平成22年度会議録・活動報告

平成22年6月22日会議録

出席者
(10名)
委員長
副委員長
委員
伊藤 美都夫
福本 竜平
市谷 知子
伊藤 保
鉄永 幸紀
山口 享
野田 修
前田 宏
横山 隆義 
小谷 茂
欠席者
(1名)
委員 小玉 正猛
 

職務のため出席した事務局職員
  田中主幹、柳楽主幹、溝内副主幹

1 開会   午前10時06分
2 閉会   午前10時19分
3 司会   伊藤(美)委員長
4 会議録署名委員   山口委員、市谷委員
5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 


午前10時06分 開会

◎伊藤(美)委員長
 そうしますと、ただいまから、地球温暖化対策調査特別委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますが、この順序に従って議事を進めていただきます。
 会議録署名委員は、ではきょうは、山口委員と市谷委員、よろしくお願いします。
 それでは、これより議題に入ります。
 議題の1つが鳥取県地球温暖化防止活動推進センターの指定に関する状況について、小林グリーンニューディール推進室長の説明を求めます。よろしくお願いします。

●小林グリーンニューディール推進室長
 説明の前に、この4月から環境立県推進課のグリーンニューディール推進室長を拝命しました小林でございます。どうぞよろしくお願いします。
 それでは、お手元の資料で説明させていただきます。
 1ページをお開きください。鳥取県地球温暖化防止活動推進センターの指定に関する状況でございます。まず、地域地球温暖化防止活動推進センターとは何かということでございますが、委員御承知のこととは思いますが、再度説明させていただきます。
 このセンターにつきましては、地球温暖化対策の普及啓発、人材育成等を行うことを目的として、都道府県または特例市以上の市の市長により、一般社団法人、一般財団法人、またはNPO法人に限りそれぞれ1つを指定することができる拠点機関でございます。このセンターにつきましては、地球温暖化対策の推進に関する法律第24条第1項のほうに規定しているものでございます。これまで、鳥取県以外の46の都道府県と、それから政令市でございます。浜松市のほうに1カ所指定がしておりまして、計47地域のほうで指定済みでございます。
 鳥取県におけるセンターの指定に向けた経緯と現状を、次に説明させていただきます。
 本県では、これまで県下全域において、センターに課せられた業務を引き受けることができる法人が見当たらなかったこと等によりまして、センターを指定しておりませんでした。そのことも受けまして、平成19年度の決算審査特別委員会におきまして、センター未設置の点も踏まえ、地球温暖化防止活動における人材育成の仕組みについて検討すべきとの指定を受けまして、平成21年度におきまして、センター設立調査検討会を設置して検討してまいりました。この検討会の結果、センターの設置の必要性について認識が一致しまして、検討会のメンバーから、メンバーを中心に本県におけるセンターの指定を受けることを前提とした新たなNPO法人の設立に向かいたいとの提案がなされまして、メンバー全員一致で承認したところでございます。
 これを受けまして、ことしの5月21日付けで新たなNPO法人ECOフューチャーとっとりが設立されました。6月7日付けで、このNPO法人ECOフューチャーとっとりからセンター指定に係る申請書類が提出されまして、先週の金曜日、6月18日に知事決裁を得まして、正式に指定が行われているところでございます。これをもちまして、全都道府県、センターが設置されるという状況でございます。
 このセンターの指定を申請しておりました法人の概要につきまして、説明させていただきます。
 名称は先ほど申しましたとおりでございます。事務所につきましては、鳥取環境大学内の岡﨑副学長の研究室内に事務所を設けることとしております。設立当初の役員でございますが、理事が6名、監事が1名でございます。その内訳は2ページのほうをごらんください。理事長が岡﨑さん、鳥取環境大学の副学長でございます。それから、他の理事5名でございますが、副理事長に衣川さん、これも環境大学の教授でございます。副理事長に山本ルリコさん、エコママとっとりの代表でございます。それから副理事長に岸本様、この委員会の終了後、法人の説明をしていただきますけれども、アーピーとっとりの代表でございます。それから、他の理事2名につきましては、鳥取環境大学の学生2名でございます。監事につきましては藤沼さん、鳥取環境大学の教授でございます。
 1ページにお返りください。この法人の目的でございますけれども、本県における低炭素社会の実現に向けまして、さまざまな活動主体と連携・協働して取り組みを推進することにより、地球温暖化防止に係る活動主体の自主的展開の促進に寄与することでございます。この目的を達成するために実施する活動としましては、文字どおり地球温暖化の現状及び温暖化対策の重要性についての普及、広報活動等、それから人材育成等の活動を展開する予定となっております。
 県としての今後の予定でございますが、正式に指定をしましたので、予算を当初予算で認めていただいておりますが、その予算につきまして、この法人に委託をしたいと考えております。委託をする事業につきましては、(1)、(2)で記載しているとおりでございます。まず、地球温暖化防止に係る知識とファシリテーション技術を持ち、地域における地球温暖化防止活動をリードする県地球温暖化防止活動推進員の育成に関する事業。もう一つは、地域での地球温暖化防止につながる学習の場の提供等の普及啓発ということで、普及啓発と人材育成につきまして、事業の実施を委託する予定でございます。
 なお、3ページのほうには、このセンターと地球温暖化防止活動推進員の根拠規定を記載しております。

