本日の鳥取砂丘は、午後からは春間近の、・・砂嵐状態となりましたが、それでも皆さんはこんな景色を見るのは、初めての方がほとんどのようでした。
海側の斜面から、砂が舞い上がっています!
さて、3月も終盤に近づきましたが、砂丘の春はなかなか近づかない?と思いながら巡視をしていると、「コウボウシバ」の発芽を見る事ができました。
頑張って、砂の中から新しい芽が出ています!砂丘植物は砂が飛び、潮風や海水の影響も受けとても過酷な環境ですが、・・葉が枯れても、また一年後には芽を出し花を咲かせます。
鳥取砂丘には、このコウボウシバの他に代表的な植物が16種類も生息していますよ。
今日は、神奈川県からの大学生さんから質問を受けました。
「砂漠のようなところに、どうして花が咲くんですか?」
鳥取砂丘は砂漠と地形的に似ていますが、生態系的にはまったく別物です。真夏は砂の表面温度が60度にもなりカラカラに乾燥していますが、砂のすぐ下の層は常に湿っていて水分があります。
しかし植物はこんな厳しい環境でも、毎年、芽を出し、花を咲かせ、実をつけるものもたくさんあります。
砂が足に当たって大変でしたが、鳥取砂丘を歩かれて、どんなことでもいいです、この雄大な砂丘の風景や力強い植物を見て何かを感じとっていただけたらと思います。
(青レンジャー)
砂丘事務所 2011/03/22