紹介しましたが、もともと昨年度6月補正で予算化したところでしたが、東京オリンピックの特需により、一部建築資材、高力ボルトの需要が非常にたくさんあり調達が不足していたということがあり、工期を延長し、繰り越しをお願いしたところです。
 概要については、別添のチラシもつけておりますので、またあわせてごらんをいただければと思いますが、特徴としましては、展望棟がありまして、3階から赤瓦の町並みを展望できるなど、新しい魅力が加わっています。
 2番の打吹回廊の開所式については、あした15時から各関係者が集まり、本県平井知事も参加させていただいて、披露パーティーが行われます。
 なお、事業費については、3番に記載しています。国の補助を受け、残りを県と市で補助させていただいたところです。

◎島谷委員長
 報告3、環日本海定期貨客船航路就航10周年記念行事等について及び報告4、鳥取県と露日ビジネスカウンシルとの協力に関する覚書の署名について、山本通商物流課長の説明を求めます。

●山本通商物流課長
 5ページをお願いします。環日本海定期貨客船就航10周年記念行事等について、御説明します。
 7月5日に環日本海定期貨客船航路10周年記念セレモニーレセプションをDBSクルーズフェリー株式会社、ムン代表理事ほか新経営陣、江原道キム行政副知事、ロシア在大阪リャボフ総領事、韓国駐神戸総領事カン領事など、関係者の皆様に御参加いただき、就航10周年をともにお祝いしました。
 夕方のレセプションには、島谷委員長ほか、鹿島副委員長、福間委員、西村委員、安田委員にも御多忙の中、御参加いただきましてありがとうございました。
 今回DBSのムン代表理事の来訪にあわせ、知事面談も実施しました。新代表理事等の経営陣との意見交換の中で、ムン代表理事からは、今後とも航路を運航していきたいという思いと、これまで鳥取県や中海・宍道湖・大山圏域市長会を初めとする関係者の皆さんの支援に対して感謝するというお話がありました。
 また、鳥取県は寄港地としての魅力があるだとか、今後は経営の正常化に取り組んでいくので、県とも連携していきたいというお話がありました。これに関連しまして、2ですけれども、航路の安定就航、さらなる発展に向けて、県や地元、関係者が一体となった旅客・貨物の需要拡大に向けた取り組みを行うための航路拡大対策会議を7月17日に開催し、関係者、県の関係部署、関係機関と意見交換を行いました。会議の中では、竹内団地の竹内南地区に設置される夢みなとターミナルの供用開始が来年春に始まるだとか、弓ヶ浜サイクリングロードの整備、また、鳥取西道路の開通による機会を捉え、県中部・東部エリアなど、周遊、物流エリアの拡大した中で需要を取り込んでいくことを確認しました。
 出席者からは、エリア拡大に対応して、荷主への陸送支援を拡充してはどうかといったものだとか、新規荷主の掘り起こしはもちろんのこと、過去利用されていた荷主様への聞き取りなど、企業への再度のアプローチが必要であるといったこと、また、旅客については、ヨーロッパでは、今、飛行機を使わない旅行がブームということもあり、鉄道や船を利用して日本まで来るといった場合にDBSが利用されている、紹介されているということでしたので、欧州やロシアなどでのプロモーションだとか、また、アウトバウンドに対しては、学生向け、留学生向けの短期プログラムで利用できるという新たな視点での旅客対策など、意見をいただきました。
 最後に記載している取組案に基づき、関係部局、関係者と連携しながら、スケジュール感を持って取り組んでまいりたいと思います。
 続いて、6ページをお願いします。鳥取県と露日ビジネスカウンシルとの協力に関する覚書署名についてです。
 6月28日に、露日ビジネスカウンシルのレピク・アレクセイ会長ほかが鳥取県に初めて来訪されました。その際、医療関連施設、とっとりバイオフロンティアだとか、そこに入居されている企業さんの視察、意見交換等を行いました。また、同日ですけれども、知事との面談を行い、鳥取県と露日ビジネスカウンシルと医療、廃棄物処理、観光等での分野での相互協力に関しての覚書を締結したところです。
 覚書の内容については、7ページをごらんいただければと思います。
 露日ビジネスカウンシルとは、ロシアの経済団体の連合組織でして、日ロ間の経済フォーラムの開催だとか、日本企業とのマッチング支援を行っている団体です。会長のレピク氏はロシア大統領府の諮問委員会の委員を務めるなど、プーチン大統領とも近いビジネス界の要人です。
 鳥取県では、DBSクルーズ商品の利活用やロシアでの廃棄物処理関連、医療器関連の企業間交流を進めており、さまざまに機会を捉えて、露日ビジネスカウンシルとの交流を行ってきました。その結果、レピク会長も、鳥取県は地方都市ですけれども、ロシアビジネスに熱心に取り組んでいるということを、ロシア側としてもビジネスの可能性を感じていただいたということで実現したものです。
 知事面談では、レピク会長から御視察いただいた医療関連企業とロシア企業とのマッチングを進めたいという御発言もありましたし、また、鳥取県のように中小企業がロシアビジネスに熱心に取り組んでいることは重要であるということで、ロシア大統領府、プーチン大統領等にも報告しておくというようなお話もございました。
 今後の展開としては、ロシア側のネットワークを活用しながら、ロシアの需要獲得、DBSを利用した輸出入の取引につながる取り組みを進めてまいります。

◎島谷委員長
 続きまして、報告5、障がい者雇用の特例子会社(株)サンライズさんこう事業開始式について、宮田雇用政策課障がい者・外国人就労支援室長の説明を求めます。

●宮田雇用政策課障がい者・外国人就労支援室長
 8ページをごらんください。障がい者雇用の特例子会社サンライズさんこう事業開始式について御報告します。
 サンライズさんこうは、境港市の株式会社三光が設立した子会社で、ことし5月に特例子会社として認定されました。その特例子会社に認定されたことを記念して、7月12日に式典が開催されました。
 特例子会社とは、障がい者の雇用に特別な配慮をして設立され、障がい者を5人以上、全従業員の20%以上を雇用するなどの条件を満たしている会社で、親会社と合算して障がい者雇用率を算出できる子会社です。県内に本社がある特例子会社は6例目となりました。また、鳥取県では、特例子会社を設立した事業者に対し、障がい者の受け入れに必要な施設、設備等に要する経費を助成する特例子会社設立等助成金事業の認定を行っており、今後支援していくこととしています。
 2番にサンライズさんこうの概要を書いています。左のほうが、今回特例子会社に認定された工場です。所在地は境港市の潮見工場内にありまして、従業員は15名、うち障がい者の方を10名雇用しておられます。
 3番ですが、特例子会社設立等の鳥取県からの助成予定ですが、2,000万円等を雇用開始6カ月後から支援していく予定となっています。

◎島谷委員長
 それでは、続きまして、農林水産部の説明に移ります。
 報告6、令和元年度第1回食のみやこ・やらいや農林水産業プロジェクト会議の開催結果について、山本とっとり農業戦略課長の説明を求めます。

