平成24年度会議録・活動報告

平成25年3月21日会議録

 開催概要、資料はこちらです。
出席者(8名) 委員長
副委員長
委員
安田 優子
内田 隆嗣
森 雅幹
澤 紀男
稲田 寿久
浜田 妙子
森岡 俊夫
上村 忠史 
欠席者(なし)

 


説明のため出席した者
 古賀県土整備部長 細羽文化観光局長 三木生活環境部次長 嶋沢農林水産部次長外関係課長

職務のため出席した者
 上月調査課課長補佐 山崎議事・法務政策課課長補佐 五百川調査課係長

1 開会 午前11時00分
2 閉会 午前11時56分
3 司会 安田委員長
4 会議録署名委員  上村委員  森委員
5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり 

会議の概要

午前11時00分 開会

◎安田委員長
 ただいまから中海圏域調査特別委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 委員の皆様は、発言をされる際は、必ずマイクのスイッチを入れるようにお願いいたします。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、上村委員と森委員にお願いします。
 それでは、これより議題に入ります。
 なお、質疑は、全ての説明終了後、一括して行っていただきたいと思います。
 議題1、第5回大橋川改修事業に係る環境モニタリング協議会について、小池水・大気環境課水環境保全室長の説明を求めます。お願いいたします。

●小池水・大気環境課水環境保全室長
 大橋川改修事業に係る環境モニタリング協議会について御報告いたします。
 大橋川改修事業が環境に与えます影響の程度等を確認するため、モニタリング計画書を策定されておりますが、これに基づきますモニタリング結果や環境保全措置等について、意見、助言を行うモニタリング協議会が1月11日に開催されました。その委員協議会に参加をいたしましたので報告いたします。
 まず、協議会の構成でございますが、構成員としまして学識委員12名、行政委員8名で組織をされております。事務局は国土交通省の出雲河川事務所でございます。
 モニタリング協議会の概要でございますが、今後、工事着手が予定されております大橋川の下流部の右岸側になりますが竹矢地区、それから対岸になりますけれども福富地区という地区の環境保全措置の案について提案がございました。それから、既に築堤護岸の工事等に入っております追子地区での環境保全措置の経過報告、この2点について審議がなされたものでございます。
 工事のモニタリングでございますが、新規予定されております竹矢・福富両地区についての環境保全措置について審議をしております。内容としましては、保全対象種・群落でありますオオクグですとか、コアマモ等の現地調査がなされておりますので、この結果を受けて護岸の形状変更について審議がなされ、了解がされております。具体的には、もともと護岸を2割で計画しておったものを5分へ変更して護岸を立てる、垂直に近いように起こすということになりますが、そういった変更をすることで護岸の全面を先ほど言いました保全対象種等の生育場として確保すると、そういった変更がなされております。
 2番目の環境保全措置の経過報告でございますが、先ほど言いました追子地区になりますけれども、ここでのヒトハリザトウムシですとかの生き物の移動、それからオオクグ等の移植、ヨシの移植もございますが、そういったものの経過報告がなされております。
 そういった報告を受けまして、主な意見でございますが、こういった工事のモニタリング等については、その都度詳細な調査をして、その調査結果をこういったモニタリング協議会の場に逐一報告して、専門家等の意見を仰ぎながらきめ細かく工事を進めていきましょうと、そういった意見がございました。
 当地区が、汽水環境としては非常に恵まれた地域であるということもございますので、ここでの環境保全に係る措置が、全国も含めてモデル的な地域となって波及していけばというような意見がございました。
 次回のこの協議会でございますが、ことしの7月に開催が予定されております。

