平成20年度議事録

平成20年6月17日会議録

出席者 委員長
副委員長
委員
興治 英夫
森岡 俊夫
錦織 陽子
斉木 正一
湯原 俊二
山根 英明
前田 八壽彦
藤井 省三
小谷 茂

以上 出席委員 9名
欠席委員 0名
 


説明のため出席した者
 門前商工労働部長、河原農林水産部長、竹本労働委員会事務局次長外次長、課長

職務のため出席した事務局職員
 山本課長補佐兼主幹 前田主幹 田中副主幹



1 開会   午前10時02分

2 休憩   午前10時41分

3 再開   午前10時43分

4 閉会   午後0時20分

5 司会   興治委員長 

6 会議録署名委員  藤井委員  湯原委員

7 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり

 


午前10時02分 開会

◎興治委員長
 皆さん、おはようございます。ただいまから経済産業常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、藤井委員と湯原委員にお願いします。
 それでは、ただいまから今定例会中に本委員会に付託されましたすべての議案について審査を行います。
 まず、付託議案に対する質疑、討論を一括して行っていただきます。いかがでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 質疑、討論ともないようですので、これより採決に入ります。
 それでは、議案第1号、平成20年度鳥取県一般会計補正予算について、原案のとおり可決することに賛成の方の挙手を求めます(賛成者挙手)
 賛成全員であります。よって、議案第1号は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 次に、議案第4号、平成20年度鳥取県中小企業近代化資金資金助成事業特別会計補正予算について、原案のとおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。よって、議案第4号は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 次に、議案第5号、平成20年度鳥取県営境港水産事業施設事業特別会計補正予算について、原案のとおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。

○錦織委員
 ちょっと質疑をしたいのですが。

◎興治委員長
 質疑ですか、もう……。

○錦織委員
 もうだめですか。

◎興治委員長
 はい、締め切りました。さっきが質疑の時間だったものですので。

○錦織委員
 それでは仕方がないです。

◎興治委員長
 議案第5号について、原案のとおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。よって、議案第5号は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 次に、議案第16号、鳥取県立鳥取二十世紀梨記念館の設置及び管理に関する条例の一部改正について、原案のとおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。よって、議案第16号は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 次に、議案第17号、鳥取県営境港水産物地方卸売市場の設置等に関する条例の一部改正について、原案のとおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。よって、議案第17号は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 次に、請願・陳情の審査に入ります。
 今回は、商工労働部関係で新規分の陳情が2件、農林水産部関係で新規分の陳情1件の審査を行います。
 それでは、陳情20年1号、「最低賃金の引上げと制度のさらなる改正を求める意見書の提出について」の審査を行います。
 それでは、御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○錦織委員
 私は、この陳情は採択したいと思っています。
 今、ここの陳情の趣旨にもありますように、正規労働から派遣労働へ。非正規労働が非常に多くなり、これが雇用不安ということをもたらしているということもありますが、昨年、最低賃金が改正になって、そのときに生活水準のことが初めて出されたわけです。そうしたら、現在の最低賃金の年収200万円にもならないという最低水準が、全国の都道府県でばらばらだということです。地域別最低賃金は必ず定めるものというふうになっていますが、こういった制度を導入しているのは世界でも9カ国ということで、圧倒的多数は全国一律の最低賃金を導入しています。また、これを続けれは地域間格差を固定しかねないという問題があると思います。
 深刻化する地域間格差を解消し、そしてすべての労働者の賃金の引き上げを実現するためにも、中小企業の支援の抜本的な評価を求めるといったような、全国一律の最低賃金制度、これを導入することについて私は大事だと思います。地域でそれぞれ格差があることをどうするのかということになると、物価や生活費の違いについては全国一律の最低賃金に上乗せして。地域別最低賃金を定めていいというわけですので、これを導入しないという理由にはならないので。ぜひ、この陳情を採択すべきだというふうに思います。

◎興治委員長
 その他、御意見ございますか。

○森岡副委員長
 この問題というのは、最低賃金の陳情というのは、過去3~4年前からずっと出ている状況がありました。先ほど錦織委員が言われたとおり、格差社会でワーキングプアに悩んでいるような若者がたくさんいるということで、今、政府の方でも非常に前向きに考えておるようです。基本的には、今平均的な賃金が687円ですか、2012年には740円ぐらいまで引き上げられるということで、将来的にも900円を超えるような形のものを目指すということが盛り込まれているようでございますので、この陳情の趣旨と今の動きと合致するという意味合いがあります。
 ただ、中身を読みますと、全国一律という表現があります。基本的に全国一律というのは非常に難しいのではないかということがあります。
 願意はわかりますので、趣旨採択でお願いしたいなと思います。

◎興治委員長
 その他ございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ありませんか、ありませんね。(発言する者あり)
 では、締め切ってよろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)(発言する者あり)
 それでは、採択、趣旨採択という声がありましたので、採択とするか、趣旨採択とするかの採決を行います。
 まず、採択に賛成の方の挙手をお願いします。(賛成者挙手)
 次に、趣旨採択に賛成の方の挙手をお願いします。(賛成者挙手)
 あれ、不採択ですか。(「何か言いなさいよ」と呼ぶ者あり)(「不採択」と呼ぶ者あり)
 不採択。(「言わないとだめですか」と呼ぶ者あり)
 だって、さっき意見がなかった。不採択ですか。(発言する者あり)
 なら、わかりました。次に、不採択に賛成の方の挙手をお願いします。(賛成者挙手)
 では、不採択が過半数になりましたので、陳情20年1号については、不採択と決定いたしました。
 次に、陳情20年2号「専門調理師、調理技能士の認知度向上等の取組について」の審査を行います。
 それでは、御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。(「いや、言わないとだめですか」と呼ぶ者あり)
 どうぞ言ってください。(「ない」と呼ぶ者あり)
 いや、意思表示だけでもいいです。(「採択」と呼ぶ者あり)
 採択。
 その他ございますか。ありませんか。

○錦織委員
 観光客などが、県にとってもこういった認証制度があるということは技術を持っている人たちの励みにもなるしいいと思いますので、これは採択です。

◎興治委員長
 採択。
 採択以外の意見はございますか。(「趣採」と呼ぶ者あり)
 趣採。
 それでは締め切ります。
 それでは、採択と趣旨採択という声がありましたので、これより採択とするか、趣旨採択とするかの採決を行います。

○湯原委員
 ちょっと聞いていいですか。これは過半数にならないとどうなるのですか。

◎興治委員長
 審議未了です。

○斉木委員
 審議未了とは。

◎興治委員長
 審議未了。(発言する者あり)

◎興治委員長
 なら、ちょっと。
 暫時休憩いたします。

                                午前10時41分 休憩
                                午前10時43分 再開

◎興治委員長
 再開いたします。
 それでは、採択、趣旨採択という声がありましたので、これより採決を行います。
 採択に賛成の方の挙手をお願いします。(賛成者挙手)
 全員です。陳情20年2号については、採択が全員でありますので採択と決定いたしました。
 次に、陳情20年3号「ミニマムアクセス米の輸入停止を求める意見書の提出について」の審査を行います。
 それでは、御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○森岡副委員長
 この問題は、今、米価が高騰して国際的に非常に問題になっている状況の中で、これは与党の農林水産物貿易調査会が12日に開かれています。その中でも、日本は80万トンの枠で高いお米を買うということなので、発展途上国などに非常に影響があるのではないかという議論もありますので、やはりもう一度。こういったものについてはWTOの中の問題なのでしょうが、もう一回白紙から見直すような形の考え方を政府に求めたいというふうに思っていますので、これは趣旨採択で。

◎興治委員長
 その他ございますか。

○山根委員
 これはWTOで決まったことでもあるし、世界の経済状況、あるいは今、原油とか食糧が上がっている等があるのですが、これを日本の国が率先して、輸入米は一切やりませんよというようなことになると、非常に波及効果を生むと思いますから、政府におかれまして、合意を得ながらどのような形で今後、農林水産物を停止するのかということを考えないといけない。単純にこれをやめればいいというようなことには賛成できませんということです。私は不採択です。

◎興治委員長
 不採択。
 その他御意見ございますか。

○錦織委員
 もともとミニマムアクセス米の輸入というものを、水田の40%を減反しながら海外から。これは77万トンのうちの大体半分ぐらいがアメリカのお米なのだそうですが、そういったことを続けるということは、米価下落の一大要因にもなっているわけです。それに加えて今、森岡副委員長がおっしゃったように世界的な危機だとか食糧不足、そういったこともあって人道的にも、論理的にもかなり輸入停止を求めるということは、私は皆さんが認められるところではないかというふうに思います。
 今は国際価格が3倍にもなっていて、実際に2007年度は米が6万トンの米を政府が買い付けできなかったというような事態もあるようです。今後は国内の米の生産をしっかりやっていく方向に持っていくべきなので、この意見書を提出するということについては当然のことだと思います。私の本心は意見書を上げたいという気持ちがありますが、これまで長らくこういった陳情が出されてきても、即不採択になっていたという経緯からすれば、もし趣旨採択ということで一致できるのであれば、私は趣旨採択で。議会が一致するということが望ましいのではないかということで、趣旨採択にしたいと思います。

◎興治委員長
 その他御意見はございますか。
 
○斉木委員
 ただ、今、発展途上国が米不足のため輸出停止をする状況で、そうすると、やはり一度この時点でミニマムアクセス米について根本的に見直しをやってもいいのではないかというような話もございます。それと、書いてある内容のすべてがよいというわけではないのですが、こういうもので今の世界の方向づけを事情をよく勘案して、これから進むべき道を決めなければならない。それと一番はバイオ関係です。今、食糧もバイオの対象になってきているようなことですが、これも大きな問題です。食糧以外でバイオをするならわかります。食べ物を燃料にかえていくこと自体が本当にいいのかどうかということもあるし、やはり世界の穀物の流れというのが大きく今変わりつつありますので、この際、やはり考えを改めて、もう一度、全面見直してもいいのではないかというふうな見解がありますので、私としてはこれは趣旨採択という受けとめ方です。

◎興治委員長
 その他の御意見は、ございませんね。
 それでは、不採択、それから趣旨採択という声がありましたので、これよりいずれとするかの採決を行います。
 まず、不採択に賛成の方の挙手をお願いします。(賛成者挙手)
 次に、趣旨採択に賛成の方の挙手をお願いします。(賛成者挙手)
 趣旨採択が過半数になりましたので、陳情20年3号については、趣旨採択と決定いたしました。
 次に、報告事項に入ります。
 なお、質疑は、各部局ごとの説明終了後、一括して行っていただきたいと思います。
 まず、商工労働部から。
 議題(1)企業の工場新設について及び議題(2)企業の工場新設について、中山企業立地推進チーム長の説明を求めます。

●中山産業振興戦略総室企業立地推進チーム長
 それでは、お手元の商工労働部の資料をお願いいたします。
 まず、1ページでございますが、企業の工場新設について2件、御報告をさせていただきます。
 まず、大鳥機工でございます。大鳥機工はNC旋盤ですとか、マシニングセンタなど、こういった非常に高性能な、また高精度な工作機械をつくっておられる会社でございます。非常に技術力の高い企業でございます。
 より高い精度を求める機械をつくるために恒温の工場。これは室温が一定に保たれた工場でございますが、それを建設されるものでございます。
 投資額におきましては5億7,200万円。
 新規雇用が7名までというものでございます。
 本日、午後1時から調印式を行う予定になっております。あわせまして、地域産業活性化法。これは通称、企業立地促進法と言っておりますが、これに基づく企業立地計画の2件目の承認となりますので、その交付式も行われます。
 2ページをお願いいたします。今石電機製作所でございます。
 今石電機製作所におかれましては、電気製品だとかコネクター、ワイヤーハーネスといったものをつくっておられます。非常に製品に対しまして品質管理あるいは生産工程、こういったものを徹底的に追求している企業でございます。
 今回は、新規に自動車部品の受注がふえたということもございまして、新たに河原に工場を新設されるものでございます。
 投資額は1億2,000万円。
 新規雇用が30名ということでございます。
 今石電機製作所さんにおかれましては、今後LEDを使用した製品開発ですとか、あるいは障害者福祉に関しまして積極的に取り組んでおられるということもありまして、障害者の方々が安全に便利に利用できるような交通システム。こういったものの開発を目指して取り組むというふうに伺っているところでございます。今後も企業の投資や雇用、新しい取組などをしっかりサポートしていきたいと考えているところでございます。
 なお、調印式はあす、1時と書いておりますがちょっと変更になりまして、4時から調印式を行うこととしております。

