平成26年度議事録

平成26年10月9日会議録

開催概要、資料はこちらです。 
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
興治 英夫
内田 隆嗣
砂場 隆浩
市谷 知子
浜崎 晋一
小谷  茂
銀杏 泰利
前田 八壽彦
欠席者
(なし)
 
 
傍聴議員 なし

説明のため出席した者
  岡村商工労働部長、岸田農林水産部長、山田企業局長、田栗労働委員会事務局長
  ほか各局次長、各総室長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
  木村課長補佐  若松課長補佐  西村主事

1開会 午前10時01分

2閉会 午後0時58分

3司会 興治委員長

4会議録署名委員     小谷委員  銀杏委員

5付議案件及びその結果
  別紙日程表及び下記会議概要のとおり

会議の概要

午前10時01分 開会

◎興治委員長
 ただいまから農林水産商工常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、小谷委員と銀杏委員にお願いします。
 9月29日付で職員の異動がありましたので、執行部の新任職員の紹介をお願いします。

●岸田農林水産部長
 農林水産部でございます。
 9月29日付の人事異動で畜産課長が新任となっておりますので、御紹介いたします。
 畜産課長の津森でございます。

●津森畜産課長
 課長の津森です。よろしくお願いします。

◎興治委員長
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
 まず、付託議案に対する質疑を行っていただきます。ありませんか。
 質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。

○市谷委員
 そうしましたら、討論を行います。
 まず、補正予算についてですが、今回の補正予算では災害、それから原油価格高騰、米価下落、赤潮などの緊急対策について、中小企業、農業、漁業をどう守るのかという県の姿勢が問われたと思っています。
 1号議案では、霜被害対策として共済加入費が支援されたことは評価しますが、すぐに補塡金が入ってくるわけではありません。生産意欲が出るように、私は直接支援をすべきだと思います。
 また、原油価格高騰対策では、中小業者、漁業関係者に対する省エネ支援はありますが、燃油直接支援がありません。特に漁業者は温暖化の影響で近場にイカや魚がおらず、遠くまで漁に出たいけれども、燃油代がかかって行けれないという悲痛な声を聞きました。燃油代の直接支援をすべきだと思います。
 さらに、米価下落対策については、追加補正の無利子資金の提案はJAなどからの提案もあり、それを予算化したことは評価しますけれども、これだけでは不十分だと思います。農業者が高齢化している中で、どれだけの人が返す見通しを持ってお金を借りることができるのでしょうか。それから作物転換を進めると言われましたけれども、何をつくるにしても収入が大きく減っている状況では、今後の生産意欲が湧きません。米価暴落の原因は国の生産調整の不足であり、また交付金の減額にかかる対策を国に求めるのは当然ですけれども、私は県として直接補塡を検討すべきだと思います。その予算について10アール当たり3万円の減収分の3分の1の補塡でも14億円かかってしまうから、直接補塡はできないのだと部長がおっしゃいましたけれども、例えば商工労働部では誘致企業には一企業であっても最高40億円も補助金が出ます。県民の食料や県土を守り、多くの農業者とその家族の生活を支えている米づくりにはどうして支援ができないのだろうかと疑問に思いました。鳥取県の農業を守る県の姿勢が問われていると思います。
 赤潮対策については、稚貝購入費のかさ上げ支援は評価しておりますが、漁業者が取り組んだ防除対策に対する支援がないというのは問題だと思います。
 以上の理由から、議案第16号の追加予算は賛成いたしますが、緊急支援をもっと強化すべきとの立場から、議案第1号には反対します。また、議案第2号と11号は再生エネルギーを促進するものであること、議案第8号は補助金を受け取った誘致企業に対して補助金返還のルールを明確にすることで、社会的責任を厳格に求めるものであることから、賛成いたします。

○砂場委員
 議案第1号には賛成いたしますけれども、ベンチャー企業誘致評価システム設置事業につきましては、初めての試みであることと、その方向性についても賛成でありますけれども、実効性のある予算となるためには、この部分に関してきちんと検討していただき、必要ならば再度の追加補正等も含め、しっかりとした施策にして育てていただくように一言付言をいたしまして、賛成したいと思います。

◎興治委員長
 ほかにありませんね。
 それでは、討論が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
 まず、市谷委員より反対のあった議案第1号を採決し、その後、反対のあった議案以外を一括して採決を行いますが、よろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 それでは、議案第1号について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。したがいまして、議案第1号は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 次に、議案第1号を除く全ての議案について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、議案第1号を除く全ての議案は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 次に、請願・陳情の審査を行います。
 今回は、新規分の陳情1件の審査を行います。
 陳情26年農林水産15号、公務員獣医師の処遇改善(獣医師奨学金制度関係)について審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○市谷委員
 この陳情の本委員会に係る部分というのは、獣医師の奨学金制度の充実のみということですけれども、全体としては鳥取県の公務員獣医師の手当や給与を充実することも含めながら、公務員獣医師の処遇改善とその確保を図ろうという内容になっています。
 この委員会に係っている獣医師奨学金制度については、執行部の対応状況にも書いてありましたとおり、国が2分の1、それから鳥取県ふるさと獣医確保基金の運用益2分の1で賄う制度になっていますが、農水省の予算が入っているという理由で奨学金返済免除の対象が農林水産部の産業動物獣医師に限られていて、公衆衛生部門である生活環境部の食肉衛生研究所や福祉保健部の保健所に所属する間は奨学金返済免除の対象外になってしまいます。そのため、公衆衛生部門も奨学金返済免除の対象にしてほしいという陳情になっています。
 実際に鳥取県ではどうしているのか聞きましたところ、こういう制約された奨学金制度に対応して、返済免除となるまでの期間は農林水産部に所属するようにしていると聞きました。しかし、現場で何が起きているかというと、例えばこの間、生活環境部門で産休の方が出て、急遽募集をかけても人が集まらず、何とかOBに頼んだということを聞きました。衛生部門も返済免除の対象となれば、こういう急な対応が必要となった場合でも奨学金返済のことを気にせずに農林水産部から生活環境部への人事異動も可能となってきます。と同時に、こうした急な対応だけではなくて、鳥取県は和牛王国鳥取、それから安心・安全の畜産物の生産、この双方を掲げていますから、奨学金の枠にとらわれずに農林水産部と公衆衛生部門双方に有機的、効果的に獣医師が配置されることが必要だと思います。
 また、現状では獣医師国家資格の取得者のうち5%しか公務員の獣医師になりたいという人がいないと聞きましたし、それから大都市部に比べて、鳥取県を含む中四国は公務員獣医師になりたいという人が特に少ないということを聞きました。実際、鳥取県庁に獣医師が92名いらっしゃるそうですけれども、20代は1人しかいないと聞きました。その確保が大変困難だということのようです。こういう貴重な公務員獣医師をしっかり確保して、県庁で働いてもらえるようにするためにも、私は奨学金制度の充実は必要だと思います。
 ちなみに島根県にも聞きましたけれども、こういう農水省の予算にとらわれないで、農林水産部と公衆衛生部門とセットで獣医師の募集をかけているそうですけれども、セットで使える単県の奨学金制度をつくっていると聞きました。私は鳥取県でもこういうやり方をして、必要な獣医師がきちんと確保できるようにすべきだと思いますので、本陳情の採択を求めたいと思います。

○内田(隆)副委員長
 趣旨採択を主張します。
 陳情の意義も先ほど市谷委員が話されたことも非常に納得がいくことです。ただ、先ほど言われたとおり、現状は予算の関係で農林水産省の予算を使っていることから、現実的には難しいと思います。今後、改善していくことも含めて、今回は陳情の趣旨を勘案し、趣旨採択としたいと思います。

◎興治委員長
 ほかにございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
 採択、趣旨採択という声がありましたので、まず、採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 2名。賛成少数であります。
 次に、趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 5名。賛成多数であります。(「委員長」と市谷委員呼ぶ)

○市谷委員
 提案なのですけれども。

◎興治委員長
 待ってください。採決を決めさせてください。
 よって、陳情26年15号については、趣旨採択と決定いたしました。

○市谷委員
 この陳情に関連した奨学金について、県で奨学金制度を充実することは確かにいろいろな予算も伴ってくることはあるのですが、例えば国に対してこの農水省と厚労省の縦割りの中で、農林水産部の担当のところであれば返済しなくてもいいけれども、公衆衛生部門であればだめだよという国の縦割り部分を正してもらうよう、この委員会として国に意見書を出すことはできることではないかと思うのです。今、地方創生といって縦割り行政を解消していこうと言っているときですので、県では国の予算の部分が弊害になっているわけですから、せめて国にそういう意見を上げるのはいかがでしょうか。

◎興治委員長
 今、市谷委員から、国に対して意見書を上げたらどうかという御提案でございましたが、この件について。

○前田委員
 市谷委員がおっしゃるのもよくわかるのですけれども、いずれにしても、縦割り行政だと言われても、国の制度を改革することは非常に難しいと思っていますので、自由民主党としては来年度予算に向けて抜本的に制度をつくりたいと思っていますから、今回は今回ということでお願いします。(「今回は今回」と呼ぶ者あり)決してそうではないです。自由民主党は来年度予算に向けて抜本的にやろうということを考えております。

○市谷委員
 共産党も考えています。ちょっと……。

◎興治委員長
 待ってください。今、前田委員が言われたのは、国の制度として抜本的なものをということですか。

○前田委員
 この件は非常に問題があると思っています。まず、鳥取大学の獣医学科が非常に難しいわけですから、鳥取県出身者が入れないという事実が一つにはあります。2つ目の問題点は、処遇の問題があると思っています。だから魅力ある給与体系にもしないといけないと思っているし、そのためには今、大動物を専門とする学生が少ないそうですから、そこも私たちは解決しなければいけないと思っていまして、自由民主党としては、鳥取大学獣医学科に地域枠をつくり、大動物を専攻する学生に対して将来奨学金返還、一定期間は勤めてもらった方については奨学金の返済を免除するという制度をつくりたいと思っていますので、来年度予算にきちんと提案したいと思っています。

○市谷委員
 前田委員が言われたことは本当にそうだと思います。聞きましたら、鳥大の獣医学科には地元出身者が1人もいなくて、県外から呼んでこないといけないということなので。(発言する者あり)そうですか、ではぜひ。それで県独自の奨学金制度をつくることは、私も同じ思いですし、そうであればこの陳情が採択されたらよかったなと思うのです。ただ、今の段階でこの国の制度についても同時並行で改善を求めても、それは余り矛盾しない話ではないかと思うのですけれども。

○前田委員
 これはこれで国の話ですから、国の話ということは全国の話ですので、言われることはおっしゃるとおりだけれども、早急に改善できるわけではないですから、自由民主党は県費で鳥取県独自の方式をつくりたいと思っていますので、これはこれとして趣旨採択でお願いします。

◎興治委員長
 趣旨採択は一応決めましたので。
 前田委員は意見書を出す必要はない、独自でやるべきだという御意見で、市谷委員は出したらという御意見ですけれども……(「独自でやる」と前田委員呼ぶ)独自ですね。(「地方創生ですから、独自になります」と前田委員呼ぶ)どうも独自という意見のほうが多そうですので……(「多そうですって」と小谷委員呼ぶ)

○市谷委員
 多そうですと決められても……。

◎興治委員長
 採決をとりますか。(発言する者あり)今、意見を御両名からいただいたということで、常任委員会としても問題意識を持って取り組んでいけたらと思います。
 次に、報告事項に移ります。
 質疑等については、説明終了後に一括して行うこととします。
 報告1、企業立地事業補助金を交付した企業の休廃止に伴う財産処分の取り扱いについて及び報告2、株式会社鳥取メカシステムの工場設備増設に係る調印式の実施について、池田立地戦略課長の説明を求めます。

●池田立地戦略課長
 それでは、別紙を用意しておりますので、そちらをごらんください。1ページをお願いいたします。1ページにつきましては、10月1日の常任委員会で御議論のありました本件につきまして整理しましたので、報告させていただくものでございます。
 事業の休廃止に伴う企業立地事業補助金交付財産の取り扱いについてでございまして、まずは、今回の議案第8号の条例改正の際にも御説明いたしましたけれども、交付企業が継続努力期間内に事業を休廃止した場合、まずはその離職する従業員や取引先への配慮を勘案して、補助金返還の有無を判断することが大前提ですが、ただし、当該企業が財産処分制限の対象となる財産、これは規則上の不動産であったり一定額以上のいわゆる動産で、一定額以上の償却資産の処分を行った場合については、規則の規定に基づいて次のとおり整理したいと考えております。
 1つは、財産処分者に対しては原則補助金返還を求める。一方、財産取得者については、補助金の要件を満たす場合、補助金を交付することを原則としたいと。ただし、これも前回、御説明しておりますけれども、計画倒産のような故意がある、重複して補助金を取得するようなことが認められる場合は、補助金を交付しないこととしたいと考えます。
 それと、破産法に基づく破産手続に入った場合、これは、例えば競売手続のような財産処分に入るよりは、補助金交付財産に対する債権保全の観点からも、その開始された時点で財産処分がなされたとみなして取り扱いをしたいと考えております。
 もう一方で、一体的関連性のある企業間で事業継承といった形で行われる場合も想定されます。事業継承の考え方を下に書いておりますけれども、いわゆる資本関係のある関連会社等で補助交付対象となった財産を引き継ぎ、また雇用、事業の継続という一体的な関連性があると認められる場合でして、この場合につきましては、譲渡者に対して補助金返還を求めない一方で、継承者に対しても交付しないという取り扱いにして、いわゆるこれが立地補助金の交付目的に沿うような形での取り扱いにしたいと考えております。
 引き続きまして、2ページと3ページでございますが、昨日、株式会社鳥取メカシステムと鳥取県、鳥取市の間で増設に係る調印式を行いました。株式会社鳥取メカシステムにつきましては、代表者は以下のとおりで、住所は若葉台にございまして、資本金3,000万円、売り上げは25億円ということで、昨年度以降、海外の電気通信メーカーの関連事業等の増で大幅に売り上げを伸ばしておられます。そして、従業員は111名程度で、事業内容につきましては、国内外の電気通信メーカー向けに高精度の自動化生産装置、いわゆる産業ロボットの設計開発、製造等を行っているところでございまして、今後も受注をかなり伸ばしておられるということ、また今回の事業で新たな成長の見込まれる分野の展開ということで、好調であり、業績が期待されるものでございます。
 今回の立地計画の概要でございますけれども、高精度の大型生産装置の需要が高まっておりますので、この敷地内に新たに高精度の5面加工マシニングセンターを導入いたしまして、医療・介護分野といった新たな分野に展開されるということでございます。雇用計画については正規雇用30名、投資規模は約1億円、操業開始は27年1月を予定しております。
 立地支援の見込みにつきまして、県といたしましては、いわゆる試作開発的な、研究開発的な要素の30%に、県内中小企業ニッチトップ加算を活用いたしました40%の支援、4,300万円余を考えております。
 今回の調印式では、今申し上げました県内中小企業ニッチトップ加算の第1号認定をさせていただいたところでございますが、独自技術を活用された新たな分野への事業拡大ということで、20%以上の売り上げ増であるなり、30人の雇用拡大であるといったことを鑑みまして、認定させていただくこととしたところでございます。調印式につきましては、以下のとおりの状況で行っております。協定書につきましては、3ページでございます。

