平成24年度議事録

平成25年2月28日会議録

 開催概要、資料はこちらです。
出席者
(6名)
委員長
副委員長
委員
前田 八壽彦
福田 俊史
国岡 智志
稲田 寿久
興治 英夫
藤縄 喜和
欠席者
(2名)
  藤井 省三
銀杏 泰利 
 

参考人
 智頭急行株式会社代表取締役社長   池 上 勝 治
   若桜鉄道株式会社代表取締役社長   原   卓 也
   吉岡温泉旅館組合組合長   川 谷 行 孝
   皆生温泉旅館組合組合長    宇田川 英 二
   鳥取県旅館組合おかみの会会長    赤 澤 悦 子
 
職務のため出席した事務局職員
  上月調査課課長補佐  山崎議事・法務政策課課長補佐  五百川調査課係長  

1 開会 午後1時00分

2 休憩   午後2時15分   午後3時40分

3 再開   午後2時25分   午後3時41分

4 閉会   午後3時55分

5 司会 前田委員長

6 会議録署名委員  稲田委員  国岡委員

7 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり


午後1時00分 開会

◎前田委員長
 ただいまから、企画県土警察常任委員会を開会いたします。
 日程表のとおり、議事を進めます。
 なお、本日は所管事項に係る参考人招致を行うこととし、参考人からの意見聴取を行いますので、よろしくお願いします。
 会議録署名委員は、稲田委員と国岡委員にお願いしたいと思います。
 次に、議題でございますが、まず企画部所管事項の鉄道事業の中・長期の課題についてを、お手元にありますように本日は2名の方に参考人として御出席いただいております。智頭急行株式会社代表取締役社長池上勝治氏及び若桜鉄道株式会社代表取締役原卓也氏の両名の方に、お忙しい中参考人としてお越しいただきました。
 本日は、お忙しいにもかかわらず御出席いただきまして、まことにありがとうございます。委員会を代表して、厚く御礼を申し上げます。
 それでは早速ですが、議事の順序等について申し上げます。
 最初に私のほうから委員会を代表して総括質疑をさせていただき、その後、各委員の質疑にお答えいただくようお願いを申し上げます。
 参考人におかれましては、意見を求められた事項について発言していただくとともに、発言に当たりましては、私の指示に従っていただきますようお願いいたします。
 きょうは、参考人ではないのですけれども中山企画部長と松田交通政策課長に同席していただいております。
 では、私から総括質問ということで、まず智頭急行でございますが、池上社長、奮闘されまして、いろいろ対策等を練って乗車率の向上に努めておられますが、いよいよ3月23日に鳥取自動車道が開通するということもありまして、私ども、智頭急行の将来に対して非常に心配をしておるというのも事実でございますので、乗客減の対応についてお聞きしたい。これは短期的なことでございます。
 長期的な課題といたしましては、平成6年に開業して19年、かれこれ20年たつわけでありまして、大規模資産、いわばトンネル、橋梁、鉄道施設、耐用年限も近くなっておるということで、将来どうするのか、どのように維持管理費を確保してメンテをきちんとしていくのかということもあります。さらに、同時期に購入いたしましたスーパーはくとがかなり走っていますから多分老朽化しているということで、車両購入はどうするのか等々の課題がございますが、まず池上社長の所見を伺いたいと思います。

●池上参考人
 3点ございました。
 まず最初の乗客の減少でございます。私どもの智頭急行の中・長期の課題についてのペーパーをちょっとごらんいただきたいと思うのですけれども、2段目に過去5年の乗車人員の推移というのを上げております。スーパーはくと、ごらんいただきますように、19年76万1,000から23年59万8,000と約20%減となっております。これは平成20年秋のリーマンショックによる景気の悪化、それから高速道路料金割引制度ですとか東日本大震災の影響によって、お客様の減少が続いております。特に景気の動向を反映いたしまして、ビジネス客の減少が進んでおります。 次のスーパーいなばでございますけれども、これはもともと規模が小さいものでありますので余り景気の影響を受けることがございませんけれども、そういうこともありまして、ふえたり減ったりという状況が続いております。
 そういうことで、特急列車の関係でいいますと、やっぱりスーパーはくとが非常に大きな影響を受けておるということでございます。
 普通列車につきましても、沿線人口の減少というのがございますので、基本的な需要といいますのがどんどん減ってきておりますので減少傾向にあると、こういう状況でございます。
 そういったこともございますので、次に過去5年間の決算の状況ということで上げております。お客様が減れば当然旅客収入が落ちて、一方、先ほどお話ありましたように開業後18年たっておりますので、それぞれ車両ですとか施設等の修繕費がかさんでおりまして、出るほうも出ていくということでございまして、経常利益が減少傾向にあるという状況でございます。
 そこで、その対策ということでございますけれども、まずお客様のことでございますけれども、特に今年度末に、先ほどお話にございました鳥取自動車道の開通がございます。さらに鉄道利用からマイカー利用、あるいは高速バス利用へお客さまがシフトしていかれるであろうということは想定いたしております。その対策でございますけれども、引き続き旅行需要を喚起するための営業施策というものを強力に展開していかなければなりません。
 一つ参考になりますのが、昨年の山陰デスティネーションキャンペーンで砂の美術館ですとか等々、資源に魅力をかけますとともに新しい旅行商品を設定いたしまして、そういったことからお客様の御利用が大きく増加いたしております。したがいまして、こういった山陰デスティネーションキャンペーンの成果というものを生かして、特に去年のことがございますので、また行ってみたいと思われるようなPRをして、何とかお客様の確保を図っていきたいというふうに思っております。これが営業面でのことでございます。
 もう1点、実は高速道路の整備が進んできますと、何といいますか高速バスの乗り心地が改善されてきております。特に、最近バス会社から聞いたのですけれども、スーパーはくとはよく揺れると。だから高速バスに乗りかえますということをおっしゃっていたお客さんがおられましたということが耳に入ったものですから、これは対策を考えなければいけないということでありまして、スーパーはくとの乗り心地のよさ、揺れない列車、快適な鉄道旅行というものを目指して、例えばレール交換ですとか路盤の突き固め、こういうことを強力に推し進めて、何とか乗り心地のよさを確保して、新たな旅行需要の掘り起こしを図りたいということを考えております。当面の課題としますと、そういった営業面ですとか施設面での対応をちょっと考えておるところでございます。
 次にお話ございました大規模資産の将来の維持管理のことでございます。これにつきましてはペーパーをちょっとごらんいただきたいのですけれども、下から2番目に保有資産、取得価格と上げております。土木構造物、軌道ですとか高架橋、トンネル、この取得価額が354億円、これが大半を占めますけれども、その次に機械設備というのがございます。信号設備ですとか通信設備でございます。これが57億。等々ございまして、合計で470億ほどの資産がございます。
 それで、智頭線といいますのは、開業から19年ほどなりますけれども、鉄道施設そのものは旧鉄道の新線建設で昭和41年ごろから工事に着手しておりますので、現在のところ、できて大体40年から45年経過しております。このこともありまして、施設の老朽化が進みまして、その修繕費が増加傾向にあるということでございます。しかも、開業時、昔の鉄建公団から無償譲渡されたものが約400億以上ございまして、無償でありますので減価償却ができておりません。そのために、毎年若干の積立金としては計上しておりますけれども、財源といいますか、経費が十分確保されているとは言えない状況にございます。こういった問題がございます。
 このような状況の中で、このペーパーに上げております機械設備の信号設備ですとか通信設備は耐用年数が短いものでして19年程度でありまして、傷みが出てきておりまして、特に信号設備のPRCといいますか、集中制御装置のような我が社の運行の根幹をなすようなシステムにつきましては、1億以上かかっておりますが既に更新しております。そういったことで、耐用年数の短い信号設備ですとか通信設備の更新を控えております。こういったものは大体約57億あるということでございます。
 もう1つの大きな土木構造物でございます。これに対する我が社が現在行っている工事でございますけれども、安全運行を確保するために、できる限り速やかに必要な修繕を行うということによりまして資産の現状を維持していくことを基本にいたしております。これによりまして、早く修繕すれば資産も長く使えるということのようでございますので、少しずつでありますけれども修繕を計画的に進めておるということでございます。したがいまして、土木構造物の新規構築など大規模な資産の更新工事は、その都度修繕していけば現時点では必要ないというふうに考えております。したがいまして、現在、緊急修繕は当然速やかに対処する必要がございますけれども、それ以外のものにつきましては修繕の平準化を図って、年次計画を立てて順次進めておるところでございます。
 次の車両の更新でございます。ペーパーごらんいただきますように、特急車両が34両、普通車両10両を持っておりまして、約80億の経費がかかっております。この現有車両も法定耐用年数が11年でございますので、やはり耐用年数超えますと傷みもひどくなります。したがいまして、毎年車両の検査費ですとか修繕費というものが増加をしてきております。金額的にいいましたら大体7億円から8億円ぐらいかかっております。
 この更新に取り組まなければならないということでございまして、JRの状況を参考にしまして、特急列車につきましては開業してからといいますか、使い出して大体30年後、ですから平成35年ごろになりますけれども、そこから順次車両の更新にかかりたいと思っております。普通列車につきましては、できてから40年後、大体平成45年ごろから順次車両の更新にかかっていきたいというふうに思っております。
 この更新の財源でありますけれども、約80億円を見込んでおります。ただ、この前と同じように資金調達の方法といたしまして、全額銀行借り入れを想定いたしますと、収支状況、返済金の負担等からいいまして、将来資金ショートを生ずるおそれがあると思っております。したがいまして、今後の経営状況にもよりますけれども、増資ですとか、あるいは補助金の交付をお願いしなければならないのかなというふうに考えておるところでございます。
 これに関連いたしまして、輸送面でございますけれども、先ほどお話ししました車両の更新に大きくかかわってきますけれども、要するに更新する車両をディーゼル車にするのか電車にするのかということでございます。
 以前からお客様の我が社に対する要望としまして一番多いのが高速化でございます。これが実現できれば、速い鉄道、便利な鉄道として新しい鉄道のお客様を掘り起こすことができますので、お客様の利用の増加につながってくるものだと思っております。したがいまして、今、山陰新幹線ですとか電化ということが盛んに出ておりますけれども、我が社にとりましては大変ありがたい動きだと受けとめております。当然我が社単独ではできませんので、地域で議論していただき、さらに公共施策として高めていただくことを期待しておるところでございます。
 高速に関連しまして、現状におきましても因備線の智頭~鳥取間でありますけれども、この路盤強化が進めば高速化も進むのではないかと思っております。もちろんJR西日本も今因備線にコンクリート枕木など導入しておられますけれども、JRの理解を得て、補助金等を投入されるなどして路盤強化を早めていただきたいと、そういうことができないかというふうに思っておるところでございます。因美線の路盤強化が進みますと、先ほど申しましたスーパーはくとがよく揺れるなということの対応策にもなるのではないかというふうに思っております。

◎前田委員長
 よくわかりました。
 それでは、各委員の御意見をどうぞ。

○稲田委員
 質問をさせていただきたいと思いますが、今地図もざっと見させていただきました。私はなかなかいいパンフレットだなと思いながら見させていただいておるわけですが……(「それは若桜鉄道」と呼ぶ者あり)これは若桜ですか。いずれにしても、どちらにもやっぱり共通の問題点があると思いますが、結局、昔はこれは国鉄の時代の一支線であった、それを払い下げてこういう鉄道会社をつくられたという経緯の中で、大変厳しいことを言うようなのですけれども、国鉄が切り捨てたものであるわけです。合理化の政策によって切り捨てたもの。でも、それを拾い上げて、それを何とか活用しようという、ここの努力は本当に頭の下がる思いがするわけですが、もともと運命的にそういったものがあるということもよくよく認識しておく必要があるというように思うわけです。これが全く新たな鉄道を建設した、あるいはAとBの地点で有効な鉄道連絡網ができれば非常にいいという、そういうものではなくて、当時の国鉄の考えとしては、これはちょっと重荷になるなという感じがあったわけですから、十分にそこのところを踏まえていただいて、私が思いますのは、こういう言い方がいいのかどうかわかりませんが、余り背伸びをしないというのが私の基本的な持論であります。私も公聴会なんかに出たりしたときによく言いますのは、余り背伸びをしないことですよということを言うのです。それはやっぱり地域的にも限られております。原資、資産も限られております。それから、もともと鉄道そのものがそういう宿命を負って今日に至っておるということもあるわけですから、余り背伸びをしないことだということが、これからこれを運営してく上に必要なことではないかということを私は素人なりに思うわけですが、そこで、そういったことに関連してなのですが、お伺いしたいのが、今こうやって中・長期的な課題もざっと説明をいただいたのですけれども、そもそも経営をなさっている経営陣の方々の、言葉がいいかどうかわかりませんが弱小の鉄道網、そういう路線を持っておられる鉄道会社、そういった方々、経営をしておられる方々が、まず第1点としてどういう思いで経営に参画をしておられるのかというところをいつもやっぱり聞いてみたい聞いてみたいと思ってずっときました。普通であれば、本当に赤字赤字がずっと続いているからやめてしまおうという、簡単にそういう考え方も成り立っていくわけです。ですから、そういう部分でどういうお考えなのかということをもう少しかみ砕いてお聞かせいただければと思います。