◎興治委員長
 議題(3)平成20年度鳥取発「液晶人材育成プログラム」の開講について及び議題(4)平成20年度中小企業ものづくり人材育成事業の採択について、野口産学金官連携チーム長の説明を求めます。

●野口産業振興戦略総室産学金官連携チーム長
 3ページでございます。平成20年度鳥取発「液晶人材育成プログラム」の開講について説明させていただきます。
 それでは、鳥取県の製造品等出荷額等に占める割合が高い液晶関連産業並びに関連製造業につきまして、従事されています人材の育成を行うために、高校生から社会人までの液晶関連育成プログラムを平成20年度に開講いたします。
 1のプログラムの実施体制でございます。(1)の事業総括としましては、鳥取県。それから(2)の運営管理は、鳥取県産業振興機構が受けられます。(3)の実施主体ですが、記載間違いがありまして、鳥取県産業技術センターのところ、漢字の訂正をお願いいたします。
 2の平成20年度実施計画でございます。
 まず、「液晶製造基礎課程1」でございます。これにつきましては、受講対象といたしまして、高校生から大学生ということで、まず米子工業高等専門学校の6月18日の実施から始まりまして、最終は鳥取工業高校の12月4日という実施期間になっております。参加人員といたしまして416名が受講します。
 次の課程でございます。「液晶製造基礎課程2」から「イノベーション論」まで。これの受講対象は大学院生から社会人。実施会場はセコム山陰ITラボと鳥取県産業技術センター、鳥取大学。これは7月19日からの実施を予定にしております。募集人員は合計で90名となっております。
 3に参考といたしまして、(1)に昨年行いました実施キットと、それから(2)に昨年度の受講風景の写真をはり付けさせていただきました。
 次に4ページでございます。平成20年度中小企業ものづくり人材育成事業(高等専門学校等を活用した中小企業人材育成事業)の採択についてでございます。
 鳥取県産業振興機構が管理法人として応募いたしました平成20年度の中小企業ものづくり人材育成事業について、このたび5月30日で決定の通知が来ております。
 この概要でございます。これは米子工業高等専門学校の設備やノウハウを活用いたしまして、中小企業のニーズに応じた講座と実習を一体的に行うカリキュラムを開発・実施し、中小企業の若手技術者の人材育成を支援するものでございます。
 1の採択事業の概要です。事業名は「鳥取県における中小企業の産業力強化のための若手技術者育成事業」でございます。(3)の事業内容でございます。これはものづくりの基盤技術であります「品質管理技術」と、それから高機能・多機能化の要素技術であります「組み込みマイコンシステム技術」を習得をするカリキュラムの開発と講座を実施いたします。品質管理講座は各30名、それから組み込みマイコンシステム技術入門講座は各30名募集いたします。事業期間は、ことしの6月から来年の3月まででございます。事業費としましては約1,500万円を予定しております。
 2の講座の概要でございます。これは受講対象者は企業の若手技術者でございます。(2)のカリキュラム開発の協力企業でございます。これはダイキン工業を初めとしまして合計9社の協力が得られております。(3)の開講場所、講師陣ですが、これは米子工業高等専門学校で行っていただきます。
 3の今後の予定でございます。これは受講生の募集開始を8月下旬ごろ。平成20年10月からの開講予定となっています。

◎興治委員長
 次に、議題(5)アンテナショップ設置に向けての進捗状況について、門脇市場開拓室長の説明を求めます。

●門脇市場開拓室長
 それでは、引き続き5ページをお願いいたします。アンテナショップ設置に向けての進捗状況についてでございます。前回の常任委員会の際は大変申しわけございませんでした。
 まず初めに、前回の常任委員会で御指摘のありました運営事業者の審査結果と運営事業者さんとの委託契約の内容について御説明させていただきたいと思います。
 5月15日に行いました運営事業者の審査結果でございます。お手元にアンテナショップ関係の参考資料をつけさせていただいております。そちらの1ページをごらんいただきたいと思います。アンテナショップ運営事業者の選定会議での各委員の審査結果をつけさせていただいております。物販店舗は2社、飲食店舗は3社の応募がございまして、物販店舗では有限会社長生堂が全委員とも1位でした。また、飲食店舗でも同様に、株式会社ホテルセントパレス倉吉が各委員とも1位という結果でございます。
 若干補足させていただきますと、飲食店舗の方ではかなり近接した状況もございましたが、セントパレスさんの他県のアンテナショップにはない洋の手法を取り入れた創作料理の提供を行い、鳥取県の農水畜産物といったすべての食材の魅力を生かすことができるような内容であるといったことから、全委員一致で1位という評価だったいう結果でございます。
 委託契約の内容についてでございます。詳細な契約書の案は参考資料の3ページ以下につけさせていただいております。資料の5ページの方に戻っていただきまして、主な項目について御説明させていただきたいと思います。
 まず初めに、物販店舗、飲食店舗、両方とも共通な内容といたしまして、県産品の販売や飲食の提供といったメインとなる店をつくりまして、情報発信やフィードバックへの協力といったことを明記させていただいております。委託契約は、委託契約日から平成23年3月31日まで、債務負担行為をお願いした期間ということにしております。アンテナショップ運営会議の役割として、例えば販売品目ですとか仕入れ先などの決定、変更にはアンテナショップ運営会議に諮って報告、協議をすることといった項目を明記をさせていただいております。財産の処分関係については、補助金通知書の中に明記をしようと思っております。以上これが共通する事項と思っております。
 各店舗、個別の内容といたしましては、常任委員会でもいろいろ御指摘いただきましたが、物販店舗の方の売上げ納付金は、月の売上高が800万円以下の場合は7%、800万円を超える部分については3%を納付していただくことを契約書の中に書かせていただいております。飲食店舗も同じく売上げ納付金として、飲食店舗部分の賃借料相当額として月額137万9,196円の固定金額を納付していただくことになりますが、初年度はその8割の月額110万3,356円を納付していただくといったことを契約書の中に明記をさせていただいております。
 以上、簡単ですけれども審査結果と委託内容について御説明させていただきました。
 続きまして、現在の取組状況でございます。
 まず、初めに2番目、アンテナショップに関する団体向けの説明会を6月12日に行いました。アンテナショップで販売いたします県産品の掘り起こしですとか情報発信を含めて、みずからアンテナショップで催事ですとかイベントを行われます農林水産業団体、金融機関、市町村等を対象としまして、商談会の概要等についての説明を行い意見交換をしました。
 そこでの主な意見といたしましては、参加された方の中から鳥取県の観光や物産を説明できるスタッフを配置してほしいという御意見がありました。これは運営事業者の方から実際に県出身者をスタッフとして配置する。これには会社の中でもかなり手が挙がっているということもおっしゃっておられました。県出身者をスタッフとして配置して、観光物産に関する研修を行うといったお答えをいただきました。また、このほかにもアンテナショップでの催事等ですとか、イベントにあわせて、効果的に東京での情報発信をする仕組みづくりを考えてほしいといった御要望がありました。これは東京本部とも連携しながら効果的な情報発信をさせていただきますが、これはまた後で、PR計画の中で少し御説明をさせていただきたいと思います。
 3に書いておりますが、こういった団体向けの説明会を開催いたしまして商品の掘り起こしを図りながら、アンテナショップの商談会を6月26日と27日に開催をしたいと思っております。実際の運営事業者とのマッチングの場といたしまして、物産販売での食品、非食品、そして飲食店舗で使われる食材。こういったものの実際のマッチングの場として湯梨浜町で開催したいと思っております。
 開催の要領の方は参考資料の15ページにつけさせていただいております。少しこちらを御覧いただきたいと思います。例えば物産店舗の出品に当たりましては、鳥取県内で生産・製造された商品を原則とし、基本的には3カ月間をめどとして陳列、販売します。ただ、商品の売れ行き、人気度合いによっては前後する場合ももちろんあります。また、先ほども御説明いたしましたとおり、商品の選定についてはアンテナショップの運営会議で決定します。といったような項目を開催要領として定めまして、実際の各事業者には、実際にこういった商品を販売してほしい商品を19ページ以下につけておりますエントリーシートに記入をしていただいて、マッチングの場に置いていただき、実際の商品を見ながら商談を進めていくといった内容での商談会の応募を県内の各事業者にお願いしているところでございます。
 申しわけございませんけれども、また資料の方の5ページに戻っていただきます。こういったことを行いながら、4にありますアンテナショップでの催事・イベントの出展者募集も行っていきたいと思っております。これは先ほど申し上げましたように、県内の事業者とか、農協、市町村等によりまして、例えば実演販売とか、観光のPRできる場所として、アンテナショップの中に大きくはないですが催事コーナーを設けようと思っております。そのコーナーを使っていただきPR関係、販売、観光のPRといったイベントコーナーの活用していただける方の募集を6月下旬から開始しようと思っております。
 6ページの6のところにアンテナショップのレイアウトについて少し書いております。こちらを少し先に御説明させていただきたいと思いますが、お手元の参考資料の27ページを御覧いただきたいと思います。まだ、パース図がきれいにできておりませんで、非常に見にくくて申しわけありませんけれども平面図をつけさせていただいております。2右側が道路側、入り口側になります。真ん中より右上にありますぐるっと回っているこれは、らせん階段になっておりますが、右側から入っていただいて。ちょっと見にくくて申しわけありませんが、すぐ入ったところに催事台と書いてあると思います。ここをイベントコーナーの予定としております。ここで実際に先ほど申し上げたような、市町村とか、農協とか、県内の事業者の方が実演、PRを行っていただける場所として確保しております。また、あわせてちょうど真ん中のあたりに赤字でMと書いてあるところです。こちらのあたりを中心として、例えばしゅんの農産物のPRだとか、目玉となるような商品の展示を行っていく。またこの場所を中心としてテスト販売とかといったような、できるだけ入り口に近いところで県産品の魅力が発揮できるような取組、もしくはチャレンジができるような取組というのも行っていきたいと思っております。
 資料の6ページに戻っていただきまして、こういった取組について県内事業者へのいろいろと説明なり参加なりを呼びかけながら、あとアンテナショップのPRというものも積極的に行っていかなくてはいけないと思っております。今現在でも東京本部を中心としまして、県人会とか、県ゆかりの企業へのPRを初め、あとマスコミ関係ですね、新聞ですとか、雑誌ですとか、テレビですとか。マスコミ関係などにもPRを行っております。こういった取組を今後一層強化していかなくてはいけないというふうに思っております。
 参考資料の26ページに、今どういったことを考えているのかということをつけさせていただいております。例えば上から2番目の「マスコミ向けのPRキャラバン」としまして、ちょうどきょうとあす、スイカのキャラバンを行っております。これはマスコミ関係10社以上を回る予定にしております。その中でもアンテナショップのPRをしていくといった取組があると思っております。また、真ん中ほどに書いてあります「とっとりNOW」でありますとか、8月下旬に発行される雑誌などでPRするという予定にしております。今回の予算でお願いしております企画会社に広報宣伝をしていくといった取組をやっていきたいと思っております。あと、例えばふるさとファンクラブの会員の皆様にチラシを送りたいと思っております。また、県ゆかりの方々、例えば若い鳥取県応援団事業という東京本部の事業と連携して、鳥取県ゆかりの若手の方によるPRも取り組んでいただくなど、こういったさまざまなアンテナショップのPRのための取組を行っていきたいというふうに思っております。
 最後になりますが、資料の6ページに戻っていただきまして、アンテナショップのオープン日についてでございます。一度、常任委員会の皆様にはお知らせさせていただきましたが、アンテナショップのオープン日を8月29日の金曜日ということにさせていただいております。あわせましてオープニングセレモニーを開催しようと思っております。8月29日の金曜日の10時からアンテナショップ「食のみやこ鳥取プラザ」で。まだ、今、内容を検討しているところですが、例えば伝統芸能の披露ですとか、来館者に記念品のプレゼントですとか。もちろんこれ自体もそうですし、そこに至るまでのPRも含めながら、アンテナショップがにぎやかになっていくためのさまざまの取組を行っていきたいと思っております。

