平成18年度会議録・活動報告

平成18年10月10日(火)(開会中)

出席者 委員長
副委員長
委員
斉木 正一
藤縄 喜和
尾崎 薫
山田 幸夫
鍵谷 純三
藤井 省三
廣江 弌
上村 忠史
中尾 享
 欠席者 委員 長岡 和好
以上 出席委員  9 名
欠席委員  1 名
 

説明のため出席した者
  瀧山総務部長、吉村警察本部長、ほか関係各次長・課長

職務のため出席した事務局職員
  山本主幹、岸田主幹、山根副主幹

1 開  会     午前10時3分
2 閉  会     午前11時24分
3 司  会     斉木委員長
4 会議録署名委員  上村委員、鍵谷委員
5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり

 

◎斉木委員長
 皆さん、おはようございます。非常にいい天気でございまして、中におるのがもったいないようなことでありますけれども、慎重審議をよろしくお願いいたします。
 ただいまから総務警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、上村委員と鍵谷委員にお願いをいたします。
 それでは、ただいまから今定例会中に本委員会に付託されましたすべての議案について審査を行います。
 まず、付託議案に対する質疑、討論を一括して行っていただきます。何かございますでしょうか。ありませんね。(なし)
 それでは、採決につきましては、付託議案を一括して採決することでよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 では、一括して採決をさせていただきます。
 それでは、付託議案一括して採決いたしますので、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員でありますので、したがいまして、原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
 次に、請願・陳情の審査に入ります。
 今回は、総務部関係で陳情の継続分1件の審査を行います。
 それでは、陳情18年8号、「鳥取県人権侵害救済推進及び手続きに関する条例」の早期施行についての審査を行います。
 御意見がございますでしょうか。(「研究留保」と呼ぶ者あり)
 そういたしますと御意見ございませんようですが、研究留保ということでよろしいでしょうか。(「採択」と呼ぶ者あり)採択2名。(「少数意見」と呼ぶ者あり)少数意見をつけられますか。(「つけておこう」と呼ぶ者あり)つけられますか。(「はっきりちょっと」と呼ぶ者あり)いや、どうされますか。賛成。(発言する者あり)いや、それで少数意見留保されますか。(「留保」と呼ぶ者あり)いいですか、山田委員も。
 そういたしますと研究留保が多数でございますので、研究留保といたします。
 それと少数意見を留保ということでございますので、少数意見をつけたいと思います。
 そういたしますと、以上で陳情・請願の審査は終わります。
 次に、総務部・行政監察監関係の報告事項に入ります。
 質疑は、説明終了後一括して行っていただきたいと思います。
 議題1、大阪事務所の情報発信事業(下半期分)について、矢倉大阪事務所長の説明を求めます。

●矢倉大阪事務所長
 そういたしますと資料1ページをごらんいただきたいと思います。大阪事務所の情報発信事業の下半期分についてでございます。
 これは当初予算で枠予算ですけれども、お認めいただいたものについての下半期の執行見込みがまとまりましたので、御報告を申し上げたいと思います。
 この事業は、京阪神を中心といたしまして鳥取県の認知度の向上なり交流の促進を図るためにマスコミとかイベントを通じまして情報発信を行うものでございます。
 事業内容でございますが、まずパブリシティによるPRでございます。
 テレビによるものということでございまして、これからもみじのシーズンになりますので、もみじですとか、あるいは温泉、そういったようなもの、さらには冬になりますと大山、温泉、そういったようなものをテーマとしてテレビ各局の取材協力という格好で情報を提供して番組を作成していただくというものでございます。
 それから新聞・雑誌等によるものでございますが、日刊紙、スポーツ紙、フリーペーパー、雑誌、それぞれ鳥取県の大山ですとか砂丘とか、これから冬を迎えますので、そういった冬、秋をテーマといたしまして話題を提供してPRをしていくというものでございます。
 鳥取ゆかりの地ウオークで、京都伏見の「とっとりウオーク」でございますが、昨年は京都の中心地を回りましたけれども、ことしは伏見のあたりで鳥取のゆかりの地をめぐるというものでございます。
 11月12日に開催をいたします。
 ことしも京阪電車と共催になって行います。
 主なゆかりの地でございますけれども、鳥取藩伏見藩邸跡というのがございまして、現在は北川本家という造り酒屋さんになっておりますけれども、そういったようなところ。あるいは乃木神社、これは乃木大将を祭った神社でございますが、そこに壽号というロシアのステッセル将軍から贈られた馬が祭ってございます。その馬は、鳥取県の赤碕町に贈られまして、その赤碕で種馬として80頭の子孫を残したというふうなゆかりのある神社でございます。それから宝福寺は、これは鳥取県の初代の県令、今の知事ということのようでございますが、河田左久馬という方の顕彰碑が祭ってあるといったようなゆかりの地でございます。そのほかいろいろゆかりでないところも回って、10キロ程度でございますけれども、京都あるいは京阪神の皆さんに鳥取の認知度を高めていきたいというふうに考えております。
 それから観光情報の説明会でございますが、鳥取県内の市町村あるいは観光関係の団体の皆さん方に大阪に来ていただきまして、マスコミ、旅行会社等に情報の説明をしていただくというものでございます。
 ミニ観光展といたしましては、大阪駅前の地下街あるいは大阪駅の砂時計の広場、そういったようなところを借りまして松葉ガニですとか温泉、スキー、そういったようものについて情報発信をしていくということでございます。
 「とっとりウオーク」につきまして別紙の方にチラシを入れておりますので、詳細についてはごらんをいただきたいと思います。

◎斉木委員長
 続きまして、議題2、「産官学連携フェスティバル2006」の開催について及び議題3、「認定こども園」の鳥取県認定基準(案)についてのパブリックコメントの実施結果について、福田教育・学術振興課長の説明を求めます。