●池上参考人
 確かにおっしゃいますように、もともと国鉄の時代に開業しかけたのですけれども、結局、経営状況もありますし、もともと山岳鉄道でございまして、もともと人口が少ないところでありますので、基本的にそこで鉄道を経営するということは難しいであろうというのは当然理解しております。ただ、我が社、沿線住民の生活を守るだけではなくて、都市間輸送といいますか、特急列車を走らせております。京阪神から山陰、それから山陽から山陰という特急列車を走らせておりますので、これによって産業振興ですとか観光振興ですとか、そういったことに寄与するであろう、貢献するであろうということで、何といいますか、そういった存在意義というものを認めて経営を進めておるということでございます。現実に地域の方から期待もしていただいておりますので、何とかこれを発展していきたいと思っているところでございます。

○稲田委員
 なぜそういう質問を差し上げたかといいますと、要するに私はむしろ逆に開き直ったほうがいいという気持ちを持っているわけです。ですから、線が短いわけですから、通勤というよりもむしろ全面的に例えば観光だけやるとか、非常に特化をする必要があるのではないかと思います。ゆっくり走るとか。速く走るのではなくて、高速化するのではなくてゆっくり走る。この前視察に行きまして、それに類することを委員長と話したことがあるのですよ。私は非常におもしろい考えだと思います。
 それから、揺れるということをおっしゃいました。路盤のこともあるのですけれども、これも逆に、今の伯備線なんかも、振り子式というのは非常によく揺れるのですね。ですけれども、揺れるということだって一つの観光に役立てられないこともないのではないか。ゆっくりがあるのなら揺れるということだってあるのではないかという気がするわけです。そういう意味があって、基本的にどういうお考えなのかということを聞きたかったということです。

●池上参考人
 おっしゃいますように、確かに今は観光に特化した流れになりつつあります。それは認めております。我々は当然それを意識してやっております。

○藤縄委員
 稲田委員と結論的には同じような話になってくると思うのですけれども、1つのポイントが、ビジネス客が減ったということが1つ。シフトをどっちに向けるかという一つのポイントだろうと思いますし、もう1つがデスティネーションキャンペーンで新しい商品をつくったら増加したということも大きなポイントだと思います。そこら辺の状況を考えてこれから――僕は特化はなかなか難しいと思っています、どちらかにということは。だけれども、そうはいってもビジネス客を放さないようにしながら観光のほうにということにせざるを得ないだろうと思っていますけれども、そこら辺の仕組みというか、そこにかかっておるというふうに思っていますけれども、そこら辺の考えを聞かせていただきたい。

●池上参考人
 確かにビジネス客が減っております。我々がビジネス客を大切にしたいのは、ビジネス客というのは安定したお客さんなのです。ですから、沿線で景気が回復してきますといろいろ会社も来てくれるでしょう。そうなると、やはりビジネス客がふえてまいりますので、これはぜひともお願いしたいと。これは間違いなしに安定したお客さんであります。
 もう一つの観光客のほうでありますけれども、確かにデスティネーションキャンペーンでふえました。もちろんお安い商品なども大々的に売りました。確かにお客様もふえていますけれども、収入は若干少な目になっております。そういうこともございまして、やはり我々としましても、以前と同じようにお客さんの6割がビジネス、4割が観光客と、こういう形が本当は理想的だと思っておりますけれども、今はビジネス客がむしろ減っておりますので、その減った分を観光客の増加で埋めなければならないという状況になってきておりますので、そういったお安い商品なんかも積極的に発売して、確保を図っているところでございます。

○藤縄委員
 薄利多売みたいなことも出てくるでしょうけれども、そうなれば社員の皆さんは大変つらいことも出てくることだろうと思いますけれども、それはやっぱり頑張っていただかないとというふうに思いました。

○国岡委員
 智頭急行さんは地元の人を雇用していただいて、地域密着型のような会社で、そうした中で、私も地域の一町民として、どうしてもこれをしっかり存続していただきたいと思います。
 そんな中で、特急のさらなる高速化というのを私は当然必要だと思います。それはビジネス客に特化してでも。言われたように智頭から鳥取間、この路線に入ると急にスピードが落ちます。当然です。そこはこれからJR西日本さんと協議していかなければならないのですが、普通列車のほうですね、あれをもっと特色を出すことができないかと思うのです。先ほどお話がありましたゆっくり走らせる。路線の関係もあるでしょうけれども、普通列車のほうをもっと特色を出して、おもしろいものに仕上げていく。若桜鉄道さんのほうもSLだとかいろいろなことを考えておられますけれども、智頭急行のほうも普通列車をもうちょっとおもしろいことができないか。そして、会社の中でも若手の社員さんでいろいろな知恵を出されて取り組みをされているではないですか。あれをもっと有効に。車両のほうも更新だとかいろいろなことが出てきますけれども、やっぱりいろいろなおもしろい取り組みにつなげていくということ、そこはどうお考えなのでしょうか。

●池上参考人
 普通列車でございますけれども、お客さんがずっと減ってきております。どうやってふやすか。一つの方法として、いろいろとイベントを打ったりイベント列車走らせたり、やってきております。
 確かに、おっしゃいましたようにゆっくり走ると。今特急が走るものですから、そうゆっくりも走れないものでありまして、何とか特色のある普通列車ということもちょっと考えていかないといけないかと。今御指摘がありまして、普通の通勤通学でなくて観光客に乗っていただけるような普通列車ですね、そういったことも検討してみたいと思います。

○興治委員
 私、京阪神のほうに友達なんかいまして、やっぱりすごく揺れると、何とかならないのかということをよく言われるのです。今、揺れることについて対策とられるということでしたので、それをしっかりやっていただく必要があるのではないか。ちょっとイメージが悪くなってしまうのです。向こうの人は電車に乗っていて、余り揺れないのだと思うのですよ。だから殊さらそう思われるのではないかという気がします。
 減価償却されていないのだけれども、積み立てがあるというお話だったですが、幾らぐらいあって、35年から車両の更新というお話なのですけれども、それについて計画がどのようになっているのか、ざっとでいいですから教えてください。
 それと土木構造物、機械設備なのですけれども、これは智頭から上郡の間ということで理解していいのでしょうか。その点をお願いしたいと思います。

●池上参考人
 まず揺れのことですけれども、このところずっと基盤の整備を進めておりまして、以前と比べますとよくなっております。我々もちょっと気になりまして、ふだんからずっと現場を見て歩いております。
 列車の更新の財源ですが、現在内部留保といたしまして20億ほど持っております。そこにありますように、車両の更新が全体で80億でありますので、当然足りるわけがございませんので、特急列車でいきましたら平成35年から5年ほどかけて、これは一気に改修はできませんので、1編成ずつといいますか、そういった単位で更新を考えております。
 普通列車も10両ありますけれども、これも同じように経営状況を考えながら順次更新をしていきたいというふうに考えております。
 構造物、これはおっしゃいますとおり我が社の56.1キロの範囲内の話でございます。智頭から上郡間であります。

○興治委員
 さっきおっしゃったように、ビジネス客の減少を観光客で補っていこうという考え方をとらざるを得ないのだろうと思うのです。そのために、やっぱり鳥取県の観光地なんかをどんどん発信していかないといけないと思うのです。だから県内の、あるいは島根県も含めて、観光地、あるいは観光施設、観光業者とのいろいろな連携、さっき旅行商品の開発というお話もあったのですけれども、それらにも取り組んでいかないといけない。特急スーパーはくとに乗って観光に来ることによって、こんなことがあるのだということを観光客に対して印象づけていくということが必要だと思うのです。その辺を工夫していただきたいということ。
 車両の中に観光パンフレットなんかを置くようなところがあるのですけれども、何となく雑然と置いてあって、しかもそこら辺にある、何か斜めにかけるようなものがぽんと置いてあるだけなのですよ、たしか。だったのです。だから、もう少し魅力ある内装、JR九州は内装が非常に魅力がありました。内装を見ることによって観光地の魅力が伝わってくるみたいな感じもありましたし、さらに気を使ってそのあたりをアピールしていただけたらと思いました。

●池上参考人
 最初の件につきましては、実は商品開発は我が社ではなくてJRと一緒になってやっておりますので、当然地域の観光団体ですとか、そういったものと連携をとりながらそのあたりはやっております。
 車両のパンフレットのことでございますけれども、今回デスティネーションキャンペーンのときにパンフレットを入れておりますけれども、実はこれは我が社ではなくて鳥取県のほうが入れられたということでございます。もちろん今後のこともございますので、そのあたりは今後話をさせていただきたいと思います。
 内装の関係でございます。平成9年、10年、11年とかけて内装をリニューアルいたしました。改装したばかりでございまして、先ほどの御意見につきましては大変私どもも気になっておりまして、今後そういったリニューアルですとか、あるいは車両更新の場合には、当然そのあたりは考えて対応していきたいというふうに思っております。

○福田副委員長
 皆さん言われた後でほとんど出尽くした感がありますけれども、私も1点、池上社長に要望といいますか、お願いであります。
 鳥取三洋電機とか日立金属とかがああいう状況になって、鳥取市内のビジネスホテルもかなり影響を受けているということで、同じようにやっぱりスーパーはくとも影響を受けているのだろうと思っていますので、引き続きビジネス客は努力をしていただきたいと思うわけでありますが、1点私が思いますのが、京阪神から鳥取に向かうスーパーはくとの中の1本を今後リゾート特急を走らせていただいたらと思います。
 というのが、例えば近鉄でいいますと伊勢志摩ライナーとか、小田急でいうとロマンスカーであるとか、この間この常任委員会で視察に行かせてもらったJR九州のゆふいんの森とか、都市から地方の観光地に向かうような、特に温泉地に向かうようなものに一つ何か、かなり目玉になるような列車を、乗ることそのものが観光みたいなものをつくっていただけたらいいなと思います。
 今興治委員が言われましたけれども、スーパーはくとも既に山陰の新幹線といってグッドデザイン賞もとられて、鉄道マニアの中ではかなり有名な人気の列車でありますし、特に中井窯の手洗いであるとか智頭杉の格子であるとか、関心がある方には大変興味を持って見ていただけていると思っています。
 この間、私皆さんとゆふいんの森に乗って、今稲田委員が言われましたけれども、沿線を走っていると手振りの運動みたいなことをやっていて、田んぼのおばあさんとかが手を振るわけです。あと、とまらない駅もゆっくりそこを通っていって、そこのおかみさん方が手をお客様に振っておられたような感じがしました。若桜鉄道も沿線活性化協議会あるので、例えば高速道路が通って一番打撃があるのはやっぱり智頭の観光だったりしますね、上を通ってしまうので。智頭急行は智頭にとまるので、例えば森林セラピーであるとか、ああいったこともやっぱりスーパーはくとでないと都市でお客さんをつかまえることはなかなからできないと思うので、そういう何か沿線で連携した観光運動を展開していただきたいと思います。
 もう1点、内装の話が出たので私は言いませんけれども、今募集していますけれども、JR九州の七つ星という最高級のクルーズトレインの説明会が先般名古屋であって、私はちょっと行ってきたのです。実はSLを見に行ってきたのですけれども、たまたま名古屋で七つ星のクルーズトレインの商品説明会をやっていたので、そこにちょっと入らせていただいて、2時間ばかり商品説明会を聞いておりましたけれども、女性の乗務員は帝国ホテルとオリエンタルランド、東京ディズニーランドで研修を受けた者しか乗せないと言っておりました。その中にはJALのキャビンアテンダント経験者が1割入っていると言っていました。ほかにない乗務員のレベルの高さを価値にしているということを言われていましたけれども、スーパーはくとも女性の乗務員さんがおられますね。せっかくいらっしゃるのであれば、切符だけ確認をされるだけではなくて、何か付加価値のついたような、何かそういうサービスが列車であれば非常にいいなと。

