平成22年度議事録

平成22年6月21日(審査)会議録

出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
稲田 寿久
澤 紀男
興治 英夫
浜崎 晋一
前田 八壽彦
鉄永 幸紀
山口 享
伊藤 美都夫
欠席者
(2名)
委員 鍵谷 純三
小玉 正猛
 

説明のため出席した者
  河原統轄監、門前総務部長、橫濱教育長、ほか各局長、次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
  前田(い)主幹、柳楽主幹、前田(康)副主幹

1 開会  午前10時01分
2 閉会  午前10時48分
3 司会  稲田委員長
4  会議録署名委員  山口委員、興治委員
5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 

午前10時01分 開会

◎稲田委員長
 ただいまから総務教育常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 会議録署名委員は、山口委員と興治委員にお願いいたします。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
 まず、付議案に対する質疑を行っていただきます。(「一括ですな」と呼ぶ者あり)一括です。いかがでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、質疑がないようですので、付議案に対する討論を行っていただきます。ありませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようですので、これより採決に入ります。
 まず採決につきましては、一括して採決をするのがよろしいかお諮りをいたします。(「一括」と呼ぶ者あり)
 それでは、付議案を一括して採決いたします。
 原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 次に、請願・陳情の審査を行います。
 今回は、継続分の陳情1件及び新規分の請願1件、陳情2件の審査を行います。
 陳情22年教育6号、高校授業料の無償化に際し、今まで減免制度を利用していた家庭への県独自の新たな就学支援制度をつくることについての審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○澤副委員長
 これにつきましては願意の前提であります16歳から18歳までの特定扶養控除の上乗せ部分の廃止にかわる対応についてでありまして、これは国で責任を持って対応されるべきものであることから、不採択というふうに提案いたします。

◎稲田委員長
 ほかに御意見は。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、不採択という声がありましたので、これより不採択とするか否かの採決を行います。
 不採択に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 全員でありますので、不採択と決定いたしました。
 次に、請願22年総務17号、県の機関における行政書士制度の理解及び行政書士法の遵守徹底について審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。

○澤副委員長
 これにつきましては、無資格で、あるいは不当な報酬を得る目的での代理申請等の行為が横行しますと、個人情報保護等の面において県民を危険にさらすことにつながることから、採択というふうに提案したいと思います。

◎稲田委員長
 採択という声がありましたが、いかがでしょうか。

○浜崎委員
 研究留保。県も既に取り組んでおられる事情がございます。ただ、いましばらく、しっかり研究していくということで研究留保でお願いしたいと思います。

◎稲田委員長
 それでは、研究留保という声がありましたので、まず研究留保とするか否かの採決を行いたいと思います。
 なお、採決の結果、研究留保が少数である場合、改めて採択、趣旨採択、不採択の採決を行うことになりますが、この採決には当初研究留保という意見を出された方ももう一度態度を表明することができますので、御承知ください。
 それでは、研究留保とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 研究留保が多数でありますので、研究留保と決定いたしました。
 次に、陳情22年教育13号、鳥取県立倉吉東高等学校及び鳥取県立米子東高等学校に設置されている専攻科の存続について審査を行います。
 御意見のある方は挙手をお願いいたします。

○澤副委員長
 この専攻科問題につきましては、議場でも論議されております。したがいまして、鳥取県の教育のあり方を問われる重要な問題でありまして、県民の関心も極めて高いことから、その判断には慎重かつ十分な検討が必要であります。いわゆる補習科、学校法人への移行等も勘案した上で、今後の専攻科のあるべき姿、またそのための道筋をいましばらく調査研究する必要があることから研究留保を提案したいと思います。

◎稲田委員長
 研究留保という声がありましたので、まず研究留保とするか否かの採決を行います。
 同様に採決の結果、研究留保が少数である場合、改めて採択、不採択、趣旨採択の採決を行うことになりますが、この採決には当初研究留保という意見を出された方ももう一度態度を表明することができますので、御承知ください。
 それでは、研究留保とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 研究留保が全員でありますので、研究留保と決定いたしました。
 次に、陳情22年会計管理14号、公契約条例制定について審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。