◎興治委員長
 報告3、第15回GTI諮問委員会(延吉)への参加の結果について、吉川通商物流戦略監の説明を求めます。

●吉川通商物流戦略監
 それでは、別紙ではない商工労働部の資料の1ページをお願いいたします。9月17日に中国吉林省の延吉市で開催されました第15回GTI(広域図們江開発計画)の諮問委員会に参加しましたので、概要を御報告いたします。
 諮問委員会はGTIに加盟しています中国、韓国、ロシア、モンゴルの4カ国の副大臣級によるGTIの最高意思決定会議でありまして、組織体制や運営の協議、あるいは事業の進捗報告、あるいは事業計画や予算案の承認などが行われました。本県は、地方政府間のプラットホームとして設立されましたGTI地方協力委員会のメンバーという立場で、加盟国の7地方政府の代表とともに、諮問委員会とその地方協力委員会との合同会議の場で発言を行いました。本県からは8月に米子市で開催しました第2回地方協力委員会の結果を報告するとともに、
GTI地域と鳥取県との海陸一貫輸送のルートの円滑化について、GTI及び関係各国に関連施策の着実な実行と加速化を提案いたしました。
 GTI加盟各国からは、本県で開催した地方協力委員会を初め、地方政府とのパートナーシップを高く評価するとともに、本県を含む地方政府の提案について支持なり支援を強化していきたいという発言がありました。
 引き続きこのGTIの枠組みなり、それから関係地方政府との連携や協力を強化する中で、本県とGTI地域との海陸輸送ルートの円滑化あるいは活性化に向けた取り組みを推進してまいりたいと考えております。

◎興治委員長
 報告4、緊急雇用創出事業の平成26年度の追加執行状況について、小林就業支援室長の説明を求めます。

●小林雇用人材総室就業支援室長
 そうしますと、裏面の2ページをお願いいたします。
 緊急雇用創出事業の26年度の県事業予備枠を活用しまして、追加執行をすることとなりました事業の状況でございますが、1の執行状況に記載していますとおり、地域人づくり事業で今回2,600万円余となっております。具体的な案件につきましては、下に記載しておりますとおり障がい福祉課の案件でございまして、障害福祉サービスを受けるために必要となりますサービス等の利用計画を作成する業務に関する研修を行うもので、15人の雇用創出を行うものでございます。

◎興治委員長
 報告5、農業水利施設を活用した小水力発電所の開所式について、俵農地・水保全課長の説明を求めます。

●俵農地・水保全課長
 それでは、農林水産部の資料1ページをお願いいたします。農業水利施設を活用した小水力発電所の開所式について御報告させていただきます。
 平成24年度から建設を進めてまいりました船上山発電所と南谷発電所が11月から供用開始することとなりました。これによりまして、売電収益を農業水利施設の維持管理費に充当できますので、土地改良区の負担軽減が図られることになります。
 まず、船上山発電所でございますけれども、発電開始予定日を11月4日としております。年間発電量が799メガワットアワーということで、年間の売電収益としましては2,900万円を見込んでおります。開所式につきましては、11月中旬で日程調整を行っているところでございます。
 南谷発電所でございますけれども、発電開始予定日を今、11月下旬としております。年間発電量につきましては、642メガワットアワーということで、年間の売電収入としましては2,350万円を見込んでおります。開所式につきましては、今、11月下旬で日程調整を行っているところでございます。
 なお、もう1カ所の下蚊屋発電所も当課で担当しておりますが、それにつきましては来年3月末の工事完成ということで、今工事を進めているところでございます。

◎興治委員長
 報告6、台風11号による白ネギの被害概況について、佐々木とっとり農業戦略課長の説明を求めます。

●佐々木農業振興戦略監とっとり農業戦略課長
 2ページをごらんください。9月18日の委員会におきまして御指摘いただきました、台風11号による白ネギの被害概況について御報告を申し上げます。
 8月10日に台風11号が鳥取県上空に最接近いたしました。また、その前後は大雨となったところでございまして、白ネギの被害が発生いたしております。被害の概況でございますが、米子市におきまして彦名、崎津、和田、弓浜半島を中心といたしまして1.35ヘクタール、900万円余の被害が発生しております。また、境港市、日吉津村でも同様に被害が発生しております。合計2.71ヘクタール、1,800万円余の被害が発生したところでございます。
 被害の状況でございますが、風による白ネギの倒伏や圃場の一部冠水により、軟腐病が発生したことに伴う減収でございます。今回の被害概況につきましては、JA、県の普及所、そして市町村によりまして改めて現地確認を行った内容でございます。

◎興治委員長
 報告7、主要農産物の生産販売状況について、村尾生産振興課長の説明を求めます。

●村尾農業振興戦略監生産振興課長
 資料3ページをお願いいたします。主要農産物の生産販売状況について御報告いたします。
 まず、水稲でございますが、水稲は5月から7月にかけて非常に高温で日照も多く、穂数も多く確保され、もみ数も多かったということですけれども、8月の日照不足で登熟不良となりました。さらにいもち病も発生したということで、表に記載のとおり、9月15日現在の作況は
97のやや不良でございます。次回は今月末ごろに10月15日の作況が発表される予定であります。
 収穫なり品質検査の状況でありますけれども、気になりますのは1等米比率でございます。イに書いておりますけれども、これは9月15日現在の数字ですが、9月30日現在の数字がまとまりましたので、若干口頭で説明いたします。9月30日現在、1等米比率は42%ということで上がりました。ちなみに、前年同期が26%でございます。検査の進度は全体の2割程度が検査されたということで、数字はまた随時変わっていくのかなと思います。特に、日照不足で未熟粒なり充実不良というのがやはり等級が落ちた原因とされております。
 続いて、梨でございます。二十世紀梨でございますけれども、二十世紀梨も特に一番果実が肥大して甘みが乗ります8月に平年の日照時間の4割しかなかったと。加えて雨も非常に多かったということで、大玉ですけれども低糖度になったという状況でございます。数量は前年比
98%、単価106%でございますけれども、表の下に注意書きしております。ことしから単価等につきましては、全農が集計方法を市場進物を含む価格と変えておりまして、従来どおりの集計は京阪神市場でしておりますが、それでの単価は前年比102%ということですので、こちらが実態の数字に近いかと思っております。
 輸出の関係でございますけれども、台湾の本年の中秋節が9月8日と極端に早くて、輸出対応が非常に苦労した年でありました。かなり前倒しして輸出用の選果日等も設けまして、当初計画1万ケースでありましたけれども、結果として2万3,000ケース輸出できたという状況でございました。
 続きまして、新甘泉でございます。新甘泉は糖度基準13度以上ということで、センサーつきの選果場で集約選果しておりますけれども、ことしは8月の影響を受けまして、なかなか本来の味にならなかったということでございます。数量は前年比119%、単価は98%ということで、かなり新甘泉の名前も知れてきましたので、高値販売の結果とはなりましたけれども、いかんせん糖度が13度を少し下回るものが出たものですから、やはり赤秀品なり青秀品が十分に確保できなかった状況でございます。

◎興治委員長
 報告8、平成26年度の稲いもち病発生状況について、宮田病害虫防除所長の説明を求めます。

●宮田病害虫防除所長
 稲の最大の病害であります、いもち病の本年度の発生状況について調査がほぼ終了しましたので、御報告いたします。
 8月21日の常任委員会で、ことしはいもち病が多発していることから警報を出したというところまでは御説明しましたので、その後の状況について御説明したいと思います。
 3番目の穂に発生しましたいもち病、これが直接収量の減につながるということですので、これの状況を御説明します。わせ品種、コシヒカリ、ひとめぼれでございますけれども、穂いもちの発生圃場率35.5%でしたが、平年が12%ですので、かなり高く発生しております。しかし、直近で警報を発表した平成15年の51.3%に比べると低い値であったところであります。また、直接収量が大きく減少します中発生以上の圃場率は8%と。これも平成15年の20.3%よりも軽い発生であったということであります。それからなかて、きぬむすめ、日本晴でありますが、穂いもちの発生圃場率は29.7%。それから、大きな収量減をもたらします中発生以上の圃場率は3%ということで、わせ品種より発生は少なかった状況であります。
 それで穂いもちによります減収率を計算してみますと、病気によって直接的に減収する率は全体の1%未満ということで、平成15年度の3%に比べますと少ない発生であったところであります。
 今後の対応につきましては、既に終わりましたけれども、10月6日にことしの発生要因の解析と次年度の防除方針について検討しております。ことしの発生要因としましては、やはり気象条件、苗の時期から温度が高目に経過して非常に発生しやすい状況が続いたと。それから8月は曇雨天なり低温傾向でしたので、これも助長する状況であったということが第1。第2に、苗に発生したいもちが本田に持ち込まれたことが発生源となり、周囲に広がったことが第2の要因。第3として、現在使われている薬剤が聞きにくい耐性菌が発生し、これが病気の発生を助長したということであります。対応方針としましては、耐性菌の発生した薬剤を別のものに切りかえていく。苗いもちの防除対策を強化していく。それから田んぼでの発生の早期発見、早期対応ということで考えていきたいと整理したところであります。10月23日にいもち病を含めまして、ほかの病害虫も含めた防除対策を関係機関と検討するということで、来年に向かって進めていきたいと考えております。

◎興治委員長
 報告9、「とっとり肉フェスタ2014」の開催結果について、津森畜産課長の説明を求めます。

●津森畜産課長
 畜産課の津森でございます。改めてよろしくお願いいたします。
 とっとり肉フェスタ2014の開催結果を報告したいと思います。
 9月20、21日の両日、鳥取市賀露地産地消プラザわったいなで開催されました当イベントでございますけれども、好天に恵まれたこともありまして、予想を上回る2万5,000人の来場者を迎えて盛大に行われました。
 いろいろなコーナーを設けておりますけれども、まず、試食販売のコーナーでは鳥取和牛オレイン55、大山ルビー、鳥取地どりピヨ、鹿肉のスモークなどを提供いたしまして、好評いただいたということです。肉料理の屋台村も19店舗、26品目出していただきまして、いずれも順番待ちの大盛況であったということで好評でございました。料理教室につきましては、食育活動をしておられますベジスタの主催によりまして、親子で参加できるソーセージ教室ということで、若桜町のつくしんぼの平口氏を講師に開催されました。親子で楽しんでいただいたと思います。
 裏を見ていただきまして、講演会、対談及び料理教室も行っております。京都の老舗料亭菊乃井の御主人、村田様に参加していただきまして、鳥取和牛を使っていただいているところですが、和牛生産農家の谷口氏、それから平井知事を交えて対談していただき、実際に料亭の料理を紹介し、試食もしてもらったところでございます。食育学習につきましては、このイベントに先立って8月に小学生が親子で参加して、牛肉と地鶏の生産現場、処理の過程、それから実際に食べていただくことに取り組んで参加していただきました。その成果を当日、夏休みの自由研究という形でまとめて展示して、優秀な作品には表彰したところでございました。非常に好評なイベントであったと思います。
 実行委員会のほうで決算が終わりましたら反省会をされると思いますけれども、ぜひ来年もという声が強うございますので、引き続き取り組みを検討していきたいと思います。

◎興治委員長
 報告10、とっとり里山資本主義フォーラムの開催について、大北林政企画課長の説明を求めます。


●大北森林・林業振興局林政企画課長
 資料の7ページをお願いいたします。とっとり里山資本主義フォーラムの開催ということで、地域の資源を生かし、地域を豊かにする里山の活性化について皆で考えるフォーラムを来月15日に日南町で開催いたします。フォーラムの主な概要でございますが、先進的な実践報告や調整中でございますが、石破地方創生担当大臣より激励の言葉をいただく予定にしております。また、栃木県で農業に取り組んでおられますタレントの高木美保さんの基調講演や高木さんを交えての岡山、鳥取両県知事のトークセッションを行います。なお、詳細は調整中のところもあり、内容が変更される可能性もありますが、委員の皆様の御参加をお待ちしております。

◎興治委員長
 報告11、ナラ枯れ及び松くい虫被害の発生状況について、伊藤森林づくり推進課長の説明を求めます。

●伊藤森林・林業振興局森林づくり推進課長
 8ページでございます。県内におけるナラ枯れ及び松くい虫被害の発生状況調査を行い、被害状況を取りまとめましたので、御報告申し上げます。
 まず、ナラ枯れについては、8月下旬に地上からの被害状況調査を行ったほか、県中部以西の緊急対策区域においては、9月10日から12日にヘリコプターによる空中探査を行いました。しっかり見させていただきました結果でございますが、緊急対策区域では昨年度と同様の市町においてナラ枯れを確認いたしました。被害本数としては前年度9月末と比較して、一部の市町村で増加していきますが、緊急対策区域全体としては減少し、全県的に被害本数は減少しております。
 9月18日に鳥取県ナラ枯れ被害対策協議会を開催し、関係機関が連携してナラ枯れの原因となるカシノナガキクイムシの生息密度を減少させることで、被害の拡大を防止する基本方針を決定いたしております。そして具体的には、民有林、国有林において被害木の伐採搬出、薫蒸、ビニール被覆、根株シート被覆等による駆除を実施いたします。民有林の緊急対策区域におきましては、国が2分の1、県2分の1の補助で地元負担がない事業であるナラ枯れ対策事業により実施しております。
 なお、大山周辺の市町村におきましては、ヘリコプターによる被害木空中探査の後に実際に山林へ入り、枯れてはおりませんが、生き残っている木の本数を現在調査中でございます。これを含めての対策事業となりますが、被害の多い大山町では概算本数の早期発注をいたしまして、対策駆除を急ぐこととしておりますので、申し添えます。
 次に、松くい虫による被害の報告でございます。
 8月末の被害材積は昨年の約7割でございます。冷夏と8月の長雨、日照不足が影響したと思われますが、東部地区で減少している一方、中部地区の一部では増加していることもございますので、今後も継続して被害発生を警戒し、補助事業を活用して県及び市町村で分担しての駆除を実施していきたいと思います。