●池上参考人
 これは全体の話なのですけれども、先ほどお話ございましたように車両そのもの、輸送サービスそのものが観光資源だというふうにおっしゃいました。まさにそのとおりだと思って、恐らくこれからの流れはそうではないかと思っています。先ほどお話のございましたリゾート列車ですとか、それから沿線との連携ですとか七つ星の関係ですとか、そういったものを今後の車両の更新ですとかに向けて検討させていただきたいと思います。御指摘はごもっともだと思っております。
 乗務員のあり方でございますけれども、1点気になりますのが、多分JR九州なんかはキャビンアテンダントといって、恐らく車掌とは別の乗務員でないかと思います。車掌は車掌で、列車運転取り扱いといいますか、走り出しましたら運転手ばかりでなく、車掌も運転の責任を負っていますので、なかなか……。

◎前田委員長
 男性でしたよ。だから、別の会社の人だった。(「別の、そうですか」と呼ぶ者あり)ただ、臨時ではないと言っておった。きちんとした社員を使っておる、それが売りだと。

●池上参考人
 それは何といいますか、これからの課題だと思いますので、お聞きをしておきたいと思います。

◎前田委員長
 では、一応智頭鉄道を終わりにして、次は若桜鉄道に入りたいと思います。
 それでは、若桜鉄道の原卓也様に私のほうから総括的な質問をさせていただきます。
 実は私のことになるのですけれども、以前交通政策課長をしておりまして、若桜鉄道のことについては非常に苦労しました。苦労したというのは、沿線人口がどんどん減るのです、通勤通学が。その中で若桜鉄道をいかに残すか、存続させるか、そのことばかりに傾注したわけでありますが、沿線人口が減るというのはこれはどうしようもない。それで私が言ったのは、とにかく観光客を入れて乗車のお客さんを維持するしかない、これが1つでした。2つ目が、八頭高の前に駅をつくりました。鳥取からの通学者をぜひとも入れようということをしておりました。いろいろなことをしたのですが、今の現状はどうなのか、それから、これから若桜鉄道をどのようにして存続させるか、その2点につきまして、社長の御意見を伺いたいと思います。

●原参考人
 先ほどの現状というのは、レジュメの課題のところにちょっと……。

◎前田委員長
 これを含めて説明してください。

●原参考人
 書いてあると思うのですけれども、実は若桜町は国勢調査をするたびに500人ずつどんどんどんどん減っていくということで、それから沿線の住民の方も大幅に減って、八頭町は減り方がちょっと少ないのですけれども――少ないというのは旧郡家町のほうですね、あの辺は若桜とか八頭町の奥の方が全部出てこられるので減り方は少ないのですけれども、若桜町はそのような格好でどんどん減っていくものですから、なかなか乗車人員は持ってこれないなというところがあるわけで、私がちょうど社長になったときに、平成19年に上下分離があったものですから、そのときからともかく観光で鉄道を残すよりほかに道はないねという話をいたしまして、鉄道を外してしまうと特に沿線がだめになってしまって、人が住めなくなるような格好になるものですから、ぜひともその減り分は京阪神なり名古屋方面からお客さんを引っ張ってくるという格好で、収入の減少をそれで補おうという格好で考えておりますので、ぜひともこれからは観光に力を入れていきたいと思っております。
 八頭高の関係ですけれども、今若桜谷の子供が大変少なくなっております。それで、若桜谷のほうから八頭高なり鳥取の学校に通う高校生が減少しておるものですから旅客運輸収入は減っておりますが、鳥取方面から八頭高に通う生徒に乗っていただけますので、この表を見ていただくとわかるのですけれども、21年、22年は40万を切ったのですけれども、23年になってから八頭高の生徒が鳥取方面から上がってくるものですから、年間2万ほどふえてくるような状態になっております。いずれにしても、八頭高~郡家間の運賃ですので収入は減りますけれども、乗客はふえておるという状況です。

◎前田委員長
 順次皆さんの御意見を伺いたいと思います。

○稲田委員
 まず1点、社長にお伺いしたいのは、先ほど池上社長のほうに質問いたしました同じ質問を、基本的にどういうスタンスで経営に臨まれておるのかということをまずお伺いいたしたいと思って、同じ質問をさせていただきたいと思います。
 もう1点がSLのことですけれども、これは結構はやっておりまして、あちこちの線でやっておるわけです。ですから、観光客には余り目新しさというものがない。どうやってSLを使って目新しさを出していくかというと、そういうことが可能かどうかわかりませんが、例えば短い区間でもいいですからSLを運転させてやるとか、何かそういったような思い切ったことをやらないと、何か画期的なことをやらないと、やはり今の日本の現状からして、人口は減る、中山間地にもそういったしわ寄せがどんどんどんどん及んでくるという中では、決して明るい希望というのは持てないというのが私の率直な感想なのです。ですから、何か斬新なアイデア、斬新なもの、そういったようなものを、今言いましたようなSLのそういったものとか、そういうようなものをやっていくようなお考えがあるのかないのか、その2点をお伺いさせていただきたいと思います。

●原参考人
 長期的な視点という格好になろうかと思うのですけれども、長期的には沿線全体を、昨年ですか鳥取県知事が言っておられましたようにミュージアム構想という格好があるのですけれども、そのような格好で沿線の各駅を観光地にしたいとは思っております。そのためには、御存じのように例の隼駅であったり、それから今船岡駅が地域のマーケットとかお祭りもしておられますし、それから安部駅におきましては寅さんで売り出しておられまして、それから桜を見せると。
 先ほど持ってきたパンフレットの中に過去の取り組みを大体網羅して、これは若桜鉄道沿線活性化協議会がつくったのですけれども、このような格好でこういうのがありますよというパンフレット、こちらのほうで一応デザインいたしまして、業者にいろいろ話をしまして、こういうのをつくっております。そのような格好で、ともかく地域に鉄道を残すためには観光で何とかお客さんを引っ張ってこないといけないというスタンスでおりますので、その辺のところをよろしくお願いしたいと思います。
 SLを活用してのというのがありましたけれども、先ほど智頭急行さんの質問の中にありましたように、2年後にはDLの機関車を使って郡家~若桜間、今普通列車で30分で走るのですけれども、1時間かけてゆっくり走ろうかと思っております。そのための12系客車をおととしですか、JR四国から3両買ってきまして、その中を、先ほど皆さんが言われたようにJR九州の水戸岡さんのデザインをまねたというわけでもないですけれども、水戸岡さんのところが、JR九州が改装するための会社、九州車輛資材という会社があるのですけれども、その会社に見積もりを出して、一応見積もりをいただいております。今の12系客車は100人ぐらいしか乗れないものですから、100人ぐらいではちょっとペイができないもので、ぜひとも180人ぐらいの乗車で、真ん中の車両に一応JR九州みたいにカウンターをつけて、それから外の景色が見られる座席をつくりたいと思っております。それで前後の車両につきましては普通の座席、リクライニングの座席をつけてという格好で一応お願いをして、見積もりを今とったところです。ですけれども、観光列車を走らせるためにはいろいろ問題があるものですから、まだこれからです。今後いろいろ検討して、2年後にはDLによる客車の列車、それから5年後にはぜひともSLにかかっていきたいと思っております。

○稲田委員
 若桜鉄道さんもJRの影響というのはあるのですか。

●原参考人
 郡家から鳥取駅まではJRの因備線ですので、郡家駅を活用するためにはやっぱりJRとの話し合い、あるいはコンタクトが必要です。若桜線内だけであればそうではないのですけれども、やはりJRとの取り決めとかやり方はいろいろあろうかと思います。

○藤縄委員
 観光で生きるということですから、二次交通みたいな役割だと思うのですね。そうなると、鳥取から若桜線に乗ると、郡家から若桜線に乗るということになると、鳥取のほうがはるかに多いわけでしょう。そうなると、九州のように新幹線の二次交通みたいな状況ではないですから、それは基本的に厳しいだろうと思っております。
 それで、これを今見させていただいて、若桜はスポットが非常に多くあって、氷ノ山もあり、まちもあるのだけれども、例えば安部だとか氷ノ山だとかに行く三次的な交通というものが僕は不可欠だと思うのですよ、若桜線自体が観光で生き残ろうと思えば。そこら辺のことをどう考えておられるのか聞かせてください。
●原参考人
 今、観光で大手エージェント等に売り出しているのは、今のことですから片道は観光バスで来るのです。それで、観光バスで安部の駅から乗っていただいたり、途中の駅から乗っていただくというのと、それから帰りに寄っていただくという格好にしております。
 JRさんで旅行商品を組むと大変お金が高くなるものですから、旅行会社はほとんどが今バスです。バスで若桜鉄道を見学に来られるときには、片道はぜひとも乗ってくださいよという取り決めを旅行会社と結んで、各観光地の中を見たりするのに880円というお金をいただいておるのです。その中には若桜~郡家間の乗車運賃も含まれておるのですけれども、そういう格好でパッケージでやっておりますので、JRさんで団体客が来るというのはほとんどないのです。ですから、SLが走ればJRさんもそれなりの取り組みをやっていただけるのかなと思っておるのですけれども、今のところは観光会社を相手に、バスでやっております。

○藤縄委員
 僕は、氷ノ山が非常に魅力的だと思っているのですよ。我が家も冬はスキー、夏はバンガローで毎年上がっておりました。若桜駅から氷ノ山までということは、現状はどうなのですか。

●原参考人
 氷ノ山は確かに魅力あるのですけれども、実は氷ノ山、この前道がうまいぐあいに通ったのですけれども、大分近くなりましたけれども、お泊まりのお客さんが、若桜鉄道を見学されたお客さんがみんな兵庫県に行ってしまう。兵庫県の浜坂の辺とかスキー場のホテルとか、向こうのほうに行ってしまうのです。なぜかというと便が悪いということを言われますし、それからお金が高いし、ちょっと古いと。私はあそこの観光事業団の理事もしておりますので、客室を畳の部屋ではなく個室にしたらどうですかと言うのですけれども、それもお金かかるし、町がお金を出してくれないということで、今は修学旅行でも個室にみんな入りますよという話をしたのと、それからもう1つ、スキー場のリフトがあるのですけれども、長野県とかあちらの観光地はゴンドラか、ロープウエーの大きなのを下げておるのです。それで、夏にリフトで上がっておりてくるというのはちょっと難しいから、今度更新期が来たらゴンドラをつけたらどうですかという話をしておるのです。氷ノ山のほうもいろいろ考えておるようですし、できるならぜひとも一緒に、若桜駅のほうを見てもらって、若桜町に泊まっていただくという格好で氷ノ山のほうも考えていきたいとは思っております。

○国岡委員
 皆さん大概同じような話になると思います。列車自体を観光にと言われました。私は一つ思いますのが、前回の常任委員会でも言ったのですけれども、若桜鉄道さんと智頭急行さん、この連携は絶対必要だと思うのです。鳥取から郡家というのはあるのですけれども、鳥取に来る自体どういう交通網があるのか。智頭急行さんを経由して来る方が多いと思うのです。やっぱりそこの連携をしっかりして、先ほどお話ししました智頭急行さんの普通列車であるとか、特色を出して観光客を呼んでくる。そして、郡家の駅から今度はもっと趣のある若桜鉄道さんに乗りかえて観光を楽しまれる。鳥取に来ること自体が観光だと、列車の観光だというふうに私は持っていくべきではないかというふうに思っているのです。帰りはスーパーはくとに乗っていただいてびゅんと帰っていただければいいと思いますので、連携することが両者の一番の得になることだと思いますけれども、その辺は若桜鉄道さんはどのようにお考えでしょうか。

●原参考人
 それは大変結構なことだと思いますけれども、去年の春だったのですけれども、この東部地区を1枚の切符で周遊できるようなことをやりましょうというところで、JRを介してやって、米子支社とはうまくいったのですけれども、本社でだめだと言われましたということで、智頭急行さんと若桜鉄道は中にJR線をどうしても挟んでおるものですから、JRと若桜鉄道、智頭急行という3者を何らかの形で結びつけるような格好の企画を立てなければならないと思っております。実際、去年JR本社でつぶされておりますので、その辺のところをJRの営業のほうともう一遍話をして、できればおもしろいことができるかなと思っております。
 見本はJR九州がやっておりまして、あそこは私鉄に乗れますし、JR九州の中も乗れますし、第三セクターの鉄道会社も乗れるというパスをつくっておりますので、できないことはないと思うのですけれども、今後の課題であろうかとは思っております。

●池上参考人
 スーパーはくとのほうは、郡家駅はスーパーはくとの停車駅でありますので、できるものなら当然やってみたいと思います。
 1つ、これはちょっと連携かどうかわかりませんけれども、去年のデスティネーションキャンペーンのときに地方鉄道を資源にしたツアーが加わりまして、智頭急行の普通列車と若桜鉄道の普通列車と我が社の車両基地とか、鉄道そのものが資源になるという、いわゆる鉄ちゃんを対象にした商品がございました。そのときに3,000人だか来ておられました。そういったのも一つの例として、これは連携ということではないですけれども、そういった商品もありました。多分にそういうところを意識して考えてみたいと思います。