●山本とっとり農業戦略課長
 農林水産部資料の1ページをごらんいただきたいと思います。
 食のみやこ・やらいや農林水産業プロジェクト会議は、主要施策の推進や、農林水産業を取り巻く状況変化への対応等について意見交換を行う場でして、開催日と出席者はごらんのとおりです。
 今回は、4の概要に記載している1千億円達成プランに掲げている5年後の目標である900億円達成に向けた各産地の動きや、スマート農林水産業の推進に向けた取り組み状況、星空舞の生産・販売戦略、日米貿易交渉等の動向と対応状況等について御意見をいただきました。
 主な御意見を(2)にまとめています。鳥取中央農協からは、星空舞への期待や低コストハウスを生産者みずからが施工すれば安価で設置できて、さらに面積拡大ができるという御意見をいただきました。また、西部農協からは、梨や柿などの果実部門で単価が高い進物用として7割を販売すれば生産者の所得向上につなげられるという意見をいただきました。それから、いなば農協からは、畜産クラスター事業により整備した牧場の出荷が始まるので、肉用牛の販売額の増加につなげたいという意見がありました。
 人材育成については、高校、大学、生産現場と連携した本県独自のスーパー農林水産業士という認証制度があるのですけれども、鳥取大学からは、その育成に引き続き協力をいただけるというお話がありました。
 スマート農業については、中山間地域農業の課題解決のため、このたび県では6月補正予算により稲作でのスマート農業に取り組むところですけれども、鳥取市からは、その取り組みに期待されているという声をいただくなど、それぞれの機関から活発な御意見をいただきました。
 2のところに今後の対応を記載しています。農協など、関係機関との連携を強化しながら、次のページの別紙に示しています各地域のプロジェクトによって産地の収量アップに向けた技術支援の充実を図っていくことと、それから、主な意見のところにも載せていますが、イチゴの面積拡大や、スイカ等のハウスの後作の生産体制をどうしていくかという、課題解決に向けた新たなプロジェクト等の検討を進めていくこととしています。
 次の2ページの別紙をごらんいただきたいと思います。これが今説明した、やらいやプロジェクト会議の資料の一部なのですけれども、これをもとに各農協の組合長さんから御意見をいただきました。
 あわせて、5月21日に開催された常任委員会において、内田委員から、農業生産の1千億円プランを目指すに当たっての県の振興策について御質問いただきました。その常任委員会で、このプロジェクト会議で各農協関係者の皆様方に意見交換をした後に御報告させていただくこととしていましたので、この資料をもって、その回答とさせていただきたいと考えています。
 5年後の目標である900億円達成のためには、地域ごとに県の農林局が取りまとめ役となりプロジェクトを組んでいます。農業者と農協と各市町村、県などの関係者が一丸となって目標達成に向けて取り組んでいるところです。適宜、国や県の補助事業を活用しながら進めているところです。
 主な品目ごとに算出額の28年度、29年度の実績と5年後の令和5年度の目標額、それから目指す姿とプロジェクトの内容と主な振興策といいますか、活用する国や県の補助事業を載せています。
 簡単に説明しますと、米については、星空舞の生産、販売について、県下全域でJAグループと関係機関が一丸となって取り組んでいるところですし、そのほかの地域の特色のある特別栽培米等も有利販売できるように取り組んでいるところです。
 野菜についての目標は250億円で900億円の約3割弱を占めています。これについても、各品目の産地ごとに実情に合わせたプロジェクトに沿って取り組まれています。スイカも順調でことしも生産量、単価ともに伸びているところですし、ブロッコリーについてもGI登録によって有利販売を目指しているところです。
 次のページの果実については、梨は収益性の高い新甘泉、柿は輝太郎への品種転換がそれぞれの産地で進められていますし、それから、八頭町や湯梨浜町では、梨の団地造成が行われ、若手の生産者や新規就農者の確保に取り組まれているところです。それから、花についてですけれども、東京オリンピック・パラリンピック等の国際大会での需要を見込んで、花壇苗や芝の規模拡大を図っているところです。それから、畜産部門全体で、合わせて目標340億円で、900億円の約4割弱を占めているところです。肉用牛、生乳、養豚については、国の畜産クラスター事業による施設整備によって規模拡大を支援しつつ、和牛の増頭対策などによって、増頭計画の実現に向けて、施設整備との両面から支援しているところです。養鶏についても、農場の新設整備や、地鶏のピヨの復活の支援策等によって増羽を進めているところです。
 こういった各地域で品目ごとのプロジェクトを地道に積み上げていき、900億円を目指して、関係者が一丸となって取り組みを進めているところです。

◎島谷委員長
 続いて、報告7、鳥獣被害対策の取組状況等について、小谷鳥獣対策センター所長の説明を求めます。

●小谷鳥獣対策センター所長
 資料5ページ、6ページ。報告します。
 最初に、私ども鳥獣対策センター関係の部分を報告します。資料5ページ、平成30年度の鳥獣被害状況です。
 野生鳥獣による農作物の被害額は、平成29年度6,300万円に比べて1,800万円増加し、8,100万円の状況で被害額が少しふえた状況にあります。このうち、特にイノシシの被害が8割を占める状況となっています。あと、鹿の被害については、東部地区における水稲被害が最も多い状況なのですけれども、鹿の生息域の拡大とともに中部地区でも被害が発生してきている状況で、県の西部側のほうに広がりを示している状況にあります。5ページの下に平成15年度からの被害額の推移のグラフをつけています。平成23年度以降は、5,000万円から1,000万円の間で推移してきている状況です。
 6ページをお願いします。イノシシ、鹿の捕獲数の推移を紹介します。平成30年度は、イノシシ、鹿ともに前年度に比べて捕獲数がふえて、イノシシは約1万1,000頭、対前年比198%と大きく伸びています。鹿は約7,500頭、対前年比112%となり、鹿の捕獲頭数は、これまでの過去最高になっていますし、イノシシについても、平成28年度の1万1,970頭に次ぐ捕獲頭数で、捕獲が推進されている状況にあります。これらは、奨励金等々の支援効果が大きいものと考えています。
 続いて、3番目、令和元年度の鳥獣被害対策の取り組み状況です。支援策としては、県の単県事業と国の交付金事業を活用した、侵入を防ぐ対策である侵入防止柵の整備及び個体数を減らす対策である、捕獲を推進する捕獲奨励金等となります。あと、3つ目が緩衝帯の整備など鳥獣を近づけさせない対策である周辺環境整備対策で、これらを3本柱とした支援を行い、被害対策に取り組んでいるところです。
 あと、4番目として、兵庫県、岡山県との連携活動です。昨年に引き続き、今年度も兵庫県、岡山県と連携して10月を捕獲強化月間に設定して、鹿の捕獲推進に3県連携して取り組むこととしています。

◎島谷委員長
 次に、岸田食のみやこ推進課長の説明を求めます。

●岸田食のみやこ推進課長
 食のみやこ推進課からは、ジビエ利用の状況について御報告します。6ページの中段、丸の3つ目をごらんください。
 平成30年度に捕獲されたイノシシと鹿の合計1万8,546頭のうち4,731頭がジビエなどに活用されました。利用率としては、統計をとり始めた平成25年が9.1%でしたが、30年度は25.5%で、昨年も過去最高と言っておりましたが、今年度はそれを更新する結果となりました。この理由としては、イノシシのほうでは大幅な伸びが見られないことから、若桜町と智頭町の食肉加工施設で鹿の処理数が大幅に伸びたことによるものと考えています。これは猟師の連携強化と猟師の努力によるものと、先ほど、小谷センター長からもありましたが、国の捕獲奨励金の食用利用かさ上げの効果があると考えているところです。