○澤副委員長
 この件につきましての願意は、労働者の適正な賃金、労働条件の確保を意としているものであることから、公契約のみならず民間契約も含め、あまねく労働者の適正な賃金、労働条件の確保に努めるべきであり、最低賃金法等の労働法制において国で責任を持って対応されるべきものであることから不採択を提案いたします。

◎稲田委員長
 不採択という意見がありますが、ほかにありますでしょうか。
 それでは、不採択という声がありましたが、採択、趣旨採択、不採択とするか否かの採決を行います。
 不採択に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 全員でありますので、不採択と決定いたしました。
 次に、報告事項に移ります。
 1点目、次世代改革推進本部に設置しました各プロジェクトチームの取組状況について及び緑の分権改革プロジェクトチームについて、田中県政推進課長の説明を求めます。

●田中県政推進課長
 それでは、常任委員会の報告の資料、統轄監の分をごらんをいただきたいと思います。ページをお開きいただきまして、1ページでございます。次世代改革推進本部に設置した各プロジェクトチームの取組状況ということで御報告をさせていただきます。
 また、本部でこのプロジェクトチームを設置するということにつきましては、4月の常任委員会のほうで報告をさせていただいたところでございますが、その後の動きということで説明をさせていただきます。
 ちょっと資料をおめくりいただきまして、2ページ以降をごらんいただきたいと思います。横書きになっておりまして、少し字も小さくて非常に見にくくて申しわけございませんが、14のプロジェクトチームを設置するということで本部で受け付けをし、その後動いておるというものでございます。
 なお、このそれぞれのプロジェクトチーム、この状況の詳細につきましては右側のほうに事務局ということで、例えば一番上、ジオパークの分は文化観光局と上げておりますけれども、それぞれ事務局となっている部局の所管の常任委員会のほうでより詳しく今回説明をするといったような形にしております。ここでは少し簡単な説明ということで御理解いただきたいと思います。
 では、少し説明をさせていただきます。例えば一番上でございますが、山陰海岸ジオパークのプロジェクトチームということで、真ん中あたり、今年度の取り組みの内容ということで(1)から(4)まで大きく4つ上げております。そこにあるような項目につきまして、今鋭意取り組みを進めておるというところでございます。8月の頭には調査、視察に入ってこられるということで、これに向けてジオガイドの養成であるとか、それからさまざまなジオスポットの案内看板の設置整備であるとかといったような形で準備を進めているといったような状況でございます。
 続きまして、その下、環日本海の交流活性化プロジェクトでございます。これにつきましては商工労働部のほうが中心という形になるのですけれども、チーム長としては観光分野は副知事、そして物流関係を統轄監という形でメンバーを集めてやっておりまして、DBSの貨客船航路の利用であるとか、あるいは米子-ソウル便の利用であるとかといったことも絡めながら北東アジア地域との経済・観光交流の促進に向けて、そこの丸に掲げておりますような取り組みを現在、鋭意進めているというところでございます。例えばDBSの就航1周年ということで先般も日韓ピースウオークがございましたし、それから先週、東海の商工会議所等が来県されました。6月の27日には1周年のセレモニーということ、あるいは商談会を江原道で開催するといったような取り組みをされているというところでございます。
 次のページ、3ページでございますけれども、緑の分権改革のプロジェクトチームでございます。これにつきましては、私どものほうが事務局を所管しているということで、ちょっとページ飛びますけれども、この資料の一番最後、6ページのほうをごらんをいただきたいと思います。6ページにございます緑の分権改革のプロジェクトチームということで、そこに設置の目的であるとかチーム構成という形で掲げております。プロジェクトチームの中を4つほどワーキンググループに分けまして、ナノオプトのEV工場の進出であるとか、それからEVの充電スタンド施設の整備であるとか、まずそういうところを重点にということで、緊急プロジェクトチームということで進めております。