◎興治委員長
 報告12、平成26年上半期における水産物の水揚げ状況について、早瀬水産課水産振興室長の説明を求めます。

●早瀬水産振興局水産課水産振興室長
 それでは、平成26年上半期における水産物の水揚げ状況について、速報値でございますが、説明させていただきます。
 平成26年1月から6月にかけて県内の漁港に揚がった水揚げ量は6万3,775トン、前年比で
6.6%の減でありました。しかし、水揚げ高については123億2,800万円と16%増加いたしました。漁種ごとに見ますと、沖合底びきで水揚げ量が3,937トン、それから水揚げ金額が18億5,700万円。主な魚種で見ますと、ズワイガニは親ガニ若松葉ガニの漁期を短縮したことにより、水揚げ金額は少し減りましたが、その次にありますハタハタ、カレイ類の水揚げ高が好調でございました。
 沿岸漁業については2,573トン、水揚げ金額が13億5,100万円であります。いずれも水揚げ金額は増加しておりますが、増加の原因としてはサワラの水揚げ量の増加、それから金額の増加ということで、沿岸漁業は好調に推移しております。また、大中型まき網はほとんど境港での水揚げになりますけれども、水揚げ量は4万7,596トン、水揚げ金額は59億7,400万円となっております。
 大中型まき網の主力でございますクロマグロは漁場が比較的好調だったことから、水揚げ量は1,238トン、金額は11億200万円と増加しております。それから、マイワシも25年生まれの資源量が好調でありまして、漁場が近くにできなかったことから、そちらに記載したとおり、水揚げ量、金額とも減少しております。
 一方、ベニズワイガニにつきましては、水揚げ量が5,787トン、金額が12億6,900万円と好調であります。これは漁獲サイズになるカニが資源的に非常に好調であることが起因しているということでございます。
 一方、県内の水産物の単価動向でございますけれども、沿岸漁業については例年に比べて余り変わりはないのですが、ここ中でサワラについて少し単価が落ちております。これは水揚げが極端に集中し、水揚げ量が多いために単価が下がったものでございます。それからまき網はクロマグロの単価が少し下がっています。これは6月にまとまった量が漁獲されたことから浜値が下がったことに起因しております。マイワシについては単価がかなりアップしているわけですけれども、これは食用向けの輸出が好調なため、価格が上がっているという状況になっています。沖合底びきについてはハタハタの単価が少し上がっておりますけれども、これは東北地方のハタハタが不漁なため、県内のハタハタに値段がついたということで単価アップ。ズワイガニについては全国的に不良であったため、県内分の単価が上がったものであります。そのほか沖イカにつきましては、鳥取県の港に揚がったものではございませんので、参考で載せておりますけれども、沖イカについても少し単価は好調なようでございます。ベニズワイガニについては、昨年と比べて大体同じぐらいな感じで推移しております。

◎興治委員長
 報告13、クロマグロ水揚げ実績及び資源管理について、平野境港水産事務所長の説明を求めます。

●平野境港水産事務所長
 資料の12ページをお願いします。クロマグロ水揚げ実績及び資源管理について報告いたします。
 今漁期の境漁協における大中型まき網によるクロマグロの水揚げは、6月2日に始まり、7月28日に終了しました。好調だった昨年の1,333トンを上回る1,564トン、14億円を超える水揚げがありました。単価は昨年より1割安い939円でした。
 実はこのクロマグロの漁獲量についてはさまざまな数字が出ています。先ほどの水産課の報告でも6月末の集計ということで、集計期間の違いによる別の数字が出ておりました。市場のほうでは長年、クロマグロの重量については、えら、内臓を除去した後の数字を公表していますけれども、国のほうでは除去前の重量を換算して係数を掛けた数字を公表しております。国の公表数字は1,918トンとなっておりまして、これは日本海自主規制で2,000トンという上限を設けているのですけれども、その範囲内となっております。
 次に、資源管理の状況ですけれども、今年度の未成漁につきましては、中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)の措置に基づきまして、上限を設定しております。また、成魚につきましては、漁業者みずからの自主的措置ということで上限を2,000トンに設定して取り組んできたところです。
 来年以降の取り組みですけれども、マスコミでも大きく取り上げられていましたが、9月上旬に福岡でWCPFCの北小委員会が開催されまして、以下のとおりの合意になっております。一番のポイントは未成漁、30キロ未満の漁獲量を2002年から2004年までの平均水準から半減させるというものでして、下に表をつけておりますけれども、当時の全国での水揚げ量が8,015トンですので、半減した4,007トンという枠を設け、この中の2,000トンをまき網に割り当てることが決まっております。ただし、このまき網といっても日本海側、太平洋側等ありますので、そこの配分をどうするのかについてはまだ決定しておりません。境港は成魚の水揚げが中心でして、未成漁は少ないのですけれども、この配分量、あるいは管理の仕方によりまして、一定数量の未成漁をとってしまった場合には成魚の漁もできないと。仮にそういう決まりで進むことになると、非常に大きな影響があるということで、国の動きを注視しているところであります。
 次に、成魚について、今回初めて成魚についての措置が発表されたのですけれども、30キロ以上の漁獲量を2002年から2004年までの平均水準から増加させない措置を実施することが決まりました。成魚の水揚げ量は2002年から2004年が4,882トンとなっていますけれども、これはまき網だけではなく、沿岸のさまざまなはえ縄、定置などもひっくるめた数字でして、この数字がどのように配分されるのかについてはまだ何も決まっていないし、国のほうから発表されていない状況であります。2002年から2004年当時の日本海でのまき網は1,000トンレベルの水揚げしかなく、近年は、ことしも2,000トンという数字があるのですけれども、この配分方法によっては大きな影響が出てくる可能性があるということで、これについても今後の国の動きを注視している状況であります。

◎興治委員長
 報告14、「とっとり・おかやま新橋館」のオープニング等の概要について、太田販路拡大・輸出促進課長の説明を求めます。

●太田市場開拓局販路拡大・輸出促進課長
 とっとり・おかやま新橋館のオープニング等の概要につきまして御報告いたします。
 9月28日に石破地方創生担当大臣、野田県議会議長を初め、皆様の御出席によりまして、オープンをいたしました。オープン時間は10時だったのですが、店頭に450人の行列ができたということで、ピーク時は600人の行列ができたということでございます。それに先立ちまして、オープン前日の9月27日に内見会及びレセプションを開催いたしました。県議会議員の皆様にも御参加いただき、ありがとうございました。
 オープン3日間の来店者数は、そこに掲げてございますとおり、3日間で8,300人の来店でございます。また、運営事業者であります稲田屋では、年間の来店者数を50万人、売り上げを5億円という目標を立てまして運営に当たっていらっしゃるところでございます。
 来賓、お客様の声を掲げておりますが、一番多かった声といたしましては、広く、明るく、ゆったりとしたいいお店ですねということや、相乗効果というのでしょうか、岡山県のものを見に来て梨や板ワカメを買っていかれたという声も聞いているところでございます。
 ここには記載しておりませんけれども、メディア系の関心も高うございまして、テレビ関係でいいますと、日本テレビの朝の情報番組であります「Oha!4」などは既に収録を済ませておりますし、昨日、NHKの「情報まるごと」が収録したということで、こちらにつきましてはあすの午後、全国放送されると聞いております。
 裏は当日の写真等をつけてございますので、ごらんいただければと思います。

◎興治委員長
 報告15、農林水産物等輸出に係る取り組み状況について、木嶋販路拡大・輸出促進課参事の説明を求めます。

●木嶋市場開拓局販路拡大・輸出促進課参事
 15ページでございますけれども、9月5日からマレーシアで開催した鳥取県観光物産展と鳥取フェアの開催状況、それから今時点の農産物の輸出状況について御報告させていただきます。
 鳥取県観光物産展及び鳥取フェアでございますが、9月5日から10日間にわたりマレーシアのクアラルンプールで開催いたしました。出展事業者は7社、売り上げは320万円余でございました。鳥取県産品に対する評価ですけれども、非常に好評でございました。おいしい、それからマレーシアでも十分受け入れられるという声を聞いたところでございます。人気商品は水産加工品、それから果物、アイスクリーム、梅ジュース等でございました。
 今後の展開予定でございますけれども、出展事業者の中で今回マッチングを行った現地の日本料理店と輸入業者等に再度訪問いたしまして商談する予定を聞いております。それから1月にパビリオンで観光物産展の開催を計画している事業者もいらっしゃいます。
 二十世紀梨等の輸出量の御報告でございますけれども、先ほど生産振興課の村尾課長からもありましたが、二十世紀梨が9月29日現在で中国、台湾、香港、アメリカ等へ10キロ箱換算で約3万4,000ケース輸出しているところでございます。スイカにつきましては、前回の報告と同様、香港に1,100箱の販売でございます。

◎興治委員長
 報告16、一定額以上の工事または製造の請負契約の報告について、関係課長より順次説明を求めます。

●俵農地・水保全課長
 それでは、16ページをお願いいたします。先ほども小水力発電所の開所式について報告させていただきましたけれども、工事の案件は、船上山地区小水力発電所水車発電機等製作据えつけ工事につきまして、81万4,000円余の増額変更を行っております。変更理由としましては、中国電力との協議によりまして、電圧降下を防止するための電圧変動抑制装置の追加設置を求められたものでございます。また、これにあわせまして、工期を14日間延期しております。

●村上森林・林業振興局県産材・林産振興課長
 続きまして、同じく16ページの下段でございます。三朝町で実施しております林道若桜・江府線開設工事でございます。夏場の降雨によりまして侵食しましたのり面の対策工を行ったことにより、300万円余の増額を行っております。なお、工事につきましては、予定どおり9月30日で完成しております。

◎興治委員長
 次に、企業局に移ります。
 報告17、一定額以上の工事または製造の請負契約の報告について、三柳工務課長の説明を求めます。

●三柳企業局工務課長
 それでは、企業局の資料の1ページをごらんください。一定額以上の工事または製造の請負契約の報告をさせていただきます。
 工事名は日野川第一発電所導水路修繕工事でございます。契約の相手方は有限会社浜本組、契約金額は9,946万8,000円でございます。工事の内容ですけれども、当該導水路はトンネル式の導水路でございまして、延長が約3キロございます。昭和43年に完成したものですけれども、素掘り部分の岩盤の風化が進んでおりますので、これを補強工事するものでございます。施工延長を137メートル予定しております。その他、詳細については記載のとおりでございます。

◎興治委員長
 次に、労働委員会です。
 報告18、平成26年度上半期取り扱い事件等の概要について及び報告19、平成26年度個別労働関係紛争処理制度周知月間のPR活動実施計画について、田栗労働委員会事務局長の説明を求めます。

●田栗労働委員会事務局長
 では、労働委員会事務局の資料をお願いいたします。1ページの上半期の取り扱い事件でございますが、2番の労働調整事件につきまして1件ございました。団体交渉の促進についてのあっせんがございまして、6月13日に交渉が実施されたということで解決しております。
 また、3番の個別労働関係のあっせんにつきましては、(1)に記載のとおり前年度繰り越しを含めて18件ございました。1ページから3ページまでに内容を入れておりますけれども、(2)に分類しておりますとおり、下段の18件のうち、10件が解決いたしております中身につきましては、解雇や時間外勤務、人間関係などがございました。平均処理日数が30.4日、解決率が71.4%ということで、前年より若干向上しております。
 また、4番に掲げてございますけれども、個別労働紛争に係る労働相談につきましては124件でございまして、中身につきましては、あっせんのものと同じような傾向の分類になっております。
 5番に取り扱い事件の推移を記載しております。4ページでございますけれども、年次推移を見てみますと、あっせんにつきましては、平成25年度上半期の10件に比べて、26年度上半期が15件、また労働相談が82件から124件ということで、おおむね5割の増になっているところでございます。
 当期につきましては、あっせん件数が多くございますけれども、これは紛争が多いことではなくて、むしろ労働審判や労働局のあっせんなどに比較して、鳥取県の実情に合っているということで選択されているのではないかと承知しております。
 5ページでございますが、このような個別紛争の周知ということで、10月を周知月間と定め、島根県とも共同歩調をとっております。
 2番の新たな取り組みといたしまして、18日、19日のサンマートフェスタに出展することを考えております。また、(2)につきましては、中部、西部で既に10月5日に実施しております。
 5番の下でございますけれども、労働紛争予防セミナーをあわせて開催することにしておりまして、6ページの上に記載しておりますとおり10月22日に鳥取県立図書館で、独立行政法人労働政策研究・研修機構の研究員を講師とした研修などを行うこととしております。
 また、(4)の労働相談でございます。当委員会でも労働相談についての御指摘がございました。10月26日に弁護士会、法テラス、社会保険労務士会、労働局などと合同しまして、東部・中部・西部で実施いたします。島根県につきましても、くにびきメッセで実施されるということで、こちらは既に数件の申し込みも来ております。この労働相談会とは別に3月にも実施いたしますし、隔月の最終水曜日にも労働相談を実施してまいりたいと考えております。
 また、これらの周知活動につきまして、クリアファイルを高校生全員に配布したり、懸垂幕をしたりなど、その他の取り組みもしていこうと考えています。

◎興治委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑はございますか。

○市谷委員
 まず、1ページのGTIの関係会議について、(4)内容の2つ目の黒丸にGTI北東アジアLCCとの合同会議とありますが、多分この中には江原道の関係者もいらっしゃるのではないかと思うのです。その議題の中でDBSクルーズのさらなる発展をということがあるのですけれども、江原道からの補助金を打ち切ったまま、県はこのDBSクルーズについてずっと補助金を出しているのですが、一緒にその発展をというのであれば、江原道の補助金の復活などという話はないのでしょうか。そのことを確認させてください。
 次に企業立地事業補助金の関係について、1ページで、企業間で事業継承が行われた場合の取り扱いとありますが、ここで指す事業継承というのは無償譲渡のことでしょうか。多分上の四角くくりで書いてあるのは、無償ではなくてそれなりに処分して次に渡すという話ではないかと思うのですけれども、この事業継承のほうは無償譲渡の扱いのことなのかということと、その事業継承の考え方というところに、資本関係のある関連会社等に財産を引き継ぐということが書いてあるのですが、この資本関係のある関連会社等というのはどういう意味でしょうか。
 前にも言いましたけれども、三洋がエプソンになり、今はまた別の会社になっているかもしれませんが、あのときに無償譲渡したもののずっと建物も人もいたわけです。それで会社が変わったのだけれども、補助金返還を求めていませんので、この資本関係のある関連会社等の意味はどういう意味なのかを確認させてもらいたいです。

●吉川通商物流戦略監
 江原道からのDBSの支援でございますけれども、事務的にもいろいろと働きかけをしておりましたし、それから先週、江原道知事が来られまして、鳥取県知事と一緒にDBSを視察したりした中で、この航路の重要性は両県道にとって欠かせないものであるという判断の中で、現在、江原道側も広報費なり、東海のターミナルの昇降施設の修繕、それから貨物誘致の拡大などをしておられますが、江原道側は条例に基づいて支援する制度になっておりますので、その条例の改正作業について、今、検討に入っておられると聞いております。いずれにしても、この両県道の重要なツールとしてこれから一層支援してまいりましょうと、知事同士の話し合いがなされたところでございますので、何らかの支援がこれから拡充していくものと考えております。

