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【H27】大山セカンドスクール実施報告書

1 趣旨・ねらい

 大山セカンドスクールのキーワードは、「自然体験活動から学ぶ」「集団生活から学ぶ」です。体験活動は、豊かな人間性、自ら学び、自ら考える力などの生きる力の基盤、子どもの成長の糧としての役割が期待されています。特に、長期にわたる集団宿泊活動は、日頃の生活指導・生徒指導が目指す社会性の育成や適切な人間関係の構築方法の習得を行える良い機会となります。そこで、そんな時間や空間をつくるため、今年度は大山町立大山小学校と連携し、「大山セカンドスクール」を開催しました。

大山セカンドスクールのねらい

  • きまりよい集団生活を行っていく中で、一人ひとりがお互いのよさに気づき、理解し 合い、よりよい友達関係を育てよう。
  • みんなで協力し、積極的に活動に取り組もうとする態度を育てよう。
  • いろいろな活動を通して、大山の自然に対する理解と関心を深めよう。

2 期日

8月30日(日)から9月4日(金) 5泊6日

3 活動内容の様子

1日目

写仏 講師:大館宏雄さん

大山寺の住職さんをお招きして、大研修室に集合し写仏を行った。各学年違う仏像の絵を写し、時間いっぱい集中して取り組んでいた。最後に命の尊さ、時間の大切さについてお話を聞いた。

2日目

オリエンテーリングの様子サバイバルオリエンテーリング

野外炊事(1)の食材がオリエンテーリングの得点で決まるというルールだったので、どの班も本気で楽しく活動できた。競争ではあったが、どの班もルールと時間をよく守り活動できた。

テント設営

この日は天候が悪くテント泊は体育館となった。それでもテント班の友達と協力して設営できた。立てたテントの中では、寝転んだり話したりそれぞれ楽しく過ごした。

野外炊事の様子野外炊事(1)

サバイバルオリエンテーリングの結果をもとにメニューを班で相談して決めた。メインエリアはカレー・シチュー・ハヤシライス。肉エリアは牛肉・豚肉・鶏肉・デザートエリアは6種類から個人で選んだ。得点発表の際には大いに盛り上がっていた。

星空観察 講師:鷲見校長先生

この日は残念ながら雨により大研修室でプラネタリウムとなった。それでも子ども達は夏の大三角の話や神話を真剣に聞いていた。

3日目(1日)

絵画教室の様子絵画教室 写生会 講師3名:チャーチル会

この日は晴れていれば大山寺に行ってお寺や風景を描く予定であったが、あいにくの雨で所内で描くこととなった。午前は描き方などの基礎的な指導・午後は写生会の活動だったが、1日集中して取り組んだ。先生方にアドバイスをいただきながら4年生は人物画5・6年は風景画を描いた。鑑賞会では、講師から一人ひとりに作品の評価があり、絵画への意欲や自信を高めることができた。

肝試し

夜は天気が回復し外で肝試しをすることになった。はじめに先生による怖い話があり、楽しむ子どもや怖がる子どもがいた。怖いから行かないと言っていた子ども達も最後はその人たち同士でグループになって全員が森を回ることができた。

4日目

カヌーを行っている様子カヌー

カヌーをなるべくたくさんさせたいという先生方の思いで、カヌーの時間をたくさんとってスタートした。半分以上が未経験者であったが午前、午後とする間にみんな上手になり、対岸の祠や入り江の奥まで進み、カヌーを満喫していた。

キャンプファイヤーの様子キャンプファイヤー

担任の先生がエールマスターもレクもされて大山小学校オリジナルのキャンプファイヤーとなった。各班の出し物や先生のレクで大いに盛り上がった。火を囲んで歌ったり踊ったりした経験は、心に強く残った活動だった。

火おこし体験の様子火起こし体験

むきばんだ史跡公園から2名の職員による指導を受けた。班で火がついたとき、自然と大きな歓声が沸き起こった。この火を野外炊事でも使ったため、活動につながりができた。

野外炊事(2)

メニューはジャンバラヤ。2回目なので説明は最小限にし、1回目の経験を生かして取り組んだ。たきつけに失敗してもすぐに薪の組み方を変えるなど自分たちで工夫して、全体的にスムーズに作ることができ、予定よりかなり早く終了することができた。

自然観察の様子自然観察 講師:鷲見校長先生

興味深い「秋の七草」に関わる話や草花での遊びを交えての学習で、意欲的に活動できた。後半はネイチャービンゴも取り入れ、子どもたちは葉っぱをとってきたり虫を見つけたりして自然に親しんだ。

家族への手紙

家族からの手紙を受け取り、親の思いに触れたり温かさを感じたりして、涙を流しながら読んでいる児童もいた。その後みんなが家族へ手紙を真剣に何枚も書き、家族のありがたさを実感できる時間となった。

5日目

草木染の様子草木染

マリーゴールドの液を使って草木染を行った。それぞれ模様や色を考えてゴムで縛ったり、割りばしではさんだりしていた。染めあがると想像した通りに模様ができた子も、できなかった子もうれしそうにハンカチを眺めていた。

感想文

1週間を振り返り感想文を書いた。印象に残ったことや家族への思い、明日からできることなどを真剣に書いていた。

最後の活動の様子ポーセラーツ 講師2名:ポーセラーツ山陰

最後の活動でポーセラーツを行った。カップ、皿、コースターから事前に一つ選び模様を付けた。配置を考えて自分の気に入った模様をたくさんつけていた。

4 事前事後アンケート結果

グラフ

集計結果
1、3、13の項目で特にポイントが上がった。15、16、20、10、24の項目のポイントも上がっている。21、27の項目はやや下がった。

5 成果と課題

成果

  • 大山の自然を体感できる活動や、さまざまな体験活動が計画されて、とても充実した長期宿泊となった。学習時間も確保されており、メリハリもきいていたように感じる。
  • プラネタリウム、肝試し、レクリエーション、キャンプファイヤーなどで先生方の指導があることで学校の独自性があってよかったし、先生と児童の関係づくりにおいても大きなメリットがあった。
  • 2回目の野外炊事では1回目の失敗を生かしたり、薪を組み換えて何とか火をつけようと自分たちで考えて工夫したりと成長した姿が見られた。
  • 児童の「生きる力」を測定するため、国立青少年教育振興機構が行っているアンケート(IKR評定用紙)を事前・事後に行った。その結果、児童の「生きる力」の得点は、実施前から実施後にかけて向上した。

課題

  • 1週間プログラムがすべて詰まっているより、休憩時間を1日1回または2回設定し芝、森、等で自然を感じたりゆっくり過ごしたりしてもよいのではないか。
  • 費用の分担、準備物などをどこが準備するかなど共通理解が不十分で混乱があった。打合せ会には施設庶務係長や学校事務職員も参加し、会計のこと、活動のこと、講師のこと、当日の進行のこと等話し合いの柱を決めて行うと良かった。
  • 体験活動の指導についてねらいを共有し、場面ごとでの指示や指導を誰がどのようにするのか、細かく打ち合わせをする必要があった。また、体験からの学びを事後の生活につなげるためにも活動の後に短時間でも話し合うなどの方法で振り返りを行うとよいのではないか。