平成22年度議事録

平成22年8月20日会議録

出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
石村 祐輔
銀杏 泰利
尾崎 薫
安田 優子
村田 実
初田 勲
前田 宏
小谷 茂
 
欠席者
(なし)
 

説明のため出席した者
  高橋企画部長、古賀県土整備部長、佐藤警察本部長、岡崎地域づくり支援局長、
  野川文化観光局長ほか各次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
  議事調査課 藤木課長補佐兼主幹、中西主幹、伊藤主事

1 開会  午前10時26分
2 閉会  午後0時8分
3 司会  石村委員長
4  会議録署名委員  村田委員、安田委員
5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 

午前10時26分 開会

◎石村委員長
 ただいまから、企画県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って進めさせていただきます。
 最初に、会議録署名委員を指名いたします。
 会議録署名委員は、村田委員と安田委員にお願いいたします。
 それでは、議題に入ります。
 なお、質疑はそれぞれの説明終了後、一括して行っていただきます。
 まず、企画部より、平和を考えるシンポジウム「過去の戦争 戦争の今」について、亀井企画課長の説明を求めます。

●亀井企画課長
 企画部の資料1ページをお願いいたします。平和を考えるシンポジウム「過去の戦争 戦争の今」について報告いたします。
 1番の目的のところに記載しておりますけれども、戦後60年がたちまして戦争体験の風化でありますとか、戦争が過去のものであるとか、よその国のものといった意識も強くなりつつあるといった中で戦争体験の継承を図って、また新しい視点で戦争をとらえ直すといった機会を提供するために、平和を考えるシンポジウムということで8月29日の午後、県立図書館のほうでこういったシンポジウムを開催するということで準備を進めております。あわせまして関連展示を行うようにしております。
 開催概要ということで大きな2番のところに記載しております。8月29日に県立図書館でということで、(3)、(4)でシンポジスト、それから内容ということで記載しておりますけれども、まず伊藤さん、大山口列車空襲事件の被災者の会の会長でございますけれども、伊藤様にまず体験講話をしていただきまして、その後、安田さん、イラクで取材をされておられる途中に武装勢力に拘束されて3日後に解放されるといったことでニュース等にもなりましたけれども、安田様に体験講話をしていただきまして、さらに、このお二人と慶應義塾大学教授の浜先生に1時間程度鼎談ということでお話をいただきまして、閉会という流れを考えているところでございます。
 改めまして、同日、県立図書館の特別資料展示室で関連展示も行おうというふうに考えているところでございます。

◎石村委員長
 次に、議題2、鳥取環境大学改革案評価・検討委員会の検討状況について、太田青少年・文教課長の説明を求めます。

●太田青少年・文教課長
 青少年・文教課でございます。本日、別紙ということで別冊でお手元に配付しております鳥取環境大学改革案評価・検討委員会の検討状況について御報告させていただきます。
 この間、前回の常任委員会から2回の委員会を開催いたしました。お忙しい中、傍聴いただきました委員の皆さん、どうもありがとうございました。それから委員の皆様への開催の御案内が直前になりましたことを心よりおわび申し上げます。
 それでは、報告に入らせていただきます。
 1番の委員会の検討状況でございます。8月5日に第3回の検討委員会を開催いたしました。第3回の検討委員会では、主に2つのことについて議論がなされました。1つには、入学者の充足率が低迷している中におきまして、鳥取環境大学が今までどういうことをやってきたのか、あるいはどのようなところに問題があったのかというようなこと、それから前2回の委員会で、なかなか改革案の検証、議論といったところにつきまして時間がとれなかったというような反省に基づきまして、学部学科の改編案の検証でありますとか魅力度を高める方策といったところの論点について議論をいただいたところでございます。
 委員の皆様から出た主な意見はその下の四角の中に記載しております。
 まず、学部学科改編案の検証についてでございますが、環境学部につきましては、これまでの10年の積み重ねもあります。この財産を生かして、どんどん成果を出していくべきというようなお話もございました。それから経営学部につきましては、進学者の動向等から肯定的な意見が出されましたり、あるいは経営学部ということだけではなくて、本当に経営学部としての魅力づくりを求める意見なども出ました。
 その次の括弧でございますが、経営・大学運営の検証、設置形態の検討のところに参ります。ここでは、やはりこれまでの大学運営につきましてリーダーシップとか経営責任とか、特に運営体制に関することについて意見が相次ぎました。それから、設置形態とかにかかわりなく今後、大学を運営していく中では地域連携であるとか、大学の運営改革というものについて不断に取り組んでいくべきであろうというような意見が出されました。
 少し先を急ぎますが、はぐっていただきまして、公立化というようなことについても議論がなされました。公立化されると公費の負担が入るわけですから、県民、市民の理解を得ていくことが大切であるというようなこと。それから、あとやはり県民、市民のそれぞれが我々の大学なのだという意識を醸成していくことが大切ではなかろうかといったようなことが意見として出されました。
 さまざまな意見は出ましたが、このときに公立化ということについて全く否定するというような意見はございませんでして、委員会のほうで公立化の方向性を基本に置いた検討をするということになりました。
 次の括弧でございますが、魅力度を高める方策のところでは幾つか意見がございまして、やはり中西部の県民のほうにも何らかの配慮がないと、西部のほうの県民の皆さんの理解は難しいのではないかということや、あるいは鳥取総研などの研究機関などとの既存組織との融合して……(「太田課長、もうちょっと要領よく。書いてあるのは書いてあるのだから」と呼ぶ者あり)わかりました。済みません。(発言する者あり)はい。将来の県の発展につながるような研究、教育を行ってほしいというようなことがございました。
 こういうような意見を踏まえまして、8月16日に第4回の委員会を開催いたしました。第4回の委員会では、前回の委員会の方向性に従いまして、事務局のほうで素案を提示いたしております。その素案の内容につきましては、そちらに書いておりますとおりであります。
 大きなところを言っておきますと、3ページの5番のところですが、学部学科の改編案の検証のところで、今回、大学が提示した学部学科改編案は、さまざまな観点から委員会として理解できる内容である。それから6番の設置形態のところでございますが、上から4つ目のぽつ、公立化というのは地域貢献とか入学生確保の面で有力な選択肢でありますので、体力の残っている今のうちに公立大学法人制度を活用する公立化に向けた検討を速やかに開始すべきということ。それから、公立化に当たって県民、市民の理解が得られる範囲内の財政負担とすること。それから、県、鳥取市は等分の費用負担を基本とすることといったことを素案の内容として掲げております。
 4ページでございますが、以上のような素案を提示しまして、委員のほうから意見をいただきました。やはり公立化だけではなくて、大学が一丸となって大学の魅力づくりを目いっぱいやるということが大切であろうという意見や、中ほどになりますが、大学の魅力づくりに関するものは歳出増等につながるものが多いということでございます。そういったような意見もございました。いろいろありましたが、環境大学はやはり鳥取県の大切な財産でもございますので、県全体として盛り上げるムードをつくっていかなければならない、あるいは公立大学に移行した後の検証のルールをきちんとしておいたほうがよいというような意見が提示されたところであります。
 このようなさまざまな意見をもとに素案を修正いたしまして、次回の第5回検討委員会を来週の月曜日、8月23日、1時30分からホープスターで開催したいと思います。できれば、ここで委員会としての報告内容が固まるのではなかろうかというぐあいに考えているところであります。

◎石村委員長
 それでは、議題の3、平成22年度普通交付税(市町村分)の交付額について、及び議題の4の鳥取県日野地区連携・共同協議会の設置について、伊藤自治振興課長の説明を求めます。

●伊藤自治振興課長
 企画部資料の2ページをお願いいたします。平成22年度普通交付税(市町村分)交付額について御報告を申し上げます。7月23日に閣議報告されまして決定されたところでございます。
 概要でございますが、本県市町村分の普通交付税につきましては、前年度比4.7%、37億6,100万円の増となりました。臨時財政対策債を合わせますと前年度比9.4%、85億7,000万円の増加となったところでございます。主な改正点のほうに記載しておりますけれども、本年度新たに設けられました雇用対策・地域支援活用臨時特例費等によりまして23億1,900万円増となっております。こういったところが主な増加要因ではないかというふうに考えております。
 2番でございますが、本県の決定額でございますが、次ページのほうに各市町村別の詳細、決定額をつけておりますが、市分と町村分を合計いたしまして22年度、A欄でございますが、普通交付税で840億5,300万円余、普通交付税と臨時財政対策債を合わせまして22年度、E欄でございますが、995億8,700万円余となったところでございます。
 3番でございます。主な市町村の増加理由でございますが、日吉津村におきましては固定資産税、主に王子製紙の償却資産の減によりまして基準財政収入額が減っております。これによりまして交付税が37.3%増加になったところでございます。あわせまして、米子市、鳥取市につきましては、市町村民税所得割の減によりまして基準財政収入額が相当減となっております。これによりまして10%を超える増となったところでございます。
 続きまして、4ページをお願いいたします。鳥取県日野地区連携・共同協議会の設置について御報告申し上げます。
 本協議会の設置に関しましては、6月議会におきまして可決いただいたところでございますが、日野郡3町におきましてもそれぞれの6月議会で可決されたのを受けまして、このたび協議会を設置いたしましたので御報告いたすものでございます。
 設置年月日でございますが、7月23日でございます。
 会長は、知事、日野郡3町の町長さん協議の上、竹内江府町長に決定されたところでございます。任期は2年となっております。
 7月23日付で各構成団体が設置に関する告示を行いまして、7月26日付で構成団体の連名によりまして総務省に協議会設置の届出を提出したところでございます。
 7月23日に第1回協議会を行ったところでございますが、この協議会におきましては、協議会の運営規程等の各種規程を承認した後、意見交換を行いまして、今後とも連携・共同化できる分野については積極的に取り組んでいこうということを確認したところでございます。