●池田立地戦略課長
 まず、無償譲渡かということでございますけれども、ここに書いてありますとおり、返還を求めないとともに、補助金を交付しないということですので、基本的には無償譲渡という場合が多いとは思いますが、有償譲渡の場合を排除しているものではございません。
 それと先ほどの資本関係のある関連会社等について、三洋電機のお話をおっしゃられました。三洋電機から三洋エプソンイメージングデバイス、それからエプソンイメージングデバイスといった形で事業継承が行われた場合も、まさにこれに当たる形になると思うのですが、基本的には当時、一定の雇用の配慮、それと液晶関係の事業の引き継ぎ等が一定の資本関係のある関連会社間で行われたこと、当時このような扱いをさせていただいていることを含めて、今回、整理させていただいたところでございます。

○市谷委員
 それで三洋からエプソンに変わる経過の中で、名前が一緒になったときもありますけれども、最後は会社が三洋から離れていったのです。それは、この資本関係のある関連会社になるのですか。事業の継続なり、雇用の継続はされたかもしれませんけれども、この資本関係のある関連会社でなくなってしまったと思うのですが、そこについてもう一度。

●池田立地戦略課長
 おっしゃっておられるのはエプソンイメージングデバイスからソニーモバイルディスプレイに移ったりといったことだと思います。ここにある意味、等というのを入れさせていただいているのは、基本的には一定の関連会社間で初めは取引があったと思うのですけれども、事業内容については同じ液晶関連の事業をそのまま引き継がれるとともに、雇用関係も同じく、一定の配慮がある中で事業を継承されたところを含めて、当時は補助金の返還を求めないとともに、出さないと判断したと思います。個別判断にはなりますけれども、まずはその資本関係のある関連会社間での取引ということを原則としながら、個別の判断になっていくのだと思います。

○市谷委員
 終わったことですけれども、補助金を受けた企業が責任をとらないまま、継続したからいいではないかという発想がそもそも間違っていると思うのです。きちんとけじめをつけて補助金を返してもらうことをやらないといけないと思います。それで、実態として雇用は引き継がれたものの、会社が変わるわけですから、労働条件だって変わりますし、会社の勤務規定も変わっていくわけです。幾ら人間は引き継いだといっても人間は物ではないですから、やはり補助金をもらった以上、会社としての社会的な責任を、けじめをつけて返していただかないといけないと思います。この三洋の件は終わったことですけれども、今後のこととしてそんな単純な問題ではないと思いますし、けじめをつけていただくようにしていただきたいと、これは要望しておきたいと思います。(「関連していいですか」と呼ぶ者あり)どうぞ。

◎興治委員長
 では、もういいですね。

○市谷委員
 別件があるので、また質問します。

○内田(隆)副委員長
 こういう例はどうでしょうかというのを確認させてください。例えばナショナルマイクロモータの社員がナショナルマイクロは逃げるけれども、自分たちで頑張ってつくろうということで事業承継された事例がありますよね。社員が地元に残って頑張ろうとして、そのまま事業継承してつくっていく場合もあるのですけれども、これはどういうふうに分類されて、どのような支援対象になるのでしょうか。

●池田立地戦略課長
 まさにここの関連会社等のところでどのように判断するかということになってきます。先ほど市谷委員に申し上げたとおり、基本的に資本関係のある関連会社等であれば一定の事業関係の引き継ぎは容易に判断できるのですけれども、実態的な事業継承があるかどうか、雇用関係の配慮があるかないかを個別に見ながら判断していきたいと考えております。

○内田(隆)副委員長
 私が言っている例はすごくいい例だと思うのです。こういういい例にはきちんと対応してあげてほしいですし、逆にこういう補助金以外にも労働移動の補助金が出るわけです。その労働移動の対象にしていいくらいだと思いますけれども、どうでしょうか。

●岡村商工労働部長
 この企業立地の奨励金は、投資に対して一定の割合を掛けた補助金ですので、例えば三洋のケースもそうなのですけれども、建物、土地に対して出ているわけです。それをそのまま引き継いだのであれば、新たに有償になっていなければ当然補助金は出しませんし、スムーズに引き継いだということで返還を求めることになります。もし求めたのであれば、今度は逆に三洋電機はそれを有償化する可能性もあるわけです。有償化になれば当然今度は購入する側に対して一定のルールで補助金を出すことになると思います。A&Mの例もそうですが、有償であれば一定割合、投資されることになるわけですから、そこに対しての支援は十分あり得るという認識でおります。(「関連」と呼ぶ者あり)

◎興治委員長
 待ってください。内田委員、もうよろしいですね。

○内田(隆)副委員長
 はい、結構です。

○砂場委員
 根拠規定が交付規則になっているのですけれども、補助金の返還はこれを根拠に返還請求できる程度の法的根拠になり得るのですか。

●池田立地戦略課長
 規則の中である一定の要件を満たした場合、取り消しすることができると、取り消したものについては返還を求めるという規定になっていますので、なり得ると考えます。

○砂場委員
 では、返還訴訟の法的根拠は新たに条文や規則に位置づけなくても、大丈夫ということですか。

●池田立地戦略課長
 そのように認識しております。

○砂場委員
 もう1点は事業継承についてですけれども、事業継承したときにそのまま引き継がれることはなかなかないではないですか。例えば雇用が減ったり、別のものもつくったり、それから鳥取県の補助金の場合、こういう事業分野だったら上乗せするという、いろいろな上乗せ規定がありますよね。変更があったときは、そういうものに照らし合わせて変更分についての返還を求めるのですか。

●池田立地戦略課長
 おっしゃられたとおり、引き継がれた事業内容と前事業の内容をきっちり見て、必要な場合は返還を求めることもあるべきだと考えております。

○前田委員
 休廃止企業が行う財産処分に対する返還の整理と書いてある四角の欄を見てください。財産処分者は返還を求めることは納得できるのです。財産取得者に補助金を交付することがひっかかるのです。1回出したものに再度出すことは非常に違和感がある。1回限りにしてもう出さない、これがあっさりしていいのではないかと思うのですが、どうですか。

●池田立地戦略課長
 基本的には返還を求めるということで、求めた限りにおいて、その分の補助対象経費に対する補助金は出していないと判断した上で出すという整理にさせていただきたいです。

○前田委員
 ところが、次にただしがあるのですけれども、これがよくわからない。企業間で補助金を重複して取得するような故意。そうすると、鳥取ウォーターにはどういう補助金を出したのですか、中身を教えてください。

●池田立地戦略課長
 今は、設備導入費に対する補助と、設備を入れる建屋も建てており、それに3億円弱の投資をしておりますので、それに対して10%の補助を出しております。

○前田委員
 そうすると、今度新たに継承した者、取得者が設備導入の補助金を申請したら出すわけですか。

●池田立地戦略課長
 今の整理に従いまして、基本的には出す方向で考えております。

○前田委員
 おかしいではないですか。1回出しているのですよ。2回も出すようなことはせず、それはあっさりとだめだとしないといけない。1回精算したからもう一回出してあげる。同じ設備をもう一度購入するということは、この設備は中古物件になっているのですよ。なぜそれに補助金を出すのですか、おかしい。

●岡村商工労働部長
 設備などに関しては、例えば補助金は圧縮記帳というルールがあって、原価から引くのです。ですから、例えば1億円で2,000万円の補助金があったとしたら、その評価は8,000万円になっています。もし、次の取得者がそれを取得するとすればその8,000万円の金額で取得することになるのですね。それに対して率を掛けるという意味です。ですので、既に2,000万円の補助金は除外されているという考え方でいます。

○前田委員
 理屈はわかりますが、感覚的に一度補助金を出した設備を再度取得したときに補助金を出すことはおかしいよ。一度出して、現場に捨ててあるものを取得したらなぜ補助金を出さないといけないのですか。これはおかしいですよ。

●岡村商工労働部長
 先ほど申し上げたとおり、資産を評価して取得します。このルールで書いてあるように、前回の補助金対象部分も含めたような評価で取得した場合、その部分の補助金は出せない可能性があります。あるいは減損してもっと安い金額にして評価するか、そこを確認しながら補助金を出すという意味ですので、全く出さないということではないという意味です。

○前田委員
 全く出さないという……。非常にここがひっかかるのだ。

●岡村商工労働部長
 基本的に、補助金を出しているから取得して認めないというルールはないと思うのです。

○前田委員
 いや、社会常識上は……。

●岡村商工労働部長
 いや、補助金部分は減損していますし、評価は下がっているので、安く手に入れるわけです。ですから、投資額も少なくなるので、率を掛けるという……。

○前田委員
 だから、計画倒産のことも考えてやらないといけない。もう一回補助金をもらえるから、計画倒産してもいいのですか。補助金分は圧縮記帳して減損しているという理屈もあるのだけれども、道徳的にはだめですよ。一度補助金を出した設備をもう一度取得するようなことがあるのか。

●岡村商工労働部長
 これは当然要綱上の話になりますので、そこが認めてもらえないというのであれば、予算の段階で否決いただくことになるかもしれませんけれども、会計法のルール上は基本的に可能だと思っています。というのが、例えば耐用年数5年の設備が既に4年たっている場合、企業側からすると恐らくそういう設備は取得しないと思います。ただ、取得する場合でも何か汎用的に使うので、評価はゼロでもいいから譲り受けるようなケースはあるかもしれません。その場合にもし対価がついていれば、それは投資額としてみなしましょうということで今運用していますということです。

○前田委員
 役人ですから全て善意で解釈されていますが、世の中、善意ばかりではないということを一言言っておきます。

○砂場委員
 今、前田委員が言われたことでよくわかる部分もあるのです。少なくとも財産の処分者と財産の取得者は話し合って物事を決めるわけですから、その中で故意を認定するのは非常に難しいわけです。そうすると少なくとも交渉を持っている人間があの中でどういう話かわからないのは、例えば補助金返還を求めて、その補助金が全額返還されてきたことを条件に再度出すというのであればわかりますよ。ところが、一方に補助金を出しているわ、その上もう一方にも出すということであれば、まさに県という立場からいうと二重投資になるわけだから、少なくとも財産処分者は財産取得者に対してお金を払うわけで、この財産の取得に関してお金の移動があった場合には、まずその返還金を返還してもらうのが原則。無償譲渡の場合は、対象にならないではないですか。だからその分に関しては少なくともまず県にお金を返してください。県が返してもらったことを確認してから出しますよという運用にしたほうが県民の理解は得やすいと思うのです。幾ら率を掛けても、やはり同じ事業のものに出すことについて、県民感覚としては理解できないというのは前田委員の指摘のとおりと思うのです。そういうふうに制度の運用をされたらどうでしょうか。

○内田(隆)副委員長
 その答弁をしていただく前に、違う観点から意見が言いたいです。

◎興治委員長
 どうぞ。

○内田(隆)副委員長
 私はこういう例もあると思うのですよ。破産のとき、破産管財人が財産処分する場合に、回収が困難であるなり不可能な場合があるのです。そのときには、先ほど池田課長が説明されたように、手続が始まった時点で可能にすることはあると思うのですけれども、どうですか。

◎興治委員長
 両論出ていますけれども、部長、答えられますか。

●岡村商工労働部長
 いや。

●池田立地戦略課長
 基本的には資料で説明させていただいたとおりではございます。内田副委員長のおっしゃられるとおり、開始された時点で……。

○内田(隆)副委員長
 破産管財人が選任された時点です。

●池田立地戦略課長
 基本的には破産管財人が選任された時点で補助金返還を求めます。一方で、それを取得した善意の第三者、最終的には競売等で取得した場合には原則お出しするということで、今回は説明させていただいております。
 今おっしゃられた前田委員、砂場委員の部分につきましては、基本的には今回の鳥取ウォーターの案件も含めて、全額回収することがなかなか難しい可能性はあります。ただ、破産する場合は別として、会社が存続している以上、長期間にわたってでも何らかの形で返還は求めていくと。一方で、早期に財産を取得することについてどう考えるかということなので、補助金返還を一方では求めながら、片方で出すという整理をさせていただいたのが今回の考え方です。

○砂場委員
 有償で譲渡された場合について、補助金を新しく出す額は前回の額よりかなり少なくなっていることは、部長のおっしゃるとおりです。でも、有償譲渡された額についてその何割を掛けて出すのであれば、企業間でお金のやりとりをするのではなくて、その分に関しては県に代位弁済してくださいと言えばいいのではないですか。代位弁済の規定がないのであれば、要綱の中で代位弁済すると規定して、残った分は残ったでいいけれども、少なくとも県が新たに出す分に関しては、企業間で有償譲渡される分について先にとるような形ができるのではないですか。それを最初から企業で有償譲渡が前提になっているのに返してもらえないのは、論理矛盾だと思うけれども、違いますか。

●池田立地戦略課長
 おっしゃられるとおり、基本的には求めていきますが、第1抵当や第2抵当が入っていたりして、幾ら補助金が返ってきてもすぐに県に返ってこないという状況もありますので、そこはケース・バイ・ケースに判断したいと考えております。

○砂場委員
 当該物件について言っているわけではなくて、有償譲渡するのであれば当然その段階で抵当権などがあれば買わないですよ。抵当権をきちんと外した上で財産を取得するのだから、それに対する補助金分にはお金の移動があるので、そのお金をわざわざ返還した企業に払わせるのではなくて、県が代位弁済を受けたらどうですかと言っているのです。何の矛盾もないと思うのだけれども、なぜそこで抵当権が出てくるのかがわからない。

●池田立地戦略課長
 基本的には抵当が入っているものを外すのですが、実際に外すに当たって一定の金額を例えば金融機関等に返すといったことがなされると考えますので、実質は抵当権を外す段階で第1抵当、第2抵当間で一定の返還を求めることが条件とならないと売買ができない状況も多分あると考えられます。

○砂場委員
 そんなことはできませんし、売れないよ。少なくとも財産取得はできないではない。もとの会社の清算はおっしゃるとおりだけれども、次の会社が抵当権があるようなものを買うわけですか。あくまでも、財産承継を受けてものを買ったという前提で補助金を出すのでしょう。だから抵当権のあるものは取得できないではない。言っていることわかりますか。それは前の会社の清算活動であって、少なくとも県が新たに補助金を出すときには、前の分に関しては買った分の額について代位弁済を受けて、少なくとも県が二重にお金を払ったと県民に誤解を受けないような形をしたらどうですかと言っているわけです。