○興治委員
 いろいろ出ているのですけれども、SL復活募金の集まりぐあいとか、ちょっと私もよくわからないのですけれども、募金の種類、座席オーナーとかあるのですけれども、何か特典があるのでしょうか。何かそういうものが必要なのだろうとは思うのですけれども、いかがですか。

●原参考人
 最初にSLの特典について、一番裏側に書いてあるのですけれども、一応御寄附をいただいた方々には大きな記念の銘板をつくって、そこに皆さんのお名前を書くという格好にしております。それから、サポート会員というのは1万円を支払われるのですけれども、サポート会員につきましては、観光列車が走り出したら年間2枚ずつ3年間招待券を出すということにしております。座席オーナーというのは2万円ですけれども、これも一緒で、年間2枚ずつ招待券を3年間出す、いつでも使えるやつを出すということにしております。
 SL募金につきましては、やっと500万ちょっと超えるところが1年で集まっております。
 それで、この前D26というディーゼル機関車を購入したものですから、大半は使ってしまいまして、これからまだ一踏ん張りしないといけないかなとは思っております。ですから、現在のところは540~550万今集まっておると思います。

○興治委員
 非常に頑張っていらっしゃるなというふうに思います。ただ、もう一工夫、二工夫、ちょっと私もアイデアがないのですけれども、募金を全国から集めるために、福田副委員長なんかは詳しいとは思うのですけれども、SLファンとか鉄道ファンというのは相当の数全国にいらっしゃると思うのです。そういった人たちの関心を喚起し、募金という形で応援してあげようというような機運の醸成とかネットワークづくりとか、何かそんなところでもう一工夫されるといいのではないかという気がしました。

●原参考人
 昨年の10月に、全国の鉄道保存協会の総会を誘致しまして、氷ノ山でやりました。氷太くんでやったのですけれども、そのときにもぜひとも募金をよろしくお願いしますということで、パンフレットをつくって皆さんにお配りしております。それから、県外に時々営業に出るときに、そのパンフレットも持って回れということで、パンフレットを一応持って回ってやっております。それから、もちろんインターネットにも出しておりますし、そういうところで今のところはやっておりますけれども、もうちょっと頑張らないといけないとは思っております。

○福田副委員長
 私は地元ですので特にないのですけれども、御承知のとおりで、若桜鉄道というのは今旅雑誌以外ですね、特に趣味の雑誌で、鳥取県内で一番発信力のある資源ではないかと思っています。旅雑誌とか鉄道雑誌ではなくて、要は40代、50代の都会の方が読む趣味の雑誌で鳥取県で一番出てくるのが若桜鉄道だと思っています。なので、あとはこれだけ知名度もあるし魅力的な資源だということは全国みんなわかっているわけで、あとはSLを走らせるだけだというふうに思っています。
 そのやり方はちょっとまだわからないですけれども、前田委員長に今非常に応援をしていただいて、もっと県が前に出るべきだということですので、僕は地元の県議会議員として推進を絶対していきたいと思っています。

◎前田委員長
 松田課長、もうちょっと前に出ろと。出資者だよ。

●松田交通政策課長
 要は、沿線の人口が減っていくという状況の中で、生き残りというか地域の活性化ということを考えたときには、観光客というか、そういう方も含めて、地元の方の利用というのは当然必要ではあります。観光というのが非常に重要なポイントだと思っておりますので、当然それは観光担当課任せにするのではなくて、観光という観点からも利用につながるような取り組みというものも、その辺は地元と意見交換をしながらやっていきたいと思っております。

◎前田委員長
 何か語尾がはっきりしない。

●松田交通政策課長
 地元との意見交換をしながら、観光につながるような取り組みというのをやっていきたいと思っております。

○福田副委員長
 頑張ってまいりましょう。
 そんなことで、知名度もあって、全国でも注目の資源であるということはみんなわかっているわけですけれども、この間JR九州に行っていたときに、JR九州の営業課長が私の質問に対して答えられました。鉄道マニアにだけの魅力ではなくて、それ以外を目標にしているのだということでした。和歌山電鐵貴志川線、たま電車ですね、あそこも鉄道マニアもですけれども、やっぱり関西圏、また全国から親子連れの多くの観光客でにぎわっています。
 僕は一つ若桜鉄道で気になるのは、観光パンフレットがいっぱいあって、コンセプトが結構ばらばらなのです。JR九州のを見てほしいと思うのですけれども、コンセプトが物すごくしっかりしているのです。都会の若い女性が乗ってみたくなるようなパンフレットになっていて、要は高級ホテルとか高級旅館のパンフレットでありまして、そういうコンセプトとか、そういう広報をきちんと定めていただいて、さらに魅力的な売り方をしていただきたい。希望です。

●原参考人
 確かに、JR全般ですけれども、特にJR九州は、この前ある社長さんと話をしたときに、おたくは幾らの弁当を出しておられるのかと言われるものですから、うちは1,000円ですと言ったのです。1,000円でないとなかなか観光客に買っていただけませんからと言ったら、うちは3,000円のを出しておると言うのです。それで売れますかと言うと、売れると言うのです。そのような高級なイメージでうちは売り込んでおるからと言われるものですから、その辺のところが若桜鉄道にはちょっと欠けておるなというところがあるのです。
 ですから総合的に、先ほど言われたようにそのような基本戦略を立てて、それに結びつけるようなPRの仕方を考えていかなければならないかなとは思っておりますので、大いに参考にして今後やっていきたいと思います。ありがとうございます。

◎前田委員長
 20分までですから、もうしばらく時間がありまして、智頭急行、若桜鉄道にも限りませんので、やっていただきたいと思います。
 私が2~3質問したいのですけれども、きょういろいろな話が出たのですけれども、1つは、原社長さんがおっしゃられたJRと智頭急と若桜鉄道の協議の場というのは本当に必要ではないかと思うのですけれども、原社長さんはさっき言われましたのでいいですが、池上社長の所見を伺いたい。その後中山部長に所感を伺いたいと思います。

●池上参考人
 我が社とJRというのはいろいろ協議の場がございます。それに若桜鉄道を加えてと。どうでしょう。先ほどお話ししました連携をとるとか、そういったことにつきましては意義があると思いますけれども。

◎前田委員長
 高速鉄道ではないですよ、今話しているのは。智頭急行の都市間輸送の話ではない。観光の面での協議の場というのが必要ではないですかと言っておるのですよ。

●池上参考人
 そういったことでありましたら、観光にかかわる鉄道連携みたいなことからすれば意義があるというふうに思います。

◎前田委員長
 私が岡山で一つ商品を見たのが、津山駅ですよ。かなり保存している。あれを新幹線で見に来て、それで津山まで行って、津山から郡家まで運んできて、今度は若桜鉄道に乗せて、それでまた郡家からスーパーはくとで返すと、こういうルートの商品を見ましたよ。割合人気があるのだそうだ、鉄道施設のファンには。そういうこともちゃんとやっておるではないですか、JR自身が。それはなぜかといったら、新幹線を使わせるためですよ。どうですか。やってみてくださいよ。

●池上参考人
 もちろんそういうあれができればやっていきたいと思います。

◎前田委員長
 だから、何が言いたいかといったら、観光ですよ。観光でしか生きる道はないではないですか、智頭鉄道だって。そう思うのです。

●中山企画部長
 お話をお伺いさせていただきながら、2つの鉄道を守るという意味では方向性もはっきりしているわけでございます。恐らく観光というところがターゲットとして、ただし、観光でもどういった観光をターゲットに、マーケットが一番大きくて、収支がちゃんと立つようなことになるのかというあたりのプランみたいなものですね、関係者の中で一回協議しないといけないと思います。
 恐らく観光という話になると、先ほどJRも含めて地元の観光協会の方だとか観光業者の方だとか市町村だとかいろいろな方が寄って、やはり鉄道を通して、具体的に言えば、いかに関西から来ていただくかというふうな取り組みをしていきたいと思います。
 先ほど言われましたJRと智頭急行と若桜鉄道との協議といいますか、それも我々もふだんからJRと協議しておりまして、どうやったら観光でお客さんを呼べるかというところをやっておりますので、そういった中で智頭急行さんと若桜鉄道さんも入っていただいて、JRさんも入っていただいて、一回協議の場を持つような形で検討できないかということをJRに投げかけてみたいと思います。

◎前田委員長
 ぜひともきょうの成果として、旅館とかそういうのはいいから、とにかく外の観光、鉄道関係者だけの協議の場ですよ、まず。JRというのはなかなか難しい。だから、三者の協議の場ですよ。どうですか。

●中山企画部長
 わかりました。いきなり大きくするというのもなかなか難しゅうございますので、とりあえず鉄道関係者だけで鉄道を使ったような、具体的には商品造成の話だと思いますので、その商品造成ができるかどうかというあたりの協議ができる場というのをぜひ設けてみたいと思います。JRにぜひ投げかけてみたいと思いますので。

◎前田委員長
 2つ目、中山部長に。
 池上社長がさっきおっしゃるように、スーパーはくとが智頭駅からはくとになるのです。高速化ができないのです。コンピューター制御して走るのを智頭駅で切ってしまうのです。路盤が薄いのです。高速で走れないのです。ここらあたり、ずっと懸案事項だけれども、どう取り組まれていますか。

●中山企画部長
 そのあたりもやはり課題だというふうに認識しておりまして、それにつきましてもJRさんと協議を今続けておりますので、先ほど言われたような路盤ですとか、あとコンクリートPC枕木ですか、ああいうものにかえて快適性をよくするような取り組みができないかというところを具体的に進めていきたいというふうに思っています。

◎前田委員長
 高速で走ると揺れますよ。揺れるエネルギーを吸うのは道床ですから。道床が薄いということはスピードが出せないということですから、そこをやっぱりきちんと話をしなければいけないと思いますよ。智頭駅から鳥取駅は幹線でしょう。薄っぺらですよ。行ってみてください。津ノ井駅の付近の道床を見てください。あれで特急が走れるはずがないではないですか。

●松田交通政策課長
 智頭から上郡のところが130キロ単位になっておりますし、逆に山陰本線は120キロぐらいになっていまして、智頭から鳥取のほうが高速化という部分でも、快適性ということもありますし、十分になっていないということは承知しておりますので、ぜひJRとよく話をしてみたいと思います。

◎前田委員長
 ほかに。(なし)
 では、以上で終わりたいと思います。どうも御苦労さまでした。
  暫時休憩いたします。
                                午後2時15分 休憩
                                午後2時25分 再開

◎前田委員長
  再開いたします。
 文化観光局所管の観光振興の課題について、お手元にありますように、本日3名の方に参考人として御出席いただいております。
 まず、紹介をさせていただきたいと思います。
 吉岡温泉旅館組合組合長、川谷行孝様。

●川谷参考人
 川谷でございます。よろしくお願いします。

◎前田委員長
 鳥取県旅館組合おかみの会会長、赤澤悦子様。

●赤澤参考人
 赤澤でございます。よろしくお願いいたします。

◎前田委員長
 皆生温泉旅館組合組合長、宇田川英二様。

●宇田川参考人
 宇田川でございます。よろしくお願いいたします。
◎前田委員長
 この際、参考人に一言御挨拶申し上げます。
 本日はお忙しい中にもかかわりませず御出席いただき、まことにありがとうございました。委員会を代表して厚く御礼を申し上げます。
 それでは、早速ですが議事の順序等について申し上げます。
 最初に、私のほうから委員会を代表いたしまして総括質疑をさせていただきまして、その後、各委員の質疑にお答えいただきますようお願いを申し上げます。
 参考人におかれましては、発言につきまして私が指名させていただきますので、どうぞ御了解ください。
 それでは、私のほうから総括質疑をさせていただきます。
 観光振興の課題ということでお話をしたいと思うのですが、観光というのが鳥取県の経済におきまして非常に重要な役割を果たしておると思っております。しかるに、3月23日は鳥取自動車道が佐用から鳥取まで全通いたしますし、順次県内の高速道路も整備されております。さらに、鳥取空港、米子空港の東京との接続も4便、5便ということでスムーズでございますし、また、国際観光でいえばアシアナ航空が仁川と、DBSクルーズでいえば韓国江原道と結んでおるというようなことで、基盤整備につきましては、アクセスにつきましては順次整備されておりまして、県外、国外からお客様をお招きして、県内の皆さん方の業界、ひいては県民が豊かになるような施策はないかということをずっとこの委員会で検討しておりまして、皆様方の御意見を伺いながら、できればお送りした「ようこそようこそ鳥取県観光振興条例」の改定につなげていきたいと、このように思っていますので、きょうは忌憚のない御意見を伺いたいと思います。
 それでは、私の質問に対して、簡単でようございますから、川谷さんから一言ずつお願いします。