●福田教育・学術振興課長
 同じく資料の2ページをお願いいたします。「産官学連携フェスティバル2006」の開催についてであります。
 このフェスティバルは、県と鳥大が共催で行うことになって、3回目に当たります。
 毎回ですけれども、それぞれ各分野の県内にいらっしゃる皆さんの研究成果や技術、これを発表して、シーズとニーズのマッチングを図るというようなことが大きな目的であります。
 そのほかに、ことしの場合は分科会とか交流会、発表会、こういったものを行いまして、そこで議論をしていただくというようなことも考えております。
 日時につきましては今月17日から18日、県民文化会館でございます。
 17日は、基調講演に京都大学の副学長、松重先生にお越しいただくほか分科会でパネルディスカッションなどを予定しております。それから夕方は交流会ということで、意見交換もしていただきます。
 18日は、口頭研究発表、これはトータルで34件ございますが、それからポスター発表、これは132件ございます。これを会期中を通して実施しているところでございます。
 主催につきましては、実行委員会という形をとっておりまして、事務局は鳥大の地域共同研究センターと、それから県の方では産業開発課が中心となって進めておるものでございます。
 なお、この中で県の公設試験研究機関の合同発表も行います。それから17年度行いました県の環境学術研究振興事業成果報告、こういったものもすべて行うようにしておりますので、ぜひともお越しいただきたいなというふうに考えております。
 引き続きまして、次の「認定こども園」の認定基準(案)についてのパブリックコメントの実施結果についてでございます。3ページをお願いいたします。
 先月、9月4日から29日、26日間募集しておりました。
 そこに応募いただいた意見ですけれども、団体、個人まちまちでございますが、27件ございまして、その中の項目でいくと83件でございました。
 応募された意見につきましては、認定基準(案)そのものに係る意見もございますが、それ以外にもこの「認定こども園」制度に関する一般的な御意見というものもいただいております。それを総論、総括してみますと、今後の取り組みに取り入れられるような意見はございますけれども、基準(案)というものにつきまして考えたときにはさほど大きな修正というものはないのではないかなというふうに考えております。
 例えば一つには、(1)の職員配置についてということでございます。低い方の基準ではなく高い方の基準に合わせることでありますとか、それから(3)の調理室は必置とすることなどのようにより厳しくしてほしいというような御意見が多々ありました。これにつきましては現在の幼稚園、保育所、こういったものを生かす観点で国の基準が定められております。それを下回らないようにしておりますので、その意味ではやはり前回も申し上げましたが、何か「認定こども園」ということで保育所や、それから幼稚園よりもいいものができるというようなイメージを持たれている方もいらっしゃるのかなということで、やはり趣旨のPRというのが不足しているのかなというふうな観点を思いました。
 もう一つ、例えば次のページはぐっていただきまして、(6)の子育て支援についてということでございます。こういったところでは専用室を設けたりとか、それから専任職員を配置したり、それから財政措置をということでございます。本来この制度が地域の実情やニーズに合わせて設置していただこうというものでございまして、一律な内容というものを規定してほしいというような御意見でございましたが、そのあたりはちょっとなじまないのかなというような感触を持っております。
 引き続きまして、その下の(8)というものが、これが認定基準には直接は関係ないと思われるものでございますが、ただ制度の運用に当たっては今後の取り組みについては必要な視点もあるなというふうに考えております。
 例えば一番最後にありますが、やはり正しい理解が得られるような広報が必要だというようなことは御指摘いただいております。前回の常任委員会でも御指摘ございまして、若干ホームページを追加させていただいたりもいたしておりますが、さらに充実をしなければいけないなというふうに考えているところでございます。
 このパブリックコメントの扱いにつきましては、今後、83件ございますが、類似のものはまとめますが、それぞれについての回答をつけて公開、提出していく予定にしております。
 そして11月議会に向けて関係課によりまして条例案というものの作業を進めていきたいというふうに考えているところでございます。

◎斉木委員長
 続きまして、議題4、不適正な経理処理による資金造成等に関する調査結果(第1回)について、法橋行政監察監の説明を求めます。

●法橋行政監察監兼行政監察室長
 お手元の行政監察監の資料をお願いいたします。このことにつきましては、もう既に各議員の皆さんのお手元には同じ資料、公表の際にお配りしておりまして、目を通していただいているものと思います。
 簡単に説明させていただきますと、元県職員という匿名の投書がありまして、調査を始めるきっかけとなりまして、9月26日から10月3日、ちょっと緊急に調査をいたしました。
 調査の視点としては、現在不適正な経理処理による資金造成が行われていないのか。あるいは2番目としては、過去にそういった不適正な経理処理によって発生した資金、それから性格の不明確な資金等疑義のあるものが存在するのかしないのか。それからもう一つは、それに付随してそういったものがある場合にどういった管理をしているのかということ等でございます。
 それで各知事部局、防災監以下の知事部局、それから各委員会、総合事務所等、こういったところで各課長、次長から、各部局の次長クラスから基本的には課長補佐と聞き取りで調査したということでございます。
 はぐっていただきまして、調査の結果でございます。基本的には第1番目の調査事項であります、(1)現在不適正な経理処理による資金造成が行われているかどうかについてですけれども、基本的には公金を流用して資金造成するというような不適正な経理処理は行われていないということで確認しました。
 ただ、そこにア、イ、ウと書いておりますけれども、ちょっとやはり適正さを欠くのではないかという事例が判明いたしましたので、それを指摘いたしました。
 一つは、公文書館で、「鳥府志図録」という図書を発行していたのですけれども、これを「刊行会」というような形で管理していた。これはもともと県が公費で平成6年に出版したというものでございまして、この増刷に伴うものでございます。
 それでこれは予算のときに基本的には無償分は県費であれしますけれども、有償分はお金を希望者から集めてくださいということで予算査定されていたものが、その流れで増刷の際にこのような形で行われておったということでございますけれども、基本的にはお金が残っておりますので、これあたりについてもうちょっと公金として適正に処理すべきではないかということでございます。
 園芸試験場につきましては、生産物販売収入、遠くの方の生産分販売収入については送金でそういった代金を収受していたわけですけれども、このお金自体が基本的には「果樹研究会」という通帳に入っておって、県の方に振り込まれていなかったということでございます。
 東・中・西部の総合事務所の生活環境局の建築住宅課で、建築士会等の団体からいろいろな書類の窓口での販売等を請け負っていたということがありまして、こういったものの手数料というものが公金として管理されていなかったということで、この3点でございます。
 次に、3ページでございますけれども、2番目に過去の不適正な経理処理、こういったものによって発生したと思われる資金、こういったものが何点か存在しておりました。
 一つは、農政課の方で、過去の歴代の課長補佐が預金通帳を管理して、どういう資金かちょっとわかりませんけれども、そういった通帳の中に56万7,000円余りのお金が残存しておったということで、通帳を調べてみますと、11年8月に開設されておりまして、そのときには264万8,000円の残額がありました。その後は、利息しか入っていないということでございます。それで支出の方が208万3,000円余り支出されております。ただ、この使途についてはまだちょっと十分調査されておりませんので、今後調査するということにしております。
 林政課ですけれども、これも課長補佐が現金を10万円余りを歴代ずっと管理してきたということでございまして、金額は10万4,000円余りということでございます。
 出納状況なのですけれども、基本的にはずっとそのまま引き継がれてきて、17年5月にごみの焼却、これは当然公費でも支出できる性格のものでございますけれども、手続等が煩瑣というようなこともあって、1万円ほどこの中から支出したということがわかっております。
 農業大学校におきましては、過去生産物の中で市場出荷するもの以外、市場出荷できないものについて場内で売り払っていたのですけれども、このお金がずっと繰り越されて現金の形で各科の生産主任が現金で管理しておったということでございます。
 これは58年以前にいろいろな制度的な、ちょっとやはり線引きの整理が足りなかったところが基本的には残っておったということで考えております。
 そのほか交通政策課で韓国に訪韓したときの訪問団の、恐らく食事の残金ではないかというふうに言っておりますけれども、こういった外貨が日本円に換算して1万円余り。
 道路企画課では、タクシークーポン券、これが5万円余り。
 中部総合事務所の福祉企画課の方で150万円余りの郵券出納簿等で管理されない郵券が残っておったということがわかっております。
 そのほかですけれども、これはちょっと取り扱いをこれから検討する必要があるのですけれども、農林総合技術研究院ですとか園芸試験場の方で職員が書いた原稿に対する原稿料というものがまとめて管理されておるということがございました。
 今後なのですけれども、まだはっきりわからない、非常に調査期間も短期間でしたので、内容がはっきりわからないところもありますので、こういったものを精査していきまして、返していただくものは返していただくということにしたいと思っております。
 追加で調査すべきことが何点かありますので、こういったことを至急調査していきたいということで考えております。
 それでその上で問題点等整理いたしまして、原因、問題点の分析を行いまして、改善策というものを図っていきたいというふうに考えております。
 それから新たにこういったたぐいのものがあるかないかということについても、ヘルプラインで職員の方から連絡を受けても結構ですし、それから各部の方にもいわゆる不適正な経理処理、資金造成ということではなくても、ちょっと適切さを欠くようなものについても今回出ておりますので、こういったものも含めて改めて点検していただくようにお願いをしているところでございます。