◎安田委員長
 次に議題2、米川土地改良区の不適正経理について(第4報)、俵農地・水保全課長の説明を求めます。

●俵農地・水保全課長
 2ページをお願いいたします。米川土地改良区の不適正経理について(第4報)でございます。米川土地改良区の不適正経理に関しましては、補助金の返還額の確定を受けまして、その全体像が明らかになりましたので今回報告させていただきます。なお、米川土地改良区に関しましては、定期的に3カ月に1回改善状況の報告を求めておりまして、今後も内部牽制体制の強化や組合員への説明責任を果たすことを指導していきたいというふうに考えております。
 それでは、不適正経理の全体像ですけれども、まず、会計主任によります不適正経理の額でございます。まず、アとしまして、地区除外決済金に係る不明金でございます。これは、地区除外をされる際に、農家の方が現金を土地改良区に持ってこられるわけですけれども、現金引き継ぎ簿、担当から会計主任への引き継ぎ簿はきちんとなされてありますけれども、その後の収入処理がなされていないというようなことで750万円余り不明金となっております。
 イとしまして、社会保険料等に係る不明金でございます。社会保険については、給料等によりまして給付率が決まっているわけですけれども、それを2分の1ずつ本人と改良区とで負担をするということですけれども、改良区の負担分について水増しの請求をして、一部抜き取っておられるということでございます。それから、干拓地の貸付金についても、必要がないのに貸付金を支出しておられまして、使途が不明になっているということで、合わせて3,500万余の金額が不明となっております。
 ウとしまして、現金収納に係る不明金でございます。これは、NTTドコモ等が電柱の使用料を改良区に払っておられますけれども、その領収書や現金引き継ぎ簿はあるのですけれども、その後の収入処理がきちんとなされていないということで110万円余りが不明金となっております。
 補助金等に係る不明金でございますけれども、国からポンプ場等の施設管理を土地改良区が受けておられます。土地改良施設管理業務委託ということで委託費を受けておられるのですけれども、その一部について収入が未計上になっているということがございます。それから、国営造成施設管理体制整備促進補助金でございます。これは米子市や境港市から土地改良区のほうに補助金が流れていくわけですけれども、これについても通帳には入っておりますけれども、その後の収入処理がなされていないということで2,780万円余りが不明金となっているということでございます。
 あと補助経費の二重計上等ということで、国の業務委託費との仕分けがちょっと明確でないというようなこと、それから維持管理をすれば、改良区の職員の方の人件費も補助金で見られるのですけれども、日報や旅行命令等がきちんと処理されていないということで、確認できないというようなことも補助対象としては認められなかったものが2,730万円ほどあります。
 これについては、3ページの左側の図を見ていただきたいと思います。先ほど申しましたアからエの金額を記載をしておりますけれども、このうち補助経費の二重計上等については土地改良区のほうではきちんと支出した事実があるということでありますので、不明金としては、ここを除いたところで1億1,100万円ほどが不明金となっております。不適正経理の額としましては、合わせて1億3,800万ということになります。
 今回の不適正経理を招いた原因としまして、2ページに返りますけれども、やはり改良区の内部牽制機能が働いていないと。例えば、預金通帳や現金、公印等を一人の方が一元管理されておられたり、それから会計担当理事も収入命令や支出命令と金銭出納簿との照合などを行っていないというようなこと、それから監査についてもきちんと監査がなされていないというようなことがこういう不適正経理を招いた原因だということでございます。
 3ページにまたいきますけれども、この不明金についての処理ですけれども、これについては改良区のほうは改良区として弁護士の方に相談をされました。県も、県の顧問弁護士の方、それから国ともいろいろ協議をしましたけれども、やはりこの処理方法というのは法的にきちんと明文化されたものがないということで、この処理に当たっては改良区の中できちんと話し合って決めていくしかないということでございました。今回、いろいろ総代会で諮られたのですけれども、一応1億1,100万の不明金につきまして、10年で時効ということがありますので、12年、13年分の400万円ほどは時効ということで処理されまして、前事務局長への退職金ですけれども、これは懲戒処分ということで、退職金そのものは本人さんには支払いはしておりませんけれども、それに見合うものを一応被害額のほうで充てて相殺をするということで処理しております。
 あと、前事務局長の賠償額ということで、これについては、現在相続財産管理人に債権を申し出中でございまして、まだ額ははっきりしておりませんけれども、役員の補填額は最大で6,700万円余りになるということでございます。これを31人の理事の方で負担していただくということで、役員の就任期間中、4年間が役員の任期ですけれども、その期間中の被害額を受け取った報酬額に応じて案分をしていくというようなことで補填割合を決めておられます。
 はぐっていただいて4ページでございます。米川土地改良区の改善状況についてでございます。これについては、昨年不明金が発生してから改良区のほうでも健全化に向けていろいろ取り組まれてきておられまして、法令遵守体制の確立については、研修計画もきちんとつくって研修に積極的に参加しておられますし、法令遵守担当役員を1名設置して今動いておられます。また、内部牽制機能の強化につきましても、昨年の4月1日付で職員の分掌規定を改正されまして、公印と現金、通帳の管理者を別々にしておりますし、新たに経理の担当職員の方を1名採用というようなことで、今複数の職員で会計処理に当たっておられると。それから、監査についても、定款や規約や会計細則等を改正して、きちんと対応しておられるところでございます。
 あと残っておりましたのが、全体事項のところにちょっと書いておりますけれども、責任の所在については、役員手当は既に返納しておられますけれども、その後の役員の不明金については、今回1月10日の臨時総代会で処理方針は決定されたということで、徴収については今後弁護士の方に委託をする方向で、今度3月29日に通常総代会がありますので、そこに議案を上程するというふうに今聞いているところでございます。
 補助金についても、一応3月末ということで、今3月29日を予定しておりますけれども、その日に返還をしていただくことになっております。
 あと、組合員の方に対しても、一応3月29日に通常総代会がありますので、それを受けて、また「米川だより」等を作成して全組合員に発出する予定でございます。
 あわせて、現在の米川土地改良区の体制について一言つけ加えますと、ちょうど24年度が役員の改選時期に当たりまして、既に総代の方が昨年12月に60名かわっておられますし、役員の方についても理事が15名、監事が3名、合わせて18名おられるのですけれども、この方も1月10日の臨時総代会で信任をされて、その後、1月21日の役員会で理事互選によりまして新しい理事長も決まっております。それから、1月の終わりには総務委員会、事業委員会、中海干拓特別委員会という3つの委員会があるのですけれども、それぞれ委員長が決まって新体制で今動いておられるということで、土地改良区の健全化に向けていろいろ努力をしておられるということでございます。

