平成24年度議事録

平成25年3月5日会議録

 開催概要、資料はこちらです。
出席者(9名) 委員長
副委員長
委員
浜田 妙子
砂場 隆浩
森 雅幹
市谷 知子
濵辺 義孝
野田 修
小谷 茂
山口 享
横山 隆義
 
欠席者(なし)
 
 

説明のため出席した者
  城平危機管理局長、林福祉保健部長、中山生活環境部長、柴田病院事業管理者
  ほか各次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
  梅林係長  中倉係長  西村主事

1  開会 午前11時03分

2  閉会 午前11時41分

3  司会 浜田委員長

4  会議録署名委員      山口委員  森委員

5  付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり


午前11時03分 開会

◎浜田委員長
 それでは、ただいまから福祉生活病院常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元のとおりでございます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 会議録署名委員、きょうは山口委員と森委員にお願いいたします。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
 まず、付託議案に対する質疑を行っていただきます。質疑のある方は挙手をお願いします。

○市谷委員
 環境管理事業センターの件に関して、先ほど錦織議員が議場で質疑した際に、センターの基本財産を取り崩して県に返済するお金を産廃の基金に積むのですけれども、その基金に積むことを議決された後に市町村に伝えるというお話でしたよね。それで議決する前に、これはきちんと市町村には説明すべきだと思います。
 それで、このセンターに出捐してきたお金ですけれども、センターの理事の中には4市の副市長と町村会の会長の南部町の副町長しかいらっしゃらないので、取り崩して県にお金を返すことは伝わっているものの、それが何に使われるかはセンターの役員でない町村の方はわからないままということです。決まらないとお金は出動できないのですけれども、こういうことを考えているというのは事前に言うべきだと思いますが、その点について確認させてください。

●中山生活環境部長
 先ほど御答弁いたしましたように、今回、その償還金はもともとセンターへの貸付金償還金として県から返ってきております。ですので、本来の積み立ての目的は市町村合意などまでの必要はないものと考えております。ただ、事前にというお話がございました。今議会で御提案いたしておりますので、そういったお話はできるだけ早急にお伝えいたしたいと思います。

◎浜田委員長
 ほかに質疑はございませんでしょうか。
 それでは、討論に移りたいと思います。付託議案に対する討論のある方は、どうぞ挙手をなさってください。

○市谷委員
 反対討論のみ行います。
 まず、議案第32号、鳥取県営病院事業会計補正予算ですが、先ほども議場で質疑いたしましたが、法律で消費税の増税は決まったとはいえ、まだ実施されておりませんので、その増税分をあえて組み込むことは拙速だということで、この点について反対させていただきます。
 次に、議案第21号と第40号について、産廃処分場建設を進めている鳥取県環境管理事業センターがこのたび公益財団法人に移行するに当たって、県からの債務2億5,800万円を処分するということです。このために県が6,670万円、県内全市町村が3,300万円、産廃業界が9,600万円の計1億9,600万円から成るこのセンターの基本財産を取り崩して県に返還して、県はそのお金を産業廃棄物適正処理基金に積み立てることになっております。
 そもそも法律では産業廃棄物の処理は排出者責任が原則です。行政はそれをチェックするのが役割です。だからこそ、この基金も産廃業者が納める産廃処分場税によって賄われていて、使い道としては産業廃棄物のリサイクル、それから産廃処分場の周辺整備に使うことになっていると認識しております。この基金にセンターの基本財産であった県や市町村のお金をつぎ込むことは、行政が排出者責任を肩がわりして、今まで以上に産廃処分場整備に直接乗り出して、産廃処分場建設を一層推進することにほかなりません。このように、県や市町村が排出業者の責任を肩がわりすることになると、あとは行政がやってくれるという排出業者の自助努力の意識を後退させてしまい、結局のところは産廃の減量化に逆行することになります。したがいまして、私はこれらの議案については反対いたします。

