平成24年度議事録

平成24年6月14日会議録

 開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
藤縄 喜和
福田 俊史
国岡 智志
稲田 寿久
興治 英夫
前田 八壽彦
藤井 省三
銀杏 泰利
 
欠席者
(なし)
   
 

参考人
 公立大学法人鳥取環境大学理事長兼学長  古澤巌
   公立大学法人鳥取環境大学副理事長    河原正彦

職務のため出席した事務局職員
  上月調査課課長補佐、山崎議事・法務政策課課長補佐、五百川調査課係長

1 開会  午後2時00分
2 休憩  午後3時38分、午後3時40分
3 再開  午後3時40分、午後3時41分
4 閉会  午後3時45分
5 司会  藤縄委員長
6  会議録署名委員  前田委員、興治委員
7 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 


 

午後2時00分 開会

◎藤縄委員長
 ただいまから企画県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、前田委員と興治委員にお願いします。
 それでは、本日の議題に入ります。
 本日の議題は、鳥取環境大学中期計画について及び学生との意見交換(5/21)の結果についてであります。
 お手元にもありますように、本日は2名の方に参考人として御出席いただいております。
 ここに、公立大学法人鳥取環境大学理事長兼学長、古澤巌氏及び公立大学法人鳥取環境大学副理事長河原正彦氏に参考人としてお越しいただきました。
 この際、参考人に一言お礼を申し上げたいと思います。
 本日は、お忙しい中にもかかわりませず御出席をいただき、まことにありがとうございます。委員会を代表して厚くお礼を申し上げます。
 それでは、早速ですが議事の順序等について申し上げます。
 最初に、私のほうから委員会を代表して総括質疑をと考えておりましたけれども、短い時間でもありますので、皆様のほうから御意見をいただければというふうに思っております。
 参考人におかれましては、意見を求められた事項について発言していただきますとともに、発言に当たりましては、私、委員長の指示に従っていただきますようお願いいたします。
 また、マスコミの皆さんにお願いいたします。取材エリアについては特に指定をしておりませんが、参考人の方が発言しやすい環境の確保への御配慮をお願いしたいと思います。御協力をよろしくお願いいたします。
 それでは、進めさせていただきます。
 鳥取環境大学の中期計画については、今後の大学の経営や運営にかかわる非常に重要なものでありますので、当委員会としても執行部から説明を伺い、これまでにその内容について時間をかけて審議してきております。
 5月18日はオープンした直後にサテライトキャンパスの現地調査を行い、さらに21日には大学に伺い、大学の教職員の方々、学生の皆さんと公立化後の状況について意見交換もいたしております。
 今後6年間の目標を定める中期計画は、公立化後の運営を左右する大変重要なポイントとなりますので、当委員会の審議の参考とさせていただくため、直接お二人の御意見をぜひお伺いしたいということでおいでいただいております。御協力をよろしくお願いいたします。
 それでは、早速古澤参考人から鳥取環境大学中期計画についてお聞かせいただけますでしょうか。

●古澤参考人
 それでは、私のほうから御説明いたします。
 1つは公立大学法人鳥取環境大学を設立する前に、11年間、学校法人鳥取環境大学というのがございました。この大学について一体どうであったのかということを少し時間をいただいてまず述べさせていただいた後に、中期目標に係ることについてお話しさせていただきたいというふうに思っておりますが、よろしゅうございますか。
 学校法人鳥取環境大学の建学というのは、人と社会と自然との共生を目指した建学の理念というのがございました。この理念は大変崇高な理念だと、当時も現在も十分通じる理念でございます。この理念に沿って、学校法人としましては学部構成が1学部3学科という方向でつくられましたけれども、中身が適切であったかというのについては少し問題があったかなというふうに私は考えております。
 2つ目に、教職員が建学の理念を自覚していたのかということについても、少し問題があったのかなというふうに思っております。
 そしてもう一つ、教員が建学後、最初の2年間を適切に過ごせたかどうかというのは、建学と当時に全教員を採用したこともあり、1年生、2年生の講義がほとんどございませんので、当然2年間は遊んで暮らしたというふうになってしまうという非常にまずいスタートであったかなというふうに思っております。
 4つ目に、カリキュラムが体系的にこの理念に沿ってできたかといいますと、必ずしもできていないというふうに評価いたしていました。
 理事会、評議会によります適切な活動、これは理事会としてうまく活動できたのかどうかにつきましては少し疑問点がありますし、これは理事長御本人の問題ではなくて、理事長が非常勤理事長であるというふうなシステムでスタートすること自体が、やはり私は少し問題があったのかなというふうに思っております。
 そういうことがいろいろ重なりまして、やはり大学全体として入ってきた学生が必ずしも満足した状況がつくれていなかったのではないか。その結果が学生数を減少させたというふうに理解というか解析をいたしました。
 今回、この改革につきましては、やはり人と社会と自然との共生という建学の理念、これはしっかりと同じように持ちたいというふうに思っております。多分全世界の人たちも自然と人との共生というのは最大のテーマになっているかなというふうに思います。
 これに沿って、建学の理念に沿って2学部というのを今回形成いたしました。1つは環境学部で1つは経営学部でありますし、自然環境の保全を考えながら、やはり人間の経済活動並びにそれに付随した経営というものをしっかりと両サイドにわたって理解する人材を育成するというのがこの理念に沿った教育のあり方であるというふうに考えました。
 そして、カリキュラムは体系的に各学部に組織いたしました。大変わかりやすいカリキュラムになっているということは、読んでいただければ理解していただけるかなというふうに思います。
 そして、このカリキュラムに沿って新しく教員を採用したと。これも大変重要なことでございまして、新しく29人の教員を採用いたしました。ただし、全体としては9人の増加、中にTORCの5人が入っておりますので、実際は4人の増加ということになります。
 そして、大学の運営方針は適切にできているかどうかということに関しましては、教学と経営の両面にわたってそれぞれの体制がとられ、また経営審議会並びに教育研究審議会においても外部の目が入っておりますし、評価委員会の中にも当然外部の方々の目が入っているということで、しっかりと大学を見ていただけるのではないかというふうに思っております。
 大学をしっかり動かすためには、何といいましても大学の安定的な運営というのはやはり学生確保に尽きる。学生確保がしっかりできればいいというふうに思います。それにつきましては、5つのことを考えております。
 1つは、教職員が一致団結して学生確保に当たる。実は、ことしは私立の入学試験をやりましたので、入学試験のやり方も8つのスタイルがございましたし、来年度からは国公立大学になりますので、前後期2つになります。ただし、一部特別入試としてAO並びに推薦、あるいは県内枠というのもつくってはございます。
 大学をつくるときに、我々はどうしても大人目線でつくってしまうと。やはり学生目線で物を考えていこうということは、何をするにしても学生目線ということを基本にして考えていきたいと思ってつくってまいりました。
 大学生活、特に教育内容、やはり満足していただく。学生の人たちに講義の内容を満足してもらうと同時に、彼らのいわゆる生活環境というものも満足度を上げていくということが大事かなと。これは経済的な支援も含めて、クラブ活動等々の支援というのを考えているところでございます。
 4つ目に、やはり大学に対する誇りを持たせたいと。国公立大学170近くございますが、今回、日本で唯一の環境大学ということになりましたので、そのあたり、環境についてのしっかりとした教育内容プラスそこで学んでいただく環境にやはり誇りを持っていただくということが大事かな。
 最後に、やはり適切な就職成就というのを最大限の目的にしていきたいと。入り口と出口をしっかりとった大学ができればいいかなと。それに向けて今回の改革並びに中期目標の中身は全体の流れとしてそういうふうな流れでつくっているというふうに思っております。