◎安田委員長
 続いて、議題3、さかいみなと漁港・市場活性化ビジョンについて、平野境港水産事務所長の説明を求めます。

●平野境港水産事務所長
 資料の5ページをお願いします。さかいみなと漁港・市場活性化ビジョンについて説明いたします。これにつきましては、常任委員会のほうで経過報告をさせていただいておりますが、このたび正式に策定されましたので報告をさせていただきます。
 3月13日にさかいみなと漁港・市場活性化協議会が開催され、さかいみなと漁港・市場活性化ビジョンが策定されました。これは、昨年の6月から漁港、市場、食と観光の3つのワーキンググループを設け、境港の活性化に向けた議論を行ってきたもので、課題を整理し、今後の具体的な施策等を取りまとめたものであります。
 このビジョンの概要ですけれども、境港は日本海有数の漁港として取扱量はトップクラスで、四季折々に多種多様な水産物が水揚げされる漁港です。しかしながら、災害への対応が未対応であること、水産資源の減少、手狭な上屋・荷揚げ岸壁、衛生管理対応のおくれなど、さまざまな課題が指摘されております。
 こういった課題を踏まえ、将来のあるべき姿として、社会に信頼され、活力があり、親しまれる漁港・市場ということを掲げ、そのための具体的な基本目標として、災害に強く、消費者の「安心・安全」のニーズに対応した高度衛生管理型の漁港・市場。付加価値の向上を推進するとともに、大量水揚げ、迅速処理にも対応できる漁港・市場といった3つの目標を定めております。
 このための取り組み方針と具体的な施策として、3つの柱を設けております。まず最初に、信頼される漁港・市場づくりとしまして、漁港・市場機能の強化として、主にハード面ですけれども、県と境港市が主体となって取り組んでまいります。
 まず最初に、東日本大震災を受け、災害に強い漁港・市場を整備してまいります。地震・津波対策、津波一時避難所の確保に向けた取り組みを行います。衛生管理の強化として、高度衛生管理型の整備を行います。これについては、次のページのほうで詳しく説明いたします。また、周辺環境の整備としまして、休憩岸壁の充実を図るために円滑利用のルールづくりや漁港区域の活用を検討してまいります。利用者のための施設整備として、トイレなどの整備を行ってまいります。また、地域住民から指摘されております臨港道路の高潮、振動について原因調査を行い、対策を講じてまいります。
 2番目に、活力がある漁港・市場づくりとしまして、集荷・販売力の強化、これは主にソフト面の対応を荷受け、仲買とともに県のほうも一緒にやっていくものです。まず最初に、水産物の付加価値の向上として、まき網物の小ロット販売によるその日水揚げされた水産物の鮮魚量をふやして単価アップを図ってまいります。消費地ニーズのある産地一次加工について検討をしてまいります。それから、境港ブランドとして、マグロとベニズワイガニについては既に取り組んでおりますけれども、日常のおかずとなっているアジ、サバ、イワシ、あるいはハマチ、そういったものについてのブランドについても検討してまいります。水産物の販路拡大としまして、関西やあるいは韓国などでニーズのある活魚出荷の推進について検討してまいります。また、関西でのマーケティングなど、関西での販路を拡大してまいります。国内市場が減少する中で、海外では非常に水産物の消費が伸びています。そういったところへの開拓を検討してまいります。それから、陸上処理能力のアップということで、需給調整あるいは効率的な水揚げができるための漁港・市場への再構築といったことについて検討してまいります。
 3番目に、親しまれる漁港・市場づくりとしまして、観光連携及び地域活性化の推進ということで、特に観光分野との連携につきましては、市場施設の中に現在水産物直売センターがありますけれども、集客は減少傾向にあるという中で、これをいかに魅力的な直売センターにしていくかということで、ワーキンググループなどの意見では、飲食ができること、調理ができること、あるいは加工品や農産物なども販売することといったことが上げられており、その実現を目指してまいります。漁港見学ツアーということで、平成21年から取り組んでいますけれども、今現在はせりが終わってからの時間行われているのですが、早朝の活気あるせりも見学してもらうようにしようとか、あるいは市場整備に合わせて見学通路を整備していこうといったことを検討しております。食育・魚食普及活動の推進ということで、現在も境港ではさまざまなイベントを実施しておりますけれども、今後も関係者が連携し、継続的な食育・魚食普及活動を行ってまいります。
 次に、6ページ目になりますけれども、特に高度衛生管理型市場ということについてまとめております。消費者の「安全・安心な食品を」というニーズに対応するためには、高度な衛生管理を導入した水産物市場を整備することが不可欠となってきております。昨年までに全国にあります特定第三種漁港のうち、長崎、枕崎、あるいは東北の八戸、気仙沼、塩釜、石巻といったところでは、高度衛生管理型の市場の整備が進められております。そういったことを受けまして、境港におきましても、現在の市場のあり方を抜本的に見直して、高度な衛生管理対策を講じた市場整備を行っていくこととしております。
 この具体的なスケジュールですけれども、平成25年度に水産庁の直轄による調査が入りまして、水産庁のほうで高度衛生管理基本計画というものが策定されることになっております。その計画を受けて、今後26年度以降、県が事業主体となって設計あるいは施工ということで取り組んでまいります。
 この高度衛生管理型市場というものですけれども、今現在は具体的にどこをどのような整備をするかということについてはまだ課題の整理という段階であります。国のほうが目指している高度衛生というものにつきましては、下の表といいますか、写真とかにありますけれども、市場の中の危害要因を特定して、そういった危害要因を取り除くための整備を行っていくということになります。境港に当てはめますと、3号、4号、5号岸壁といったところは今吹きさらしになっていまして、鳥が魚をつつきに来るといったようなことですとか、あるいは2号上屋の中では排気ガスを吐き出しながらフォークリフトやトラックが走っているというふうな状況がありますけれども、そういった危害因子を一つ一つ排除するための整備を今後具体的に検討していくということであります。