◎浜田委員長
 21号、32号に反対という意見が出ましたけれども、そのほかに討論はございませんでしょうか。

○市谷委員
 32号と21号と40号です。

◎浜田委員長
 わかりました。
 ほかにはございませんでしょうか。
 それでは、市谷委員から反対のありました議案第21号、32号、40号ということですね。これを一括して採決し、その後、残りの議案を採決させていただくことでよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのようにさせていただきます。
 初めに、議案第21号、議案第32号及び議案第40号について、原案に賛成の方は挙手をお願いいたします。(賛成者挙手)
 賛成多数でございます。したがいまして、議案第21号、第32号、第40号は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 次に、議案第21号、第32号、第40号を除く全ての議案について、原案に賛成の方の挙手をお願いいたします。(賛成者挙手)
 賛成、全員でございます。したがいまして、議案第21号、32号、40号を除く全ての議案は、原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
 次に、報告事項に移ります。
 質疑につきましては、説明終了後に一括して行わせていただきます。
 議題(1)、第1回鳥取県立中央病院機能強化基本構想検討委員会の開催結果につきまして、細川総務課長の説明を求めます。

●細川病院局総務課長
 お手元にございます常任委員会資料の1ページをお開きください。県立病院の機能強化基本構想検討委員会につきましては、さきの常任委員会で設置につきまして御報告を申し上げたところでございますが、第1回目の検討委員会を開催いたしましたので、その結果概要につきまして御報告を申し上げます。
 開催日時、場所、出席者につきましては、資料に記載のとおりでございますので、ごらんいただければと思います。
 概要でございますが、まず4番に書いてございますように、東部保健医療圏のあり方の検討の経緯につきまして福祉保健部医療政策課から御報告いただきました。その後、5番に書いてございます東部医療圏における医療高度化とその方向性についてを議題といたしまして、意見交換を行いました。
 第1回目でございましたので、まず中央病院におきます現在の主な機能や取り巻く環境、役割、問題点などの現状説明の後に、今後の機能強化の方向性、特に救命救急や周産期、がん拠点、災害拠点を強化していく方向性について、御説明申し上げました。
 意見交換の中で出ました主な意見を10項目ほど挙げてございますが、認知症の急性期合併症患者への対応なり、災害時の対応・体制の強化、人材不足への対応、長期入院患者への問題、自治体病院としての責任の明確化、患者の一極集中の心配など、かなりの意見を頂戴いたしました。詳細につきましては、そこに書いてございますのでごらんいただけたらと思います。
 今後につきましては、機能強化の詳細をこれから詰めていくわけでございますけれども、さらにこの委員会等で議論を深めながら意見を集約して、基本構想に反映させてまいりたいと考えております。
 なお、第1回目には間に合いませんでしたが、県外有識者の委員や前回の常任委員会でも御指摘いただきました、病院利用者側としての委員につきまして現在調整中でございます。第2回からの参加を予定しているところでございます。

◎浜田委員長
 質疑のある方は、どうぞ挙手をお願いいたします。

○山口委員
 機能強化について、今、看護連盟やいろいろな方たちが看護師の増員を求められているところですし、4年制の看護大学の構想もありますけれども、このスタッフがどういう形で移動するなり、確保の仕方などまで踏み込んで対応していくのですか。

●柴田病院事業管理者
 今回の検討委員会は第1回目ですので、基本構想をまとめる中において、ベッド数が現在の
417床から500床以上に増加しますので、病院の規模自体が増加するため、看護師もそれに見合った数を確保しなければいけない問題が出てきます。そのことについても計画的に確保する方向で、特に、看護師の養成機関がこれからできていくお話もございますので、それらも大いに期待しながら具体的な計画づくりをこれからしていきたいと思っています。

○山口委員
 その中で看護師養成について、県立でしているのが中央病院と厚生病院ですけれども、鳥取短期大学が独自に4年制大学をやろうとしているし、それから鳥取市も学校法人を誘致しようとしておりますが、看護師の指導体制などを考えると基本的には病院に附属したほうがいいのではないかと思っております。そういう検討に入っておられるのですか。