◎藤縄委員長
 続きまして、河原参考人から、当常任委員会が5月21日に行った学生との意見交換会の結果についてお聞かせいただけますでしょうか。

●河原参考人
 横書きの資料を3枚おつけしております。ごらんいただきたいと思います。
 先般、5月21日、本学まで常任委員会の皆様には来ていただきまして、本当にありがとうございました。その際、本当にいい機会になったなということで、学生の1年生、4年生の代表の意見を聞いていただきました。その際、出たときの意見に対する私どもの現在の検討状況、考え方を少し説明させていただきます。
 まず、第1点目です。食堂の関係でございます。少し食堂が込み過ぎている、メニューが少ない、値段が高いという学生の御指摘がありました。
 4つほどまとめておりますけれども、まず、券売機については昨年度まで1台でした。やはり新年度に入って学生が新たに296名入ったということで、かなり込み合いましたので、新年度に入ってから業者と話をしまして1台追加いたしました。さらに、手売りの販売員もそこに今配置をいたしております。結果はどうだということでありますが、4月当初は利用が集中して長い列もできた。私も経験しておりますけれども、かなり長い列ができたのですけれども、最近落ちつきを見せておりまして、多い日でも3~4分程度で食券が手に入るという状況になっていると。そんなふうに点検の結果認識をしております。
 来年度、定員充足をするよう当然努力するわけですけれども、ことし以上に混雑が予想されますので、発券機の増設とか手売り窓口の増設、こういったものを委託業者と検討していきたいと思います。
 食堂の利用状況でございます。環境大学の食堂の座席数は約500ございます。現在の状況を見ますと、お昼の12時20分前後、多いときに約6割程度の座席の利用率であります。多少にぎやかなこともありますし、窮屈な感じはしておりますけれども、満席の利用ということまでにはなっていないというのが現状であります。
 さらに、来年度についてはまたふえますので、利用状況を見ながら、オープンテラスの利用とか座席のレイアウトを少し変更してみるようなことも検討したいというふうに思います。
 メニューにつきましては、肉料理、魚料理の定食ということで2種類あります。それからめん類、カレー、どんぶり物、こういったものを用意しておりますけれども、鳥大の食堂もちょっと見てきましたけれども、それに比べるとやっぱり品数はちょっと少ないのかなというふうに思います。これは学生の人数が少ないのでやむを得ない面も若干あるのかなというふうには思います。焼きそばなどを今年度から追加ということになっておりますが、今後も学友会を通じて学生の要望等を聞きながら、新規のメニューの追加について委託業者と協議をしてまいりたいと思います。
 料金については、下げろと命令的に言うことは委託の内容からいってできないわけでありますが、今後メニュー等の見直しもしていくことになりますので、そういったときにあわせて価格設定についても、学生がさらに利用しやすいような価格にするように要請をしていきたいというふうに思います。
 次は交通手段の件であります。バスの利用時間、特に終バス、あるいはJRの終電の時間が早いという御指摘が学生がありました。そこに書いておりますが、現在バスは、これは公共交通機関のバスでありますけれども、最終が鳥取駅発が20時15分、環境大学のほうから出るのが19時44分、JRは22時18分が最終、津ノ井発は下りは21時51分が最終でございます。これをどう見るかでありますけれども、深夜のアルバイトをする学生にとってはちょっと大変なのかもしれませんけれども、一般的な学生についてはそう支障はないのではないかというふうに私どもは考えております。
 一例を申し上げますと、鳥取市の居酒屋さんでアルバイトをしている学生に会いましたけれども、その学生はこの8時15分のバスに乗るということで8時までの契約で居酒屋さんのアルバイトをしていたという例もありまして、余り深夜のほうに照準を合わせて考えるのもどうかなというふうに考えています。
 余談ですけれども、御案内のとおりですが大学では独自にスクールバスを出しております。授業に参加する、あるいは帰るということにあわせて1日7便出しておりまして、鳥取駅からの最終が19時05分、大学から鳥取へ向けての最終が19時45分という無料のスクールバスも出しているところであります。
 あいさつをしても先生が返してくれないという話がございました。これは本当に大変なことだと思います。部局長連絡会議、これは教学も職員の幹部も入りますけれども、こういった場を通じて意識改革を図って、あいさつするように徹底していきたい思います。
 2ページ目をお願いいたします。プロジェクト研究という環境大学独特のカリキュラムでございます。これはいろいろなテーマについて希望を学生から出してもらってはめ込んでいきます。1つのプロジェクトで8名の学生が参加することになります。一昨年までは1から5までの優先順位をつけて並べて、それぞれに抽せんをしていたということで、どれにも入らなかったという学生があったのも事実でございます。そういったこともありましたので、昨年度からは希望順位をつけない、優先順位をつけずに5つを選んでくださいねというやり方に変更いたしまして、これによってほぼ全員が5つの希望する中のプロジェクトに参加ができるという形になっております。
 環謝祭、大学祭ですけれども、これに有名なゲストを呼べないかというアイデアも披露されました。この大学祭というのは学生が実行委員会を組織して毎年行っているものでございます。学友会が中心になってやっているわけですけれども、24年度の学友会の予算がありまして、そのうち327万5,000円がこの祭りの予算ということになっております。そのうち大学からは80万円助成をいたしております。これは実行委員会の中でアイデアを出しながらやっておりますが、ことしは有名なゲストを招聘するなど、魅力ある企画を期待しております。
 具体的に言えば、ことしは、鳥取県まんが王国とっとり国家戦略プロジェクト推進補助金というのにエントリーして、これが採択になっております。100万円補助金がいただけるわけでありますけれども、こういったことも含めまして、ちょっと有名なアニメソングの方を呼んできてアニソンライブというようなものを現在企画されておるところでございます。
 関西での就職活動についての交通費の支援ということであります。支援の回数をふやしてほしいということであります。大学のほうではこれまで鳥取~大阪間のバスのチケットを三千何百円かしますけれども、1枚1,000円で販売する交通支援を行っています。ただ、制限を設けておりました。月2枚まで、1往復まで。2月、3月は一番大切な時期なので、この月は月4枚までということで2往復というのを上限にやっておりました。ところが、指摘もあったように、早々にこのチケットがなくなってしまうと、予算が終わってしまうということがありましたので、24年度は、下のほうに書いておりますけれども、こういった費用を少し増額をさせていただいております。括弧が昨年度の予算であります。ですから、チケット補助は約倍にさせていただいていますし、宿泊費補助も前以上に出しております。このほか、下に書いておりますけれども、交通費支援として別途上限1万円の補助もございますし、1泊3,000円の宿泊費補助というのもやっておるところでございます。
 今後も学生のニーズをとらえて必要な支援を行っていきたいと思っています。
 3枚目でございます。履歴書・エントリーシートについてもっと詳しく指導してほしいということでございます。このエントリーシートいうのは企業の一次選考を行う際に企業によって求められるものでありまして、応募者の絞り込みに主に利用されるということでございます。こういったこともありまして、その次には面接が控えているわけでありまして、担当職員が中身まである程度頑強に書いてしまうというのはどうかなということで、なるべく学生に自分の言葉で表現してもらうような指導をしているところであります。学生の魅力や気づきをみずから表現していただくような指導をしているということでございます。
 ただ、今後は学生によってこういう指導のほうがいいというのもあるかもしれません。資質や思い、こういったものをよく聞いて濃密な指導をしていきたいというふうに思っています。
 最後に、本のことであります。講義で薦められた本、先生のほうからこんな本を読んでおけよみたいに言われた本がメディアセンター図書館になかったという御指摘でございます。これは経営学部をことしから新設しておりますので、そういったこともあり、5カ年かけて、23年から5カ年かけて図書の増強を今図っているところであります。図書の整備に当たっては、ことしからやり方を若干変えておりまして、教員の先生が直接こういう図書が必要だということを申し出ることができるようになっておりまして、こういうふうに方法を変更しましたので、講義等で必要な図書の整備はやっていけるのではないかというふうに思っております。
 そのほか、図書館ではリクエストボックスというのを置いていまして、学生からこんな本をぜひ置いてほしいというようなものも受け付けておりまして、委員会等で検討して蔵書に加えているという状況でございます。

