境漁港高度衛生管理型漁港・市場整備事業の概要 −社会に信頼され、活力があり、親しまれる漁港・市場へ− 平成28年3月 鳥取県境港水産事務所発行 日本海沖合漁業の拠点である境漁港は、災害に強く、消費者の「安全・安心」のニーズに応え、高い水揚機能を備えた、日本一魅力あふれる漁港・市場を目指しています。 現在、高度衛生管理基本計画(平成26年9月 水産庁策定)に基づき、国内外の人や物の交流が盛んとなる2020年(平成32年)東京五輪開催までの主要部分供用開始を目標として、高度衛生管理型の漁港・市場整備を進めています。 このたび鳥取県では、新施設の基本設計を策定しました。 新施設の全体配置計画 ○ 漁法ごとに陸揚げ場所を指定し、原則専用岸壁とします。 ○ セキュリティゲートを設け、入場管理をします。 主要施設(1号・2号・陸送上屋)の主な整備内容と利用計画 <主な整備内容> ○ 1号上屋、2号上屋から張り出す形で陸送上屋を整備し、一体的に配置します。 ○ 1号上屋及び陸送上屋の屋上に、市場利用者用の駐車場を整備します。 ○ 品質保持を強化するため、滅菌冷海水、シャーベット海水氷供給設備を整備します。 ○ 施氷が難しい貝類の夏場の陳列などに使用するため、低温室を整備します。 ○ LED照明などの省エネルギー型の機器を導入し、環境負荷を低減します。 <施設の利用計画> ○ 着帽や手洗い、長靴洗浄など人の入場管理を行い、汚染要因の持込みを防止します。 ○ 排ガス汚染防止のため施設内への車両の進入を禁止し、電動フォークリフトを導入します。 ○ 陸揚げから出荷までの水産物の流れを一方向化し、交差汚染を防止します。 ○ 搬入、荷さばき、出荷準備、搬出等の用途別に区域を分け、適切に衛生管理します。 ○ 施設・設備の清掃・洗浄の徹底により清潔な環境を保持し、その状況を記録します。 新施設における衛生管理の具体例 ○ ゲート・フェンスによる入場管理 ○ 高低差のあるプラットフォーム ○ 手洗い・長靴洗浄の徹底 ○ 電動フォークリフトの使用 ○ 床への直置き・木箱使用の禁止 ○ 貝類等の低温陳列 ○ 清浄な海水・氷の供給 ○ 防鳥ネットの設置 ○ トラック荷台へのシート掛け 新施設整備についての Q&A Q. なぜ新しい市場を整備するのですか? A. 現在の市場の施設・設備の多くは築30年以上経過し、使い勝手が悪くなっています。災害に強く、国内外に安全・安心な水産物を届けるため、高度な衛生管理を行うことができる新たな施設の整備を行います。 Q. 「高度衛生管理型漁港・市場」とは何ですか? A. 水産物の陸揚げから出荷までの各工程で想定される危害要因(食中毒の原因となるおそれがあるもの)を取り除くために必要な対策を行い、その状況を定期的に記録し、要請に応じた情報提供ができる漁港・市場のことです。 Q. 工事期間中の市場取引(セリ、入札等)はどうなるのですか? A. 工事期間中も現在の市場を使いながら順次整備を行いますので、市場取引を中止することはありません。 Q. 新施設でも、市場見学(境漁港見学ツアー、社会科見学など)はできますか? A. 市場内に設置する監視通路などを活用し、安全に見学できる環境を整えます。また、展示室や研修室(学習室)、調理実習室を整備し、今まで以上に親しみやすい市場施設にします。 お問合せ先 鳥取県境港水産事務所 電話 0859-42-3167、ファクシミリ0859-42-3169 電子メール sakaiminatosuisan@pref.tottori.jp Webページ http://www.pref.tottori.lg.jp/sakaiminatokasseika Facebook http://www.facebook.com/sakaiminato.suisan