◎島谷委員長
 続いて、報告8、談合情報が寄せられた工事への対応について、平野水産課長の説明を求めます。

●平野水産課長
 資料7ページをお願いします。境港の高度衛生管理型市場整備の工事について、先月28日に談合情報が寄せられたことから、鳥取県談合情報対応マニュアルに基づき対応を行いましたので、その概要について報告します。
 談合情報は、6月28日に匿名の者からはがきにより広報課に届いたもので「境漁港高度衛生管理型2号上屋新築工事にて、1工区○○が落札します」と書かれていました。○○に特定の業者名が書かれていましたが、現在、調査中のため非公表としていることに御理解ください。
 談合情報が寄せられた工事について、資料に位置図をつけています。右側のほうに6月に供用開始したばかりの陸送上屋と1号上屋がありますが、将来的にそれらとつながることになる2号上屋を1工区と2工区に分けて発注しているものです。今回の1工区の予定価格は18億6,000万円と事前公表されています。発注方式は簡易評価型総合評価競争入札方式で、入札価格だけでなく、施工能力の点数を加えた総合点が最も高い者を落札者とする方式です。入札参加者は、県内3社の業者から成る共同企業体で、2つの共同企業体が参加予定でした。
 3のこれまでの経緯、対応について説明します。6月28日金曜日に談合情報を入手しました。翌月曜日には開札の予定となっていましたが、県マニュアルに従い、総務部公正入札調査委員会を開催し、入札の無効、または落札者の決定の保留があり得る旨の条件を付して入札することを決定しました。
 なお、県マニュアルは、県が発注する建設工事や物品購入等の業務に対して談合情報が寄せられた場合の調査方法や判断基準などを定めたものです。
 7月1日月曜日に予定どおり開札を行いました。JV2社からの応札があり、総合点の順位1位のJV代表者名が談合情報と一致したため、落札者の決定を保留し、JVの構成員を含む入札参加者全員に事情聴取を行う旨を通知し、報道機関に資料提供を行いました。そして、7月3日に、県マニュアルに基づき関係者に事情聴取を行いました。その結果、入札参加者の証言内容に重要な矛盾または談合の可能性を疑わせる証言は確認できませんでしたし、入札価格の積算内訳についても、積算方法の不自然な一致など、談合の可能性を疑わせる内容は確認できませんでした。
 このことをもう少し詳しく説明しますと、積算に当たって、業者が下請や納入業者からとった見積もりを確認しましたが、談合を疑わせるような不自然な一致は見られませんでしたし、また、積算に当たっては、見積もりをもとに工事種類ごとに独自の算定率を乗じて積算しますが、その点についても不自然な点は見られなかったということです。
 時間が前後しますが、7月2日に鳥取県建設工事入札契約審議会へ談合情報が寄せられた旨の状況報告を行い、7月10日の審議会で調査状況について中間報告を行ったところです。
 今後の対応としては、県マニュアルに従って引き続き調査を実施し、最終的には、次回の審議会で談合の事実の有無を判断することになっています。もし談合の事実があったと認められる場合は、保留している入札を無効とし、公正取引委員会に通報します。談合の事実があったと認められない場合は、保留をしている落札者の決定を行い、公正取引委員会へ報告を行うことになっています。
 なお、この本件契約は議決案件となっていますので、その手続を進めてまいる予定としています。

◎島谷委員長
 続きまして、企業局に移ります。
 報告9、日野川工業用水(石州府)の供給停止について、入江企画課長の説明を求めます。

●入江経営企画課長
 企業局の報告資料の1ページをお願いします。日野川工業用水(石州府)の供給停止について報告します。
 このたびシャープ米子から、本年9月末(予定)をもって、日野川工業用水、石州府の使用を停止したい旨の申し入れがありましたので、その概要について報告します。
 まず、申し入れの概要です。使用停止の理由としては、先週、知事記者会見を受け、一部報道もあり、御存じの方もおられるかと思いますが、新たなディスプレー関連事業への転換を図るため、これまで洗浄水を必要とする液晶パネル製造の前工程から水を必要としない後工程に移行することに伴い、工業用水が不要となること。また、今後、工業用水の使用再開が予定されていないことがその理由です。今後の対応としては、まず、石州府には、平成7年度から供給を開始しており、現在、シャープ米子1社に500立米を供給しています。今回の申し入れを受けて、本年10月以降、石州府については供給を停止する予定です。また、今後供給再開の可能性等を考慮して、石州府は休止とし、維持管理を継続していくこととしています。
 また、今回の減収分は1,100万円ほどになりますけれども、この減収分を補い、経営改善を図っていくために、知事部局、それから地元市等と連携しながら、工業用水のメリット等をPRしながら、工業用水を利用する企業の誘致や未利用企業の工業用水への切りかえなど、需要拡大に積極的に取り組んでまいりたいと考えています。
 現在、和田浜、昭和、竹内団地の未利用企業を中心に営業を行っていますけれども、今後は他の団地や管路周辺の企業等へも営業を行う予定でして、工業用水の需要拡大に向けて営業に力を入れてまいりたいと考えているところです。
 また、現時点での新規事業の見通し等ですけれども、本年6月から、境港の高度衛生管理型市場に200立米の供給を開始したところですし、また、令和3年10月からは、和田浜団地のバイオマス発電所に3,400立米を供給することとしています。また、このほかにも、企業名は公表できませんが、新規事業の案件が数件ありまして、現在、精力的に交渉を進めているところです。

◎島谷委員長
 続いて、報告10、鳥取県営水力発電所再整備・運営等事業の第一次審査結果について、中西経営企画課民間活力導入推進室長の説明を求めます。

●中西経営企画課民間活力導入推進室長
 資料2ページをお願いします。鳥取県営水力発電所再整備・運営等事業の第一次審査結果についての御報告です。
 この事業は、7グループから第一次提案書の提出がありましたが、2の第一次審査の経過に書いてありますとおり、6月29日、30日の2日間、土日でしたが、事業選定審査会を開催しまして、その結果に基づき、4グループを選定しました。審査会では、1グループ当たり1時間のプレゼン、ヒアリングを行い、公表している優先交渉権者選定基準に基づき、各委員の合議で提案書の評価を行っていただきました。
 審査会の評価点に基づき、上位4グループを県において第一次通過者として選定しまして、非選定となった3グループを含め、7月2日に選定の当否、それと自社の項目別評価点を通知しました。
 なお、選定数を4グループとしたのは、募集時に3グループ程度としていたことに加え、評価点数のばらつき程度、また、現在実施中の競争的対話や今後の二次提案の審査等の事務等を総合的に勘案しまして、この選定数としました。
 3の今後の予定にありますとおり、本日も実施していますけれども、現地調査を含め、11月までの間、事業の詳細確認のための対話を事業者との間で行い、12月末に二次提案の提出を受け、年明け2月に二次提案の審査、優先交渉権者の決定、公表を予定しています。

◎島谷委員長
 続きまして、報告11、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告について、小川工務課長の説明を求めます。

●小川工務課長
 資料の3ページをお願いします。一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告について、今回、変更分の1件です。
 工事名は、舂米発電所リニューアル事業のうち土木工事(発電所工区)です。
 変更の理由については、工事を進めていたところ、古い設備ということで、経年劣化した部分で補修が必要な部分がやはり新たに見つかりました。具体的には水圧管路の下部の水路ですとか、あと、一部の点検はしご等です。これらを追加したことによる増額と、あと、減額のほうですが、仮設ヤード造成の際に購入土を使う予定でしたけれども、他の工事の発生土が手に入ったため減額を行いました。結果として、工事の契約金額、それから工期についても変更はありません。

◎島谷委員長
 執行部の説明が終わりました。
 ただいままでの説明について、委員の皆様、質疑等はありませんか。

○西村委員
 農林水産部の資料の1ページからの食のみやこ・やらいや農林水産業プロジェクト会議の開催結果ですけれども、2点お伺いしたいことがあります。この農業生産900億円達成に向けた品目ごとの主な振興策の中で、スイカ、それから野菜と果実について、先日、実は園芸試験場を見学させていただいていろいろお話を伺ってきました。新規就農者、担い手の問題のところでは、スイカはやはり換金率が高いというか、すぐ育ってすぐ売れる、市場に出しやすいということで新規就農をしやすい品目であるということで、ハウスも結構ふえているというお話を伺いました。一方で梨や、あと、ブドウですね、鳥取県のもともとの果実、伝統的でもあり主要な品目について、ジョイント栽培が導入されて、梨は新規就農者でも比較的取り組みやすくなっているということでした。スイカのような取っつきやすいところに比べると、やはり新規の方がなかなか取り組みにくいであったり、あと、ブドウについては、今、食用とそれからワイン用、加工用のブドウがあると思うのですけれども、生産者の方も減っていたりして、やはり就農者の不足というのが現場でも声が出ているということも伺っています。そういった担い手をふやすということもこの900億円達成に向けて非常に大切なところだと思いますので、担い手をふやすというところについての取り組み、振興策を伺いたいということが一つ。
 それから、今後の主な振興策の中で、今は、一番人気のある梨の新甘泉や、柿の輝太郎が海外でも非常に売れるということで伸びていっているので、その振興策がここに書いてあるのですけれども、鳥取県のブドウについてはどうなのかなというのを伺いたいです。お願いします。