◎斉木委員長
 それでは、ただいまの説明について質問等ございますでしょうか。

○藤井委員
 行政監察監、調査方法、要するにもとはとにかく片山県政になってからはないということでいっているのです。こういうことも投書があって、その時点から何となく予想はつく話だったと僕は思うのですよ、それ以前の話について。今回この調査方法について、要するに申告せよというような感じですね。何か疑義があるものがあれば出せよと。それで出てきた。最後のところに出ているのだけれども、今後についてまたそういうことがあれば言ってくれということですよね。次々とそういうことが出てくるということは余り気のいい話ではないので、もうちょっと効率よくきちっと捕捉できる方法はないのかという。これ以上の調査をしたらまずないというような、つまりある意味では、言っては悪いけれども、ずさんなといいますか、そのような方法できれいに整理できるのかということを感じるのですけれども、いかがでしょうか。

●法橋行政監察監兼行政監察室長
 正直いって、もうちょっと効率的というか、有効な調査方法があるかということですけれども、現実問題、各課なりでどういったものを管理しているかというのは、これはやはりその各課なりから出していただかない限りちょっとわからないだろうというふうに思っています。それで各部の次長の方には、次長等なのですけれども、基本的には今こういうふうに我々こうやって聞いているわけですから、それに対して基本的には正直に答えてくれればいいのですけれども、そういったことが出してもらえない状態ということは、ある意味ではうそを言っていたということになります。それで我々組織を健全に保つためには、ヘルプラインだとかいろんな形でそういった職員からの連絡システムを持っておりますし、そういったことで自動的に発覚すれば、当然そういったことはより厳しい対応をせざるを得ないということは職員には十分申し伝えておるつもりでございます。ですから基本的には職員の方が誠実に対応してくれるものだというふうに思っております。現実問題、いろいろ各所属によって多少調査の方法というのが温度差があるということは確かでございますけれども、所によってはロッカー、金庫の中身を全部出させて、どういったものがあるのかということを点検するようなことをやっているというところもありますし、そういった事例を各部に紹介しながら徹底した調査をやってくれということでお願いしております。ほかにいい方法があればなのですけれども、当面はこういう形で職員の方からきちっと正直にそういったことがあるのであればあるということを言ってもらうということでお願いをしているわけです。
 その後に今後の追加調査につきましては、いろいろな方法があろうかと思います。そういったことが出てきたという事実があれば、それをどういうふうに裏づけしていって、どういう使途であったか、出納状況であったかということを裏づけするための調査方法というのは、これはいろいろな形で考え得るのだろうというふうに思っているところでございます。いずれにしても藤井委員がおっしゃるようにこういったことが何回もずるずる五月雨的に出てくるというのは余り好ましいことではないというふうに思っていますので、この機会にできるだけ徹底した調査をやっていきたいという、それでこの中ですべてさらけ出したいというふうな姿勢でもってやっていくということにしております。

○藤井委員
 わかりました。その方向、今回の調査を逃れてまた出てくるようなことがあればペナルティーがあるよということはきちっと言ってあるということですね。それしか今のところではないような感じは私もしますし、いいのではないかと。

○山田委員
 藤井委員も言われたですけれども、結局制度設計というのが、ヘルプラインとか通報システムとか、監査、これはできているわけですよね。残念にして、しかしそれは機能をしていなかったと。一県民の、OBか何か投書によって、それを知事が受けて指示を出してということですよね。ここのあたりについてはどうなのですか。そういう制度設計はできておりながら、きちっとした対応ができないということについてはどういうふうに考えておられますか、教えていただきたい。

●法橋行政監察監兼行政監察室長
 基本的には制度設計がどういうふうにきちんとできているとかというのは、それを運用するのは人間でありますので、そういったことをみずから、この場合ですと一番問題なのは農政課のように出所がわからないお金をずっと引き継いで、それを現実問題、支出にしておったということが一番問題だと思うのです。そういったことは本来であれば、知事も本会議で言っておりましたように、そういったことをみずからがこういった問題、こういったことを引き継いだのだけれども、これはおかしいと思うということを申告してくれるというのが本来一番健全な形であろうというふうには思います。ただ、やはりそれも職員の立場からするとなかなか言い出しにくかったのかなというふうに思っています。それでこういった機会をとらえて我々はこちらの方から尋ねているわけです。その尋ねたことに対してはきちんとそういうふうに答えて出してくれたということがございますので、これから調査する過程の中でそういったことが明らかになってくれば、それはそれなりに組織としてはある程度、最低限の建設的な考え方、もっと言えば本当はもっと早くそういったことを職員みずからが言ってきてくれたということがより好ましかったというふうには思いますけれども、最低限この機会に言ってくれたということは若干救われたというところでございます。

○山田委員
 それとあわせてきょう議会事務局と警察も出席なさっておりますが、この議会事務局と警察の調査を全くされておられないでしょうかね。あるいはどういうふうにこれから対処されていかれるのか、ちょっとお聞かせいただけますか。

●吉村警察本部長
 今、委員の方から県警本部に対する調査の話が出ましたが、今回問題になっていますのは裏金が残っていて、それについての延長線上での話だと思いますが、これにつきましては全く警察と知事部局、組織が違っております。こういう中身について県警に対しましても疑いがあれば当然必要によって調査する必要あると思いますが、今一部の新聞とかマスコミにおきまして言われていますのは、県警におきましては他県において会計経理の不適正な問題があったということをもとにされまして、県警もすべきではないかという理屈につきましては、やや違っていると思っております。これは後者の方につきましては、平成16年に北海道に端を切りまして、それ以降福岡とか静岡とか数県で会計経理不適正問題がございました。それを踏まえて各県警におきましても当時、平成10年からの会計文書、これは会計文書は5年保存でございますが、残っておりました平成10年以降の文書につきまして警察庁、関係警察局、それから当然県警もですが、同様のような形での会計経理不適正な事案があるかどうかという部分の監査をやってまいりました。10年以降ですね。その中では形式的に明らかなといいましょうか、会計経理不適正とは違いますが、間違いがあったりいたしましたが、会計経理上の不適正というものは発見されておりません。また、私もこちらに参りまして、昨年ですが、自分の前任が今申し上げました会計経理不適正問題をやっておりました監査室長をしていましたので、来てすぐに、当時は16年、15年、14年、13年、この文書が残っていましたので、それにつきまして自分なりに中身を見、それからまた関係者を呼んで確認しましたが、組織的、慣行的に行っていたという実態はありません。したがいまして、県警としましては、今そのような検査といいましょうか、調査といいましょうか、をすることの必要性を感じておりませんので、県警としてやることは考えておりません。