 真ん中、2の取り組みのところで書いておりますけれども、今そのEV工場の進出に向けまして、先般ナノのほうでデザイナーも決定して発表されたところでございますし、今ナノのほうの事業計画がだんだん詰まりつつあるところでありまして、それに合わせて速やかに対応できるようにということで準備を進めているといったような状況でございます。
 2つ目、EV充電施設の整備ということでございますけれども、これにつきましても今回、議会のほうでも議論がございましたけれども、EVスタンドの設置に向けて今、市町村等にもお願いし、あるいは民間企業等にもお願いしということで、多少苦労しているところもございますけれども、例えば今回6月補正で岩美であるとか三朝町では設置に向けた予算化といったようなことも進めていただいております。9月以降に設置を考えるという市町村もございますし、現在、自動車のディーラーであるとか大手スーパーであるとか、そういうところについての働きかけを進めているといったような状況でございます。
 3つ目、クリーンエネルギーの賦存量・利用可能性の調査ということで、これは調査も行い、その後、鳥取の特性に合ったスマートグリッドのあり方を検討するということで、少し調査と、それからペーパーワークといったような部分がございますけれども、こういうことを進めるということで、現在、その調査を行う委託業者を公募中でございまして、この6月23日までが公募期間、そして6月25日にはプレゼンテーションを受けるといったようなことになっております。
 4つ目、地域資源の活用による地域主権型社会鳥取県モデルの検討ということで、これは上から1から3までの取り組みを、ある程度方向性が見えてきた段階でどのような形のものを考えていくかということで検討するということにしておりまして、現在、国の緑の分権改革であるとか、それからプラチナ社会研究会、こういうところの動向を見ながら今後検討していくといったような状況にしておるところでございます。
 また資料をちょっと戻っていただきまして、3ページをお願いいたします。3ページの雇用経済対策のPT以下でございますけれども、これにつきましてはまたそれぞれの常任委員会のほうで少し詳しく説明がございます。ごらんをいただいたとおりということで簡単に説明をさせていただきたいと思います。
 ニュービジネス創出ということで、農商工連携、農福連携、農医連携という形で、またそれぞれワーキンググループをつくって検討を進めているというところでございます。
 食のみやこ推進プロジェクトにつきましても、2つのワーキンググループをつくりまして、実際どのような形で打って出るかということで、具体的な方策を今検討して実働に移そういったような、そういう検討をしております。
 食育の推進プロジェクトにつきましても、これも6~7月に現場の意見の聞き取り等もしながら具体的な有効方策を考えていくといったような形で進めておりますし、それから取り組みの一番下でございます、学校給食の地産地消率60%達成、このあたりも非常に実績の低い鳥取市等を中心に働きかけを行いまして、現在取り組みを進めているといったような状況でございます。
 めくっていただきまして4ページでございます。広域連携、それから総合交通、「鳥取力」の創造、この辺につきましては企画部のほうが事務局になって取り組みを進めております。それぞれ統轄監なり、副知事なりをチーム長にして回を重ねて中身を詰めていこうという形で、現在の取り組みをしておるところでございます。
 その下、5ページでございます。近未来を見据えた人財育成プロジェクトチームということで、これは後ほど教育委員会のほうから少し説明があろうかと思います。
 一番下、県庁改革の推進プロジェクトチーム、これについても既に常任委員会のほうで一部報告もされております。きょうもこの後、少し業務改善の部分で説明が、報告がございます。といったような形で作業を現在進めているというところでございます。