●岡村商工労働部長
 もう一回整理させてください。先ほど言った無償譲渡の場合は確かにいいと思うのです。有償譲渡の場合が今問題になっていますが、例えば設備などでも償却残があって、それを購入した場合どうするかというのが前田委員の指摘だと思うのです。それについてはまだ明確なルール決めをしていませんので、例えばそういうものを補助対象にしませんとした場合、次の財産取得者のインセンティブが落ちると判断して、買わないというケースもあり得るのです。今回のケースもそういうケースがあり得るのです。ですから、そういうのをにらみながら調整しなければいけない案件だと言うことで、個別調整させていただきたいという意図です。もし売れなかった場合、本当に元も子もなくなってしまって、そのまま不良資産になってしまうこともあり得ますので、我々とすればできるだけ継承を促進したいという意味で、支援措置のメニューに入れておくのも一つの手だと申し上げていると御判断いただければ。(「なぜあなたはそこまで善意でする」と呼ぶ者あり)

○市谷委員
 今、前の会社が破産したという前提で話があったのですけれども、破産しなかったとして後の者が取得しますよね。それで資産価値が落ちましたと。だけれども、取得する際には恐らく企業間でやりとりがされるではないですか。そこの言い値で取得費が決まってくる可能性があるのですよ。だからその際のルールをつくっておかないと、1回補助金を入れて返してもらって、資産価値も下がったものが結構いい値で買ってもらったり取得したりみたいなことになった場合ですよ。(「それはないです」と呼ぶ者あり)だけれども、そういうルールもなしにやると、何か問題が起きるのではないですか。

●岡村商工労働部長
 基本的にはきちんと資産を評価して売却しますので、高くて売るというケース、土地などの場合は変動しますからあるかもしれませんけれども、償却資産の場合はそれはありません。土地だとしても我々はその時代の固定資産税評価額や売買取引額で売買されず、意図的に高い値段で売った場合は、やはり何か問題があると解釈しますので、それはきちんとした法律に基づいて売却されたものでないといけないとしておりますし、現在でもそういう形で運営をしています。

○市谷委員
 そしたら、額を決めるときはそういうものを見て補助金を出すということですね。
 あともう1点気になったのが、先ほど予算に反対したらいいではないかとおっしゃったのですけれども、これは要綱なので、条例だったら我々も反対できるのですが、この要綱や規則になると議決案件ではないので、予算で反対して……(発言する者あり)だから、この案件がいけないのであれば予算で反対してくれたらいいと言われたけれども、今ルールを問題にしているので、ルールの段階で我々は要綱や規則に反対できないのですよ。だからルールは大事だと思うのですけれども。

●岡村商工労働部長
 先ほど申し上げたのは予算に反対してくれという意味ではなくて、まだそこは明確な運用ができていませんので、そこをもう少し整理させてくださいということです。ですから、予算に反対してくださいという意味ではありません。(発言する者あり)

○砂場委員
 僕が言っているのは、要するに財産を取得した企業が破産した会社にその取得分に関してお金を払いますよね。それを県がもらうことにしても新しく取得する会社は払う額が一緒なわけですよ。(「安くて手に入るということだ」と呼ぶ者あり)だから、少なくとも新しく取得した会社が二重に投資した形にならないようにされたらどうですか。代位弁済を求めるなどを言っていることであって、金を出すなと言っているわけではないわけです。そのものが安く買えて、しかも県がその部分について補助金を出してくれることはインセンティブになるだろうということが言いたいのです。ただし、潰れた会社が補助金をもらっていながら返しもせず、新たな補助金で買ったもので負債を減らすことはやめたらどうですかと言っているのです。
 それが1点と、先ほどの予算の話についても、僕らは何とか事業という形に対してであって、この会社に出すか出さないかまでは議決しないですよ。大きなブロックでやられるわけで、個別に全部求めるわけではないわけだから、そういうのはルール化したほうがいいよと言っているのですけれども、一旦検討してみてください。

●岡村商工労働部長
 もしそういう事業継承のような形で発生した予算の場合は必ず特記して、常任委員会に報告させていただくことにさせてもらいたいと。(発言する者あり)

◎興治委員長
 よろしいですか。では、今の件についてはここまでといたします。
 それ以外のことについて。

○市谷委員
 GTIの関係について、先ほど江原道とも重要な航路であるということは、これまでも共通認識の中でやってきていて、いろいろな周辺の整備については考えているし、今後出てくるというお話ではあったのですが、DBSそのものの運営が赤字になって大変な状況ですし、競合航路がなくなったということはありますけれども、そういう中でこの航路の運営費に鳥取県だけが補助金を出して、なぜ江原道が出さないのだろうなと。条例で決まっていますと言われるのだけれども、それはお互いさまの話です。なぜ重要航路だと言いながら、運営そのものに対して鳥取県だけが入れて江原道が入れないままなのは、おかしいのではないかと思うのです。私は別に補助金を入れたらいいと思っているわけではないですけれども。なぜ余りにもこっちばかりなのだろうかと。周辺整備については当然荷を載せる者に対しての補助金などの制度をいっぱいつくっているわけで、そこは県の方がいっぱいしていると思います。何かその不平等感をすごく感じるのですけれども。

●吉川通商物流戦略監
 確かに、就航当初はお互い協調して同じような補助をしておりましたけれども、それぞれの地方政府の事情により、同じような枠組みで今も運航支援しているのは鳥取県側だけになっているという事実はございます。先日も話がありましたけれども、吉林省も含めて中国東北部につなげていき、中国も含めた沿海地方、江原道、鳥取県を結んでいくことで、物流なり人の流れを活発にしようという意見は一致していますので、その中でそれぞれの地方政府ができる支援をやっていこうと確認したところでございます。航路がつながって、鳥取県に3カ国、あるいは4カ国が行き来するが大事なので、鳥取県は鳥取県の判断としてこの航路の継続が必要だと考えております。

○市谷委員
 では、今の件は終わります。
 次に、農林水産部のいもち病について、農家の方たちからわせ品種についてはもう済んだのだけれども、それ以外の品種に防除剤をまくタイミングとして、今からまくこと自体がよくないのではないかという話もあったりしました。先ほど耐性菌が出ているという話の中で、薬が合わないという問題は仕方がないと思うのですけれども、まくタイミングがどうだったのかなと。私も現場でどうなっているかがわからないのですけれども、人間が口にするものですから、そこがどうだろうという疑問をもちましたので、教えていただけたらと思います。

●宮田病害虫防除所長
 いもち病の防除のタイミングにつきまして、いもち病の防除は、葉が出る中期の防除と穂が出る前後にやります出穂前後の防除があります。通常のいもち病の防除というのは、苗をつくる段階、種をまく段階にやる場合と田植え前にやる場合のどちらかで大体やられていると考えます。また、通常は余りやられることはないのですけれども、田んぼで葉に出ます葉いもちが発生した場合はその都度、発生した圃場についてやられることになっています。この時期であればきちんと登録要件に従ってやっていただきますので、特に食品として問題になるものは出てこないと思います。あと出穂前後の防除についても、激発した圃場では出穂前と出穂の数日後に、加えてその1週間後ぐらいまでにもう一回することにしておりまして、これも登録のある薬剤を使えば何ら問題はなく、食品上の影響を及ぼすものはないと考えております。穂が出てから2週間、3週間以降に防除をしても防除効果が上がりませんので、その時期にやられることはまずないのではないかと考えております。また具体的に教えていただきたいと思いますけれども。


○市谷委員
 それで予備費を使って防除剤を購入されておられますけれども、それが適切に的確に今回使われたのかという心配があるのですが。

●村尾農業振興戦略監生産振興課長
 いもち病の追加防除につきましては、予備費で措置しております。今現在、農協が取りまとめ中でして、いわゆる予備費でどのぐらい予防が上がってくるかは、今時点ではわからないのですけれども、8月20日付でいもち病の警報が出ましたと。コシヒカリやひとめぼれは収穫まであと2週間ぐらいというタイミングのため、これから防除しても、いわゆる安全使用基準の関係で問題があるということもありまして、いもちが多かった地域は7月中に追加でかなりまかれました。そこもさかのぼりで認めるようにしておりますので、実際やられた農家の大部分をこれでカバーできているのではないかと思っております。

○内田(隆)副委員長
 農林水産部の2ページの台風11号による白ネギの被害概況についてですが、これはおくれおくれになったのに、全体について被害額をきちんと出していただいたことは、関係職員等、本当に大変だったと思いますし、今後もこういうことが起きた場合にはきちんと報告していただきたいと思います。
 そこで1点お聞きしますが、2ページと4ページについて、これはネギ農家の声だと思って聞いてください。私は今、水田をしておりますのでネギ農家ではないのですが、ネギ農家からすると、いもち病と軟腐病の違いは何なのかなと。いもち病には防除費用が出るのに、軟腐病にはなぜ出ないのかということです。この防除についての線引きが曖昧なのだと感じました。どの作物でどのくらいの被害が出たら、どういった形で出すのかをきちんと考えていかないといけないと思います。そこについてまず所見をお願いします。

●岸田農林水産部長
 防除費の費用助成の線引きがなかなか曖昧だというお話です。野菜では近年、平成23年の台風12号、15号でブロッコリーがほとんど全滅に近い状況がありました。そのときはたしか2億円から3億円規模の被害ということで、農家もほとんどやる気をなくされまして、すき込んで終わりというところに緊急防除したと。今回の白ネギは米子、境港両市で1.35ヘクタールの被害があったと。ただ、ことしの軟腐病の被害は普通の年よりも全体的に少なかったということで、多分圃場条件で水はけの悪い土地等の要因があって局所的になったと考えております。
 県としてもどのくらいの地域で被害があるのか、それも作付農家のどの程度の発生があるかということを総合的に勘案して、緊急的に防除支援の是非を議会にも御相談しながらやっております。だから、現段階では明確な水準を設けておりませんけれども、その都度、議会にお諮りしながら進めていきたいと思います。


○内田(隆)副委員長
 例えばお茶被害などでも早急に対応していただきましたし、柿被害のときも早急に対応していただきました。やはり声が上がってきたことをこうやって真摯に受けとめていただくことは非常にありがたいことです。この白ネギに関して、本当に露地物の被害額を評価することは大変なことにもかかわらず、今回こういう形で報告してもらったことは非常にありがたいです。今後も台風が来たりしていますし、ネギなどはブロッコリーと違って種を植えてから、種苗になるまで2カ月くらいかかるのです。そうすると品種ごとに植えかえが可能か可能でないなどの違いがありますので、それは被害があった場所に関して丁寧な対応を今後求めたいと思いますし、今後検討していただければと思いますので、よろしくお願いします。

○銀杏委員
 農林水産部で何点か質問します。まず、5ページのとっとり肉フェスタについて、来年も開催したいとおっしゃられましたが、会場に2日間で2万5,000人来られるということは、大変な人手だったのだろうなと思いましたし、駐車場が果たして足りたのかなという心配が一つしております。来年も同じ会場でやるのかが心配なので聞きます。
 もう1点は賀露地区でいつもにおいが問題になっていますが、わったいなでも鶏ふんのにおいがすることがあります。私は上京しておりまして、残念ながら行きませんでしたので、当日どうだったのかを教えてください。
 8、9ページのナラ枯れです。一部では被害がまだふえ続けているところがあります。そうしたところが残るとそこからまた広がる可能性があるので、全体的に鎮静化しないのではないかと思っております。特に智頭町、三朝町や倉吉市は減っていません。これらの市町は県境の市町ですから、他県からの侵入などがないのかなという心配もしております。まだふえ続けている市町が幾つかありますけれども、この辺の対応はどうされるのかということと、他県との連携がどうなっているのかについて教えていただきたいと思います。
 最後に、13ページのとっとり・おかやま新橋館について、前日のレセプションに行かせてもらいました。先日の10月3日にも寄らさせてもらいましたけれども、果物では岡山のブドウが旬だったということで、おいしそうなブドウが出ていました。鳥取県は定番の梨が出ていたのですが、既に終わった時期であったり、これから赤梨が出始めようとしていた時期であったかもしれませんが、ものが非常に悪く、Lぐらいの大きさでしなびた二十世紀梨が280円で売っていました。それから新甘泉も比較的小さくて形も悪いものがありました。あと10月3日に行ったときには、どこかの農園で栽培された進物用の大きな二十世紀梨が出ていました。5Lで1個千何百円という価格でありましたので、多分、鳥取の一つの目玉商品になっていると思うのですが、果たしてあれで東京の市場に受け入れられると思っていらっしゃるのかなと思いました。あそこに行けばほかとは違ったいいものが食べられる、購入できると思って行くのでしょうから、あれは考えないといけないのではないかと思います。

●津森畜産課長
 とっとり肉フェスタについて御質問をいただきました。まず、来年の開催についての駐車場の問題とにおいの問題ということですが、まず、駐車場は予想以上の2万5,000人の来場者であったため、駐車場も相当混雑したことだろうと思います。開催場所も含めまして、それは実行委員会のほうでいつ、どこでやるのかについて検討いただくことになろうかと思います。その検討次第だと思います。においのほうは、私、当日は参加しておりませんけれども、特ににおいがあったという苦情の声は聞いておりません。(発言する者あり)ただ、本議会で質問いただきましたように、養鶏場のにおいは大きな課題でありますので、県としては試験研究の成果を活用できるように、また鳥取市と連携して解決に向けて検討していきたいと思います。

●伊藤森林・林業振興局森林づくり推進課長
 まず、ナラ枯れ対策でございます。県の中西部地域におきましては緊急対策区域ということで、先ほど御説明申し上げましたとおり、県費、国費それぞれ2分の1負担で対策をとっております。そのほかの地域でございますが、景観上、重要な役割を果たしている区域、あるいは被害木の伐倒等、住宅、道路等の施設及び人体に影響を与える区域を個別に判断いたしまして、これにつきましては4分の3負担の補助金で実施してございます。そういう意味におきまして、智頭町が手を挙げられる場合はこの4分の3の補助事業で実施していただくことにしております。
 あと県境の話でございます。岡山県境あるいは島根県境からどのように被害が入ってくるかにつきましては、現在、各県に問い合わせまして、被害の状況を調査しております。島根県境からは安来あるいは奥出雲に点在する程度の被害があるという報告をいただいております。それから岡山県境につきましては、蒜山地域での被害がまだ出ていないという報告をいただいておりまして、今後も連絡をとりなりがら対策を進めていきたいと思っております。

