水源かん養税意見交換会の開催状況及び主な意見 平成14年8月21日 税    務    課 1 市町村との意見交換会  (1)日 程    ・東部地区の市町村 平成14年7月17日(水)、19日(金)    ・中部地区の市町村 平成14年7月17日(水)、18日(木)    ・西部地区の市町村 平成14年7月15日(月)、16日(火)  (2)主な意見 ・特別徴収方式では、滞納が発生した場合に水道事業者が負担することになり、水道会計を圧迫する。    ・簡易水道等の取扱いが不公平。(県で課税すべき。)    ・工業用水にも課税すべき。    ・県民税均等割の超過税率で対応すべき。    ・米子市等は独自に森林を購入し、整備を行っているので、二重の負担となる。 ・水源かん養保安林がない市町村にも、税収を還元すべき。幅広い使途にすべき。 2 一般県民との意見交換会  (1)日程及び会場 ・日 程 平成14年7月27日(土)から8月3日(土)まで ・会 場 県下5カ所  (2)主な意見 【趣旨及び目的】    (賛成意見)    ・森林の持つ公益的機能や水害、水不足、森林の荒廃などをもっとPRし、環境を守るための基盤整備が必要。    ・労働力不足、高齢化が進んでおり何とかしなければならない。    ・下流の人が山に関心を持つことが一番、鳥取県では生水が飲める、これを子や孫の代まで守っていく必要がある。 (反対意見) ・国の森林行政の失策を国民に転嫁しようとしている。林業政策の失敗を補うための税だ。    ・林業振興税ではないのか。業としての森林整備を手助けしてくれという内容ではないのか。   【課税対象】 (賛成意見)    ・水田には、ダム的な機能もあるので課税すべきではない。 (反対意見)    ・上水道利用者だけ課税するのは不公平である。簡易水道にも課税すべき。    ・簡易水道を市町村で課税することになると、市町村間でばらつきが出てくるので県で課税すべき。    ・工業用水、発電用水にも課税すべき。    ・水の恩恵は農業、漁業も受けている。なぜ上水道に限定するのか。   (その他)    ・川上は森林を守っているので、川下が税を負担すべき。   【税率・税収規模】 (賛成意見)    ・税収規模が小さすぎるので、十分な森林整備ができるよう税収を増やすべき。    ・この程度の税率であれば、負担にはならない。 (反対意見)    ・3年で見直しとなっているが、3年後には税率をアップするのではないか。    ・月々わずか25円というが、払う者にとっては大変な負担である。   (その他意見)    ・税収使途を明確にし、必要額をはっきりさせた上で税率、税収を決めるべき。   【徴収方法】 (反対意見)    ・税の滞納があった場合、水道事業者が立替払いするのは納得できない。   【税収使途】 (賛成意見)    ・税収使途は限定せずに広い対象とすべき。6千万円にとらわれずもっと大規模な間伐事業を実施すべき。    ・税収を増やして作業道をつける事業にも使うべき。    ・納税者が水源地域の実情を体験し、苗木を植える等のイベントを仕組んでほしい。下流の学校教育の中で、体験学習をさせてはどうか。 (反対意見)    ・6千万円程度の税収で何を整備するのか、何もできないなら必要ない。    ・経済林だけでなく、自然林にも税収を使うべき。    ・間伐が必要なのは民有林であり、共有林のみを事業対象とすべきではない。 (その他意見)    ・市町村有林、寺社所有林の整備も行ってはどうか。    ・水源かん養のためなら、針葉樹より、保水力の高い広葉樹林を整備すべきではないか。    ・天然林に変えていく事業をするべき。    ・里山にも税収を使うべき。 ・水源かん養だけでなく、自然環境等の幅広い使途にしたほうがよい。   【その他】 (賛成意見)    ・時間をかけて多くの意見を聞き、もっとたくさん議論することが意識啓発につながる。議案上程は急ぐべきではない。   (反対意見)    ・炭素税等、次々新税を創設されることを危惧する。    ・水不足でないなら、水道水に課税する必要ない。輸入材が多いことが林業が成り立たない原因であるから、輸入関税をかけた方が効果があるのではないか。    ・6千万円程度なら、新税ではなく県の歳出を節約し、一般財源ですべき。    ・上水道課税ありきではなく、他の方法も検討すべき。    ・市町村が簡易水道に課税したとしても、税収が僅かであり意味がないのではないか。    ・初めに税ありきではないか。 (その他意見)    ・意見交換会に出席した人数は僅かであり、これで県民の意見を聞いたことにはならない。    ・国土環境税(国税)とすべき。    ・水源かん養基金のような形で募金を募ってはどうか。    ・人件費5%カットの財源を使って、失業者に山で働いてもらったらどうか。 3 パブリックコメントの結果(8月9日現在) (1)意見交換会会場アンケート  29件 (2)Eメール           7件 (3)電 話            3件 (4)FAX            4件 (5)郵 送            2件 (6)意見募集箱(6カ所)    10件 (7)来 訪            1件