●山本とっとり農業戦略課長
 担い手の育成が大事だということは重々承知しているところですけれども、それぞれの具体的なプロジェクトの中には必ず担い手の課題が出てきており、それぞれの品目でどうやって担い手をふやしていくかということが地域で検討されています。新規就農者をふやすためさまざまな取り組みがされており、研修制度があったりするのですけれども、最近は産地として担い手を育てるということで、産地が受け入れ体制をつくって、新規就農者や若い生産者を育成していくという取り組みが行われているところです。それから、梨などについては、新しく団地造成が行われており、そこに若い生産者が入ってきたり、新規就農者が入ってきたりということを進めているところです。
 ブドウについては、生産振興課でお願いします。

●妹尾生産振興課長
 ブドウについては、現在、北条の砂丘地帯がメーンになると思うのですけれども、そちらでは、今は連棟ハウスでブドウがほとんど栽培されているのですが、もう少し簡易型のハウスがないかということで、例えばワインの醸造用でしたらトンネル型のハウスは導入できないか。あるいは、東部のほうからもそういう要望があったものですから、今、簡易型のハウスを野菜のスイカ用には開発できているのですが、ブドウ用にも開発できないかということで取り組みを進めています。そういった施設を低コストで導入することによって、経営が成り立つ形を提示しながら担い手の方にも啓発していきたいなと思っています。従前の形では高齢者の方が多くなってきていて新しい方がなかなか少ないということですので、そういった施設栽培に取り組んでまいりたいと考えているところです。

○西村委員
 ありがとうございます。最初の担い手についてですけれども、産地それぞれで取り組んでおられるということなので、県として担い手をふやすため、それぞれの産地に対して、県が一緒に連携して取り組んで、助成されたりしているところがあれば、済みません、私もまだ勉強不足で全てのところを調べておりませんので、後でも結構ですので、そういった情報をいただけたらと思います。
 ブドウについてですけれども、スイカの応用で簡易型のハウスを低コストでつくるというお話でした。さっき具体的に東部のお話もあったと思うのですけれども、これから新しいワイナリーとか、中部では特区もできたりしていますので、ワインの生産量が少なくてもワイナリーをつくれるところが多分あると思います。ブドウ栽培の可能性は全国的に見ても今非常にふえてきていますので、日本のワイン製造は発展途上でまだまだ非常に低いですけれども、今後可能性は非常にあると思います。私もこれはずっと長く注目していきたいと思っており、今取り組まれている東部のお話があったので、後でも結構ですので、そういった具体的なお話もぜひお聞きできればと思います。情報があったらいただきたいと思います。

◎島谷委員長
 そのほかの方で。

○福間委員
 農林水産部の報告資料の7ページ、談合情報が寄せられた工事への対応。もう一遍これについて確認します。
 今、結局、落札者が決定はしていないのですよね。落札者は今後どうなるのですか、落札者をどの時点で決定するのかということと、もう一つは、予定価格が非常に高いことをここにも認めておられますよね。応札額が98.69%だったと。こういうことを含めて、最近、県の事業でこういう談合情報というのはあるのか、余りないのか、最近珍しいことですねということなのか。それから、応札額が非常に高い、ほとんど99%に近い状況だというのはあり得ることなのか。結果的に応札額が予定価格にかなり近く、100%に近いところで応札するというのはちょいちょいあり得ることなのかどうなのか。それと、これの今後の決着はどうなるのでしょうかということを少し教えてくれませんか。

●平野水産課長
 まず、今後の決定の手続についてですけれども、鳥取県建設工事入札契約審議会というところに状況を報告して、その審議会で談合の事実があったと認められるか認められないかの判断を行うこととなっています。それから、この応札額が非常に高いということなのですけれども、近年、特にこの5年ぐらいなのですけれども、人手不足、職人不足ですとか、あるいは建設資材の高騰。さらに最近では、働き方改革ということもあっていずれも高い傾向になっています。ちなみに参考までに、この市場整備のこれまでの落札率を見ますと、6億円を超える工事で、先ほども言いました、6月に供用を開始した陸送上屋と、それから1号上屋の1工区、2工区の建設工事を行っておりますけれども、いずれも98.54%、98.69%、98.75%で、98%台で応札されており、今回の応札額もこれとほぼ同じで不自然なものではありません。
 近年の談合情報については、営繕課が把握している建設工事でいいますと、最近では、平成26年に企業局の工事でそういう情報が寄せられたことがあると聞いています。このときも審議会に諮って談合の事実が認められなかったと伺っています。

○福間委員
 そうすると、直近の談合情報というのは平成26年で、それから談合情報というのは県の工事ではないわけですか。今回こういうまれな談合情報が寄せられたという理解でいいのですか。

●平野水産課長
 建設工事ということで営繕課から聞いており、土木工事のほうについては確認していないところです。

○福間委員
 営繕課からでもいいですから、土木工事も一遍拾ってもらえないだろうか。後で結構ですから。

●平野水産課長
 わかりました。土木工事のほうも確認して御報告します。

○福間委員
 もう1点だけ。結局そうすると、境港のいわゆる農林関係の今回のこの事業でこういう談合情報が寄せられたというのは初めてなわけですね。

●平野水産課長
 過去どこまでもさかのぼってという聞き方はしておりませんけれども、近年の工事では、極めて久しぶりにということです。

○福間委員
 扱い金額も非常に大きいけれども、この工事も全国的にも非常に注目すべき工事ですよね。そういう談合情報が寄せられたということも含めて、応札者が2社しかないことから見ていくと誰もが何となく不愉快な気分になる。だから、やっぱり、常に公正な扱いをするべきで、今後の経過についても、その都度都度、県民の皆さんに明らかにすることを、僕は強く要請しておきたい。

◎島谷委員長
 そのほかの方で。

○内田(隆)委員
 農林水産部資料の7ページですけれども、入札価格の点数(1)、(2)と書いてありますが、先ほど来、98%台で平均して応札している、もっと言うと、98.5%ぐらいでずっと出てくるということです。要は積算が今非常にしやすくなっているところがあり、ここで価格の差はほとんど出てこないのが実際です。どこから差が出てくるかというと、施工能力点の(2)ですね。36.1と33.93と書いてありますが、どこが応札されたかは知らないですけれども、受注額減点というのが非常に大きく作用して、つまり全然とっていない人たちがJVを組んだ場合、ここの施工能力点が高く出るというのは、この入札形態の、要は総合評価方式のあり方なのですよね。だから、ここで応札が少なかったのもその理由があって、どことどこが組めば大体その施工能力点数が上がってきて、入札価格点数に差がつかないから、どこが落ちるというのは僕が見てもわかるような気がします。だから、これを談合だと言ってしまうと、私はいかがなものかなと思いますので、その辺も考慮されたほうがいいと思います。

●平野水産課長
 ただいま内田委員の言われたとおりでして、資料に結果の表をつけておりますけれども、応札額は300万円ほど違うのですが、それによる入札価格点数の差というのはわずか0.1であると。それに対して、施工能力点数のほうについては、2以上の差がついており、総合評価のときには施工能力点数が順位決定に大きく影響しているという状況になっています。あわせて、今この入札制度は極めて透明性のある入札制度ということで行われているために、施工能力点数の積算のもとになっている工事成績の点数や、あるいは受注額点数といったものは、いずれも公表されている数字ということから、こういった入札制度を知っている者であれば推測することは不可能ではないとは思います。

◎島谷委員長
 そのほかの方で何かありますか。

○西川委員
 農林水産部の資料の3ページなのですけれども、鳥取の花いきいき総合戦略事業。これはどういう内容なのかということと、それから、もし事業予算があれば、それも教えていただきたいと思います。

