平成24年度議事録

平成24年9月18日会議録

 開催概要、資料はこちらです。
出席者
(10名)
委員長
副委員長
委員
野 田   修
伊 藤   保
長谷川   稔
国 岡 智 志
興 治 英 夫
斉 木 正 一
安 田 優 子
横 山 隆 義
内 田 博 長
藤 縄 喜 和
欠席者
(なし)


 


オブザーバー
  正副議長 澤公明党幹事長 錦織共産党幹事長 広谷議員 谷村議員

職務のため出席した事務局職員
  有田事務局長 谷口次長 本家議事・法務政策課長外関係職員

1 開会  午前9時39分
2 閉会  午前10時05分
3 司会  野田委員長
4  会議録署名委員  内田委員、興治委員

 

午前9時39分 開会 

 ◎野田委員長
 皆さん、おはようございます。
 急遽ではありましたが、御参集いただき、まことにありがとうございます。
 ただいまから、議会運営委員会を開会いたします。
 まず、会議録署名委員に内田委員、興治委員を指名いたします。
 これより協議に入ります。
 議員提出議案についてでありますが、お手元に配付のとおり、第1号「谷村悠介議員に対する辞職勧告決議」であります。
 まず、審議方法についてお諮りいたします。
 本日の本会議、知事の提案理由の説明の後、日程に追加し、提案理由説明、質疑の後、委員会付託を省略して、討論の後、採決いたしたいと思いますが、よろしゅうございますか。

○長谷川委員
 異議あり。
 委員長、まずこの案をお諮りになる前に、議長はこの間谷村議員と面談され、議長が注意され、谷村議員の役職である広報委員会委員あるいは参加予定となっていた海外視察の辞退を御本人も申し出られ、議長からもそのような示唆もあり、受諾をされていると聞いておりますが、そういう報告はいかがでしょうか。

○伊藤美議長
 谷村議員と話をした中で、谷村議員の方から自主的に辞退させてもらうということであります。谷村議員の役職というのはございませんけれども、そういう意味の広報委員と議会を代表しての台湾の訪問は辞退ということで本人も納得されていると思っております。そのことについては各会派にも御連絡した都合であります。

○長谷川委員
 そういう報告を正式には受けておりません。また改めてこういう機会にきちんと述べられるべきだとまず意見を申し上げておきます。
さて、この取り扱いについて意見を申し上げさせていただきます。提案理由は裏の書面にありますけれども、案件がいわゆる行為の関連性ということにおいて、また本会議とか委員会を通しての行為ではないことから、議会がこのような案件を取り扱うことが、しかも今回議会の初日の冒頭に提案されるということは果たして妥当なものなのかどうか、これは十分ここで論議をする必要がありはしないでしょうか。

◎野田委員長
 長谷川委員からの御意見でございます。
 議運の委員長としては、議長に提出された議案でございますが、自民党16名、広谷議員含めて17名で議運で審議してくれということでございますので、会議規則第15条第1項の規定により、当然議運に諮って本会議で審議するというルールがございますので、そのとおりにさせていただくということで御理解いただきたいと思いますし、議長のところに参りましたのが金曜日でございましたので、急遽でありましたけれども、それなりの検討を加えながら県民も高い関心を持っているというのがまず第一でございます。それから、議会の自浄能力というものにもかかわるだろうと。そんな中でこの議案を取り上げながら本会議で粛々と審議していただきたいという思いでございます。

○長谷川委員
 事、議会ですので、やはり議会で取り扱うべき事項というものがあると思うのです。今回のケースを考えますに、行為の内容そのものではなくて、いわゆる関係性において余りにも議会から離れたところでの行為です。それだけに、そのことについて議会が意思表示なりあるいはこうした決議という形で議案として取り扱うということは、私は行き過ぎた行為だと思います。