◎興治委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑を求めます。

○前田(八)委員
 3ページ、鳥取発人材育成プログラム。これは基礎だというのか。要は、これは学生の人は単位取得になるのですか。この課程で単なる講習をやるのか、もう教科の中で単位として認めてやるのだよということにしているのか、ちょっと聞いておきます。

●野口産業振興戦略総室産学金官連携チーム長
 これにつきましては、単位を認めてもらうような形に今、言っているところであります。

○前田(八)委員
 認めてもらう方向で。ずっと言っているのだけれども、ぜひともこのキャリア教育を充実するために、もっと教育委員会と単位を認めるような形でいろんなことをしていただきたいと思うのですよ。

●門前商工労働部長
 もうそこはこれまで本会議でもいろいろ御答弁させていただいておりますが、御指摘のとおりだと思っておりますので、ぜひそういうような形で進めていきたいというふうに思っております。

○前田(八)委員
 もう一つ、アンテナショップです。この点数。これはそれぞれの委員が1番、2番をつけたわけ。というのは、僕だったら小計のところをずっと足していって大きい方からとっていったよというような表現になるのかなと思うのね。この合計額はいくらぐらいになったの。これは足し算するといくらになるわけですか。30点、40点、これはずっと足していくわけ。そういう仕方をせずに1番か2番でつけていったの。

●門脇市場開拓室長
 審査の仕方は、各委員ごとに点数をもとにして順位をつけていただき、その順位で判断をするという格好の審査方式をとりました。今御指摘ありましたけれども、点数をちょっと参考までに申し上げます。物販店舗は、長生堂が284.5点、A社が240.5点です。飲食店舗は、ホテルセントパレス倉吉が299点、B社が280.5点、C社が225.5点ということでございました。
 点数的に見ても、一番高かったのは長生堂とセントパレス倉吉という結果でございます。

○前田(八)委員
 もう決まってしまったので仕方がないですが。各委員ごどに1番、2番つけろといったって、それでは、とても混乱して整理ができなくなる。今回は、たまたまみんなが1番だったからいいけれども、僕はやはりトータルの点数でやるべきだと思う。どう思われますか。

●門前商工労働部長
 ちょっと見ていただきますと、各委員それぞれ点数のつけ方について非常に大きな開きがあります。10点満点でやっておりますが、委員によって、5点を基準に置くのか、10点を基準に置くのかというところもあり、点数に非常に大きな違いがございます。それぞれの基準の中でつけていた点数を相対評価し、上位にあるものをというような形で今回選定をさせていただきました。ただ、今、説明させていただきましたとおり、点数におきましても、今回選定させていただいた長生堂、ホテルセントパレスが1位になったということではございますが、やり方としては、各委員の順位もとにやらせていただいたということで、御理解いただきたいと思います。

○前田(八)委員
 もう1点。アンテナショップの参考資料の27、28ページ、レイアウト。この中には従業員の休憩所や更衣室がないけれども、どこなのですか。

●門脇市場開拓室長
 休憩所は27ページの左の一番上の方に少し茶色いところ。一番左側の上のところにトイレがあると思います。その少し右側のところに茶色いマークが入っていると思いますが、ここを従業員用のスペースとして確保するというのが今の計画でございます。1階と2階が実質同じ運営事業者の方ということもありまして、スペースを効率的に使うということで、ここのトイレの部分を休憩室として使う。もし、トイレを借りられないかと聞いてきたお客様には2階の飲食店舗を使っていただくというのが今の計画でございます。

○前田(八)委員
 いや、これ、大変ですよ。従業員の休憩場所がない。女性従業員が多いと思うのですが、更衣室もない。こんなことは使い便利が悪い。従業員のため、少しは働く環境を守ってやらないと、これは働きにくいですよ。いろんなところのアンテナショップを見てきて、やはり一番忘れるのが従業員のことなのです。働く環境、女性の更衣室、休憩所。連続で立ちっ放しの仕事をしとられますから1時間ぐらい休憩したいでしょう。足がはれますよ。どこで休むのですか。これは僕は非常におかしいと思う、これでは。

◎興治委員長
 ちょっと待って。
 答弁ありますか。

●門脇市場開拓室長
 この計画で運営事業者の方とお話をしている中で、確かに従業員の休憩場所をどうするのだというのが大きな課題だというお話もしております。今の予定として、男性従業員の方を中心として、スタッフを配置するということが1点。
 また、2皆の飲食店舗を使って、休憩時間にとられるという計画で今お話をしているところでございます。

○前田(八)委員
 もう一つ、長生堂の事務所の経理室がない。このままではこれは働きにくいですよ。
 だから、何かおかしいな。売ることばかりで働く環境は一つも考えていないですが。(発言する者あり)毎日経理はしないといけないでしょう、締めなければいけないから。その場所がないではないですか。おかしい。

●森安市場開拓局長
 前田委員おっしゃるように、実際狭い場所で。特に賃借料も非常に高い。この場所をなるべく販売のスペースに向けたいという気持ちで店舗のレイアウトを考えております。本当は最初のときにもうちょっとスペース的にとれないかなという話もありました。ただ、その中で工夫をいたしておりますのは、例えば本来トイレを1個つぶして、そこにいすを置き、そこで簡単な執務ができるように、ファクスとかを置けるようにするなど。そういった工夫をしながら、なるべく販売スペースを確保したいということで向かっております。
 先ほどちょっとわかりにくいお話をしましたが、実際に一番飲食店が込むのは、お昼の時間帯、1時半か2時ぐらいまでです。物販店舗につきましても実際そういうところがあります。飲食店舗については、若干仕込みも兼ねて休憩時間を2時から3時ぐらいから取りたいというようなお話があります。そういった時間帯に飲食店舗のスペースも利用して休息をとっていただくというようなことを今アイデアとして出していただいている段階です。前田委員が御心配されていることは重々ございますけれども、運営面で工夫させていただいて。いい運営ができるように努力したいと思っております。(発言する者あり)

○藤井委員
 関連で。アンテナショップの選定委員会メンバー。かなりいい選択をされたな思って……。アイデアを次々に……立派な人がとったなという感じを私個人思うのです。
 ただ、一つちょっと気になるのは、こういった有能な方に預けているのに、運営会議なるものがあるでしょう。運営会議と受けた事業者との関係は。ここに契約書の中にも含まれているでしょうが、かなりうまく仕切っていかないと。シェフの考えといいますかね、アイデアとか、そういったものもあるのですよ。そういうのを聞いて、どんな考え方を持って臨まれるのかということを聞いておきたい。

●森安市場開拓局長
 今、藤井委員がおっしゃったように、実は運営業者の方とお話ししているときにも、どこまで県や運営会議の委員が口を出されるのかという話がございました。それで実際に、運営者側としてはいろいろな、当然意見、アイデアを持って応募されていて、やってみたいことはいっぱいあります。例えば商品などについても、自分だったらこういうものを売りたいという話はあります。ただ、それだけに偏ってしまうと、やはり県を代表してアンテナショップを運営していただくという観点では。もう少し、でも調整をしましょうというのが運営会議の役割というぐあいに思っております。
 実は運営業者の方からありましたのは、運営会議が決めたことについてすべて自分は従わないといけないのかというお話がありました。いや、それはございません、それは運営業者の方からアイデアをいただいたものを、運営会議の中で、ある意味、一方的に偏らないような調整しながら、そのアイデアをどうやって実現していくのかということを協議いたしますので、すべて決定に従っていただくというような運営方式は考えてございません。

○藤井委員
 運営会議のメンバーというのは公表されていませんよね。選定会議とはまた別なのですよね。選定会議の人たちがそれぞれ点数をつけているということは、どういうアイデア、考え方がいいという判断をして出しているわけです。運営会議の人たちがどういう人たちなのか、まだ決めていない。運営会議の人たちが余りごちゃごちゃ言うのはちょっと、選考会議の方々の考え方とずれが生じるおそれがあるのでは。ちょっと繰り返しになりますが、事業者の気持ちが素直に伸びていくようにそれもぜひまとめていただいて。
 運営会議のメンバーというのは、どんなようなことをするわけですか。

●森安市場開拓局長
 ちょっと落としておりました。申しわけございませんでした。
 実は運営会議のメンバーは、内々にはもう考えとしてはございます。それは、アンテナショップ運営委員会、利用者の選定を行っていただいた有識者の方を中心に選考したいというぐあいに思っています。
 それは、今、藤井委員がおっしゃったように、運営事業者のプロポーザルを聞いて、そこを選定したという認識のある方をまず基本的に、中心にやるべきというぐあいに思っております。ですから、運営会議というのは、その運営事業者の方にこうしてくださいというぐあいに従わせるような話ではなく、どちらかというとサポートしていくというぐあいな運営を考えたいと思っております。

○藤井委員
 そういう答弁だったら今回の質問はいらない。それは当然でしょうね、私はそう思います。

◎興治委員長
 委員の中からメンバー表を配ってほしいという要望がありますが。出せますか。

●森安市場開拓局長
 配らせていただきます。

○前田(八)委員
 何かね、このアンテナショップは小出しだからいけないのだ。小出し、小出し、小出し、全部しないといけないのだ、こうしないと。

○山根委員
 アンテナショップは、小出し、小出し、小出しということですけれども。
 この前、家賃の月額137万9,000円で、3月までは若干下げるというようなことですが、これは今度、不動産業者というか、家主とのかかわりとかで。家主とはいつからの契約になっておるのですか。契約して、もう家賃払いに入っているのですか。それで、運営事業者からは8月から、準備にならないと家賃は取れないでしょう。(「はい」と呼ぶ者あり)そのあたりでどれぐらいの期間は営業しませんので、県が家主に払わなければなりませんから。あるいは将来にわたって、この家賃をもらう方と払う方と、あるいは今後はどのぐらいを予想されているとかというような点について、もうちょっと細かく説明していただきたいと思います。
 それと、ちょっと戻りまして、工業誘致で。企業の進出は大変好ましいことです。だんだん、だんだんとふえてきていていい傾向だと思います。ただ、これまでにこのよう税金を投入して、お金を投入しながらずっと育ったもののフォローは、うまくいっていますか。どんな調子ですかというようなフォローについての活動というのはおやりになっているのですか。どういう状況になっているのですか。県民の税金を入れて、企業に活動してもらうのですから、やはりもうちょっとてんまつも報告されたり、あるいは……。もうちょっと調査されるべきではないかと思います。という2点。

●門脇市場開拓室長
 まず、契約関係でございます……。

○山根委員
 大きな声で。私、高齢者で耳が。

●門脇市場開拓室長
 済みません。契約関係です。4月に家主と契約を結んでおります。今その準備期間ということですので、県が家賃相当分というのをお支払いしているという状況になります。
 それで、ここに書いてありますとおり大体、一月当たり、物販店舗の売上げを800万円とすると、それの7%の56万円が運営事業者からの収入ということになりますので、県の収入はその分が減るという格好になります。おおよその実質的な県負担額の見込みが1,300万円程度ということで当初試算をしておりました。その中で若干1カ月おくれたことによりまして、200万円弱の県費の負担が増になるというのが今の現状でございます。