●川谷参考人
 私は東部で吉岡温泉をやっているのですが、温泉はたくさんあるけれどもお客さんになかなか入ってきてもらえないと。特にキャパシティーが小さいためにそういうこともあるわけです。それで、今回道路のアクセスもだんだんよくなってくる。そうすると、東部は通過型になっていくのではないか。どういうことかというと、この鳥取に第2の、砂丘以外の遊ぶところがない。遊ぶというのかちょっと寄ってみようかなと。あるのだけれども、なかなかそこが整備されていないというように思っております。

●赤澤参考人
 今おっしゃったように、アクセス、道路がよくなるということは、やはり通過されてしまうのではないかというのを同じように危惧しております。ただ訪れてくださるというのではなくて、私たちにしてみればビジットだけではなくてステイという、とどまってほしいと、1泊でも2泊でも滞在していただきたいと思っております。
 ただ、県にしても今までの観光施策というのは、やはりイベントをして入場者数が何名だと、そちらのほうにかなり重きを置かれているように感じますし、私どもの鳥取県というのは、非常に面積も小そうございますし、人口も一番少ないと。面積が小さいということは、今おっしゃったようにキャパシティーですね。ということで、あるいは資源にしてもすごい感動を与えると。この間のエジプトの、気球に乗ってエジプトのいろいろな古墳を見ながらというのは、非日常的な、いわゆる旅行的な経験だと思います。
 ただ、鳥取の場合は、どちらかというと一べつして感動を与えるというようなそういう資源ではなくて、水がおいしかったりとか空気が比較的よかったりとか、少しとどまって温泉をもちろん味わっていただく。人情、もちろん歴史、文化をしっかりと楽しんでいただくためには、やはりとどまっていただくと、滞在していただくと。いま少し宿泊業に対しての効果のある、実効性のある施策をお願いしたいと思っております。
 きょうは、こういう機会を設けていただきまして本当に感謝しております。ありがとうございます。

●宇田川参考人
 鳥取県西部の米子から参りましたわけでございますが、先ほどお二人の出席者の方がおっしゃられたのですが、まず、昨年は県西部でもまんが博ということでいろいろなイベントをしていただいたわけでございます。そして、隣の県になるわけでございますが、神話博というものもあったわけでございまして、本来でありますと非常にその効果で、それからJRのデスティネーションキャンペーンとか大手のJTBが上期に集中送客というものもやったわけでございますけれども、実際、我々のところも宿泊ということに関しては旅館業、それも旅館ということに限定しますと非常に苦戦をしたというのが実態でございまして、いろいろな形で情報発信とか、全国にこういうイベント等々が知れ渡るということはなかったらどういう状態になっていたのだろうかという、非常に危惧をするところでございます。
 ただし、一昨年の「ゲゲゲの女房」のときに比べますと、御承知かと思いますが、新幹線で九州のほうが多かったとか、やれスカイツリーだとか、東北の復興支援ですか、そういう旅行とか、どうも山陰全体に旅行客というものの目が向いていなかったように考えるわけでございます。
 ことしは鳥取道が3月末、来月末ですか全線開通と。それから、私どもは県西部にございますので、松江から三次への自動車道が開通するわけでございます。それに合わせて、今私ども観光協会とか市、県の皆さん方と、鳥取道はもちろんですが、松江道を利用していただいて、宿泊は鳥取県、できましたら皆生温泉というようないろいろな施策をつくっておりまして、4月の開通に合わせて特に広島以西ですね、広島から山口方面、九州まで視野に入れて誘客を図ろうと思っております。
 我々が営業に行ったり、私どもの営業マンが各地にセールスに行くわけでございますが、山陽筋に限定しますと、先ほどちょっと話がありましたが、通過型というより日帰り型というのでしょうか。宿泊を伴う旅行というのが、こういう御時世でございますし、できるだけ安く上げようというところが多うございまして、何とかこの両方の道路を利用していただいて、鳥取県をゆっくり観光していただいたり、また直線では近いのですが、周遊型で泊まっていただくということを、きょう県の観光部局も御同席いただいておりますが、一緒に盛り上げていかないと、実感として本当にお客さんがふえて泊まっていただいたなというところがまだまだ弱いのではないかというふうに考えております。

◎前田委員長
 各委員からの質疑を行いたいと思います。

○稲田委員
 委員長、2~3分説明させてください。
 鳥取自動車道が開通になるわけですね。私も詳しい年数は忘れましたけれども、米子道が開通をする前に、その会合に宇田川社長がいらっしゃったかどうかちょっとわかりませんが、私がまだ秘書時代でした。やっぱり皆生温泉で、米子道が開通をするについて一体どういう対応を米子市とすれば米子市が発展していくのだろうかという、JCであるとか青年中央会、商工会議所の青年部、いわゆる青経連の人たちの会合に私も出たことがありまして、それと同じことを今東部がやっておられるわけですね。
 私そのときの討論を聞いておって、今そのときの討論会を思い出してみますと、結局、言葉は仰々しい言葉なのですが、文化の平準化ということが行われている。要するに、さっき宇田川社長がちょっと言われましたけれども、前は宿泊をしてもらっていた。そして、そこのところに文化の差もあった。だから、山陽と山陰との格差があって、それがいわゆる魅力づくりになったりおもしろさになっていたのですが、道路が一本開通することによって同じようなことになってしまって、結局は道路が開通したはいいけれども、では得たものは何だったのだろうか、地元として、山陰として、米子として、鳥取として得たものは何だったのだろうかというようなことを考えるわけですね。
 そういったようなことをひっくるめて、さっき委員長がちらっと言いましたけれども、鳥取県の観光振興条例をもう一回見直そうというのが委員会で出ておって、私が皆さんにお聞きすることは1点しかありませんで、県に皆さん方が自分の事業を発展――その前に、赤澤さんはどちらの方でございますか。

●赤澤参考人
 鹿野温泉で、非常にキャパシティーが小さい旅館でございます。

○稲田委員
 わかりました。ありがとうございました。
 県に対して何を一番してほしいのか、どうしてほしいのかということをお三人の方からお伺いをしたいと思います。

●赤澤参考人
 本当にそれぞれの温泉地によって、あるいは旅館といってもいろいろな規模がありましたりとかというので、やっぱり全体的な鳥取の宿という課題と、それぞれの個店といいますか、それぞれのお店のいろいろな事情、してもらいたいことがあるかなと思います。
 私が考えますに、やはり人様に安全に泊まっていただく、満足していただくためには、かなりの額の資本投下というか、施設に対しての資金というのは必要とされるかと思います。私のところの場合は何代目のというわけではなくて、自分たちの代で新規開業したものですから、特にそのときの負担、それがその後30年ちょっとになっているのですけれども、補修が必要になってまいります。そういう各店の設備に対しての補助といいますか、そういう制度とか、補修費については、例えば鳥取市の場合でございますと、すごく細かく言いますと、鹿野温泉にはただいま旅館は2軒でございます。1軒は民間の私ども夢彦という旅館でございますが、もう1軒はいわゆる前の国民宿舎、鳥取市が基本的には持っていて指定管理ということでしておられますけれども、例えば、その指定管理、公営のお店の場合は補修費は、もちろん一定の枠はあるものの基本的に行政のほうが出してくださると。鳥取市でもおもてなしの事業というか、いろいろ観光事業に対しての補助事業はあるのですけれども、補修費に関してはだめですよと。そのあたり、私どもちょうど30何年かを迎えて、旅館の承継問題という大きな問題を今抱えておりまして、そのためにはやはり同じように大きな借金を抱える必要があるのかというのと、その辺が承継を考える上で非常にやりにくいと。もうこの際というふうな気持ちがあるので、そのあたりを何とか個店ごとに相談に乗っていただくというようなことができないのかなと思っております。

●宇田川参考人
 何が一番必要かと言われますと、やはり我々も設備産業というところもございますし、特に、年々宿泊単価も、今政権がかわってどうのこうのということもありますけれども、基本的にはやはり安く安くというような感じになってきておりまして、過去の設備投資と運営といいますか、そういう中で、金融的なものでは非常に苦労するところでございます。
 特に、昨今は新しい県外からのチェーンのホテルとかの進出も当然自由競争の中ですのでございます。そういうところとは、スタート時点で施設の取得金額から、全くスタイルが違ってまいります。そういうところで、料金的なそういうものもどんどん競争みたいなものもある中で、過去の設備投資に対しての償却というか、そういう部分では、私的な部分もございますけれども、やはり皆さん方が酒の席で本音のところを言うと、もう少し何とかならないものだろうかというようなことは一番話題に出ます。

◎前田委員長
 過去の設備投資の金利ですか。

●宇田川参考人
 はい。

◎前田委員長
 過去の設備投資の何に困っていますか。償却。借り入れの返還。

●宇田川参考人
 そうですね。やはり年数がたってきていますので、新規の改修……。

◎前田委員長
 更新ですか、更新の費用。

●宇田川参考人
 そうですね。ただ、借り入れも、こういう時代ですのでどんどん減っていくという時代ではございませんし、皆さん方、やっぱりある程度年数がたって、鳥取県といいますか、地元で創業してやっていらっしゃる方はそういう悩みが結構大きな悩みでございます。

●川谷参考人
 東部の吉岡温泉というところ、いなば温泉協議会を束ねて私もやっているわけですけれども、因幡はさっき赤澤さんが言われましたように小さな宿ばっかり。吉岡も前には200人ぐらい収容のホテルがあったのだけれども撤退してしまったと。残っているのは20人か30人ぐらい宿泊できるような旅館ばかり11軒ほど残って今頑張っている。経営としては父ちゃん、母ちゃんでやっていると。その場合、例えば団体のお客がだんだん減ってきているわけですから、小規模でゆっくり、ゆったりもできるような、最近はやっている町並みや村を歩いてみようかとか、そういうようなところの施設整備をやってほしいと思います。特に日本一の湖山池がある。今度緑化フェアがある。その後の結びつきをしっかりと押さえてもらえば、何か変わっていくのではないかと思っておるわけです。
 それとか、鳥取東部では観光地としては一に鳥取砂丘、二に白兎だとマスコミが言っているわけです。そのときに、白兎の昔の国道、岬道路ですね。そこに委員長さんおられますけれども、土木部長のときに、鳥取市に払い下げてしまったらもう県はしないよというようなことではなく、聖地ですから、やはりああいう道路も小沢見まで歩いてでも行けるような、これからジオパークもしっかりできてきますので、そういうところも整備してほしいと思っております。

○藤縄委員
 先ほど赤澤さんから最初に、水がおいしいとか人情だとかという話が出ました。自分が県外で泊まったりするときに、アクセスも条件にあるでしょうし、料理もありますけれども、私は一番人情というか、もてなしの心が、ああ来てよかったなということを思うのです。川谷組合長さんも宇田川組合長さんも赤澤会長さんも、組織なり、御自分のところでも結構ですけれども、もてなしの心の普及というか徹底というか、そこら辺のことをどうしておられるのかちょっとお聞かせいただけますか。

●宇田川参考人
 もてなしの心というか、なかなか難しい質問でございまして、社員の行動指針とかいろいろ入れておる中に、私のところの大おかみでございますけれども、これが創業なわけでございますが、お客様の思い出の中にあなたの笑顔がありますかという標語といいますか、これをみんな唱和するわけでございますけれども、やはり大都会の一流ホテルのように物すごくスキルが高くて整っているというわけではないのですが、やはり親しみやすさ、礼儀をわきまえた親しみやすさの中に、お客様が帰られてから、接遇した者の笑顔が記憶にあるかというようなことを教育というか、折々に社員にはさせておるつもりでございます。

●川谷参考人
 もてなしの心、我々吉岡の旅館は父ちゃん、母ちゃんでやっているものですから、よう来んさったなというような会話とか、今東京のビルの中に住んでいるけれども、やっぱり鳥取に来てよかったなと。それで吉岡に泊まっていただいて、湖山池のほとりをぶらっと午前中歩いて、周辺の観光地にJRを使って行って、また帰ってきて1週間以上泊まられるという方もあるのです。舞台俳優の方で、これで3年目になるのでしょうか、来られますけれども、血糖値が高いから、ここへ来て野菜を食べて、散歩して、それで元気になって帰られたら下がっていたとか、よくなったとか、それでまた来年舞台が済んだら来られる。そういう方もおられます。そういう方がしゃべっていただくのかもしれませんけれども、時々声がかかったりするのです。しかし、人数は知れているのですよ。団体でということはないということです。そういうふうなことです。