◎野田委員長
 長谷川委員はそのようにおっしゃるわけですが、私が先ほど説明したとおり、会議規則第15条第1項の規定ということでございまして、審議してくれということで議長に提出される。それを議運で諮ってくれということでございますので、これは当然諮らないといけませんから、そのことをこのたびここで諮っているということでございますので、ルールに従って淡々と
やっていくことが必要ではないかと思います。

○伊藤保副委員長
 改めて確認ですけれども、この議員提出議案は規定の数によって議長に提出されて、議長が受理したわけですから、我々議運として、ここで提出された議案について議論する余地があるのか、それとも日程の調整だけの議論を議運に任されているのか、その辺の見解を明らかにしてほしい。

◎野田委員長
 当然、この場では本会議に諮るかどうかということだけであって、本会議の中でお互いが
淡々と議論を尽くすということでございますので、御理解をいただきたいと思います。

○長谷川委員
 日程に加えるかどうかということですから、内容にどうしても立ち入らなければいけません。出されようとしている決議というものが議案にそぐうかどうかをここでは論議しなければいけません。
 
○斉木委員
 我々提案者になっておりますけれども、御案内のとおり提案するということで金曜日に各会派の皆さん方に事前に配付しておりますし、なぜこれを初日にということになりますと、今までに28件にも及ぶ県民の声も届いておりますし、県民の関心も非常に高いので、これに対応するために、やはり議案の審議をする前に結論づけておくということで初日に提案させていただくということですし、各会派の皆さん方に配付したときには異論もございませんし、そういうことで本日審議してもらうように議運にお願いしたということです。

○国岡委員
 私も本日、初日に上がってきたということに疑問を感じています。確かに県民の声がたくさん来ているということは存じておりますし、谷村議員の文書について擁護するということでは全くありません。やはり鳥取県議会としてしっかり議会運営をする中で、こういった人権にもかかわるような問題になります、議員の立場ということを考えれば。それはやはりしっかりと各会派で持ち寄るなり、議論して、それで採決なりに持っていくべきではないかと。きょういきなり上程してすぐに採決というのは、これまた議会運営の中でちょっとおかしいのではないかと考えているところです。

◎野田委員長
 お考えはわかりますけれども、何度も申しますように会議規則に従ってお諮りしながら、今斉木委員がおっしゃったような形の中で冒頭に審議させていただきたいと。

○安田委員
 今の国岡委員や長谷川委員の御意見に対して、私の考えですけれども、この9月議会は国政的にも地方にとっても鳥取県にとっても重大な案件が多数あるわけでございまして、これらについて慎重に審議するために私たちはこの議会に集っているわけですけれども、そこでの政策審議を誰に託すのかということが県民にとっては非常に大きな関心でございまして、その資格があるのかという御意見が議長宛てに議会事務局に多数届いているというふうに伺っております。私は町の声、県民の声として多くの皆さんが100%こういうことはけしからぬと、早急なる処分を求めたいという御意見を私自身耳にしております。重要案件を審議する以前に、その場に参加する議員の問題として私どもは緊急を要する提案であると思い、きょう、初日に提案させていただくわけであります。
 そのことにつきまして、人権問題を先ほど国岡委員が言われましたけれども、これは人権ではないというふうに私は思っております。普通一般社会の問題と、私ども議会に出てきている少なくとも政治を志す者の倫理意識、道徳意識というのは、多分に色濃いさが違ってきて当然だろうと思っているものでございます。そのことが議会基本条例にも明示されました上に、さらに今政治倫理条例の規定に向かって皆さん鋭意検討を進めておられるところでございまして、そのことはすべからくの議員が承知をしているものと私は受けとめていますが、そういう人権という言葉でそれを否定することは県民に対していかがなものかと。私たちがやらねばならないことは、やはり県民を恐れるその感覚を常に持って議会活動に専念すべき立場にあるものであるということを一番心しなければいけないものだと思っておりますので、これは速やかに提出させていただきたい。