◎安田委員長
 次に議題4、中海湖岸堤及び大橋川河川改修事業(直轄事業)の状況について、丸毛河川課長の説明を求めます。

●丸毛河川課長
 資料の7ページをお願いいたします。中海湖岸堤及び大橋川河川改修事業(直轄事業)の最近の状況につきまして、概要を報告いたします。
 まず、中海湖岸堤についてでございますが、最初に米子地区、米子港でございますが、このたびの国の経済対策におきまして護岸整備の事業費が計上されたところでございまして、下の図の青色部分の浸水を防ぐものでございますが、今後事業着手に向けて関係者と詳細な調整を行っていくところでございます。事業費は2,500万でございます。
 続きまして、渡地区、渡漁港でございますけれども、渡漁港につきましては、下の図面の右側でございますが、南側工区につきまして3月に工事発注がなされております。今後、速やかに工事の着手がされるものとなっております。なお、左側の北側工区についてでございますが、本年度に下の図面で黄色い部分になりますが、その部分の延長45メートル区間が完了する予定でございまして、来年度も引き続き残区間の赤色の部分を整備する予定でございます。
 続きまして、8ページでございますが、大橋川の河川改修についてでございます。下の写真の上流部の追子地区に引き続きまして、新たに本年4月から下流の井手・馬潟地区におきまして工事に着手されることとなりました。一番下の標準断面図にありますように、河川内に河川堤防の断面を確保するというものでございまして、いわゆる流量をふやす河道拡幅という事業ではございません。なお、追子地区につきましては、本年の秋ごろに工事が完了する予定と聞いております。

