鳥取砂丘レンジャー日記

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2011年1月9日

雪融け

え・雪融け??? まだ大寒にもなっていないのに!

と、言われそうな誤解を生むタイトルで ごめんなさい。
最近のレンジャー日記は、砂丘の雪景色ばかりと読者の皆様から言われそうなので、今日は目線を変えてみました。
下の写真をご覧ください。
砂丘の雪景色

え~、いつもの雪景色じゃないの。
よく見てください、雪の融け具合が海側から融けていませんか!
これは、今の時期、気温より海水温が高く、海側から少し暖かい風が入り、海側の雪が融け易くなったものと考えられます。
これを検証するため、温度計を持って砂丘内を歩き温度の測定を行いました。

気温(砂丘入口)       5℃
砂の温度 砂丘入口    2℃
       馬の背登り口  3℃
       馬の背頂上   4℃
       海岸        5℃
水の温度 オアシス水源   9℃
       オアシスの池    5℃
       海水        10℃

※測定は、9時~10時の間
  砂の温度は、地下約5cmのポイント

この測定値より分かることは
1.海に近づくほど、砂の温度は高くなる。
2.海水の温度は気温、砂の温度に比べて高い。
3.オアシスの水源の水の温度は、湧水でもあり井戸水と同じで冬は温かい。

これらの結果より、「雪融けは海側から始まる」のは正しいと考えられる。
なお、鳥取砂丘の主(ヌシ)の方から聞きましたが、砂丘植物の春の芽吹き、開花なども海側から順次始まるそうです。

砂丘にお越しの際は、この様な目線でも見てください、新しい何かの発見があるかも知れません。
(赤レンジャー)

砂丘事務所 2011/01/09

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