●岡崎県議会事務局次長兼総務課長
 県議会事務局でございますけれども、こういう不適正な経理が、いわゆる裏金といいますか、そういったものはないというぐあいには聞いておりますけれども、ただ、内部での聞き取り調査みたいなものですとか、もう少し例えば調査期間を別途設けて調査するとか、そういったあたりを今、議長とどういう調査方法がいいのか協議いたしております。

○鍵谷委員
 今調査中ということで、それは大いに結構ですけれども、知事も答弁で過去のものについては一切問わないということを言っていましたよね。ですから例えばこの農政課のようなケースというのは、あるとすればこういうケースだと思うのですよ。もらった通帳をずっと引き継いでいく。課長補佐の方のようだけれども、そういうことですね。出したくても出せないというような、おろおろしておられる人がひょっとしたらあるとすればこういうケースだろうと思うのです。だからやはりそういうことも今後はまた厳しくするなどというようなことではなくて、本当にそういうことを知事も言っているのだから、あるとすれば出して、もうしっかり返してしまうのは返してしまえばいいのだから、要は。そういうことをさらに徹底してやってもらったら、この問題はそれなりにきちんとした形にならないのかなと思うのだけれども。余りいろいろなところの処分だ何だかんだというようなのがぼんぼん出てきてしまうと、預かっている、もし預かっていた人間としては何かもう出そうにも出せないというような形でますます困っておられる人がひょっとしたらあるかもしれないという、僕らはやはり側から見ていると、そういう人はもう大変な状況に追い込まれるわけだから、だからそういうことは一切伏せてでももうなくして、こういう処分とかはなくって本当に一人でやってきたのだという、もし仮におられるとするなら正直にやはり今、行政監察監も言われるように申し出て、それはもうきちんとした始末をしてしまうということにぜひ徹底していただきたいなというふうに思いますので、ぜひこの辺は検討を含めてやっていただきたいということを申し上げておきたい。

○山田委員
 それで本部長、言われていることはわからないではないのですけれども、それではなかなか県民の皆さんは、いや、ありませんから何もありませんみたいな議論というのはなかなか私は理解がつきにくいだろうと思うのですよ。それで本会議のときも屋上屋を重ねるような、2階建てみたいな議論になりましたけれども、公安委員会と、やはり警察というのはある面では私はいわゆる指導管理というのですか、監督といいますか、あの形のものをきちっとやはり本当はつくられて、そういうチェックできるような、監督というのですかね、指導監督、そういうものをできる仕掛けづくりというものは私はやはり必要ではないかなと思うのですよ。それが第三者の目というような形で県民にやはり公開されて説明責任も果たされると思うのですけれども、警察自身が、いや、ないものはないですと言われたら、それ以上の議論はないのですけれども、なかなかそれでは、これは議会事務局もあわせて私はそう思いますが、もう一度どうですか。

●吉村警察本部長
 ありませんからありませんという話ではなくて、今申し上げましたのは県警に対しての調査の必要性があるという御意見がある内容としましては、他の県警におきましても捜査費あるいはまた旅費に関係しました不適正経理があったではないかということで、その延長線上で当然県警は調べるべきだという理屈かと思います。これにつきましては、明らかにそれ以降他県で起こっていたことを踏まえまして県警だけではなくて他の機関も含めて県警に対する監査があったわけです。その中におきましてそういった同種のことはないということが確認されていますので、そういった意味で必要ないということとともに、16年に各県で問題になりまして、それ以降こういった、警察と県とは違っていますのは、予算の仕組みが県警の場合には県費、それから国費の一部負担、それから国費の3本立てになっています。そういう中で行われておった不適正経理問題がありましたので、そういう累計がないかどうかということは既に16年以降、この3年間で確認したわけです。その中にはないですということ。
 加えて再発防止を考えた場合に、そういった他県で起こったことが起こりやすいという状態を払拭すべきだということで16年以降に相当たくさんの改善策を講じてまいりました。それによって今新しい会計の処理の仕方が決まっておりますので、また必要がございましたらそういったことを、何をしているかということについては説明させていただきます。たくさんのことをやっております。その辺を御理解いただきたいと思います。

○尾崎委員
 2点申し上げます。一つは質問と、一つは今のことに関してですけれども、この件に関しては2つ重要なことが私はあると思っていまして、今後起こらないようにするということはもう大前提ですが、そのために何で起こってきたかということを、やはり明らかにする必要があるだろうなと。それは皆さん同じだと思うのですが、そのときに鍵谷委員がおっしゃったように、ある程度出しやすい雰囲気をつくっておかないと本当のことが出てこないのかなと。私は今何かもうちょっと持っている人が出しやすい雰囲気をつくらないといけないのかなというふうに思います。
 もう1点、前にヘルプラインを使って出してくださいということをちょっとおっしゃっておりられましたけれども、五月雨的に出てきたら本当にみっともないということもあります。この際、一回デッドラインみたいなものを決めるということはどうでしょうか。あまり考えておられませんか。この日までには出してくれというようなこと、それが1点です。とにかく出しやすい雰囲気を出すということが必要だなというふうに思います。
 次に「認定こども園」の方でもう一つあるのですけれども、現在「認定こども園」になりそうなところというのは県内にあるのかどうか、どんなところがありそうかなということがありましたらちょっと教えてください。
 今まで、保育に欠けるという言い方は私自身、余り好きではないのですが、このお子さんたちを対象に市町村が責任を持って保育をしてきたのですけれども、今度市町村ではなくて園との契約になってきますと、保育料が払えない場合は幾ら保育に欠ける子でもだめになります。そういうことが考えられると思いますけれども、この場合、対応というのはどうなるのでしょうか。