◎安田委員長
 最後に議題5、みなとさかい交流館外壁改修工事に係る現地説明会について、森下空港港湾課長の説明を求めます。

●森下空港港湾課長
 9ページをお願いいたします。みなとさかい交流館外壁改修工事に係る現地説明会について、御報告いたします。
 当該工事は、昨年8月に着手いたしまして、現在北側、海側の外壁を施工しております。来月上旬には一部完成する予定でございます。外壁の色彩等に関しましては、地域住民の方、観光客の方の御意見を聞いて決定しております。工事について、より一層御理解をいただくということを目的として、現地説明会を開催いたします。
 開催時期としましては、来月の下旬ごろを予定しております。現地において、建物の漏水対策あるいは工程等について御説明いたします。地域住民の方を対象にいたしまして周知いたしまして、参加を募集する予定にしております。参考までに、そこに図面をつけておりますが、赤の部分、北側、海側でございますが、現在ここを施工中でございます。先月末で全体の大体3割ぐらいができたというところでございます。なお、当委員会の皆様方におかれましても、別途現地説明会を計画し、御案内したいと思いますので、よろしくお願いいたします。

◎安田委員長
 ただいままでの説明について、質疑等ありませんでしょうか。

○森委員
 7ページの中海の湖岸堤のことでお聞きします。米子地区の米子港のところですけれども、浸水被害危険区域ということで、ここは浸水の可能性があるのだということですね。これはどういった形で湖岸整備、護岸整備ということになるのでしょうか。ここは周りと同じ高さの護岸になっているのですけれども、ここだけを高くするというようなことなのですか、具体的なことをちょっと教えていただけますでしょうか。

●丸毛河川課長
 委員おっしゃるとおり、周りは岸壁しかございません。ここの青い部分が低いということでございまして、もちろん港湾利用ということもございますが、全体的に上げるということではなくて、コンクリートのパラペットといいますか、擁壁のようなもので防護するという形になろうかと思います。あとは先ほど申し上げたように港湾の利用というのがありますので、その位置なり高さなりというのをこれから詳しく調整をするところでございます。

○内田副委員長
 関連でお願いします。具体的に関係者との調整を行っていくということですけれども、関係者というのはどういう方なのか教えてください。
 2点目が、ここはグリーンウェイブのサブ会場になっていますね。グリーンウェイブ上の、都市緑化フェアか何かのサブ会場に米子港がなっていませんか、11月くらいの。たしかそうだと思うのですけれども、その辺との調整はどうなるのでしょうか。

●丸毛河川課長
 関係者といいますのは、まずは港湾を利用している皆様方と、当然背後にいらっしゃる住民の皆様が主になろうかと思います。

○内田副委員長
 漁協と住民ですか。

●丸毛河川課長
 そういうことになろうと思います。
 グリーンウェイブの会場との調整につきましては、ちょっと今承知しておりませんので、確認させていただいてよろしいでしょうか。

●三木生活環境部次長
 都市緑化フェアでございますけれども、9月10日から11月までなのですけれども、メーン会場は湖山池でございまして、サブ会場は東郷池のところと花回廊で予定しておりますけれども。

○内田副委員長
 ここは使わないですか。一昨年ですか、西部総合事務所の林所長あたりから、この辺を使うようなことを聞いたのですが、全くそういうことはないですか。

●三木生活環境部次長
 都市緑化フェアの関係でいきますと、そうなっておりますけれども。

○内田副委員長
 わかりました。

○浜田委員
 米川土地改良区の問題ですけれども、2ページのところです。私が十分に把握していなくて申しわけないのですが、常任委員会での議論や対応がもしわかれば教えていただきたいと思います。

●俵農地・水保全課長
 常任委員会で出た意見としましては、その処理方法について、退職金を充てるという処理はおかしいではないのかという意見もありましたけれども、ただ、それについては改良区の中で決められたということで説明をして、了解をいただいております。
 附帯意見としまして、これは米川もなのですけれども、その後、倉吉の上大口の土地改良区の不明金の話も出まして、やはり国や県が、10年ほど前から不適正経理が行われていたのを、県も3年ごとにいろいろ検査に入っているのですけれども、わからなかったということで、やはりその辺は県も重く受けとめるべきだということで、我々もその辺は深く反省してこれから対応していかなければいけないということで、附帯意見としましては、やはり土地改良区の監査体制、例えば外部監査等の導入などをして、もう少し土地改良区の監査体制を充実するように県のほうも指導していくべきではないかという話と、もう1点は、その検査のやり方も今は県の職員がやっているわけですけれども、そうではなくて、もうちょっと会計の専門家などを入れて、より強化していくべきではないかという意見をいただきましたので、それについては今後検討して、二度とこういう不適正経理が行われないように対応していきたいというふうに考えております。