◎伊藤(美)委員長
 ありがとうございました。
 これは全国で一番最後ということですか。

●小林グリーンニューディール推進室長
 はい。都道府県の中では。

◎伊藤(美)委員長
 都道府県の中では、会ができたのは。非常に難儀しておられたわけですね。
 皆さん方の中で、最後というのは特別いろいろと前例を検討しながらやられたはずですので、一番いいかもしれませんけれども、御意見がございましたらどうぞ。

○山口委員
 予算を計上しているやつをここに特記しているわけですけれども、それ以外に県がこのセンターにかかわる役割といいますか、そういうものはどういう形で関与するのか。

●小林グリーンニューディール推進室長
 予算以外につきましては、二酸化炭素の排出量自体が鳥取県内におきましては家庭部門のほうが非常に高い数値を示しておりまして、県といたしましては、県だけではなくて、このセンターと一緒になりまして、家庭部門、地域や家庭における温暖化対策の重要性につきまして普及啓発を行いたいと思っておりますので、予算以外はセンターと話をしながら、実際にセンターが取り組まれる自主事業ですとか今後の方向性につきまして話をしていきながら、特に地域や家庭における二酸化炭素排出削減に向けた取り組みの推進というものを図っていきたいというふうに考えております。

○山口委員
 ですから、委託費以外で県が連携しながらやる事業というやつは当然あるわけですけれども、それは別途予算の範囲内で、どのぐらいに今、計上してあるのかな。

●小林グリーンニューディール推進室長
 県予算以外では、国の国庫補助事業がございまして、国の10分の10におきまして、家庭における二酸化炭素の削減とか、そういったものの相談に乗るような事業がございますので、そういった事業も当該法人が受託されまして、事業を実施される予定でございます。
 予算につきましては、平成23年度以降は法人のほうと話をしながら、どういった県としての事業委託が必要なのかというのを協議しながら、検討してまいりたいというように考えております。

◎伊藤(美)委員長
 そのほかで皆さん。
 どうぞ。

○福本副委員長
 本県にはもとより環境ネットワークという組織がありますよね。当然これとの連携が密に必要になってくると思いますが、具体的にはどう連携していきますか。

●小林グリーンニューディール推進室長
 環境ネットワークのほうの中には、二酸化炭素削減部会という部会がございますので、そういった部会、それから当該法人、それから県ということで、今後、二酸化炭素削減に向けた取り組みとして、それぞれどういった役割でやっていけば一番効果的なのかということを話し合いながら進めていきたいというふうに考えております。

○市谷委員
 済みません、ちょっと前回もたしかお尋ねしたと思うのですけれども、以前この委員会で高知に行ったときに、普及啓発する際に推進委員さんと市町村との関係というのがすごく大事なのですけれども、そのことについて何か市町村との連携の仕掛けというのでしょうか、その辺についての議論は、今後多分話し合われていくとは思うのですけれども、今の段階でどういうことになっているのかということをお聞きします。

●小林グリーンニューディール推進室長
 現段階で、具体的に市町村を巻き込んだ取り組みというのはまだ計画はないのですけれども、この推進員の活用につきましては、単に登録するだけでは生かされませんので、当然地域や家庭における推進活動をされる方でございますので、今後市町村と話をしながら、どういったような活動、それからどういったような仕組みが必要なのかというのを検討してまいりたいと思います。

◎伊藤(美)委員長
 皆さん、そのほかでどうでしょうか。
 どうぞ。

○山口委員
 私も高知等へ行きましたけれども、いろいろ問題がないわけではなかったわけです。ですから、最後にやられたということになると、そういうものをいろいろ調査されてネックがどこにあるのか、どういう形でNPO法人に対してアプローチするかと、あるいは県の立場を貫くかと、こういうことを真剣に考える、私はいい、おくれたなりにいいことだと思っておりますので、僕は今、市谷さんが言われたとおりですけれども、いろいろ問題があると思いますので、それだけ言っておきます。

◎伊藤(美)委員長
 そのほかでございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 そのほか、生活環境部長、その辺の決意は一言言っておいたほうがいいですね。

●法橋生活環境部長
 先ほど、委員長からも難産であったというお話もありましたように、このたびECOフューチャーとっとり、新しくNPO法人を設立していただきまして、また県の指定もさせていただきました。非常に最後発ということで、先ほど委員の皆さんからもありましたように、他県の先発例等も十分踏まえながら、後発の利益を生かして県内のいわゆる地球温暖化対策、こういったものが飛躍的に進むような形で人材育成等について、県も協働しながら促進していきたいと思っておりますので、皆さんの御支援、御指導をよろしくお願いしたいと思います。

◎伊藤(美)委員長
 そうしますと、議題はこれまでですが、そのほかで皆さん方何かございませんか。この委員や執行部の皆さん。(「なし」と呼ぶ者あり)
 いろいろ議論も尽きたようでございますので、この特別委員会は閉会させていただきます。


午後10時19分 閉会

 

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