とっとり県政だより2019(令和元)年5月号
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 高齢者の生きがいづくりや子どもの学習支援などに取り組む「かめの泉」。誰もが自分の経験や技を発揮できる場所を整え、高齢者をはじめ地域住民の訪問を待っています。Check寄る人の力湧かせる〝待合所〟寄る人の力湧かせる〝待合所〟かめの泉広報課わくしまかずえこしどのまちあいしょちょうそったく 「かめの泉」は、倉吉市西倉吉町を中心に活動する住民団体。現在、主婦や会社員、元教員、元看護師など21人の会員がいます。 結成は2013(平成25)年。会長である枠島和江さんの近所に住む高齢者が、オレオレ詐欺被害に遭ったことがきっかけでした。枠島さんは、今後同様の被害に遭わないようにと、住民勉強会を提案。「勉強会は高齢者の孤立防止も狙いだった」と振り返ります。 こうした活動を根付かせようと結成された「かめの泉」。名前には、長寿の亀にあやかり、泉のごとく元気が湧き出るようにとの思いが込められています。 結成から3年後の16年、帰宅しても家に誰もおらず、塾にも通わない子どもの学習を支援する「啐啄塾」を西倉吉町に開設。週末や夏休みなどに、希望する小中学生の学習をフォローしています。 さらに昨年7月には、空き家だった枠島さんの実家(同市越殿町)を改装し、高齢者を中心に誰もが集える「あなたと私の待合所」をオープン。待合所では、得意分野の会員を講師に、毎週月、水、金曜日の日中、手芸や音読、囲碁などの教室が開かれ、毎回、十数人が参加しています。また、同所では障がい者施設で作られているパンも販売。購入した人もその場で話し込んだり、休憩したり。啐啄塾が開かれない冬は子どもの居場所にもなっています。 「福祉センターや路線バスの停留所が近く、出掛けたついでに寄れる。だからサロンと言うより待合所」と笑う枠島さん。ここでは、誰もが経験や特技をいかんなく発揮し、訪れる人の数だけ、活動の幅を広げています。2019.56刺し子(手芸の一つ)に熱中する人たち。時折談笑も(上)男性も気軽に訪れ、経験や心の内を話している(右) 待合所への来訪者は絶え間なく、その誰もが笑顔でした。心地良く過ごせる裏庭もあります。初めて訪ねた人でも、和やかな雰囲気が包んでくれます。(か)待合所のすぐそばを流れる鉢屋川。夏にはホタルが見られる刺し子を得意とする関戸夏江さんの作品。販売して運営費に

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