◎稲田委員長
 次に、無理・ムダ追放運動の実施について、森田業務効率推進課長の説明を求めます。

●森田業務効率推進課長
 常任委員会資料、総務部の資料をお願いいたします。1ページをお開きください。無理・ムダ追放運動の実施について御報告させていただきます。
 今し方、県政推進課のほうから県庁改革推進プロジェクトチームのお話がありましたけれども、その中の取り組みの一つということなのですけれども、これまでの動き、それから今後の動きについて説明を簡単にしたいと思います。
 今年度スマート県庁5(GO)・5(GO)プロジェクトの取り組みの一つとしまして、しごとダイエット2010運動ということで、民間の実績のある手法、トヨタ式のカイゼンというものに取り組んでまいっております。
 これまで、カイゼン推進員の養成研修ということで、5月25日から26日になりますけれども、現地視察も含めました研修に主管課の課長補佐で行ってまいりました。
 その研修内容の内容ですけれども、1の(1)のウになりますけれども、カイゼンに関する知識ですとかノウハウの学習というものをやってまいりました。
 エのところで研修参加者の意見とありますけれども、実際研修に行くまでは生産現場でのカイゼンというイメージが強かったのですけれども、県庁の事務部門でも応用できるというような意見もございました。
 今後の予定ですけれども、2番の(1)番ですが、導入研修ということで、あすから東部と西部で、これは全庁、全所属の所属長なり課長補佐を対象としました研修をいよいよ始めていきたいというふうに思っております。
 研修内容といたしまして、この中でいよいよ事務部門での導入方法に関する知識ですとかノウハウの修得というものを進めていきたいというふうに思っております。実際にはワークショップなど実践的なトレーニングを進めていこうと思っております。
 続きまして、幹部セミナーということで、7月の20日に幹部職員を対象としました講演を実施したいというふうに思っております。
 県政顧問、池渕顧問、これは今回研修をお願いしております中部産業連盟の会長でもございますけれども、カイゼン活動の現状等についてお話をいただこうというふうに思っております。
 これらを実施しまして、その後フォロー研修を実施したり、あるいはカイゼン取り組みに関するコンクールというものを考えていこうかなというふうに思っておりまして、ただ単にトヨタのまねをするのではなく、こういうような活動を通しまして民間のいいところを参考に鳥取県方式を築いていきたいというふうに思っております。

◎稲田委員長
 次に、平成22年度鳥取県部落解放月間について、岸根人権・同和対策課長の説明を求めます。

●岸根人権・同和対策課長
 平成22年度鳥取県部落解放月間について御報告申し上げます。
 本県におきましては、昭和45年から独自の取り組みとしまして部落解放月間を開催しております。
 資料の2ページをごらんください。例年7月10日から8月9日までということで開催をしておりまして、ことしはたまたま7月10日が土曜日になりますので、この日に街頭啓発活動も、資料の2ページの5の(3)のところをごらんいただきますと、啓発活動としまして、鳥取市、東部ではジャスコ鳥取北店、中部では倉吉のパープルタウン、西部ではジャスコの日吉津店でこの初日に街頭啓発活動を開催するようにしております。
 人権問題講演会としまして、7月18日に米子コンベンションセンターにおきまして、今回は講師を栗原美和子さん、猿回し芸人の太郎・次郎さんを御存じだと思うのですが、村崎太郎さんと結婚されたということで有名になっております栗原美和子さんをお招きして、たくさんの集客を得たいと思って開催をする予定にしております。
 参考に書いておりますが、なかなか同和問題根が深いようでございまして、相変わらず差別落書きとか電話の問い合わせとか、そういった現に差別がなくならないという実態がございますので、引き続き関係機関とも連携をいたしまして、このような形で開催をしたいと思います。
 お手元に色刷りのチラシをお配りしていると思います。このチラシにおきまして、主な市町村のこの期間中の行事につきましても開いたところに掲載しておりますので、ごらんいただきまして、御参加いただけるところには御協力をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

◎稲田委員長
 次に、緊急雇用創出事業の予備枠による事業の追加実施について、福留集中業務課長の説明を求めます。

●福留集中業務課長
 会計管理者資料1ページをごらんいただきたいと思います。緊急雇用創出事業の予備枠による事業の追加実施について御報告させていただきます。
 今回報告の事業は、6月4日までに追加実施をすることとした事業で、事業費が700万6,000円でございます。
 追加実施事業の内訳でございますけれども、事業名は庶務集中化による事務事業で、雇用創出人数は非常勤職員延べ6名でございます。
 予算額は、報酬、共済費等700万6,000円。
 事業内容は、子ども手当認定・支給事務、非常勤職員報酬支払い・社会保険手続事務等の増加事務に対応するためのものでございます。
 なお、今回の事業は緊急雇用創出事業臨時特例基金を活用して実施する事業でございます。

◎稲田委員長
 次に、近未来を見据えた人財育成プロジェクトチームの現状について及び緊急雇用創出事業の予備枠による事業の追加実施について、小林教育総務課長の説明を求めます。