●赤澤参考人
 昨今、私どものような小さな規模の旅館では、実は例えば昔の交通公社ですね、JTBと契約とかというのはしていただけないような状態だったのです。お部屋数が10室、全部専用露天風呂つきということなのですけれども。ということで、今インターネットの予約というのが非常に多いわけです。ネットをどのように見られるかというと、ネットの中には口コミ欄というのがございまして、この口コミを大概のお客様が見て、ここはよさそうだとかというような形で来られると。
 それ以外に、藤縄委員がおっしゃったように、リピーターというのは結構よく来ていただいてはおります。ただ、鹿野温泉という温泉自体を知っていただくのが非常に難しくて、そのあたりをアピールするのがなかなかと思いますが、もてなしの心は、一言でも声をかけるというか、お客様とお話しすればそれだけクレームというのはなくなるのよというような形で、市のほうがしております観光マイスター制度にも従業員に参加させたりというようなことはしております。やはり、施設のきれいさとか料理、あと従業員さんというかスタッフのもてなしですね。
 ただ、常にお客様がコンスタントにあるという状態ではなくて、例えば土曜日とかお正月とかゴールデンウイークだけは満員というような場合、常時正社員として雇用している人数というのはなかなかたくさん保つことができないという状況の中で、やはりちょっとトラブルが発生したかなと思うのは、ゴールデンウイークとかお盆のときとか忙しいときになりがちです。そのあたりは、もてなしというか、お声をかけるにしても、ただマニュアルどおりににこっとするとか、はいはいこうですよというだけよりも、もうちょっと心を込めて、お客様どこからいらしたのですかとか、あしたはどういうところへ行かれようとしているのですかというような形でお話をする時間というのは、やはり従業員さんの数とお客さんの人数とに比例して、それが常に満員の状態にすることは経営上難しいというところがあるかなとは思っておりますけれども。

○藤縄委員
 観光振興条例にようこそ運動というのが出ておるものですから、県の責務で運動を展開しなければいけないというふうになっているものですから、そこら辺でようこそ運動というのが県から働きかけがあったでしょうか。肝はもてなしの心なのですよ。県のほうから皆さんのほうに働きかけが過去あったのかどうか。そのことだけ。

●川谷参考人
 県の観光連盟とか旅館組合の各役員会が年に何回かあるわけです。そのときには必ず県の方がお見えになって、いろいろ説明はずっとやってくれております。間違いないです。ただ、それはこっちが呼んだときの話であって、その辺のところをやっていかなければいけない。

●宇田川参考人
 私も川谷さんと一緒で、旅館組合の役員で出ているものですから、そういうときにはこういうような取り組みがあるという説明とか内容についてはお聞きするのですが、具体的に特別な講習とか、いろいろ講習はございますけれども、これに連動していたかというのまでは今急に思い出せないのですが。

●赤澤参考人
 正直言いまして、ようこそようこそ鳥取県観光振興条例というのは、こういうのがあったのだと。今回送っていただきまして、初めて読ませていただいて、ああ、当然ですよ、そうですよ、全く思ったことと同じことが書いてありますよという感じでございました。
 その中で、今これをもっとよりいいものに改正しようとされているというのは非常にありがたいことだと思っております。というのが、これは市のほうですけれども、観光政策課の方とか、やはりそこに役職としていらっしゃる期間というのが限られているという気が正直に言いますといたします。私も鹿野では32年ほどでございますけれども、生まれた家が三朝で旅館をしておりましたものですから、実感的には旅館の変遷というのを長く見ております。当時はお客さんがバスで来られて花火も上がったなとか、バスで帰られるお客さんとテープを持ってさようならしたなみたいなことも覚えております。
 やはり、私が今本当に思っているのは、自分が経営してみまして、サービスにしても、正直お金というのがこんなにもうからないものだったのかと。本当にもうからないものだなと。ほかの方はどうか知りませんが。
 そういうことで、いろいろな時期もあったでしょうけれども、その中で、やっぱり行政の観光を担当してくださる方と、現場の、それも今の者とがちゃんとしっかりとコミュニケーションを、対話をしていって、より使い便利な――私から見たら、県の予算というのは観光振興に対して、またその重要性もしっかりとここに書いてくださっております。私も一時期は県外に出ておりましたので、やっぱり自分のふるさとのいいところ、自慢のところというのがいかに自分自身の自尊心というか、自己肯定感というのを高めるかということも実感しております。一つ観光業にかかわる者だけではなくて、県民全体に対しての大きな効果があるものだと思っていますので。
 県のほうはそれなりのお金を、予算をお持ちだと思っておりますので、これを何とか本当に使い便利というか、効果のあるものにしたいなと。それには本当に現場の忌憚のない声を聞いていただきたいと思ったりしております。

○国岡委員
 鳥取県は食のみやこ鳥取ということをうたっております。そして皆さんの旅館で食というもの、さっきのおもてなしの中に入るわけですけれども、そしてこの条例にもあります。食文化への理解を深めるための観光という条項が載っております。そこについて、私も家族で行くとき、大体妻がどこの温泉地に行っても選ぶのです。そうしたら、値段はもとより、やっぱりおいしいものが食べたいということで旅館を探していきます。そして、そこに行ってすばらしいおもてなしをいただいたらまたここに来ようかということですけれども、そういうおもてなしではないですけれども、食ということで県がどういうふうにかかわっているのか、観光行政がどういうふうにかかわっているのか、そして皆さんがどういったことで御苦労されているのか、ちょっとお聞かせいただけますでしょうか。

●川谷参考人
 食というのはいろいろあると思うのです。特に各個店が特徴ある料理を出していこうと。今現在は、どこのホテルに行っても同じようなものが出ているではないかと。やっぱりここに来たら、そこの池でとれたものを食べさせてくれとか、そういう要望が多いです。自分のところでできたもの。
 たまたま、私大分前に県にお世話になりまして、ナマズというのをやってみたのです。最近、インターネットに載せているのです、ナマズを。それはヒットしているのです。人はよく見ているのです。それで必ず食べたいと。そうしたら、それを湖山池の業者はとってくれない、いないと言うのです。そういうときに一番困ります。生のものを食べさせようと思うときにいない。
 委員長さんも一生懸命になって湖山池をやっていただいているのですけれども、今、湖山池のフナなんかでも、フナずしにするのに、湖山池のフナが全部琵琶湖に行くのです。湖山池のフナが琵琶湖のフナずしになってしまっている。それで地元では使わない。そういう指導もしていないということです。やはりそういうふうなところがこれからの大事なことだと思うのです。なかなか苦労しているのですけれどもね。ナマズの顔になるぐらい。ういうようなことで、食というとことで、地場のものを使った料理を出す、提供する。

●宇田川参考人
 今、川谷さんもおっしゃられたのですけれども、やはり今の宿泊客は、当然ながら要求も高くなってきていまして、地場のものを食べたいというのは、我々がどうのこうのというよりも、やはり旅行客自体がそういうものを味わいたいという欲求がございまして、我々のところも境港から上がるということや、それから今カニでございますけれども、松葉ガニはもう終わりまして、今度はベニズワイを早速メニューの中に入れて、ネットとかそういうもので今便利になりましたので出したりとか、この間も広島の某テレビ局が松江道が開通するということで、宿泊は皆生だよねというか鳥取のほうへ来てくださいということで、レポーターが来て料理を召し上がる中にオレイン55ですか、今までも山陰の鳥取和牛を使って出しておったわけですが、鳥取オレイン55もいろいろ流通の関係もあったのですが、まあまあの値段で入るということで、そういうものも一緒にメニューで提供したりとか、当然今までも白イカとか季節季節にやっぱりいろいろありますので、米子でしたら白ネギですか。これも主たるメーンにはなかなかなりにくいのですが、ステーキの中に少し入れ込んでみたりとか工夫をしながら出させていただいていて、鳥取というところは非常に喜んでいただける食材を提供できるところでいいと思っております。そういうふうな取り組みをさせていただいています。

●赤澤参考人
 例えば、お米の場合は100%私どもの鹿野産という形で、なるべくぎりぎりまで玄米のままに置いて、つきたてを食べていただくみたいな感じでします。
 ただ、例えば松葉ガニとかオレイン55も県のほうで言っていただくのですけれども、本当にお客様の欲しい時期にそれを確保するというのがなかなか難しい事態も――例えば松葉ガニの場合、大体11月が金額的には比較的安いと。12月になったらそろそろ高くなるよと。お客様が来られる年末年始に至っては船が出ないということもありますし、ちょっとプランは出すなというような形になっているところがあります。オレイン55というのは名前だけは聞くのですけれども、鳥取和牛の随分いいロースとかそういうのは提供しております。別料理という形で、かなりの金額をちょうだいして出すようになっております。もちろん、お客様いろいろありますので、100グラムでもかなりの金額がするのはわかってくださいますし、でもやはり料金で選んでくださる方もあるのでというところがあります。
 あと、例えばやたら漬けみたいなものを鹿野の小鷲というあたりで町民の方がつくっておられる。そちらの漬物というか、そういうのを使いたいと思って交渉したことがあるのですけれども、いつもはないよと言われますし、いいなと思っても、規模の問題だと思うのですけれどもコンスタントにそれが得られないというような形は、今のナマズではないのですけれども、ちょっとそういうところがあるかなと思ったりはしています。

○国岡委員
 先ほどの話ですけれども、皆さんが御苦労されて特色ある料理を、地元の食材を使ったということですけれども、そこの中で、よく料理でプランがあるではないですか、コース設定といいますか宿泊にしても。そういった特色ある料理を使った料金設定は恐らく高いと思うのですが、もうけはどうかわかりませんけれども、割合でいったらどちらのほうが予約の比重があるでしょうか。それだけちょっと教えていただけますか。

●宇田川参考人
 そういうコースですと、やっぱり高いプランではないかと。割合は、例えば安いプランでも一品だけでも入れるとか。例えば、今昔のように法人旅行といいますか、企業が社員を連れて旅行するという時代ではなくて、ツアー商品といいますか、募集して夫婦で寄り集まったのが東京とかから飛行機なり新幹線を使って、バスで山陰を旅行するというパターンが結構多うございまして、それは2~3泊するのでどちらかというと料金は安いほうなのです。そういう中でもやっぱり何か鳥取県でいいものはないかとか、地場の特色のある、この時期だったら何かないですかとかいう相談があるので、例えば3泊も山陰を旅行しますと、会席で同じような刺身が出て、やれてんぷらが出たりとかいうのが続くとおもしろくないと。3泊のうちの中日で私どもに宿泊だったら、では何しましょうかと。鳥取は今和牛がいいよということで県産和牛を入れましょうと。そうなってくると、そこはある程度予算をかけて、残りは失礼ですけれどもちょっとめり張りをつけるという形で対応はしていますが、もちろんいいもの、素材をということになると高くなる。
 もう一つは、「いただき」といっておいなりさんみたいなものが米子にございますけれども、東北なんかに旅行に行きますと、つまらないものでも郷土料理で昔からのというのがありますけれども、そういうものを最近ちょっと入れまして、その「いただき」を昔のこのあたりの地場の食べ物ですよという説明文を書きまして、それを提供したりしますと、地元の方はどうかわかりませんが、案外県外から来られた方はおおっというようなことで、興味を持っていただけるというようなことで、そういう工夫というのですか、余り素材で高く原価をかけるのではなくて、そういうところもちょっと研究してということで今いろいろやらせてみたりはしております。

●赤澤参考人
 うちの場合は、実は露天風呂つきのお部屋は10室ということで、比較的客単価は高いほうだと思います。松葉ガニとかそういういいものをつけて高くしても、それを目がけて来てくださる方も少なくないと思っていますし、ただ、全体の数としてはやっぱり景気が悪いと少ないですけれども、今「いただき」というのがあったのですけれども、それでちょっと思い出したのですけれども、いわゆるこのごろB級グルメというのが随分盛んに言われていて、去年あたり、これは私ども鹿野だけではなくて西因幡という形でやったのがどんどろけ飯という、御存じでしょうか。豆腐を油でいためて、ぱちぱちという音が雷に似ている。どんどろけというのは米子のほうでは多分言わないかなと思うのですけれども、私三朝生まれで、実は三朝もどんどろけと言いますし、東部もほうもということで、そうしたら、実際には普通の食堂でもなかなかあれだったのですけれども、どんどろけ飯という形で名前がおもしろいから、それでキャンペーンを打とうかとかというような形になって、ただ、旅館の場合、どんどろけ飯が出るころには多分おなかがいっぱいになっているみたいな状態であって、いわゆるB級グルメは野外でにぎやかに、おなかがすいたときに食べるのがおいしいのだろうと思って、いろいろな状況によってあれかなとは思います。
 うちの場合は、おっしゃったように、やっぱりいいものをリーズナブルな料金、何万もというわけではないのですけれども、余り値下げをしなくても、そういう形でいきたいなとは実は思っているのですけれども。