○浜田委員
 福祉保健部の不適正な問題とダブって見えてしまうものですから、ちょっとしつこいようですが、県の監査体制の甘さですね、これに対する反省と、それが、どなたが交代されて異動があってもいつでも、誰でもきちんと監査が行き届くような体制を組み直すということ、それから専門家をその中に入れるということがすごく大きいと思っているのですが、福祉保健部のほうは、福祉法人に対してはガイドラインをつくったり、それぞれの法人のカルテをつくったりするようになりました。専門家対応ですよね、公認会計士を入れると。職員では高度な部分についてはなかなか対応しにくいということがあって、というように、これから先もこういうことがあっても早目にチェックできるし、それから長期にわたってこのようなことがそのまま放置されるようなことがないような体制づくりを、見直してつくり上げておられるわけです。それは職員さんにとってもいいことだしということで。そういうような形での県の監査体制についての反省と、これから先の取り組みということについてはどうなっていますか。

●俵農地・水保全課長
 まず、県も米川の問題を受けまして、やはり検査のやり方をもうちょっと改めないといけないということで、実は農林水産省が研修会を持っていまして、土地改良区や農協や農林水産省関係の検査を担当する職員を集めての研修会があるのですけれども、まずそこに土地改良区の検査をやる職員全員を行かせて、検査技術の習得とか、これからきちんと検査に向かっていくという意識の高揚といいますか、図って、あと検査についてもこれまでは大体2人で1日ぐらいの検査を行っておりました。会計についても、預金の残高とか金銭出納簿の残高を確認するぐらいで、一枚一枚全部のチェックは今まではしておりませんでしたけれども、今回はちょっと改めまして、今県内には94土地改良区あるのですけれども、それについて今ずっと検査を行ってきております。既に今55ほど終わりましたけれども、それについては体制も3人で2日ぐらいと。だから、2人役を6人役ぐらいにふやしましたし、検査のやり方も、収入・支出命令とか預金通帳、金銭出納簿ですね、それから領収書も一枚一枚全部チェックして、検査を行っております。
 今回、上大口が見つかったのは、やはりそういう形で県の検査体制を強化したことによる部分があるのかなというふうに考えていますけれども、今そういう形で県の検査体制も強化をしておりますけれども、さらにさっきちょっと言われた会計の専門家等による検査というのも考えていくべきではないかと。
 実は、当初予算では、これは県のいわゆる検査ではないのですけれども、土地改良事業団体連合会というのが、これは県内の80近くの土地改良区が会員になっていまして、いわゆる土地改良区の指導を行う県の土地改良事業団体連合会というのがあるのですけれども、そこに実は会計の専門家に非常勤で入っていただいて、巡回指導なんかをしていこうかというふうに当初予算では計上、予算をお願いしておりましたけれども、これはいわゆる指導の関係なのですけれども、今度は検査のほうについても、この間常任委員会でそういう意見をいただきましたので、検査のほうについてももう少し充実するように考えながら、二度とこういう不祥事が発生しないように、我々もきちんと指導なり検査なりやっていきたいというふうに考えております。

○浜田委員
 お話を伺っていて、正直なところ甘いなと思います。実は、福祉保健部のほうでもまた新たに2件の不正が発覚したわけです。いかに過去が甘かったかということが露呈したということなわけです。今後それがきちんと担保されるかどうか、それだけの体制が整えられるかどうかにかかっているかと思います。もう少し充実させたいとか、研修を受けさせたいとか、もうそういうレベルではない。法人そのもののあり方ですね。理事会組織が不十分であったり、監査体制が不十分であったり、組織そのものが甘いわけですから、それを上回る力を持って、他人任せにしないで、県の監査体制をどう構築するかが問われているのだというふうに思います。
 だから、あれに頼り、これに頼りではなくて、自前で、県としてそこを保障していくということの体制をもう一回足元からつくり直さなければいけないのではないかというふうに思います。専門家でないと職員さんでは無理なところがある。今回も公認会計士が入って明らかになったということがあるものですから、同じようにダブって見えてしまうものですから、そこをもう一回このレベルではなくて、福祉のほうは性善説だったからというふうに理由づけをされるのですけれども、性悪説に立ってやるということになるのかどうかわかりませんが、それに近いあり方ですね、姿勢が県のほうに問われているというふうに思うものですから、あえて言わせていただきます。