●法橋行政監察監兼行政監察室長
 出しやすい雰囲気をというのは、まさにこういうふうに尋ねているということ自体が出しやすい雰囲気づくりだというふうに思います。これまではこちらが調査するという、どうですかということ聞いているわけでなしに、そこで職員としてはそういうふうに携わっている職員もいたわけですけれども、自分の意思でもって出さなければいけないということ。それをどうですかということを聞くこと自体がやはり相当心理的には、あっ、この機会に、ということになるのだろうというふうに思っております。
 鍵谷委員の先ほどのお話にもちょっと関連してくるのだろうと思います。かといって内容を調査してみたら、ある意味ではコンプライアンスに非常にもとるような内容があった場合、今からそういったもの処分の対象にしませんよとかということは、これはなかなか言える話ではない。ですから一つには、こういう機会に言ってください、まずは正直に言ってください。それでそういうふうな機会を与えてもなおかつ言ってもらえない場合、こういった場合にはやはり一つには、より厳しい対応が必要ですよという、これはむちの方なのですけれども、そういったことが一つで、それも自発的に言ってもらえる、雰囲気づくりと言えるかどうかわかりませんけれども、一つのアクションみたいなというふうに思っています。
 もう一つは、やはりヘルプライン等でこちらが求めること以上にいろいろなことを話してもらったときには、処分の適用においても主体的に自分で言われてきたものについては基本的にはそういったことを十分酌量しましょうと、これはもう制度的に処分のルールとして決められておりますので、できるだけそういった意味では主体的に正直に言ってもらえば、それだけ情状は酌量されるということは当然あろうかというふうには思っております。
 それでヘルプラインのデッドラインを決めてはということで、当然ばらばら一たんものが収束してから出てくるということは好ましいことではありませんので、基本的には今の段階でできるだけ速やかに言ってほしいというふうには思っていますけれども、では、かといってヘルプラインのデッドラインを決められるかといったら、現実問題決められないと思います。デッドラインを決めても、その後に出てきたものは受け付けないのか、もうデッドラインを切ったのだから受け付けないのかということにはなかなかできない。そういった意味では現実にはデッドラインはできないだろう。
 それで今各部局にお願いしておりますのは、我々が当初想定していた調査項目以上にいろいろなケースが出てきております。これは各部局において、こういったことを我々としては組織健全化の一つのいいきっかけにしようということもありますし、それからある意味ではこの際もう疑義があれば全部出してくださいということもお願いしておりますので、いろんなものが出てきたと思うのです。ただし、それについても各部局の受けとめ方も、そういった不適正な経理があるかないか、あるいは過去のものが残っていないかということだけ最低限調べればいいというふうに受け取った部局もあります。それから総務部とか農林水産部とか、それから総合事務所のように、そうではなくて完全にそういったものでなくてもやはり適正さがちょっとどうなのだろうかなという疑問がある部分、例えば「鳥府志図録」みたいな話ですね、こういったものについてもやはりこれはどうでしょうかといって出してきているわけです。必ずしも我々が求めたもの以上のものを職員の方は調べてくれてもいますし、言ってもきてくれているわけです。ですからもう一度各部局には、もう職員が本当にそんな昔のお金も持っているわけではないのだけれども、今やっていることも含めてこれはどうだろうねという疑問があるものについてはみんな出してくれということをもう一度各部局にはお願いしていますので、これを機会にみんな正直に言ってくれるのではないかというふうには思っておるところです。

○尾崎委員
 対応としてはデッドラインは決められないということなのですが、それはそれでいいと思います。ただ、心理的なデッドラインといいますか、今回出さない場合はかなり確信犯だよと思わざるを得ないようなそういったニュアンスを、しっかり出してくださいということを伝えるという意味で考えていただければというふうに思っています。

●法橋行政監察監兼行政監察室長
 本会議の議論でもそういう話がございまして、職員の方には十分その辺の意識は、我々の姿勢というものは伝わっているものだというふうに思っております。まだ伝わっていないとすれば、今後各部局の幹部職員等からも十分その辺を徹底していただきたいというふうに思っております。先日、先週もこの報告を調査してもらった次長等を集めまして、こういったことがありましたということ、公表以上に我々としては返したわけなのです、その結果をですね。そのときにも各部局の次長さん方には十分その辺は言っておりますし、その辺を職員に説明するときのこういうふうに説明してくださいという話も、今出してもらえなければ相当厳しい、より厳しいことになりますよということも含めて言ってもらうようにしておりますので、その辺は徹底するものだと思っております。

○尾崎委員
 心配しますのが、出そうか、出さまいかとかすごく前任者のことを考えたりとか、前々任者のことを考えて言えない人というのは随分いらっしゃるのではないかなと心配するのです。そのときにインセンティブになればというふうに思って言わせていただきました。

●福田教育・学術振興課長
 2点お尋ねでございました。
 まず「認定こども園」になりそうなところがあるかどうかという話ございました。当初アンケート等しておりましたが、その後、説明会等を保育所なり、幼稚園なりというふうにしている中でいくと、保育所の方では特段できないのかなというような感触です。それから幼稚園の方も当初1~2あったわけですけれども、今のところ特別相談というのか、そういったものはございませんし、その後ちょっと控えておられるのかなというようなものでございます。
 保育に欠ける子の扱いというところでございますが、保育に欠ける子の扱いというのは、やはり市町村の責任というのがまず前提でございますが、この今回の制度の中でも選考方法、これが適正に行われているかどうかというあたりの指導ですね、それとか料金設定、こういったもので高くして入りづらくなっていないかというようなあたりは園の方に改善命令等もできるようになっておりますし、そういった制度の中で配慮していける、そういう格好になるのではないかなというふうに思っております。

○尾崎委員
 実際に払えなくなった場合に、預けられなくなるという事態も考えられますか。保育料が払えなくなった、園の方にお金が払えないと。そういったときにやはり中止になって保育はもうしない、園では預からないということが起きてくる可能性ありますよね。

●福田教育・学術振興課長
 「認定こども園」の方でございますか。(尾崎委員「「認定こども園」です」と呼ぶ)
 園の責任といいますか、そういった判断でそういった可能性はないとは言い切れないかなというふうには思っております。

○藤縄副委員長
 行政監察監の調査結果ですけれども、投書があってから動かれたということですけれども、岐阜のことが起きて、どの県ももしかしてという認識はあったと思うし、行政監察監も持たれたと思うのですけれども、投書があるまで動かれなかったということですが、私はそこがちょっと腑に落ちないですね、姿勢として。知事は、いつも個人のことですからあるかわからないと、これに限らず言っておられますが、それでありながら投書が来るまで動かれなかったということが釈然としない。いかがですか。

●法橋行政監察監兼行政監察室長
 知事もたびたび今回の代表質問等にも言っておったと思うのですけれども、基本的には他県でどういうことがあろうとも我が県、鳥取県、少なくとも片山県政になってからそういうコンプライアンスということに関してはもう徹底しておったというふうに私も感じておりましたし、まさかこういったものが存在するということは正直いって予期しておりませんでした。これは正直なところです。基本的には経理処理等のシステムについてもこういったことが起こっているということは正直いってあり得ないというふうに思っておりましたし、ないだろうというふうに思っていましたので調査する必要はないというふうに思っておりましたけれども、釈然としないとおっしゃっても、ちょっとそこまで至らなかったということが正直なところでございます。

○藤縄副委員長
 それは見込みが甘かったということですよ。見込みが甘かったのではないですか、それは。ないだろうと思った。びっくりしている。それが行政監察監のミッションなのですかと聞いているのです。

●法橋行政監察監兼行政監察室長
 見込みが甘かったと言われれば、そのとおりだというふうに思います。現実問題、結果から見ればこういうことが出てきましたので、指摘されればそのとおりで、結果から見ればそのとおりだというふうに思います。