◎藤縄委員長 
 ありがとうございました。
 ただいま説明を伺いましたけれども、皆さんのほうで質疑はありませんか。

○藤井委員
 では、一番プリミティブな質問を最初に。古澤学長、きょうはどうもありがとうございました。古澤学長が学長に就任されたときに、ああ、あの人なら大丈夫だと。学長であり理事長であるという兼務について、私、当初多少問題にしましたけれども、御本人としてこの兼務ということについてどういう評価をしておられますかということが1つ。
 いわゆる公立というものについて私はちょっと不勉強だったので、県立でもない、私立でもない、公立というものは最終的な責任は一体どこが担っているのかと。要するに多分交付金がたくさん出ている、半分になっていますね、収入の。これは文科省なのかなと。学校の改廃とかなんかについては文科省が責任を背負っているのかなということについて。
 それと、これも常任委員会で聞いたことですけれども、公立化については高知工科大学をモデルにして、何回も担当の常任委員会でも視察をして、そして研究をしてここに至っている。今、先生は高知工科大学の状況については恐らく調査しておられると思いますけれども、これがうまくいっている、あるいは現在どういう経過をたどっているか、私わかりませんけれども、もしうまくいっているとして、何がポイントだというふうに評価されているでしょうか。

◎藤縄委員長
 ただいま藤井委員から質問がありましたけれども、きょうは中期計画と学生との意見交換ということが主なことですので、今の質問で中期計画にかかわる部分ということで答弁してください。

●古澤参考人
 学長、理事長兼務についてでございます。私個人といたしましては、学長と理事長というのはやはりかなり職務が違う。特に理事長というのはお金を集めてきたりする側、学長は使う側、それが同一人物であるというのはなかなか立場が難しいというふうに思っています。それで両職務について1人の人が持つということは、これは大変言葉があれですけれども、非常にいい人であればというか、大学にとって非常にいい人であれば、これは非常にプラス。しかし、必ずしもそういう人ではない場合も出てくる。ワンマンでがりがりにやられる。そういうこともやりますと、兼務というのは少し問題があるかもしれません。ただ、私は学長兼理事長を兼務してみまして、大変能率がいい。1人で判断ができますし、書類も経営部門も教学部門も判断できるというので、それはそれなりにいいかなというふうに。どっちがどうかというのは、それぞれの大学の大きさにもよりますし、大学の求める姿勢にもよるかなと、何とも一概に言いかねないかなというふうに思っています。お答えになっているかどうかわかりませんが。
 公立大学の責任の問題ですけれども、これは県立大学ではないと。地方行政独立法人という法人の形でこの大学は動きますので、当然大学の責任はこちら側にすべてあるというふうに私は思っています。
 高知工科大の話はうまくいっているのではないでしょうか。ただ、新しくつくられたマネジメント学科というのが社会科学系の学科でございまして、これが高知工科大学の中でうまくなじめていないというのは聞いております。やはり高知工科大学は工学系の大学として世の中に出している中で、たった一つ小さな社会科学があるというのは非常に問題があるというふうなことをは聞いております。

○稲田委員
 まず、きょう古澤学長・理事長先生と河原副理事長にお越しいただいたことに心から感謝を申し上げたいと思います。古澤先生とは先般サテライトキャンパスのオープンのときにもお目にかからせていただきましたので、きょうこうやってざっくばらんに話ができるということを大変楽しみにしておりました。といいますのも、きょうのこの臨時の常任委員会の請求者の一人として、私と前田議員とがきょうの請求をしたわけでありますが、快くお引き受けをいただいたことに感謝をいたしたいと思っております。
 きょうのこの参考人の招致つきの常任委員会についての話を少しさせていただきますと、きょうのこの会は通常の参考人招致というのとは少し違うような、一味違うように私自身は認識しているわけであります。それは先ほど学長先生か申し上げられたように、お金の面、金を県が出し、鳥取市が出し、そして交付金として文科省からも出てきておるわけですが、そのお金を出すというのは世間でいえば、金を出すところには口も出すというのが世間一般の通例ではないかと思います。金は出すが口は出さないという好々爺もおられるかもしれませんが、通常は金を出すところはやはり口も少し出す。そういう意味でもっともっと早い時期に、私は惜しむらくは公設民営の時期にでも大学の関係の方々とこういった常任委員会でお目にかからせていただいて話ができておれば、公設民営のときにでもあるいは立ち直る機会があったかもしれない。しかしながら、そういう機もなく、今日までずっと過ぎてきたわけでありまして、きょうこういう機会が持てたということは、私は大変意義のあることだということをまず冒頭に申し上げたいと思います。
 そして、今後ももし学長先生や副理事長の仕事に差し支えがなければ、常任委員会にお越しをいただいて、こういう形で意見交換をさせていただくということが、即、我々有権者の負託を受けてこうやって議会に籍を置いておる人間として、またそれぞれの選挙区に帰って実は環境大学はこうこうだよという話が本当に胸を張ってできるというところがあろうかと思いますので、そういう意味合いにおいて、きょうは大変意義があるものだと私は思っておりますが、それについてまず一つ、まず参考になる意見を伺わせていただきたいというのがまず1点でございます。
 2点目は、私はこのいわゆる中期計画からいいますと13ページの安定的な経営確保に関する目標達成のための計画、ここの部分を集中的に3点ほど質問させていただきたいと思うわけであります。
 この前のサテライトキャンパスのあいさつでも申し上げまして、学長先生も、皆さんめでたいめでたいと言っておるのに、なぜ稲田はめでたいと言わないのかと、多分あいさつの中で思われたと思いますが、私はこれは常任委員会でも申し上げました。決してこの公設民営から公立大学法人になったということはめでたいことではない。一つもめでたいことではないというように考えておるわけです。
 それは、公設民営のときに結局経済的に行き詰まった、経営の面で行き詰まった。だからそれに対する一つの解決策として、さまざまな方法を議会でも議論したわけでありますけれども、公立の学校法人として立ち直っていくほうがいいだろうという選択を最終的に知事もして、議会も一応それを了承して今日に至っておるわけでありますから、それはあたかも倒産をした会社が民事再生を受けて立ち上がった、そういう非常に厳しい状況下の中での船出であるということをやはり大学の関係の方々がきちんと認識をしておっていただきたいというのが、我々一般有権者の気持ちだろうと思っておるわけであります。決してめでたくスタートして、その学校が運営をされていくということではない。
 そういう意味で、そこのところは先般河原副理事長と再三にわたって議論をしたところではありますが、学長先生のあいさつの中にも、そういった過去の公設民営からずっと学長をしておられて今日に至っておるわけですから、一連の流れとして反省の言葉というものがまだまだ少ないという気がずっとしてきておりました。
 今回、初めてこの中期計画を見まして、かなり経営面での反省の言葉、そして改革の言葉というものが目につくようになりましたから、私もある種の、ああ、それなりの考え方を持ってやってきていらっしゃるのだなということで、心が少し和んだところであります。
 そこでお聞かせをいただきたいのは、やはり公設民営から公立の大学法人になりました現在の本当に偽らざる古澤先生の感想といいましょうか、決意といいましょうか、そういうようなものをまず1点伺っておきたい。これはあくまでも教学の面ではなくて、経営の面ということでお願いをいたしたいと思います。
 2点目は、かつて民営時代に大学をずっと経営をしてこられたわけで、大学に携わってこられたわけでありますけれども、私たちが知る限り、数年前も大変な公設民営の大学についての改革案というものがさまざまな形で提示をされてきて、それを我々も目にいたしました。今日もまたこの新しい大学になっての改革案というものが出てきたわけでありますが、今ここには資料はありませんけれども、この2つの改革案をずっと対比して見てみますと、幾つかの点に気がつくわけです。
 その1点は何かと申し上げますと、ここまで公設民営化のときにいろいろ改革案をつくり上げながら、なぜそれが功を奏していかなかったのか、改革案が功を奏していかなかったのか、公設民営化の時代において。多分これからはうまくいくのかなと思うわけですが、それは多分公的資金が注入されるからだという結論になるのかな。そこのところが私もよく理解ができませんので、まず反省として公設民営化の時代にさまざまな改革案があったけれども――先ほどもちらっとその改革案がうまくいかなかった理由を上げておられました。例えば非常勤の理事長であったとかというような理由を上げておられますが、どういう改革案がうまくいかなかったのかという理由をお聞かせいただきたいと思います。
 そして、どちらも余り大差のない改革案なのです、公設民営のときにも今回の公立化につきましても。今回のいわゆる公立化につきましては、新しい大学ですから、それなりに新しいアイデアというものも踏み込んだ形で書かれてはおるわけですが、私が申し上げているのはあくまでも経営面という点からいきますと、私学のときにはお金が足りなかったよ、公立になってお金が少し入ってくるようになったからやれるのだよというところの認識に立ってこの改革案ができておるような気がするのであります。そこの部分をどういうぐあいにお考えになっておるのかということをお伺いをいたしたいというように思います。
 今度はこの中期計画をつぶさに読ませていただきました。幾つか問題点があると思いますけれども、つぶさに読ませていただいて思いますのは、今後この中期計画を踏まえた上で、これは経営に係ることですから、古澤先生と河原副理事長にも大いにかかわりがあるわけですけれども、どんなぐあいに経営をなされていくのか。どういうぐあいに運営をなされていくのかという視点であります。
 それはなぜそのことを改めて申し上げるかといいますと、要するにこれから少子化の時代を迎えます。それから公設民営がだんだんだめだだめだという話になって、いわゆる公立の学校法人化のほうにそれぞれの小さな私立大学がずっと流れていっておるわけでして、そういう流れの中で、一つの大学の乱立のような感じもしないわけではないわけでありまして、そういう時代を生き残る道というものは一体どういう道筋があるのか、それについてどのようなお考えを持っておられるのかということをお伺いをいたしたいと思います。
 先ほど藤井議員から高知工科大学の話が出ましたが、私はこの常任委員会でも再三にわたって申し上げておりますとおり、高知工科大学は鳥取環境大学のこれからの将来について余り影響があるとは思っておりません。参考にならないだろうと私は思っております。むしろ参考になるのは沖縄の名桜大学であります。これはいろいろな意味で、事務上の問題であるとか、教学の問題よりもどちらかというと経営の面では大変参考になるというように思っております。そして、あそこはちょっと組合のような形になっておりまして、他の自治体が幾つかであの大学を立ち上げているという形になっておりますので、鳥取市と鳥取県というこの意味からも大変似ておるわけでして、ここが一番参考になると思っております。その件について、この中期計画からは外れるかもわかりませんが、この問題だけはぜひとも、再三にわたって常任委員会で申し上げて、そのことが執行部のほうから、やっているという話は聞くのですが、詳しい話が返ってきておりません。ですから、学長先生が基本的にどう考えておられるのかというだけをこの席でぜひお聞きしたいと思って、委員長、少し外れますけれども、御意見をお伺いしたいと思います。