○山根委員
 今後はどうなる。

●門脇市場開拓室長
 大体利子的な年間の県費負担額1,800万円程度ということで試算をしております。これは物販店舗の売上額がふえてくればもちろん、飲食店舗は固定額ですので、物販店舗の売上げが伸びれば伸びるほど、その分県費負担額が少なくなるという格好になっております。その際の県費の実質的な負担額の目安が1,800万円程度ということで見込んでおります。

●森安市場開拓局長
 済みません。ちょっとわかりにくかったので補足します。
 山根委員おっしゃられましたのは数字の話だと思います。月額ざっと370万円ぐらいがアンテナショップ全体の賃借料になります。年間にいたしますと約4,200万円から4,800万円。それに対しまして、県が運営事業者からいただきますのは、飲食関係の店舗からは月額137万9,000円の固定ということですので、年間約1,570万円~1,580万円になります。それから、物販関係の店舗からは歩合でいただきます。約1億円ぐらいの売上げで700万円強となります。あわせて2,500万円ぐらいを運営事業者の方からいただくことになります。
 ですから、先ほど室長が申しましたように、年間おおよそ4,300万円ぐらいの賃借料に対しまして、運営事業者の方からは2,500万円をいただきますので、残り1,800万円について県費負担をお願いしているという状況でございます。

●門前商工労働部長
 アンテナショップにつきまして、冒頭、そういうような御指摘をいただきまして大変申しわけありません。今回も注意していろいろ出させていただいておりましたけれども、至りませんで、申しわけありません。まず、おわびをさせていただきたいと思います。
 また、運営会議でございます。藤井委員から御指摘いただきましたとおり、基本は運営事業者の方のお気持ちが重要だというように考えておりますが、いろいろ税金を使わせていただいているということもございます。そういったところとの兼ね合いを我々なりにも見させていただく必要があるということで、こういう仕組みをとらせていただきたいということでございます。
 あと、企業誘致の関係でございます。今回2件、調印式をやらせていただきます。特にきょうやらせていただきます大鳥機工は、新規雇用が7名ということでございます。この4月から要件を10人から5人に緩和をさせていただいておりますが、その第1号案件ということでもございます。大変ありがたいことと思っております。
 こういった調印をして、実際に増設とかに向かっていくわけですが、そういったときに従業員の確保でありますとか、そういったフォローはしっかりさせていただきたいと思っております。また、今回、営業継続義務などの規定も設けさせていただいておりますので、そういったフォロー面につきましても私ども十分把握をしておりますので、また委員会などで御報告できるようにさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

○森岡副委員長
 アンテナショップの飲食ブースの関連です。前回いただいた資料では席数が大体40席というふうに記載がありました。これを見ると、現状26席でマックスで32席という形になっています。当初予定から2割減の席数になるということで、非常に損益というか。客単価のあれがものすごく出ますね、この2割で。そういったことに関してブースを担当されるホテルの方は納得されているのですか。

●門脇市場開拓室長
 それはもちろんセントパレスと設計事業者を含めてよく話をしながらつくっているものです。確かにもう少し席が欲しいという話もありました。例えばちょうどらせん階段の入り口に上ってくる出口の部分、入り口といいますか。その入り口のあたりを、例えば夜だけでももう少し使えないかですとか。いろんな工夫の話をしております。もちろん前提として運営事業者の方も納得されて、そういった話を進めてやっている状況でございます。

○森岡副委員長
 業者さんが納得されてやられるのであればいいのですが、県が予測されていた40席が26席になると、これは非常に大変ではないかなと思っているのですが、それは納得されているというのであればいいです。

○錦織委員
 弁当については、大体500円から690円を考えているというふうにおっしゃっていたのですが、この間、女性中央会の方とちょっとアンテナショップのことをお話ししていた中で、本当に鳥取県の食材ということで売り出すのであれば、今すごいお取り寄せというのがはやっていることもあり、多少高くても本当に厳選された食材で。冷凍物だとかにすり変わってしまうと、かえって鳥取県のイメージダウンになりかねないのではないかという意見がありました。それから、周りが企業が多いということであれば、会議などの弁当として、例えば1,000円か1,200円ぐらいで売ってはどうだろうかという意見も言っておられたのですけれども、これも今度入られた業者の方の考えになると思うのですが、ここら辺はどういった論理というか、計画なのか。ちょっと教えていただきたいのです。

●森安市場開拓局長
 今、錦織委員おっしゃったことについては、運営事業者との意見交換の中でもそういった話はありました。それで実際には需要について現場で確かめないと、本当のことがわからないという話が出ています。それと飲食店舗として、仕出し、ケータリングに取り組むのか。それから今回、アンテナショップのエントリーシートをいただいている業者の中には、県内の弁当の有名な業者もあり。「今は技術が進歩しているので、百貨店などに随分出していますよ」というような話もあります。そういったことと折り合いをつけながら取組を考えてみたいというぐあいに思います。

◎興治委員長
 よろしいですか。(「なし」と呼ぶ者あり)ないですね。
 それでは、次に農林水産部の方に移ります。
 議題(6)主要農産物の生産販売状況について、今井生産振興課長の説明を求めます。

●今井生産振興課長
 それでは、農林水産部提出資料1ページをお願いいたします。主要農産物の生産販売状況でございます。
 ラッキョウ、白ネギ、スイカ、初夏どりブロッコリーについて概況を説明させていただきます。
 ラッキョウにつきましては、225ヘクタールということで、前年より2ヘクタール弱減少ということです。昨年までは10年間連続して、毎年面積が増加してきた作物でございます。5月22日から出荷が行われておりまして、あと1週間程度、出荷が続く予定になっております。本年の出荷計画量は2,893トン、前年実績に比べますと76%ということで相当少ない量なのですけれども、最近では非常に多い量になっております。販売単価を見ていただきますと、去年より高く441円、前年比114%ということです。農家の人にとりましては、豊作で苦しみました昨年より単価はいいということなのですが、やや不満足という状況になっております。
 白ネギにつきましては、春ネギの70ヘクタール、ほかの秋冬ネギは集計中のため面積はまだわかっておりませんが、前年並みということで想定しますと430ヘクタールぐらいというところであります。本年の目標は32億3,000万円ということで試算されているところであります。生育状況はおおむね順調。販売状況につきましては、春ネギの分だけしか載っておりませんが、数量は面積がふえた分についての増。単価につきましては中国産のギョーザ事件の影響で輸入量が減ってきたということがありまして、このことが単価が好影響に響いておりまして133%ということになっております。
 スイカにつきましては、前年対比98%の330ヘクタールということで、若干減であります。定植前の3月や交配時に低温、日照不足ということがありまして、生育がややおくれぎみでしたが、今はおおむね順調な生育となっております。やや小ぶりですけれども甘いスイカに仕上がっております。6月上旬から各地区で販売がスタートしております。データが間に合いませんでしたので書いておりませんが、先週までの販売状況では、1キロ当たり195円の販売単価、前年比103%となっておりまして、昨年よりややよい販売ということになっております。出荷は今週から本格化しまして、7月いっぱいまでの出荷の予定です。
 ブロッコリーにつきましては、これから植えつけ部分もあるのですが、初夏どりブロッコリーの面積は確定しまして、120ヘクタールということで前年比12%の増になっております。初夏どりブロッコリーは4月下旬から6月中旬までの出荷でございまして、ほぼ収穫が終わりというものでございます。これまでの販売結果は、面積がふえた分だけ数量が9%増、単価は前年並みということで、前年並みとなっております。

◎興治委員長
 議題(7)大橋川改修事業環境調査一次取りまとめに対する住民意見について、中村耕地課長の説明を求めます。

●中村耕地課長
 それでは、お手元の資料の2ページから4ページでございます。先般、大橋川改修事業に伴いまして環境調査の一次取りまとめがまとまっております。それにつきまして、住民意見、それから事業者見解がこのたびまとまり、6月3日付で米子・境港両市長及び知事に対しまして意見照会がありましたので、報告いたします。
 住民意見の概要です。意見総数が230通。内訳は鳥取県8通、島根県222通でございました。
 主な意見です。詳細につきましてはちょっと省略させていただきますが、水環境、生態系保全、あるいは水位変動、地下水位への影響などの意見が出ております。
 3ページの2でございます。今後の予定といたしまして、県としては一次取りまとめに対して既に専門家を交えました庁内連絡会議で審査・分析を行っております。それから、このたびの住民意見と事業者見解につきまして、鳥取県環境影響評価審査会において、これから審議を行っていくという予定にしております。今後の予定ですけれども、今現在、両市が意見を取りまとめておりまして、それに対する事業者の見解が、今後また県の方に送られてきます。それを受け、環境影響評価審査会の意見を踏まえて知事の意見をまとめていく予定にしております。
 4ページにつきましては、全体のスケジュール表を載せております。下の薄黒い部分が、先ほど申しました今後の予定です。
 その後、知事意見を踏まえて、国の方が市と県の意見を踏まえまして、最終取りまとめを行っていくというスケジュールでございます。

◎興治委員長
 次に、議題(8)漁業権の切替について、山本水産課長の説明を求めます。

●山本水産課長
 それでは、5ページをごらんいただきたいと思います。漁業権で地びき網漁業と養殖業の切替えについて御報告させていただきます。
 漁業権です。日本海側の沿岸一帯に共同漁業権、これは第一種共同漁業権なのですが、これは魚種を主体にした漁業権の免許でございます。そのほかに今回あります地びき網漁業、それから養殖業。県内ではこの漁業権が免許されていまして、そのうち今回2つの漁業権種について切替えがあるということでございます。
 切替時期は平成20年8月31日でございます。
 地びき網漁業、これは第三種の共同漁業権でございますが、これを2カ所、それから養殖業、これは15カ所でございますが、第一種区画漁業権の切替えを行うものでございます。
 切替えに当たっての免許の方針ということです。第三種の共同漁業権につきましては、自然条件と漁場の利用。それから漁業管理の実態等に基づいて設定するようにしております。それから存続期間につきましては5年間ということでの方針をしております。第一種区画漁業権、これは養殖業でございます。現在養殖が行われている、あるいは新たに漁業振興として養殖を行おうとする。そういうところを設定したいと考えております。漁場の区域といたしましては、現在、今まで養殖が営まれている区域、あるいは今後、養殖の具体的な計画がある、こういうところを設定するという計画をしております。存続期間もやはり5年ということで、2つとも平成25年8月31日までの期間ということで進めていくものでございます。
 切替えの内容です。そこに表がございますが、1点、御訂正いただきたいのです。表の右側に更新方針というのがありますが、これか切替方針になります。これは8月31日で漁業権はゼロになります。白紙の状態になりますので、切替えということでございます。
 それで、まず地びきであります第三種共同漁業権につきましては2カ所。現在は3カ所に免許が出されているのですが、そのうちの境港市につきましては、現在、地びき網を計画の実態がございませんので、今回は切替えしないということです。それから、第一種区画漁業権につきましては15カ所、3カ所ふえておりますが、これはワカメ養殖、この中で東漁港あるいは泊、それから平田という3カ所が新たに加わります。それから、一番最後にアワビ養殖ということで酒津が新しく漁場計画を考えるということでございます。そのほかヒラメ、イワガキ、それからノリ養殖につきましては、現在行われているものにつきまして引き続き漁場計画をつくっていくということで考えております。
 現在のところでございますが、既に知事の方で、県の方で漁場計画を策定いたしまして、現在告示しております。それで各地区の方でこの漁場計画に従いまして免許申請を行っていただくということで、この免許申請期間が6月30日までになっております。その申請があった後、申請の内容等を審議して、9月の免許に向かって作業を進めたいと思っているところでございます。