●柴田病院事業管理者
 看護実習につきましては、病院に附属する方策も一つあると思いますが、ただ、現状を見てみましても、鳥取看護専門学校も倉吉看護専門学校もそうですけれども、例えば中央病院なり厚生病院だけで全ての実習を賄うことができないのが現実です。したがいまして、他の医療機関等の協力を得ながら実習を行っているところですので、病院に附属するのも一つの考え方ですけれども、それで全てが解決する問題ではないのではないかと考えております。やはりその圏域全体の医療機関全体で質のいい看護師を育てる方向で協力していく体制でないと、看護養成はなかなか難しいのかなという印象を持っております。

○山口委員
 そういうことからすると、公立病院が果たす役割もかなりウエートが高いのではないかと思いますけれども、どうでしょうか。

●柴田病院事業管理者
 公立病院は、やはり公立ということで医療圏全体のことも考えながら運営をしていくことが使命でありますので、実習におきましても、それなりの役割を果たしていかなければいけない。おっしゃるような看護師養成についても、養成機関ができた際にはできるだけの協力をさせていただきながら、いい看護師を育てていきたいと考えています。

○山口委員
 機能強化で中央病院が500床になりますけれども、今のところではスペースの問題もありますし、それから建てかえの時期も来ているということで、本当に200床ふえることになると、今から構想を実現するような体制をつくらないといけませんね。

●柴田病院事業管理者
 病院の立地の問題につきましても、今後この検討委員会で御議論いただこうかなと思っております。現在、江津にございますけれども、中央病院の機能的な面から考えて、やはり立地は考えていかなければいけないだろうと思っておりましす。例えば、救急医療を中心的な機能とした役割を持っているわけですけれども、これはドクターヘリが不可欠なのです。そうしますと、ヘリの発着場が近隣に確保できるのかどうかを考えますと、市街地に病院を立地することはなかなか難しいのかなというのがございますし、また、中央病院は江津に立地しておりますけれども、周辺に関連施設がございます。看護学校や養護学校、鳥取療育園といった病院単体で医療を提供しているのではなくて、周辺の関係機関と協力しながら展開している部分もございますので、そういった部分をどう評価していくのか。それから立地の物理的な問題として、現在の病院を利用しながら500床以上のベッドが入る建物を建築しなければいけませんので、それができるのかどうか。そういったさまざまな観点があろうかと思いますけれども、それにつきましても今後、この委員会の中でいろいろな御意見をいただきながら検討していかなければいけない課題だと考えております。

○山口委員
 500床という形でスタートして、スタッフを増員するといっても、これはなかなか難しいですから、ある程度移行的な経過が必要であろうと思います。そういうところをいいぐあいにやらなければいけないと思いますけれども、なかなか責任も重いのではないかと。

●柴田病院事業管理者
 新病院への移行で病床数が変わる、規模が変わる、それから機能もより強化したものにしていく中で、現に運営しております病院との関連性もありますので、移行もスムーズにしなければいけないと思っております。そういった意味から、逆に立地の面にしても、それからほかの建物の配置や立地等についてもいろいろな機能を含めて、今の病院からの移行ができるだけスムーズにいくような方向で、トータル的に考えていきたいと思っております。

○市谷委員
 今回の検討委員会で出ている意見を見ますと、人材が県立病院に集まってしまうなり、先ほど山口委員からもありましたがスタッフの不足、それから一極集中といった考え方だけでなく危険分散はどうか、また患者の一極集中も言われておりまして、これまでこの東部圏域について中央病院の医療を高度化することは一定の合意をしてきた経緯はあるのだけれども、またこういう意見が出てくるわけです。だから、必ずしも高度化イコール500床とはなっていないなとこれを見て思ったのです。それで、高度化していくことについてはみんな否定しないのですけれども、この規模について、ずっと500床ありきの前提でいくのか、それともこういう検討を踏まえながら、お互いに合意できるところはもう少し下だななどと変えていくのかどうかを確認させていただきたいです。