◎石村委員長
 続きまして、議題5、兵庫県但馬・鳥取県東部地域の交通・観光連携協議会の設立について、松田交通政策課長の説明を求めます。

●松田交通政策課長
 交通政策課でございます。資料の5ページをごらんいただきたいと思います。兵庫県但馬・鳥取県東部地域の交通・観光連携協議会の設立について御報告いたします。
 架け替え工事が行われておりました余部橋梁がこのたび完成をいたしまして、8月12日から供用開始されました。これにあわせまして完成記念式典を開催をさせていただいたところでございます。お忙しい中、御出席いただきました議員の皆様にはどうもありがとうございました。
 その式典の後、この協議会の設立総会を開催をいたしました。この協議会は、この橋梁の架け替えを契機といたしまして、両地域が連携を一層深め、そして交通インフラを活用した広域観光を推進していくことを目的として設立をいたしたものでございます。
 協議会の役員でございますが、会長に井戸兵庫県知事、それから副会長に平井鳥取県知事を選出いたしました。構成員は両県から、それから地元自治体、経済団体、観光団体、交通事業者等、計43団体でございます。具体的な団体名は次の6ページに記載をしてございますので、ごらんいただきたいと思います。
 事業内容でございますが、これは両地域における広域観光の企画、立案、交通インフラの有効活用方策の検討、それから観光交流資源の開拓、掘り起こし、その他必要な事業ということにしておりますが、具体的な事業計画につきましては、幹事会を速やかに開催をいたしまして今後検討をしていくこととしたところでございます。

◎石村委員長
 それでは、ただいままでの説明につきまして質疑、御意見はございませんでしょうか。

○尾崎委員
 環境大学のことについてちょっとお伺いします。
 この検討委員会ですけれども、事務局は県の方がほとんどのように思いましたが、事務局はどういう形態で、それからアンケートはどのような方法で事務局のほうがつくられたのでしょうかというようなことをまずお聞かせください。

●太田青少年・文教課長
 事務局については、我々鳥取県企画部と、それから鳥取市企画調整部で一緒に運営を行っているところであります。
 アンケートにつきましては、第1回の委員会のときに素案を示しまして、委員の皆さんから御意見をいただいた上で、そのアンケート項目によって実施させていただきました。

○尾崎委員
 ちょっと時間を下さい。検討委員会も見させていただきましたけれども、アンケートを見させていただくと、公立化すれば保護者もそれから生徒の数も希望者が4倍になるということでしたけれども、希望しない数はどれぐらいありますか。

◎石村委員長
 すぐ答えられますか。答えられなかったら……。

●太田青少年・文教課長
 資料はございますが。

◎石村委員長
 では、その間に資料を探してください。
 そのほか。

○尾崎委員
 ちょっと聞いておりましたので、私のほうで調べているのは、ならないというのが46%あるのですね。それから保護者も勧めないというのが44%。ここでは、公立化したら勧めるが23%、高校2年生も4.9%ありますけれども、ここの数字を出さない意味は何だったのだろうかと思うのですが、といいますか、心配しますのは、私も公立化は絶対反対と言っているわけではないのです。ずっと見させていただいていて、検討委員会の方向性として、本当に真摯に議論をできる環境にあったのだろうかと思います。
 まずは資料というのが当日に出される。これぐらいの資料が出されるわけですよね。それで、アンケートの数字を何かと今、迷われたように、委員の皆様はこれを当日見て、財政計画たるや本当に小さい細かい字で、いろんな収支とか交付税がどうとかといっぱいありますけれども、それをその日に出して1時間程度の説明があり、それで3回目は30分程度の議論でした。次の回に公立化しますかということを決められたわけですよね。私はその議論のプロセスが非常に危ういなというふうに感じたわけです。それが公立化反対のために言っているのではなくて、しっかりと議論をして決めていかなければならない公立か私立かという重大な問題を、こういったものをその日に出すという事務局の姿勢は、この検討委員会に何をねらっていたのだろうかと、それがまず1つです。
 あと、高校生の理由を見てみますと、先ほどちょっと意地悪く言いましたが、行かない生徒が40数%ある。わからないも30何%ある。おおむね8割が行かない、もしくはわからないわけですよね。
 公立化した場合に、前期の公立の試験となると、ほかの大学と全部同じスタートラインに立ちます。そうすると前期に環境大学を選んでもらわなければならないわけですね。その魅力アップのほうの討議が後回しにされました。公立化のほうの2番目の議題を先にしましょうということで3番目の議題が前に来たわけですね。一人一人に、皆さん、質問はどうでしょうか、どうでしょうかということがされました。その議論を見ていて私が思うのは、とても皆さん、真摯にしておられましたけれども、本当に深まったのだろうか。そして生徒さんが、なぜ学校を選びましたかというところに、キャンパスがきれい、自宅から通える、それが7割ぐらいを占めています。それで今後がもつのだろうかと私は思うのですね。経営学部ができたから大丈夫というふうには言われますが、確かに400人が経営学部として県外に出ている。それを全部吸収しても入りませんけれども、どれぐらいまで魅力を出してつかまえることができるのかとか、そういった具体的なことが私には見えてこなかったのです。その可能性ということをちょっと2点目でお願いいたします。

●髙橋企画部長
 今、尾崎委員からお話のあった点でございますが、資料については直前にはなっていましたけれども、私もできるだけ前日までに委員さんのお手元に届くようには郵送なりメールなりで送らせていただいていました。ただ、アンケートの集計結果とか資料によっては届かないものがあったりとかというのがあったかもしれませんけれども、なるべくなら、少なくとも前日までには届くようにして、ごらんいただいた上でということは心がけたつもりではあります。ただ、もちろん間に合わないものがあって当日お示しするということになったものもあろうかと思いますので、その点は、ちょっと私どものほうで至らぬ点もあったかなというふうにも思っております。
 あと今まで4回の委員会を重ねてきましたけれども、途中でちょっと専門的な話なので、なかなか細かいことはよくわからないというようなお話も委員の方やまた委員長さんのほうからもありましたので、非公式で2回目と3回目の間に環境大学のほうに集まっていただいて、大学のほうを御見学いただくということとあわせて、今までの大学の取り組みについて説明を受けるというようなことも私どものほうとしてはやってまいりまして、お互い短期間の中で委員会の開催を入れていますので、何点か至らぬ点もあったかとは思いますけれども、私どもなりには精いっぱい、なるべく委員の皆さんに有意義な議論ができるようにということについては考えてきたつもりであります。
 尾崎委員御指摘の高校生に対するアンケートの部分でございますけれども、確かに、候補となると進学率が3倍にふえるということなのですけれども、そもそも候補となるとしている候補者の数自体が大変少のうございます。現状では高校2年生の皆さんにアンケートをしたところ、1.7%の高校生が環境大学は候補となると答えているにすぎません。それが公立化されれば4.8%の子供たちが候補になるというような回答になっています。一方で、候補とならないというふうに回答をされている方が、現状では59.3%でございますけれども、これが公立化されるということであれば45.2%ということで、候補とならないという方も14%程度少なくなるということでございます。これについては、高校生の方の意識をアンケートでとったところ、大変厳しい状況にあるということは、委員が御指摘のとおりだというふうに私どもも思っておりますけれども、高校2年生というのは、ある程度自分の進路についての希望というか、こんな方向に進みたいということがもう形づくられている時期かなというふうに思いますので、例えば自分はもう大阪のこういう大学へ行きたいとか東京のこういう大学に行きたいとか、そういう中ではありますから、数値がどうしても低く出てくるというところは、今の入学定員54%という状況を考えるとやむを得ないところかなというふうに思っております。
 一方で1.7%、4.8%ということで少ないながらも3倍ぐらいにふえるというようなこととか、あと保護者の方のアンケートをとりますと、公立化されれば約4分の1ぐらいの方が子供に勧めたいとか、高校の教員とかですと7割ぐらいの方が勧めたいというようなふうにお答えをされていますので、そういったところをあわせて考えていく必要があるかなというふうに思います。
 あと魅力アップのところの議論が後回しになっているのではないかというようなお話がございましたけれども、多分委員がおっしゃられているのは、3回目の委員会のときに委員長が、当日予定していた順番をちょっと入れかえて、設置形態について各委員の御意見を聞くのを先にして、魅力の話を後にされたということをおっしゃっているのかなと思います。そこは、後回しにされたというよりは、私ども事務局が受けていますのは、設置形態によって求められる魅力も違ってくる部分があるのだろう。例えば公立化に向かうということであれば、当然その地域の経営ということになるわけですから、より地域貢献とか地域への還元ということが求められるという流れで魅力を考えなければいけないということで、あのとき委員長さんのほうで私どもの考えていた次第をちょっと変更されて議論をされたのかなというふうに考えておるところでございます。
 いずれにしても委員御指摘のとおり大変今、環境大学は厳しい状況に置かれておりまして、入学者は定員の54%ということですし、毎年キャッシュフローベースの赤字がここ2~3年続いているというようなことであります。単純に公立化しただけで、では全部バラ色になるかというと、委員の皆さんからも、そんなに簡単なものではないだろうというような御指摘は多々いただいております。もちろん学生、生徒を引きつけるような魅力ある運営がいかにできるかということになってくるかと思いますので、そういうところをちょっときっちり委員会でも議論して、また報告書にも盛り込んでいただかなければいけないのかなというふうに思っているところでございます。