●太田市場開拓局販路拡大・輸出促進課長
 アンテナショップの果物あるいは生鮮野菜についての御指摘がございました。銀杏委員にはこの短期間に2度も訪れていただきまして、ありがとうございました。私も初日に参りましたが、正直なところ、銀杏委員と同じような感想を持ったところでございます。梨が少し弱っているなと感じたところです。一つにはオープン日ということもございましたので、少し無理をしてでも二十世紀梨を入れたいという思いが運営事業者のほうにあったのかなと感じております。その後も小林農園などがプロモーションゾーンを使って販売されていることも承知しております。確かに品質のよいものを出していきたい。とっとり・おかやま新橋館に行って、「何だ、鳥取のものはよくないではないか」と言われては元も子もありませんので、いい品質のものを出していきたいと思いますが、そこにつきましては、運営事業者とよく話をしながら進めてまいりたいと思います。
 少し余談ではございますが、昨日、西条柿を小林農園がやっておられたプロモーションゾーンで試食販売いたしております。こちらは本当にいいものが出ていまして、高評価を今いただいて売れていると、けさ方、東京本部のほうからも情報が入ってきたところでございます。そういう形で、よりいいものを、鳥取のものはいいのだなということをPRできるように、今後も運営事業者と進めてまいりたいと思っております。

○銀杏委員
 ナラ枯れで1点。智頭町が本数にしても立米にしても、順調に被害がふえているものの、支援策はあるのだという話が出ていましたけれども、智頭町としてきちんと取り組んでおられるのですか。(「ちょっと関連で」と呼ぶ者あり)

◎興治委員長
 関連ですね、どうぞ。

○小谷委員
 ナラ枯れについて、現場では県がやっておられる試験成績や防除方法に問題があると言っておられますよ。現場の作業として、仮に雨が降ったらどうしようもない格好でビニールをかけられていますし、聞く耳を持たないという作業現場の声を聞いています。こういうふうにしたらもっとうまくいくのではないか、効率も上がるのではないか、経費も安くつくのではないかと。私も余り詳しいことを聞いてはおりませんが、よく精査していただき、あなた方がしておられるのが全て一番いいという考えは排除して、一から考え直し、本当に現場の声を聞きながら、謙虚に研究しながら、いい方法があれば取り入れたらどうですか。それも含めて、銀杏委員の答弁と私の答弁を求めます。

●伊藤森林・林業振興局森林づくり推進課長
 先ほど銀杏委員から質問がございました智頭町でございますけれども、補助事業は用意してございますが、残念ながらここ数年、町として取り組んでいただいている実績はございません。
 加えて、被害木の駆除方法について小谷委員から御指摘いただきました。昨年は何しろ伐採して搬出する、あるいは伐採して薫蒸する。どこでもそれをしようということで一生懸命やってまいりました。ただ、45度もあるような急傾斜でどうやって木を倒して、それを薫蒸していくかという疑問が出てまいりましたので、今年からは場所によって、例えば地形や地質の関係で立木が伐採できないところについては、伐倒しないで立ち木のまま薫蒸すると。その際には防霜シートをラップ巻きするという方法も、現地に合わせて実施していくようにしております。これにつきましては、大山広域ナラ枯れ被害対策協議会の中で意見をいただきながら、それぞれできる方法でやっていくことを取り決めておりますので、今後ともそういった現場の声を聞きながら、実際現場で施工しやすい方法をとっていくように対策をとりたいと思います。

○銀杏委員
 智頭町で対策をとっていないということでしたけれども、智頭町だけの問題ではなくて、山はつながっているわけですから、県土に対してやはり県としてしっかりと責任を持ってやらなければいけないので、対策をとるようにしっかりと指導していただきたいと思います。よろしくお願いします。

○小谷委員
 途中で切ってラップを巻くというけれども、私が聞いた範囲内ではそのラップの巻き方にどうも問題があるということです。それから、被害木は先端まで虫がいないかといったら、そうではないと。数的に、幹のほうが多いです。それはそれでやるといったけれども、では、同じようなことをやっていても、先端にいるやつは逃げて次の木に卵を産んでまた発生すると。だから、矛盾しているところもあるのではないかという意見もあるということを県がきちんと研究して、もう少し効率のよい投資効果があって、費用対効果が上がるような作業方法をしていただきたい。45度の急傾斜地でそういうものがあるなら、もっともっと研究してください。答弁はいいです。

○浜崎委員
 3点ほど質問させてもらいます。まず最初に、1ページに小水力発電の開所式がありますけれども、これは大変いいことだと思うのですが、御存じのように、北海道、四国、それから九州電力において、買い取り申し込みの受け入れを中断している状況が出ているわけです。そういう状況の中で中国電力もいつ中断することになってもおかしくない状況だと思うのです。その中で売電収益を得て維持管理につなげていくことはよくわかるのだけれども、その辺のところが確約されているのかどうか。また、今の状況からして今後の見通しについてわかる範囲でお願いしたいと思います。
 次に、とっとり・おかやま新橋館について、私も前委員会のときからずっと携わってきたので、特に執行部も関係者と一緒になってやっておられたことは、本当に敬意に値します。ただ、銀杏委員からも時期的なもの、もののよしあしにもしっかり気をつけてという話があったのだけれども、そもそもの話で、13ページの一番最後のお客様の声のところで、ほかの声はあったものの、鳥取県の商品を買いに来たという話がないのは寂しいです。(発言する者あり)連携をね。(発言する者あり)そういうことでPRをしっかりとやっていかないといけないし、岡山県と鳥取県の相乗効果はいいのだけれども、鳥取自動車道でも裏で叫ばれておりますが、ストロー効果になってはいけないわけです。吸収されたらいけないということがありますので、そこのPRをしっかりやってもらいたいと思うし、私は先般、6次産業化について一般質問させていただきました。ここのところのPRをどんどんやっていきましょう。それをぜひぜひお願いしたいと思います。
 次に相談所について、旅行相談や就職相談、それからIJUターンについての情報収集に来店される方が毎日のようにおられました。これはチャンスですよ。前に一般質問で言ったけれども、ワンストップでしっかりと対応し、生の声がタイムリーに県庁にも入っていく、また現場にも入っていくよう、そこの連携をしっかりとるということ、これは一つの大きな目的だと思いますので、その辺を改めてお聞きしたいと思います。
 最後に2ページの鳥取メカシステムの工場設備増設についてですが、ここの一番最後に県内中小企業ニッチトップ加算の第1号の認定と書いてありますよね。従来から企業立地というのは県外からというイメージが非常に強いです。それで部長なり課長もよく聞いておられると思うけれども、地元の企業を大事にしなさい、中小企業を大事にしなさいと、ものづくりもそうです。もちろん大事にしておられるのだろうけれども、実際にこうやって鳥取メカシステムが表に出てきた。鳥取メカシステムも御存じのように、安い単価から受けて、苦労を重ねてここまで成長されて、10月の初めに企業のほうで説明披露会があり、地元のものづくりの関係者がたくさん来ておられたようです。裾野が広いということですので、この辺をしっかりと踏まえていただいて、以前、部長に質問もしたけれども、どうしても県外の大手からたたかれます。こういうところで産業技術センターとの連携なり、いろいろな可能性も含めて産業振興機構も動いておられると思うのだけれども、やはり鳥取のオリジナル性を、医療並びに介護分野と言うと聞こえはいいのだけれども、難しいと思うのです。それは社長も言っておられました。その辺をしっかりとフォローアップしていただくようお願いしたいということです。

●俵農地・水保全課長
 まず、当課が取り組んでいます小水力発電所3カ所の売電単価につきましては、既に中国電力と協議が終わり、今の1キロワット36.72円で確定していますので、説明いたしました売電収益が20年間保証されるものと思っております。
 あと太陽光等については、今、九州電力などが受け付けを中断するという話が出ていますけれども、中国電力については、具体的にそういう話は出ておりません。ただ、今後の見通しについて、厳しいものがあるのではないかという話を薄々聞いていますけれども、詳細な情報については承知しておりません。申しわけありません。

●太田市場開拓局販路拡大・輸出促進課長
 とっとり・おかやま新橋館について御質問をいただきました。何点かありましたが、まず、1つ目のお客様の声で鳥取の商品を買いに来たという声がなくてというお話がございました。私どもとしましては、相乗効果のメリットがあるような場面をということでこういう書き方をさせていただきましたが、当然鳥取のいいものを求めて来られるお客さんもたくさんいらっしゃいました。
 次に、しっかりとしたPRをということでございました。6次化商品等の大きな販路拡大の場でもあるということだと思います。今も取り扱い商品の中に6次化で生み出された商品もたくさん入ってきております。そういったものは鳥取県の地域性をPRできる商品であるとも思っていますので、こういったところにつきましては、例えば店内であればポップを立ててPRするなどをやっていければいいかなと思っております。
 また、とっとり・おかやま新橋館そのもののPRにつきましては、先ほども少し申し上げましたが、現在、メディアの注目が高くて、日に2回から3回と現場のほうで取材対応している状況もございます。こういったところでどんどんPRしていきたいと思いますし、今までも我々がお金を使って駅等でPRをしてきているところですけれども、そこについてもさらに力を入れてやっていきたいと思います。
 あと今までなかった移住あるいは観光の相談コーナーができました。ここにも少し書いておりますが、毎日のように、特に観光は日々多くの相談者が来ていらっしゃいますし、移住につきましても少しずつですが、相談もきている状況でございます。
 こちらの施設は前の施設と違いまして、鳥取、岡山両県それぞれの県職員と非常勤職員が2名ずつ、計8名の体制で常駐して執務に当たっております。こういった中で訪問された相談者等の声を県内各所ときちんと協議して、観光の誘客あるいは一人でも多くの移住者の獲得につなげていきたいと思っております。

●岡村商工労働部長
 先ほどの補足も兼ねて、6次産業化と移住との関係ですけれども、我々が昔、機構に約30億円を積んでいる地域資源型のファンド、これは農商工連携ファンドといいますけれども、その運用益を使って、例えば今回、鳥取県と岡山県の企業同士のコラボも事業認定できますし、国の法律でもできますし、県の基金の支援事業もあります。今、市場開拓局が一括所管していますけれども、こういう取り組みの中で新しい岡山県とのコラボレーションが生まれるのではないかと期待していますし、そのマーケットを東京のアンテナショップで開拓していくことは非常に意義があると思っています。それでそういう6次産業をぜひ担い手としてやりたいという方がふえれば、移住コーナーも活用できると思いますし、内田副委員長からも話がありましたとおり、それを県版の経営革新に適用して、事業を興していただくという制度もぜひ面的に考えていきたいと思います。
 次に鳥取メカシステムの件ですけれども、きのうの調印式で創業時の話からされていまして、1回会社を畳んでしまったという経験に基づいて家族3人からプレハブでスタートして、やっと今回、第3ステージに来たと。ここまで来たら鳥取の技術は絶対に引けをとっていないので、ぜひ世界に打って出たい。県内企業と連携した形で鳥取の技術を世界に広めたいとおっしゃっていました。当然そこには競争がありますけれども、今のところ、負けるような気持ちは余りないと。県内企業とスクラムを組めば十分この分野で自分たちはやっていけるとおっしゃっていました。それを後押しするのはまさにこのニッチトップでありまして、これをわざわざこういう形で調印式したのは、こういう企業の横の連携を深めていただくことを目的としてやっています。この第2号、第3号をふやしていきたいと思っていまして、これだけは番号を1号、2号、3号という形で数値目標を設定してふやしていきたいと思っていますので、議会の絶大なる御支援をよろしくお願いします。

○砂場委員
 鳥取メカシステムについて、確かに雇用も全員正規雇用ですのでいいことだけれども、協定書の中で地元を採用してくださいとありますが、もちろん民間企業のことですので、できる限り取引先も地元の企業をと。企業を運営するためにはさまざまな企業がその会社にかかわるわけですから、もちろん安価であるなり職人に技術があるというところまではしようがないかもしれませんが、できる限り地元企業をというのが協定書にあってもいいのではないかなと。既に結ばれていますけれども、今後はそういうものも入れていただくよう、一つルール化してほしいです。地元の企業もやってほしいということをお願いしたいのですけれども、いかがでしょうか。
 とっとり肉フェスタについて、これは来年以降も開催していくと言われますけれども、考えるのは実行委員会だから直接は言えないのですが、会場のレイアウトが悪過ぎです。行列ができて、その行列がぐじゃぐじゃになっていましたので、もう少し考えたレイアウトにしないとだめだし、午前中に完売になりましたと喜んでいるけれども、来場者からは「商品がないではないか」と怒っている人もいっぱいいました。同じ見方で来年に続ける意味で、鳥取に行ったらおいしい肉がある、秋にフェスタがあるよと。例えば北海道の池田町のワインと牛肉フェスタは、それを目当てに観光客が何万人も来るのですよ。そんなものに育てばいいなと思うので、今回のフェスタでどこが悪かったのだろうかと、次からこういうところを直していこうという反省をしないで万歳万歳で終わってしまうと、きっと来年以降、元気がなくなっていくと思います。そこはもう少し厳しい目で評価すべきではないかと思うのです。県議会の報告だからこうなっているのかもしれないけれども、そこをしっかりやってほしいと思います。
 最後に、13ページのとっとり・おかやま新橋館ですけれども、やっと開店できたということで、本当に今まで御苦労さまでした。心から敬意を表したいと思います。オープンの来店者数は前回の3倍以上で大成功だったと思うのですけれども、売上高が5億円という目標であれば、1日当たり150万円は大きいなと思っていたのですが、売り上げはどうだったのか。売れた商品が岡山と鳥取ではどういう比率だったのか。即答できなければ後で教えてもらってもいいですけれども、売り上げがどうだったのかもお聞かせください。

●岡村商工労働部長
 今回、鳥取メカシステムの例は、林社長も鳥取テクノヒルズという3つの工業団地をまとめたチームのトップをされていまして、そこの趣旨は県内企業で連帯して仕事をとりに行こうということです。ですから、その意図を酌んで今回、新たな事業分野で裾野を広げていこうとはっきりおっしゃいました。当然そういうことを勘案して我々もニッチトップ認定させていただいています。今後もそういう形で地元の企業がニッチトップの分野で市場を切り開いていくのみならず、できるだけ県内の技術力のある企業とつながって裾野を広げていただくと。そこを重視して認定していきたいと考えております。(「協定書に」と呼ぶ者あり)協定書に盛り込むかどうかは、また検討させてください。

●津森畜産課長
 肉フェスタに関してですけれども、確かにいい報告の内容でまとめたところがありますので、もっと厳しく見ていきたいと思います。初めてのイベントということでありますし、本当に想定を大幅に上回る来客があったということで、非常にレイアウトにしても品ぞろえにしても悪い印象を与えたところがあったかもしれません。そこは実行委員会のほうで課題を整理して、来年の開催方法に向けて参考にしてやっていきたいと思います。

●太田市場開拓局販路拡大・輸出促進課長
 砂場委員から、とっとり・おかやま新橋館の状況につきましてお尋ねがございました。オープン3日間の来店者数8,300人と書いてございますけれども、売り上げのほうでございますが、この3日間で約630万円の売り上げが上がっております。今の人数を見ていただいてもおわかりのとおり、初日に売り上げがぐんと伸びておりまして、それから2日目と3日目は大体同じような売れ行きで、トータル630万円弱ということでございます。鳥取、岡山の区分けについては把握しておりませんので、この場では申し上げることができません。申しわけございません。