●古澤参考人
 たくさんお聞きしたので、ちゃんと答えられるかどうかわかりませんが、まず最初に、公立化に向けて大学あるいは大学の執行部が反省の言葉がなかったというふうにおっしゃられました。
 確かに、我々表立って反省の言葉を一つも言っていないかなというふうに思いますし、先ほどちょっとお話のあったように、3月中あるいはこれまでもっと古い、何年も前からこういう会が持てれば、いろいろなところで我々も大変反省もしながら、やってきたことがお伝えできたのではないか、こういう会はこれからも持っていただくのも非常にいいかなというふうに思いました。
 私立から公立大学になったときの感想でございます。これはいろいろなものが重なって実は今の流れが出てきているというふうに僕は思います。先ほどちらっとお話もいたしましたように、やはり最初につくられた学校法人鳥取環境大学というもののつくり方が、やっぱり僕から見ますと、非常に言葉があれでございますが、専門の方がつくられたような感じは受けませんでした。というのは、例えば中のカリキュラムもそうでございますし、全体の大学の中にある学科のつくり方。上に環境大学という冠を立てて、そして非常に崇高な、人と社会と自然との共生という何十年も通じるような言葉を建学の精神にしておきながら、3つの学科がつくられていたのですが、その学科がではそれにマッチングしていたかといったら、全くマッチングしていないというふうに思います。
 その中の1つに環境政策学科というのがもともとあったのですが、では、11年間政策が出てきたのか。出てこない。やっぱり出せるような先生がいなかったかなというふうには思いますし、では、デザインで建築でどうかとなりますと、環境に即した立派な建築ができているかといったら、残念ながらそれもできていない。情報システムも、ではシステムができたかといったら、それも余りできていない。
 そういう最初の立ち上げのところの、理念とカリキュラムとそこで対応する先生のマッチングがやはりしっかりつくれていなかったというのが最大の大きなものだと、私が参加していない立場でそういうことを言うのは非常に問題が多いし、失礼なのですけれども、やっぱりそういうふうには感じました。私は4年後に来たのですけれども、これは大学の体をなしていないというふうに一瞬思いました。これはあらゆる面についてです。
 そういうこともあって、今回はかなり注意しながらいろいろなものをつくらせていただいたのですが、そういうような反省点もありましたので、十分それに対応できるようかなり大きな改革もできましたし、かつて1学部しかない学部を完全につぶしてしまって新しい2学部をつくるなどというのは、ふだんあり得ない話です、大学では。そういうことができたのも、実は物すごく教職員全体が危機感を持ってやってきたことがあったからできたのだと思います。
 というのも、このままでいくと、我々の認識では26年にはこの大学は閉鎖しようと。というのは、お金が少々ありましても、大学というのは4年で動いているのです。4年でうまく動けたらいいのですけれども、時たまは5年になり、6年になると。6年間教員をちゃんと保持して、学生がほとんどいない大学をつくっていくのはどうするかといったら、何十億というマイナスがいつもかかってきますね。最後の数年間は10何億のマイナスで収入一切ゼロと、こういう状況を覚悟するとなると、平成26年ぐらいには完璧に閉鎖していかないとだめだなという危機感は持っておられたので、先生方もこの大きな改革に十分対応していただけたのかなというふうに思います。
 そういうことをこういう場でもっと前にディスカッションできていれば、もっとお互いに理解できるといいますか、難しさがわかっていただけるのかなというふうに考えています。
 公立大学になったらうまくいけるのかということなのですけれども、先ほど僕がちらっと言いましたけれども、大学の安定的な運営というのは、学生数があるかないかだけです。あれば必ず安定していきます。では、大学の学生を安定的につかまえるのはどうするかというと、やっぱり中身が非常にいいか、非常に簡単なのですけれども来た学生がこの大学に来てよかったと思ってくれる大学か、あるいはあの大学に行ってよかったよと言ってくれるかのどっちかだけなのです。そういう大学づくりをすれば、運営というのは言ったら二の次といいますか、次の問題になるのだろうと私は思います。自分でもそう思っています。
 したがって、学生確保が、今これからですと約1,112名というのが目的なのです。これができれば十分できますし、もちろん国からの予算というのは直接ダイレクトにおりてくるわけではございませんし、市、県を通していただくわけですが、やはり学生数に何ぼか掛けた数字が交付金として出てきますので、その数というのが絶対的な運営の最大の条件になるかなと。それが公立大学としてステータスが上がった、それが1つ。
 もう一つ、やっぱりこの不景気な状況の中で授業料が半分になったという、これも非常に大きな問題。それでこちらに向いてくれた。プラス中身が非常にわかりやすくなった。環境学部と経営学部、目的が物すごくはっきりしている。こういうものの幾つかの積み重ねで、今少なくとも、ことしは10倍近くの学生が来てくれた。来年は多分3倍か5倍に下がってしまうでしょうけれども、そういうことがせめて2年、3年と続けば、あとはだれがやってもいけるかなというふうに思っています。次から大学に対する信頼とかいうものが非常に大きなファクターになってきますので、いかにそういう信頼を取りつけるかということが大事かなというふうに思います。
 それと最後のほうにおっしゃられたところなのですが、確かにまだ大学がふえているような状況です。それから文科省は多分国立大学は少し統合させていこうという方向になるかと思います。多分大学の取捨選択の時代に入っていくだろうと。そうするとうちの大学はどう生き残るかということになると、やはりそこでどこかに特徴あるといいますか、魅力のあるというものをつくっていかないとだめだと思います。
 幸いにも環境大学という名前がついたのは唯一うちだけになりました。環境の中には自然環境の保全という基本的な非常に重要な部分と、廃棄物というのをうちはすごく大きなターゲットにしております。理由は約9万社ぐらいの廃棄物会社があるのですけれども、1980年ぐらいから廃棄物そのものが問題視されまして出てきたので、今の会社の人はちょうど1代が終わりつつあるころ、2代を形成しないといけない部分なのです。そのような時代の新しい人材育成というのは、私たちの大学のターゲットにしているという意味では、非常に特徴あるといいますか、大学として残れる一つの大きなファクターかなというふうに思っています。
 経営学部のほうは地域経営という非常に珍しいといいますか、地域の経営をいかに活性化させるかというところの経営学をやるというのと、国際経営というのが2つ大きな柱になっておりまして、そのあたりでやはり特徴ある、あの大学に行かないとこれが学べないというような大学づくりをしていけば、これからの大学競争、あるいは少子化に打ち勝っていけることに関しては、十分闘っていけるかなというふうに思っています。