◎興治委員長
 議題(9)農林水産部の試験研究に係る外部評価制度について、今岡農林総合研究所企画総務部長に説明を求めます。

●今岡農林総合研究所企画総務部長
 それでは、資料の6ページをお願いいたします。このたび農林水産部の試験研究に係る外部評価制度を導入することにしましたので御報告を申し上げます。
 まず、目的でございます。農林水産部の試験研究機関は7機関ございますが、これらの試験研究課題につきまして外部評価委員による評価を実施いたしまして、多角的・客観的視点からの課題の選定、あるいは試験研究の効率的な実施及び普及可能な技術等の確立を図るということで、地域のニーズに合った役に立つ研究を進めたいというものでございます。
 評価委員でございます。お手元の名簿にありますとおり、学識経験者、流通業界、消費者、あるいは生産者。いろいろな分野から11名の方をお願いすることとしております。
 評価方法でございます。評価は4段階で行いたいと考えております。事前評価は、これから新規に取り組もうとする課題に対しまして、研究を行うべきか、その必要性について評価したいという考えであります。中間評価は、3年以上の研究の中間年のものに対しまして、研究を続けたがいいかどうか、研究継続の妥当性についての評価したいという考え。事後評価は、研究が終了したもの。例えば3年計画であれば3年度終了時点におきまして、成果が得られたかどうか、その成果の水準や期待される効果などについて評価したいという考え。最後に追跡評価は、既に研究が終わったものにつきまして、例えば3年を経過したものにつきまして、成果が普及・活用されているかということについて評価したいと考えております。
 方法としましては、評価資料を作成の上、各試験場のプレゼンテーションをもとに、試験研究課題を5段階で評価したいと考えております。その評価結果に基づきましては、事前評価、中間評価であれば実施継続の可能性、可否を判断するということで考えております。研究の終わったものについても成果を検証したいというふうに考えております。
 今後のスケジュールでございます。7月1日に立ち上げということで、委員に集まっていただきまして視察研修を実施する予定でございます。その後、部内検討、内部評価を受けたものについて、8月に第1回の外部評価ということで事前評価と中間評価を実施していきます。その評価結果に基づきまして、新規に取り組んでいく課題、あるいは継続して取り組んでいく課題を決定いたしまして、予算要求に向かうということにしております。それから2回目ということで2月に、事後評価あるいは追跡評価を行います。
 これらの評価結果は、いずれも公表することとしています。

◎興治委員長
 それでは、ただいままでの説明についての質疑を求めます。

○湯原委員
 ラッキョウの……。どうでしょうか。県がああしろ、こうしろということはないのでしょうか。簡単なことですので。根つきラッキョウともう一つのむきラッキョウでしょうか、どっちの方が契約が多いのか。あるいは県がどちらを推奨しているとか。産地によって、例えば関東方面と関西方面によって推奨の仕方だとか。どちらのラッキョウの状態の方が。それについてちょっと言及いただきたいなと思うのですけれども。

●今井生産振興課長
 根つきか、それから洗いラッキョウ。洗ってすぐ漬けれる状態にして出すものを洗いラッキョウと言うのですが、今までは関東は根つきが中心、関西は洗いが中心ということを聞いておりましたが、最近ではどっちも出荷されているという状況であります。
 単価の方は、私は洗いの方が便利だと思うのですけれども、根つきが高かったりしますので、スーパーの思惑によって単価が決まってくるのだろうと思います。
 割合の方は、中央農協は根つきの方が多目で、いなば農協の方は加工が多目というふうに、わたしは覚えております。
 それから、去年は豊作ということがありましたので、どうにかして高く売ろうという取組が行われております。一次加工して、加工業者さんに加工した状態で売ろうという取組も行われております。実はいなば農協さんに聞いてみますと、ことしも市場出荷はあしたまでで、それ以降は貯蔵に入るのだということを聞いております。いろいろ産地の方で工夫して販売努力をしておられますし、加工、塩蔵施設につきましては、建設の動きもありますので、地域の要望を聞きながら対応していきたいと考えておりますということ。

○湯原委員
 大橋川についてです。一つは、これから、県としてどういう意見を取りまとめるかということです。お話があったように鳥取県環境影響評価審査会でどういう影響が、国は統一基準。言葉は悪いのですが、実際、まずそんなものでどうかという話があったのですけれども、これのスタンスがどうしても国とこの住民の意見を見ていくと、ちょっと平行線の部分がどうしても出てくる。両市は両市の判断を持っているでしょうが、鳥取県という行政体としては、住民の声を、それは要望も含めてですが、やはり県民が危惧している不安感を持っている部分に対しては、そのスタンスの延長線上で、県として国に意見を言うべきではないかな。影響評価審査会が第三者的に言うのでしょうが、やはりそのスタンスで。学者の先生かどうか知りませんが、第三者としてこうですと机の上で、国がこういうのを言ってきましたので公開しますというよりも、住民の不安を持ったところは代弁するぐらいの気合いで。この審査会はどうかわかりませんが、県としてはそういったスタンスを持っていただきたい、という要望・意見を言っておきます。
 ちょっとコメントをいただけますか。

●河原農林水産部長
 大橋川に絡んでの国交省が出したシミュレーション。ここをどう見るかということで、きょうお示ししましたように住民の方はやはり水位ですか、地下水で、今後、大橋川が拡幅されることになるとちょっと心配があるという、大きく言えばそんな御意見だったのかなと思っています。
 県では、これは時々ですが、たまにということになりますが、副知事をトップに関係部長が集まって、一応、一堂に会して検討しております。その際には、住民の方の意向も踏まえながら、その点についてのシミュレーション。例えば水位ですとか環境だとか、地下水を評価したシミュレーション結果が妥当かどうかを。やはりこれは科学的な判断をしなければいけないということで、鳥大の工学部ですとか農学部の先生も交えて、今、庁内で検討しつつあるところであります。
 きょうも課長の方から申し上げましたが、今度、行政として米子市、境港市の方からの意見やその対策についての国交省の回答が出てきますので、それを踏まえながら。ただ、科学的なやはり裏づけがないとなかなか難しい面があるので、繰り返しになりますけれども、住民らが心配された点についての数値あたりが妥当なのかどうか、理にかなっているのかどうか、このあたりを中心に検討していきたいと思います。
 湯原委員が言われた住民重視の気持ちは持ちながら、科学的な検証をさせていただく、そういうことでやっていきたいと思っています。

○湯原委員
 どうしても不安感が。ただ、国交省が、例えば主な意見の3つ目にあります近年、中海の水位とか地下水位が上がっていることに対して、国交省などは一定程度の気象庁の発表している日本海の潮位を含む日本沿岸地域の過去の平均潮位の変化を見ると、近年は上昇傾向にあると出たところです。ところが因果関係がどうかというところではちょっと、さっき部長が言うように科学的データ、大橋川が拡幅することでどうなるかとか、本当にそれでめちゃくちゃ上がるのかということについては、平行線で。1センチあるいはたくさん上がると。不安視ということで平行線になってくるのですが、やはり関係市町村を含めてですけれども、ある程度、地域住民の不安感をクリアしないと。先々になって、一番最後のところで、逆に本当にいろんなアセスをやってここまで行ったわけですが、最後のときに、ゴーサインが出るかどうかというときに、地域住民としてはやはり不安感が払拭されていないという現状では反対の行動を。最後の段階で取りかえないということがありますので、ぜひ、科学データを検証したらやはり住民の声というのを、不安感をクリアする方向にしていただきたいということと。
 あと細かなことですが、これも水位の調査結果について、必要に応じて公表していくということはあるのですが。必要に応じてというのは。僕は国交省を性悪説的に大丈夫だろうかとは思いたくないのですが、ただ、必要というのはだれが判断するか。地域住民にとって必要に応じて出せということであればわかるのですが、いかんせん。こういう不安感を生ずるときには、やはり絶えず求められた調査データに対しては出していきますよぐらいに。県としてもこれは説明責任を果たしてもらうということを、国交省に要望するぐらいのことはしていただきたいと思います。
 あと、要望させていただきます。審査会で学者の人が多いのでしょう。この平行線の部分にもあろうかと思いますが、審査会か、あるいは県の段階でもいいですので。両市があるにしても、行政という自治体では別な団体でありますので、地域住民の皆さん方の声を。例えば農業関係者とか農事法人の実行組合員とか。これは両市のダブルになるのは重々承知していますけれども、一回地域住民の農家の皆さんの声を把握する意味で、県あるいは審査会でも結構ですので、何かしらの声を聞く機会を持っていただきたいという要望をしておきます。これは両市とは自治体という団体が違うものですから、両市が聞いた言葉をうのみにするというのではなく、県としても独自に、西部総合事務所のように、地域住民の農家の皆様方もこの機会をもって把握していただけたらというふうに要望しておきます。

◎興治委員長
 その他ございますか。

○錦織委員
 大橋川改修の件で、今、湯原委員も要望を述べられましたけれども、私も中海に関する運動もかかわってきた人間として、やはり住民のというか、農業だとか、そういったことにかかわっている方の意見が本当に聞かれていないなというふうに思います。
 科学的な裏づけというものももちろん大事だと思うのですが、例えば築堤される以前の資料というのはないのですよね。だったらやはりこの水位の資料がなければ、やはりそこに住んでいる人たち、いつも海を見てきた、そういう人たちの声をやはり聞かないと。ただ変わって、変わってと言うだけじゃ、それでは重大な間違いを起こすことになると思うので。こういう現地の意見を十分拾うということをやっていただきたいです。
 もうずっと、中海の水位上昇というのは1センチと言われるのですが、それは湖心のところであって、沿岸部分はやはり4センチだとか5センチだとかというふうに高くなっているということを、実際にそこに住んでいる人たちが言っているのに、それを聞き入れていないという国の姿勢は。繰り返し言っているのだけれども、それを頑として聞かないという、そういう姿勢に対して、県としても批判をしていただきたいというふうに思います。
 それで、鳥取県の環境影響評価審査会というのは、どなたがメンバーなのかということを、また後で教えていただきたい。

◎興治委員長
 いいですか、答弁要りますか。要望ですか。

○錦織委員
 要望で。

●河原農林水産部長
 メンバーについては、これは生活環境部がやっておりますので、また後で提出させるようにしたいと思います。
 何点かありました。まず、湯原委員の方で。私もちょっと必要に応じてというところが後で見て気になったのですが、私のところにも出雲の所長が時々見えますので、これについては必要に応じてでなく、やはりあるデータは出すべきだという話はしておきます。これはお約束できると思います。
 あと現地の意見を聞くべきだということ。そのとおりだろうと思います。今回ちょっと鳥取県側が8通しかなかったというのが少し寂しい限りと、実は私も思ったところであります。住民の意見、特に地下水位がどうも最近上がっているというお話は、もう平成8年ごろからたびたびあった話でございまして、それから2回にわたって総合事務所なり地元と一緒に、関係者といろんなお話を聞く会はやってきたところであります。その結果、やはり先ほど言いましたように、潮位は上がっているのです。舞鶴にしてもみんな同じだけ上がっていますので、干拓などの影響だとはわからないというのが、どうもこれは、国レベルでもそういう回答が来て、地元の方が聞いて帰っておられるようでございまして、そこは動かせないデータなのだろうと思います。ただ、今、錦織委員が言われたように、さりとて沿岸域の影響はどうかということはよくわからない。前データがなかったですから。最近はデータを取り始めたということなので、それは継続してはかっていきましょうということなので。これに書いてありますが、とにかく不安を払拭するためにはやはり今後も調査をしていって、必要に応じてではなく、いつでも出すような姿勢でやっていく必要があろうかなと思っております。
 いずれにしても、住民の不安があればなかなか進まないことでもありますので、そこを呈して、我々はやはり科学的根拠でそのあたりについては正していくという姿勢でやっていきたいというふうに思っております。よろしくお願いします。