●柴田病院事業管理者
 500床というのは、500床ありきではなくて、病院の中核的な機能、救急、周産期、がん拠点、それから災害拠点といった中心的な機能をある程度今より高度なものにしていくと。そのためにはある程度の規模が必要だということで、後から出てくる話なのです。ですから、今この委員会でしている議論はその前段の話です。前段である医療圏全体を眺めてきたときに、ほかの病院との役割分担や機能分担も含めて、中央病院としてどういう方向性が一番いいのか。これは御理解を得ることだけではなくて他病院の協力がないと、中央病院のひとりよがりではなかなか成立しませんので、その辺を考えながら丁寧に議論をしていこうかなと思っています。

○市谷委員
 そうしますと、ここのメンバーに入っていない後方病院からの意見集約は、どういう段階でされるのですか。並行してやらないと、この検討委員会で大体の方向性が出ましたので、後方病院に聞きますではいけないと思います。先ほど言われた後方病院の協力がないとできないわけですから、いつの段階で後方病院には意見を聞いていただくことになるのでしょうか。

●柴田病院事業管理者
 まず今、この東部医療圏の中で救急医療の中心的な役割を担っている病院は、県立中央病院を含めて日本赤十字病院、市立病院、生協病院という4病院ですので、そこがどういう将来的なビジョンを持って今後この医療圏を運営していくのか、そこを固めるのが最初だという感じがしています。先ほど申し上げましたように、中央病院が建設に向けて今、即座に走り出そうということではなくて、やはり医療圏全体の議論を初めにしていこうと思っています。医師会の代表にも入ってもらっておりますので、その中でおっしゃるような医療機関からのさまざまな御意見を集約していただくなり、病院の中で病院相互の病院協会という別の団体もありますので、そういったところで御意見を聞くなど、いろいろなところから御意見を聞く機会を設けていきたいと考えています。

○市谷委員
 当然、意見の集約はされるのですけれども、いつそれをするのですか。医師会が窓口にはなっていますけれども、そこから病院全体に伝わるのはなかなか時間を要しますし、医師は忙しいですので、その辺は行政が音頭をとってできるだけ早い時期にやる形でないと伝わっていかないと思います。遅くない時期に、早く意見を集約していただくことをぜひしていただきたいと思いますけれども、どうでしょうか。

●柴田病院事業管理者
 できるだけそういう方向で進めていきたいと思います。

◎浜田委員長
 ほかにはよろしいでしょうか。

○砂場副委員長
 東部医療圏から問題を考えるのは正しいと思うのです。この間、健康医療局から出てきていた地域医療計画にある一番大きい問題が回復期の、特に呼吸器の管理ができる病院が非常に東部圏域では手薄という問題が出ていました。その機能強化はあくまで高度化が前提ではなくて、医療圏全てのそういう問題も含めてどうあるべきなのか、中央病院がどこを担うべきかについて議論されているのかを確認させていただきたいです。
 もう1点は、この意見を見ると、500床の増床について、現在地で大丈夫かなりスリム化が要るのではないかなり危険分散など、疑問を呈するのではないかと思われる意見が出ているのですけれども、この委員会でそういう形の方向に意見が収れんしていけば、協定の見直しもあるのでしょうか。それとも既に協定があるので、そういう問題があるにしても、知恵を絞ってクリアして500床を達成する形の中で議論を進めていかれようとしているのか、この2点について教えてください。

●柴田病院事業管理者
 500床ありきというか、結果として500床以上というのは、あくまで鳥取県と日赤との間の話し合いの中で決まった話ですので、機能強化していく中で結果的にどれぐらいの病院規模がという議論の展開になっていくだろうと思います。我々もそういうふうに考えています。一つの目標数値といいますか、結果的にどうなるかというところだと思います。
 もう1点については、何だったでしょうか。