○銀杏委員
 今もお話がありました。以前に私立のときに学長さんに何回かお会いさせていただきまして、いろいろと提案もさせてもらいました。大変意欲ある御返答をされておりましたけれども、現実にはなかなか進まなかったということだと思っております。今回、私立から公立学校法人になったといったことで、学長さん、理事長さんがお一人になられたということで大変やりやすい部分はありますけれども、逆に言うと私立大学が公立大学といった格好になると、いわゆる職員さんの気持ちが今まで以上に緩くなるのではないかといった心配をしておるわけです。事務局方にもいろいろと申し上げたのですが、それはとてもできませんよというふうにはなから否定されるようなお返事が昔は大変多くて、私立でも改革に対して非常に抵抗感が強くて及び腰だったということを考えると、これからさらにそうした傾向が強まるのではないかなという心配をしておりまして、この報告書にもこれからそうした事務局の職員の養成を交流とかしてやっていくのだということでありますけれども、現実、民間からの採用がほとんどないというのが1つ大きな原因ではないかというふうに思っていまして、民間との交流も大事ですけれども、民間から引っ張ってくるという努力をぜひともする必要があると私は思っています。これが1つです。
 特色あるということでありますが、ここにも外国との交流について大分書いてあります。それで取り入れていただいて大変うれしいなというふうに思っておりますけれども、環境という冠がついた大学は日本全国で1つであるということと、どうしても田舎の大学ですので、日本全国を相手にしていくというのはなかなか厳しいものがあるなと。ただ、今後そうした環境面により関心を深くしていったりとか、生活、国力が高まっていく東アジアの諸国から見ると、環境というのはやはり留学してでも勉強していかなければいけない、そうした分野でありましょうから、ぜひとも今後ともこの環境を冠にして外国との交流、外国大学との交流、留学生等々を入れていくというふうなこと、また外国の大学との学術研究、そういったものに力を入れてほしいと思っております。
 河北省と鳥取県25周年、友好交流を結んでおるのですが、ぜひともあちらの大学とも学術交流なり大学間交流を進めたらいいなというふうに思っているのですけれども、例えばそうしたことをこちら側が提案したときに、大学として受け入れるだけの素地はあるのかなということをお聞きしたいということです。
 最後に、これから人員を確保していく、入学生を確保していく上で、いろいろなアンケートをとったりというのがここに書いてありますけれども、本当に理系の環境学部になるのだといったことであります。そうした設備等も順次つくっていくのだということですけれども、ちゃんと卒業した人がフラスコやビーカーとかを持って水質の検査のやり方でもわかるのかなというふうな不安があるわけです、理系といって。例えば企業に就職してちょっとこれを調べてくれと言われたときに、いや、もうみんな外部に発注しましたので自分ではよくわかりませんというふうなことでは役に立たないわけです。私は卒業生の追跡調査、卒業生が就職した企業で使い物になったのか、使い物にならなかったのか、こんな点が足らないというふうなことをぜひとも追跡調査をして、本当に環境大学に行って学ぶと役に立つ人材が輩出されるなというふうな評価をもらえるようにしてほしいのです。その3点、ちょっとお伺いできたらと思います。

●古澤参考人
 まず、最初の職員が、教員もそうでしょうけれども、私立から公立化して気が緩んでしまっているのではないか、あるいは緩む可能性が出てくるのではないかということでございました。ただ、先ほどもちょっと言いましたように、我々、昨年、一昨年は教職員ともども非常に危機感を持っていまして、この後、一体大学がどうなるのか、つぶれてしまうのでしょうかというふうな声が職員の中からもたくさん出てまいりました。それをつぶさないようにいかにどうするかというのはぎりぎりの線で最終的な大改革ができたのかなというふうに思っています。
 これはどこの先生方に聞いていただいてもいいと思いますけれども、大学の改革というのは大変難しいです。それに対して抵抗が非常にきつい。ただ、我々の大学はいい悪いは別にして、非常に危機感を持つところまで落ちてしまいましたので、それに対してやっぱりこれからみんなでしっかりやりましょうということは現在では大変行き届いているかなというふうには思います。
 特色ある全国区の大学づくり。特色がないとこれからはなかなか生き残れないというのは、まさにそのとおりだと思います。実は、ことし受験してきた学生さんを調べてみますと、秋田県と千葉県以外は全県からうちに来ていただいています。鳥取環境大学、私立大学のころからも数は少ないのですが、実は全国区的なのです。それは環境ということをメーンに置いていることが1つと、十分それだけの先生方がそろってきたということも含めて、ことしは秋田と千葉だけがなかったぐらいですから、全国区的にしっかりと対応できるかなというふうに思っています。
 交流の話ですけれども、外国のほうは、うちは鳥取環境大学でございますので、結局その名前を見ながらでも交流したいというのは非常に多く出てきています。我々も交流をどんどんしていけばいいのですけれども、実は交流するにしてもやはり交流室をつくらないといけないし、交流室に担当する専門の人も置かないといけない。それからやはり交流会館みたいなものがないと、外国人の先生方が来て、ホテルに3カ月泊めるというわけにもいかないのです。やっぱり大学が小さくてもどこかに交流会館みたいなものをつくってそこに泊まっていただく、あるいは学生さんもそういうことをしないと、例えば犯罪の関係とか安全性とか、どこのところで適当にやってくださいというわけには絶対いかない。それは京都大学の時代でも、留学生というのはいろいろな問題を起こしまして、やっぱりしっかりとコントロールしないといけないと。そうするとやっぱりそういうものもつくりながら、順次交流というのはどんどん広げていきたいというふうに思っています。
 我々積極的にその交流をスタートしようとしていますし、その一つで英語村もうまく成功しておりますし、毎日40人近く学生が集まっていろいろやって。初めはうちの学生がどれだけやる気あるのかなと思って心配しておりましたけれども、4月の平均が37.6名だったか、毎日それぐらい。一般人の方も数人来ていただいていると。大変喜んでおります。ただでコーヒーを飲めるということもあるのですが、非常にうまく進んでおりますので、もし仮に4年間そうやって通う子が出てきたら、もうべらべらにしゃべれると思います。そういうことで、しゃべることが基本です。その上に国際交流のあり方、あるいは国際経営のあり方を学んでいっていただければ、非常に強い学生が出てくるかなというふうに考えています。
 最後に、理系の問題でございます。確かにうちの環境は社会科学、それからいわゆる自然科学の分野は非常に強いと。ただし、例えば化学系、水質とかあるいは土壌中の、あるいは空気の気体のところとか、環境の中でも大変重要な水の問題とかいうところは、確かに今まだ弱いのです。それで少しずつ実験ができるような形にもいたしましたし、教職の単位を出すためには実験が全部必須になりますので、それの最低限のところは今調整しました。しかし、今、銀杏議員が言われたように、環境学部として理系のいろいろな問題をマスターできているかとなると、まだやっぱりクエスチョンマークですので、これについてもやっぱり新しくビルでもつくらないとなかなか対応できないのかなというふうに思っています。