●俵農地・水保全課長
 この間の常任委員会の意見を受けまして、福祉のほうでこういう問題がありましたけれども、早速会計の専門家を入れたような検査体制をつくっておられるというのはお聞きしていまして、今度の6月補正になるかもしれませんけれども、そういうあたりもこれから検討していくということで、言われていますように、常任委員会のほうからも厳しい意見をいただきましたので、県の検査体制についてもう一遍改めて見直しをして、強化をしていきたいというふうに考えています。

○浜田委員
 これまでは十分ではなかったということを踏まえて充実させてほしいと思います。

○内田副委員長
 今浜田委員からるる御指摘があったとおり、私も農林水産商工常任委員でもありますから、常任委員会は、予算執行に当たっては外部監査の導入などの土地改良区の監査体制を一層強化するよう指導するとともに、県においても専門知識を有する職員を配置するなど、再発防止策を講ずることというような指摘をされています。これに関してぜひ重く受けとめていただいて、きちんと対応していただきたいと思います。これがまず指摘の第1点です。
 もう1点が、米川の後、上大口も続きましたね。土地改良区の検査なり監査体制というのをきちんとしていかなくてはいけないというのが1点と、もう1点忘れてならないのは、この米川土地改良区というのが弓浜の営農という、農業に対してまさに心臓であるということですね。この米川土地改良区が心臓となって弓浜半島に農業用水を供給していくわけです。その大きな事業が、安田委員長なんかが常任委員会でずっと指摘されていますけれども、できるというところに当たって、健全でかつきちんと地域の農民に施策の目標が達成できるように、監査ばかりではなくて、組織として指導していく、組織を成熟させていくということも指導の1つだと思うのです。ここを忘れてはいけないと思いますので、このことに関しては、きちんと米川を育てていく――今いろいろ指摘をされています監査を見直してすばらしい組織にしていくのだと、心臓部として組織を育成していくのだというところをぜひ一言いただきたいと思います。

●嶋沢農林水産部次長
 前回常任委員会で御指摘いただきました。監査体制・指導強化ということでございます。これにつきましても、先ほど浜田委員からもあったように、さきの福祉保健部等々を参考にしながらやっていきたいと。それと、県職員のスキルアップというのもやっていきたい。
 それと、先ほどありました米川ですけれども、やはり農家の皆さんに迷惑をかけてはいけないということが大切だと思います。だから指導はどうでもいいということではなしに、両方やりながら、農家の皆さんに迷惑がかからないようなことで県のほうも指導していきたいというふうに思っております。


○森岡委員
 直接的な話ではないのですけれども、8ページの大橋川の河川改修に関連してなのですが、県土整備部長も参加されていた3月2日のタウンミーティングのときに、意見発表された島根県海事振興協会の福島会長のお話で、すごく興味深いお話があったのです。それは、今大橋川は拡幅をということで計画が進んでいるけれども、広げても実際には水深が浅くて宍道湖側からの流入は変わりはないのだと。ましてや、中海のほうに宍道湖からの流入をふやそうと思ったときには水深を深くしたほうがいいのではないかというような、非常に興味深いお話をされたわけなのですが、私はちょっと専門家ではないのでわかりませんけれども、その辺、部長あたり専門家なので、そういったことに対してどのような見解をお持ちなのかお伺いしたいと思います。

●古賀県土整備部長
 一般論で申し上げれば、要は川の一定規模の洪水を処理するに当たって、いわゆる我々は河積と呼んでおりますけれども、川の断面積ですね、それをどのように確保するのかというのをまず考えます。それを例えば倍の広さに広げるに当たって、1つのやり方としては川を広げる方法、もう一つのやり方は川を掘り下げる方法、それから最近はなかなかやらないのですけれども、堤防を高く築いて、それによって結果的に広げる方法、その中で一番有効で現実的な方法というのを選択して採用するというやり方をしております。
 それで、答えにはなりませんけれども、今回の大橋川については、私はそこら辺の技術的な中身についてはよく存じ上げておりませんけれども、少なくとも手続からいうと、河川整備計画がもうできておりますので、一定のその辺の堤防を広げ、河川を広げる、あるいは部分的にはどこか掘り下げるのかもしれませんけれども、そこについての一定のやり方については、既にいろいろなところで国のほうで説明会を開いてやってきた経緯がございますので、そのことを踏まえた上で今のものが決定されているとすれば、技術的にも十分な、もちろん経緯の中では学識者の意見も全部聞いていますから、そういった中では今の改修計画というものはおおむね妥当なものになっているのだろうというふうには認識しております。

