白血病、骨髄異形症候群、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など造血器腫瘍を中心に診療を行っています。良性疾患としては再生不良性貧血、血小板減少性紫斑病、凝固異常症のほか各種造血機能障害疾患へも対応させていただいております。
2013年に『造血器腫瘍診療ガイドライン』が日本血液学会から示されました。当科では基本的にこのガイドラインに準拠したエビデンスのある標準治療を行っております。一方、患者様の病態や治療に対する希望は多様であります。当科ではまず病態について詳細に説明させていただき、その上で治療内容について患者様およびご家族と十分に話合いを行った上で、最適と考えられる治療を選択する方針をとっています。
抗がん剤を用いた化学療法のほか、造血幹細胞移植(自家・血縁者間)も施行しております。また日本骨髄バンク認定採取病院として、非血縁者骨髄採取にも協力しています。
造血器疾患には難治性で治療に長期間を要するものも多く、患者さんの精神的・肉体的負担は計り知れません。私たちは当地域で造血器疾患と闘病されている方々のお役に立てるよう最大限の努力をしてまいります。