◎島谷委員長
 3ページの。

○西川委員
 鳥取の花いきいき総合戦略事業。この予算がもしついていれば。その事業の内容がわかりましたら。

●妹尾生産振興課長
 鳥取の花いきいき総合戦略事業ですね、少しお待ちいただけますか。この鳥取の花いきいき総合戦略事業ですが、花の生産振興を図る上で課題となっているところが、苗を供給するところと、あと、流通関係のところが当面の県の課題かなと思っています。苗の供給については、野菜苗を育苗する業者に花の苗もつくっていただける仕組みができないかということで、そういった仕組みづくりのために行う試作等を支援しています。それと、流通関係については、花壇苗を運ぶのに業者が非常に少なくなって運賃も高騰することがありましたので、レンタルの台車を導入することで作業を効率化し、その運賃の高騰を抑制する取り組みができないかということで、台車の流通を試験的に行っていただいています。この台車の料金を支援してその仕組みを今検証しているところです。そういった取り組みを中心に行っているところです。

○西川委員
 予算は。

●妹尾生産振興課長
 済みません、手元に予算額を持っていないので、後ほど報告させてください。

○西川委員
 もう一度。一番初めは、苗をつくる業者を育成すると言われたのですかね。もう一回お願いします。

●妹尾生産振興課長
 野菜苗をつくっている業者がいますので、その業者が花の苗を育苗できるかどうか、試験的に育苗に取り組んでいただくように今お願いしているところです。

○西川委員
 では、確認ですけれども、これは花をというよりは、野菜農家が多角的にできるかどうかというほうが主体なのか、それとも、花のほうを伸ばすための事業なのか。主な産地等のプロジェクトのところを見ると、この振興策を受けているのは鳥取県花き振興協議会なのかなと思ったのです。そうすると、今、野菜農家のほうで花ができないかという説明のように聞こえたのですけれども、もう一回その点を。

●妹尾生産振興課長
 主は、やはり花の生産振興です。確かに野菜農家の育苗が広がることはあるのですが、量的には微々たるものです。むしろ、具体的に言いますと、シンテッポウユリなどは鳥取県で抑制作型などの技術を開発したのですが、広がるのにネックになっていたのが、個々の農家では苗がつくれないと。暑い時期に失敗することが多くて、スイカなどをつくっている農家が多いのですが、普通の管理作業、スイカの管理をしながら、花の育苗をするというのが大変で失敗する事例も多かったものですから、そこを分業制にして苗を供給することで安心して抑制作型のシンテッポウユリなどを面積拡大してつくっていただきたいということで、主はやはり花の振興ということです。
 また、予算については、約670万円を全体でつけさせていただいているところです。

○西川委員
 私はいい取り組みだと思って今お聞きしていますけれども、なぜこれ質問をしたかというと、花回廊が指定管理で運営されているのだけれども、あの3億6,000~7,000万円の予算の中の3,000万円が花の振興予算だと私は記憶しているのです。この項、所管なのかどうかわかりませんけれども、花の関係で質問させてもらうのですけれども、毎年とても大きな予算が花に使われていて、この3,000万円で効果が出ずに670万円で本当にできるのかな。例えばこれらが連携できなければ、本来意味がないわけです。花回廊の予算の中で花木の育成というのが、もう20年ぐらい続いているのですね。そうすると、そちらを検証するほうが先ではないかなと。その中で足りない部分をプラスしたり、効果のあった部分を取り入れるとか。例えばこういうのは連携などができているのですか。

●妹尾生産振興課長
 花回廊のほうに納入している主なものは花壇苗ですので、花壇苗の振興で取り組ませていただいているところに、今回、例えば先ほどの台車の支援という話をしました。きっかけは、花回廊に供給する花壇苗をつくるところから始まって、花回廊だけではなくて、県外の市場にも出荷していくという方向で規模拡大されてきた農家がいらっしゃいますので、この事業で、そういった花回廊から拡大した農家の取り組みを支援し、さらに今回流通の課題が起きたものですから、この事業で解決するための取り組みを実施しているということで、一応連携する形での検討はしています。
 やはり花回廊の予算については、純粋に県内の花を買い上げて、展示をしながら技術研さんを高めていくということが目的です。今ちょうど西部地域だけで実施しているのですけれども、西部だけでは農家の数が減ってきたりしていますので、やはりいろんな種類のいい苗が供給できなくなってきている部分もあります。そういったところでは、中部や東部の農家にも一部納入していただけないかということも考えていかないといけないと思うのですけれども、そういったときに、例えば試作をしたいという場合に、この事業を使っていただいて試作をしたりとか、そういったことを通じて連携に取り組んでまいりたいと思っています。

○西川委員
 説明を受けましたけれども、私が以前質問したときには、その3,000万円の予算というのは農家を育成して県外に売れる農家をつくるためのものでした。ただ花回廊への納入業者を育成するためではなかったのですよ、この予算というのは。そういう農家を育成する。ですから、本来は3,000万円納入するのだけれども、それがだんだんふえて県外まで出て、1億円とか2億円とかになれば本当は一番いいという考えでこれに取り組まれている。これが何十年も続いて、今言われるように固定概念で花回廊に花を3,000万円納入するだけの業者になってしまっては意味がないわけで、今言われるように農家が減ってきて、ということは効果が出ていないわけだ。農家が減っても生産量がふえればいいのだけれども、逆に今、生産量も減って、県外のいろんなところから欲しいということになれば、そこら辺がどうかなとは思うのだけれども。

●西尾農林水産部長
 済みません。今西川委員が言われた花回廊の3,000万円の予算の話というのは、あくまでも花回廊が出荷をするために購入する花壇苗の予算組みの話なのだろうと思います。その際に、花回廊は県内の花農家の育成、花卉の振興という役割を担っている施設ですので、基本的には県内の、特に西部の花壇苗農家から納入をしますよということなのだろうということです。
 今ここで言っている、鳥取の花いきいき総合戦略事業と当然リンクはしています。花回廊で植栽される花の質を向上させなければいけませんので、それの下支え的なものもありますし、あるいは花育といった、花の文化的な位置づけも含んでいる、いろんな多岐にわたる事業をこの中で組んでいますので、一つの目的のためだけに予算を組んでいるわけでは必ずしもないのです。連携はしますけれども、基本的には現場で課題となっているものを解決するために、先ほどの物流のことであるとか、それから夏場の生産不安定なところの下支え、苗供給の下支えの技術開発だとか、そういうところの予算を組んでいるということです。予算額に多少レベル差はありますけれども、そういう趣旨のもとで両者が成り立っているということを御理解いただきたいと思います。

○西川委員
 最後になります。確認しますけれども、今の部長の説明では、その3,000万円は花回廊の施設で買っていく金額の3,000万円だというお話でしょう。

●西尾農林水産部長
 花回廊の予算ということです。

○西川委員
 ただ、その3,000万円の予算を、なぜつけたかというと、物としての3,000万円もあるのだけれども、農家を育成して今以上に花卉の販売ができる農家を育成しましょうということが根底にあり、ただ単に花回廊が仕入れしますという内容のものではなかったと私は認識しているのです。もう一回確認してもらえればいいけれども、私はそういう説明を多分以前に受けているのです。そうすると、毎年それだけの金を使っているのですから、やっぱり花農家が伸びないといけないという思いで私は今回質問したのだけれども。

●永原農林水産部次長
 済みません。花回廊を最初につくったとき、西部地区に花壇苗生産農家はほとんどなかったのです。花回廊をつくったことによって組織ができ上がり、しっかりした農家ができ、後継者もしっかりでき上がっています。もうけている方にはかなり売り上げている方もいらっしゃいますので、西部の中では非常にしっかりした土台ができ上がっています。ですから、非常に効果はありますので、そこは御理解いただきたいと思います。