○前田委員
 河原副理事長、僕の思いというのをもう一度言います。厳しいことを言うようですけれども、大学の持続的な発展を願っているということを勘違いしないようにしてください。
 僕はずっと一貫して言っているのは、まず学生を顧客ととらえてくださいということなのです。要は顧客に人気のある大学でないと、持続的な発展は絶対だめなのです。顧客ととらえると、その施策をしますと、学校の評価が高まるのです。高まると全国から志願者が集まるのです。そうすると結果的には大学の持続的発展が可能になるのです。
 学生を顧客ととらえた場合に、まず学生の教育のやり方だと思うのです。1回聞いたけれども、やっぱり環境大学は研究ではないのですよと。主は学生の教育をしましょうということを、とにかくそこを強調していただきたいということですよ。だからこの中期計画の1ページの教育に関する目標の計画で、そのことをぐっと出してほしいな。もう一つは、自発的に行動できる学生をつくってほしい。それから考える力のある学生をつくってほしい。そこを1ページの教育に関する目標の達成のための計画に盛り込んでいただきたいというのがまず第1点です。
 2つ目は、学生を顧客にとらえた場合、学生の支援ですよ、生活支援。だからこの間から口うるさく言ったわけですよ、7ページのあたり。7ページから、アルバイトとか健康管理、このあたりはずっと言ってきた。これはやっぱり魅力ですよ、学生にとっては。生活支援をきちんとしてやる。チューター制度が入っていますから、ある面いいのですけれども、やっぱりそこを魅力を出していただきたいと。
 3つ目は、やっぱり完全就職ですよ。私はずっと金沢工業大学に非常に魅力を感じておりまして、一生懸命金沢工業大学を調べる。あそこは完全就職ですよ。そりゃ努力しています、学校が。ああいう形にしていただきたいと思います。
 それで、4ページの(9)、ここは合わないのです、何回読んでも。これは13ページのほうに入れるべきではないか。学生確保だから教育とは関係ない。これは13ページか12ページか、この辺に入るべきもので、教育内容ではないと思っています。
 最後に、何が言いたいかといったら、12ページなのですよ。事務局ですよ。この間米子でも河原副理事長に厳しく言ったけれども、名札がないのです、名札。学生を顧客と考えたら、事務局職員は名札をつけなさいというのです。学生に覚えてもらわなければだめなのでしょうと。だから発想を変えてください。学生が顧客ですから覚えてもらうのですよ、こっちのほうが。そして気安く話しかけてもらう。ましてや先生があいさつしないというようなことはもってのほかだ。顧客は学生ですから。
 もう一つは、とかにく事務局職員が守りではなしにアグレッシブな、能動的な事務職員を絶対つくっていただきたい。要は、大学が残れるか残れないかは先生もだけれども、事務局の職員が8割担っていますよ。ここですよ。事務局です。僕が心配するのは、県の出向、市の出向、プロパー、3つです。これをコーディネートしていかないといけないのです。これをどういうふうにコーディネートされるのですか。とても難しい。だけれども、これをまとめ切れないと学校の発展はないと私は思います。

●古澤参考人
 先ほど僕も学生目線という言葉を言いました。今、前田議員がおっしゃられたそのとおりだと思います。やはり学生目線で物事を考えていかないと、学生が顧客ですし、大学の先生方にも僕はよく言うのですけれども、90分の講義で1人大体500円取っているのです。そのぐらいのものを授業料でもらっています。それに対して十分な講義というか、授業内容をしていくというのは当然の義務で、その意識をやっぱり持っていただくのは大変重要だというふうには思います。
 学生に自発力とか考える力、いろいろ与えるべきだと。当然そのとおりなのですけれども、うちはほかの大学に比べて最も自発力、考える力を持たせている授業をやっていると。それがプロジェクト研究だと思います。これは1年生のときから教授と先生と組んでいろいろなことをやります。先ほどプロジェクト研究に関して学生からなかなかいいところに行けなかったというある種の問題が出していました。それはそうではなくて、プロジェクト研究というのは組み合わせによっては好かぬ先生もいますし嫌いな仲間も入ってくる。その仲間の中でどうやってプロジェクトをやって、物事をまとめて発表していくかという練習をやっていくわけです。それが半年ごとに分かれて、また組み直して、また分かれて、いろいろな人といろいろなことをやっていって、考える力、発表する力、社会で生きる力を養うというのが、うちがやれている最も自慢できる教育課程なのです。これはよその大学では絶対ありません。探してみてください、絶対ありません。1年生のときにちょろっとやっているのはありますけれども、我々の大学は、1年生から4年生までびっしりそういうプロジェクト研究で、要するに社会で生き抜く力みたいなものを築いているというふうに思っています。これはどこの大学にも負けないだろうというふうに思います。
 支援についても、よその大学と比べていただいたら、実は結構しっかりとした支援をやれているのではないか。例えばキャリア支援の課長などは、すべての学生の名前と顔は一致します。そのぐらいしっかりと学生対応はやっておりますし、小さな大学ですから、そのことは十分できているのかなと思います。
 最後に、3つ目に出ました就職を完璧にやりなさい。これはもうまさに大きなテーマですし、金沢工大というのは十分僕も知っておりますし、やっぱりああいうことができるというのはリーダーのすごさかげんかなというふうに思いますが、ああいう方向を目指せればというふうには思っておりますが、必ずしもどの大学も同じことをやる必要はないので、我々はプロジェクト研究というものを中心にして人とのつき合い、話し方等々をしっかり教えているというふうに考えています。一度プロジェクト研究も御視察にいただければありがたいというふうに思います。

●河原参考人
 今、学長・理事長が答えた以外のことについて補足をさせていただきます。
 大学においては学生がクライアントだと、顧客だという話は随分御指導いただいておりますし、私も同じように認識をさせていただいているところであります。ですから、おっしゃるように、学生が本当にあの学校に行ったら悪かったと言われると、その一つの評判で下がるというのも大学だと思いますので、ここは十分に気をつけていきたいと思います。
 これまでも前田委員さんのほうから学生のいろいろなサービスの件についてたくさんの御指摘をいただいております。それについてもなるほどなと思うことが多いものですから、この計画の中にも入れさせていただきましたし、それを書き物だけではなくて、現実的に実行するように今事務局のほうにも徐々に話をしているところでありますので、今後ともいろいろなお気づきの点があったらまた教えていただければというふうに思っています。
 事務局のお話が出ました。名札とバッジにつきましては今準備中でございます。ほぼできておりますので、追ってそういうものを着用していきたいと思います。
 実は、私が4月1日から大学のほうに入りまして、職員というか事務のやり方についていろいろ見てきております。案外小さい組織だけれども、非常に縦割りだということです。学生の情報だとかいろいろな情報がその課の中でとどまっているので、例えば手分けをして高校に少し営業をかけるというようなときも、十分な情報が伝わらぬままに行っているというようなことも散見されますので、この辺も改善点だと思っていまして、今後指導していきたいし、いろいろな物事の決定に基準がないというのも1つありますし、それから前例踏襲主義です。前年と同じ稟議が上がってくることがありますので、私のほうで前とどう改善したのかという指導といいますか、問いかけを必ずして、問いかけるばかりではいけないので、こうしたらどうですかという話を今徐々にしていっています。ただ、これも11年積み上がってきたものなので、一遍にはできないのですが、こちらの言っていることを理解をしてもらって、なるべく公立大学としての事務の体をなすように努力したいというふうに思っております。
 あと、いろいろな立場の職員がおられるというのは、本当にそのとおりだと思います。以前観光事業団とか県の関係団体もそういうお話はよく聞きました。すぐどうできるというものではないのですが、その辺の相互理解、和をとっていくというのも実は私たちの仕事だと思っていまして、こうすれば何とかなるという話はようしませんけれども、今おっしゃることは私もそうだなという感じはしていますので、努力をしていきたい、潤滑油になっていきたいと、こんなふうに思っています。
 就職のことがありました。100%の完全就職。就職を望む学生が100%就職できるようにということだと思います。これについては私どももそうしたいということです。ただ、これから4年、3年、2年と順次学生が卒業していくわけですけれども、やはりこれも企業にとってはある程度商品なのです。どういう学生が育っているかということであります。ですから、私のほうは極力企業さんを歩いたり、向くなと思う企業さんを歩いていろいろお願いはするのですが、最後のところにどういう突っ込み方があるかという問題があります。企業側でもやっぱりきちんと選んで採用していただくということが必要なものですから、できれば面接を受けたり試験を受けたりするまでの心構え、これはキャリア支援課のほうがマン・ツー・マンで、来ない学生はどうしようもない面があるのですけれども、来る学生には今日々やっております。
 私が今企業を回ってお話をしているのは、環境大学は少し就職支援でプラスアルファしたいと。それは何かといいますと、普通内定が済んだらもう終わりだと、そこで就職支援は終わりなのですけれども、内定から半年以上あるケースが多いわけで、その間にマン・ツー・マンとはいきませんけれども、3人から5人単位ぐらいで個別に3段階、マナーから始まって社会人の基礎知識、それから私や経営陣などがひざ詰めで、仕事とはこういうものだ、社会とはこういうものだということを少しモードチェンジをしてもらってから卒業してもらって、企業さんの負担軽減を少し図らせてもらうというようなPRをして歩いているところです。それについては結構興味を持っていただく会社が多いということで、言った以上はきちんとこれからして、来年度はこういうパンフレットにそういった就職支援のことが、システムが書けるように、内定後のフォローアップというのをやりたいと思っています。
 最大限100%を目指しますが、そう簡単ではないかなと。学生のほうの都合もありまして、ここに目標を書かせていただいておりますけれども、これが極力達成できるように努力したいと思います。よろしくお願いします。

