110番通報が犯人検挙に結びつかなかった例

 せっかくの110番も検挙に結びつかないこともあります。
 そんな残念な事例を二つ紹介します。
  

ひき逃げ事件

 夏が終わり、秋の気配がするころのことです。
 大きな事件・事故もなく平穏なお昼過ぎ、一本の110番が入りました。
 「ひき逃げです。友達がはねられてけがをしたけど、はねた車はそのまま逃げていきました。」
 「逃げた車のナンバーを見ましたか」
 「はい、白い車です。トランクのある乗用車でした。」
 110番通報を受けてすぐ、緊急配備をし、逃げた車を探しましたが発見できませんでした。
 捜査の結果、通報のあったナンバーは登録がされていないことが分かり、せっかくの110番通報も見間違えだったようです。こういったひき逃げ事件では、逃げた車のナンバーは、犯人を捕まえるために大変重要な情報となります。
 目撃したら何かにメモするなどして、正確な通報をお願いします。

無銭宿泊事件

 まだ寒い季節、週の中ごろの午後2時前、とある宿泊施設から110番が入りました。
 「無銭宿泊です。昨晩泊まったお客さんがお金を払わずに出て行ってしまいました。」
 「車のナンバーは控えてありますか。」
 「はい、メモしてあるので間違いありません。」
 この事件もすぐ緊急配備をして、通報のあったナンバーの車を検問しましたがなかなか捕まりません。
 「もしもし、先ほど無銭宿泊の件で110番した者ですが」
 「はい、どうしました。」
 「実は、担当者に確認したら、車が出て行ったのは午前3時ごろのことだそうです。」
 11時間も前に出て行った車は、なかなか捕まえにくいものです。110番通報はできるだけ早くお願いします。