○前田委員
 5ページの肉フェスタについて、砂場委員が一言言われましたが、ちょっと辛口を言っておきます。津森課長は見に行っておられないから、答弁は要りませんが、オープニングの挨拶が実行委員長と鳥取市長とわったいなの高見社長だったのです。(発言する者あり)県の顔が見えなかったのが残念でした。それから串焼きに長蛇の列ができていましたが、1カ所で焼いていたので「早くふやしなさい」と言ったら、「いや、こんなに来るとは思いませんでした」ということでしたから、それは長蛇ができますよ。来年は考えたほうがいいということと、わったいなで開催したのは観光客が来られますから、非常によかったと思います。
 もう一つ、アンケートの内容を後からください。なぜかというと、目的はいかにこれを消費拡大につなげるかということですから、アンケートの内容と比べてみたいですし、また機会があれば苦情なり意見なりを申し上げたいです。
 7ページで、「里山資本主義」という本がこの間も行ってみたらたくさん売ってあるのだけれども、これは著作権は大丈夫ですか。

●大北森林・林業振興局林政企画課長
 里山資本主義につきましては、藻谷浩介氏とNHKの広島放送局で出されていてる本でございまして、NHKのほうに事前に了解を得ておりますので……。

○前田委員
 NHK。

●大北森林・林業振興局林政企画課長
 はい、NHKの鳥取放送局を通じまして……。

○前田委員
 著作者の了解を得ないといけないのではないか。

●大北森林・林業振興局林政企画課長
 了解を得ております。(「それもとっているのだ」と呼ぶ者あり)

○前田委員
 里山資本主義を提唱した作者からもとっているのですね。


●大北森林・林業振興局林政企画課長
 はい。了解を得ております。

○前田委員
 心配してしまうので、摘要に書いておいてください。
 最後に10ページと11ページですが、私は水産に非常に興味がありますので、一言言わないといけないなと。11ページのサワラを見てください。マイナス23.2がなぜ横なりなのですか。常識であればこれは下がっていますよ。プラスマイナス30%はいいという基準をつくったのは誰ですか。何が言いたいかといったら、前年度比較のこの矢印は要らないです。なぜ23.2%も減っているのに横なりなのだ。おかしいですよ、これは下がっていますよ。これは無駄だと思います。
 次にクロマグロを見てください。議場で1回言いましたけれども、今年は890円で1,176円から24.3%下がっていますが、その対策をどうされのかが聞きたいです。私は何回も言いましたし、水産課と一緒に近畿大学のマグロを見に行きましたが、価格が全然違います、5,000円からするのです。これはとり方が違うからでして、沖合でがばっととってくるから焼けて安いが、あちらは一本釣りですので全然肉が焼けていません。シャーベットアイスを使うなり、いろいろ工夫したのでしょうが、なぜこんなに安くなったのですか。これを答弁してください。

●早瀬水産振興局水産課水産振興室長
 サワラの横棒の矢印の件ですけれども、説明させていただきましたとおり、私も23%が大きいか小さいかというのが……。

○前田委員
 大きい。

●早瀬水産振興局水産課水産振興室長
 そこは刺し網での水揚げ量がかなり集中したと説明させていただきました。矢印の横棒30%の基準は今ここでははっきり承知していませんけれども、こういう仕分けで今まできていましたので、その矢印を描いたところでございます。

○前田委員
 矢印は要らない。

●早瀬水産振興局水産課水産振興室長
 わかりました、次のときから考えます。
 クロマグロについては、次のページに境港のクロマグロの水揚げ量がありますけれども、これは1月から6月までの統計でして、単価が890円と大きく落ちている要因としては、6月にまとまって水揚げされたため価格が下がったと聞いております。年間でいきますと、1,500円ぐらいの値をつけておりますので、これは一時的なものだと判断しております。

○前田委員
 これが一時的ですか、上半期と書いてありますよ。1年の半分の価格がこれだということでしょう。

●早瀬水産振興局水産課水産振興室長
 マグロの水揚げ量は6月から8月が主でして、まず6月のはしりのときに非常に多かったため値段が下がったと聞いております。

○前田委員
 単なる統計でこうではないです。この単価が安くなったら対策をしないといけない。私はいつも漁家の所得が減っているということを言っているのです。とにかくこの価格の推移を見ながら、対策を打たないといけないと言いたいのです。この結果を見て、「ああ、そうですか、下がりましたか」ではいけませんよ。
 あと一言。シロイカの記載がないのだけれども、シロイカは沿岸ですか、それとも沖合ですか。一番シロイカが……。

●早瀬水産振興局水産課水産振興室長
 シロイカは沿岸が主です。

○前田委員
 なぜシロイカが沿岸にないのですか。シロイカは、私たちにとって一番身近ですよ。(「ケンサキイカ」と呼ぶ者あり)

●早瀬水産振興局水産課水産振興室長
 資料に記載のケンサキイカがそうでございます。

○前田委員
 なら、ケンサキに括弧してシロイカを含むと書いておいてください。

●早瀬水産振興局水産課水産振興室長
 はい、承知しました。

○前田委員
 私たちにとってケンサキはケンサキであって、シロイカは別です。居酒屋で刺身に出ているシロイカをケンサキと呼ぶのですか。全然違いますよ。

○内田(隆)副委員長
 一言で終わります。13ページについてですが、せっかくいいものができたのですから、ぜひ免税店にしたらいいのではないかと思いますので、検討してください。銀聯カードも使えるようにして、ツアー客にここに寄ってもらうようなトップセールスをするくらいがいいと思います。ぜひ検討をお願いします。

○前田委員
 1問追加させてください。労働委員会の1ページですが、取扱事件の業種は何ですか。

●田栗労働委員会事務局長
 個別のあっせんにつきましては秘密でございますけれども……(「業種だ」と呼ぶ者あり)多業種にわたっております。社会福祉法人もあれば、いわゆる農林水産関係もあれば……(「何で言われないのだ、業種だ」と呼ぶ者あり)今言った業種もございます。

○前田委員
 何が言いたいかというと、この件数や傾向が知りたいわけです。例えば建設業はこういうことが多いから、気をつけないといけないなという傾向が知りたいのです。この表は単なる、「はい、しました」で終わりでなく、次につながらないといけないと思いますが、どうですか。

●田栗労働委員会事務局長
 御指摘いただきましたので、次回から秘密保持に影響のない範囲で業種なりも報告させていただきたいと思います。

○前田委員
 だから的を絞って研修なりをしないといけないわけです。総花をしていてもいけないと思いますが。

●田栗労働委員会事務局長
 おっしゃるとおり、あっせんに参加していただきますのは、事業主のほうも労働関係のコンプライアンスをしていただくという意味もございますので、そういった面も含めまして対応していきたいと考えております。

◎興治委員長
 それでは、以上で報告事項は終わります。
 次に、閉会中の調査事項についてお諮りいたします。
 本委員会所管に係る商工業及び農林水産業振興対策並びにその他の主要事業については、閉会中もこれを継続調査することとし、その旨、議長に申し出ることに御異議はございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、その旨、議長に申し出ておきます。
 次に、その他ですが、執行部、委員の方で何かございますか。

○市谷委員
 先ほども里山資本主義と言われておりましたが、私は里山を再生することが大事だと思っています。といいますのが、昨今、土砂災害が問題になっていて、針葉樹よりも広葉樹のほうが災害の防止につながるのではないかとおっしゃる方もありまして、今、山もこれからは皆伐という話も出てきており、山の構成をこれからどうしていくのかを考えていくことが課題として出てくると思うのです。
 それで土砂災害の防止との関係で、広葉樹を植えていくという観点を持つことは大事だと思っているのですけれども、そこについて今どういう認識を持っておられるのか。もし何か考えを持っておられたら教えていただきたいし、今後、検討していただけたらと思いますが、いかがでしょうか。

●伊藤森林・林業振興局森林づくり推進課長
 今後の造林なり植林の方向性についてでございます。先ほどお話がございましたとおり、現状の森林で近年の激しい大雨に耐え得るかについてはなかなか難しいところがあるかもしれませんが、災害に強い森林づくりを今後とも考えていかなければならない一つの重要なファクターだと思っております。そういった中におきまして、これまで進めてまいりました拡大造林政策が針葉樹中心であったことは間違いないところでございます。したがいまして、今後、皆伐に伴う再造林がどういった樹種がいいかにつきましては、基本的には適地適木、災害を起こさないような樹種を植えていく方向で検討を進めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

○市谷委員
 ぜひその方向でお願いしたいと思います。

○前田委員
 委員長にお願いがございます。先般、産業技術センターを視察したわけでありますが、閉会中も審査をするということですから、ぜひとも産業技術センターの中期目標と、畜産の例の……(「百合白清2」と小谷委員呼ぶ)「百合白清2」などの優良な種雄牛ができたことから、それらの精液の県外への流出等に係る課題について、常任委員会を開催していただきたいと思います。

◎興治委員長
 承りました。
 今の件につきましては、後ほど皆さんに御相談したいと思います。執行部からその他で1件の報告がございますので、その説明を受けて、執行部が御退席いただいた後に今の件について皆さんに御相談させていただきます。
 それでは、林業労働災害(死亡事故)の発生について、大北林政企画課長。

●大北森林・林業振興局林政企画課長
 別紙でお配りしています林業労働災害(死亡事故)の発生についてでございます。昨日、林業の間伐材搬出作業時におきまして、死亡事故が発生しましたので、その概要について報告いたします。なお、詳細について現在、調査中でございます。
 概要ですが、鳥取市が発注した森林整備事業におきまして、作業員が間伐材を運搬中に林道から木材運搬車ごと谷へ転落し、亡くなられたものでございます。33歳の男性で、緑の雇用プロジェクトの2年目の研修生でございます。なお、請負業者につきましては、有限会社紀幸でございます。10番の経過につきましては、13時前に転落している運搬車を発見。14時15分ごろ、救出作業を開始。16時46分に作業員の死亡が確認されたということでございます。
 11の今後の対応でございますが、事故の発生概要について県内林業事業体へ周知、注意喚起を実施するとともに、鳥取市及び労働基準監督署等の調査に基づきまして事故原因の詳細を把握し、県内林業事業体への再度の周知、指導を実施することとしております。特に緑の雇用支援事業を実施しております公益財団法人林業担い手財団及び研修生を雇用している林業事業体に対しましても、労働安全管理を徹底するよう指導してまいりたいと思っております。

◎興治委員長
 それでは、ただいまの説明について質疑はございますか。

○市谷委員
 これは本当に大変な事態だと思うのですけれども、この研修生が1人でこういう作業をすることが常なのでしょうか。普通、研修生であれば誰かとペアで作業なり仕事に当たらないと危険ですし、何かあったときに発見が遅くなるのではないかと思うのですが。

●大北森林・林業振興局林政企画課長
 委員のおっしゃるとおり、この研修はOJT研修が基本でございます。ただ、木を出すところと現場とが離れており、また、そのフォワーダーという車両系の機械が1人しか乗れないということもありましたので、指導者がそばについていなかったということでございます。もっと詳しく調査してみないとわかりませんが、そういう状況でございます。

○市谷委員
 今回はそういう状況であったということですけれども、そうしますと、この事故を受けて今後同じようなことが起きないように、今回のことの原因究明もあるとは思いますが、こういう研修生の仕事の現場がどうなっているのかを、全体に調査かけていただきたいです。やはり一人っきりにすることがない対策や周知を急いでしていただく必要があるのではないかと思うのですけれども、どうでしょう。

●大北森林・林業振興局林政企画課長
 早速、緑の雇用を仕切っております全国森林組合連合会や県木材協同組合連合会、担い手育成財団、労働局、県で合同調査することが決まっておりますので、そのような対応をしてまいりたいと思っております。

◎興治委員長
 よろしいですか。
 それでは、先ほど前田委員から御提案のありました件について、委員の皆様にはこの後、御相談したいと思います。
 執行部の皆さんは御退席いただいて結構です。
(執行部退席)
 それでは、先ほど前田委員からの御提案の件でございますが、鳥取県産業技術センターの中期目標に係る事前調査、それから「百合白清2」種雄牛の精液に係る適正な県外流通の方策等についての畜産振興について、閉会中に常任委員会を開催し、執行部より説明を求めたいと思いますが、よろしいでしょうか。

○市谷委員
 私は、種雄牛について小谷委員とはいま一つ考えが違うのですよ。それで、この常任委員会の勉強会などをどういう基準でやるのかなと。個人のそれぞれの思いがあるのはわかるのですけれども、会派でやられるなり、議員連盟もありますから、そういう場でやっていただければよいのではないかと思います。先日から矢継ぎ早にいろいろテーマを出されるのですけれども、では、常任委員会としてほかのことも含めて、こういうことを勉強しようという前提がないのに、いろいろ出てくることに私は違和感を感じていまして……。

○前田委員
 常任委員会は所管事項について深く探求するものなので。

○市谷委員
 ほかの委員がどう思われるかわかりませんが、私は違和感があります。

◎興治委員長
 今の件について御意見ございますか。

○銀杏委員
 先日、産業技術センターに視察に行きましたが、自民党委員の出席率は悪く、最後まで残っておられたのは副委員長だけでした。また、現地ではすごく時間を使い、残っていただいて5時以降も議論をしましたが、また、それを常任委員会に持ち込んで議論されるということなので、当然最初からの議論ということはあり得ないわけです。(「あり得ない」と前田委員呼ぶ)行ったものとしてされるわけでしょう。

○前田委員
 だから中間目標について……。

○銀杏委員
 だから、提案されたのに途中で退席されるのは……。

○前田委員
 退席したことは悪かったです。

○銀杏委員
 それは、悪いですよ。

○前田委員
 ですから、どうしても次の予定の時間がきていて仕方がなかった。

○銀杏委員
 なぜそういう日程にするのかが疑問です。そういう日程を好きこのんで自分も賛成して提案して参加したわけではないのです。しようがなく行ったわけですよ。

○内田(隆)副委員長
 副委員長として、調整させてもらった立場として大変申しわけなかったのですけれども、今回の視察日程は興治委員長と相談しましたが、日程がなくて、あそこでしか行けなかったのが現状です。日程調整については大変申しわけありませんでした。あそこしかなかったことは御理解いただきたいと思います。
 それで私も個人的な意見を。ここからは副委員長としてではなく、一委員としての意見ですが、11月議会に産業技術センターの次の中期目標が議案として上がってくるのです。そこで私が言いたいことは、4年間という長いスパンの中期目標を決めていくに当たって、その中期目標を議論する、審議する委員会としての場が欲しいなと思っています。それは11月議会でいいのではないかというとそうでもなくて、そこで議決しないといけないということですので、だからその提案……(発言する者あり)承認案件になるので、承認案件になる前に一回常任委員会で話がしたいと考えています。