○尾崎委員
 ちょっとまたお時間下さい。今のところはそれでお聞きしておきます。
 それで、公立化した後は30年にわたっての財政計画が出されました。それが全部定員が100%を満たしている場合、80%の場合ということを出されておりましたけれども、これが出るの……。

◎石村委員長
 ちょっと尾崎委員、悪いですけれども、ある資料で話をしてもらわないと、きょうの議題は検討状況についての話でありまして、そこの内容で話をしてもらわないと、あなたの持っている資料だけで、あとは検討委員会がどう判断するのか、そしてまた私たちがどう判断するのかでありまして、今はちょっとその議論をしたら何時間あっても足らないだろうと思いますので、そのあたりを御配慮ください。

○尾崎委員
 そうです、資料がないですね。はい、わかりました。
 そうしましたらあと、これの資料がないので……(「仮定して物も言われないのか」と呼ぶ者あり)

◎石村委員長
 いやいや、その自分の意見を検討委員会におっしゃるのならいいのですが、検討委員会はきょうここに来ていませんから、検討委員会の進め方がどうであろうかというのは幾ら言ってもらっても結構なのですけれども、この数字がこうだから公立化がどうだとか、それは今この場で議論する話ではないのではないのかなと。検討委員会のやり方を言ってもらうのがきょうの……。

○尾崎委員
 そうですよ。よろしいですか。
 検討委員会のやり方です。ここに資料はないのですけれども、検討委員会で、公立化した場合に定員が満たされた場合がしてありましたけれども、割れた場合はどうなるかというような試算ですね。県税がどれぐらい出ていくのかも出すべきだと思うのですが、その辺はどうでしょうか。

●髙橋企画部長
 試算については全部で12パターンぐらいやっていまして、100と80というふうに置いてやっていますけれども、ここは損益分岐というか、何%ぐらいの学生をちゃんと確保できれば今と同じ持続的な経営が成り立つかというところにポイントがあるかなというふうに思っています。もちろんシミュレーションですから、数字の置き方で全然違ってきますけれども、一番楽観シナリオで72%ぐらいの定員充足で成り立つということですし、それは交付税の単価がどう変わってくるかというところでいろいろ削減率を置いたりして、この間お出しした中で一番厳しいもので92%ということになります。

◎石村委員長
 ちょっと部長、口を挟んで悪いのですけれども、そういう数字を出すべきではないかと尾崎委員は言っていらっしゃるのですから、出すとか出さないとか。

●髙橋企画部長
 済みません。ちょっと言いたかったのは、委員から、要は下回る場合はどうなるかということを入れるべきではないかということがございましたので、私どもとしては、どこが損益分岐になるかというところを幾つかのシミュレーションで示して、あとはではそれをどう考えていくかということなのですけれども、この委員会の議論の中では、あくまで交付税の措置額で我々が国なりから支援を受ける範囲内で運営されるべきであるというような方向性で議論をしていただいておりますので、そこは県、市からすれば、あくまで国の財政支援の範囲内での支援でとどめて、あとは大学のほうの運営にゆだねるということかなというふうに考えておるところでございます。申しわけございませんでした、説明がちょっと。

◎石村委員長
 いいですか。

○尾崎委員
 はい。

◎石村委員長
 そのほかありますか。

○初田委員
 関連です。私も2回ほど出席させていただきました。ありがとうございました。
 委員長は怒るかもわかりませんけれども、資料はありませんので。検討委員会について、私だけの感想かもわかりませんけれども、私はどう見ても公立にするための誘導する委員会という形をとっているのだなという感想をもって聞いておりましたし、これはちょっと進め方が余りにも偏っているような気がしておりました。遺憾でありましたということと、全然これとは違うのですけれども、私が以前に一般質問をさせていただきましたけれども、いいですか、関連ですけれども。ありますか。TORCとの一元化ということについて。TORCというのは県側の施設ですから、何かさっき調べてもらったら日本語でとっとり地域連携総合研究センターという長ったらしい名前だそうですが、財政的にとっても、それから地域に根差した人材の長期育成等々についても、ぜひこの際、一元化すべきであるという私の論ですが、どういう進め方でそちらのほうも検討しているかどうかをお聞かせください。

●太田青少年・文教課長
 TORCにつきましてですが、今回、委員会のほうでも一元化も選択肢として検討する必要があると、素案の段階でこういうぐあいに書かせていただいております。大学直接ということにはなりませんが、今後大学のあり方を考える中で、あわせてTORCのほうとも調整をしながら、できればそういうような方向もあり得るというぐあいに思っています。

○初田委員
 魅力を高める方策……。書いてある。説明してください。一般の方はこの資料を持っていませんからわかりませんから。

●太田青少年・文教課長
 実は第3回の委員会で、委員のほうからTORCにつきましては今、地域に出ていろいろ頑張っていらっしゃると、それから環境大学がこれから経営学部なりというものを持って地域にフィールドを広げていこうというときにあっては、そういうTORCの機能と融合させることによって、効果がより発揮できるのではないかというような意見がございました。それを踏まえまして、この資料の14ページになるわけですが、最終的には波及効果、相乗効果が期待できるので一元化も有力な選択肢として検討することが適当であるというぐあいに素案に記述してございます。

○初田委員
 検討するということですね。

●太田青少年・文教課長
 最終報告を受けて検討するということになると思います。

○前田(宏)委員
 兵庫県但馬・鳥取県東部地域の交通・観光連携協議会の設立についてに関連をして、これは非常に重要な会の設立ですから大変結構でありますし、この間、僕が指摘しておったように、兵庫県の知事に会長になってもらうべきだというとおりにしてもらったようですから、大変いい。
 そこで、この但馬・鳥取県東部の観光連携の柱の一つに、やはり余部鉄橋があるのですよ。僕は、この間、7月16日は松田課長、わかっているね。これは余部鉄橋が最後の日、つまり余部鉄橋、さようならという日だったのですね、局長。僕は行ってみた。あの余部鉄橋の最後の日に、もう相当な人が来ているのですよ。びっくりしたな。2,000人を超しているのではないかというぐらい。まあ、あなたはどこから来たのと聞くと横浜です、東京です。随分多いのですよ。写真を撮るし、それから汗をかいて餘部駅まで。局長、餘部駅と余部鉄橋の余部の字が違うことを知っているか。

●野川文化観光局長
 難しい字、はい。

○前田(宏)委員
 わかっているな。そういうあれで来るのですよ。それぐらい余部鉄橋に対する思いが強いから、観光連携のためには、これの呼び名は大変重要なのですよ。地元も余部鉄橋という名前を使ってほしいという要望がある。この間、8月12日の竣工式のときに、僕は議長代理で竣工のお祝いのあいさつをした。その中で、あなたも聞いておったと思うが、井戸知事は新余部鉄橋というふうに呼び名をしましょうと言ったわけですよ。というのは、新聞報道はコンクリート橋などと言うけれども、コンクリートも本当の言い方は鉄筋コンクリートなのだよな。だから鉄橋と呼ぶに決してふさわしくないことない。それから鉄道にかかっている橋ですから鉄橋と言えばいい。そこで、新余部鉄橋というふうに呼ぶようにしましょうといって、この間、会派の要望のときにも知事にも言った。ですから、これは地元の皆さんからの要望と意見が合うから、鳥取県は、重要な意味を持つ山陰海岸ジオパークの加盟が決まると、いよいよ本当に予想以上のお客さんが来るというふうに思っていますから、そのときにやはり余部鉄橋の存在というものを今までどおり、ですから新余部鉄橋と呼ぶように観光連携のためには重要な橋であるということを企画部長と文化観光局長に御答弁を願います。