○砂場副委員長
 東部圏域を考えたときには、高度化だけではなくて、足りない部分ってある。特に……。

●柴田病院事業管理者
 後方病院の話ですね。

○砂場副委員長
 うん。特に呼吸管理ができる病院が手薄ですごく苦労されているので、例えばそこについても議論して、手当てするのかしないのか、中央病院が担うか担わないかみたいな議論もされているのかと。

●柴田病院事業管理者
 言われることは我々も感じている問題点ですが、ただ、この会はあくまで中央病院の機能強化を前提として、その中で東部医療圏のあり方を議論しているのです。おっしゃる話というのは、恐らく保健医療計画全体の話にかかわってくる話だろうと思うのです。私どもの土俵は、そこまで議論を広げますと、中央病院は東部医療圏の中でどういう機能を果たしていくのかというもともとの目的から、ますます遠ざかっていくことにもなりかねませんので、そこはある程度中央病院の機能強化を念頭に置きながら、東部医療圏の話に収れんしていかざるを得ないだろうなと思っています。
 おっしゃるように、特に呼吸管理を中心とした後方病院が足りないことは、今回お集まりいただいた4病院が皆等しく感じているところであります。ただ、その4病院の力ではなかなかどうしようもない部分もあります。おっしゃるような場所、例えば医療審議会なり、もっと医療圏全体を考える場所で、ぜひそういった手だてを考えていただければと思っています。

○砂場副委員長
 ただ、ほかの公立病院を見ると、その医療圏域で足りないものを補おうという発想でやられている地域もあるのです。ですから、私が言いたかったのは、例えば10階建ての病院ができて、8階までの病棟については非常に高度医療を中心にやるし、地域で足りないものについても、本当は集中したほうが病院の効率化はいいのだけれども、東部医療圏を考えたときに、頑張っていろいろな施策を打っているものの、なかなかそういうところの病床が確保できないのであれば、中央病院がその部分について病床を持つことも機能の強化になるのではないかと思いますが。

●柴田病院事業管理者
 病院の機能としてどういう役割を中央病院が担うべきかという話は当然していきますので、そういったことも含めて、議論としてはあり得るだろうという話です。実際、そこが県立の役割としてふさわしいかどうかという判断は、また設置者側なりの別の判断はあると思いますが、議論としてはそういったことも含めて広く話ができたらなと思っています。

◎浜田委員長
 よろしいですか。
 ほかにはございませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのほかに移りたいと思います。
 執行部、委員の皆様で何かありましたら、どうぞ挙手をお願いいたします。

○市谷委員
 当初予算で減額になっている民間福祉施設の運営費補助金ですけれども、現場のほうからは、この補助金の減額は困るという話も聞いたりしています。また、3月14日に倉吉のほうで説明会をされるという話を聞きましたが、ただ、この説明会の参加者が非常に限定されていると聞いております。それで、県民の皆さんに広く傍聴していただけるようにしていただきたいです。
 といいますのが、民間であれ、保育所などは地域の子育て支援にとっては重要な拠点になっておりますので、その運営がどのようになっていくかは、地域住民にとってもこれは重要な関心事だと思うのです。はっきり言いまして、この間の経緯についても私もよく知らなかったし、知らない方が多いのです。今回の予算編成で初めて聞きましたが、既に去年からずっと説明もされていたということですが、ぜひこの説明会はもっと開かれたものにしていただきたいと思いますが、どうでしょうか。

●中林福祉保健課長
 3月14日の説明会につきましては、今回直接的に影響を受けられます民間の保育所を運営しておられる法人の方々にお声かけさせていただいたところでございます。ただ、おっしゃるとおり、ほかの方々の傍聴などを排除するものではございません。

