5年前、上司の勧めもあり一般職から総合職へ職種転換した山口さん。不安もありましたが、「次に続く女性のためにも」と、一歩を踏み出しました。現在、総務グループのマネージャーを務めています。
 山口さん
 役職についた後、業務内容が大きく変わったわけではありませんが、グループ内での仕事の共有や分担を考えるようになったそうです。社外の会合に出席する機会も増えました。「信用して仕事を任せてもらえるのは、ありがたいこと」と、前向きに受け止めます。
 
 職場の約半数が女性で、仕事と家庭を両立している社員も多い会社です。山口さん自身も家庭を持つ身。「女性は帰宅後も忙しい人が多い。効率よく仕事をしようという意識や能力は、男性よりも高いと思います。」
 
 社内では、営業分野で女性の総合職を育てる取り組みも進んでいます。女性ならではの視点で新たな取引先を開拓するなど、女性の活躍の場が広がっているそうです。とはいえ、女性が管理職になるにはさまざまなハードルがあります。ワークライフバランスを重視して「今のままでいい。上を目指したくない」と考える人もいます。山口さんは「まず、責任ある仕事を任せてみることが大切。やってみたらできた、ということも多いと思います。ただ、年齢やタイミング、仕事量などを考慮する必要はあると思います」と話します。

 女性の社会進出は国を挙げての課題ですが、「急ぎ過ぎでは」と感じることもあります。「男性と女性は置かれている環境や考え方が若干違います。管理職としての在り方も、必ずしも男性とイコールではなく、違いを生かした新しいスタイルがあってもいいのかもしれません。」
 
 努力の先にあるものは、人それぞれです。「どこまでやるのか、どこに向かうのか」―。山口さんも迷いや葛藤を抱えながら、仕事と向き合っています。
 
 今後の抱負は―。「コミュニケーションを積極的にとることと、人材育成にも取り組みたいと思っています。将来は、女性社員の励みになるような存在を目指したいですね。肩肘張らず、今のままの自分で一歩ずつ進みたいと思います。」

※掲載内容は、平成27年3月現在のものです。
  

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