●髙橋企画部長
 今、前田委員からございましたように、8月12日の新橋梁の開通式に御参加いただきまして、また議長代理としてごあいさつをいただきましてありがとうございました。
 私もそのときにもごあいさつの中でお聞きしておりましたし、またその後にも委員からお話をいただいているところでございます。地元でこの新しい橋梁をどういう愛称で呼んでいって、それをまたどう観光資源として生かしていくかという問題だと思いますし、兵庫県側も、あそこに道の駅というか空の駅をつくって、これから観光資源として使っていこうということですので、委員からのお話について兵庫県側にもしっかりと伝えて、働きかけをしていきたいというふうに思います。

●野川文化観光局長
 当日、私はちょっと所用がありまして行けませんでしたが、今お話にありましたように2,000人ぐらいのお客様が別れを惜しんだということでありますし、私どもは但馬、因幡の広域観光キャンペーン実行委員会ということで、従前から但馬地方と因幡地方で観光連携ということで協議してまいっておりますし、もちろん山陰海岸ジオパーク推進協議会でも、これからネットワークに加盟した後は、観光が中心になった協議をしていく必要があると思っています。この既存の広域連携、広域観光の検討協議会でしっかり練ったものを、この新しくできた交通・観光連携協議会の場で議論をしていきたいと考えております。

○前田(宏)委員
 ついでですから申し上げておきますけれども、観光連携のためにいかに売り出すかということで、この間からジオパークロードということに決めてもらって、鳥取県内は非常に県土整備部の御協力をいただいて、国土交通省にも協力してもらって、この間、兵庫県へ行きますと、兵庫県も立派な山陰海岸ジオパークロードといういい看板を上げているのですよ。鳥取県はやや負けたなといって、この間、道路企画課長と話をしていますけれども、そうすると、やはりあれは新しい魅力ができたなという感じ。環境大学でも新しい魅力、新しい魅力ということを言っているけれども、本当に新しい魅力ができたなという感じがしますよ。そういう点もやはり、これからの両県の連携では重要なポイントだと思っていますから、しっかりとやっていただくようにお願いをしておきます。

◎石村委員長
 要望ですね。
 そのほかありますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようでございますので、続きまして、文化観光局に移ります。
 議題6、世界ジオパークネットワーク委員による現地審査について、加藤観光政策課長の説明を求めます。

●加藤観光政策課長
 それでは、文化観光局の資料の1ページをお開きいただきたいと思います。世界ジオパークネットワーク委員による現地審査の結果につきまして御報告させていただきます。
 先般、8月1日から4日にかけまして、世界ジオパークネットワークの加盟に係る現地審査委員、パトリック・マッキーバー氏及びニコラス・ゾロス氏、ともに地質学者でございますが、2名の方が来日されまして、この4日間のうち鳥取県側は鳥取砂丘及び鳥取砂丘のラッキョウ畑、浦富海岸、これは主に城原海岸であります。及び山陰海岸学習館、渚交流館、これは中まで入って説明員等の説明をさせていただきました。この5点につきまして審査をしていただいたところでございます。主に審査のポイントとして感じましたのは、運営体制でございますとか地元の認知度、また説明板、教育の場等の整備状況などを注目されていたように感じたところでございます。
 その中で概要でございますが、委員のコメントでございますが、両委員から、山陰海岸ジオパークに関してよい印象を持てたというようないいコメントをいただいたというところでございます。また鳥取県内におきましては、2日目のラッキョウ畑は植えつけ作業の真っ最中でございました。その中を見ていただいたり、またするめの一夜干しの体験は、ちょうど岩美町の網代の港でやっておったのですが、そこで車をとめられまして、実際におりて住民の方とお話を直接されたというような場面もございました。次の四角に書いております地元ガイドの方の説明というのは、特に私の印象では岩美ガイドクラブさんに城原海岸の説明をしていただいたのですが、このときも非常に興味を持って審査員ともかなりディスカッションをされる場面がございました。また、渚交流館等に行きましたときには、シュノーケリング体験のグループがちょうど出かけたところだったのですが、そういうものを見られまして、体験学習などの取り組みについて非常に好評価をいただいたのではないかというところでございます。また、助言といたしまして、かなり広域にわたるこの山陰海岸ジオパークのさらなる一体化と、また宿泊施設も連携した旅行商品等の取り組みというのは大切だよというような助言もいただいたというところでございます。これにつきましては今現在、鳥取側にはなりますが、ジオパークを取り入れたツアー造成の委託といいますのを大手の旅行会社さんなど4社にお願いをしておるところでございます。この秋ぐらいから順次モデル的に商品ができるような予定になっておるところでございます。
 今回、3府県3市3町及び地元、また県境を越えたところでございますが、山陰海岸の世界ジオパークネットワーク加盟を目指す3府県議員の会など、皆様の御支援をいただき、準備ができたのではないかと。それで審査に臨むことができたというふうに感じておるところでございます。
 審査結果につきましては、10月の初旬にギリシャで予定されております世界大会の場で決定される予定というふうに聞いておるところでございますが、審査結果後には協議会でジオパークフェスティバルのようなものを実施するほか、現在やっております地域学習など啓発活動等をやはり継続して今後もやっていかなければいけない。これは4年に1回、再審査もあるというようなことになっております。それに向けても、さらなる充実、魅力の発信に努めていきたいというふうに考えております。

◎石村委員長
 次に、議題7、「トットリノススメ展」の実施について、大江観光政策課民工芸振興官の説明を求めます。

●大江観光政策課民工芸振興官
 資料の2ページとそれに続く3、4ページに開催のチラシをつけております。「トットリノススメ展」の実施について御説明いたします。
 最近、テレビ、雑誌とかに本県の民工芸が紹介されまして、それをお求めになられたり体験したりされるお客様がふえております。それで観光情報と一体にして、東京のちょっとおしゃれな場所でPRをしようと。そして展示会にあわせて講演会をしようと開催を予定しております。
 期日は8月26日から31日までほぼ1週間、東京のちょうど都庁の裏側にございますリビングデザインセンターOZONEという施設で開催します。
 展示内容については、民芸関係に根差した手仕事とプロダクトということで、吉田墇也さんの影響を受けた窯元、かすり、そして家具、それとまた新しく今、デザイナーさんたちがそういう用の美に根差した考えで提案しておられますので、その県産材を使ったような家具なども展示しようと思っております。
 あわせて、チラシの裏側にございますけれども、鳥取県の民工芸品とか家具を日常御使用いただいている人気イラストレーターの安西水丸さんの楽しい講演会も用意しております。

◎石村委員長
 次に、議題8、韓国ドラマ「アテナ:戦争の女神」ロケの受入準備状況について、細羽国際観光推進課長の説明を求めます。

●細羽国際観光推進課長
 文化観光局の資料の追加分をお願いいたします。1ページをお願いいたします。韓国ドラマのロケ受け入れのための準備状況について御説明申し上げます。
 今回は概要ということで2点ございまして、1点目は今週の火曜日、17日から本日20日までの4日間、ロケハンティングが行われたということでございます。もう1点がロケ支援委員会のほうで、物資等でサポートいただける地元の企業、団体の募集を開始をしたということでございます。
 2番、3番にそれぞれの概要を掲げておりまして、ロケハンティングにつきましては17日から20日の間の4日間、県内の各地域を回っております。主な視察先としては鳥取砂丘、三朝・羽合温泉、とっとり花回廊などでございます。その間、17日の夕方には知事とも面談をしていただきまして、その際には知事のほうから重ねて鳥取県でたくさん魅力的なシーンを撮ってほしいという要望をしております。それに対しまして制作会社の代表者のほうからは、今なるべく鳥取のシーンをふやしたいということでシナリオの見直しを行っているというお話でございまして、その関係で当初ロケが8月下旬からという予定でございましたが、それを9月に入ってからのロケ開始ということで、若干スケジュールが変わってきたというお話をいただいております。さらに、ロケ制作会社側からは、ぜひ鳥取に行ってみたいと思われるようないいシーンをたくさん撮って、いいドラマに仕上げたいという非常にありがたいお言葉もいただいております。
 今後につきましては、具体的にこれからロケ地が決まってまいります。そのロケ地の決定に伴って各関係の方、制作会社、それからロケ支援委員会の3者で協議をしながらロケの受け入れ、成功に向けて準備を進めていきたいと思っております。
 ロケサポート企業、団体募集についてでございますが、これにつきましては、なるべくいろんな方にこのロケを応援をしていただきたいという趣旨で、主に物資面での御協力をいただける団体、企業の募集をロケ支援委員会のほうから始めております。具体的には、例えば食事の提供であるとかそういったことでございまして、既に数件、お問い合わせであるとか、そういった協力をしたいというお申し出をいただいているところでございます。