○藤縄副委員長
 結果論ですよ。これはもうまさに結果論だと認識してください。ないだろう、信じられなかったで通る話ではないと思いますよ、行政監察監のミッションとして。通知があったから調べましてでは僕はちょっと納得できないですね。
 ということが一つと、それと農政課、平成11年8月31日口座開設、これは知事が就任されてから口座を開設されたということの認識でいいですね。というのは私になってからないと言っておられることと、私はあれ、と思うのですけれども、いかがですか。

●法橋行政監察監兼行政監察室長
 この口座開設というのは、必ずしも、この時点で不適正経理が進行しておって、それで口座開設したという性格のものではないように把握しております。つまり引き継ぎの時点で、これは7月に引き継ぎが行われておるのですけれども、その引き継ぎの時点でどういう引き継ぎが行われて、それで新たな口座開設がこの時点になったかというのは、今現在ちょっといろいろその当時の担当者等も含めて聞き取りを行っているところでございます。藤縄委員がおっしゃるように、たまたま口座は新規に開設されておりますけれども、決してこのお金の中に、入金されたお金自体が知事が就任してから造成されたものということではないというふうに受けとめられます。

○藤縄副委員長
 正確に引き継いだ分がどういうものであったか、その時点で確認していないということではないですか。言ってみれば、わけのわからないお金を引き継いだわけでしょう。それはその時点でチェックしておられないということですね、そのものが。そのわからないようなお金がと言われましたけれども、それを引き継がれたわけですよね、結果として、平成11年に。これも非常に釈然としないのです。
 それと使途を今後調査と書いてありますけれども、これはすぐ調べられるでしょう、200万円ぐらいだったら。これは25、26日から1週間ほどでできているのです。これだけできているのです。200万円の金がこれは使途がわからないのですか。

●法橋行政監察監兼行政監察室長
 基本的には今、当時の担当者の聞き取りをやっております。ですからその調査が終了次第これはわかると思いますので、わかったものについては公表したいというふうに思っております。

○藤縄副委員長
 いつごろわかりますか。

●法橋行政監察監兼行政監察室長
 まだ今調査始めておりまして、先週この開設当時の課長補佐、その前任者等から話は聞いております。その後の担当者、課長補佐等聞かないといけませんし、それから場合によってはそれ以外の方の聞き取りもやっていかなくてはいけないというふうに思っています。ちょっとその調査の、できるだけ速やかにしたいと思っていますけれども、できれば他のものとあわせてまとめていきたいというふうに思っていますので、しばらく時間をいただきたいというふうに考えております。

◎斉木委員長
 ほかにありませんか。(なし)
 それでは、報告を終わります。
 次に、総務部・行政監察監関係のその他ですが、執行部、委員の方ございますか。なしですね。(なし)
 そういたしますと意見がないようで尽きましたので、以上で総務部・行政監察監関係の審査は終了いたします。
 ここで、では入れかわってください。

(執行部入れかわり)

◎斉木委員長
 それでは、総務部・行政監察監関係以外の報告事項に入ります。
 質疑は、説明終了後、一括して行っていただきたいと思います。
 議題は3件ほどありますが、その前に北朝鮮地下核実験関係の情報についての報告を先にお願いいたします。

●城平防災危機管理課長
 きょう急遽お配りをさせていただきましたものでございます。北朝鮮による地下核実験実施発表に関する情報についてということで、状況について説明をさせていただきたいと思います。
 概要のところに書いておりますが、北朝鮮の方からは昨日の正午ごろに核実験を実施した旨の発表が行われました。
 日本の方では、10時35分に気象庁の方では通常の波形と異なる、普通の地震波とは異なるような地震波を探知したということで載せさせていただいております。
 その下のところでございますけれども、内閣官房長官の声明、昨日の午後6時30分ですけれども、今回の実験については、まだ実験が事実かどうかということが確認されておりません。その前提で実験が事実としても過去の経験に照らせば、地下核実験によって大気中に放出される放射能は超微量であると推定されるので、人体や環境への放射能の影響は問題ない範囲と考えられるということで、冷静な対応が必要というような情報が寄せられております。
 鳥取県の方では、昨日来、国の方からいろいろな情報が寄せられましたけれども、次のページになりますが、鳥取県の方の危機管理対応指針、それから鳥取県核兵器事案対処要領、これはまだ案の状態ですけれども、それの運用で情報収集等に努めたところでございます。
 一番最初は、11時55分に防災当直の方がテレビのニュースでそういう情報を得ましたので、すぐに連絡を始めて、1時までには8名の職員がそろって情報収集なりに当たったという状況でございます。
 12時20分には、それまで得られた情報をホームページなどに掲載をさせていただいておりますし、もちろん市町村ですとか関係機関等にはファクスで流させていただいております。
 12時25分には県の漁業無線局の方から北朝鮮の海域の方に漁船が3隻、これはカニかご漁船だということですが、操業していたということで、早期避難の呼びかけ連絡をされたというところでございます。この3隻のうち2隻が鳥取県の漁船ということですが、けさの段階で安全が確認できたということで報告をいただいております。
 これらのような対応をしておりましたけれども、きょう、先ほど10月10日の9時15分から鳥取県の緊急対応チーム会議というのを開催をさせていただきました。県の各部の主管課と、それから関係課の方に集まっていただきまして、現状についての情報の共有を図るとともに、この後の対応について打ち合わせをしたところでございます。
 4番目の今後の対応のところでございますけれども、国の方で放射能の対策連絡代表会議というのが昨日19時に開かれまして、モニタリングについて強化をしようということでされたところでございます。
 1番の(4)のすぐ下に米印で書いておりますが、鳥取県の方では、この放射線についての観測については衛生環境研究所の方で行うということで、ここの(2)から(4)のものを行うことになっております。
 3ページの方に水・大気環境課と衛生環境研究所の方からの資料を載させていただいておりますが、核実験の前後の空間線量率の測定結果としては大きな変動はなかった、異常な値は出ていないということが出ております。
 そのページの2番目のところの下の①、②、③というのは、先ほどお話ししたものでございますが、今後モニタリングポストによりまして空間線量率を測定するということ。それから降下物、これは雨も含めてですけれども、そういうものに含まれる原子核の核種分析を行う。それから大気浮遊じん中に含まれる原子核の核種分析を行っていくというふうになっております。これは全国のものを取りまとめまして日本分析センターにおいて分析をされた上で国の方で発表がなされるというようになっております。
 県の方では、これらの情報もホームページを通じて県民の皆様にお知らせしようということで、現在この衛生環境研究所の情報をホームページの方にも載せたところでございます。
 2ページに戻っていただきまして、県の対応するところ、2ページの方の下の方に県の対応というのを書かせていただいておりますが、各部局で情報共有を図るとともに今後の対応を確認したというところでございますが、質問の中では3番目のモニタリング強化の中で、下から2つ目です。木地山観測局というのを載せておりますが、これは人形峠の事業所の関係でモニタリングポストが常設してあるものでございます。これは全国の原子力施設、原子力発電所などの施設にも同じようにモニタリングポストがございますので、これらの情報についてはホームページで見られるようにということで、防災のホームページから見ていただけるように、ホームページの中で周知が図れるようにということでさせていただいております。きのうの時点でこの三朝の木地山の観測局、それから島根県の原子力発電所の周辺のものも確認しましたけれども、異常な数値はなかったということで対応してきております。
 今後も情報収集に努めて、県庁内の情報共有に努めて、それから県民の皆様に随時情報を提供していこうというふうに考えております。防災局といたしましては、当面夜間も2名を増員して対応していきたいというふうに考えております。
 現在学校、高校の関係で韓国の方に修学旅行が今後3校ほど予定されているというようなことですとか、それから本日は城北高校が修学旅行に行かれるというような情報が入ってきております。現在外務省の方から特段渡航制限というものはかかっておりませんので、それぞれの学校の方で情報収集に努められて対応を検討されているということでございまして、城北高校の方はもう既に学校を出発されているというような状況になっております。
 そのような情報も含めまして情報共有を図っていきたいというふうに考えております。