○長谷川委員
 いわゆる議員の身分といいますか立場、そういうものを選び、あるときには罷免する、そういうことを行うのが選挙ではないですか。県民ではないですか。今、我々が断を下して、それもいわゆる議会が取り扱える事項の範疇であるかどうか、私は少しオーバーランしていると思います。議員の身分を失う決議を(発言する者あり)勧告決議ですから、辞職しなさいという議決を求めておられるわけです。それはもっと慎重であるべきです。事の内容の精査とは別の話として、やはり議員の身分に関する件の取り扱いは慎重の上にも慎重でなければいけません。今回は拙速です。上程に反対いたします。

○興治委員
 もちろん、谷村議員の行為に問題があると思いますし、それを是認するものではないのですけれども、今回出てきて、経過の説明であるとか本人の弁明の機会というものは設けられないわけです。手続上、それが全くないということであれば、手続的な不備と言われてもしようがないのではないかという気はするのです。ただ、そういう規定も何もないので、仮に政治倫理条例があって、政治倫理審査会というものを設けてそこで経過の説明であるとか弁明の機会を与えるとか、そういうことがあればもちろんそういう手続にのっとってやるのでしょうけれども、今回そういうものもない中でのことですけれども、ただ、非常に重大な決議だと思いますので、これを決議するに当たってはそういう機会を設けるのが本来は政治的というか筋なのではないかという気がします。
 それと、その上で、辞職勧告に値するのかどうなのかということを我々議員としても精査すべきではないかと思いますけれども、ただ、他県の例を聞いてみますと、刑事事件などで逮捕されたり起訴されたりとか、そういう場合に辞職勧告を提案して決議するということはあるというふうには聞いているのですけれども、今回の場合はそこまで至っていないということもありますので、そういう処分的な部分を比較考量したときに、果たして辞職決議をすることが妥当なのかという若干の疑問があるということを言っておきたいと思います。

○斉木委員
 いろいろ御意見があります。興治委員が言われました。やはりこれは議会の姿勢を見せる、決議するということでありますので、議会の意思をあらわすということでございますので、自民党としてはルールを守って皆さん方に提案したわけでございまして、意見が平行線をたどるということになると、委員長に決をとっていただいて進めなければいけないということでございます。

○内田委員
 先ほど議長の話もありましたけれども、仄聞するところによると、実際にはまだ本人さんがきちんと理解できていないようなところがありまして、新聞報道で捏造というようなことがちらっと流れてまいりましたので、そういうことを考えます場合、本当にこのままで放置していいのかというのが我々の気持ちでございます。そのあたりが皆さん方には入っていないと思うのですけれども、そういう流れが出ていますので、我々としては、この際そういう対応をきちんととらせていただきたいというのが本音でございます。

○長谷川委員
 内田委員、先ほど議長は本人からも正式にそういう申し出もあり、みずからもそういうことを諭し、そして受け入れてもらっている、辞退を認めていると。役職と議員派遣と。議員として、彼自身はそのほかにとるべき役職はありませんから。そういう意味では全てのものを返上しておられるというふうに報告があったのではないですか。(内田委員「それはさっき言ったでしょう。ではない別な部分があるのではないですかと言っているのです。それはまたあなた方がちゃんと調べていただいたらわかります」と呼ぶ)

○錦織議員
 私たち共産党も、表立った中身だけを見ますと、これは問題がありというふうに思っています。しかし、議会の外で、しかも私人間か党内のことであるかわからないのですけれども、これを議会の場に持ってきて決議するというのは非常に問題があるというふうに思っています。一般の皆さんは、私も含めてマスコミ報道で、写真入りであったりとかそういう報道でもってそれを知ったわけですけれども、一連の流れの中で谷村議員が弁明する機会というのは持たれていないですし、先ほど内田委員からあの記事は捏造だという話も出てきたりして、そういうことがもしあるのだったら、やはり議員の身分に関することで、議員をやめるように勧告するということであれば、その中身もきちんと調べるということ、本人に弁明の機会を与えないで、一方的にこういうことを持ち出すというのは私はちょっと行き過ぎだというふうに思っています。