◎石村委員長
 それでは、ただいままでの説明につきまして質疑、御意見はございますでしょうか。

○前田(宏)委員
 この間のジオパークの現地審査、一体化をしてくれという記者会見の話があって、非常に抽象的でわかりにくい。ですから、どういうことを指して言っているのだろうかということが、皆さんのほうでわかればお話をしていただきたい。
 加藤課長は浦富海岸の中の城原海岸を「しらわらかいがん」と正確に言ったから、ああ、我々はよかったなと思っている。ところが、鳥取県が印刷しているポスターの中にも「しろわら」と書いているものがあるのだ。正確には「しらわら」だからね、「ら」。だから、あなたは「しらわら」と何回も言うから、ああ、正しいなと思って聞いていた。ところが、もう1回言うよ。鳥取県が印刷して出しておる印刷物にも「しろわら」と書いてあるものがあるのだ。両方使っているわけ。これはいけませんからね。だから、今後は城原海岸のことを書いた場合には必ず振り仮名を打ってください。浦富海岸に打つように、大山も打たなければいけませんよ。普通の者は大体「おおやま」と言うのだから。というように何回も言っていますけれども、ですから、そのことはぜひお願いしておきます。

●加藤観光政策課長
 前段の抽象的でというところはちょっと聞き取り……(「一体化」と呼ぶ者あり)
 今の城原海岸のところでございますけれども、地元の岩美町とも話をしながら、世界への申請書に向けてどういう言葉を使っていくか、特に地名、これは全体を通してであったのでございますが、その中で「しらわら」と「しろわら」という両方の話が出まして、協議の中では、申請書の中ではとりあえず「しろわら」、「ろ」に統一しようということで地元のほうで決定をさせていただいたところでございます。ただ、やはり地元の住民の方だとかにお話を聞きますと、一般的に子供のころから「しらわら」と言っているのだというお話も聞いたりはしておりまして、ただ、今回のジオパークの申請書を出すに当たりましては、とりあえずそういう言葉に統一をして、両方あるのはいずれにしてもまずいものでございますから、ちょっとそういうようなことで調整を1回図ったというところでございます。

○前田(宏)委員
 それは知らなかったが、地元では「しらわら」なのですよ、ずっと。我々が子供のころから「しらわら」なのだ。だから、本文をもう1回協議してもらわなければいけないな、それが事実なら。やはり統一しておかなければならないし、僕は古くから地元の人が言っている「しらわら」というほうにすべきだと思いますよ。協議してください。

●加藤観光政策課長
 はい、わかりました。

●野川文化観光局長
 一体化という表現は、当日の最終日のお二人の記者会見を日本語の通訳で一体化という表現をしましたので、どういう意味かというのは、実際は発言はありませんでしたが、おおむね我々関係者が感じておりますことは、1つには、いろいろな市町村にはジオパークの拠点施設がございます。当然お二人はだれが運営をしているのだとか、どれぐらいの予算でやっているのかとか、そういう御質問がありました。お二人は、できれば、これは想像でありますが、各市町村ではなくて、行く行く将来的には山陰海岸ジオパーク推進協議会が一本で運営するようなことをしたらどうかというようなイメージをお持ちだったのではないかということが1つでありますし、もう一つは、各自治体それぞれ地形、地質、文化、歴史、いろんなものが違いますので、それぞれの自治体がジオパークの活動をしておりますが、それもやはり3市3町で統一的な事業を今後やっていくべきではないのかというような趣旨もあったのではないかと思っております。この2点が、私が感じた一体化という意味だと思っております。

◎石村委員長
 そのほかありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようでございますので、続きまして、県土整備部に移ります。
 議題9、鳥取自動車道用瀬インターチェンジの既設誘導看板等の見直しについて、湊道路企画課長の説明を求めます。

●湊道路企画課長
 道路企画課でございます。県土整備部資料の1ページをお願いいたします。鳥取自動車道の用瀬インターチェンジの誘導看板等の見直しということで、4月の常任委員会で用瀬インターチェンジは非常にわかりにくいという御意見をいただきました。その後、鳥取県警、国土交通省それから県と3者で現地並びに図上の協議をいろいろ行っておりました。
 結果でございますけれども、やはりパーキングエリアの敷地面積ということもございますので、なかなかこれを抜本的に改良するということは困難だと。当面といいますか、もうソフト対策、いわゆる案内標示等での誘導を充実していこうということで、現在設置しております誘導看板等につきまして若干の見直しを行っております。
 その内容でございますけれども、3番に掲げております。当時掲げておりました誘導看板がすべて黄色地に黒文字ということで非常にわかりにくいということで、本線を案内する看板と、それから出口を案内する看板については色彩を全く変えましょうということで写真のとおり、本線については白地に緑、いわゆる高速道路で一般的に使っております標示に変更をさせていただいております。さらに鳥取道という言葉もわかりにくいということで、本線という言葉に変更させていただいております。
 現在、これらの対応につきましてアンケートを実施をしております。アンケートでございますけれども、用瀬インターチェンジに直接調査員が出向きまして、利用している方から直接の聞き取りを8月24日までの間で3日間程度行いたいということと、それから近隣の事業所の方に対して、用瀬支所を通じましてアンケート用紙を配布させていただいて、アンケートを実施しております。さらに、国土交通省のほうのホームページにつきましても8月31日までの間、アンケートを実施しております。
 アンケートの内容でございますけれども、わかりにくい理由は何でしょうかとか、あるいは今回見直した案内看板について、さらに意見を求める、あるいは4番の下に用瀬インターチェンジのイメージ図を今後設置しようというふうに検討しておりますけれども、この全体のイメージ図に対する御意見等々を伺うことにしておりまして、アンケートの結果を受けまして、さらに対策が必要な箇所については対策を行っていきたいというふうに考えております。

◎石村委員長
 続きまして、議題10、斐伊川水系河川整備計画の策定について、竹森河川課長の説明を求めます。

●竹森河川課長
 資料の2ページをお願いいたします。斐伊川水系河川整備計画の策定についてでございます。
 国交省中国地方整備局より、おおむね20年間の整備の内容と工程を盛り込みました斐伊川水系河川整備計画の案につきまして、知事意見を伺う協議文書が県のほうに送付されてきまして、県が米子市、境港市の両市に意見照会をしておりました。このことにつきましては6月の常任委員会で報告させていただいています。今回、7月下旬に両市から、それぞれ附帯意見つきで国の計画を了承する旨の回答がございました。両市の意見を踏まえまして、本県の意見を付して計画を了承する旨の回答を国に行いたいというふうに思っております。
 次に、内容でございますが、まず境港市のほうからいただきました回答につきましての附帯意見でございます。2つございました。まず1つが、これまで示された国のほうの整備の工程、例えば大橋川の改修と進捗の整合をとった中海あるいは境水道の湖岸堤の整備といったようなことでございます。そういったような内容が着実に履行されることといったことでございます。もう一つが、境港市が予定されています内水対策事業と調整を図りながら連携し、一体となって実施することといった御意見でございました。
 次に、米子市でございます。米子市につきましては、鳥取、島根両県知事が平成21年12月に交わされた協定の内容が確実に履行されることといったことでございます。その内容につきましては後ろのほうにございますが、境港市の先ほどの湖岸堤の話とほぼ同様でございます。
 これらの意見を踏まえました鳥取県の意見の案といったものが次の3番でございます。1番目が、これは斐伊川水系大橋川改修事業に当たりましては平成21年12月の回答文書、これが先ほど申しました湖岸堤の整備等でございます。そういった内容を誠実かつ確実に履行すること。2番目としまして、両市が策定されます内水排除計画につきまして連携して、一体として実施することで、3番目、これは鳥取県独自で出すものでございますが、浅場造成などの生物の生息環境等の再生、あるいはそれに伴います自然浄化機能の再生が期待できます事業につきましては、その事業効果を確認しつつ積極的に推進することといった意見を添えたいと思います。
 今後の予定でございます。きょうの新聞報道等でございましたが、島根県のほうは、きのう回答を提出されております。今後、鳥取県の回答等を踏まえまして、国交省のほうが環境省あるいは中四国農政局等の機関と協議を行いまして策定、公表される予定でございます。
 以下のページでございますが、8ページまで関連資料をつけております。
 3ページのほうが、先ほど言いました昨年12月の国交省のほうの回答文書でございます。見方ですが、1つだけ例を説明しますと、1、中海護岸等の整備で(1)とあって、ちょっと太い字のところが県の意見でございます。それで中に空段がありまして、その次にあります3行ほどのものが、それに対する国の回答といったところでございます。以下、(2)以下同様でございます。
 資料の5ページをお願いいたします。これが米子市のほうの回答意見のほうにございましたが、鳥取、島根両県知事の協定書でございます。
 6ページをお願いします。上のほうにございますのが河川整備計画策定の流れといったところでございまして、右下のほうに太枠で囲っているところがあると思いますが、今回のやりとりといいますか国交省のほうに回答したいといったものがこの太い枠で囲ってあるところでございます。下のほうの表が中海、境水道湖岸堤等あるいは大橋川等の改修の工程を示しているものでございます。
 以下7ページ、8ページに両市からの回答文書全文の写しを添付しております。

