竪穴住居を建てる3
~屋根を葺く~
この木材は、妻木晩田遺跡で復元を進めている竪穴住居の柱などに使う材料です。
竪穴住居とは、地面に直径4mから6m程度の大きな円形の穴を掘り、底を床として柱を立てて屋根をかけた半地下式の木造家屋です。材料は周辺の森で伐採した湿気に強いクリやシイの木が主に使われ、屋根には茅や土が葺かれていました。
こうした住居を作るためには、まずたくさんの材料を集めなければなりません。使用するクリやシイといった湿気に強い木材は主に周囲の森から集められました。その量は、床が12畳程度の平均的な竪穴住居では、直径15cmから20cm、高さ7mの木で換算すると、主な部材だけでもなんと20本から25本も必要ということが分かっています。復元竪穴住居を建築する際の最初の難題がこの木材の確保でした。妻木晩田遺跡の竪穴住居の材料は鳥取、岡山の県境付近、中国産地の懐深くから苦労して切り出されたものを使っています。
鉄の道具の少ない弥生時代ではさぞかし苦労したことでしょう。