○澤議員
 オブザーバーとして提案もさせていただきたいのですけれども、一つは議会のルールにのっとってこういう形で出されたということで審議されているのですけれども、私どもも内容については把握し、私どもであれば除名になるような形ではないかというふうには考えております。 それで、提案されて議場で審議されるということになりますと、1つはやはり今議会改革の中で審議されています政治倫理条例ですね、これの先例にしてほしくないと、ならないようにということをお願いしたいと思います。(「採決しましょう」と呼ぶ者あり)

◎野田委員長
 一応皆さんの御意見をお聞きいたしました。本日の会議の中でこれを取り上げるかどうかということでありますので、採決によって決定させていただきたいと思います。(長谷川委員「再考願えませんか。拙速ですよ」と呼ぶ)
 本日これを取り上げることに賛成の方の挙手をお願いいたします。(賛成者挙手)
賛成多数ということで、上程するということで御了解を賜りたいと思います。(長谷川委員「こんなに意見が分かれているのですよ」と呼ぶ)
 次に、質疑及び討論の通告期限についてでありますが、本委員会終了後速やかにとしてよろしゅうございますか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようでありますから、さよう決定いたします。
 なお、質疑及び討論につきましては、通告がなければ省略いたしますので、御承知ください。
 また、本議案につきましては谷村議員本人にかかわることでありますので、本議案が議題となりましたら、地方自治法第117条の規定により、谷村議員は除斥となり、速やかに議場より退席していただくこととなりますので、御承知ください。
 次に、その他でありますが、事務局長より発言を求められておりますので、これを許可いたします。

●有田事務局長
 9月26日でございますが、一般質問の初日に、全国議長会の地方行政委員会で鳥取県から提案していることについて説明のため私が上京いたしますので、当日、議場の議長席の横には谷口次長が座らせていただきますので御承認いただきたいと思います。

◎野田委員長
 今有田局長から話がありましたので、許可を賜りますようよろしくお願いいたします。
 その他、何かございませんか。

○伊藤保副委員長
 先ほど議員提出議案の上程が認められたわけですけれども、通常、本会議の席上、議長が本日の日程に議員提出議案第何号を追加してよろしいでしょうかと。そこのところが議運で決定されて、あえてまた本会議で議長がよろしいかと。嫌ですと言ったらもう一度採決するのか。するのが本来でしょうけれども、そういう慣例のルールでいきますか。そうすると、例えば議運と本会議と逆転する可能性があるのですね。(「当然ではないですか」と呼ぶ者あり)それはいいですか。

●有田事務局長
 簡易採決では多いか少ないかわかりませんので、議長が起立採決に変更されると。

○伊藤保副委員長
 その確認です。

○谷村議員
 私はこの問題についてとやかく言うつもりはないのですけれども、一つ、議長の発言で訂正をさせていただきたいことがあります。
先ほど、広報委員会の件と台湾の視察の件について、本人から自発的にという話がありましたけれども、それは全くの誤りで、議長から強要されたから私はそうさせてもらったわけで、今回のこういう問題で私はこれ以上混乱させたくないという気持ちもありましたし、辞職勧告だとかそういうことにまでならないようにという前提でもって私は議長の提案を受けたわけであって、本人から自発的にやめるという話があったというのは全くの問題発言でありまして、私はそれは否定します。撤回していただきたいと思います。

◎野田委員長
 聞いておきます。

○安田委員
 撤回してほしいと最後に言われた。

○伊藤保副委員長
 議長に撤回してほしいということだ。(「取り上げなくてもいい」、「オブザーバーだ」と呼ぶ者あり)進行。

◎野田委員長
 オブザーバーの意見でありますので、十分に聞き置くということで、以上で予定しておりました協議事項は終わりました。
 これをもって議会運営委員会を閉会いたします。

午前10時05分 閉会

 

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000