◎安田委員長
 ほかにございませんでしょうか。(なし)
 次にその他ですが、委員の方で何かございますか。

○内田副委員長
 何点かあるのですけれども、広田課長でいいでしょうか。下水道をどうされるかというのをずっと質問してきておりますが、答えていただきたいなと。今どういう検討状況になっておるかというような。多分、抜本的に見直さないといけなくなりますが、今後どういうふうにしていくのか、どういう検討状況になっているのか、スケジュール感も含めてお示しいただきたいと思うのと、あと2点は、委員長のほうでさばいていただければと思うのですが、議題としてせっかくこの場には県土整備部長と生活環境部次長が出てきていらっしゃいますから、いわゆる西部圏域の都市計画マスタープランなり、都市計画道路についてもここでちょっともませていただけないかと。これは委員長の采配に任せます。
 あともう1点、産業廃棄物最終処分場についてもやっぱり報告を受けるべきだと思いますので、この辺は不適切であればさばいていただいても構いませんし、一応提案として一言言わせていただきます。

●広田水・大気環境課長
 下水道の補助制度の関係ですが、先回報告させていただいて、制度が今後変わるということの今後のスケジュールのことだと思いますが、このたび24年度の経済対策の大型補正といいますか、そちらのほうで境港市さん、米子市さんの今年度査定率を若干下げた分も含めて、次年度分も相当量既に認めていただいたところでして、その事業量がかなりな部分確保できましたので、25年度当初予算の中でその残部分ですね、それを調整をしていくべく今見ておるところですけれども、そちらの予算がまだ確定しておりませんので、そのあたり国のほうから報告があれば、それらについて各市町村とも協議をして対応してまいりたいと思います。

○内田副委員長
 ありがとうございます。ぜひよろしくお願いします。24年でどこの補正がついたのか、あと何が残っているのか、今後どうするのかというようなことを、また報告ください。

●広田水・大気環境課長
 では、後ほど資料等をお持ちいたします。

◎安田委員長
 そうしますと、私のほうに意見を求められていた件ですか、この議会で我々の任期がちょうど終わりまして、次の2年間は特別委員会も再編とか内容の吟味があると思いますので、そこに今の意見は反映させるという形でいきたいと思います。
 ほかにございませんでしょうか。

○上村委員
 国道431号の高規格化の実現に向けて動いていただくようにぜひ入れておいてください。この前広島のほうへ見に行きましたね。

◎安田委員長
 今の委員会の中で交通というのは出ておりますので、これはやらせていただきましたし、今後も。
 部長、その後の高規格化の勉強会なんかの動きはないのでしょうか。


●古賀県土整備部長
 もちろん勉強会は続けていきますし、今年度から立ち上げた経緯がございます。それで、具体的にその中身について、中身をどうするかというよりも、今の御指摘の431の話だけでなくて、いろいろ今回の議会の中でも出ています交通体系全体の話というのがやはりあると思うのです。ですので、私としては、そういう勉強会の中を通じて、要するに今の交通網はいろいろ課題があると思いますので、その辺を含めてどうするのかということもあわせて議論が必要ですし、その上で境港市と米子市の市民の皆さん方の最終的な合意形成というか、考え方がまとまっていくというふうに持っていければいいなというふうには考えております。ちょっと答えになっておりませんけれども、いずれにしてもしっかり勉強をさせてもらって、進めていきたいとは思っております。

◎安田委員長
 ほかにはございませんでしょうか。(なし)
 意見も尽きたようですので、委員の皆様には御相談したいことがございますのでこのままお残りいただき、執行部の皆様は退席していただいて結構でございます。御苦労さまでございました。(執行部退席)
 お残りをいただきましたのは、本委員会の活動報告についてでございます。本会議におきまして、各委員会の1年間の活動状況について報告することになっております。本委員会の平成24年度の活動状況については、お手元に案を配付しておりますが、いかがでございましょうか。皆さんの御意見を伺いたいと思います。(「いいではないですか」、「お任せします」と呼ぶ者あり)
 それでは、こういう形で報告をさせていただきます。
 以上をもちまして中海圏域調査特別委員会を閉会いたします。御苦労さまでございました。

午前11時56分 閉会

 

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