○前田委員
 8人の学生と意見交換しただけでもこれだけ出てきたのですね。ふだんから学生と意思疎通されることが大学をリフレッシュする1つの手だてだと思いますから、ぜひともやってください。我々もまた出かけていって、また別の学生とやってみたいと思っていますから。

●河原参考人
 わかりました。

○福田副委員長
 ことしから公立化になりまして、さらに地域からは新たな公共的な役割として期待されていると思うのですが、特にTORCがこのたび一緒になりましたね。私も鳥取に住んでいますけれども、もともととっとり総研さんというのはそんなに地域と密着をしたところではないなという印象を持っておりまして、シンクタンクの研究員の方がたくさんいらっしゃるのですけれども、その方々がいろいろ研究をされているものが本当にどれだけその地域の発展に寄与しているのかがちょっとわからないところが今までもあったと思うのです。この委員会で環境大学の公立化に伴っての視察で昨年の夏に滋賀県立大学にお邪魔をしたときに、あそこもシンクタンクが併設されていまして、あそこは田原総一朗さんなんかをレギュラーでお迎えする、地域向けのそういったセミナーといいますか、定期的なシンポジウムをされておられたのですけれども、せっかくTORCが入ってきたということで、そういったことというのは今後どういう展開をされるのかということが1点。
 もともと私立として開学の当時、津ノ井周辺の29号線沿線の皆さんというのは、大変な大学ができるということで期待をされておられたのですが、10年たってみて、何かもうあきらめ感みたいなものがある感じがするのです。やっぱり大学と地域というのは一体とならないと、やっぱりそれもすごく大事なことだと思うのです。例えば近いところでいうと鳥取大学と湖山のような関係ですね。ちょっと聞いたところによりますと、環境大学の学生さんがわざわざ湖山まで行って住んだりとか、湖山にアルバイトに出かけたりとかということもあるようなので、せっかく数もふえ、また新たになったわけですから、地域とのいわゆる信頼とか関係の構築をぜひともお願いしたいと思っています。それは鳥取市に限らず、私は八頭郡なのですけれども、ちょっと行けば郡家ですので、そういったことも含めてさらに期待が高まっていると思うので、よろしくお願いしたいと思います。

●古澤参考人
 TORCは、今回本学と統合して地域イノベーション研究センターという、余計にわかりにくくなったような片仮名になりました。これは大学としては地域イノベーション、地域革新みたいなことを考える研究所ということで、大学施設の名前としては僕はいいかなと思ってオーケーしたのですが、いかにも外からはなかなか見えない。地域の問題にいっぱい対応して、何か手伝いますよ、解決しますよと言っておきながら、地域イノベーション研究センターではちょっとだめだろうというので、とにかくもっと優しい、敷居の低い窓口をつくってくださいと今頼んでいる最中です。
 彼らが入ってきて大学の教員となったのですから、やはりできるだけ学生さんへの対応を早くしてほしいということで、現在動いておりますプロジェクト研究の中に組んで入ってもらって、とにかく学生との接触面をつくってあげて、さらにそれが最終的に講義にいけるまでやっていただきたいというのが1つと、やはり地域の活性化に対応するということですから、学生さんも巻き込んで新しい地域活性の活動をやっていただくというふうに、今一生懸命になって方向転換なり、皆さんを揺すっている最中で、ぜひ早い間に、今までより一層地域への貢献に対応していただけるようにしていきたいというふうに思っています。
 津ノ井の件なのですけれども、家主さんの連合がありまして、その会議が毎年2回あります。私はここへ来て5年ほどですが、10回程度怒られました。やるたびに怒られているのは、だんだん学生が少なくなる、どうしてくれるのだ、空き部屋だらけではないかということで大変おしかりを受けて、もう少し待ってください、頑張ってやりますからということでつないできたのですが、昨年から実は満杯になりました。これは学生がふえたこともそうなのですが、一部民間人を学生のアパートへ入れられたこともあって、実はことしは全然対応できないと。津ノ井は満杯になって、どんどん外を向いて学生が行ってしまうような状態になって、では改めてまたアパートも建てようかという話が出たりしております。
 やはりあのあたりが学生街として開けていっていただくのは非常に僕はありがたいし、津ノ井、桂木のところですか、学生街としてこれから発展していくのではないかというふうに思っています。怒られっ放しでしたが、最近は非常ににこやかに対話できるようになりました。

○興治委員
 3点程度です。
 1つは、前田委員が事務局職員の問題も言われたのですけれども、私が感じたのは、学生との意見交換の中で、教員の問題といいますか、1つは、前にも言いましたけれども、環境大学の売りはフィールドワークだと。にもかかわらず、そのフィールドワークが少ない。これは先生のフィールドワークに取り組む姿勢にどこか問題があったのではないかと。座学とフィールドワークを比べてみますと、フィールドワークというのはなかなか大変なことなのだろうと思うのですよ。それに取り組むには先生のかなりの力も要るだろうし、やっぱりその部分での弱さみたいなのもあったのではないかと思うのです。
 もう一つは、先生があいさつを返してくれないという、これも先生の問題なのです。先生方が本気で大学を変えていこうと、学生と一緒に変えていこうとするなら、むしろ先生のほうからあいさつをして、学生と先生との一体感をつくり出して、一体となって新しい大学をつくっていくのだという意気込みがあってしかるべきだと思うのです。ところが、そういう形にどうもなっていないのかなというのが、この間ちょっと感じたところなのです。そうではないところをぜひ言っていただきたいと思うのですけれども、それが1点です。
 それにちょっと付随して、私たちは2回学生の意見聞いたのですけれども、ああいう場をぜひ大学側も持っていただきたいと思うのです。今言ったように2回持ってみて、学生が先生方を前にして初めてみずからの主張を言ったのではないかという雰囲気があったので、ぜひともああいう場を持って、今言ったように、学生と一緒になって新しい大学をつくっていくのだ、大学変えていくのだという形をつくり出していただきたいというのが1つ。
 2点目は、ぜひ保護者の支持を得ていただきたいと。今、学生が全国から来ておられるという話があったので、親元を離れている子がたくさんいるのだと思うのです。親にとってみれば子供が大学で一体何をやっていて、どんな大学で、大学が子供のことをどう考えているのかということがわからないと思うのです。それをやっぱりきちんと保護者のほうに連絡をとる、保護者の共感を得る。そういうようなことをぜひやっていただいたらいいのではないかと。普通大学というのはそこまでしないと思うのです。環境大学というのはやっぱり再出発をする大学ですから、ほかの大学がやらないことにぜひ取り組んでいただきたいというのが2点目。
 3点目は、河原副理事長がさっき言われましたけれども、企業を回っていって企業ニーズをとらえていくのだというお話があったと思うのですけれども、やっぱり大学組織というのは恐らく柔軟性に欠けるのではないかと思うのです。これまでの私学のときも非常にかたい構造で、問題点はそれぞれ把握しておりながら、なかなか改革ができないというような状態だったのではないかと思うのです。私は大学組織がどんなものか知りませんけれども、さっき学生の声と言いましたけれども、やっぱり企業のニーズをとらえて、柔軟に変わっていく、あるいは不断の改革を行うとか、日常的な改革意識を持って取り組んでいく、そういうことが今の再出発をした環境大学には必要ではないかと思うのです。ぜひそのあたりを強調して、非常に迅速性も要ると思います。そういった点を大事にして、前田委員言われた学生は顧客なのだというところもベースにしながら、取り組んでいただきたいと思います。

