第6回土曜講座を開催しました!

今年度の国史跡青谷上寺地遺跡土曜講座では、鳥取西道路建設に伴って発掘調査が進められている青谷上寺地遺跡周辺の遺跡の最新調査成果なども加えて、計6回の講座を開講しています。
土曜講座では、弥生から古代にかけての人々のくらしや他地域との交流などについて、職員が分かりやすく解説しています。
  

第6回 「乙亥正屋敷廻遺跡の集落の様相~弥生時代から古墳時代の集落について

第6回国史跡青谷上寺地遺跡土曜講座を3月12日(土)、58名の御参加を得て開催しました。演題は「乙亥正屋敷廻遺跡の集落の様相~弥生時代から古墳時代の集落について~」、講師は当センター発掘事業室の原田雅弘係長が担当しました。

青谷上寺地遺跡の東約5kmに位置し、同遺跡と同時代に存在した乙亥正屋敷廻遺跡の、最新の発掘調査報告をしていただきました。青谷上寺地遺跡と似ている点もあれば、異なる点もあり、比較することで両遺跡の実態解明につながる可能性が示されました。特に、乙亥正屋敷廻遺跡では丘陵斜面を削り、段々畑のように平坦部を作り出して住居域を設けているとの報告は、未発見の青谷上寺地遺の居住域を探す上で、非常に参考になるものでした。

乙亥正屋敷廻遺跡からは、八禽鏡や巴形銅器などの貴重な金属器が出土していますが、それが何を意味するのかも、今後の研究課題の一つであります。乙亥正屋敷廻遺跡の発掘調査は来年度も継続されます。新たな発見に期待が高まります。

講演に続いては、講師と青谷上時遺跡発掘調査担当の君嶋係長とのトークプレイスを行いました。相互の遺跡について、今現在考えられる関連性などについて意見交換が行われました。


             講演の様子


           トークプレイスの様子

一年間、土曜講座に御参加いただきありがとうございました。

今年度の土曜講座は、今回で終了です。今年度も多くの方々にお越しいただき、誠にありがとうございました。来年度も、引き続き国史跡青谷上寺地遺跡土曜講座を開講する予定にしております。詳細につきましては、改めて当センターホームページ等でお知らせ致します。皆様のご来場をお待ちしております。
  

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