○市谷委員
 わかりました。

◎浜田委員長
 よろしいですか。
 ほかにはございませんでしょうか。

○砂場副委員長
 委員の皆さんにお諮りしたいことが1件ございまして、前回の委員会の中で福祉保健部からみのり福祉会問題についての……。

○山口委員
 ここで一旦切ってからにしたほうがいい。

○砂場副委員長
 切ったほうがいいですか。わかりました。

◎浜田委員長
 内部だけの話し合いにしますか。

○山口委員
 内部だけで。

◎浜田委員長
 わかりました。
 それでは、そのほかございませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 なお、委員長報告については、委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 では、そのようにさせていただきます。
 それでは、委員の皆様に御相談がございますので、その場にお残りください。
 執行部の皆様は、御苦労さまでございました。
(執行部退席)
 それでは、皆さんで話を進めたいと思います。

○砂場副委員長
 前回の委員会でありましたみのり福祉会問題ですけれども、やはり参考人招致の発言とその後の対応が全く一致していないのを我々が知っていながら何もしないというのは、やはり議会としての説明責任、それから役割を果たしていないと思いますので、一定の対応をとるべきだと考えております。
 それで、まず最初に書面において村田実氏に対して真意の確認をさせていただきたいです。
 確認する内容としまして、1点目は、本委員会の参考人招致で、法人の損害賠償に対して弁済すると約束されましたけれども、これがいまだになされていないことについての確認と、その理由についてお聞きしたい。
 2点目としては、法人が提起された民事訴訟において弁済請求については拒絶され、訴訟の棄却を求めておりますので、この態度は参考人招致の発言と相違しておりますので、この間についての経緯の説明を求めたい。
 3点目は、民事訴訟前の法人とのやりとりの中で、刑事訴訟を提起しないことが前提となっているという文面がございますが、我々の委員会があったときに法人と村田氏との間で取引といいますか密約があった上での発言だとすれば、これもゆゆしき問題でありますので、これについても確認したい。
 この3点についてまず確認させていただいて、今後常任委員会が予定されているのは18日ですので、その前の14日頃までの期限で文書の回答を求めて、その回答を受けて次の段階としてどうすべきかを皆さんに御相談申し上げたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。

○山口委員
 それは、内容証明で郵送するのか。

○砂場副委員長
 わかりました。では、内容証明で送付します。

○山口委員
 きちんとやらないと。

◎浜田委員長
 はい、経緯はわかりますですね。

○市谷委員
 それで、この間の執行部の報告を受けたときに、また今度、閉会中に改めて説明を受けてという話がありましたが、今、砂場委員が言われたこともわかるのですけれども、全体がどういう動きになっているのか、執行部からも話を聞きながらでないと総合的に判断するのが大変だなと思っています。今、村田氏に手紙を出してお返事をいただくのはいいのですけれども、その後の対応については、きちんと執行部からも対応状況を聞いたり、それから相手方の反応なども聞きながら考えたほうがいいと思いますので……。

○山口委員
 だけれども、今は、その招致された問題について委員会としての責任においてやるということでしょう。

○砂場副委員長
 そうです。

○山口委員
 そういうことだ。

○市谷委員
 いいのですけれども、18日にその方向性を全て決めてしまうことはちょっとできないと思います。対応についてはもう少し全体を踏まえて考えたいので、18日で対応の結論は出さないということでよろしいですか。

◎浜田委員長
 確認しなければならないことがあって、とりあえずは確認すると。

○砂場副委員長
 まず一つは、手紙を受けたときに本会議で議決が必要な対応をする可能性がありますよね。その場合には、本会議を開くことができないので、次の委員会までにやらなければいけない。もし必要があれば、緊急に執行部の聞き取り等をやればいいと思いますけれども、18日に決めないと本会議で承認を受けなければいけない問題が出てくるかもしれません。だから、この段階でその18日の方向性を決めないことは決めないでいただきたい。もし、緊急の集中審議なりをやれとおっしゃるのだったら、それはやりますけれども。

○市谷委員
 ええ。それでね、前回、執行部の報告については閉会中に聞くということで、ここは一旦先送りしてしまったわけですよ。私はそれを聞かないと、お手紙を出して、そのお返事だけで議会の議決が要るような対応をするという判断には正直至らないです。だから、しかるべき時が来て、しかるべき議決をしながら対応することはあり得るし、そのことは私も最初から求めていたことですけれども、このタイムテーブルの中で、お手紙がこうだったから、では議決が必要な対応をしましょうということは拙速だし、できないなと。今から枠をはめるなというお話だとは思うのだけれども……。