○西川委員
 それはわかります。終わります。

◎島谷委員長
 その他の方で何かありますか。

○鹿島副委員長
 では、2点お伺いします。まず初めに、3ページの芝等の面積拡大で、この中に耕作放棄地を活用した芝産地の拡大云々とありますが、耕作放棄地で、現実に芝の産地を拡大することはいいことでもあるわけですけれども、買い上げ業者は県芝とか、ほかの個人芝さんで大体決まっています。量的なものは組合さんの中で決まっているということで、見る限りは収量などどんどんふやしてもいけそうなことのような話が書いてあるのですけれども、現実にそんなことができるのですか。出席者の中に農林漁業団体ということで農協等もありますが、農協等もやっぱり県芝という管轄の中での位置づけだし、あと、この団体の話をされた中で、どんどん芝を生産して生産額を上げるという話が、果たしてこの県の段階でできるのかと思います。本当に頭の中で考えれば、耕作放棄地に芝をつけてどんどんふやせば、ある程度、楽をしてできるのではないかなという話もできるのですけれども、芝は特殊なものですので、そういう流れの中で、買い上げる業者というのは限定されています。そういうことが果たして実現できるのかということが1点。
それから、6ページのイノシシの捕獲数についてですけれども、非常に捕獲数がふえているということです。特に東部については鹿が主体で、しっかりとっておられるということを聞き、また、いろんな狩猟において、屠殺した後、肉をきれいな処理の仕方で販売するので、おおむね肉が足りないぐらいにずっと出荷されているという話も聞くのです。けれども、特に西部については、イノシシがほとんどですし、イノシシの肉が今、狩猟期以外のときにはだぶついていると。県が助成してできている屠殺場ですよね。処理場の中はもういっぱいで、出荷販売が滞っているという話も聞きました。また、そういう流通について、きちっとした形のあるところとの連携ということが叫ばれるのではないかな。しっかりとってもらって個体数を減らす。ただ、そういうストックが満杯で、捕獲してもらっても困る話ではいけないわけです。そういう肉がどんどんさばける協力ということを県からも指導してもらって、処理場からどんどんと立派な肉が利用されることを望むわけです。その点についての把握ということと、処理場を持っておられる各町村の間での横の連携ということについてどのように考えているかということを聞かせていただきたいと思います。

◎島谷委員長
 まず、芝は。

●妹尾生産振興課長
 芝の関係では、耕作放棄地を活用して芝を生産し、どんどん売っていけるか、買い上げ先があるかという御質問だったと思います。これについては、もう具体的に動いているところがあります。今取り組んでいるのは、弓浜地区でして、SC鳥取が芝を自作したいというものです。買い上げのほうはチュウブが技術提供しながら、ある一定レベルまでは買っていくというお話がもうできています。そういった新しい取り組みがありますので、今回のこういった事業で支援してまいりたい、買い上げするところはきちっとある程度めどがついていますので、そこに広げて試験的に栽培していこうと取り組んでいます。

◎島谷委員長
 続いて、ジビエの関係。

●岸田食のみやこ推進課長
 先ほど委員がおっしゃいましたように、西部でイノシシの肉がだぶついているという状況について把握しているかということです。
 西部、それから中部のイノシシについて、ほうきのジビエ推進協議会という協議会を昨年度立ち上げまして、現在、そちらでいろいろと協議をしているところです。内容のほうは把握しています。ただ、西部のほうはまだ立ち上がったばかりですし、施設も大山町さんなどはまだ1年たっていない状況です。イノシシの肉は家畜と違いますので、ただ単にとってそのまま適当にさばいて肉にすればいいというものではありません。では、なぜ東部のほうがどんどんと売れているのかといいますと、まず施設がHACCPをとっています。それから、若桜町においては、先般、国の認証事業を取得しました。どうしてもイノシシや鹿の肉というのは不衛生という概念があります。それに対して、このHACCPや、国の認証事業を通じて、レストランや料理人の方から非常に衛生上しっかりしたものだという了承を得ているというのが実態です。
 ですので、西部のほうの食肉処理場については、まず、加工される皆さんの技術の一元化ということが必要です。今そこをほうきのジビエ協議会で、解体技術の勉強会をしており、同じ肉が供給できる体制を今とりつつあるところです。
 販売のほうについても、やはり衛生上しっかりしたという確認がとれてからでないとなかなかどんどんはけていけないということもありますので、まずはその衛生上の問題、技術の問題への対応に取り組んでいこうということで県も指導しているところです。
 横の連携ですが、県で、いなばのジビエ推進協議会と、それから、ほうきのジビエ推進協議会に、2名の事務局員を委託しており、ジビエ協議会が横の連携をとりながら、技術の向上であるとか、販売の連携であるとか、そういったことを一緒に取り組んできているところです。

○鹿島副委員長
 初めの芝については、今聞いた範囲では、もう出荷先の決まったいわゆる砂地の芝だけの話で、一般の芝を耕作放棄地で云々ということではないという話だと理解していいのですか。
それから、イノシシの話については、横の連携というまでにはいかない、技術の問題だということでしたが、処理場をつくったからにはスムーズな運営や、それから、しっかり捕獲していただきたいと思うわけです。そうすると、その辺がすっといくように、いわゆる処理レベルが東部、中部の方々のところと同じレベルになって、品質が一定になってはけていく形になるのかということに、行政としてもある程度の目途をつけて、早目に取り組んでいかないといけません。いつまでたっても補助の出しっ放しではいけないわけですので、その辺の考えはどうか少し聞かせてください。

●妹尾生産振興課長
 芝については、砂地のほうだけかというお話だったと思います。実際に動いているのは砂地のほうだけなのですが、水田地帯とか、畑作地帯でもやはり芝を大面積つくっていますので、そういったところでより付加価値の高い芝ができないかということを検討しています。具体的には、丈の短い新しい品種で草刈り、頭刈りの管理が少なくなる品種等があります。まだ現場で、その試作のゴーサインがメーカーから出ていないのですけれども、メーカーからゴーサインが出れば、そういった新しい品種を試作して、同じ一定面積で反当たりにより高い収益が得られるような取り組みを検討できないかということについて、県芝の組合さんなどと、いろいろ協議を進めているところです。具体的には動いていないのですが、そういった検討は今進めているという状況です。

●岸田食のみやこ推進課長
 早くレベルを上げたほうがいいのではないかという御質問ですが、ごもっともでして、委員のおっしゃるとおり、県も頑張って支援していきたいと考えています。特に大山町では非常にいい施設ができましたので、まず、大山の施設を中心に中・西部のジビエのレベル向上を図っていきたいと思っています。

○鹿島副委員長
 了解。

◎島谷委員長
 そのほかの方で。

○安田委員
 マグロの季節が大変残念ながら終わりまして、境港はいよいよ夏枯れの海になっていくのですが、今回マグロをいろんな角度から見させていただきました。やっぱりどうしても市場から出していくほうに目が行きがちなのですけれども、呼ぶという方向で考えられないかなと考えています。飲食であったり、宿泊も兼ねたり、ここでしか食べられない、今でしか食べられない、ここに来ないと食べられない、そういった生マグロですので、何かしら……。

◎島谷委員長
 安田委員、この報告の質疑なのだけれども、それはその他の項目で。

○安田委員
 わかりました、恐れ入ります。

○西村委員
 先ほど鹿島副委員長の御質問に関連して、ジビエのイノシシの件です。
 先ほど東部の技術を早く西部にも広げて、同じレベルに上げていくことについては、私も同じように考えておりました。西部のところもぜひ早く技術向上していただいて、どんどんジビエの肉を出荷できるようにしていただきたいということと、先ほど、夏場、イノシシの肉がだぶついているという説明がありました。実は先日伺った話なのですけれども、冬場は脂身がしっかりあって、イノシシの肉としては非常に価値が高く人気も高い、よく売れると。でも、夏場のイノシシのお肉は、痩せているので脂身が少なく赤身中心だということもあってなかなか売れにくいというお話を聞きました。
 この御時世、やはり赤身は、しかもジビエの赤身は健康面でも栄養価が非常に高く、脂身が少ないということが逆に売りになる。ダイエットや、糖質カットということを皆さん非常に熱心にされていますし、あと、都会のビジネスマンとか、男性などは、もうほとんど御飯は食べないとか、糖質や脂肪をカットすることに物すごいお金をかけるか、労力をかけてやっていらっしゃったりする状況です。逆に鳥取県のイノシシだとか鹿は害獣であるけれども、ジビエで赤身の質が非常に高いことで、もっと付加価値を上げて売りにいけると私は考えています。
 ですので、逆にこの夏場のだぶついているところをうまく販売に持っていける戦略であるとか、あと、一つ、加工ということに非常に可能性があると思っています。例えば缶詰にするとか、加工をするといろんな味つけもできます。あとは例えば脂身は少なくてもオリーブオイルであるとか、赤身プラス健康的な油と一緒に加工するととても価値が高まります。多少在庫が余っても缶詰は賞味期限が長いですから、売りやすいということもあるので、そういった6次化や加工の戦略をぜひ立てられてはどうかなと思いますが、いかがでしょうか。