●古澤参考人
 最初のところで、前回の学生との懇談会で1人の学生から教員があいさつしないと。僕から見たらちょっと心外な発言のような感じがいたしました。うちの学生は非常によくあいさつをします。それは多分外から入ってこられたら、そういうふうに気がつくと思いますし、私この間鳥取大学に行ってきましたけれども、まずあいさつする人なんてだれもいなかったです。うちは面と向かってすれ違うときには、必ずおはようございます、こんにちはとかいうのはやります。これは多分副理事長も大学に来られて経験されていると思いますけれども、後でちょっと御意見をお聞きしたいと思いますが。そういう意味ではあの子が何であんなことを言ったのかと、ちょっと僕は以外でした。
 フィールドワーク。大学でフィールドワークが少ないという御発言でしたけれども、多分よその大学に比べれば圧倒的にフィールドワークは多いと思います。うちの先生方は外にどんどん連れていきますし、うちのバスを使ってどんどん外に連れていきますし、やっぱり自然環境科学のほうはやっぱりフィールドワークがないと全然スタートできませんし、そこで物事をつかんでどういうふうに考えるかという教育をやっておりますので、そのあたりもどういうふうにフィールドワークが少ないというふうにお感じになられたのか、ちょっと理解がしにくいのですけれども……(「学生の意見」と呼ぶ者あり)学生の意見ですか。どうなのでしょうね。学生は講義を聞くよりフィールドワークのほうが楽しいから、もうちょっと多くしてよというのはわからないでもないですけれども、やっぱりフィールドワークというのはそこへ行って、日ごろ受けている講義の内容みたいなものからフィールドワークの経験をして、そこで問題点をつかんで、また講義を聞いてということになると思うので、毎回毎回フィールドワークに連れていくわけではございません。そのあたりは学生がどういうふうに考えているのかというのがありますが、教育の内容からいきますとフィールドワークはうちは大変多いというふうに思っています。
 学生との懇談会というのは、実は年に2回やっているのです。学友会というのがございまして、学友会は年に1回改組します。改組したら新しい学友会、それからいろいろなクラブの頭がずっとそろいまして30人ぐらいと、大学側は理事長、学長含めて幹部の方々との懇談会というのを2回やっているのです。そこで学生さんのいろいろな要求を聞いています。ただ、個人的な要求はそこでは出てきません。例えばしゃんしゃん祭同好会の委員長が出ているとか、学友会の会長さんとか副会長さん、会計とか、特殊な人たちが来ているので、一般の学生さんの意見をどう吸収するかというのは少し考える必要があるかなというふうに思っています。
 保護者のことですが、実は保護者懇談会というのは成績を渡すときに、鳥取でやったり岡山でもやったり、よそで保護者懇談会というのをやります。僕も必ず出ていきまして、大学の様子を話をして、先生方がおられますので、先生方は各学生の日ごろの行動とか、どういうふうに活動していますよとか、あるいは成績とかを保護者に全部知らせています。もちろん来られる方と来られない方がございますので、必ずしも全員が参加できているわけではありません。全員参加に関しては大学で学報というのを書きまして、大学の日ごろの活動状況を1冊の本にして保護者全員に配っています。学生、大学はこういう活動をやっておりますということを流しています。
 ニーズの問題でてきぱきとやりなさいということなのですが、我々は先ほどの学友会を初めとする学生のトップの連中と年2回しっかりと討論しますけれども、一般の学生とはなかなかできないので、一般の学生の意見を聞くような、僕は昔少し意見を聞くような箱でもつくろうかなと思ったりもしていたのですが、そういうことをこれからやりながら一般の声なき声を聞いていく必要があるかなというふうに思います。ありがとうございました。

●河原参考人
 ちょっと補足いたします。
 まず、教員があいさつしないのではないかという御指摘があって、私、感じているのは学生自体は照れながらも非常によくあいさつしてくれるなと。でも何か反応は返してくる。目だけの人もあるし、声が出る人までいろいろですけれども、確かに米子高専で感じたようなのと同じような感じで、非常に学生のあいさつ度合いは一般の大学、我々が知る一般の大学よりは高いのではないかというふうに思っています。ただ、個々の教員が学生にどうかというのは、正直言いまして私は全部は把握できておりません。どういうシチュエーションでそうだったのか。2人のときにそうだったのかということもあるし、先生方もいろいろな個性を持った方もおられるので、一律に先生はちゃんとあいさつしていますと言うつもりはございませんが、きょうも説明しましたように、部局長会議等を通じて、これはしっかりとお願いをしたいというふうに思っています。
 学生からフィールドワークをふやせというお話がありました。確かにことしプロジェクト研究の人気投票ではないですけれども、どのぐらいエントリーしたのかというのを見ましたら、やっぱりフィールドワークが含まれているやつが多いです。摩尼山の寺に何回も登ってやる建築の関係のフィールドワークですとか、現地で動物を観察するだとか、畑を少し耕してみるとか、そういったフィールドワークに人気が高かったという傾向は確かに出ております。これについては前にもちょっとお話ししたと思いますけれども、手間とかいろいろ相手が要りますので、それから交通手段とかありますけれども、極力フィールドワークがふえるような要請も先生方にはしていきたいというふうに思っています。
 学生のニーズもですけれども、企業ニーズについてもやっぱり十分アンテナを高くして、柔軟にやるべきことをしていくべきだと。そのとおりだと思います。どれぐらいできるかは甚だ十分な自信を持っているわけではありませんけれども、学生を就職させる企業のニーズというものを我々を中心に少し把握をして、それを事務方のほうにもきちんとおろして、あるいは先生のほうにも時々はお伝えをして、学生教育にも生かしていただく、こういう努力はしていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

◎藤縄委員長
 質疑につきましては、以上で終了いたします。
 参考人は御退席いただいて結構です。ありがとうございました。(参考人退席)
 その他、ございますか。(なし)
 暫時休憩いたします。

                                午後3時38分 休憩
                                午後3時40分 再開

◎福田副委員長
 再開いたします。
 先ほど、藤縄委員長から、委員長を辞任をしたいとの申し出がありました。
 お諮りします。
 本件は、申し出のとおり藤縄委員長の辞任を許可することに御異議はございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議なしと認めます。よって、藤縄委員長の委員長辞任を許可することに決定いたしました。
 暫時休憩します。

                                午後3時40分 休憩
                                午後3時41分 再開

◎福田副委員長
 再開いたします。
 これより委員長の互選を行いたいと思います。
 お諮りいたします。
 互選の方法につきましては、いかがいたしましょうか。(「推薦」と呼ぶ者あり)
 推薦によるべしとの御意見がありましたが、これに御異議はありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようでありますから、さよう決定いたします。
 それでは、委員の皆さんから御推薦を願いたいと思います。

○稲田委員
 前田委員を推薦したいと思います。

◎福田副委員長
 お諮りいたします。
 ただいま前田八壽彦委員を委員長に推薦する声がありましたが、これに御異議はありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、前田八壽彦委員が委員長に決定されました。
 前田委員長、委員長席にお着きになりましたら委員長就任のあいさつをお願いいたします。 委員長と交代をします。

◎前田委員長
 ただいま、委員長にということで皆様の御推挙をいただきまた。今、県政の課題というのは当面はとにかくまんが博覧会を成功に導くことや、きょうありました環境大学、あるいは県内の高速道路網の整備等々、諸般の課題があると思っていますけれども、この常任委員会の力を発揮して、県政の発展に一層努力したいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。(拍手)
 その他について、例の県外視察の件、きょうまとめてしまわないと、また会うときがないでしょう。

○稲田委員
 前任の藤縄委員長の素案が出てきているわけですから、それをいわゆる旧委員長と新委員長とでよく話をしていただいて、この前日程が少し出ておりましたから、皆さんの不都合な日程などを調整していただいて、委員長、元委員長一任。

◎前田委員長
 ではそういうことで、全員がそろうというのはなかなか難しいと思いますけれども、決まったら興治さん、ひとつ変更を。要は監査だから。我々2人は監査委員だから、監査日程と恐らくぶつかる。そこは柔軟に我々2人が考えないと、とても調整できないということを申し上げておきます。
 以上で閉会します。御苦労さまでした。
午後3時45分 閉会

 

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