◎石村委員長
 次に、議題11、急傾斜地崩壊危険区域の緊急点検の結果について、山本治山砂防課長の説明を求めます。

●山本治山砂防課長
 治山砂防課でございます。急傾斜地崩壊危険区域につきまして先般、緊急点検をいたしました。その結果について御報告いたします。
 ことしの7月16日に、島根県松江市で大きな石が落下して悲惨な災害が起こったということを踏まえまして、同様の災害を未然に防止するという観点から、県内における急傾斜地崩壊危険区域につきまして目視による緊急点検を行いました。その結果につきまして報告いたします。
 点検結果につきまして、1の表でございます。調査対象は354カ所、これは危険区域に指定されている箇所すべてでございます。その中で区分を4つに分けて整理いたしました。区分(1)は、緊急に対策が必要な箇所ということで16カ所。これは例示としては、斜面に比較的大きな転石があって、これはおおむね目安として1メーター程度以上と考えておりますけれども、これが滑り落ちるおそれがある、あるいは斜面の途中に岩盤がむき出しておって、これが節理があって剥離をして滑り落ちるおそれがあるというような状況の箇所でございます。それから区分(2)につきましては、緊急に対策は必要ないが、今後詳細な調査をさせていただきたい、そういう調査が必要というふうに判断いたしました箇所が43カ所でございます。これは先ほどの斜面に滑り落ちるような転石がありますけれども、比較的小さい数10センチ程度でありますけれども、急傾斜の待ち受けをする施設の整備がありまして、緊急には人家に影響はないだろうとか、急傾斜の施設に小規模な亀裂等がありますけれども、今々の危ないというような影響ではないというふうに考えておりますのが43カ所でございます。それから区分(3)については、当面対策は必要なくて経過観察をする箇所と判断しましたのが120カ所。これは斜面に小規模な、ちょっとした崩れとか土砂流出等がありますけれども、施設等が整備済みで人家に影響はないと思われるものでございます。それから区分(4)につきましては、ほぼ異常なしと目視では判断させてもらったのが175カ所でございます。
 ただ、米印1の注でございますけれども、この結果につきましては目視による緊急点検というものでございますので、区分(3)とか区分(4)とかにされた箇所であっても、今後の大雨等によっては状況の変化も想定されますので、十分に注意してくださいという気持ちでおります。
 区分(1)で16カ所ということで分類させてもらいましたけれども、それにつきましての市町村別の箇所数につきましては、鳥取市のほうが4カ所、ただし対策中の箇所が1ということで、もう現在、整備工事に着手している箇所というのが1カ所ございます。それから岩美町につきましても1カ所、それから八頭町は2カ所ですけれども、対策中、事業に入っていますのが2カ所、それから倉吉市1カ所、湯梨浜町2カ所、琴浦町2カ所ですけれども、これも対策中のところが1カ所、それから米子市1カ所、伯耆町1カ所、日野町2カ所ということで、全部で16カ所ございますけれども、対策中の箇所は4カ所ということでございます。
 この区分(1)の16カ所のうち4カ所は現在対策中でございますので、そちらのほうで対策するとして、残りの12カ所につきまして、現在あります予算を流用して早急に対等を検討ということでございます。ここに書いてございますけれども、その流用につきまして了解をいただきまして、現在配分して、その対策工事の作業の準備を今進めているところでございます。それから区分(2)につきましても、ちょっと書いてはございませんけれども、今後詳細な調査が必要ということで、これにつきましても補正予算等を組ませていただいて、早急に調査をかけたいということでお願いをしておるところでございます。
 この調査結果につきまして、区分(1)、(2)につきましては該当の市町村さんに点検結果を情報提供をしております。こちらの調査を通じて関係者へ情報提供してもらったりということで、大雨のときの早期避難等に活用していただきたいということをお願いしておるところでございます。
 2で点検概要でございますけれども、期間は7月26日から29日で、方法は県職員とそれから県職員のOBの組織であります砂防ボランティア協会さん、それから土木防災ボランティア協会さんの協力も得て、延べ73班で点検をしたところでございます。
 項目につきましては、そこに書いてありますような落石とか亀裂とかそういうようなことを現地で点検したところでございます。

◎石村委員長
 続きまして、議題12、境港の「新規の直轄港湾整備事業の着手対象とする港湾」(いわゆる重点港湾)選定について、森本空港港湾課長の説明を求めます。

●森本空港港湾課長
 資料の10ページと11ページをお願いいたします。境港が新規の直轄港湾整備事業の着手対象とする港湾、いわゆるこれは重点港湾と言っておりましたけれども、これに選定されましたので御報告をさせていただきます。
 国のほうは港湾整備の選択と集中ということで、103港ある重要港湾の中から約40港を重点港湾に選ぶということで、我々はもとより当県議会、当常任委員会、境港市のお力を得て、国に対して強く要望してまいりましたが、8月3日に43港が選ばれまして、その1つに境港が選定されたわけでございます。選定港湾はその表と11ページの図面のとおりでございます。非常に今、喜んでおりまして当常任委員会、議会等に対してお礼を申し上げたいと思います。
 今後の対応でございますけれども、この重点港湾の選定によりまして直轄の新規事業というものが可能になるという扉があいたわけでございますけれども、我々が目指しますのは、そこに記載の新規の事業の来年度、23年度の新規採択でございまして、引き続き当議会等のお力もかりながら強く採択に向けて要望してまいりたいというふうに考えております。
 また3番目の鳥取港でございますけれども、鳥取港はハード的には整備は概成に向かって近づいておりまして、現在整備中の西浜航路開設は直轄の補助事業でやっておりますけれども、これもあと数年で完成したい思っておりますが、これに向けて強く国に要望していきたいというふうに思っております。

◎石村委員長
 なお、議題13、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告につきましては、お手元の資料の12ページ以降のとおりでありますので、説明は省略させていただきます。
 それでは、ただいままでの説明について質疑、御意見はございますでしょうか。

○安田委員
 境港のことで部長にお尋ねしますね。重点港湾にも指定されたわけですが、そのことでもって直轄事業の見通しはほぼいけるのではないかと内々には聞いておりますが、補助事業のほうも国交省が枠を持っているわけですよね。その辺の見通しについてちょっとお聞かせをいただきたい。それと働きかけをどうなさっているのか。

●古賀県土整備部長
 まず境港の直轄事業について今、委員のほうからお話がございましたように、これからその採択に向けて動いていくということは情報として伺っております。補助事業については、まだはっきり見通しというものが現時点でございません。というのが、全体的に今、国の予算のほうが非常に厳しくなってきている中で、我々が聞いておるのは、この補助事業採択については非常に厳しい状況にあるというようなことは聞いております。ですが、具体的にこれを今後どういうふうにしていくかというところについては、これから概算要求での国のほうの整理になってこようかと思います。
 我々としては、あくまでもこの2つをセットで考えておりますので、この補助事業についても、これからいろいろな局面でタイムリーに要望をしていきたいと考えております。

○安田委員
 委員長さん、私たちが陳情に行ったのは8月の初めでしたか。

◎石村委員長
 7月の終わり。

○安田委員
 末でしたか。国交省に陳情に行きました。当時の谷口次官、竹歳審議官、みんなそれぞれ陳情いたしました。特にこの補助事業につきましては国交省が権限を持つわけですから、ぜひ竹歳次官に県としてもお願いを重ね重ねにされるべきではないかと思いますが、就任パーティーとかもあったわけですから、多分もう済んでいるだろうと思いますので、地元としては大いに期待をしております。それが1点です。
 もう1点は、私はその後、次の週に管理組合の視察で舞鶴と敦賀に行ってきました。というのは、重点港湾も同様なのですが、やはり日本海側のライバル港になるだろうし、知事は近畿地方に焦点を合わせておられるのですが、私は舞鶴とか敦賀があるわけで、ちょっと境港がどうかなという懸念を大いに持っていますし、それに向けて実現するには山陰道の整備が不可欠なのに、これがまた新政権の動向がありますので、ちょっといかがなものかというので実態調査を兼ねて行ってきました。
 やはり向こう、特に敦賀は日本海側の国際港としての歴史を持っているわけですね。それもハードだけではなくて人道の港という、ポーランドとかユダヤ人の引き受けをしたり、そういう非常に幅広い港としての機能をPRしていたので、そういう視点も含めて帰っていろいろ考えたのですが、敦賀も舞鶴ももう一つ特筆すべきは、外国貿易、環日本海よりも新日本海フェリーの就航で、非常に北海道との移出入が豊富にあるということを知りました。
 うちもDBSの関係で竹内に岸壁請求をするわけでして、実現をしても毎日使うわけではありませんし、新日本海フェリーが大阪に本社があるそうですが、北海道との航路というのは中国地方、四国地方をエリアとしてぜひとも週1ででも可能性を追求すべきではなかろうかなということを一つ感じました。そのことについて御意見を伺いたいということと、もう1点は、やはり大陸とだけつなぐのではなくて、日本の中の日本海側とつないでいくことも一つ必要かなと。
 というのは、今、重点港湾に指名されたり特定重要港湾である港とかが、かつて北前船の寄港地として名をはせたところがみんな上がっているわけですよね。だから、やはりその辺を結んでいくことで一つの環日本海航路というのは、これではなくてこういうコースが描かれるのではないかなと。そうすれば、境港が国内の拠点港として人や荷物を集めれば、そこと東海やウラジオストクと結んでいくという玄関口となり得る可能性が出てきはしないかというふうに考えるのですが、それについての御意見も伺いたい。