●小林教育総務課長
 教育委員会の資料の1ページをごらんいただきたいと思います。先ほど県政推進課のほうから説明がございましたけれども、14のPTの、プロジェクトチームの一つでございます。
 今年度、将来の鳥取県を担う人材を育てるという観点でこのプロジェクトチームを立ち上げたところでございます。関係部局と連携しながら、どのような人材、どのような教育、どのような学科が必要かということを協議を始めたところでございます。
 主な課題といたしまして、近未来の鳥取県を牽引する産業の担い手、ここに着目いたしまして、各部局横断的に検討を始めたところでございます。
 ターゲットとする分野でございますが、例えばEV、LEDなどの新たな産業分野、文化・観光資源を活用した観光分野、高齢化社会の中での福祉分野、バイオなど環境に関連した分野、こういった点をターゲットといたしております。
 メンバーでございますけれども、そこに掲げておりますように部局横断的に全庁的な観点でメンバーを募っております。
 PTが担う役割でございますけれども、やはり県内産業の動向を理解するといった観点で将来の人材の県内定着、県内育成、そういったことに着目したいと考えております。近未来産業に対応した学校教育がどうあるべきか、生徒の人間力の向上がどうあるべきか、若年の離職者も多うございます、そういったことの防止対策としてはどうか、そういったことも視野に置きながら、教育現場と産業界との調整、産業界のニーズに沿った人材の育成、それから次期学科改編等への意見提案など広く意見を集めたいと考えております。
 さらに高校と高等教育機関との連携・調整といった関係で、県内の大学等とも意見交換等を行いたいと考えております。
 県が行う産業人材育成関連事業の集約・調整といった観点からも、来年度の予算に向けての事業構築といったことも視野に入れたいと思っております。
 最後に、スケジュールを書いておりますが、現在、国では8月を目途に学級編制基準の見直し検討が進められております。そういったことも視野に置きながら、ことし末に今後の県立高校のあり方についてまとめたいと考えております。
 24年度、25年度の改編計画、それから24年度から30年度までの大まかな鳥取県の高校のあり方の基本方針、そういったことにこのプロジェクトチームの検討結果を反映させてまいりたいと考えております。
 2ページをごらんいただきたいと思います。緊急雇用の追加実施についてでございます。
 教育委員会3点一括して御説明いたします。
 まず教育総務課でございますが、子ども手当の認定事務の支援ということで、延べ6名、これは主に市町村立学校に勤務する者の受給資格ですとか手当の認定を行う事務職員でございます。
 理科支援員並びに小学校外国語活動支援員、これは小学校の5、6年生を対象としたこの科目の支援員がございます。その支援員の皆さんの報酬の手続ですとか研修会の実施などを行います職員を延べ2名採用しているところでございます。
 博物館でございますが、美術事業ということで、郷土作家、来年の3月に企画展を予定しております。その事務的な作業を行っていただくために1名を雇用したところでございます。


◎稲田委員長
 次に、鳥取西高等学校改築整備事業の今後の進め方について及び一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告について、田嶋教育環境課長の説明を求めます。