○銀杏委員
 報告事項で上がってくるわけですか。

○内田(隆)副委員長
 そうです。

◎興治委員長
 中期目標は議決案件になります。

○前田委員
 報告ではなく、議案として上がってきます。

○市谷委員
 それでちょっと……。

◎興治委員長
 待ってください。まず、前田委員もしくは小谷委員から産業技術センターと種雄牛に関して、常任委員会を開催する目的、意義について説明していただきたいですが。

○前田委員
 産業技術センターについて、私が退席してからいろいろ議論されたことは、副委員長から聞きました。それで、中期目標が11月議会に上程されるのであれば、それは成案で出てきますから一度見ておかないと、訂正する時間がないです。今回で独立行政法人とのオフィシャルなやりとりが非常によくわかりましたし、中期目標は議決案件で。(「そうです」と呼ぶ者あり)だから見ておかないといけないということです。

○銀杏委員
 この間の視察では、どちらかというと独立行政法人として縛りがかかり過ぎていて、報告も多過ぎるから、これを軽くしてあげる必要があるのではないかという結論に近づいていましたので、今の話と全然違いますよ。

○前田委員
 だからそれを軽くする……。

○銀杏委員
 出てきたものをどうこうするのではなくて、もっと自由度を持たせてやったらいいのではないかという方向性で議論が最後進んだのですけれども。

○前田委員
 非常にそれもいいことだと思います。

○銀杏委員
 だからそれを議会でがんじがらめに縛ってという感じはなかったです。

○前田委員
 ところが、中期目標は議決案件と決まっているので、どうしようもないのです。評価報告書の中身についてはまだできると思っていますが。

◎興治委員長
 待ってください。小谷委員、何か御説明ありますか。

○小谷委員
 産業技術センターのことばかり議論されましたけれども、和牛振興については、実のところきょうも議連で勉強会をしますが、「百合白清2」が全国版になって既に出回っていますので、条例なり要綱をつくるか何かしないといけないと思っています。常任委員会は議連より格が上ですから、我々が言うよりも常任委員会で議論して委員会から言ったほうがより効果的ではないかと。どんな結果になるかわからないけれども、より効果的な運用ができるのではないかという思いだけのことです。

○砂場委員
 先日、産業技術センターに視察した結論からいうと、中期計画に縛られていて、それに基づいて評価も何もかもしているので、そこはきっちり議論したほうがいいと思うのです。それはしようがないと思うし、少なくとも、はい、出して、はい、終わりでは絶対だめで、1回説明を聞いて質疑した後に僕らも研究する時間がとりたいので、11月定例会までに一度場を持ったほうがいいのだろうなと思います。
 和牛振興については、執行部に対応をということではなく、逆に畜産に詳しい小谷委員なりに条例案などをつくっていただいて、議員提案するための委員会であればしたらいいと思うのです。やはり具体的に、例えば条例をつくる議論をするなり、何かやることを決めてからしないと意味がないのではないかと思います。

○銀杏委員
 精液の県外流出については、議場で具体に言うことがはばかられる内容であるように聞いていまして、そうしたことを県が条例化して縛ってしまうと。例えば団体や個人、畜産農家を縛ってしまうことを考えておられるのかなと思っています。勉強会でしたら別にいいのですが……(発言する者あり)でもそういう情報も出してもらうと……。

◎興治委員長
 待ってください。まず、今の2件については、私も事前に前田委員なり小谷委員からお話は伺っていました。それで常任委員会として閉会中に審査なり活動することは、常任委員の皆さんからの提案に基づいて必要だという一定の合意ができれば、大いにやるべきだと思うのです。かつ、今回、産業技術センターについては中期目標という議案が次の定例会に提案されますし、この種雄牛の精液の問題については、小谷委員が本会議の質問の中で条例の制定も含めてする必要があるのではないかと提案されているのです。条例にこだわるものではないこともあわせておっしゃっていましたが、果たして条例が適切なのかどうかということも含めて、これは検討しないといけないことになるのです。
 それで単に議連などで議論するよりも、常任委員会として正式に議論して方向づけをし、できればそれを知事に提言したらどうだろうかというお話も受けておりますが、それを常任委員会としてやるということになれば、一定の重みもそこに付与されてくることになりますので、必要があればそれは追求していく必要があるのではないかと思っております。以上、私の見解です。

○市谷委員
 牛の件ですけれども、一議員が議場で条例をつくってほしいと言ったことを前提として常任委員会で議論する必要があるのかと。一般質問でやったことを全体の問題として皆さんが言い出したら皆さんがそうしますよ。私はどこか行き過ぎだと思います。

○前田委員
 市谷委員、午後から畜産議連をやるのだけれども、畜産議連でどんどん議論するのもいいのですが、畜産議連に入っていない議員もいらっしゃるので、共通の問題点を知っておいてもらいたいと思って言っているのです。嫌ならしなくてもいいです。私たちは議連でどんどんやりますから、常任委員会は無視して……。

○市谷委員
 私は、はっきり言って……。

○前田委員
 というのは……(「余り重要ではない」と呼ぶ者あり)県内で種をつけるからと言われて渡したよい種雄牛の精液を県外に売っていたのです。

○市谷委員
 いや、だから出さないというのが知事の基本的な考え方でしょう。

○前田委員
 いや、出せてしまうのです。

○小谷委員
 始末がつかない。

○前田委員
 商いですから。民間取引だから規制できないし、禁止できないのですよ。

○砂場委員
 私は、一議員が本会議で質問したといっても、常任委員会でも議論したらいいと思います。そのために一般質問しているわけで、大きな問題があるのであれば、市谷委員もどんどん提案されて、委員会の中でしっかり議論すればいいと思います。それをするのが常任委員会ですし、筋論として私はやるべきだと思います。
 産業技術センターのことは議決案件であるので、これは正式な委員会で審議して、それを終えてから勉強会という形にすれば、欠席とはなりませんから。

◎興治委員長
 何を勉強会にするのですか。

○砂場委員
 畜産のほうは勉強会に。

◎興治委員長
 畜産のほうは勉強会ということですか。

○市谷委員
 それで産業技術センターの件ですけれども、前回も議決案件でしたので、そのときに御自身の中でどういうふうに審議されたのかなと。私ははっきり言って討論していると思います。先日もいろいろ言われましたが、議決案件だった前回も多分賛成されていると思いますけれども、そのときに自分なりにどう審議されたのかなと思います。

○内田(隆)副委員長
 いいですか。

○市谷委員
 だから、何か突然出てきた印象が……。

○内田(隆)副委員長
 それは改選後の議員はどうするのですか。

○市谷委員
 改選後の議員は……。

○内田(隆)副委員長
 だから改選後の議員は審議していませんし、それは全然違うことだと思います。今回の分は前回の分を踏襲しないといけないことはないです。前回は前回、今回は今回という中期目標です。全く別物ですから、議論させてください。

○市谷委員
 そうしたら私は、議案が出されたときでいいと思います。

○前田委員
 それでは、修正ができない。

◎興治委員長
 よろしいですか。議案が出されたときは議案が出されたときでしっかりと審議するべきだと思います。今回は委員の中から問題意識を提示されて、産業技術センターに視察して評価のあり方などについて説明を聞き、その評価のあり方が、先ほど銀杏委員がおっしゃっいましたけれども、ボリュームが大き過ぎるのではないかと。独立法人としてのあり方についても今、国のほうで評価の簡素化について検討されていて、この産業技術センターについてもそういったことが必要でないかという点なり、あるいは県の商工施策にかなっているのかどうなのかという評価項目がないと。そこをやはり明確にすべきではないか、あるいは産業技術センターは県内中小企業の情報を非常にキャッチしていると。それを商工労働部が施策を立案するに当たって、的確にお互いに情報交換がなされているだろうかと。そういった問題提起も委員の中からなされました。内田副委員長は産業技術センターの独立行政法人としてのそもそものあり方について、果たしてメリット、デメリットがどうだろうかという、かなり根源的な問題提起もされており、今回、中期目標を審査するに当たって、現場の話はこの間聞きました。その中期目標について、今後さらにその審査を深めるという意味で事前にやることは、私は非常に大きな意味があると思います。

○市谷委員
 わかりました。であれば、もう少し日程などについて考えてほしいです。先日は急に視察に行きますと言われたので、出れませんでした。だから、全員が出れるときに設定してもらわないと。では、集中審査されるということですよね。

○内田(隆)副委員長
 日程については、先ほど謝罪というか、弁明させていただいたのですけれども、会期中ではそこしかなかったのです。


○市谷委員
 正直言って、私は無理やりねじ込んだという印象です。

○内田(隆)副委員長
 ねじ込んだって……。

○市谷委員
 みんなが重大な問題であると認識しているのであれば、全員が出れるような日程を……。

○内田(隆)副委員長
 なかったのですから。

○市谷委員
 ですから、今後するに当たっても……。

◎興治委員長
 前回の産業技術センターへの視察については、先ほど内田副委員長が言われたように、日程的にそこぐらいしかなかったのです。ある意味スケジュール的にはねじ込んだのです。

○内田(隆)副委員長
 ねじ込んだのです。そこしか行けなかったのです。

○市谷委員
 私ははっきり言って、先日の視察についてどんな議論がされたか知りません。

○内田(隆)副委員長
 議事録があります。

○市谷委員
 スタートから全部違いますよ。一部の方が重要だからと言われてするやり方で……。

○前田委員
 もういいです、やめよう。こっちは善意で言っているのですから。みんなで議論して共通認識を持とうと思っているのです。

○内田(隆)副委員長
 いや、全て11月議会までにやりましょう。

○前田委員
 もういいです。

◎興治委員長
 一応、閉会中の審査事項として今の2点については実施したいと思うのですけれども、それでよろしいでしょうか。御異議ございませんか。

○市谷委員
 畜産の関係は勉強会ですか。

○内田(隆)副委員長
 勉強会です。

○前田委員
 それはしなくていいです。ここまで言われたら畜産もしなくていいです。ここまでぼろくそに言われて誰がするのですか。

○小谷委員
 それがいいです。常任委員会を無視したらいけないと思って言っただけの話ですので……。

○前田委員
 私らはみんなで共通認識しておかないといけないと思って提案したのです。

◎興治委員長
 せっかくの御提案ですので、今の2つの案件については、できれば1日で委員会の活動として開催したいと思うのですけれども、よろしいですか。

○市谷委員
 両方、勉強会ですか。

○内田(隆)副委員長
 両方ではないです。産業技術センターは勉強会ではなく、審査ですよ。

◎興治委員長
 審査です。

○市谷委員
 委員会として審査。

◎興治委員長
 そうです。

○内田(隆)副委員長
 前半部分の産業技術センターに関しては委員会として……。

○銀杏委員
 産業技術センターについて事前審査となると、中期目標が出てくるのですか。

○内田(隆)副委員長
 出てくると思います。たたきを出してもらわないといけない。

○銀杏委員
 それは日程的にたたきが出る段階にならないと……。

◎興治委員長
 そうですね。一応執行部から聞いているのは、今月末までに知事と協議して、一定の内容を確定したいということがあるそうです。それで商工労働部としては知事協議後で委員会に報告して御意見を伺うという形を希望しておられます。
 それで種雄牛については勉強会ということでいいですね。

○小谷委員
 どっちでもいい。辞退する。

○前田委員
 辞退しよう。そこまで言われたらもういいです。

○銀杏委員
 議連でたたかれて何かしら出てくるわけでしょう。そうなれば、それは当然この常任委員会で審査されるということですか。

○小谷委員
 もしなればです。
 執行部のほうはどういう考え方を持っているかわからないし、条例まで制定しなくてもいいです、要綱でやりますよというぐらいの話かもしれない。


○前田委員
 本当に規制すべき状態になっていますから。

○砂場委員
 禁止事項ですから要綱ではだめですよ。県民の権利、義務にかかわるものは条例で制定しないといけないです。

○前田委員
 私は条例にしないといけないと思います。

◎興治委員長
 では、産業技術センターの中期目標については委員会として事前審査のような形をとらせていただきます。種雄牛については同じ日に勉強会として開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。御異議ございませんね。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 では、そのように進めさせていただきます。
 お手元に日程案をお配りしておりますが、候補日としてはそこに書いてありますとおり、政調・政審が13日にあるようですので、その前後の11月12日もしくは14日、もしくは11月4日あるいは6日、7日あたりでどうかと思いますけれども。

○市谷委員
 私は17日以降でないとあいていません、予定が詰まっています。

○内田(隆)副委員長
 わかりました。日程調整します。

○小谷委員
 17日以降でないといけないのですか。

○市谷委員
 以降でないとあいていません。決算もありますし、時間がありません。

○前田委員
 ないからしないというわけでもない。

○市谷委員
 だからきちんとやるならやりますけれども。


○内田(隆)副委員長
 でしたら、何日があいているのですか。

○市谷委員
 いや、だから17日以降で……。

○内田(隆)副委員長
 17日以降ならどの日でもいいですか。

○市谷委員
 20日以外であれば……。

○前田委員
 市谷委員に合わせるので言ってください。

○内田(隆)副委員長
 私が日程調整ですごく怒られますので……。

○前田委員
 議会運営委員会の日でいいのではないですか。

○市谷委員
 議運の日。

◎興治委員長
 議運の日ですね。

○前田委員
 議運が終わってからやればいいですよ。

○小谷委員
 議運は1時間ほどで済むでしょう。

○前田委員
 30分ぐらいです。その後すればいい。

○小谷委員
 余裕を見ておいてください。

◎興治委員長
 砂場委員が戻ってきてから決めましょう。今、18日の議会運営委員会の後でどうだろうかという意見が出ていますが。

○市谷委員
 日程が詰んでますので。

○前田委員
 そうはいってもしないといけない。

○市谷委員
 そういう意味はわからないでもないけれども、詰んでいまして……。

○前田委員
 いや、詰んでいてもしないといけない。(発言する者あり)

◎興治委員長
 ずれるというのは、日にちが変わるということですか。(発言する者あり)

○内田(隆)副委員長
 議運のときは時間だけなので、皆さんがいらっしゃるときの曜日を決めてしまったほうが。

◎興治委員長
 議運が18日か19日のどちらかのようです。議運のある日ということで18日か19日、どちらかでよろしいですか。

○小谷委員
 議運終了後ですか。

◎興治委員長
 ええ、議運終了後。

○前田委員
 議運終了後ですね。

◎興治委員長
 行うということで。御異議ございませんね。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように……(「ちょっと」と呼ぶ者あり)どうぞ。

○砂場委員
 確認だけさせてください。議運の日ですね。

◎興治委員長
 では、18日か19日のどちらかで開催させていただきます。
 委員の皆様には御参加いただきますようお願い申します。
 以上をもちまして農林水産商工常任委員会を閉会いたします。

午後0時58分 閉会 
 

 

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