●古賀県土整備部長
 今、御指摘がございましたように境港をこれからどうしていくかということは、まず非常に大きな課題だと思います。今回重点港湾に指定されたので、とりあえず直轄事業としての優先度は高くなってきていますけれども、将来、境港を今の取り扱い貨物量をもっとふやしていくためにはどういうような方策が必要なのか。これは、もっとこれから詰めた議論が必要ですし、そのことを前提として今度は日本海側の拠点港として位置づけられるかというのは、多分そこにかかってくるのだろうと思います。
 それで今、委員から御指摘があったように、まず国内のという話もございましたけれども、私としては、これは両輪ではないかと思っております。対外貿易の部分とそれから国内の部分とやはり両方で考えていくべきではないかというふうに考えておりまして、特に対外貿易のほうについても、今は外国との貿易についても境港管理組合のほうでいろいろ取り組みはしておるところですけれども、その点にも強化をしつつ、それとあと国内でのネットワーク、これは多分その取り扱いの貨物の種類にもよっていろいろ状況が変わってくるのだと思いますけれども、両方で考えていくべきではないかと考えております。

○安田委員
 ちょっと何か部長の答弁と私の質問がかみ合わないのだけれども、1つ、まず質問をしたのに答えていないのは、新日本海フェリーへの働きかけをすべきではないですかというのに対して全然答えていない。

●古賀県土整備部長
 新日本海フェリーについての働きかけについても、これは管理組合のほうとも相談しながら取り組んでまいりたいと思います。

○安田委員
 管理組合の管理者は平井鳥取県知事ですし、管理組合の仕事というのは属地主義ですから、中野港についても竹内岸壁についても鳥取県の主導でやるべき話なのですよ。そんなふうに言われるのだったらそれ以上は言いませんけれども、そんな弱腰でなくて、今おっしゃるように、そういう将来展望に向かっていかれるのであれば、もっと大胆に大きく展望を持って向かっていかないと、私が日本海側とつないでいくと言ったのだって、それは仲よくしなければいけませんよ。仲よくしつつ勝っていかなければいけないわけですから、弱腰ではだめではないですか。まあ、ここまで。

◎石村委員長
 よろしいですね。
 そのほかありますか。

○初田委員
 10ページの鳥取港についてですが、そこにある西浜航路開設というのは具体的にいつで、どういう開設をしようとしているのか簡単で結構ですから教えてください。

●森本空港港湾課長
 では簡単に御説明します。現在の鳥取港の港口は、千代川が日本海に流れまして、その日本海と合流するところのいわゆる左側から鳥取港に入るようになっています。これは、特に冬場に、千代川からの流れと日本海から押し寄せる波との合流で、小さな船舶が非常に操船が難しいということで、西側、漁港区がございますけれども、あそこの先の側に80メートル幅の航路を開設しまして、そこから中小船舶は入っていただくということでございます。平成27年度の完成を目指して直轄事業と一緒になってやっているところでございます。

◎石村委員長
 よろしいですか。

○初田委員
 はい、わかりました。

◎石村委員長
 そのほかありますか。

○村田委員
 けさテレビを見ていたら、加山雄三が船長さんの大型客船のテレビが出ていた。ああいうのは境港などは入らないのだね。(「公共マリーナ」と呼ぶ者あり)うん、公共マリーナというのは。ああいうのはいいなと思って見ておったけれども、ああいう大型客船などが入れる状況はないのか。

●森本空港港湾課長
 けさのそのニュースは見ていないのですけれども、臨時の船は、その都度、港湾管理者が岸壁のあきぐあいを見ながら入っていただけますので、入れると思います。

○村田委員
 その入れるような整備はしてあるのだな。

●森本空港港湾課長
 ええ、あとは水深と場所だけでございますので、そこは、これが今、委員がおっしゃるような加山雄三さんが持っておられるような専用の岸壁というのはないのですけれども、そのときの要請に応じて港湾管理者のほうで調整させていただきます。

○村田委員
 それなら入れるように常にする必要もあるなと思って。

●森本空港港湾課長
 調整はさせていただきます。(発言する者あり)

◎石村委員長
 そのほかありますか。
 ないようですので、次に警察本部に移ります。
 議題14、少年非行防止キャンペーンの実施について、河﨑生活安全部少年課長の説明を求めます。

●河﨑少年課長
 生活安全部少年課でございます。少年課から非行防止キャンペーンの実施について御報告いたします。
 警察本部の資料1ページをお願いいたします。少年非行防止キャンペーンの目的につきましては、夏休みの時期の解放感から少年非行や犯罪被害の増加が懸念されるため、この時期に多くの少年警察ボランティアの方々と連携いたしまして、少年の規範意識の向上と健全育成を図ることを目的として実施しております。
 実施期間は7月、8月の2カ月間にわたりまして、ことしは県内で34事業に取り組んで、延べ2,900人ぐらい見込まれております。現在までのところ、計画どおり実施しております。
 このキャンペーンですが、大きく4つほど重点推進活動として推奨しております。1つが親子、地域住民参加によるふれあい活動、2つ目が非行防止等を目的とした広報参加活動、それから少年の社会参加活動と健全育成のための諸活動を推奨しております。
 本年の主な事業内容を3点ほどあげております。
 まず、親子、地域住民参加によるふれあい活動ですが、8月3日に米子地区の少年警察ボランティアが中心となって、小・中学生24名を対象に総勢63名が、大山のブナ林で植林とか下草刈り作業を体験しながら相互のふれあい活動を行っております。
 2点目は非行防止等を目的とした広報啓発活動でございますが、7月6日に鳥取駅前を中心として、高校生ボランティアが65名おりますが、万引き防止の街頭広報を実施しております。教員ボランティア等、総勢98名が参加いたしまして、万引き防止とか自転車のかぎかけ広報を行っております。
 3点目、少年の社会参加活動の取り組みといたしまして8月9日、倉吉の天神川河川敷周辺になりますが、打吹まつりの会場跡の清掃活動に高校生ボランティア100名が参加して、少年警察ボランティアと合わせて150名が合同で環境整備活動に取り組んでおります。
 資料に平成8年以降の夏期、7月、8月における刑法犯の少年の検挙補導件数についてあげておりますが、過去の推移を見ますと、平成17年までは増減を繰り返しておりましたが、平成18年以降、昨年まで4年連続して減少しております。このことは、夏期の非行減少が年間総数の減少を強く牽引しており、この時期の非行防止キャンペーン事業が牽引推進力の一つとして効果を上げているものと見ております。

◎石村委員長
 次に、議題15号、高齢者訪問2万人活動の実施状況について、西垣交通部総括参事官交通企画課長事務取扱の説明を求めます。

●西垣交通企画課長
 それでは、高齢者訪問2万人活動の実施状況について御報告を申し上げます。
 初めに、本活動の背景等についてでございます。
 本年上半期、交通事故で亡くなられた高齢者11人のうち歩行中に事故に遭われた方が4人、自転車に乗っておられる方が1人ですが、これらの方はいずれも運転免許を取得されておらず、また地域のコミュニティー活動や交通安全講習に参加しない、参加する機会の少ない方でございました。そこで、これらの高齢者の交通事故を防止するため、夏の交通安全県民運動初日の7月14日を始まりとして10月13日までの3カ月間、知事が会長の鳥取県交通対策協議会などと共同して県下で2万人を目標に高齢者宅を訪問し、短時間交通安全講習並びに反射材の配布、貼付を行う活動を現在実施しているところでございます。訪問するに当たりましては、各警察署ごとに重点訪問地区を定め、目標人数を設定して実施しております。
 活動の進捗状況でございますが、資料4のとおり、1カ月を経過した時点で約7,700人を訪問しており、進捗率は約39%となっております。
 次に、具体的な活動状況についてでございますが、浜村警察署におきましては鹿野小学校の5年生の参加、米子警察署におきましては地区交通安全協議会南部町支部長が参加されての高齢者宅の訪問活動を行っております。
 最後に反響でございますが、反射材を張ってもらって助かったなどの感謝の言葉をいただいておりますし、夕方以降に外出する際には反射たすきをかけますなど、安全意識の高揚が図られていると考えております。