●田嶋教育環境課長
 資料の3ページをお願いいたします。鳥取西高等学校の改築につきまして、文化財保護法に基づきます文化財の現状の変更許可申請に当たり、文化庁と調整を図ってまいりました。そうしたところ5月31日、文化庁から現行案のままの現状変更許可申請の内容では許可できないとの見解が示されました。
 こうしたことから8月に予定しておりました現状変更許可申請を見送り、今後、関係者による検討会を設置し、整備の方向を検討していくこととしたいと考えておりますので、御報告させていただきます。
 これまでの経緯を御説明させていただきます。
 平成14年10月に県議会で現在地存置の陳情が趣旨採択となりました。
 15年5月に文化庁担当者との協議の中で、地下遺構を破壊しなければ三ノ丸跡地での存続が可能との御助言をいただきました。
 そうした御助言をもとに地質調査あるいは工法の検討を行い、平成20年6月に改築基本設計を作成いたしまして、それをもとに20年9月に文化庁に現状変更許可申請を提出いたしました。
 そうした提出に対しまして、10月に文化庁のほうから返却されました。その理由といたしまして、第2グラウンドの発掘調査を実施し、その結果を踏まえて1年後の申請を目指すべきとの指導でございました。
 そうしたことから、平成21年4月から約1年間かけまして第2グラウンドの文化財発掘調査を実施してきたところでございます。
 そうした中で、21年10月に県文化財保護審議会のほうから、計画を中止し史跡外へ全面移転するようとの要望書が提出されました。
 そうした要望書を受けまして、県の教育委員会では、文化財保護審議会あるいは史跡・埋蔵文化財部会へ、改築計画の理解を求めて説明を重ねてきたところでございます。
 文化財保護審議会からの提案も受けまして、22年1月にはタウンミーティングを開催し、3月に文化財保護審議会のほうで再度説明をさせていただきました。
 そうしたところですが、文化庁のほうから22年5月に、現在の現行案のままでは許可は難しいとの見解をいただきました。
 文化庁が現行案を許可できない理由といたしまして、鳥取市の史跡保存管理計画に定める史跡地内にある建物等の増改築及び新築は強く制限し、城跡遺構の保存を第一とする、との整合性が説明できない。将来の移転計画が示されていない。発掘調査により籾蔵遺構が見つかった第2グラウンドや堀などにくいを打つのでは文化財の保護が完全とは言えない。地元関係者の理解を得られていない、といった理由が示されたところです。
 今後の進め方といたしまして、鳥取西高等学校整備のあり方検討会(仮称)でございますが、これを設置し、文化財の保護、生徒の安全確保、教育環境の改善の観点から整備の方向を検討してまいりたいと考えております。
 想定いたしますメンバーといたしましては、学校関係者、学識経験者、あるいは経済団体、鳥取市、またオブザーバーとして文化庁にも参画を依頼したいというふうに考えております。
 続きまして、4ページをお願いいたします。4ページは、県立八頭高等学校南体育館の耐震改修工事の変更でございます。
 変更理由は、一番下に書いてございますが、排水対策として地下通路床に溝の追加設置等を行うことが必要になりましたため、約100万円の変更増をさせていただいております。

◎稲田委員長
 次に、美術品の購入について、森谷博物館長の説明を求めます。

●森谷博物館長
 資料の5ページ、6ページをお開きいただきたいと思います。美術品の購入につきまして報告いたします。
 基金を活用して購入いたします美術品につきまして、鳥取県の美術資料収集評価委員会の検討結果等を踏まえまして、今回、以下のとおり全体で45点ほど購入する予定となりましたので、御報告いたします。
 まず最初が、島田元旦といいまして、これは右側の写真の一番上のびょうぶでございますけれども、江戸時代後期、鳥取藩の絵師のかきましたびょうぶ絵でございます。
 2番目といたしまして、前田寛治の近代洋画1点でございます。
 3番目といたしまして、これは伯耆町の二部出身の彫刻家でございますけれども、辻晉堂の「顔」というタイトルの近代彫刻1点でございます。
 4番目といたしまして、現代美術ということで、やなぎみわさん、この方は神戸市出身でございますけれども、写真でございます、鳥取砂丘を舞台にダンスをする、そういったようなモチーフで写真を撮っておられる方でございますけれども、その方の写真1点でございます。
 5番目といたしまして、井田勝巳さん、この方は米子市の御出身でございますけれども、現在は東京造形大学の教授もお務めになっておられますけれども、その方の「時の記憶」というタイトルの現代彫刻1点でございます。
 最後に写真でございます。この方、岩宮武二さん、米子市御出身でございますけれども、岩宮さんの代表的な形シリーズの中から「馬」であるとか、あるいは「三原山」というタイトルの写真、全体で39点ございますけれども、これを今回購入いたしたいと思っております。
 全体で45点、金額的に3,300万円余でございます。

◎稲田委員長
 今までの説明について質疑はありませんでしょうか。

○山口委員
 これは総務部長から、緊急雇用創出事業で今年度何人創出されたか、あるいは来年度以降どういう形にこれが推移するのか、人員ですけれども。今まで今年度予算の中で計上された人員、それから来年度以降どういう形でこれが推移するかと。

●門前総務部長
 済みません、トータルの数字を今持っておりませんので、また別途御報告をさせていただきたいと思いますが、ことしも昨年に加えて10億円ぐらいの追加配分もあって、まだ基金にかなり残っている部分がございます。したがいまして、まだまだ雇用状況が非常に悪うございますので、この基金を活用させていただいて雇用対策をしっかり進めるという方向で今やらせていただいております。