○森岡副委員長
 私の方からは、漁業権の議題のところです。特にこの地びき網は、鳥取県の一番古い漁法ではないかなと思うのです。きれいな白砂がないとこういう地びき網ができないのに、境港市がなくなるのは残念に思えてならないのです。ただ、残っているこの2つに対して。特に米子市の地びき網の場所ですが、きのうの安田議員の話にもあったとおり、非常に侵食の激しい場所の近くにあります。近くには潜堤もあるし、護岸堤もある。非常に堤が広がっているということで、底地の変形が見られるのではないかなというふうに思っています。一度ここの現場に行かれてみて、本当にここで地びきができるのか、できる地形なのかということを。周辺にわたって地形が変形してきますから、ある程度、調査をしていただければなというふうに思っています。
 それと、やはり現場で作業されている方が危険な状況になったというふうにも聞いたことがありますので、そういったことも、一度現地調査をされて現場で働いている方にも声を聞いていただければと思います。その結果、例えば両サイドが人工リーフになっていますよね、地びきをやっているところ。危険があれば当然変更するか、もしくはやめていただくというふうな感じになろうかと思うのですが、ちょっとそのあたりを。許可には当然なるのですが、同時並行的にちょっと調査もしてみてはどうかなというふうに思っております。

●山本水産課長
 今、地びき網のことで米子市の皆生の海岸について、一応、現地の方も見たり、あるいは関係者の方へは、県照会ということをさせていただいております。その結果で、今、漁業区域ということで漁場計画をつくりました。その中で、例えば皆生から東の方側というのでしょうか、そこは非常に狭い区域にしてあります。それから皆生から境港市の境界付近までは少し大きなエリアにというふうなことで、ちょっと少しそれに応じたような、一応漁業区域を考えて計画をつくっているところでございます。
 先ほどお話もありましたように、漁業権ではそうなるのですが、あと許可漁業ということで、また地びきをされるような場合には、またそれはその段階で漁業区などの調整が考えられます。意見を聞きながら、許可するにあたって調整することになると思います。

○森岡副委員長
 これはあれですよね、組合に対しての許可ですよね。組合の内部の工事管理規定か何かに従っての話でしょう。個人ではないですね。

●安住水産振興局長
 これは組合の免許になります。

○森岡副委員長
 免許ですね。組合長とかではなくて、現場で働いている方の意見をちょっと聞いてこられた方がいいと思うのです。

●安住水産振興局長
 今おっしゃっていた操業の安全とかもありますので、免許を出す前に、今御意見ありましたことはちょっと聞いてみたいと思っています。

○山根委員
 6ページです。農林総合研究所の外部評価ですが、客観的で多角的視点からということで。遠いところからがいいのかもしれませんけれども、これは余りにも遠過ぎる人ばかりではないですか。こういう方をお決めになるときのプロセスは。一体どんなことを協議なさったのでしょうか。私が関係しております林業などにとっていいますと、林業試験場などがある。あるいは林政課は林業振興しなければならないというような立場のあれですけれども、そういった方は全く参画していない。例えば農業なら農業におきましても、議員もおられるし、あるいは各地域の農協なども、そういうことを一生懸命技術指導しようとする人も。そういう方は加わっていない。この米が稲作とナシ農家が加わるというようなことなのですけれどもね。これは決められるまでにはどんな話で。試験場というものの位置づけはどうというような論議はなさったのですか、農林部長、ちょっと遠過ぎる。山がこれほどね。例えば山に対してはこれほど松くい虫がもう重要課題になっているのが、抵抗性が強い松でも何年たったってこんなことになったというようなことがあるわけです。そんなのを見ると学者さんが言われたからかも知らないけれども、完ぺきすぎるのではないでしょうか。プロセスを教えてください。

●河原農林水産部長
 ちょっと話を省略して外部評価の話をさせていただいたのです。
 実は従来から、農林関係の試験研究については、まず課題掘り出しのところは、例えば野菜部会ですとか、果樹部会ですとか、それぞれ生産部や個々の農家、大勢の人に出てきていただいたり、あるいは団体から要望を十分聞き取りさせていただいています。その中から、一応これから新たに始める課題の選定をしていきます。それをやはり農林部の内部で見て、予算にも人員にも限りがありますので。一たんは上げてくるという、この営みは同じであります。
 試験研究の成果ですとか、それについても同じように当事者といいますか、実受益者といいますか、そういう個々の農家、団体には説明をする。この機会は今後も持ち続けるわけです。今回の問題意識は、ただそれだけではなく、従来は要望して研究してもらった、課題を一応報告した。ただ、それが本当に最適な効率性があるのか。非常に有効だったかどうかという視点では、やはり少しやや不足していたのかなということで、今回はそういう営みは続けながらも客観的な目で見て、より効率的な、あるいは有効な課題を絞ってやっていく。なおかつ、実際それは有効に役立ったのかについて厳格な目で見ていくということで。今回の上の5人の方はどちらかというと1次産業従事者ではない方が多いわけですが、そういった目で見てもらう。ほかで同じようなことを、見識を持って見ておられる方にも見ていただく。なおかつ、下の方は1次産業の代表者として、あわせて評価していただくということでございます。
 ですから、文字どおり業界関係の内部評価と、それからこの会の外部評価と二本立てで、より試験研究を役に立つものにしていきたいという思いでございます。

○山根委員
 現場の人が一番よく知っているわけです。では、わからない者がよろしいといって、わからない者が評価するような制度、本当に要るのかどうか。余りにもそれたというか。今ばやりというか、第三者、第三者ということからして。この方々がいいよと言ったらもう試験研究機関は自信を持ってそのことばかりやればいい。現場の声など上がらなくてもいいわけですよ。だから、こんなものは要らずに、逆に言えば現地に出て、農業なら改良普及員が現場にいってよかったかどうか聞く。あるいは林業ならそれなりというふうに。現場の声でないと。格好よく第三者機関、第三者機関みたいなことで、本当にわけのわからない者に評価されたら余計と迷惑というものだ。(発言する者あり)

●河原農林水産部長
 ありがたいお話なのですけれども。1次産業関係の試験はどちらかというと無償というか。例えば無償で試験研究をして成果を提供するということで今までやってきております。どちらかというと、一部でも有料ということになると、恐らく顧客の方からそれは本当に役に立ったのかどうかという評価も一方で出てくると思います。
 今、極端な話をしましたけれども、内部的な要望、ニーズ、それは十分にやっていきますが、ただ、それを踏まえてやる研究のやり方だとか、成果がどうだというあたりを少し見ていただく。だから、この試験研究は要る、要らないという見方ではなくて、本当に役に立つのかどうか。一歩違う目で見たときに本当に役に立つのかどうか。だから、スクリーニングをもう一回かけるという意味で、御理解をいただければありがたいのかな。当事者のやつはとにかく大事にしながら、もう一つスクリーニングをしてよくしていくということです。

○山根委員
 わかりましたけれども、もうちょっと勇気と自信とを持ってやりなさい。今ばやりだからといってスクリーニングだとか、第三者評価といったって。わからない者はわからないもの。あなた、産婦人科に目の悪い者が行ったってしようがないだろう、場違いだろう。余りにもこれは形骸というか、建前というか、役所流の考えで。本当にそれやっていたら、今度は試験研究機関を頼る人のためになる人、現場で評価できる人でないと意味ないと思うけどな。(発言する者あり)

○小谷委員
 だから意見賛成だと言ったまでです。賛同しますよ。

○前田(八)委員
 私のとこはこれは関係ないけれども。林業試験場の試験研究項目のヒアリングがあった。林業試験場に呼びつけられた。おかしいと思うよ。何でこちらに出てきてやらないのですか。そこもおかしいな、林業試験場。まだ呼びつけて、団体や県庁の振興課と一緒だよ。この基本姿勢を直さないと、こんなことをしておったっていけないと思うよ、私。

●足立農林総合研究所所長
 私も出席させていただくようにしております。実は部会がそれぞれの試験研究でございまして、今までも各関係機関から要望をいただいております。それを、いただいたものを皆さんと一緒になって、研究課題を絞り込んでいこうということでございまして、決して呼びつけてというような気持ちは毛頭ございませんので。出てきていただいていろいろと御意見をいただきたいということでございます。

○前田(八)委員
 ヒアリングだったらもう、回ればいいのではないですか。何で全研究員の前で僕がお願いしないといけないのか。そこがおかしい。回られればいいです、回られれば。それで自分が集めて、ある程度、絞ってからどうだと、意見交換でも。来られたらヒアリングしますよというから、おかしいのではないですかということです。(発言する者あり)

◎興治委員長
 いかがでしょうか。

○前田(八)委員
 研究してやっとるというスタンスが。そこのスタンスが農林部はまだ変わらないのではないですか、そこが。研究してやっとるという。

●河原農林水産部長
 それはちょっと誤解だと思います。先ほどから言いましたように長い歴史がありまして、一応、果樹とかあれとか、たくさんの……。

○前田(八)委員
 いやいや、僕は林業のことを。

●河原農林水産部長
 いや、林業についても一応、部会でメンバーが定まっています。ふだんからうちの研究員は工場だとかを回っています。その中から得てくる課題。それから一応、要望を文書でお出しして、ないかというので集める。それをトータルして一応絞り込むときに御意見をお伺いしたいということで集まっていただくわけでございます。常に呼びつけてということでは。ちょっと誤解があるの……。(発言する者あり)
 会長さんが出てこられてもいいのかもしれません。出てこられても。

○前田(八)委員
 農林試験場は、果たして木材業界にとって役に立っているのかという思いがあるから聞いているのだよ。今までいろんな意見を聞いて、林業試験場が木材の販売にどれだけ役に立ったのですか。

●河原農林水産部長
 ちょっと誤解があればですけれども、なるべく意見を拾って。本当に役に立つのはこれだからぜひこれをやってくれというような話を聞かせていただければ。意を呈して、そっちの方の研究を進めたいと思いますので、よろしくお願いします。

○山根委員
 これは勇気と自信を持ってやりなさい。こんなところのわからない人が多くいて、お墨つき出すなんて。こんなものはやめて、本当に現場で役に立ったことをやっているのかというような検証をするようにしないと。こんなもの、知らない者が知らないものを見ていて何になるのだ、あんた。客観的、客観的。
 これ、要綱か条例か何かであるのか。しなければならないものなのか、何かあるのか。

●足立農林総合研究所所長
 これは今回新たに要領をつくらせていただきまして、この外部評価システムを導入させていただいたということでございます。
 これは皆さん方からもいろいろと、外部評価についての強い御意見もございました。私どもも税金を使って研究をやっていくのに、しかも現場の皆さんに役立つ研究をするためには、こういう評価もやはりある面では必要なのかなということで導入したものでございます。

○前田(八)委員
 これ、一緒にされたら困るよ。例えば木材なら木材の関係者を集めてやった方がもっと深く入れるでしょう。そんな畜産農家や稲作農家が一緒になって何ができるのですか。素人の集団でないのですか。

●河原農林水産部長
 なら、ちょっともう一回。
 もう少し前にさかのぼりますが、実はこれは片山知事時代に、法人化という話がありました。もっと効率的に法人化でやれないかという話があって検討いたしました。それで今の平井知事は、また少し考えが違いまして、法人化によらなくてももっと効率的な研究試験場に変えていけばというお話がありました。何回か本会議でも議論があったところであります。その中で、従来の現場のニーズは生かしながらも、客観的に見る。外部の評価委員会を設けてやるというのが本会議の中で何回か議論されて、一応、今、そこでそっちの方向に進むということで終わっていると。それでその伏線の中で、今回どうするかということで、一応、個々の話はもう内部でやっていきますので、あとは手法だとか、本当にこれで効率的なのかとか、効果があったのかとか、そこを一つ、ちょっと違った目でもう一回見るという意味でございますので。ここに全部ゆだねるということにはなりません。やはり決定は行政としてしなければいけませんが、この外部評価の意見をもちろん踏まえながらにはなりますが、最終的にここに全部ゆだねてしまうということにはならない、できないのではないかなと。やはり行政としての最後の判断は出てくるというふうに思っております。