●川谷参考人
 食の話で、本当は小さな宿なのだから、例えば山菜の時期にはその辺で山菜をとってきて、てんぷらにするとか、そういうような料理をつくると。今、どこに行っても青い葉っぱのオオバでも外国からどんどん入ってくるわけですから。地元にあるのだけれども、それを十分使いこなしていないというのが今の我々の現状です。それと、さっき言ったように供給してもらえない。地場にあるのだけれども、なかなか確保できないと。そういうふうなとこもありながら、基本的には苦労してやっているというところです。

○興治委員
 いろいろお話を聞いていて、一朝一夕で解決策が出てくるものではないなと思ったわけです。
 さっき、県に要望したいことはということの中に、施設が古くなってきているのでその補修費に対する支援をということがあったのですけれども、その一方で、誘客がどんどん進んでいけばそこでお金をもうけることができて、それを補修費に充てるということができると思うのですけれども、誘客を進めるための支援が必要ないではないかと思うのです。
 例えば、顧客によってニーズが違うと思うのです。さっきから出ているように、高級な食であるとか、あるいは高級感を求める年配層もおれば、若い、小さい子供連れのファミリーは安く上げたいということがありますし、だから、そういう顧客のニーズ調査だとか、顧客のニーズに合った旅館経営、要するにサービスだとか食だとかいろいろなものの提供ですね。例えば高級感に特化して、比較的年配のお金を持っている人たちだけをうちの旅館は相手にするのだとか、そういう旅館としてのコンセプトとかもろもろ、専門家のアドバイスとか支援を受けたいとか、そんなこととかはないでしょうか。

●川谷参考人
 今、吉岡の町の中だけなのですけれども、福祉のものだけは優遇されてどんどんでき上がってきている、旅館街の中に。福祉のビルがどんどん建って、そこに入られる方は温泉街の中に出てこない。挨拶をするような人がいない。そういうような中で、今、旅館でも2代目を継ぐとかなんとかいろいろ苦しんでいるところがあるので、福祉を兼ねたような旅館経営というのですか、こういうようなことができないものかなと。それで、長野県の鹿教湯温泉。これは滞在型の旅館をやっております。そこにはJAの病院があって、それで1週間なり泊まっていただいて、自炊もできるようにしてあって、食事はどうするかといったら、フロント部分に、ホール部分にコンビニのようなものをつくって、そこから買って部屋に上がって、いろいろな方が来られますから、きょうは郷土料理をつくるからやろうやということで、1週間ぐらい泊まるような経営をやっているところがあるのです。それとか山形県の肘折温泉とか。福祉と何かできないのかなと。福祉のほうにはどんどん金が入るわけだけれども、我々旅館には援助的なものは余りない。旅館と経営がちょっと違うかもしれないけれども、小さな旅館なり中小企業の方はそういうことができないのかなというぐあいに思っているわけです。

●赤澤参考人
 誘客のことを言ってくださいまして、私どももやはりある程度ターゲットを絞ったセールスをというようなことを思っておりまして、実はちょっとパンフレットを持ってきております。
 うちは、たしか西尾知事のときに、県の福祉の条例というのを三朝温泉の岩崎さんとともに一番にいただきに行ったのです。土地は安くてあるけれども、石ころもたくさんあったものですから、基本的に平家で、それぞれのところにお風呂をつけたらどうかというようなことで、最初は6部屋ほどで始めたのですけれども、部屋ごとにお風呂があるということで、来られた方の中にたまたま乳がんで手術した後ほかの人とは一緒に入りたくないけれどもというような方が喜んでくださったりとか、あるいは赤ちゃん連れで若いカップルが来られても、男女別のお風呂に入るのは片手で赤ちゃんを持ってというわけにはなかなかいきにくいというふうなことで、バリアフリーの部分を少しうたおうかと。
 ただ、非常に微妙でして、お客様の中には健常者も泊まれるのですかというような質問があったりして、今吉岡の川谷さんがおっしゃったように、福祉ということは私もいろいろ考えるのですけれども、そのあたり、嫌がられる方も実際にはあったりして、上手な形の運営が大事かとは思ったりはしております。
 もう1つ言わせていただくと、実は4~5年くらい前ですか、観光連盟のほうだったと思うのですけれども、プランナーみたいなのを頼まれて、おそどさんとおっしゃる方。その方がバリアフリー、障害者の旅行について非常に頑張ってやりたいということだったのです。ただ、旅館さんの中には、実は和風の非常に段差のある3階建てというふうな旅館さんもありまして、やはり旅館によってできる部分とできないところというのがあるものですから、一堂での県としての誘客というのも難しいのだなと。おそどさんはそういうわけで、一方からはそういうことばっかり言ってもらったら困るみたいな感じで、途中でおやめになったと聞いております。

○興治委員
 誘客のための専門家のアドバイスみたいなものを受けたいとか、そんなことはないのですか。

●赤澤参考人
 それはすごく希望いたします。やはりなるべく無料のアドバイスをと思っているのですけれども、旅館業に非常に精通なさったアドバイスを求めようと思ったら、県内ではちょっと今のところ知らなくて、となると、よそから、東京のほうから来ていただくみたいな感じで、かなり交通費とかかかるのだなと思ったりはしていますけれども。

●宇田川参考人
 誘客に対するコンサルティング的な専門家はどうかということですか。

○興治委員
 そうですね。そのことも含めて、誘客に対する支援、こんな支援をとかもしあれば。

●宇田川参考人
 コンサルティング的なものは、例えば会社においてはやはり専門家の方に見ていただいたりとかアドバイスしていただいたりするわけでございますが、町、例えば温泉街をこれからどう組み立てていくかということになりますと、本当に突っ込んでアドバイスをしていただいているというとちょっとあれなのですけれども、皆生温泉でも健康とかいうことで非常にスポーツというものが環境的にイメージしやすいということで、そういうアドバイザーの方とか、それから、まちづくりですね、旅館さんは皆さんそれぞれ一生懸命御自分のところのあそこを直そう、ここを直そう、こう変えようとかいろいろな取り組みをするのですが、町全体ということになりますと、やっぱりそれぞれの思いとか立地の環境とか、なかなかまとまりにくいというわけではないのですけれども、いろいろ考え方がありますので、そういうものを整理してまちづくりをするようなアドバイザーという方は必要だと常々思っております。
 そういう方ももちろん御指導いただくわけですが、やはりそれは旅館組合のほうで若干の謝礼的な形で時々来て見ていただいたりとか、何と言うのでしょうか、本当はもっと骨太な、長期に全体にわたって、今、おもてなしの心というのはどうかということで御質問ありましたが、私どもが今アドバイスしていただいているある先生が、旅館は皆さん一生懸命おもてなしの心でやるけれども、町全体としたときに、皆生温泉を例にとってみて、町全体が観光客の方をおもてなししているような雰囲気になっているかというと、これはちょっとおかしいねと。もちろん、大山でのサイクリングだったり、それからカヤックができたり海水浴ができます。それから弓浜半島あたりをサイクリングのコースを使ってと、周りは非常に自然に恵まれている、そういう期待感を持ってきた宿泊客が、皆生に来たら、やっぱり盛衰がありますから、空き地がまたふえているねとか、駐車場が寂しいねとか、観光客が来てわくわくするような、町をぶらぶら歩いてみようかというイメージが非常に少ないと。これをやはり専門的な立場から、皆生ばかりではないですけれども、鳥取県は三朝であったり羽合であったりいろいろな場所があるわけです。それに適した骨太なアドバイスというのが地域としては常々必要と思っているわけでございます。

○興治委員
 今のお話を伺って思ったのは、やっぱり県が絡んで、例えば温泉街ごとに温泉の個店の皆さん、旅館組合の皆さん、地元の町とか市とかですね、それから県も入って、旅館ではない普通の住民の方も今いらっしゃると思うので住民代表の方なんかにも入っていただいて、中長期的に町をどうするのだというようなコンセプト、それから中長期的な計画、それを県や市がどういう形で支援するのかということを考えるとか、あとは経営コンサル的な専門家を呼ぶための費用に対する支援とか、そんなものがあって、要するに温泉街ごとにどんな将来像を描くのだというようなところにやっぱり県がかかわって将来を展望していくというのが必要なのではないかというふうに思いました。

○福田副委員長
 皆生、また東部とせっかく来られているので、分けて質問させていただきたいと思います。
 まず、宇田川組合長さんに聞きたいのですが、皆生は当然近くに米子空港があり、境港があり、日本はこれから少子高齢化に向かっていくし、外国人観光客をどう受け入れていくか、外国人の宿泊者数をどうふやしていくかということはどの県も課題だと思うのですが、先般この委員会で別府に行ったのです。そうしたら、バスの運転手さんがあれは中国のバスです、これは韓国のですと、ほとんどが外国人でした。泊まったホテルはほとんど韓国人のお客さんだったのですが、実際話を聞いていますと薄利多売で、バス1台4万円出してという話でした。
 今時代はここまで来ていて、本当に大きな旅館がもう一回設備投資をして、もう一遍高級な路線でやっていくのか、それとも韓国人なんかを受け入れて薄利多売でやっていくのか、そこまで今来ていると思うのですけれども、どういったような考え方を持っておられますか。

●宇田川参考人
 これは各社経営方針があると思いますので。例えば、例の「アテナ」でしたか、あれがしばらくとまっていましたですけれども、またあのお客様が非常に多く中部の旅館さんを中心にお見えいただいておるということでございます。その社長は、本当にいいよと言って。それは当然宿泊施設の規模とか、要は収容人数ですね、部屋数とか。それからやっぱり経営方針ですね。
例えば、中小規模で個人のお客様はまだそんなに、例えば韓国とか海外の方は山陰のほうへは、本当に日本人が国内を旅行するようにまでは来ていないと思います。やっぱりバスで周遊するということになると、大体2名で一部屋を使われますので、20~30名来れば15室とか20室ぐらいの部屋を使われますので、そうすると当然そういうことができる余力のある旅館さんでないと難しいでしょうし、そのあたりはどっちがいいかはわかりませんが、ただ、今おっしゃられたように、海外のお客様は今までは山陰に来なさ過ぎたということでございます。私のところでも、台湾のお客様がそんなに多いというわけではないのですがたまに来られますけれども、失礼ながら、日本の一般の団体のお客様よりもやはり富裕層もいらっしゃいますし、昔は韓国のお客様が非常に安い料金で鳥取県の旅館に泊まられて、何と、鳥取県の旅館はこんなに悪いのかというあれだったのですが、今は積極的に受け入れるほうが多いと思いますので、評判が、喜んで帰っていただいたというふうには聞いております。

○福田副委員長
 細羽局長にちょっと質問です。
 以前、私見た資料で、ちょっと古いのですけれども、外国人受け入れ者数、一番最下位が島根県、その次が鳥取県だった時代があったと思うのですけれども、今どれくらいまで上がっているのでしょうか。

●細羽文化観光局長
 今のお話は、国の観光庁が統計をとっております。宿泊旅行統計というやつで、これは国内、国外それぞれ実数が出ております。
 ただ、旅館の規模とかで全て100%カバーできておりません。御指摘のように、4~5年前ぐらいまでは最下位、島根県、その上が鳥取県でございました。最新のところは、一昨年のところのデータが最新だと思いますが、5番ぐらい鳥取県は上がっていると思います。40位台の前半ぐらいまで、41位ぐらいだったと思うのですが、上がってきております。

○福田副委員長
 続きまして、川谷組合長さんと赤澤会長さんに、鳥取県東部の旅館の体系というのは、皆生とか三朝と違って小ぢんまりしていますね。その利点を生かすというか、今、日本で選ばれる、泊まってみたい宿10選とかというのは、建物の雰囲気とかデザインとかという空間重視で選ばれているということを聞いたことがあるのですけれども、あえて使わせてもらいますけれども、特に吉岡とか岩井とか、いい意味ちょっとひなびた感みたいなのがあって、ある意味、逆に今おしゃれなのではないかという感じがするのです、演出次第では。なので、例えば中心市街地で活躍している若いカフェの経営者などを見ているとそうなのですけれども、古い建物を非常にうまく今どきの演出で生かして、若い人の支持を大変得ているようなところがあるのですけれども、特に姫鳥線がことし開通いたしますし、それこそ今こそ小さな旅館街が知恵といろいろなアイデアで復活するようなところがあるのではないかというふうに思うのですけれども、いかがでしょうか。