●梅田市場開拓局長
 まず、技術の話ですが、東部の鹿の処理技術は、全国に名前がとどろいているぐらい大変高いレベルです。西部のイノシシについては、まだまだというところもありますが、中部に日本猪牧場というところがあります。こちらも細々ながら個人経営で出荷されていまして、品質については首都圏のレストランでも評価を受けているというルートがあります。こういった技術をイノシシについても、中西部に広く横の連携で伝えていくというか、共有できるといいなと考えているところです。大山町の処理場については、町役場と先日意見交換しました。町役場は、今、研さん中とおっしゃっていたのですが、ぜひそれのスピードアップということを、身近な技術もあるということも含めて進めていきたいなと思っているところです。
 また、缶詰、ヘルシーというお話がありました。大変いい視点ですし、イノシシに今求められているところだと思います。缶詰製品については、県内業者でも製品にした例が1つあります。なかなか広く出回ってはいませんが、中部地区において「とりそらたかく」という統一ブランドの一つとして缶詰をつくっており、新橋のアンテナショップにも置いたことがあります。出荷量はまだまだだと思います。委員がおっしゃったようなヘルシー面のPRができれば、その分野もすごく有効だと思いますし、6月補正予算で認めていただいた、おいしいへるしい大作戦でイノシシ肉のヘルシーさをことし打ち出そうとしていますので、ぜひそちらも応援いただければなと思います。

◎島谷委員長
 そのほかの方で。

○山川委員
 今のジビエに関連して、迷惑なものが食用として活用できるというのは、やっぱりすごくいいと思います。実際のところ、西部でミシュランに載ったラーメン店だったり、某ホテルだったり、ミシュランの創作料理のところが言うには、やはりハーブを詰めたチョリソだったり、鹿のチャーシュー、そしてローストビーフだったりジビエがいろいろ活用されているのですね。ただ、やっぱり、キロ4,000円~5,000円するのであれば、やはり国産の和牛になかなか対抗できないと言われるので、だからこそ価格を抑えるように県内の方に食べてもらう。そして、県外の方に食べてもらう6次産業の加工。それはゼロからスタートではなく、ミシュランに載っている地元のいいお店だったりホテルだったり、それを活用して6次産業の活用。市場開拓につなげていただける誘導をしていただけたらなと思うのです。それはいかがですか。

●梅田市場開拓局長
 おっしゃるとおり、出口対策としまして、高級なレストランで使っていただけるというのが、イノシシなり鹿なり、ジビエのお肉の活用に大変有効だと思います。ミシュランのお店に置けるような肉が県内から供給できるという形につなぐためには、加工の技術というのがやっぱり一番大事です。鹿やイノシシはとったときに本当にすぐに放血するとか、猟師さんの協力がないとその技術が確立しないというところもあります。このため、ほうきのジビエの協議会には猟師さんもいらっしゃいますので、猟師さんも含めた形で、そういった技術の研修を、西部地区を中心に重ねていきたいなと思います。
 高価なお肉という価格面の対策については、その技術の先にある話かなとは思うのですが、東部地区においては、スーパーにコーナーをつくって鹿の肉が置いてあるという流通の流れができて、その点で価格に少し影響があるのではないかなと思います。中部、西部においては、ジビエがスーパーに並んでいるというところまではまだいっていません。そういった皆さんに近いところで食べていただける環境づくりということもこれもあわせて取り組んでいきたいと思います。

○山川委員
 地元の方にやはり食べてもらえるというのが一番だと思うのですけれども、西部だと大山町とあるのですけれども、西部でミシュラン店に載っておられるお店の方だったりに伺うと、やっぱり若桜の肉を使われているという話なのです。だから、普及するためには、若桜、そして智頭、そして大山、せっかくあるので、やはりそれらの改良だったり改善だったり一元化ができる形。そして、6次産業がつながって、やはり安くおいしい。そして加工するからこそ県内外に、海外にまで、韓国、台湾、ベトナム、ロシアだったりに波及できる形にやっていただけたらなと思います。
 今後も何かいろんな方が協議会だったりも出席していましたら、それらの方の意見だったりがどのようであったか。やはり県民、市民の方が日常的に楽しんで食べてもらえるかなというのを取り組んでまいりたいと思いますのでよろしくお願いします。
 あと1点、境港の談合の話。先ほど平野課長が言われたのですけれども、やはり働き方改革だったり、建設資材が高騰していますから、応札額というのが割合が高くなっていますということを言われていました。やはりプレスに発表するときに、内田委員が言われたように、今積算マニュアルだったりで技術が上がってきて、積算だったり、率が高くなっているという形で適切な説明をしていただけたらなと思います。やはり誤解をされるおそれがないように内部の情報、広報課に対して今回こういう談合があったのではないかと指摘があったかもしれませんが、それに対しては適切に対応していただいて、そして審議会の結果、そして公正取引委員会への適正なる公平なる結果を求めたいと思います。よろしくお願いします。

◎島谷委員長
 山川委員、今のは意見でいいですか。

○山川委員
 適正なるマスコミだったりプレス発表、そして議員に対する説明だったり、もうきちんと適切にしていただきたいと思いますが、いかがですか、平野課長。

●平野水産課長
 十分気をつけていきたいと思います。

◎島谷委員長
 そのほかの方で。

○西川委員
 ジビエはいいのですけれども、私、一番危惧することは、これ基本は駆除です。例えば今まで島根でもイノシシのお店などが県などのいろんな取り組みによってあったのですけれども、イノシシがとれなくなってやめた店も結構あります。例えば、但馬であれば牡丹鍋で、イノシシ肉の生産を一生懸命やっておられました。イノシシがいなくなって、困ってイノブタを飼ったりしましたが、やっぱり本来の目的と副産物とを主体に考えていくと責任が持てない。例えば、鹿がいなくなったらどうされますか。イノシシなんて特に病気で弱くて、私のところなど少なくなっています。だから、やっぱりそこら辺も踏まえてやらないと、自然にあるものと人間が飼っている牛みたいに、ある程度確保できるものとは内容が違うわけです。では、5年後も10年後も鹿が、イノシシがとれるというのは確約できないので、私はそこら辺をやっぱり心配しながらしなくてはいけないと思って意見しておきます。
 また、初めに戻りまして、さっきの花の件ですけれども、次長のほうは、ある程度成果が出たと。ところが課長のほうは業者も減ってきたというお話もあったので、きょうはいいので、具体的に後で数字を教えてください。課長のほうからは、現状は少し厳しくなっているというお話もあり、納入農家を県内に広げるとかいうお話もあったので、そこも含めて後でいただけたらと思います。

●妹尾生産振興課長
 データのほうは、また後ほど提供させていただきたいと思います。減って厳しくなったのだけではなくて、やはりやめられる農家もいる一方で、後継者が出て規模拡大されて経営が安定している農家もいます。トータルでいいますと、やはりそういった農家がふえてきて販売額自体はふえていますので、厳しいのではなくて、花産業としては成長しているということで認識していただけたらと思いますので、よろしくお願いします。