○砂場副委員長
 だから、もう一回議論をさせてください。

○市谷委員
 だけれども、急にそういうことを提起されて、中身もわからないのに……。

◎浜田委員長
 議会中に全ての方向を出すことありきではないというふうに……。

○市谷委員
 ちょっと聞いてないからできないのですよ。

○砂場副委員長
 それも含めて、18日にもう一回相談させてもらいたいです。

◎浜田委員長
 そうですね。とりあえずは……。

○山口委員
 確かに今言われたのは、あなたと余り変わりはない。

◎浜田委員長
 と思います。

○市谷委員
 ううん、ただ結論をこの定例会中に出すのは……。

○小谷委員
 でも、その場で執行部が先送りしたものは出せないが……。

○市谷委員
 もうしてしまっているからね。だからその全体を見ないと、その手紙の返事だけで方向を決定するのは……。

◎浜田委員長
 不透明なところがいっぱいあるものですから、そこをとりあえずは確認させていただくということで。

○山口委員
 今の話を聞いていると、今、副委員長の言われたのは、参考人招致での発言と全然違う発言をしているので、それについて確認した上で総合的に対応すればよいのではないか。

○市谷委員
 うん、総合的に見なければいけないでしょう。

◎浜田委員長
 そうです。それが必要です。

○市谷委員
 もう少し考えて。

◎浜田委員長
 とりあえず手に入れなければならない情報をきちんと手に入れるという段階ですので、今回させていただくということでよろしいでしょうか。
 それでは、その質問書についてはこちらに任せていただいてよろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)

○小谷委員
 任せるけれども、逆訴訟されることがない文書の内容にしていただきたいと思います。別に嫌だということではないです。

○山口委員
 そういうもので逆訴訟することがあるのか。

○小谷委員
 いや、わからない。

○森委員
 意外とこういうときに力を持った弁護士がすることもあり得ます。

○市谷委員
 あります、あります。

◎浜田委員長
 慎重に対応するということですね。

○山口委員
 逆訴訟というのはあり得るのか。

○小谷委員
 もし文言がおかしかったらあり得る。

○市谷委員
 何か決めつけたりとかね、確かにそうだ。

○砂場副委員長
 いや、決めつけてもらわないといけない。多分、法律的に考えられるのは、山口委員が指摘されている脅迫行為みたいなことが文面であれば……。

○小谷委員
 だから、気をつけてやってくださいということです。

◎浜田委員長
 はい。執行部にも相談しながら慎重に行います。
 情報は執行部のほうからまず出てきておりますので。だから、そちらのほうとのバランスもとりつつ、きちんと対応したいと思います。

○小谷委員
 我々は悪いことしていないので、逆にやられても困る。

○市谷委員
 本当にそうです。

◎浜田委員長
 ないとは思いますけれども、あちらがどう出られるかわからないからということです。

○山口委員
 名誉毀損と言いかねないので、事実だけを記載して問うということです。

○市谷委員
 向こうが不利益をこうむったって、言いかねませんしね。

○小谷委員
 気をつけながらという意味で言ったものですので、慎重にしていただけたらと思います。

○市谷委員
 その文面をみんなで検討すると、我々でわかるかどうかわからないけれども。

◎浜田委員長
 もちろん、そうします。あちらは弁護士が前面に出て動いておられますので、そのことも踏まえつつ、文面も精査いたしまして、前もって皆さんにお配りし、御意見なども伺いつつやりたいと思います。

○山口委員
 事実のみ記載すると。

◎浜田委員長
 そうです。
 では、皆さんの知恵をかりつつさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、以上をもちまして福祉生活病院常任委員会を閉会いたします。

午前11時41分 閉会

 

 

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