◎石村委員長
 それでは、ただいままでの説明につきまして質疑等はございますでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようでございますので、次にその他ですが、執行部、委員の皆さんで何かございますでしょうか。

●三鴨技術企画課長
 技術企画課でございます。お手元に災害情報の広報等についてという1枚物を御用意させていただいております。
 先月の常任委員会におきまして、7月中旬に発生いたしました大雨に関する被害について報告させていただきましたところ、石村委員長のほうより、事が終わってから報告を受けても遅いのではないかというお話を伺いました。災害情報とかあるいは気象情報等の防災情報につきましては、県の防災局並びに県土警備部の関係課がホームページで随時新しい情報を掲載しておりますので、それをごらんいただくのが一番早く情報に触れていただけるのではないかと思いまして、このたびペーパーにまとめて説明させていただきたいというものでございます。
 まず1、被害情報の広報でございます。これは防災局が行っておりますが、被害情報の収集につきましては、アの表に書いてあります警戒体制または非常体制に該当するとき、イ、災害による被害等が発生し、県防災局が必要と認めるとき等に、この被害情報の収集を実施しておりまして、その頻度としましては(2)、原則3時間ごとでございます。そのほか人的被害等特別な情報につきましては随時情報収集を行っておると。(3)でございますけれども、その広報でございますが、定時収集時刻からおおむね2時間後を目安に行うこととしておりまして、報道機関への発表とあわせまして同時に、県のホームページであります鳥取県の防災へ掲載するということとしております。アドレスはここに書いてございますが、このほか、とりネットの表紙の画面の上に防災救急というバナーボタンがございまして、そこをクリックしていただきますと、この鳥取県の防災へ入ることができます。
 また、防災情報の提供でございますけれども、気象情報につきましては、先ほどの鳥取県の防災から気象庁へのホームページへもアクセスできますが、防災局の独自の取り組みといたしまして、この4月1日よりあんしんトリピーメールというのを運用しております。これは事前に登録していただくことによりまして、そこの表に書いてあります配信情報がございますけれども、この中から欲しい情報を選択していただきまして、その情報をメールで受信するという制度でございます。
 道路情報でございます。道路の通行規制の情報につきましては、そこに書いてございますけれども、とっとりWebマップに掲載しておりますし、また土砂災害警戒情報及び雨量・河川情報につきましても鳥取県の防災情報というホームページへ随時掲載しております。
 この(1)、(2)、(3)まで、すべて鳥取県の防災のほうのホームページに入っていただければアクセスできるような形になっておりますので、一度御確認いただけたらというふうに思います。

◎石村委員長
 今の説明につきまして質疑等はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようですので、その他ありますか。

●佐々木首席監察官
 警察職員の懲戒処分について御報告申し上げたいと思います。
 先ごろ報道機関により、当県警察の職員に対する懲戒処分を公表していなかった旨の記事が掲載されたところでありますが、県警察として、その経緯について御説明申し上げたいと思います。
 まず懲戒処分につきましては、個別具体的な処分対象事案について、その事実関係を明らかにした上で処分すべきものは処分し、処分の公表、つまり発表につきましては、従来から警察庁が示しております懲戒処分の発表の指針を踏まえ、事実関係に基づき、発表すべきか否かの判断をしております。特に、このたび報道されました停職処分事案について申し上げますと、停職処分という重いものでありますし、通常であれば発表しており、昨年の処分時もその方向で検討をしておりましたが、処分に係る事案がわいせつ行為であったことから、相手方女性の意向を尊重しなければなりませんでしたので、伺いましたところ、刑事処分も望まないし処分の公表も絶対にしてもらいたくないという強い要望があり、これにより発表を控えさせていただいたという経緯でございます。
 この点、懲戒処分の発表の指針にも被害者その他関係者のプライバシー、その他の権利利益を保護するため、やむを得ない場合は発表を行わないと規定されているところでございます。
 なお、県警といたしましては、今後とも処分すべき事案につきましては厳しく処分し、再発防止に向け、指導、教養をしてまいりたいと考えております。
 また今回、このような警察官として行ってはならない行為をしたということにつきましては、この場をかりて深くおわびを申し上げたいと思います。

◎石村委員長
 今の説明につきまして、皆さんのほうで何かございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようですが、その他ですけれども、トラクターの盗難が相次ぐというのがきょうの日本海新聞に出ておりました。
 それで、いろいろ新聞も調べておるようですし、県議会議員もいろいろな地区から相談を受けているようであります。大変高価なもので、この農業が苦しいときにどうするのだろうかと大変嘆いておられる農家が多くあるということでありますが、一体全体どの程度、被害届が出ているのか、そしてどんな手口、だからこんな被害防止のための注意喚起を促すという、それをJAや市町村ときちっと連携すべきではないかと思うのですが、被害届の件数も教えてもらえないというようなことを言っておりまして、そのあたり実際、県下でどれぐらいあるのでしょうか。

●永田刑事部長
 まず、状況の説明に先立ちまして、捜査中の事件ということもありまして、詳細についての説明は差し控えさせてもらうことをお断りした上で説明させていただきます。
 このトラクターの被害につきましては、数年前から山間部を中心に断続的に発生しておるというような状況でございます。私どもも、きょうの日本海新聞を見ましたら載っておりましたが、倉吉管内のことが記載してありまして、倉吉管内では、ことしに入りましてから5件、被害に遭っておるという状況でございます。被害の多いところが倉吉ということで、倉吉警察署を中心に関係警察署等々で情報交換を行いながら捜査を実施しておるという状況でございます。
 また、この予防、防犯ということにつきましては、交番所あるいは駐在所のミニ広報紙を活用しての注意喚起、また自治体の有線放送を通じての注意喚起、またJAさんにお願いしての組合員の方に対する注意喚起等々をお願いして、防犯という面からもやっておるところでございます。いずれにいたしましても、根本的な解決というのは犯人の検挙以外にはないということで、現在関係する警察署数署で協力しながら一日も早い検挙を目指して捜査を推進しておるという状況でございます。

◎石村委員長
 いいですか、もう1点。私がよくわからないのは、注意喚起の方法なのですが、その手口というか、キーを抜いておっても持って逃げられた案があるというようなことなので、それらはどんな注意をしようという格好でやっておられるのでしょうかね。

●永田刑事部長
 これは、20年ぐらい前に製造したトラクターは、御存じのように会社と形式が一緒であればどのトラクターでも同じキーでエンジンがかかるということで、これが一時問題になりまして、今は個別のキーということでメーカーのほうも改善を図っておるようであります。ですから、これはトラクターに限らずユンボであるとかブルであるとか、こういうものもそういうような構造になっておるようでして、これも順次メーカーのほうで改善が図られておるようでございます。ですから、自走なのかエンジンをかけずにトラックに積んで、その場を離れるのか。これは目撃者というのがございませんので定かではありませんけれども、いずれにしてもいずれかの方法によるものではないのかなと。
 それについて予防はどうかということでありますけれども、農協さんのほうを通じてチェーンをかけたりとかいうようなことの具体的な予防方法というのも組合員の皆さんにお願いしていただいておるというところでございます。

◎石村委員長
 そのほかございませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、意見も尽きたようでありますので、これで終わりたいと思います。
 委員の皆さんには御相談したいことがありますので、このままお残りいただきたいと思います。
 執行部の皆さんは退席していただいて結構でございます。どうも御苦労さまでした。
(執行部退席)
 御相談したいのは岡山県との常任委員会の合同会議でありますが、去年は大山ロイヤルホテルでさせていただきましたが、岡山のほうから、開催時期については10月の18日、19日それから10月22日、23日で開催したいのだがというその2案が出てきております。
 皆さんのほうで何かありましたらお聞きいたしますし、ないようでしたら私どものほうに一任いただけたらと思っておりますが、よろしゅうございますでしょうか。

○村田委員
 10月がいいな。

◎石村委員長
 両方とも10月だ。

○村田委員
 全部10月か。では10月のなるべく下旬のほうがいい。

◎石村委員長
 10月18日から19日と22日から23日。

○村田委員
 ああ、そうか。見ていないから。

◎石村委員長
 お任せいただけますか。(「任せる」と呼ぶ者あり)
 それでは、以上をもちまして企画県土警察常任委員会を閉会いたします。



午後0時8分 閉会

 

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000