◎斉木委員長
 引き続き、当初の議題1、鳥取県地域防災計画の修正について及び議題2、携帯電話メールを利用した職員参集システムの運用開始について、城平防災危機管理課長、お願いします。

●城平防災危機管理課長
 それでは、防災局の常任委員会資料をごらんいただきたいと思います。1ページのところに鳥取県の地域防災計画の修正についてというのを載させていただいております。
 これについては先回の議会でも多くの御質問をいただきまして、ある程度の概要説明を答弁の中でさせていただいたところでございますが、修正ポイントをまとめましたので、ごらんいただければと思います。
 1番の主な修正ポイントというところで問題点を7つ掲げておりますが、その中で今回一番最初に問題になったのは、住民の皆さんにいいぐあいに情報が伝わらなかった。これは市町村も含めて伝わらなかったということで、この中では(5)と、それから(6)のところです。
 (5)では、放流の影響がどういう範囲に及ぶのか、それからそれをもとにして通報をどうするのかという考え方が統一できていなかったので、これを日本海に至るまで、下流域のすべての関係市町村の方に情報を伝えようというような方向性を地域防災計画の中で出しております。
 (6)のところでは、放流するときに今までは放流の量だけの通報がなされていましたけれども、それが水位にどういう影響を及ぼすかとか住民の皆さんにはわかりやすい情報にはなっていなかったということで、それについて具体的な水位変動の数値、数字で提供するようにしようということをこの中に入れております。
 そのほかに今回の7月豪雨のときには菅沢ダムで問題になりましたのは、ちょうど7月の終わりごろです、梅雨の末期の豪雨と、それから実は昨年ではそのころに渇水もあったというようなことで利水の関係がございます。そのようなことで十分な洪水の調節容量がなかったのではないかということで、1番の(2)のところになりますけれども、利水の関係のそういう洪水の調整容量を確保するために近年の雨量データ、最近やはり異常な雨が降る、集中豪雨があることもございますので、そのようなあたりを見直していこうというようなことを入れておりますし、次の(3)では事前放流をしようというようなことを入れております。これにつきましては先ほど申し上げましたように利水関係者との調整を十分していかないといけないというふうに思っております。
 そのほかも何点か修正をしておりますけれども、これらにつきましてはどういうふうに具体的にしていくか、地域防災計画は、やはりある程度の方向性を示したものでございますので、具体的にどうしていくかということにつきましてはダムごとに、あるいは水系ごとに検討しようということになっております。ダムには実はゲートがないダムがございまして、ゲートがないダムについてはなかなか操作ができないということもございますので、そういうことも含めてしていこうというふうになっております。
 実は本日の午後3時から県内のダム関係者に集まっていただいて県内ダム管理に関する調整会議を開催することにしておりまして、早速これの具体化について協議を進めていくことになっております。これは県土整備部の方が中心になって今現在きょうの会議を開いていただくということになっております。
 地域防災計画でございますので、この後、内閣総理大臣への協議を進めながら、一方では関係の皆さんに御了解を得ておりますので、暫定運用をしていきたいというふうに考えております。
 次に、第2点目に移ります。2つ目ですが、携帯電話メールを利用した職員参集システムの運用開始について御報告をさせていただきます。
 これは今年度予算でこの参集システムの導入について御了解をいただいて導入を進めていたものでございます。
 2番の概要のところにありますが、配信対象者が、今までポケットベルで連絡をしていたのですが、104人でした。それを600人に拡大をして、実際に道路だとか河川だとかの復旧事業に出られる職員、総合事務所の県土整備局ですとか農林局の方に拡大しようということをしております。
 配信情報につきましては、今まで地震と津波だけをポケットベルでしておりましたけれども、気象情報についても配信をしようということでしております。
 ③に受信確認の機能の追加としておりますけれども、これは今までポケットベルでは送るのは送るのですが、受けたかどうかが確認できませんでした。これに受信確認機能を追加をいたしました。特に地震につきましては、災害対策本部を自動設置いたしますので、そのときに参集できるかどうかということが確認できるということで非常に役に立つと思っております。阪神・淡路大震災では、3割程度の職員しか登庁できなかったということもございますので、登庁できるかどうかを確認した上で必要な対応をとっていきたいというふうに考えております。
 一番下になります、今後の予定ですけれども、13日の金曜日から配信試験を行って運用開始をしたいというふうに考えております。実は防災局の方は9月1日から試験的に防災局の職員だけで今までやってきておりまして、13日には600人に拡大をしたいというふうに考えております。
 サンプルを真ん中のところに載せておりますので、またごらんいただければと思います。

◎斉木委員長
 続いて、議題3、消防団を題材にしたミュージカル「地震カミナリ火事オヤジ」鳥取公演について、葉狩消防課長の説明を求めます。

●葉狩消防課長
 3ページ目の資料と別紙にチラシをつけております。裏面の方にその内容の概略が記されておりますので、また後ほどごらんになっていただきたいと思います。
 「劇団ふるさときゃらばん」、いろいろな地域課題を取り上げてミュージカルに仕立ててやっております。このたび消防団あるいは防災ということをテーマに6月ぐらいから全国公演をやっております。
 鳥取で10月27日、鳥取市民会館にて行われます。
 入場料は4,000円でございますが、県庁内団体価格で3,000円ということであります。県庁の職員の方にも見ていただきたいと思います。
 また、委員の皆様にも同様の団体の価格で御購入いただけますので、ぜひ消防課の方で取り扱っておりますので、ごらんになっていただきたいというふうに思っております。
 主催は、ふるさときゃらばん鳥取応援団実行委員会、物産協会の小谷会長に代表になっていただいております。消防協会であるとか総務省、消防庁等も後援をしております。ぜひ御鑑賞いただきますように御案内いたします。

◎斉木委員長
 どうもありがとうございました。
 それでは、説明について質疑等ございますでしょうか。

○藤縄副委員長
 北朝鮮のこと、大変心配しておりました。ミサイルのときに国との連絡のことを僕はお尋ねすると、余り連絡がよくなかった、あのときは。今回はそこら辺はいかがでしょうか。情報、連絡について。