○山根委員
 本当、無理があるのですよ。こんなごちゃまぜになったようなところでは。こんな委員会つくることに無理があるのだ。わからない者がわからないでしょう。わからない者がわからないのに良い悪いを言うのか。もっとほかの方法で、外部の評価なり外部の方法というのをもっと細かく、細切れにしないと、このままでは余りにも大ざっぱ過ぎたようなものが、委員会で認められましたよみたいなことで走ってもらうことに困るということです。無理があるな。稲を作っている人が牛のことがわかるか。木のこともわかるか。何がそんなわけにはいかないだろうが。(発言する者あり)

○小谷委員
 いや、答弁……。

○山根委員
 いや、答弁なんて、もっとみんなまとめて……。

○小谷委員
 まとめて答弁ですか……。それなら、いいですかね。

◎興治委員長
 どうぞ。

○小谷委員
 山根委員が言われるのも当然だと思いますよ、本当のところは。
 だから、これもいいかもしれないけれども。やってみるだけの、知事にやっていますよというだけのひな形を出して審査の対象にしてもらっただけの話であって、本当は現場でもっと濃密に何の試験がどれぐらい農家に普及できたか、その点数制ぐらい農家の評価を持ってくればいいだ。ある程度、野菜部会とか、あるいは果樹部会で、この技術はよかったぞという点数表を。そこでどういう評価していただきますかという部会で評価してもらえればいいわ、ある意味では。畜産だったら、どんな種牡牛つくろうか、どんなことしようかと思って、畜産会議の中でこの試験はよかったなと、何点ぐらいつけてもらえる。点数がいいか悪いかわからないけれども。良とか不とかね。そんなことをすればいいのだ。これは知事意見のためだけにやっただけの話だ。それは専門的な話になったらだれがわかるのだ、山根委員が言っておられるように。だから、どんな牛をつくろうかなんていったときに、この人らに聞いてわかるわけない、A3とかA5とかだってわからないよ、言っちゃ悪いけれども。サシだって多分わからないよ。(「これはやりかえないとね」と呼ぶ者あり)やるのはいいですけれども。

○湯原委員
 僕が見て思ったことは、一つは専門的なのは専門的で評価してもらえばいいと思っています、一つがこれ。
 2つ目に言いたいのは、ここの提出資料の中で、以前、私申し上げたのですが、その後の追跡評価として普及がどれほど進んでいっているかという、数値的にあらわしていただきたい。そうすることによって、実際、生きた研究成果が出ているかどうかということで。例えば野菜でいえば改良したものが何ヘクタール広まっていきましたとか、あるいは畜産でいえば牛でこういうふうに何頭になったとか。数値的に出れば、それが追跡評価になって、それこそ客観的な評価ということで。専門的なのは専門的なところでやってもらって。おっしゃったように、ここで全くの外ではないし、全くの専門家ではないと思うのです、この人たちというのは。それで、その人たちが、おっしゃったように税金を使ってそこまでの研究が必要かどうかということも含めて出していただく。逆に専門的になり過ぎると、そこの世界の中で絶対必要だということと納税者である県民としては必要かどうかということとは、またちょっとだけずれてくるような僕は気がしまして。そういう意味では2つの要素があるのでは。専門的なところは専門的なところで、ここはここで。なおかつ、ここにも数値的にわかるようにしてほしい。(発言する者あり)

◎興治委員長
 どうぞ、どうぞ。

○小谷委員
 部長が言われるように、産業技術センターのように、ある程度財源を出して、業者が委託して試験研究してもらっているところと、農とは全然違うでしょう、ある意味では。部長もそこは承知しておるのでしょう、簡単に言うと。農の研究と産業技術センターがかかわるような仕事とは全然かけ離れている、実際の話。そこを原点にすれば、これはあってもいいけれども、ある意味では。
 では、なら実際に、例えば今、キュウリのハウス栽培いろいろやってくれて。そんなことぐらいしてくれて、使っていますよ、あれで解消しましたということがあれは100点、仮に点数にしたら。簡単な話だけれども、試験研究で得たそういう技術をみんなが農家の技術として使えるような状況になりました。これは解決しましたとか。問題点は、ある意味ではそんなことをすればいいわ。だったら、稲だったら鳥取何号をつくりました。いや、栽培面積が全然普及していないのではないですか、あれをつくりたいという人が、稲の理事会の中で、農業関係だから農業のことを言うけれども。それは種をとってどれだけの面積が普及しました、あるいはJA、農協の中で取り入れてもらって、ある程度3割方出ましたとか、だからライスセンターの中でも取り入れてもらいましたとか。そういう技術を普及したならもっと広めて評価してもらえばいいことであって、これもあってもいいけれども。知事部局である意味ではこういうふうに外部評価になりましたと、だけれどもこれは重要なことも書いてあるわけで、第2回の外部評価で事後・追跡評価して、評価結果の公表なんて。これはこの人らがようするの、ある意味では。私に言わせれば、本当にまじめに。(発言する者あり)いや、まじめにしたら余計わからない、専門的にだなんて。
 いいわ、もう言わない。

●河原農林水産部長
 ですから、これは長年積み重なった農家と農業関係の試験場のやり方というのはずっとあってやってきています。一応その課題も拾っております。お話も聞いています。それから、成果も一応報告しています。一応やっています。きちっとやっているのですけれども、ただ、なら、その中で本当に普及したものがどのぐらいあるのかとか、その点に問題がやはりないわけではなかったです。法人化を検討するときに、私たちは試験場ずっと歩いて、そのときに実際皆さんの研究成果がその後どうなったか、一回自己評価してみてくださいということになると、必ずしも現場で生きたものばかりではなく、発表したら終わりというものもたくさんあったわけです。それを今のやり方をずっと続けたときに解消できるかということになったときに、例えば産技センターなら別の分野での研究機関の人はどのようにその物事を考えるのかとか、それから今度は消費者の立場、例えば市場で物を売っておられる方々がその農産物を見てどんな点でやはり改良していくのがいいかとか、そういった視点、いろんな角度の視点で一回スクリーニングをかけていただければいいなという思いであります。
 だから、きょう各委員さんおっしゃいました、従来の農家から吸い取る、それから成果をとにかく出して普及すると、この営みは今まで以上にやっていかなければいけないと思っていますが、さらにもう一つ。今度は本当に税を使うという意味でも、有効に農林水産業の方に役立っているかどうかという、またちょっと視点を変えて見ていただく、そういった委員会にしていきたいなというふうに思っておりますので。

○山根委員
 部長ね、自信持ってやろうよ。

●河原農林水産部長
 自信は持ってやっています。

○山根委員
 これはスクリーニングが悪いのだ、スクリーニングが……。

●河原農林水産部長
 だから、そこは行政で再度判断をしていきたいというふうに思っております。

○山根委員
 これは執行機関の執行権の問題だから、何の意見があろうがやろうと思えばやれる。だけれども、だめだ、こんなもの。わけわからない者にスクリーニングかけたらいけない、もっとわかる者にスクリーニングしないと。(発言する者あり)もういい、もう。

◎興治委員長
 なら、今の意見を踏まえて、また考えていただくと。基本的に……。(発言する者あり)
 それでは、必要に応じて。

●河原農林水産部長
 ちょっと全くの専門外。例えば生産者と畜産の方が林業の方を見てどうかとか、そんなお話もあったかと思います。一応外部評価の制度は持ちたい、させていただきたいとは思いますが、どんな運用で、きょうのお話に沿えるところがあるのかどうかは、ちょっと検討してみたいというふうに思います。よろしくお願いします。

○小谷委員
 資料のいいのを出してあげないといけない。どれだけ利用されているとかなんとか、ある意味では。

○山根委員
 眼科に行っておって腹が痛いというようなことを言っていたっていけない。

○小谷委員
 ドバイのスイカを……。

○斉木委員
 ドバイのスイカではなしに、ドバイのラッキョウで。
 ラッキョウが昨年は豊作ということで。栽培の面積はほとんど変わらないのでしょうが。これは東・中・西部の栽培面積で増減はどれぐらいになっているのですか。東部、いなばはやけにふえたとか。
 それと出荷量、市場出荷は2,893トンで、前年が3,800トン。どこか出荷調整をしているということなのか、そのあたりを教えてもらいたい。

●今井生産振興課長
 栽培面積の方は、ちょっと持ち合わせがありませんので、また後ほどお答えしたいと思います。
 出荷調整につきましては、先ほど申しましたけれども、出荷調整ということではないのですが、市場出荷分を減らして、自分のところで塩蔵処理をしていくという取組を各農協がやっておられます。一次加工してから出荷すると、その分だけ加工賃がもうかる。ただ、そのときはほかの産地や中国産と競争になりますので、なかなか高値ということにはなりませんが、今回のギョーザ事件のようなこともありまして中国産が減っているということですので、そちらの方に活路を見出そうと今、努力しておられるところです。

○斉木委員
 それで、ラッキョウは本当に体にいいので、3粒ぐらい食べろとは言うのだけれども。我々も食卓に置いといてなるべく食うようにしているのですが、やはり保育園や幼稚園という低学年からこういったちょっと酸っぱいとか特殊な味になれる食育といいますかね、そういうことは私は大事ではないかと思う。小さな子供にも食べさして。もう小学生ぐらいるなると酸っぱくて嫌がって食わない、そうするとそれだけでラッキョウが嫌いになったりするということになるので。酢は確かに体にいいものなので少しずつ食べろと、僕は小さいころから言われている、今でもそうなのですが。そういう食育の方に進めてもらうことを。これに限らずブロッコリーでもスイカでもそうでしょうけれども、白ネギでも。ぜひ小さいころからの食育を。今、野の物を余り子供は食わない、野になっている物をほとんど食わないというようなことで、やはりそういう地域でできるもの、こういう特産になるものは小学校段階ではなく保育園段階で。家庭でもそうなのですが、いわゆる家での食事が減ってきておって、外食が非常にふえているということですので。やはり低学年からの、幼子からの食育というのは。ぜひその辺の考えを出してもらってやってもらうことを、学校教育はかりではなくて必要のあることですので、ぜひ。

●河原農林水産部長
 おっしゃるとおりであります。不思議に私どもの孫は上が5歳になるのですけれども、ラッキョウが大好きです。3歳ぐらいのときからラッキョウとか漬物が好きな子で、ちょっと変わっているかなと思ったのですけれども。こういうものを、酢の物をやはり子供は嫌う傾向がありますが、食べていくということは食生活にとってもいいのだろうというふうに思っております。ぜひ、きょうのお話も、これは農林部ですぐどうという話ではないのですが、福祉保健部なり教育委員会にも。また、すぐ給食に使えるとかということにならないかもしれませんけれども伝えたいというふうに思っております。全く同感であります。

○斉木委員
 小さいころから、まだ味も余りわからないころから、そういうものになれてくるということは自然に、食べるものに抵抗なしに入っていける。何ですか、ニンジンとかピーマンが嫌いだという子がいるわけですが、やはりそういうのは小さいうちから食えば、もうそういう抵抗がなくなるということで。今の部長さんのお孫さんみたいな子どもを、ぜひ……。

●河原農林水産部長
 親が食べないとだめですけれどもね。

◎興治委員長
 よろしいですね。
 では、以上で報告事項を終了いたします。
 次に、閉会中の調査事項についてお諮りいたします。
 本委員会所管に係る商工業及び農林水産業振興対策並びにその他の主要事業については、閉会中にこれを継続審査及び調査することとし、その旨、議長に申し出ることとしてよろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、その旨、議長に申し出ておきます。
 次に、その他ですが、執行部、委員の方で何かございますでしょうか。

○錦織委員
 済みません。さっきちょっと質疑で言いそびれてしまっていたので、なんですけれども、水産事務所からの三卸の方に指定管理に出すということで。ちょっとつらつら考えてみて。株式会社を設立して。そこの設立目的というのは指定管理を受けるというだけの目的なのか、それとも株式会社をつくったからにはやはり利益も出さなければいけないということで、指定管理を受ける部分と別に何か事業を起こされてもいいのか。そういう、そこら辺の規定はどういうふうになっているのでしょうか。縛りをかけるものなのかということをちょっとお尋ねします。

