平成19年11月16日(金)、国の文化審議会(文部科学大臣の諮問機関、会長 石澤良昭)は、青谷上寺地遺跡を国史跡に指定するよう文部科学大臣に答申しました。

(1)名  称  青谷上寺地遺跡(あおやかみじちいせき)
(2)所 在 地  鳥取県鳥取市青谷町青谷字上寺地ほか
(3)指定面積   139,875.13㎡
(4)所 有 者  鳥取県、鳥取市及び個人
(5)概  要
   鳥取県の中央部に位置する、弥生時代の居住域と水田域とがセットで遺存している集落跡である。国道及び県道建設に伴い発見され、これまでの調査で弥生時代の堀立柱建物や護岸施設、水田跡などを検出した。この遺跡を特徴づけるのは、豊富な遺物で、通常の遺跡では遺存することの少ない木器・骨角器・獣骨等の有機質遺物、鉄器・青銅器などの金属器が大量に出土した。このほか、鉄製武器などによる殺傷痕の残る人骨、頭蓋骨のなかからは脳が奇跡的に遺存していたことも注目された。
   鳥取県教育委員会では、遺跡の重要性に鑑み、平成13年度から遺跡の範囲内容を確認するための発掘調査を実施してきた。その結果、居住域は直径200m前後、その南側と西側の水田域は長辺700m以上、短辺300m程度に及ぶことが明らかとなった。遺跡の形成は弥生時代前期末で古墳時代前期初頭まで継続した。
   豊富な出土品は、弥生時代の人々の生活を復元するうえで新たな重要な知見をもたらした。しかも、大陸との関係を示唆する出土遺物が数多くあり、海岸部に立地しているということから、日本海側における交易や文化拠点としての役割を果たしていたと考えられている。このように、弥生時代の社会のあり方を知るうえで重要である。
北東上空より

海との関わりを示す出土品