○山口委員
 これは緊急ですから仕方ないですけれども、こういう形で一年一年で切られてしまって、生活等いろいろ考えて本当に安定的な雇用というのは望ましいわけですけれども、一時しのぎですけれども、やむを得ないと思いますけれども、かなりの数がということになりますと、後この事業がなくなってしまうともう大変なので、臨時、臨時で繰り返されてもこれはたまらないと思っておりますので。だからこれを失業率とか雇用率、このものにカウントされているわけですな、この数が。

●門前総務部長
 有効求人倍率を出すときも、必ずこういう雇用をやるときにはハローワークに登録をするようにというようにしておりますので、その求人については有効求人倍率に反映されております。

○山口委員
 大体それがどのぐらいになるかということは市町村も含めてまだわからない。かなりの数。

●門前総務部長
 雇用としては、県と市町村合わせてたしか数千人だったと思います。そうしますと今の有効求職者が1万5,000人とかそういう数字でありますので、そういった意味ではこの緊急雇用基金を使った求人というのは非常に、そういう意味では有効求人倍率を底上げをする効果を発揮をしていると思います。
 さらに、短期ではありますけれども、今の一時しのぎの雇用という面でも非常に役に立っていると思っておりますので、当面はこれでしのいで、将来的な正規のところの施策もあわせてやっていくと、これが大切だというようには思っております。

◎稲田委員長
 それでは、後で山口委員の質問に対する資料を提出してください。
 ほかにありませんでしょうか。

○鉄永委員
 教育環境課、文化財課、西高の文化財の問題ですけれども、私はこの鳥取市の史跡保存管理計画、昭和60年になされておるのですが、25年たっているのですよね。これを見ますと要するに城跡遺構の保存を第一とすると。要はこの精神というのは、保存100で、あとはゼロと、余地ありませんという考え方が根底にあるのではないかというふうに思うのです。私は、それで果たしていいのかなという思いが実はします。現実というものを無視した形でこういう方針どおりに行くのがどうかと。これは鳥取市さんのことですから、私がどうのこうの言う立場にございませんけれども、もう少し柔軟性もあってもいいのではないかなという思いがしています。といいますのが、全国あちこちで博物館とか資料館とかちょこちょこ回ってみるのですけれども、実際には遺構そのものを強化プラスチックみたいな床にして、上から見られるような形で保存、活用をしておられるところがいっぱいあるのですよね。ほとんどこれはくいを打っていますよ、皆さん。あんな大きな建物がくいを打たずにこれができるとは私は思いません。設計図も見たわけではないのですが、大阪でも2~3ありますよね。だとすると、これは高校を建てるのだという感覚一辺倒ではなくて、やはり高校も史料的な、あるいはこの遺構を皆さんに見ていただくというファクターも入れて整備できるということがあり得るのではないかというふうに私は思うのですよ、実際に。埋めてそのままほうっておいて活用しなければどうにもなりませんし、埋めておいてはそれこそ遺構がありましたという報告書だけですよね。現に目で見ていただいて、市民だろうと観光客だろうと、学校だから治外法権みたいにするという、それは管理上の問題はあるかもしれませんけれども、実際にはやりようによってはやれるのではないかと、そういうこともちょっと今後の進め方で文化財・遺構の保護ということが書いてありますので、保護・活用も含めて少し検討していただきたいなと思っておりますが、いかがでしょうか。

