かもめ幼稚園

≪特色あるPTA活動事例≫

      子どもと共に育ち合う保護者会活動 
 
                                                                             かもめ幼稚園保護者会(米子市)

1 はじめに

 昭和48年4月10日、豊かな自然環境に恵まれた弓ヶ浜半島夜見地区に開園されました。
当時、市内には6園のみで、入園希望の幼児、保護者多数の要望が満たされない状況にありました。こうした中、教育関係者、各園園長、地域有識者等、先達の方々が要望に応え、かもめ幼稚園が設立されました。以来、歴代園長が開園理念を継続、教職員の熱意を結集し、時代の情勢を真摯に捉え、幼児教育理念の実現に尽くされたのでした。
 遂年、30年を経たのを契機とし、全面改築を計画されました。平成18年4月には新園舎が完成。全面改築にあたっては、関係機関の協力はもとより保護者会によりモニター組織を立ち上げ、協力参画しました。ちなみに設計担当の方々を含め、環境のすぐれた幼稚園の研修見学を重ね、検討会も熱く話し合いをし、新園舎が実現されたのです。
 新園舎に求めたものは、

  • 明るく開放感、ゆとりと遊び心、癒しのあること
  • 開かれた園開放に伴い、安心安全で実戦的なセキュリティーの追求
  • 子どもの意欲や好奇心、活動を刺激する環境。清潔、整理整頓など生活習慣が主体化する設備である
    こと
  • 個々の成長に応じてかかわりが高まるような、より自然的な遊具
  • 幼児の日常生活での平均的動線を促えての環境配置
  • いつでも、どこからでも、子どもの活動や遊びが見守り可能な構造


などでした。その願いは、300坪の砂場に2機の手こぎポンプとなり、程よい木造りの園舎やウッドデッキ、光彩豊かで色彩調整されたステンドグラス、可能な限り角張りを除いた丸みの優しさと安全なサッシなどに具現されています。環境づくりには、多くの保護者や先生方の願いと共に、工夫や知恵がその随所にいき届き、新園舎は誕生したのでした。
 子どもたちは環境にはたらきかけ、環境は子どもたちに応え、かかわり合って、きっと強くやさしく豊かな心をはぐくんでくれるものと信じます。私たち保護者会も各々相互のかかわりを大切に、自然体で環境条件をより生かしながら、幼児教育の手助け活動を進めていこうとしています。

2 保護者会活動は

 やってよいことは沢山あるが、かもめの園にかかわる実情を吟味し、無理なく少しは背伸びもして、「楽しく子どもと共に育ちあいましょう」をモットーに活動しています。

3 環境保全活動としては

 砂場や園庭の有機消毒作業。(木酢使用)
例年夏休み明け前日の早朝、一時間程度。子どもたちが素足で遊び易く、清潔、安全を兼ねての作業。ボランティアをつのっての奉仕をしています。砂の補充と泥団子づくりの「チョコ山」に粘土の補充も適宜しています。

4 サークル活動は

ガーデニング
  折々の草花の育苗、寄せ植えづくり。季節の草花で園を飾ったり、バザーに出品の販売品づくりなど…。

四季折々の草花で園を飾る

コットンサークル
  過去にピアノカバー、図書コーナー壁飾りなど先輩の心のこもった貴重な作品もあります。バザーへの小物作品の製作や作品展へは祖母の年期のいった作品の出品協賛もあり、感激したり、刺激をうけたりです。

ピアノカバーを作成
カーネーション
 保護者会の機関紙「カーネーション」を発行しているサークルです。保護者や先生のインタビューをはじめ、発表会のみどころなど、園行事紹介とそのまとめ記事、遊び場所の情報などを編集し発行します。
 また、家庭での子どもとの微笑ましい会話を募って年度末に発行する、「カーネーション別冊『子どものつぶやき』」の編集なども好評です。
  
コーラスかもめハーモニー
  コーラスグループです。サークルの中でも歴史があり、今年で20周年になります。週に一回遊戯室で練習、現在部員は25名です。下の小さいお子さんを連れ、遊ばせながら、時には、おっぱいやりながらとか…の気さくなサークルです。総会に七夕祭、クリスマス会生活発表会、お別れ会など園行事に出演参加し子ども達と一緒に楽しい時間を過ごしています。ジャンルをとわず、童謡、民謡、流行歌、アニメソング、ゴスペルなど様々とりあげ、楽しさいっぱいです。
  今年の3月は「全日本お母さんコーラス中国支部大会」にも参加しました。緊張しましたが、先生たちのイラストうちわの応援団に気持ちも落ち着き、いつもより快く歌うことができて自信をつけました。

5 園行事への対応は

運動会、作品展、生活発表会、クリスマス会、おもちつき、バザーなどへの協賛,参画です。
各11クラスから代表役員が、手伝いや参加希望を取りまとめ、企画をします。
  計画、企画した内容をクラスに持ち帰り、各クラスでは都合の付く方にお手伝いをお願いするボランティア形式で無理なく運営をしています。
  企画、運営は綿密にと苦労しますが、活動にはいつも進んでボランティア協力いただき、快い達成感に満たされています。

6 クラス交流会は

年度始めと年度のしめくくりの二回。あとはクラス随時に-。春の懇親会は親子遠足に先駆けて、自己紹介を兼ねてします。「おしゃべりの場」主に茶話会です。各学年工夫がされ、打ち解けた飲食会となります。世情を反映してか、幼稚園に子どもを出して真に相談しあうお友達ができました…。と嬉しい感想もありました。

7 夕涼み交流会の発生

 年中児保護者の思いつきから、夏季保育中に、保護者中心で自然発生的に生まれた「夕涼み会」です。現在は園全体に波及し、園の保護者会挙げての「夕涼み交流会」へと発展しました。お父さん、お母さん、祖父母、地域の方も来園、賑やかに開催しています。
 ミニ手作りのお店やさんがそれぞれ趣向をこらして出店されて、キャンディー・ボンボン釣り、くじ引き、ジュースやアイス・カレーなどなど、夏の夕方のひと時を家族で楽しんでもらっています。夏の夜の風物詩となりそうです。

8 保護者会組織

PTA組織図

9 おわりに

 健康とは心と体が健全であることと言われて、それを承知していましたが、時代の変化を思う時にもうひとつ「人とのかかわり力」が健康の定義に加えて欲しいと考えます。テレビ、パソコン、携帯電話の普及と地域の教育力の劣化、孤立する核家族など、人とひととの温もりのあるコミュニケーションは健康であることの要素といっていいのではと思います。
 保護者の会を通して、自然体の活動の中で無理なく無駄なく、むらなく、快い園のリズム、家族のリズムを奏でたいものと願っています。
 将来の子どもに心身の健康に加え健全な「かかわり力」をはぐくみ、生き抜く力の支えとしたいと願っています。
 駐車場の一角にプレハブで「ひまわり子育て話の部屋」があります。新園舎になって利用が遠のいているようで、相談窓口として新しい活用もみんなで考えてみたいものだと思ったりしています。
 保護者同士、園と保護者がしっかりした絆を持ち、地域社会と世情にも目と心を開きながら、子どもの育みを守っていきたいと願いながら今後も努めます。