●川谷参考人
 吉岡の場合は6年目になるか、来年もまだやるのですけれども、2店舗ずつ、2カ所ずつ吉岡の町なかを、町並み景観整備をしようということで今やっております。これが補助率が2分の1で上限100万ですから50万ですか、100万出してくれて、町並みですから、民家も塀が壊れていたらそれもきれいに、町をきれいにしようというようなことで、今各旅館が玄関回りを直したり風呂を直したり、そういう形で進めようということで今ずっと進めております。まだ完成していないから、来年度も予算をつけるようにしてくれています。そうしたら、お見えになったお客さんが、歩いてみたら本当に変わったなと。前は小さくても鉄筋のビルがどんと建っていたけれども、、木造になってよくなったなとかいうぐあいに言われております。だから、これらを生かして何とか固定客をとらないといけません。
 さっき言ったように、高齢化になるので湯治場にシフトしていかないといけないのではないか。年のいった人が2人でお見えになるとかそういうようなことが多いので、そういうことで、県にしても鳥取市にしても、さっき言われた町全体をどういうデザインをかいて、吉岡はこんなにおもしろいですよとかいうようなことをしてもらえれば一番ありがたいと。吉岡は吉岡の特徴、吉岡の持っているものを知恵もなかなか出しにくいので、やっぱり行政のほうからもこんなところがありますよと。こんな方向でされたらどうかというようなことをうちのメンバーと話をしてもらえば大分変わってくると思うのです。特に、道路が完成したらほとんど逃げてしまうと思うのです。とにかく道路が完成するまでにちゃんと整備しておかないといけないぞということを大分叱られながらやっておるというのが現状です。

●赤澤参考人
 空間というのは、お部屋の空間というか、あるいはその町としての空間ということでしょうか。
 大体は聞いておりましたけれども、吉岡のほうは鳥取市からそういうふうな形の支援を受けているのだなということがわかりました。
 鹿野の場合は、実は旅館組合というのはなくて、というのは民間が1軒なものですから。3~4年前まではあと2軒あったのですけれども、もう年だからというので1軒やめられましたし、もう1軒のほうもやめられたというような感じになっておりまして、実はおかみさんというのも、鹿野では1人なもので、一緒にタッグを組んでやるということがちょっと難しいところもあるのですけれども、ただ、先ほど興治委員もおっしゃいましたけれども、鹿野の場合、自分のことばかり言ってちょっと恐縮でございますけれども、鹿野をこれからどうしていくかというのは、町民も一緒になってという形で、今一番興味を持っているところでございます。
 実は、鳥の劇場主宰の中島さんと一緒にお話ししましょうということで申し入れしておるところですけれども、やっぱり劇場に来ていただいても、なかなか鹿野に泊まっていただけないですねというようなところがちょっとありますね。やっぱり泊まるときは三朝に行きたいとかというような形で。インバウンドのことなども、宇田川様がおっしゃったように2名で一ルームということでしたら、私どものような10室だけというようなことだとちょっと対象にならない。
 ついこの間も、韓国に行って誘客のためのキャンペーンをするから参加をされませんかというお声がけをいただいたのですね。アシアナ航空を使って行けばちょっとぐらいは出るのだけれども、基本的にはそれぞれの負担でソウルのほうに行って、ソウルの旅行業者さんと商談をという話でありました。で、私どもは残念ながら不参加という返事をいたしました。今までいろいろキャンペーンがあるのが大概そういう形が多いのです、誘客のが。
 失礼ながら、3年とか4年とかの経験で行政の方が観光対策の役につかれて、やはりずっと昔からある県外のあっせん業者の方に主にお願いをすると。あっせん業者の方は御存じのように総額の何%という形ですから、たくさん数が集まったほうがいいわけですね。当然10室のところにはお客様は配置は不可能です。バスを使ってとかそういうふうな形で。ですから、そのあたりをもしそれぞれ個店ごとの、もう少し旅館業とかそういうのに精通した方の相談の部分があればありがたいなと思います。
 あと、御存じでしょうか、実は鹿野温泉というのは国民保養温泉地ということで、国民保養温泉地というのはメリットが少のうございまして、それほど知られない方が多いのですけれども、県内に実は3カ所あります。国民保養温泉というのは、基本的に歓楽街がないとか、いろいろ何件かあるのです。例えば鹿野は鹿野吉岡温泉ということで、昭和41年に国民保養温泉地に手を挙げて指定を受けております。あとほかには関金温泉と岩井温泉というのがこの国民保養温泉地ということでございますが、去年の7月ぐらいに、実は国の環境省のほうから、これを見直しましょうと。現在、全国で91国民保養温泉地というのがあるのだけれども、これを、もうすごく昔のことになるので、いろいろ見直して、例えば30ぐらいにしましょうかと。そのあたりで市の総合支所さんのほうからちょっとお声がかかりまして、本当にこれからの、例えば鹿野温泉、吉岡温泉をどういう方向にしていったら維持できるのか。御存じのように人口はどんどん流出しておりますし、私どもも、実は子供がたった1人でございますけれども、なかなか継承してくれないという現状があったりするのですけれども、私としてはやっぱり若い人に何とか帰ってもらって、鹿野温泉というものを維持できればありがたいなという思いです。
 先ほど興治委員がおっしゃったように、これは町全体の問題でもあるかなと思うので、そういう面で総合的な感じで、私としては実はひそかに、旅館というのは、この間の津波と地震と原子力の問題で、防災時、非常時の避難地ですか、昔みたいにちょっと台風だからと2~3日集会場とか体育館でというようなのではなくて、ちょっと長期的になったりするときに、県ともそういう分では契約を結んでいるように存じておりますけれども、防災のことを考え合わせると、今後国民保養温泉を何とか継続していきたいなと思っております。

○福田副委員長
 ありがとうございました。またこれも前のデータなのですけれども、日本人の宿泊者数が一番少ない県は奈良県だったと思うのです。幾らいい観光地が、世界遺産がいっぱいあったとしても、人は泊まっていないのだそうです。逆に思うのですけれども、泊まってみたい旅館があるから人は移動するというところがあって、さっきの話で、時代に合った魅力づくりに努力していただいて、ぜひとも鳥取にたくさんの人を呼んでいただくような、旅館側もぜひとも積極的に頑張っていただきたいと思います。

◎前田委員長
 私から2問ほど。土産品の印象を教えてください。ホテル、旅館に行くでしょう。すぐ土産品を見に行くのですけれども、余り魅力がないですね。その辺の土産品の印象を教えてください。

●川谷参考人
 吉岡の土産品というのはないわけでして……。

◎前田委員長
 全般的に鳥取のホテル、旅館に置いておる土産品。要は地場の土産品はどういう感想を持っておられますか。どこに行っても余りないのですよ。土産品が物足りないとかそういうことでいいですから。品数が少ないとか。
●川谷参考人
 そう言われれば少ないですね、。

●赤澤参考人
 私の印象では、例えば寿製菓さんとか宝販売さんとか、全国土産をつくっておられるのです。実は鳥取は小豆もいいし、おいしいので、全国に向けて、寿製菓さんなどは北海道のほうで随分成功しておられると。だから、ないことはないのでございます。
 鹿野に特化したものとか、その近辺とかに特化したものも、例えば日光生姜饅頭というのを私このごろ使っていますけれども、特に外国の方などがもし来られたら、化粧品がということで、県とコラボして「ほほうるる」というシャルビーさんのあのクリームなども、割と外国のお客様は化粧品に対してのあれが多いとお聞きしたので、あるいは鳥取の福寿海さんがつくられたお酒をつかった化粧水というのも扱ったことがあったりはしたのですけれども、こだわったものは案外売れないのですよ、実は。賞味期限というのもございますので。でも、ぼちぼちとと思っていますし、私どもは小さいのでお土産品のスペースというのも少ないので、近くに道の駅があるのでそことか、あるいは鳥取の賀露のこともお教えしたらいいかなと思っているのであれですけれども。ただ、私がすごくこだわって、青谷が近いので和紙のレターセットとか竹細工も、ああいいなと自分が思うものはなかなか実は売れなくて、中国製みたいな安い竹製品が売れるとかという感じのところがあって、なかなか難しいものだとは思っております。

●宇田川参考人
 何が売れているかというとなかなか難しい質問でございますけれども、やっぱり今おっしゃった大手の寿製菓さんとか宝販売さんとか、あのあたりは定番といいますか、やっぱりもちがいいのです。賞味期限が長いというか。そういうところがあって、定番でしょうね。あと、皆生温泉では「ねこ娘ミスト」といって、三朝もミストがありますけれども、皆生温泉もございますし、さっきおっしゃられた「ほほうるる」もコーナーで全部そろえているのですが、これは絶対買って帰らないといけないなというものは……。そういうところです。あとは、やっぱり境港とか近くにありますので案外そういうところとか、それから専門で売っている寿城とか、今個人のお客様はもちろんですけれども、そういうところによく寄られますので、そういうところの専門的なもの、境港の市場あたりで干物関係とか買ったりしていらっしゃるとは思うのですが、管内ですとなかなか自慢するようなものは……。

●赤澤参考人
 基本的に、自分の宿で全部抱え込もうというのではなくて、やっぱりどんどん出てくださいよと。うちなどもパブリックスペースはこの町とかこの近辺全体だぐらいに思っているので、小さい施設のほうが確かに管理のための費用はかからないものですから。

◎前田委員長
 あと1点、雇用問題を聞きたいのです。今雇用問題が非常に厳しいものですから、県は製造業とかいろいろなところに対しては、正社員を雇えば年間100万渡しますよとかいろいろな施策をやっています。皆さん方は雇用の問題について、どのような感じをしておられますか。

●宇田川参考人
 我々の仕事は一般の皆様方と反対で、土曜、日曜にお客様が集中する業種でございまして、若い方がなかなか、ほかの若い人たちと休みが一緒のほうがいいとかいうこともあるのでしょうか、なかなか雇用不足という中で、ハローワークとか、それからたまに求人誌等々でいろいろ部門の募集をかけるわけですが、今の時期も出しておりますけれども、どんどんあるかというと、非常に少ないですね。それで、このたびは思い切って、ちょっと遅かったのですけれども新卒の高校生の募集を、募集というか学校に出して2~3人採用するのですけれども、相対的に応募が、何というのでしょうか、旅館業とか宿泊業というものの理解が、何かイメージがつかめないということと、休みの問題、それから我々も、補助というか、そういうものがあれば、ハローワークとかいろいろ私どもの労務士などにも聞くと、例えば高齢者を採用すると何がしか助成が出ますよとか、前はトライアル、今もあるのですね、そういういろいろなものがあれば、私どもに提供するようないい人材であれば、今は年齢に関係なく、例えばフルで出社しなくても、週何十時間か該当できて、真面目な――かえって御年配の方である程度会社を勤め上げた方のほうが、今まで定着して一生懸命仕事をされた方ですので、そういう方が合うような部署といいますか、旅館業もいろいろな部署がありますので、そういうところに採用したいということで募集をかけたりいろいろやっておるわけでございますが、やはり新規に事業所を立ち上げると、先ほどおっしゃられた1人100万円ほどいただけるのか、我々も長年苦労しながらやっていますが、もっとそういう枠を拡大して、何かやっていただけるとありがたいと思っております。

●川谷参考人
 吉岡の場合は小さいところなので、きょうはお客さんがあるからちょっと来てくださいというような採用の仕方なので、パートのおばさんを頼んでやっていると。ふだんはお客がないから要らないよというような経営方法です、はっきり言って。だから、さっきも出ておったけれども、サービスの部分もなかなかうまくいかないというのもあるのです、ぶっちゃけた話。厳しいところです。

●赤澤参考人
 うちの場合はやはり人が大事だと思って、実は重点分野に対しての雇用の委託というか、支援の分で、観光も入りまして、この2年ほどそれを利用させていただいて、実際的には非常に助かりました。ただ、継続するのに、旅館業というのは24時間体制でして、その中で、通常は40時間なのだけれども旅館業は週に44時間というのが認められているそうなのですけれども、それにしても、やっぱり正社員をすごく多くしたのですね。その結果、人件費が非常に高くなりまして、あと、それぞれのお給料の額というのが本人さんの希望というのが難しい部分もあったりということで、やっぱり賃金体系としてはほかの業種に比べて低いのかなという気はしております。

◎前田委員長
 意見は尽きないようですが、予定の時間になりましたので、以上で終わらせていただきたいと思います。
 きょうお聞きしまして、大変いろいろな問題を抱えておられるということを痛感いたしました。また私のほう、あるいは執行部と話をしながら、皆さん方の業界がますます繁栄しますように私どもも全力を挙げていきたいと思います。きょうはどうもありがとうございました。
 続けて、皆さん、3月4日、10時から常任委員会の予備調査を行いますので御出席をお願いします。
 以上で、企画県土警察常任委員会を閉会いたします。

午後3時55分 閉会

 

 

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000