○内田(隆)委員
 続いて2ページのところで、園芸野菜についてです。スイカ、白ネギ、ブロッコリー、ラッキョウは本当に我が県が誇る産物だと思います。白ネギについてずっと追いかけさせてもらっているのですけれども、黒腐菌核病、これについて新薬が認証されて今後展開が変わってくると思っています。非常に期待を寄せているところですし、6月は暑くて雨が少なかったですけれども、7月は非常に長雨が続くようになりました。8月がどういう天候になるかということがあると思いますけれども、今の白ネギ、夏ネギの状況について報告いただけますか。

●妹尾生産振興課長
 現在の夏ネギの状況について、具体的なデータを手元に持っていないので、また後ほど提供させていただこうと思いますが、昨年よりは数量的に安定していると伺っています。
 あと、黒腐菌核病などの影響があって、非常に春ネギ、夏ネギが一時期厳しいという時期があったのですけれども、県で防除の支援をしたり、また、委員から御提案いただいて新しい薬剤を対象にしたりということで、今、夏ネギについては、前年よりふえたという数値が出ていたと思います。また後ほど報告させていただきたいと思います。

○内田(隆)委員
 後ほどで構いませんので、よろしくお願いします。
 あわせて、これも要望ですけれども、いよいよ去年、問題になった共選の時期が近づいてまいりました。先ほども言われていますけれども、黒腐菌核病の影響が少ないということは、腐りの度合いも少なくなるのかなとか、7月、暑くないから、8月、このまま天候が続いて、晴れてかつ冷夏、冷夏とは言わないまでも、余りひどい暑さがなければ順調に集荷が進むのかなと非常に期待しているところなのですけれども、去年出たような共選での待ちによる取れ高の減少はなくなるとかということは、去年この場でもしないようにすると、対応ができていることを答弁いただいておりますので、しっかりと対応してもらうようよろしくお願いします。

◎島谷委員長
 要望でいいですか。

○内田(隆)委員
 はい。

●妹尾生産振興課長
 夏場の腐れ等、委員から御指摘いただいて、農協と対策について検討を引き続き行っています。その中で、農協でも滞留しない工夫ということで、あらかじめ注文書をとったり、あるいは簡易な方式の予冷の設備を導入できないかということを今検討されていると伺っております。具体的な相談があれば支援等も一緒に検討してまいりたいと思っています。

◎島谷委員長
 そのほかの方で。
 では、ないようですので、1点だけ私のほうから。企業局、1ページの石州府の供給停止についてなのですが、休止となっているのですけれども、再開する目途というのはあるわけですか。維持管理費は必ず要るわけで、再開の目途がないのにそれを休止ということになれば、問題があるなと思うのだけれども、どうなっているのですか。

●入江経営企画課長
 休止ということにしているのは、まず、石州府に、まだ未利用地が若干あります。そういったこともありますし、また、隣接地に企業立地可能な用地もあります。さらには、これは平成7年に供用開始して、まだ20年ちょっとということで施設の耐用年数としてまだ20年弱利用が可能だということがあり、休止という扱いにしています。ただ、現在その未利用地または隣接地に具体的に企業が立地するかどうかというのは確定していませんけれども、将来の可能性を踏まえて、柔軟に対応できるように休止ということにしています。

◎島谷委員長
 ということは、まだ未利用地があるということなので、そこに対して積極的な誘致なり、そういうことを考えていかないといけないと思うのだけれども、企業局としてはどうですか。

●入江経営企画課長
 この石州府に限らず、やはり工業用水の需要拡大というのが大切ですので、そういった企業誘致に向けて、今回、商工労働部や、あるいは地元の米子市さんとの連携をこれまで以上に密にして、企業誘致をして、工業用水の需要拡大につながるよう営業に取り組んでまいりたいと考えています。

◎島谷委員長
 それでは、その他の項目で。

○安田委員
 先ほどは大変失礼しました。前文省略で、マグロを使った、部署もまたぐと思うのですけれども、もう少し呼び込む戦略を来年に向けて考えられないかなと非常に感じました。県議の方々にも何人か境港まで来ていただいて、その場で食べていただき、居酒屋に1回行く程度の金額で、マグロでおなかいっぱいになった。こんなの人生初めてだと、多々感想をいただきました。やはり都心、マグロを非常に消費される関東の方とか、そういったところに向けてこれは売り込める商材ではないかなと非常に強く感じた次第です。なので、また今後、横連携をとっていただき、境港の生の本マグロをしっかりと考えていただきたい。要望になりますが、お願いしたいところです。よろしくお願いします。何かありましたらお願いします。

●平野水産課長
 安田委員から、マグロについて要望がありましたので、これまで取り組んできた県外から人を呼ぶこと、それから、今後に向けて、現在水産振興局で考えていることについて御紹介をします。
 まず、これまでやってきたことなのですけれども、マグロの季節が、6月、7月にほぼ限定されていて、周年を通じて供給することができないということから、もう5年~6年ぐらい前になりますけれども、県の補助事業も使って冷凍庫の整備といった取り組みの中で、6月、7月だけではなくてもう少し、周年を通じてとまではいかないのですけれども、長期間にわたって出せることができないだろうかということに取り組んできています。また、境港の商工会議所女性部が、産地ならではのメニュー開発ということで普通の赤身とかトロとかというところだけではなくて、皮ですとか、頭、目玉、内臓、そういったところも使った新たなメニュー開発ということに、これはもうずっと取り組んできておられます。最近では、実名を挙げますと、美佐といったところでは、メニューの中にマグロの皮を使った料理も載っているという形で普及をしてきているところです。
 今後なのですけれども、今年6月に1号陸送上屋が供用開始になり、そこにできた展望デッキからちょうどマグロの競りの様子を見ることができます。これをもっと観光素材として使えないかということで、県の鳥取県観光連盟と連携して、つい先日ですけれども、東京、名古屋、大阪の観光プロモーターの方に来ていただいて、新たな商品造成ができないかということに取り組んでいるところです。

○安田委員
 ありがとうございます。そのプロモーターの方々の感想をまたぜひ聞かせてください。私も実際に競り場をあの場から見学させていただいて、これも一つの観光素材だと本当に強く感じました。一緒に取り組んでいきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。ありがとうございます。

◎島谷委員長
 そのほかの方で、その他の項目について、何かありますか。
 それでは、意見が尽きたようですので、委員の皆様に御連絡します。
 次回の常任委員会は、8月20日火曜日、午前10時から開催の予定ですので、よろしくお願いします。
 それでは、委員の皆様には御相談がありますので、この場にお残りください。
 執行部の皆さんは御退席いただいて結構です。お疲れさまでした。
暫時休憩します。

午前11時40分 休憩
午前11時45分 再開

◎島谷委員長
 それでは、再開します。
 お残りいただいたのは、まず、令和元年度江原道議会友好交流事業についてお諮りしたいと思います。鳥取県と江原道の友好交流25周年記念事業に合わせて、9月1日から4日にかけて江原道議会へ我が鳥取県議会から議員団として訪問する予定です。そこで、農林水産商工常任委員会として、交流協議すべきテーマについて検討することが必要ですけれども、訪問までの日程がかなり短いということもありますので、私と派遣団員として派遣される予定の鹿島副委員長とで決めさせていただきたいと考えますけれども、よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 では、そのようにします。
 次に、令和元年度の第1回県外調査について、事務局から航空券、調査行程表及び調査実施の通知文をただいまから配付します。チケット等は後ほど御確認いただければと思います。鳥取空港は1階ロビー、米子空港は2階の手荷物検査場の前で、両方とも午前8時15分に集合ということでお願いします。そこから羽田空港まで移動します。羽田空港の手荷物受取所を過ぎた自動ドアのところで皆さんと合流という形にしたいと思いますので、よろしくお願いします。
 なお、この後に事務局のほうから委員の皆様に確認したい事項がありますので、閉会後に説明させます。
 以上をもちまして農林水産商工常任委員会を閉会します。

午前11時47分 閉会

 



 

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