平成20年度議事録

平成20年8月25日~27日(所管事項に係る県外調査)

1 調査日時

平成20年8月25日(月)~27日(水)

2 調査箇所

○8月25日(月)
・伏木富山港(新湊地区)
○8月26日(火)
・財団法人五箇山農業公社
・協同組合加賀染振興協会
○8月27日(水)
・石川県工業試験場

3 調査委員

興治委員長、森岡副委員長、小谷委員、藤井委員、斉木委員、前田(八)委員、錦織委員

4 随行者

鳥取県議会事務局議事調査課  前田(い)主幹、田中副主幹

5 調査概要

(1)伏木富山港(新湊地区)
・環日本海経済交流事業
・伏木富山港の概要
(2)財団法人五箇山農業公社
・五箇山地区における農業及び地域活性化施策
(3)協同組合加賀染振興協会
・加賀染の染色技術をいかした新商品の開発
(4)石川県工業試験場
・温新知故(おんしんちこ)産業創出プロジェクト

6 調査報告

 今回は、富山県並びに石川県で経済産業常任委員会所管の事項である経済・農林水産分野のうち、商工業、農業分野について、先駆的な取組を行っている事例の調査を行った。
 「商工業分野」においては、環日本海経済交流の推進の取組について「富山県」、温新知故産業創出プロジェクトの取組について「石川県工業試験場」、伝統産業における新分野への取組について「協同組合加賀染振興協会」を調査した。
 まず、「富山県」は、環日本海経済交流センターを核に、県内企業へ情報提供を行ったり、展示商談会の開催や見本市への出展助成など海外事業展開の支援を行っているとの説明を受けた。
 また、特定重要港湾のひとつである伏木富山港(新湊地区)の多目的国際ターミナルに出向き、現場での生の声を聞くことができた。
 平成21年2月に就航が予定されている定期貨客船に対する支援策を検討する上で非常に興味深い内容だった。
 次に、「石川県工業試験場」は、伝統産業の支援策の一つとして、企業がユーザー等へのプレゼンテーションを行うためのソフトを地元大学等と協同して開発された。それにより作り手と買い手との間で商品イメージを共有することができ、制作までがスムーズに行えるようになった。
 あわせて、試作品を抱える負担が軽減されるため、積極的に新商品の企画・開発が行われるものと期待しているとの説明を受けた。
 また、「加賀染振興協会」は、生活スタイルの変化等により着物を着る機会が減ってきたこともあり、生産額が平成3年をピークに年々減少している。
 そのため、着物を着る機会を提供することとあわせて、建材や調度品など新商品の開発の取組を行ってきたとの説明を受けた。
 鳥取県内の伝統産業の振興を支援する上で、石川県工業試験場並びに加賀染振興協会の取組は大いに参考となった。
 「農業分野」においては、農業と地域活性化施策の取組について「南砺市」及び「財団法人五箇山農業公社」を調査した。
 五箇山地区では、過疎化や高齢化や農家の減少による農業の継続や農地保全の危機を打破するために3つの農業公社が設立された。その後、経営基盤や財政基盤の強化のため農業公社の統合を現在進行している途中とのことであった。
 また、外からの人の流れを生み出す施策として南砺市が実施した特区による規制緩和の取組や、農業公社と共同で実施している都市農村交流の取組についての説明を受けた。
 鳥取県においても、耕作放棄地対策と中山間地対策の観点からも大いに参考となった。
 今回調査したこれらの施策、取組については、今後の委員会活動の参考としていきたい。
 

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