粘板岩の"縁(ふち)(端(はし)っこ)"を写真のように石で打ち欠いて、形を整え、砥石(といし)でみがいて刃をつけて完成させます。
※自分で作ることができる目安は、小学4年生以上です。
※小さなお子様でも、付き添いの大人の支援を受けながら作ることができます。
「石包丁」について
弥生時代は日本で本格的に稲作がはじまった時代です。妻木晩田遺跡でも炭になったコメや石包丁が見つかりました。石包丁は稲などの穀物を収穫するときに使われた"穂摘み具"です。当時の収穫は、現代のように根もとから刈るのではなく、石包丁で穂の部分を摘み取っていました。稲穂は、石包丁の穴に通したヒモに指を通し、穂首の下から刃先をあてて親指ではさみ、手首を返すようにすると摘み取れます。妻木晩田遺跡で見つかった石包丁もヒモを通す穴が開いていました。