●福本教育委員会次長
 済みません。教育環境課の問題でありますけれども、私が直接文化庁と協議をしてまいりましたので、そのことも含めて今の御質問にお答えしたいと思います。
 今回の資料の2番に文化庁が現行案を許可できない理由というのを4点ほど上げておりますが、文化庁では、この1番の今、鉄永委員がおっしゃった60年の市の計画との整合性というので許可できない、許可が難しいというのをいの一番に言われまして、ただその一方で、市の計画であって、これは文化庁や県が市と話し合いながらやってきた、協議をしてきた、それから史跡内にくいを打ったりせずに地下の遺構が保護できれば可能ではないかという文化庁も助言をしているといったようなことも、十分文化庁のほうも御理解されていまして、今回、今のままで申請されると難しいということだが、今後、整備計画を見直していく中でどういったようなことが方向性としていいのかということをオープンにしていきたいという話を私もしましたが、文化庁のほうとしてもオブザーバーで参加することもやぶさかでないということで少し御理解をいただいていますので、今の鉄永委員がおっしゃった意見も含め、これからあり方を検討する委員会をできる限り早く立ち上げて、さまざまな御意見をいただきながら、先ほども3点ほど協議の方向性として文化財の保護とか教育環境の改善とか申し上げましたけれども、いの一番は生徒の安全確保ということですので、できる限り早く方向性を出していきたいなというぐあいに思っております。

◎稲田委員長
 ほかにありませんでしょうか。
 それでは、ないようですので、次に移ります。
 次に、閉会中の調査事項についてお諮りをいたします。請願・陳情の研究留保と決定したもの並びに本委員会所管にかかわる本県の行財政運営や学校教育の諸問題、その他の主要事業については、閉会中もこれを継続審査及び調査することとし、その旨議長に申し出ることに御異議はございませんでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議がないようですので、その旨議長に申し出ておきます。
 次に、その他ですが、執行部、委員の方で何かありませんでしょうか。

●藤原参事監兼高等学校課長
 失礼します。6月11日に……。

◎稲田委員長
 座っていいですよ。座ってやっていますから。

●藤原参事監兼高等学校課長
 6月11日に鳥取県立鳥取工業高等学校の事務職員の主事が女性に対する強制わいせつ致傷行為ということの容疑で鳥取警察署に逮捕されるというような事件が起こっております。
 当該職員は、現在鳥取警察署及び鳥取検察庁による詳しい事情聴取を受けており、教育委員会として事実関係等の詳細がわからない状況でありますが、この行為が事実であるとすれば公務員である職員のこのような破廉恥な行為は極めて遺憾であり、当該職員が在職する生徒、保護者を初めとして県民の皆様の学校、教職員に対する信頼を著しく損なう行為であり、教育委員会としても事実が確認でき次第、厳正に対処したいと考えておるところでございます。
 このたびこのような事件が起こり、皆様、お騒がせし、御心配をおかけしました。大変申しわけないと思っております。申しわけございませんでした。

◎稲田委員長
 それでは、意見も尽きたようですので、委員の皆様に御連絡いたします。
 次回の常任委員会は、7月21日水曜日午前10時から開催の予定でありますので、よろしくお願いをいたします。7月21日午前10時と変わりました。よろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 それでは、委員の皆様には御相談がありますので、この場にお残りいただきたいと思います。
 執行部の皆さんは御退席ください。ありがとうございました。
(執行部退席)
 お残りいただきましたのは、第2回県外調査についてであります。
 前回常任委員会での御意見をいただきました。特に伊藤委員からもう少し視察先を加えたらというような御意見もいただきましたので、その要望を踏まえて、お手元に配付の日程とさせていただいておるところでございますが、見ていただきまして、いかがでございましょうか。
 対馬に行くということでありますので、3泊ということになりまして、大変行ったり来たりということになりますが、いかがでしょうか。よろしゅうございますでしょうか。

○前田委員
 日にちはいつなのですか、4日間。

◎稲田委員長
 7月26日の週で4日間。

○浜崎委員
 26日の週でとおっしゃるのですけれども、具体的に日にちは月、火、水、木か、火、水、木、金か。

◎稲田委員長
 まだ先方との、視察先との調整が残っておりますので、7月26日の週で4日間ということですが、その調整が済み次第、早急に皆さん方に御連絡を申し上げたいと思います。(発言する者あり)非常に事務局と苦心をいたしましたが、伊藤委員の意見も採用させていただいてこのような日程になりましたので、ひとつよろしくお願いいたします。(「実際やるのでしょう」と呼ぶ者あり)やります。
 それでは、御了解をいただきましたので、その具体的な日にちについては追って早急に連絡を申し上げたいと思います。
 それでは、以上をもちまして総務教育常任委員会を閉会いたします。御苦労さまでございました。


午前10時48分 閉会

 

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000