●衣笠防災監
 先ほどの資料に時系列でずっと書かせていただいていますけれども、前回のミサイルと違って今回は核実験でございます。最初の情報は、11時58分ですか。そこで、ほぼテレビに流れたのと同じ時刻だと思います。ただ、それから以降は新たな情報というのがなかなかなくて、国もまだ正式に確認していない状況ですので、情報の面で支障を来したということは特に今回はなかったというふうに思います。情報そのものがなかなか入ってこないというか、ないというような状況でございます。

○藤縄副委員長
 この間環日本海のことで偶然安心、安全ということをテーマにやっていたら環日本海というテーマが多くて、偶然、またかなというふうに心配しておりますので、大変でしょうけれども、寝ておられないでしょうけれども、よろしく安全のためにお願いしたいと思います。

◎斉木委員長
 これは一つ聞くけれども、ここの発生場所からの偏西風の流れというのはどういう、大分上の方、下の方に流れていますか、風の流れ。

●城平防災危機管理課長
 実は今御心配のように、どういうふうにそういう、もし放射性物質が出ている状況で、それがどれぐらい、どういう方向に流れてきて、こちらの方にそれが来るとすればいつごろ来るのだろうかというような情報がこちらの方も実は欲しいなと思っているのですが、国の方ではまだそのあたりについての見解というのを出されていません。そういうことも含めて全国47都道府県全域で放射線の問題もやろうということになっておるのかと思いますけれども、本当はその偏西風でどうだろうかとか、あるいはそのときの気圧配置で風向きでどうだろうかというような情報があるともっといいのかなと思いながら、そういう情報が国の方もいろいろと分析をされているところなのだと思います、今入ってきていないというのはですね。

◎斉木委員長
 ほかにございませんかいね。(なし)
 そういたしますと、次に、総務部・行政監察監以外のその他ですが、委員の方。

○藤縄副委員長
 先般委員会で科学捜査研究所に行かせていただきまして、皆さんからもいろいろな御意見が出た中で、非常に対象件数、検査の件数がすごくもう倍も3倍もという感じで伸びておりましたし、ほかの件数も非常に多いという中で、1人今減っておられるのですか。その状況を皆さんも心配しておられますし、ちょっと実態を調査していただいて。その対応が必要ではなかろうかなというふうに思うものですから。

●吉村警察本部長
 先日は常任委員会としまして科学捜査研究所を視察いただき、ありがとうございました。
 また、今御指摘いただきまして、ありがとうございます。
 我々も十分に業務量と人員の関係を見ておりますが、科学捜査研究所の場合には法医とか物理とか心理とか化学とかそれぞれの分野がございまして、一時的に事件によっては特定の分野に集中するという傾向ございます。なかなかそれを他の分野にシフトするということは難しい。加えて他の職員を持ってくるわけにいかないという難しさがございます。ただ、全体にふえていますので、十分こちらも注視したいですが、今ごろ仮に特定の業務がふえた場合には、関係局を通しまして他の県にも依頼したりしていますが、今後もその辺でできない可能性もありますので、十分また業務量の中身を見ながら今後考えていきたいと思いますが、ただ一般職員も同じでして、業務の時間外勤務がございますが、その辺とのバランスを見た上で考えていきたいと思います。

○藤縄副委員長
 特に姿勢は理解しているつもりですので。ただ、やはりかなりの状況だなと推察します。ちょっと実態をどういうことなのか、後で結構ですので、勤務状況を。

○尾崎委員
 議会事務局のことになるのでしょうか。この間、託児室を作られまして、その来られた方々ちょっと御意見お聞きしたところをお知らせしておきたいなと思います。
 基本的には非常に新しくなって、改装してくださって非常によかった、広くなったり、それから以前のところは泣き声が聞こえてきたりして、傍聴される方がどきどきどきどきしたりしてなかなか安心するわけにいかなかったのだけれども、今回非常によくなってありがとうございましたというお礼の感想もありまして、あと2~3点ちょっと気のついた点ということで、設備面で窓に網戸が欲しいですとか、コンセントが非常に下にあるのですけれども、そのまま指が突っ込むようなことである、そういう安全面ですね。それから入り口のところにやはりさくが欲しいというようなことも出ておりました。あと利活用の面では、議会事務局だけで使うというのは惜しいので、知事部局とかいろいろな会議があるときにも開放したらどうかというような御意見がありました。これに関しては議会事務局と連携をとってやらなければいけないのだろうかなと思いますが。また保育士さんに関してもいろいろなグループで保育士さんがある方がいらっしゃるので、そういったことも無料で欲しいということをおっしゃっておりましたので、ちょっとお知らせさせていただきます。

◎斉木委員長
 これは報告でいいですか。(尾崎委員「はい」と呼ぶ)

●関県議会事務局長
 せっかくでございますので。
 何分急ごしらえでございまして、気がつかない点もたくさんあると思います。私どもも今回6人の子供さんに利用していただきましたけれども、アンケート調査をいたしました。いろいろ御意見がありまして、特に先ほど言われたコンセントに指が入るおそれがあるとか、あるいは入り口にさくが欲しい。これは非常に危険ですので、早急に、財政当局に話しをしなければいけませんけれども、直していきたいというふうに思います。
 グループの中で保育士さんがおられたという話がございましたけれども、私ども「21世紀職業財団」を通じてあっせんをお願いしておりまして、その方たちは保険に入っておられるのですね。補償保険。何か事故があったときにというようなことで、いわゆるそういう手当もしてありますので、もしそういう希望があれば財団の方に協力していただければ、いろんなところで活動できます。よろしくお願いします。

◎斉木委員長
 ほかにその他ございませんか。当局の方もありませんね。執行部も。(なし)
 そうしますと、その他終わります。
 次に、閉会中の調査事項についてお諮りいたします。請願・陳情のうち研究のため留保と決定したもの並びに本委員会所管に係る主要事業、本県の行財政問題について、防災体制の整備について及び交通安全対策・犯罪の防止などについて、閉会中もこれを継続審査及び調査することとし、その旨議長に申し出ることに御異議ございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議ないようですので、その旨議長に申し出ておきます。
 それでは、委員の皆さんにちょっと相談したいことがありますので、お残りください。
 執行部の皆さん、大変きょうは御苦労さまでした。

(執行部退席)

 そういたしますと、委員の皆さん方には、一番最後になると思いますけれども、第2回、最後になると思いますけれども、勉強視察を実施したいと思いますので、全員の方御参加いただきますようによろしくお願いを申し上げたいと思います。
 内容を非常に吟味しておりますので、最後の「ごはんミュージアム」を30分ほどにすること、ついこの10月1日の丸の内ビルのところにできたようでございまして、私も見ておりませんが、ちょっと御飯の前に見てみたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。(「欠席」と発言する者あり)そうですか。わかりました。全部(「全部」と呼ぶ者あり)それは寂しいことですね。(発言する者あり)やむを得ません。いいことは小人数でやりますので。(笑)
 それでは、以上をもちまして総務警察常任委員会を閉会します。
 どうも皆さん、御苦労さまでございました。
 

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