●安住水産振興局長
 今の時点では、今聞いているのは、10月ごろに会社をつくりたいということを聞いております。目的は三卸が中心になって受託したいということですから、そこが中心になってきます。ただ、ほかのことについてはまだ何も聞いていません。今受けることを目的に聞いております。

○錦織委員
 多分ほかのこともちょっと何かをやられるのではないのかな。会社の設立目的に加えられるのではないかなというふうに普通なら思うのですが。それで、指定管理の受けた部分は順調であっても、こちら側の、まだわからない部分について……、こちらがちょっと経営が、何ていうのかな、そういう、いろいろ心配も考えたりするのですが、特に事業所ということについて、株式会社はこうしなさい、ということは考えておられないわけですか。

●安住水産振興局長
 今は指定管理を受けるということで、皆さんが、関係者が会社をつくってそれを受けようかということを聞いているものですから、またそこの先のことまではちょっと。

○森岡副委員長
 私の方から2点、
 次回の委員会の中で資料をお願いしたいのが1点あります。私、本会議の中では日韓漁業協定の話をしたのですが、その中で運用規定が決められておりますけれども、附属書の1の2の2項から5項まで、守るべき、果たすべきものが書いてあるのですね。要はこの9年間本当にそれが履行されているのかどうかについてきちんとした数字を出してください。
 平成18年12月に共同委員会を設置されているのですが、そこで議論されている中身について。議事録でもいいし、こんなことをやりましたよと、今後のこういうことが決まりましたよと、ただ、あることだけが約束しましたではなくて、もっと先の具体的なものをきちんと明確に調べてもらいたいというふうに思います。それが、まず1点。
 2点目は、これはトラフグなのです。これがとれたのは鳥取県の沖合なのです。これが何でかというと、イカ釣りの人たちがもう沖に出て操業してもだめなので、自分たちで自由漁業のはえ縄をやったのですよ。隠岐島と地蔵崎の間でとるのですが、実際には今、これは美保湾でとれているのです。とったりしているのです。
 その中で、僕が一番問題だというのは、これは鳥取県の漁業者、島根県の漁業者が、もう自分たちの自助努力でとるのはこれはいいのです。いいのだけれども、ここに山口県の船が20隻許可を持って入ってきている。では、この許可はどこで取ったのと聞いたら、島根県の連合海区漁業調整委員会で取っています。陸揚げ港を浦郷港と七類港にとって、そこから下関に送るのです。境港に揚がらないのです。では、何で鳥取県、これは入会海区だから鳥取県の海区調整委員会にかからないのと聞いたら、「いや、鳥取県は自由漁業だから」と言ってきかないのです。だったら、僕はこのフグのはえ縄漁業を知事許可にしたらどうですか、これ。知事許可にして、なおかつ県外船が島根県と鳥取県の入会海区の中に入ってくるときに、何かを入れることをしていかないと、もうとられ放題ですよ。美保湾ですよ、美保湾。キロ1万2,000円、おいしいですよ、これ。(発言する者あり)
 だから、要はこういったことをやはりきちっともう一回ちょっと整理して、知事許可にして。やはり規制をかけないととられ放題ですよ。だから、これを僕は本会議でも言ったけれども、漁業者同士ではこれは話にならないです。知事許可できちっと縛りをかける。ひとつよろしく。(発言する者あり)
 いや、だって、ここの所管の委員会ではいけないでしょう。(発言する者あり)

◎興治委員長
 では、答弁お願いします。

●安住水産振興局長
 2点ありました。一つは日韓の協定の中の附属書の義務が果たせているか、それは次回の委員会でまた報告させてください。
 それから共同委員会ですが、18年12月以降の話でよろしいですか。

○森岡副委員長
 以降でないと。その前には設定されていない。

●安住水産振興局長
 共同委員会はやっているのですが。

○森岡副委員長
 やっていますか。それは。

●安住水産振興局長
 では、最初の計画を。

○森岡副委員長
 当然、9年間でしょう。

●安住水産振興局長
 トラフグの件ですけれども、ちょっと整理してみますので。
 また、例えば知事許可だけでなしに、海区の委員会がありますから、委員会審議というような形も一つの方法はあるかもわかりませんので、ちょっと検討してみたいと思います。

○森岡副委員長
 この補正にも出ていますように、ばいかごの試験操業もありますよね。本当に今、背に腹はかえられない状況ですよ、漁業者は。何とかとっていかなければいけないわけだから。だからもし仮にこういう単価の高いものが自分の地場の地先でとれるのであれば、当然こういったことにも深く関与して、積極的に、操業者にやらせないと……(発言する者あり)
 いや、これは、秘密といったらおかしいけれども、とれていたのですよ。だけれども、実際には……。

○湯原委員
 一つだけ要望です。私、たまたまインターンシップの、これ……(発言する者あり)ありましたが。それで以前、私のところに電話があって、これはもう短期で研修がてらというものですよね。要望ですけれども、私の方に声があったのは、2カ月間、日額3,500円いただいたのだけれども、結構ハードだったりとか、始業とか終業もちゃんと徹底されていなかったりとか、勤務内容が結構いいかげんだったという声があったのです。そのことをとやかく言うわけではないのですが、指定管理者も一緒なのですが、県が定住機構に委託をしてやってもらっているわけですが、なかなか直に。会社側も例えばいいかげんな人に来てもらってみたいなところもあると思うのですけれども何かしら声を。前向きというか、いいぐあいにいっているかどうかという声を絶えず聞こうとしないと、間に1つ入っていますので。中では本当は思いとは違ったところになっている状況も、もしかしたらあるかもしれませんので、また機会があれば現場で一遍声を聞いてみてください。要望です。

◎興治委員長
 要望ですね。その他ございますか。

●西村産業振興戦略総室雇用・人材確保チーム長
 先ほど湯原委員の方から、既に先手を打たれてしまいましたけれども……(「失礼しました」と呼ぶ者あり)お手元にチラシ3種類、カラーで手作りのチラシをお配りしております。それをちょっと参考に見ていただけますか。
 まず最初に、湯原委員お話のありました、求職者向けインターンシップというものです。今、ハローワークに登録されていらっしゃる求職活動をされている方の職場定着を促進するという目的で、今年度初めて実施する事業でございます。
 ピンク色の方が求職者の方向け、ブルーの方が事業主の方向けということで。一番上に黄色でそれぞれ表示しております。湯原委員がおっしゃいましたように、ふるさと鳥取県定住機構に委託いたしますが、連携を密にしまして、今、御指摘のありましたような事案が発生した場合には、すぐにこちらにおきましても対応していたいと思います。
 委員のお知り合いで就職活動をされている方がいらっしゃいましたら、受けてみないかとか。あるいは事業主の方で社員の募集の御予定の企業がいらっしゃいましたら、インターンシップという事業がまたできたらしいよということで、御案内いただきますようお願いします。
 それで、湯原委員のおっしゃいました、これまでの3,500円の日額というようなお話は、若年者の職場体験コースでございます。それと今度は並行して35歳以上の方もインターンシップの方で対応させていただいています。そういう予定でございます。
 もう1点です。鳥取県地域別求人企業ガイダンスというチラシをお配りさせていただいております。こちらは企業の方から直接求職者の方に、うちの会社はこういった会社ですよという説明の機会を設けまして、なるべくミスマッチがないように就職を説明するというのが目的で、これも今年度初めて立ち上げる事業でございます。ハローワーク等と連携をとりまして、第1回目ということで6月18日から東・中・西部で実施を予定しております。2カ月に1回ぐらいの割合で実施する予定にしております。
 裏面の方に参加企業を記載しておりますが、誘致企業でありますとか常設、あるいはこれまで就職フェア等に参加いただいた企業に声がけをいたしまして、延べ45の事業所、企業に御参加いただいています。こちらにおきましても、お知り合いの方で就職活動の方がいらっしゃいましたら、このガイダンスに行ってみないかというようなことでPR等をよろしくお願いします。

◎興治委員長
 その他ございますか。

●門脇市場開拓室長
 市場開拓室でございます。別様でJA鳥取中央がドバイ向けにスイカの初輸出に取り組んでおられますとともに、調査団を派遣されますので、その概要を簡単に御報告させていただきたいと思います。
 目的は2点ございまして、実際に現地で……。

◎興治委員長
 簡単に。

●門脇市場開拓室長
 簡単に。では、現地で実際に売られてその反応を見るということと、実際に調べてみる……(「わかった、読めばわかった」と呼ぶ者あり)
 では、詳細をごらんいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

◎興治委員長
 御苦労さまでした。
 まだあるのですか。

○錦織委員
 次回から本会議で質疑の時間がなくなるということなので、委員会で十分にその他のところで論議をしなさいということが、きょうありましたので、時間を気にせずということですが、時間を気にしながらやっていきたいと思います。
 鳥取県内の放牧というか、そういったことについて、私、今回、質問をちょっと準備していたのですが、時間がなくって。せっかく答弁を用意してもらっていたのですが、ちょっと割愛したものですので。鳥取県内で今もしておられるのですが、今後、耕作放棄地だとか高騰飼料だとか、そういった対策についても、やはり私は将来展望の上では放牧牛をふやしていくということも一つの策ではないかと思うのですが、今の計画というのは何か具体的に、いつまでに何頭にしようとかという、そういう計画というのはあるのですか。

●河原農林水産部長
 では、答弁の続きということで。現在、和牛放牧は県下で68ヘクタールぐらい取り組まれております。耕作放棄地になりそうなところを中心に68ヘクタールです。将来、それをいくらにという計画は今のところありません。今はないのですが、ことしの当初予算を見ていただきますと、八頭の方でモデル的にヤギと和牛を。ヤギは前からレンタルがあったのですが、和牛は畜産振興協会と牧場を管理している団体、私が理事長をやっておりますが、そこが一応、和牛のレンタル、仲立ちをするようなことをことしシステム化して、もうちょっと貸し借りですね、牛を耕作放棄になりそうなところに、牛が欲しいといったときに出す。逆に牛を持っておられる方がどこかで放牧したいというような、つなぐようなシステムをことしやろうとしております。
 西部地区の方では、総合事務所が中心になって、耕作放棄地の協議会を立ち上げてやっておりますが、この中でも和牛放牧の一つのメインの取組ということでやっております。ただ、今のところ、例えば3,000ヘクタールにするとか、そこまでの計画は立てておりません。ただ、これはやっていかなければいけない仕事だと思っています。
 ここでちょっと加えて言うと、ことし八頭で始めたモデル地区での問題点は、周辺の人に嫌われるというのがあるのです。谷地田に持っていきますと、その下流の農家の方から臭くなったとか、ふん尿が流れていくみたいなのがあるので、そのあたりをどう緩和するような対策がとれて、地元にどう説明するか、といったあたりも、そのモデル地区の中で検討して普及させていきたい。あわせてよその地区から見に来てもらえるような展示の場にも使いたいということで。いずれにしても進めていきたいというふうに思っております。

○錦織委員
 今、電気牧さくですね。ああいったものの、県としては何か助成とかというのはあるのでしょうか。あれは国だけ。

●山根畜産課長
 18年まで単県でそういう事業もやっていました。国の方でそういう事業をやるときにはございましたですけれども、そちらの方で対応できないと。

◎興治委員長
 いいですか。

○錦織委員
 ありますけれども、いいです。

◎興治委員長
 では、意見も尽きたようですので、委員の皆さんに御連絡いたします。
 次回の閉会中の常任委員会ですが、7月は7月22日火曜日、午前10時から、8月は8月22日金曜日、午前10時からの開催の予定でありますので、よろしくお願いいたします。
 なお、7月7、8、9日の県外調査は、地震の影響があったため中止いたします。今のところ8月末ごろを予定として考えております。
 それでは、以上をもちまして経済産業常任委員会を閉会いたします。

午後0時20分 閉会

 

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